2006.04.02

アサガオの蔓と左利き―『左右/みぎひだり』から

Migihidari
3月末に出たほやほやの本から。

『左右/みぎひだり あらゆるものは「左右」に通ず!』國文學編集部/編、學燈社 別冊國文學(2006・2)改装版
(目次:視界、脳、衣食住、言葉、芸術、伝統、生物、イラスト、地球、宇宙、時間。全22ジャンル)

こちら(「お茶でっせ」2004.02.17『横書き登場』屋内池誠)で紹介した、『横書き登場―日本語表記の近代―』岩波新書(2003)の著者屋内池誠や、『もし「右」や「左」がなかったら―言語人類学への招待』大修館書店(1998)の著者井上京子など、各分野の専門家が、左右・右左について書いた文章を集めた本です。
左利きには直接関係のないことがほとんどですが、左右(さゆう)や右左(みぎひだり)に関心のある人は一度読んで見てください。

*
まだ全部読んでいないのですが、私はアサガオを植えてるせいもあって、アサガオの蔓の右巻き左巻き説に大いに関心があります。

これは結局、何を主体にものを見るか、だと思うのです。

アサガオの身になって考えると、アサガオは左へ左へと巻きついているわけで、これは左巻きなんですね。
植物学者は植物の側から考えるのでしょう。すると、やはりこれは左巻きです。

向かって右側の手をよく使う人がいたとして、その人を右利きと呼ぶでしょうか。
当人は自分のことを左利きというのじゃないか。

ネジだって、本人に聞けば、俺は左巻きさ、って答えるんじゃないか。
人が右回りにねじ込んで行くからといって、ネジの螺旋を勝手に右巻きと呼んでいいのか。

物理学者や工学系の人は、「神」の視点から考えるんでしょうね。外側から。すると、これは右巻きってことになるのでしょう。

―って、ね。

で、左利きの私は、利き手の問題は本人に任せて欲しいと思うわけで…。
人からの指図はいらないよ、という立場なのです。

だからアサガオだって、オレの思うように、俺の立場で見てくれよ、って思ってるんじゃないかと考えるわけでして…。

だから、アサガオの蔓は左巻きなんです!

●参照―
・レフティやすおの本屋
本店「左利きの本棚/右と左に関する本」
・「レフティやすおの本屋」店長日記
2006.3.30左右/みぎひだり あらゆるものは「左右」に通ず! 本店左利きの本棚に追加

●「お茶でっせ」アサガオの記事
・2005.10.04アサガオのいない秋
・2004.09.02アサガオの蔓と台風は左巻き? または左と右の概念
・2004.08.30夏の花といえば:アサガオ

※今回は、mixi日記に書いたものを一部加筆修正しました。
いつもmixi日記はサイトの更新情報として書いているのですが、これは少し書き方を変えたので、"逆輸入"してみました。

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

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2006.03.26

mixi日記に切り替える

実は、3月3日からmixiの方だけ、外部ブログの「お茶でっせ」から、mixi日記に変えました。

(ところがご存知のようにその後トラブルで、お休みしていました。)

変えた理由は、といいますと、外部ブログではmixi内の会話ができないので、マイミクとも今ひとつ仲良くなれなかったこと。

せっかくの出会いの場に参加しながら、出会いの機会を自分から閉じていた部分がありました。

GREEは、外部ブログを登録してもGREE内でコメントできるのですが、mixiの場合は、コメントするには一旦外部に出ないといけない―登録ブログにアクセスしないといけないのです。
(その代わり、内部と外部の二重性は発生しなくてよいのですが。GREEの場合は、内部コメントと外部コメントの二重性が生まれます。)

というわけで、mixi内においては、内部の会話を楽しむ意味でも、mixiの機能を生かすためにも、mixi日記の方が都合がよいのです。

でも、まあ、正直私の場合は、mixi日記はそんなに色々書く余裕もないので続けられるかどうか、今後どうなるかわかりません。

今のところは、他のブログやサイトの更新情報という形で、内部のみの会話も交えながら綴っています。

*
外部のブログをやめて、mixi日記のみになる人もいると聞きますが、そういう人は目的が違うのでしょう。

私の場合は、書きたいこと、あるいは書かねばならないと思うことがあるので、他のブログをやめるという考えはまったくありません。

mixiの方は手段であって、他のブログやサイトのほうが目的です。

色々な人に出会って、私の考えを伝えたい、その機会を広く求めたい、というところです。
そのひとつの場がmixiである、ということです。

そして、mixi内で自分の考えを伝えるための手段としてのmixi日記なのです。

*
まだ始めた所ですが、まずは上々のスタートといえるのではないか、と自己満足しています。

mixi仲間からのコメントはもちろん、見知らぬ方々からのコメントもいただけるようになりました。
新たな出会いの予感もあります。楽しみが増えた気がします。

今これをお読みの方でmixiに参加されている人がいらっしゃいましたら、ぜひ一度私のページにご訪問ください。

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2006.03.22

mixi「左利きの子の子育て」コミュニティに書いたこと

SNSのmixiの左利き関連コミュニティのひとつに、この「左利きの子の子育て」コミュニティがあります。

左利きのお子さんを持つ親御さんの相互相談窓口というスタンスでしょうか。アドバイスをしてくれる左利きの人にも参加を呼びかけているということで、私も参加しています。(現在の参加者数は約150人。)

1年ほど前にできたコミュニティですが、内容的にはまだこれというほどではないかもしれません。
現在、徐々に参加者も増える傾向にあり、左利きの子供の子育ての参考になるコミュニティになってゆけば、と期待しています。

「矯正する事しない事」というトピックがあり、そこに私が書き込んだ文章を以下に掲げておきます。
(「矯正」という言葉およびそういう発想―右手使いを「正しい」作法と考え、左利きの子の左手使いを認めず、右手使いに「正す」という指導、およびその考え―に私は同意できませんが、ここでは、この言葉の使い方に対して多少の気遣いが見られますので、現時点では特に反論していません。以前も書いたように「矯正」=単に「変える」の意味と誤って解釈している人が増えています。そういう傾向も考慮しています。)

基本的には、こちら(「お茶でっせ」)や「左組通信」「週刊ヒッキイ」などで書いてきたことです。
ブログ再出発に当たって、mixiでの活動の報告も兼ねて、あらためて私の左利きの子供の子育てへの主張として記録しておきます。


左利きの子は、立派な左利きに育ててあげてください。

両利きといえば聞こえはいいですが、実際に経験者に話を聞いてみると、大半の人はどっちつかずの中途半端な両利きになってしまった、といいます。

私のように左利きの活動をやっていますと、ときおり相談を受けることがあります。
実際には相談というより、助言を求められるというべきでしょうか。

たいていは男児のケースで、右手使いになじめず、左に戻した方がいいのかどうか、というものです。

それらの問題では、両親のあいだで、あるいは祖父母とのあいだで、保育所の保育士や幼稚園、小学校の先生とのあいだで、指導方針の対立があったりで、結局子供を忘れた、大人たちの自分本位な指導の犠牲になって子供たちが泣かされてる、というのが実情です。

大人は先回りして左利きで困るのでは、といったことを考えますが、本当にこの悩みは大人の悩みか、子供の悩みか、をよく考えて欲しいと思います。

常に犠牲になるのは子供です。
所詮大人は見ているだけで、大人が困ることはありません。

子供の身になって考えて欲しいものです。

私は左利きであることで困ったことはありません。

困るのは、左利きを認めない、左利きを受け入れてもらえない、社会の現実にぶつかったときだけです。

左利きは××だとか、左手使いは無作法だとか、右利き用の道具しかなかったり、したときだけです。

これらはみな、その気になって取り組めば解決できることです。
意識を変える、道具や機械を用意するといったことで。

利き手というのはその人の持って生まれた才能です。
子供の才能を活かしてあげるのが親の務めだと思います。

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

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2006.01.24

GREEやmixi―あるいは左利きのコミュニティのこと

SNSの「GREE&mixi日記」のカテゴリも作っているので少し書いておこうと思います。

どちらも参加して二ヶ月がすぎました。一応ほぼ毎日、自分のページのチェックは欠かさぬようにしています。でも、どちらかというと今はmixiに割く時間のほうが多くなっています。(こちらの方が若干お友達が多いせい―といってもまだ一桁ですが。)

まだまだその全貌を見渡したとはいえません。ほんの一部を垣間見たというのが実際のところです。
それでもそれなりに見たところ、感じたことを書き留めておきましょう。

*
まず私がこれらに参加した理由というのは―

ひとつは、JSCのMLがなくなってML参加者との繋がりが少なくなったことをさびしく感じていたこと。言いかえれば、左利きの人たちとの「内輪」だけの話ができなくなった、ということですね。

もうひとつは、以前からたまにあったのですが、うちのサイトへのmixiからの訪問者をたどろうとしてもアクセスできず、不快であったこと。
自分のサイトのページがどのように紹介されて―リンクを貼られて―こちらへ来ているのかわからないので、その辺がおもしろくない気分でした。

そこでどのような状況にあるのかこの目で確かめてみたいと言う気持ちがありました。
虎穴に入らずんば虎子を得ず、ということわざもあります。

三つ目は、私の個人的な趣味の世界を少し遊んでみたいということです。
本や読書―海外ミステリやSFや、古典名作名著など―についてや、その他色々。
(ちなみに、左利きの活動は趣味ではなく、使命だと考えています。)
友達の少ない人間ですから、少しでも機会を設けたいということです。

*
SNSなるものがどういうものかよく知らなかったので、実際には入ってから勉強したという感じです。
今でも基本理念とか何とかはもう一つよくわかっていないのですが、とにかくは「交流の場を作ろう」という試みでしょう。

日常生活のなかでは知りあう機会の(少)ない人同士を結びつける場を設けようということでしょう。
ですからSNS内部には、これといって情報はない、といっても言い過ぎではないでしょう。

基本的には「場」「空間」を提供しているだけですから。「サロン」のようなものです。(SNSのSはサービスの頭文字だそうです。)
そこで出会って、あとはまったく個人の領域になると言っていいでしょう。

コミュニティというものがあります。
これも基本は同じで、「場」の提供です。
もちろんなかには、この「場」自体がかなり充実して、身のある情報を包含しているところもあります。
(ただし、何をもって身のある情報と呼ぶかは人それぞれですが…。)

これはやはり管理する人の個人的なベクトル(方向性を持った力)によると思われます。
方向性を示して導く力があれば、そしてその方向性が単なる「場」の提供だけでなく、もっと違う目標を示せば、自然とそういう方向に結実するのではないでしょうか。

*
以前、「JSCジャパン・サウスポー・クラブ再開?」お茶でっせ版新生活版 という記事に元JSC会長さんからいただいたコメントへの返事にも書いたように、mixiのコミュニティも、野球のファンがファンの溜まり場として応援するチームのファンのやっている酒場に集うようなもの、といっても過言ではないと思います。

もちろんそこから発展して私設応援団を作る人もいるでしょうし、ただ酒を飲みに来て同好の士と騒ぐだけの人もいるわけです。
酒場としては場を提供するだけで、何をどうしろというわけではないのです。

そこら辺でカン違いをすると「なんだぁ」ということになるのでしょう。

SNSといっても結局はちょっと大規模な仲間内個人サイトという感じです。仲間内でやっているサイトの大きくなったもの。そういうものにあれこれ言ってみても仕方がないと言う気もします。
もちろんある程度の規模になれば、社会性も帯びてくるので、支障があれば何とかしなければならないわけですが。
要はいかにうまく利用するか、もしくは関わらずに済ますか、ということではないでしょうか。
飛んで来る火の粉に困惑する、というのも事実ではありますが…。


―左利きのコミュニティ―

SNS内の左利きのコミュニティもだいたいは他のコミュニティと似たようなものです。
MLのときもそういうサロン的に終始する傾向がありましたが、基本的には同じと考えて良いでしょう。

もちろんここでも、その管理人による方向性というものが違い、もっと別のものを狙っている人もいるようです。
単なるサロンに終わらない何か、という意味です。

私自身まだすべての左利き関連コミュニティをのぞいたわけではないので、確かなことはいえません。
なにしろ参加者の数ほどあると言えるほどに日々開設されています。しかもそのなかのトピックまで含めるとそのすべてを見てまわるということは、まさに至難の技とも言えます。

その分、まどろっこいと感じる人や失望する人もいるでしょう。逆に言えば、これから何かが生まれる可能性がある、とも言えます。まあ現状では、この辺に留めるのが無難な評価のようです。

*
私の期待するものはというと、これも先にあげたコメントへの返事に書いたように、コミュニティとしては三つの要素があり、それをそれぞれに満たしてくれる場があればなあ、というものです。
どうしてもそういう既成の場を見つけられなければ、自分で作るしかないのかな、という気ではいますが…。

(1)左利きをキーワードとしたいつでも誰でも気楽にふらっと立ち寄れるサロンのようなもの
(2)もう少し左利きに特化した情報交換の基地的なもの
(3)左利きの認知のために社会に働きかける組織的な動きの場、といったもの

これらは、SNSという枠に限った話ではありませんし、左利きの人だけが参加できるというものでもありません。

(ミッシク・プロジェクトに勝手に参加しています。)

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

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2005.12.09

NHKラジオ「“左利き“言いたい放題!」お聴きになった方いませんか?

12月6日(火)午後8:05―から放送された(らしい)NHKラジオ第1 [ふれあいラジオパーティー] 「“左利き“言いたい放題!」をお聴きになった方はいらっしゃいませんか。
もしお聴きになった方がいらっしゃいましたら、お話をお聞かせください。

ふれあいラジオパーティーー
6(火)後8:05~8:55「“左利き“言いたい放題!」

日本では長らく直したほうがよいと考えられてきた“左利き”。しかし今、時代は変わった!パソコンのマウスやハサミなど、左利きの人のための日用品が充実したり、スポーツ選手が左利きを生かして活躍したりと、確実にその認識が変化してきている。 とはいえ駅の自動改札や万年筆など、不都合が多いのも事実。では当事者から見た改善を望むシステムとは? 『左ききの神経心理学』の著者・名古屋大学の八田武志教授や、左利きのゲスト、タレントの大林素子や落語家の林家いっ平が、思う存分“左利き”を語り合う。

―「新着おすすめ情報」より
NHKオンライン, >, ラジオセンターオンライン, >, 新着おすすめ情報

私は残念ながら聞き逃しました。
もしお聴きになった方がいらっしゃいましたら、ぜひ番組内容を教えていただけませんか。
お願いいたします。

mixiの左利きコミュニティでもこの呼びかけを行っています。

現在までに入手した情報によりますと―

左利きのウェブ・サイトとして、「左機器.com」「ひでゆきの小ネタ部屋」が紹介されていた、
左利きの出演者ばかりで、「左利きで得したこと」などの話題で盛り上がっていた、
そうです。

いやあ、ホントに残念なことをしました。

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

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2005.12.03

GREEフォトバッヂをサイド・バーに貼る

ここ二、三日GREEを更新している。
左利き関連のフォト・アルバムを作ってみたのもそのひとつ。

で、この「フォトバッヂ」をブログのサイド・バーに貼り付けることもできるというので、さっそくこの「お茶でっせ」に貼ってみた。
これで、GREEでアップしている私のフォト・アルバムをGREEに参加していない方にもご覧いただける。

これらは、私の左利き活動の歴史に直結するものもあるので、公開することにした。

☆ミ
「レフティやすおのフォトアルバム」 

楽しんでいただければ、幸いです。

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2005.11.22

GREEとmixiを始める

さてだいぶごぶさたしています。
色々報告すべきことがあるのですが、みんな遅れ遅れになっています。

まず一つ目。

とりあえずGREEとmixiを始めることになりました。
それぞれ左利きのコミュニティがあるそうなので、そちらで色々な情報交換ができればいいなぁ、と思っています。

まだよくわからなくて、登録を済ませた段階です。
日記には、この「お茶でっせ」を登録しています。

今回は、左利き仲間のきくやねっとのひろおさんからお誘いをいただきました。

GREEのほうは年の初めに一度左利きメルマガ「レフティサーブ」の渡瀬さんにこちらからお願いしてお招きをいただきながら、ついつい忙しさにまぎれて、立ち消えにしてしまいました。

(渡瀬さん、その節は失礼いたしました。ごめんなさい! 今回参加しましたので、また遊びに行きます!)

今回は、メルマガを始めたということもあり、JSCのMLが消滅したということもあり、新たな時代の胎動をぜひ自分の目で確かめてみたいという気持ちもあり、参加することにしました。

ひとつ驚いたことは、ある左利きのコミュニティで私の左手を見たこと!
こんなところで人知れず?活躍しているとは…。

地獄で仏?(おーい!)いや、何というのでしょうか?
うれしいというか、恥ずかしいというか…。

まあ、そんなわけで、このブログ「お茶でっせ」も活躍の場を広げてゆくことになりそうです。
もう一度新しい気持ちで取り組んで行こうと思います。

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

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