2024.02.10

2月10日<左利きグッズの日>記念2月合併号―<左利き用楽器>製作プロジェクト-週刊ヒッキイ第658号

(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』【別冊 編集後記】

第658号(Vol.20 No.3) 2024/2/10
「2月10日<左利きグッズの日>記念2月合併号――
<左利き用楽器>製作プロジェクトについて考える」

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  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第658号(Vol.20 No.3) 2024/2/10
「2月10日<左利きグッズの日>記念2月合併号――
<左利き用楽器>製作プロジェクトについて考える」
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 本日2月10日は、<左利きグッズの日>です。

 由来について先の<号外>でも書いていますので、
 省略させていただくとして、

 今回は、もう一昨年になりますか、
 「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
  楽器における左利きの世界」
 で、左利き用の楽器について考えてきました。

 「左利きの人は、自分の身体に合った左利きの道具を!」
 というのが私の持論であり、「心の必需品」である楽器もまた同じで、
 「左利きの人は左利き用の楽器を演奏すべきだ!」と考えています。

 そこで、<左利き用楽器>製作プロジェクト
 というものを考えて見たいと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ◆ めざせ!実現!!<左利き用楽器>製作プロジェクト ◆

  (1)プロジェクトA<左利き用鍵盤ハーモニカ>
  (2)プロジェクトB<左利き用電子キーボード>
  (3)プロジェクトC<左利き用ピアノ>

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●<めざせ!実現!!左用ピアノ!!!>プロジェクト

なんと言いましても、
左利きの人の生活向上のためにあるのが、この記念日です。

以前書きましたように、
左利きに関する社会のものの見方・考え方が改善されるだけでは、
左利きの人の生活向上にはつながりません。

生活の質を高めるには、左利きの人の身体に合った道具や機械、
システムなどが整わなければ、生活の向上は期待できません。

左利き用品の普及の度合いが、左利きの人の幸福の度合いだといっても
過言ではありません。

生活必需品に関しては、かなり改善されてきました。
しかし、心の必需品ともいうべき、嗜好品に関してはどうでしょうか。
例えば楽器などは、プロの人は別として、
一般に人にとっても「心の必需品」ではないでしょうか。

そこで、この左利き用楽器の問題を取り上げる必要があるのです。

 ・・・

以前、<めざせ!実現!!左用ピアノ!!!>プロジェクト
という題目を唱えたことがありました。

これは一応、最終目標として掲げたものでした。
あらゆる楽器の中で、
ピアノという楽器が一番の頂点にあるような気がしたからです。

私の子供の頃、学校でも必ず置いてあったのは、ピアノに限らず、
オルガン等の鍵盤楽器でしたから。

 

で、今回話題に取り上げるのは、三つのプロジェクトです。

(1)プロジェクトA<左利き用鍵盤ハーモニカ>
(2)プロジェクトB<左利き用電子キーボード>
(3)プロジェクトC<左利き用ピアノ>

 

実現の難易度でいうのではありませんが、
実現した場合、当面の利用者への利益の還元という観点からいいますと、
この順になりそうな気がするからです。

鍵盤ハーモニカは、
今でも一番子供さんが利用することが多いように思います。
学校で義務的に、一律に演奏する機会があるようです。

そうしますと、これはやはり一番先に取り組まなければならない、
と考えられます。

電子キーボードは、
基本的に配線の問題ではないか(?)という気がするので、
実現の可能性も高いのでは、と思っています。

三つの中で一番難易度が高いと思われるのが、ピアノです。
しかしこれも、左利きピアニストのクリストファー・シード
(Christopher Seed)さんは、左利き用ピアノを作り演奏している、
という実例があります。

Lefthandpiano

(画像:左利きピアニストで、自分で左利き用ピアノを作り演奏しているクリストファー・シード(Christopher Seed)さんの左利き用ピアノ(左の茶色)と通常の右利き用ピアノ(右の黒色))

220401christopher-seed-the-left-handed-p

 

お金があれば、そして作って欲しいという熱意があれば、
実現するものなのだと思います。

 

 ●クラウドファンディング

そこで、この「お金と熱意による夢の実現」にふさわしい手段として、
クラウドファンディングというものがあるようです。

クラウドファンディングについての詳しい話は置いておきますが、
色々な実現例があるようです。

左利き用楽器実現の可能性もあると信じます。

左利きに関しての実例として私が知っているのは、何年か前に
「左ききの道具店」さんが行った「左利き用手帳」の例がありました。

製作に協力してくださるメーカーさんがあってのこと、
だったと記憶しています。

こういう熱意を持つ企画者と協力者がいれば、
クラウドファンディングも成功するのではないか、と思われます。

私はかつては少しは活動家の真似をしていたものですが、
今は100%「うどん屋の釜」=「ゆう(言うと湯をかけた)だけ」
状態です。
どなたか若い方――若くなくてもいいですが、実務のできる方で、
ぜひチャレンジしていただきたいものです。

 

 ●(1)プロジェクトA<左利き用鍵盤ハーモニカ>

まず手始めは、

(1)プロジェクトA<左利き用鍵盤ハーモニカ>
――略称「左鍵ハモ」計画

ですね。

以下のメルマガで、
「左鍵ハモ」についての過去のメルマガ記事を振りかえっています。

 

第652号(No.652) 2023/11/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(16)
 左利きの知らない 鍵盤ハーモニカの世界(2)」
2023.11.4
[左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)]
楽器における左利きの世界(16)鍵盤ハーモニカの世界(2)
-週刊ヒッキイ第652号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/11/post-4f8030.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/5abfe073615fa9926465d8b75bf9f3e8

 

そのうちから、

第520号(No.520) 2018/6/16「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(23) 楽器編(5)鍵盤ハーモニカ・後編」
学校で出会う楽器―鍵盤ハーモニカ・後編
 ●鍵盤ハーモニカと左利き
--
事業機関「鍵盤ハーモニカ研究所」の運営する
鍵盤ハーモニカ情報サイト
「鍵盤ハーモニカ奏者ピアノニマス公式ブログ」の記事
「左利き用の鍵盤ハーモニカについて」
http://www.pianonymous.com/entry/2014/08/19/%E5%B7%A6%E5%88%A9%E3%81%8D%E7%94%A8%E3%81%AE%E9%8D%B5%E7%9B%A4%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6
■対策1:ホースを延長して、反対側まで伸ばす。
■対策2:右手を鍛えるための試練とおもって頑張る
■対策3:もういっそのこと私と同じスタイルで弾こうよ!
 《…以上、あまり解決に導けなくて申し訳ない。》
 《※追記 2014/09/04
  左利き用の鍵盤ハーモニカについて
  スズキ楽器製作所へ直接問い合わせを行った。
  結論からいうと、
  現状どのメーカーも製造は一切していないようだ。
  というのも左利き用のパーツを製造するには
  倍以上のコストがかかり、
  作りたくてもどこも作れない状況とのこと。
  うちのサイトにきてくれた左利きの皆様、
  有力な情報が提供できずすみません。》
 ●相談サイトでは……
 ●「ちょっと」だからこそ簡単!?
--
身体に服を合わせるのが、普通の考え方です。
服に身体を合わせるなんて、あり得ない! のでは?
手や腕は、右と左の二つしかありません。
単純に考えれば、
右用があれば、左用があっていいのではないでしょうか。
作っても二つだけです。
利用者全体の総数が違う、というかもしれませんが、
だからといって、多数決で決める必要はありません。
洋服のサイズを多数決で決められても困るでしょう。
...
結局は、心がけの問題ではないでしょうか。

発想の問題。

一人でも多くの人に音楽を楽しんでもらいたい、
と考えるかどうか。

心の優しさ、思いやりの問題とも言えそうです。
--
 ●左右平等の思想で……
--
右利きが多数派だから「右へならえ」せよ、
ではなくて、
左右平等で考えてほしいものです。

人は、みんなやっぱり人なのです。
心もあれば、それぞれに痛みも感じるのです。

「自分だけがしあわせであれば良い」
なんて、誰も思いませんよね。

「みんながしあわせになれる」
そういう社会にかえてゆきましょう

まずは楽器から、始めてみませんか?
--

と私は書いています。

ここで提案されている左利きの場合の演奏法は、
テーブルに置いて、チューブでつないだ吹口を使う方法でした。

これでは「本来あるべき姿の左手による鍵盤操作」の問題を
クリアーできません。

 

で、上のサイトの追記(色文字の部分)を、改めてコピーしておきます。

--
※追記 2014/09/04

左利き用の鍵盤ハーモニカについてスズキ楽器製作所へ
直接問い合わせを行った。
結論からいうと、現状どのメーカーも製造は一切していないようだ。
というのも左利き用のパーツを製造するには倍以上のコストがかかり、
作りたくてもどこも作れない状況とのこと。
うちのサイトにきてくれた左利きの皆様、
有力な情報が提供できずすみません。

ちなみにスズキさんでは、身体にハンディのある子どもたちのために
メロディオンやリコーダーを手作りし、無償で提供する
という取り組みをされているなど、右手にハンディがある人に対しては、
協力的なスタンスである。(※学校や施設が直接申請をするフローで、
一般への特注等は行っていない)

いずれにせよ、手間と時間がかかることなので、
やはり左利きの小学生は私と同じ弾き方をしよう!という結論にいたる。

※さらに追記 2016/6/8

スズキさんで左利き用の製品をみた、という方から情報を得た。
しかし…それはただ単に歌口が逆についているモノだったそうだ。
--

 

改めて読んでみますと、
《スズキさんでは、身体にハンディのある子どもたちのために
 メロディオンやリコーダーを手作りし、無償で提供する
 という取り組みをされている》
といいます。

左利きは、現状では<身体にハンディのある>といっていいのではないか
という気がしますけれど、どうでしょうか。

少なくとも、この時期よりは、左利きに限らず、
マイノリティーへの理解が進んでいる、と考えられます。

今なら熱意を持って協力を依頼すれば、実現の可能性は
少しは上がっているような気がします。

 

 ●「左鍵ハモ」計画への道

問題は、やはり「鍵盤を左右反転させる」という発想を
受け入れてもらえるのかどうか、にかかっているかと思われます。

しかし、このサイトの南川朱生さんには、

2015-03-07
両手弾き用の鍵盤ハーモニカを考案してみた
https://www.pianonymous.com/entry/2015/03/07/%E4%B8%A1%E6%89%8B%E5%BC%BE%E3%81%8D%E7%94%A8%E3%81%AE%E9%8D%B5%E7%9B%A4%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%82%92%E8%80%83%E6%A1%88%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F

20150307

(画像:南川朱生さんの考案する両手弾き鍵盤ハーモニカの画像-無断拝借)

 

という記事もあります。
この両弾き用の左側だけでいいのですから、可能性はあると思われます。

《もし自分が大金持ちになり、各メーカーに依頼して
 特注鍵盤ハーモニカを制作できるのであれば、
 下図のような商品を作りたいと思っている。》

とあります。

続けて《一般的な需要は微塵も感じられないが、》とありますが、
左用ができれば、こちらの可能性も広がるという点では、
協力してもらえるかもしれません。

希望的観測に過ぎませんが。

 

▼「左鍵ハモ」計画への道――

・左利き用品を扱っているお店の人に計画への協力を依頼する

・鍵ハモのプロ、南川朱生さんにお話を聞いてもらう

・現時点で鍵ハモを製作しているメーカーをチェックして、
 製作を打診してみる

この辺からスタートすることになりそうです。

その後の段階としましては、

1.メーカーさんに試作品を作ってもらう――3Dプリンターが登場して
比較的簡単に試作できるようになったといいます。

2.できた試作品を南川さんのようなプロ、一般の左利きの大人、
左利きの子供さん、小学校の音楽科の先生らに試演してもらう。

3.試演の結果が良ければ量産の方法を考える。

この試作の段階でのクラウドファンディングでは、
支援者への見返りは期待できません。

次の量産の段階のクラウドファンディングでやっと見返りとして
製品の購買が可能になる、というところでしょうか。

こういう二段構えのクラウドファンディングが考えられそうです。

 ・・・

「左鍵ハモ」計画に興味を持たれた方で、
クラウドファンディングに挑戦してみてもいいのでは、
とお考えの方は申し出ていただけると幸いです。

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本誌では、「2月10日<左利きグッズの日>記念2月合併号――<左利き用楽器>製作プロジェクトについて考える」と題して、今回も全紹介です。

左利き用品の普及が、「左右平等社会の指標となる」と考えています。
これは、次のような言葉を受けての考えです。

1970年代「左利き友の会」を主宰された
左利き解放運動の活動家でもあった、精神科医の箱崎総一先生の著書
『左利きの秘密』(立風書房マンボウブックス 1979)にある言葉です。

 《左利きに対する偏見と差別が真になくなるのは、
  左利きの人たちがなんら苦痛を強いられることなく
  生活していけるときである。
  それをはかる物指しは、結局、
  左利きのための道具・器具の普及度である、と私は考える。》

さらに続けて、

 《たとえ人々の頭の中から
  左利きに対するあやまった考えがなくなったとしても、
  それだけでは左右同権の社会とはいえないのだ。
  左利きの人たちが
  右利きのための道具や器具に囲まれて暮らしているかぎり、
  真の解放はありえないのだ。/
  こうしたことを考えるとき、わが日本の左利きにとって
  まだけわしい前途が横たわっているといわねばならない。》

左利きの人も、右利きの人と同じように生活できる社会の実現――。

左利きの人の生活向上があってこそ、左利きの人の解放につながるのだ、と。

左利き用品は、近年生活必需品的な道具類に関しましては、かなり普及してきました。
ハサミや包丁のような刃物類、右端からメモリが始まる左利き用の定規など、です。

しかし、嗜好品的な楽器やカメラなどは、まだまだ左利きの人のためのそれらが実現していません。

特に楽器は、心の必需品ともいうべきものだと思うのですが、どうでしょうか。

<左利き用楽器>の普及が、これからの時代に期待されます。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

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2023.08.12

8月13日<国際左利きの日>を前に~メディアに注文-週刊ヒッキイ第647号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』【別冊 編集後記】

第647号(No.647) 2023/8/12
「8月13日<国際左利きの日>を前に~メディアに注文」

 

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第647号(No.647) 2023/8/12
「8月13日<国際左利きの日>を前に~メディアに注文」
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 今年も、暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
 今年はまた一段と暑い夏となっています。
 大阪でも連日35度以上、37度、38度という日もあります。

 で、昨年同様、今年の八月も勝手ながら、合併号として、
 第二土曜日(12日、<国際左利きの日>の前日)にお届けします。

 ・・・

 8月13日<国際左利きの日 INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY>を前に、
 この記念日について、および
 この日に対するマスメディアの報道への注文(?)を
 書いておきましょう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ◆ 始まりは1976年アメリカ ◆

 8月13日は「国際左利きの日 INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」

-メディアに注文-
  左利き問題への本質的な取り組みを根底に置いて欲しい

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●「国際左利きの日 INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」について

昨年も書いたことなのですが、
8月13日は「国際左利きの日 INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」です。

毎年この日に関しては、ブログ等で書いていますように、
日本語版 Wikipedia「左利きの日」等で紹介されている、

《1992年8月13日、イギリスにある「Left-Handers Club」により制定》

という、“1992年イギリス・レフトハンダーズクラブ”説は、
あくまでもこの会の「主張」であって、真実ではありません。

正しくは、1976年アメリカで始まった、が正解です。

英語の「International Lefthanders Day」
「International Lefthander's Day」等で検索しますと現れます、
英語版のWikipediaやその他の左利き系サイトには、

(私の英語読解力に誤りなければ)
1976年、アメリカ・カンザス州の州都トピカに開店した
左利き用品店のオーナー、ご自身左利きである、
ディーン・キャンベル(Dean R. Campbell)さんが、
開店一周年を機に左利きの人の会(Lefthanders International)を始め、
左利きの人の生活向上のために左利き用品の普及を目指し、
開店記念日にあたる<8月13日>を
「国際左利きの日」(INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY)という
記念日に制定したのです。

210813international-lefthanders-daywikip

(画像:英語版ウィキペディアの「INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」の項目冒頭――下線部分:「国際左利きの日」は「レフトハンダー・インターナショナル」の創設者ディーン・R・キャンベルによって1976年に最初の祝祭が行われた)

 

イギリスの「Left-Handers Club」は、
イギリスの左利き用品専門店「Anything Left-Handed」の顧客を
もとにした左利きの人の会です。
「Anything Left-Handed」は、2018年に開店50周年を迎えたという、
1968年創業の老舗ですが、
当初は右利きの人が始めた隙間狙いの業態でした。
その後、左利きの人がオーナーとなり現在に至るのでした。
ロンドンという大都会での営業ということで、
特に宣伝に知恵を絞らなくても、世界中からお客さんが集まり、
結構経営的には、そこそこだったのでしょうね。

 

一方、州都とはいえ、アメリカの田舎での営業ということで、
1975年に開業した後発のお店であるキャンベルさんの左利き用品店は、
色々な工夫と宣伝が必要だったのかもしれません。

そこで、こういうイベントを考案されたのでしょうか。

イギリスの方は、キャンベルさんちが一足先に始めた
この記念日にあとからのっかったという形でしょうか。
(ほんとうのところは存じませんが……。)

 

 ●<国際左利きの日>の日本での報道について

さて、この8月13日の<国際左利きの日>ですが、
当日、テレビのニュース番組やネットのSNS等で、
「今日は何の日?」的に紹介、取り扱われることがよくあります。

そんな今までに見たテレビや雑誌、ネットの報道や投稿等について、
私の思うところを書いてみます。

 ・・・

先ほども書きましたように、
この日のテレビ番組やネットの投稿などでよくあるのは、
「今日は何の日?」的なニュースです。
それらではもっぱら次のような扱いが為されてきました。

まずはこの記念日について、

(1)「8月13日は<国際左利きの日>ですといい、
左利き用品の普及や生活向上を考える記念日で、先に書きました、
“1992年イギリス・レフトハンダーズクラブ”説を紹介する。

次に、左利きの人の日常生活での不便について、

(2)左利きの人の日常の不便の具体的な例として、
左利きの人は右手用のハサミの扱いで困るとか、
自動改札機が使いにくいとか、ファミレスのお玉が使いにくい等――
左利きの人の証言を流す。

という形が多いのですね。

(2)に関しましては、もちろん間違いではないのですが、
そもそもなぜ子おような現象が起きるのか、
どのような理由でこれらの左利きの人の不便が生まれるのか、
という根本の考察が見られません。

現象面のみが取り上げられるだけで、
それでは根本的な解決にはつながりません。

ただ単に記念日を取り上げただけの、
「気遣いましたよ」というポーズだけの発信です。

 

 ●「左利きの日」についてのメディア・発信者への注文

ここで、私からの注文です。

(あ)“1992年イギリス・レフトハンダーズクラブ”説をやめ、
 “1976年アメリカのキャンベル”説の正しい情報に差し替える。

(い)左利き用品の紹介の前に、なぜそのようなものが必要か、
 を「利き手の違い」という本質から解説する。
  
(う)現状の社会は、右利き優先/偏重の社会――「右利き社会」だ、
 という事実を示し、右利きの人は多数派ゆえに「恵まれた存在」だ、
 という認識を明らかにする。

 

 ●誤りを正したいという願い

(あ)“1992年イギリス・レフトハンダーズクラブ”説をやめ、
 “1976年アメリカのキャンベル”説の正しい情報に差し替える。

冒頭に書きましたように、
日本語版 Wikipedia「左利きの日」等で紹介されている
「1992年イギリス制定」説を鵜呑みにしたかのような、
情報を垂れ流している人たちがいる、というのが
いつも気になっているのです。

とにかく、この日本での「1992年イギリス制定」説はなんとかしたい、
という願いです。
それは何も、イギリスの左利きの会の人がマネした、とかパクったとか、
非難するというのではなく、もっと単純に
「もっと長い歴史があるのですよ」と強調したいということです。

左利きの人たちは、
「もっと昔から不便を解消しようと努力してきたのだ」
という事実を明らかにしてほしいのです。

日本語版 Wikipediaをチェックする係の人もいるらしいのですけれど、
どこにいえばいいのかわかりません。

 

 ●利き手の違いという本質論を

(い)左利き用品の紹介の前に、なぜそのようなものが必要か、
 を「利き手の違い」という本質から解説する。

テレビ番組の「左利きの日」のトピックとして、
左利きの不便について、右利き用の道具を左手で使ったり、
左利きの人のインタヴューを交えたりした動画を流す場合もあります。

左利きの不便について、現象面として確かにそのとおりなのですが、
そもそもなぜそういう状況になっているのか、
という本質について考えて欲しいのです。

 

前号

第646号(No.646) 2023/7/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:
 新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2023から(1)新潮文庫
 左利きライフ研究家が読む――ブレイディみかこ
 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』」
2023.7.15
左利きライフ研究家が読む――ブレイディみかこ『ぼくはイエローで…』
-週刊ヒッキイ第646号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/07/post-e456f6.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/bef4ad5a52cfa242388eb430fbc39b3f

 

で、ブレイディみかこさんの
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』のなかの、
エンパシーについて「自分で誰か人の靴を履いてみること」
という場面があります。

それに対して左利きの問題は、
「靴の左右を入れ替えて履く」ようなものだ、と書きました。

「右利き優先/偏重社会」で生きてゆく左利きの生活は、
左右の靴を入れ替えて履くような違和感があるものだ、という意味です。

以前、音楽に関しての号では、『マンウォッチング』にあった、
指組の例を挙げました。

第627号(No.627) 2022/10/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(6)左利きは楽器演奏に不利か?」
2022.10.1
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)
楽器における左利きの世界(6)不利な楽器-週刊ヒッキイ第627号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/10/post-6d2221.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/7142edd7f782a8478966aa6006f16d06

 

指組も人により、決まった組み方があり、右手の親指が上になる人、
逆に左手の親指が上になる人がいます。
それを逆に組むと何かしら違和感があり、しっくりきません。
それが利き手の違いに似たようなものだ、と説明しました。
 

『マンウォッチング(上)』デズモンド・モリス 藤田統/訳
 小学館ライブラリー13 1991/11/1
「動作」p.20の指組イラスト

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昔、左利きの不便について右利きの人に話した際に言われたことは、
「(左利き用の道具がなくて不便だというけれど、
 右手があるのだから、右手用を)右手で使えば済む問題」と。

「利き手・利き側とはなにか」という本質を知解していない発言です。

右利きの人に「どうして右手を使うのですか」と問いかけたとき、
こう答える人がいました。
「右手を使うように教えられたから」と。

例えば箸を使うとか字を書くとかの場合は、
そういうこともあるかもしれません。

実際に、字を書くのは右だけれど、箸は左という左利きの人がいます。
箸を使うというのは食事の際の行動で、早い段階から利用するものです。
一方、字を書くのは小学校に入る前、4、5歳ぐらいからでしょうか。

しかし、そもそも右利きの人の場合は、教えられなくても、
まず右手でものをつかむという行動に出ます。
左利きの子は、自然と左手が出ます。

教える教えないという段階よりも前に、そういう動作をするものです。

そういう利き手・利き側の性質をまずはしっかり理解できるように、
解説してほしいものです。

その上で、「右利き優先/偏重社会」で生きている
左利きの人の不便を伝えて欲しいのです。

 

 ●現状は「右利き優先/偏重社会」という「右利き天国」

(う)現状の社会は、右利き優先/偏重の社会――「右利き社会」だ、
 という事実を示し、右利きの人は多数派ゆえに「恵まれた存在」だ、
 という認識を明らかにする。

「左利きの不便」を裏から見れば、それは「右利きの便利」そのもので、
社会のあらゆる場面で、右利きを想定した状況が作られているのだ、
という事実をしっかり示し、右利きの人がいかに廻られた存在であるか、
ということを明確に示して、理解してほしいものです。

人は、自分が恵まれていると自覚したとき、余裕を持てたとき、
初めて人に「施す」という気持ちになるものです。

恵まれているからこそ、その一部でも人に分けてあげたい、
人と分かち合いたい、と思うものなのです。

右利きの恵まれた現状を知ることで、
他の立場の人への思いが生まれてくるものなのです。

 

今、右利きの人たちの多くは、自分たちの置かれている状況を、
「ふつう」と捉えているのではないでしょうか。

実は、それは「ふつう」ではなく、
主流派の、多数派の、優遇された立場なのだということを、
しっかり自覚して欲しいものです。

そういう報道をメディアの人たちには、心掛けて欲しい、
と私は思います。

 

 ●最後に――左利きの人のための実用書をもっと出版して欲しい

この手のニュースなどでは、
左利き用品のあれこれが紹介されるケースもあります。
それはいいのですけれど、たいていはありきたりなもので、
そんなの知ってるよ、というものも結構あります。

反面、左利きの本の紹介などはほとんど見られません。
その点をいつも残念に思ってきました。

ネットで、YouTubeなどの動画で、
なんでも勉強できる時代ではありますが、
いつでも手元に置いて参照できる紙の本の力は、
まだまだ捨てきれないものがあります。

 

昔から、左利きや利き手・利き側に関する科学的な研究本は
色々と出版されています。
とはいえ、最新の本といえるものがほとんどない状況です。

(2022年)
『左対右 きき手大研究』八田 武志/著 DOJIN文庫 2022/5/16
――日本の利き手研究の第一人者による、2008年発行のDOJIN選書版の
 増補文庫版

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(2021年)
『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き
「選ばれた才能」を120%活かす方法』加藤俊徳/著 ダイヤモンド社
2021/9/29
――左利き・利き側の科学解説書というより、<左利きの脳内科医>に
 よる“左利き応援本”というのが本当のところでしょうか。

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ただ最近では、ポツポツとではありますが、
左利き用の実用書の類いが出るようになっています。

左利き用のペン字練習帳とか、ギターのコード・ブックとか。

こういう本の方が、まさに実用性が高く、
科学的な解説書より需要があって、便利なものかもしれません。

 

(2021年)
『左利きギター専用! ギターコードブック』
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス 2021/3/14

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(2020年)
『左利き用 誰でも一瞬で字がうまくなる大人のペン字練習帳』
萩原 季実子/著 アスコム 2020/7/23

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今年7月には、編み物の本が出ました。

編み物というのも、左利きの人にはむずかしいところがあるようです。

両手に針を持って編むものもあるでしょうけれど、
片手に針を持ってするという編み方もあるようです。

その場合、右手に針を持ってどうするこうする――
という教え方が基本になっているため、
左利きの人は二の足を踏むことも多いようです。

そういう人に朗報ですね。

(2023年)
『左利きさんのためのはじめてのかぎ針編み』佐野 純子/著
日東書院本社 2023/7/19

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《手芸好きの左利きさん必携の一冊ができました!
 【左利き専用】かぎ針編み入門書
 編み物を諦めていた左利きの担当編集者が、
 どうしても編めるようになりたくて作った一冊》

 

著者は、《右利きの母から初めて編み物を習》ったという、
文部省認定毛糸編物技能認定1級で、人形作家、左利きの佐野純子さん。

 ・・・

今後ともこういう左利きの人のための実用書が、
様々ジャンルにおいて出版されることを期待します。

 ・・・

毎年書いてきました過去の
<8月13日国際左利きの日>に関するブログ記事は、
以下↓のカテゴリからご覧になれます。

*『レフティやすおのお茶でっせ』〈8月13日国際左利きの日〉カテゴリ 

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本誌では、「8月13日<国際左利きの日>を前に~メディアに注文」と題して、今回も全紹介です。

<国際左利きの日>を前に、この記念日をニュース等で取り上げてくださるテレビ番組や、メディア、SNS等で個人的に発信してくださる人たちには、感謝の気持ちを表明しておきましょう。

しかし、これらのせっかくの好意に、どうしても素直になれない自分がいます。

それはなぜかと考えますと、やはり本当のところ、どうも当事者である私の心に響かない部分がある、ということです。

正確な事実が反映されていなかったり、現象面を撫でるだけで、本質に踏み込まない報道になっているからではないか、と思います。

そこで、今回こういう注文を書いてみました。

ご理解いただけると嬉しいのですけれど……。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
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2022.09.03

2022年8月13日国際左利きの日合併号(続)左利きとアイデンティティ-週刊ヒッキイ第625号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』別冊編集後記

第625号(No.625) 2022/9/3
「2022年8月13日国際左利きの日合併号(続)
左利きとアイデンティティ ~《ピープル》シリーズから考える」

 

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第625号(No.625) 2022/9/3
「2022年8月13日国際左利きの日合併号(続)
左利きとアイデンティティ ~《ピープル》シリーズから考える」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 先月は、
 八月合併号として8月13日<国際左利きの日>に発行しました。
 
 今回は、その続きで、前回途中まで書いた
「左利きとアイデンティティ」についてお話しします。

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
2022年8月合併号(続)
― 左利きとアイデンティティ ― 
  心の癒やし ~ 《ピープル》シリーズ から考える
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

 ●前回後半のおさらい

前回の後半では、「左利きとアイデンティティ」について、
ゼナ・ヘンダースン<ピープル>シリーズ『果てしなき旅路』
について書かれた赤木かん子さんの
『こころの傷を読み解くための800冊の本 総解説』
の該当文章を引用しながら、私の左利きの経験を交えて書いてみました。

 

--
『こころの傷を読み解くための800冊の本 総解説』
赤木 かん子/著 自由國民社 2001/5/1

220812kokoro-no-kizu-800

  自分はまわりと違う、という孤独感と孤立感に悩まされ、
  不安で不幸な人々が自分と同じ人々と出会い、救われ、解放され、
  幸福になる……そういう話が――。そうしてそのテの物語を、
  “ピープル・タイプ”と呼んでいました。それは今考えればみな、
  アダルト・チルドレンの物語だったのです。/
  当時のSF作家たちは超能力者だけではない
  いろいろなSF的手法を使って、
  ACの癒やしの物語を紡いでいたのでした。なぜか……?!
  彼ら自身がそうだったから……、そしてそうやって
  自分自身を癒やそうとしたのではないかと私は思います。》p.69

220812kokoro-no-kizu-8003-hatesinakitabi

 

《自分はまわりと違う、という孤独感と孤立感に悩まされ、
 不安で不幸な人々》

まさに、当時の私は、そういう「不幸な左利きの一人」だったのです。

そんな
《人々が自分と同じ人々と出会い、救われ、解放され、幸福になる》
としたら、どうでしょうか。

こんな素晴らしいお話は他にはありませんよね。
--

*ゼナ・ヘンダースン<ピープル>シリーズ
1.『果てしなき旅路』ゼナ・ヘンダースン/著 深町眞理子/訳
ハヤカワ文庫 SF ピープル・シリーズ 1978/7/1

2.『血は異ならず』ゼナ・ヘンダースン/著 宇佐川晶子, 深町眞理子/訳
ハヤカワ文庫 SF 500 ピープル・シリーズ) 1977/12/1

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 ●ゼナ・ヘンダースン<ピープル>シリーズ

私がこれらの作品に出会ったのは、
高校生を卒業する前後だったでしょうか。

高校二年の夏から『ミステリマガジン』や
同じ出版社のエンタメ系雑誌『SFマガジン』を読んできました。

『ミステリマガジン』は連載小説等に惹かれて定期購読していましたが、
『SFマガジン』の方は、好きな作家の作品が掲載されたときのみ、
購読していました。

そんな好きな作家の一人にこのゼナ・ヘンダースンもなりました。

偶然読んだのが最初の一編が、3作目?の「ヤコブのポタージュ」
(『果てしなき旅路』のなかでは、第3章に「ヤコブのあつもの」として
 収録)だったのか、その辺のところははっきりしませんが、
この作品を原作とするアメリカ製作の単発テレビ映画は
のちにNHKで『不思議な村』というタイトルで放送され、
楽しく見たのを記憶しています。

 

*『不思議な村 SF超能力者の村・消滅惑星ザイラスの秘密』
(日本語吹替収録版) [DVD]
■ゼナ・ヘンダースン原作「果てしなき旅路」を映像化
■F・F・コッポラが製作総指揮を務めたSF・TVムービー
■コッポラの父、カーマイン・コッポラが魅惑的な音楽を提供。
■「スター・トレック 宇宙大作戦」のカーク船長役の
 ウィリアム・シャトナーが熱演。
原題 : THE PEOPLE 製作年 : 1971年 製作国 : アメリカ

この時期は、記憶は定かではありませんが、
麻丘めぐみさんの「わたしの彼は左きき」のヒット曲や、
箱崎総一先生の主宰する「左利き友の会」などが出現し、
左利きに対する見方が味方が変化し始める<左利き観の転換期>
1970年代の初めのころでありました。

最初の本『果てしなき旅路』が出たのは、1978(昭和53)年でした。
私が24歳の時になります。

 

*参照:

『「古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2014(平成26)年6月15日号(No.129)-140615-
「私の読書論-57-「私のおススメの古典から」(4)
-人生の教科書-『ミステリ・マガジン』(2)コラム編」

2014.6.15
人生の教科書『HMM』+『SFマガジン』も―
私の読書論57おススメ古典4
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2014/06/574-206e.html
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-11877568307.html

--
ゼナ・ヘンダースン(ヘンダーソン)です。
「されば荒野に水わきいで…」(SFマガジン 1973年10月号)が
最初だったと記憶しています。
これを読んだ直後だったと思うのですが、
NHKでアメリカ製だろうと思われるドラマか映画が放送されました。

これは、<ピープル>シリーズと呼ばれる
地球に不時着して隠れて生きる異星人たちの物語の連作です。のちに
『果てしなき旅路』と『血は異ならず』の二冊にまとめられました。

繊細な精神の持ち主が読むのにふさわしい作品だと思っています。
--

 

 ●「人と違う」――疎外された人の心の痛み

この作品を読みますと、
多くの世間から疎外された人々の記憶に出会います。

特殊能力を織った異星人であることを知られれば、
魔女狩りのように殺されてしまうこともあるのです。

 《異常であるということは、
  他人のふるまうようにふるまわないことである。
  正常でないとは、普通のひとがやらないことをやることである。
  とうさんがあんなに怒ったのは、そのせいかもしれない!
  もしかしたらぼくは、正常でないことをしでかしたのかもしれない!
  ぼくは途方に暮れて地面を見つめた。
  ぼくの一家はどこがちがっているのだろう。(略)
  自分がほかのものとへだたっているという感じ。
  そしてそれを意識するとともに、
  警戒心が、隠さねばならぬという認識が湧いてきた。
  もしどこかおかしいところがあるのなら、
  だれにもそれを知られてはならない――
  うっかりそれを外にあらわしてはならないのだ……》p.93-94
   (『果てしなき旅路』「ギレアデ」より)

異星人であるがゆえに疎外される、差別される人々――
そこに私の心の琴線に触れるところがありました。
私もまた左利きという「人とは違う」という点で差別され、
疎外感にさいなまれていた経験があったからです。

 

鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)さんの
『「空気」を読んでも従わない 生き苦しさからラクになる』
(岩波ジュニア新書 2019/4/20)

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にこうあります。

 《「世間」は、まとまりを強くするために、
  意識的にも無意識的にも、「仲間外れを作る」のです。》
   <16「世間」のルール4 仲間外れを作る> p.101

左利きに関して言えば、
“無意識的”な「仲間外れ」という差別でしょう。

なにしろ右利きの人は、それが「普通」という感覚であり、
社会の在り方そのものが、そういう右利きの人のために
最適な環境を作っている「右利き優先」
あるいは「右利き偏重」の社会であることに
全く気付いてもいないのです。

それ故に、右利き以外の人を除外している社会だ、
という事実に気付いていないわけです。

右利きの人は「自分が右利きである」という事実も認識していない、
のが現実です。

 

 ●左利きというアイデンティティ

それに対して、左利きの人にとっては「左利きである」という事実が、
重要なアイデンティティ(の一つ)になるのです。

アイデンティティとは、(先の赤木かん子さんの本のよりますと)

 《とてもカンタンに言ってしまえば、/“アナタは、ダレですか?”
  ときかれた時に、その人が答える“こと”です。
  それは人種だったり国籍だったり
  (この両者は必ずしも一致するとは限りません)、
  仕事だったり、性別だったり、それこそ星の数ほどあると思います。
  そうしてどういう仕組みか、人間は自分のアイデンティティが
  不安定だと精神的にも不安定になるようだし、
  それを理由にいじめたり排斥したりもするので、
  人が傷つく大きな原因のひとつになるわけです。/不思議だね?》

220812kokoro-no-kizu-8002

利き手もそういうアイデンティティになるのです、左利きの人の場合は。
これは先ほども書きましたように、右利きの人にはまずありません。

「左利きである」ということが、
自分が「ほかの人と違う」点として認識する項目の一つだ、
ということであり、
その点を右利きの人が左利きの人を攻撃するポイントにしていた、
ということでもありす。

そして特に、私のようにある程度の年齢以上の左利きの人では、
この「左利きアイデンティティ」を
より強く感じているのではないでしょうか。

差別の記憶がそうさせているのだと思うのです。

この思いがなくなる日が来るのかどうか、
そして、左利きをアイデンティティとすることがいいことなのかどうか、
私には、まだ分かりません。

 

 ●左利き生活向上のために

そこで思うことは、この「国際左利きの日」を機会に、
もっと多くの人が、左利きについても考えてもらえるように、
この左利き啓蒙活動を広めてゆきたいということです。

精神的にも肉体的にも、心理的にも物理的にも、
左利きの人の生活が向上する――幸せになるために
ぜひ、読者の皆様のご協力を乞うものです。

 

先に紹介しました鴻上尚史さんの『「空気」を読んでも従わない』に
こういうことも書いてありました。

 《「世間」の悪い面は、
  意識的に変えようと思わないとなかなか変わりません。
  放っておいて自然に変わるということはないのです。》
   <16「世間」のルール4 仲間外れを作る> p.107

 

さらに、<18「世間」はなかなか変わらない>には、こうあります。

 《「世間」はすでにあって、
  これからもずっと続くものと思われているからです。
  「世間」は変えるものでなく、
  そこにあるものと思ってしまうのです。》p.117

日本人は、そういうとき、
「世間」や「社会」を変えようとするのではなく、
「しょうがない」という言葉でやり過ごしてしまう、といいます。
ガマンしてしまう。

そうではなく、

 《自分たちの生きている「世間」や「社会」を
  よりいいものにするのは、
  私たちの権利であり義務でもあると思っているのです。/(略)
  「世間」や「社会」に身をまかさないで戦う必要がある
  と僕は思っているのです。》 <同> p.118

 

私もまた、この意見に賛成で、「長いものには巻かれろ」ではなく、
「誤りは正す」姿勢が大切だ、と考えています。

表題下にも書いていますように、従来の

 「右利き偏重社会」を
 「左利きにも優しい左右平等、左右共存の社会」に

変えてゆきましょう。

たとえどんな小さなことからでもいいのです。
始めてみましょう

鴻上さんは、こうも書いておられますから。

 《小さな戦いが、この国の大きな「世間」をゆさぶり、
  変えるきっかけになることは間違いないのです。》
   <20 強力な「世間」との戦い方> p.136

そして、「おわりに」には、

 《あなたの戦いは、あなただけの戦いではない。》p.189

ともあります。
それを期待して、私もこの戦いを続けたいものです。

*参照:「レフティやすおのお茶でっせ」
 過去の「8月13日は<国際左利きの日>」の関連記事

カテゴリ:<8月13日国際左利きの日>
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/cat24364203/index.html

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 「★600号までの道のり」は、お休みです。

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本誌では、「2022年8月13日国際左利きの日合併号(続) 左利きとアイデンティティ ~《ピープル》シリーズから考える」と題して、今回も全紹介です。

ゼナ・ヘンダースン《ピープル》シリーズについては、前号およびその編集後記でも書いていますので、そちらを参照していただくとして、今回は、左利きとアイデンティティについて書いてきました。

いいたいことは、要するに左利きの私にとっては、この現在あるこの「社会そのもの」が「間違っている」ということで、それを「左利きの人にも優しい社会に変えてゆこう」。
そのためにどん些細なことであっても、おろそかにせず、取り組んでいけたらいいなあ、ということです。

皆様もご協力いただければ嬉しく思います。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

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2022.08.13

2022年8月13日左利きの日INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY合併号-週刊ヒッキイ第624号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』別冊編集後記

第624号(No.624) 2022/8/13
「2022年8月合併号―「8月13日は国際左利きの日」―」

 

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  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第624号(No.624) 2022/8/13
「2022年8月合併号―「8月13日は国際左利きの日」―」
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 今月、8月13日(土)は、世界的な左利きの日
 「国際左利きの日」INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY です。

 毎年、この前後に、この「左利きの日」を記念した
 新たなブログ記事を書いてきました。

 今年も何か書く予定でいましたが、
 そうしますと、三週続けて左利きについて書くことになります。
 正直今の私には、その余力がありません。
 そこで、メルマガを一ヶ月通じての合併号とすることで、
 一つの記事で済ませることにしました。

 勝手ながらご容赦ください。

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
2022年8月合併号
―「8月13日は国際左利きの日(INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY)」― 
   左利きとアイデンティティ
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

 ●1976年から47回目の2022年8月13日「国際左利きの日」

今年も8月13日「国際左利きの日 INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」
が近づいています。

毎年毎年書いていることですが、
日本語で「左利きの日(8月13日)」とネット検索しますと、
難儀なほど、多数の
《1992年8月13日、イギリスにある「Left-Handers Club」により制定》
という記事が出てきます。

日本語版 Wikipedia「左利きの日」の受け売りが大半なのでしょう
けれど、困ったことです。
最も昔からやっているのですよ、といいたいのです。

なにしろ同じ「Wikipedia」でも英語版で
「INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」で検索しますと、

英語版Wikipedia「International Lefthanders Day」
https://en.wikipedia.org/wiki/International_Lefthanders_Day

冒頭に、
《International Left Handers Day is an international day
observed annually on August 13 to celebrate the uniqueness
and differences of left-handed individuals.
The day was first observed in 1976 by Dean R. Campbell,
founder of Lefthanders International, Inc.》
と出てきます。

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(画像:英語版ウィキペディアの「INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」の項目冒頭――下線部分の筆者訳:「国際左利きの日」は「レフトハンダー・インターナショナル」の創設者ディーン・R・キャンベルによって1976年に最初の祝祭が行われた)

それ以外にも、いくつものサイトで
この「1976年キャンベル起源説」が出てきます。

私自身、昔購読していたのが、
このキャンベルさんがチェアマンをしていた
「LEFTHANDERS INTERNATIONAL」という組織が発行する
「LEFTHANDER MAGAZIN」という左利きの人のための雑誌でした。

これは、1991(平成3)年3月発行の
『モノ・マガジン』1991年4月2日号 No.188
「特集/左を制するものは時代を制す/左利きの商品学」
(ワールド・フォトプレス)に掲載されていたもので、
1993(平成5)年に、英語を勉強して連絡を取り、
定期購読していたものでした(1993年11・12月号~1996年3・4月号)。

そこには、アメリカでのイベントのリポートなども掲載されていました。

ちなみに、雑誌で知ったイギリスの左利き用品専門店
「Anything Left-Handed」の顧客が参加できる、
前述の「Left-handers Club」の会員になり、
機関誌「The Left-hander」も定期購読していました
(1994(平成6)年No.16~1997年10月No.27)。

 

もちろん現在、世界的に唯一かもしれない、活動中の
「lefthandersday」サイト「https://www.lefthandersday.com/」では、
自身が始めた1992年を起源としています。

今年のサイトには、
《Welcome to the official site for the 30th annual Left Handers Day! August 13th is a chance to tell your family and friends how proud you are of being left-handed, and also raise awareness of the everyday issues that lefties face as we live in a world designed for right-handers.》
「30th」と書かれています。

これはあくまでも、先週の<号外>でも書きましたように、
そちら側の「主張」です。

本当の歴史的事実は、違います。

 

 ●記念日制定の趣旨は同じ――左利き生活向上のため

キャンベルさんもご自身左利きで、
アメリカのカンザス州トピカで左利き用品店を始め、
開店一周年のこの8月13日に、左利きの人のための会(前述の)
「LEFTHANDERS INTERNATIONAL」を開設、
左利きの人の生活向上のために左利き用品の普及を目指して、
この記念日を制定したわけです。

ですから、制定の趣旨は同じです。

 

この「国際左利きの日(INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY)」は、
本来外国の記念日ですから、日本語で調べるだけではなく、
英語で「INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」と調べれば、
より正確であろう情報に出会える、と考える方が自然でしょう。

と、私なら思うのですが、
大半の人は、日本語で調べただけで納得してしまうのでしょうか。

結果として、多くの人が間違った情報を広めています。
裏付けにこだわらない、という態度は、不思議です。

 

 ●私の左利きの活動のきっかけも……

上にも書きましたように、「左利きの日」制定の趣旨は、
左利きの人の生活向上を願って、左利き用品を普及させることでした。

そういう目的を持っています。
この日を機会に、左利きの人について、その生活について考えてもらう。

左利きの人の生活上の不便や困り事を解決する手段の一つとして、
道具を工夫すること、左利きの人に使いやすい道具を用意すること、
があげられます。

もちろん、そういう物理的な問題解決だけではなく、
といいますか、それ以前の問題として、
左利きについて知ってもらい、左利きに忌避感をもたないように、
という精神的な問題解決の面もあります。

また道具の開発や普及のためには、
多数派である右利きの人たちの協力や理解が必要です。
左利きの人だけで解決できる問題ではありません。

そういう意味からも、左利きの人のみならず、
右利きの人の側の意識改革が必要になります。

その機会としての「左利きの日」でもあるのです。

とはいえ、
まずは具体的な生活上の利便性の向上を図らねばなりません。

私が左利きの活動を始めたのも、左利きとして生きてきたなかで、
苦労したこと、不都合に感じたことなどの多くは、
道具を得ることで解決できるという意識があり、
上にも紹介しました1991年3月発行の
『モノ・マガジン』1991年4月2日号・左利き特集号 でみた
左利き用品の数々を集め、実際に使ってみて、
いいものはまわりの左利きの人に紹介しよう、と考えたからでした。

左手・左利き用品――道具から始まったのですね。

そういう意味では、「国際左利きの日」や
「左利きグッズの日」の制定の趣旨と同じ方向性ですね。

 

 ●左利きというコンプレックス

ただ、それ以前に、
精神性の問題も重要であることに変わりはありません。

私は「左利きである」ということにコンプレックスを持っていました。
「いました」と過去形で書きましたが、
本当は今でも根強く残っています。

それがそもそもの左利き活動の推進力であり、源泉でもあったわけです。

では、
そもそも左利きであることに関するコンプレックスとは何だったのか、
そして、
それはどういう形で現在の活動につながっているのでしょうか。

これを語り始めると長くなります。

今簡単に言えることは、
二十代に読んだ、箱崎総一先生の著書、
『左利きの秘密』(立風書房・マンボウブックス 1979)

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によって、
「間違っているのは自分ではなく社会の方だ」
と認識できたこと。

「変えるべきなのは、自分自身ではなく社会の方だ」ということ。

「右利き(偏重/優先)社会に順応できない左利きの自分自身ではなく、
 そういう左利きの人を容認できない――
 受け入れられない社会の方に問題があるのだ」
ということですね。

この社会の在り方を変えていかなければならない、
という思いが、左利き活動に進ませたのです。

 

 ●ゼナ・ヘンダースン《同胞(ピープル)》シリーズ

ここで、すこし話題を変えましょう。

左利きとアイデンティティについて考えて見ます。

ゼナ・ヘンダースンというアメリカのSF作家さんがいました。
1950年代から60年代にかけて主に活躍した人といっていいかと思います。
実際には、70年代に入っても活躍していたようですが、
日本で知られる代表作は大半が1950~60年代の短編です。

いちばんの人気作であり代表作といえるのは、
<ピープル>シリーズと呼ばれる一連の短編シリーズで、
『果てしなき旅路』(短編をまとめて長編に仕立ててある)と
『血は異ならず』(短編集)の2冊が出ています。

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*ゼナ・ヘンダースン<ピープル>シリーズ
1.『果てしなき旅路』ゼナ・ヘンダースン/著 深町眞理子/訳
ハヤカワ文庫 SF ピープル・シリーズ 1978/7/1

2.『血は異ならず』ゼナ・ヘンダースン/著 宇佐川晶子, 深町眞理子/訳
ハヤカワ文庫 SF 500 ピープル・シリーズ) 1977/12/1

私がこの作品が好きなのは、ここに登場する人たちが、
みな、社会から疎外された「一人ぼっち」の孤独な存在で、
その理解者との出会いとそれによる、
精神的な「孤独からの解放」を描いたような作品だったから、でしょう。

自分でそういう理由を自覚できたのは、
図書館で見つけた赤木かん子さんの本を読んだからでした。

『こころの傷を読み解くための800冊の本 総解説』
赤木 かん子/著 自由國民社 2001/5/1

220812kokoro-no-kizu-800

この本の紹介文はこうなっています。

 《アダルト・チルドレン(AC)という言葉は
  90年代初めにブームになりましたが、
  今ひとつ、理解しづらいものでした。
  そのアダルト・チルドレンの理解に役に立つように、
  そしてその理解によって、
  本人もまわりの人も少し楽になれることを願って、
  小説やマンガや児童書やミステリや専門書など、
  幅広い分野から本を集めて紹介します。
  生きにくいと感じて、アルコール依存、虐待、共依存…など、
  さまざまな問題を抱えている、そんな人たちの、
  こころの傷を読み解くために―。》

 《「アダルト・チルドレン(AC)――
  子ども時代に必要な愛情と安らぎを得られずに育ち、
  傷ついた心を抱え、癒されぬまま大人になっている人たち」
  をテーマにしたブックガイド。》

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この本の中の「第2章 アイデンティティ」<差別>で、
『果てしなき旅路』が取り上げられていました。

お話そのものは、《故郷》の星が破滅の危機に陥り、
宇宙船で脱出した異星人《同胞(ピープル)》たちが
新たな生活の場を求めて移動中、地球に突入する際に、宇宙船が壊れ、
散り散りになった彼らは、世界中(大半がアメリカの山中)に
ばらばらに住み着きます。

自分たちの優れた能力(人類から見れば超能力)を封印して、
地球人らしく振る舞うことで、地球人の社会に順応しようとするのです。

超能力の持ち主であることが分かれば――異星人という、
地球人とは違った存在だと分かれば――社会から排除されたり、
抹殺されたり、迫害されるという歴史があったからです。

しかし、真の自分を偽り、身を隠すような生き方は、
心が苦しむものです。

「人とは違う」という事実は、
特に大人の事情が理解できない子供には多大な影響を与えます。
結果的に様々な問題を引き起こすことになるのです。

この本に関する説明文を読んだ時、
初めて自分がどういう理由でこの本を好んでいたのか、
ということが理解できました。

 

 《数家族で放り出され、谷間に住みついた一族は
  自分のアイデンティティには悩まなくてすみました……
  でも子どものときに、一人ぼっちになり、
  つまり自分が何者なのか教えてもらえなかったために悩み、怯え、
  うっかり力をつかっては気味悪がられ、
  そのために州中の学校で拒否されて、
  自分は“違うのだ”ということで絶望してその谷へやってきて
  同朋とめぐりあった女教師のような人々の物語……、
  ピープルがピープルと出会い、自分は一人ではないということ、
  本当の自分をさらけだして生きてもいいのだということを知った時
  どんなに嬉しかったか、という話が、ある晩、ある山のふもとで
  交替で語られるのです。
  それは個人の歴史であると同時に一族の歴史であり、
  集まってきた人々すべてを共感で満たし、
  今までの傷を癒やす作業でもあるのでした――。》p.69

要するに、社会から受け入れられず、迫害を受けている人々が、
同じ立場の人や思いやりのある理解者という味方を得て、
精神的に立ち直り、新たな人生に取り組んでいく、という物語です。

こういう背景は、ある意味で左利きであること――
右利きの「普通の人」とは違うということで、
色々な嫌な思いを経験してきた私自身と重なるものがあったのです。

 

続けてこう書いています。

 《これって……そのまんま、ACの物語でしょう?/
  私はこれが、大好きでした。このテの話が……。
  自分はまわりと違う、という孤独感と孤立感に悩まされ、
  不安で不幸な人々が自分と同じ人々と出会い、救われ、解放され、
  幸福になる……そういう話が――。そうしてそのテの物語を、
  “ピープル・タイプ”と呼んでいました。それは今考えればみな、
  アダルト・チルドレンの物語だったのです。/
  当時のSF作家たちは超能力者だけではない
  いろいろなSF的手法を使って、
  ACの癒やしの物語を紡いでいたのでした。なぜか……?!
  彼ら自身がそうだったから……、そしてそうやって
  自分自身を癒やそうとしたのではないかと私は思います。》p.69

 

220812kokoro-no-kizu-8003-hatesinakitabi

《自分はまわりと違う、という孤独感と孤立感に悩まされ、
 不安で不幸な人々》

まさに、当時の私は、そういう「不幸な左利きの一人」だったのです。

そんな
《人々が自分と同じ人々と出会い、救われ、解放され、幸福になる》
としたら、どうでしょうか。

こんな素晴らしいお話は他にはありませんよね。

 ・・・

ここまで書いたところで、もうかなりの行数になりました。
本来は、
「左利きとアイデンティティ」について書くつもりだったのですが、
前半に少し行数をとられてしまったようです。

 

「国際左利きの日」について語ることも大事なのですが、
「なぜ制定されたのか?」という根本的な部分が
「左利きの人の生活向上には適切な道具は大事だよ」
だけで終わっています。

それ以前に、
「どうして左利きの人は必要な道具が手に入れにくいのか」
という部分が説明されていない、ように思います。

必要なのに、適切な道具が手に入れにくいのか、
それは、
「左利きの人の必要とする道具がどういうものかよく知られていない」
という理由が、一つあります。

それは、
「左利きの人の必要なものが右利きの人の必要なものとは違うのだ」
という事実が知られていないからでしょう。

それは、結局、右利きの人と左利きの人との「違い」の認識の問題です。

それが左利きとアイデンティティに関わることだと思うのです。
その辺をお話ししたかったのですけれど。

もう一度、来月の第一土曜日発行分で、
今回の続きを書きたいと思います。

ゼナ・ヘンダースンさんの<ピープル>シリーズと
赤木かん子さんの本の記述をもう少し紹介して、
作品を通して具体的な「疎外者」の意識を、
私のような左利きの人が感じていたであろうそれと比較して、
考えていただけるようにしようと思っています。

 ・・・

 要は、ゼナ・ヘンダースンさんの<ピープル>シリーズについて
 語りたいだけなのかもしれません……。

 

*参照:「レフティやすおのお茶でっせ」
 過去の「8月13日は<国際左利きの日>」の関連記事

カテゴリ:8月13日国際左利きの日

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 「★600号までの道のり」は、お休みです。

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本誌では、「2022年8月合併号―8月13日 国際左利きの日 INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY―」と題して、今回も全紹介です。

ゼナ・ヘンダースンについて少し書いておきます。

私の好きなSF作家の一人で、短編派の作家では、ロバート・F・ヤングと並ん部存在というところです。
以前、ハヤカワ文庫50周年の時に、もう一つのメルマガ『レフティやすおの楽しい読書』で「ハヤカワ文庫の50冊」という企画をやった際にあげた「【私のお気に入り7】」に、
ジャック・フィニイ『ゲイルズバーグの春を愛す』に次いで、
2.ゼナ・ヘンダースン『果しなき旅路』 3.ロバート・F・ヤング『ジョナサンと宇宙クジラ』 にあげています。
他には、
4.ロバート・ネイサン『ジェニーの肖像』 5.シャーリイ・ジャクスン『野蛮人との生活―スラップスティック式育児法』 6.クレイグ・ライス『スイート・ホーム殺人事件』 7.ルイス・ギルバート『フレンズ―ポールとミシェル』 です。

というように、非常に愛好する作家の一人で、世界的な大作家さんでもなければ、世界の名作文学というわけではないかもしれません。
しかし、単にお話がおもしろいとか、表現や文章がうまいとか、センス・オブ・ワンダーに優れているとか、なんやかんやといった小説のもつ面白さだけではなく、プラスアルファの部分が非常に心に響く作品を書く作家さんという印象です。

ぜひ、機会を作って読んでいただきたい作家さんの一人です。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

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2022.08.06

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii(号外)8月13日合併号のお知らせ

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

(号外)8月13日合併号のお知らせ

「別冊編集後記」ではないのですが、次号への誘導といいますか、客引きの呼び込みのようなものです。

メルマガの号外を転載しておきます。

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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(号外)8月13日合併号のお知らせ
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弊紙は、<週刊hikkii>という名のとおり、
本来は毎週土曜日発行の週刊誌でした。

今年は、8月13日「国際左利きの日 INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」
が、土曜日に当たるということでもあり、
ちょっと疲れてきていることもあり、
今月は手抜きで、本日第一土曜と第三土曜の月二回発行を、
13日の月一発行で勘弁していただこうと思います。

8月13日に「2022年8月合併号―8月13日 国際左利きの日
 INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY―」をお送りします。

ちなみに、1976年の第1回から47回目の記念日になります!

毎年この日に関しては、ブログ等で書いていますように、

日本語版 Wikipedia「左利きの日」等で紹介されている、

《1992年8月13日、イギリスにある「Left-Handers Club」により制定》
という、1992年イギリス・レフトハンダーズクラブ説は、
この会の「主張」であって、真実ではありません。

(私の英語読解力に誤りなければ)正しくは、
アメリカのカンザス州の州都トピカの左利き用品店のオーナー、
ご自身左利きのキャンベルさん(Dean R. Campbell)が、
開店一周年を機に左利きの人の会(Lefthanders International)を始め、
左利きの人の生活向上のために左利き用品の普及を目指し、
開店記念日の8月13日を
「国際左利きの日」(INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY)という
記念日に制定したのです。

イギリスの「Left-Handers Club」は、
イギリスの左利き用品専門店「Anything Left-Handed」の顧客を
もとにした左利きの人の会です。
「Anything Left-Handed」は、2018年に開店50周年を迎えたという、
1968年創業の老舗ですが、
当初は右利きの人が始めた隙間狙いの業態でした。
その後、左利きの人がオーナーとなり現在に至るのでした。
ロンドンという大都会での営業ということで、
宣伝に知恵を絞らなくても、結構経営的には、そこそこだったのでしょうね。

一方、州都とはいえ、アメリカの田舎での営業ということで、
1975年に開業した後発のお店であるキャンベルさんちは、
色々な工夫と宣伝が必要だったのかもしれません。
そこで、こういうイベントを考案されたのでしょうか。

イギリスの方は、キャンベルさんちが一足先に始めた
この記念日にのっかったという形でしょうか。
(ほんとうのところは存知ませんが。)

また来週の合併号で、これらのことは書いてみる予定ですが、
とにかく、
日本での「1992年イギリス制定」説は、なんとかしたいものです。
読者の皆様もご協力いただけると幸いです。

別にイギリスの人がマネしたとかパクったとか非難するつもりはなく、
単純に「もっと長い歴史があるのですよ」と強調したいのです。

 

 

210813international-lefthanders-daywikip

(画像:英語版ウィキペディアの「INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」の項目冒頭――下線部分の筆者訳:「国際左利きの日」は「レフトハンダー・インターナショナル」の創設者ディーン・R・キャンベルによって1976年に最初の祝祭が行われた) 

 

*参照:「Anything Left-Handed」の歴史

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
第525号(No.525) 2018/9/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~ (特別編)ALH50年史概略(前編)」

●2018.8.29
8月16日イギリスの左利き専門店“Anything Left-Handed”50周年
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2018/08/816anything-lef.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/78163f651ba5307f93c67fb4d0a40994

 

*参照:「レフティやすおのお茶でっせ」
 過去の「8月13日は<国際左利きの日>」の関連記事

カテゴリ:8月13日国際左利きの日

[29]・2021.8.12
8月13日「国際左利きの日」を前に、左利きメルマガ「週刊ヒッキイ」創刊600号達成
goo「新生活」版

[28]・2021.8.7
「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」-週刊ヒッキイ創刊600号記念号
goo「新生活」版

[27]・2020.8.12
2020年8月13日は1976年の制定から45回目の国際左利きの日

[26]・2019.8.13
8月13日は国際左利きの日-1976年の制定より今年は44度目

[25]・2018.8.13
8月13日国際左利きの日ILHDとAKB48Team8左利き選抜のことなど

[24]・2017.8.13
8月13日はハッピーレフトハンダーズデー!

[23]・2016.9.1
8月13日は〈国際左利きの日〉特別編-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第474,475,476号

[22]・2016.8.14
昨日(8月13日)アメブロで「今日は左利きの日」をやってました

[21]・2016.8.10
今年もやります!8月13日レフチャス(LEFTEOUS)の日―国際左利きの日

[20]・2015.8.12
明日8月13日は1976年制定から40回目の国際左利きの日

[19]・2014.8.12
8月13日は39回目の国際的な<左利きの日>&LEFTEOUS2014年

[18]・2013.8.13
8月13日<国際左利きの日>企画「ヒダリキックマガジン」で始まる!

[17]・2013.9.2
『グリグリくりぃむ』左利き選手権:<国際左利きの日>情報5

[16]・2013.8.28
ブログネタ「両利きになる練習したことある?」:<国際左利きの日>情報4

[15]・2013.8.19
雑学フェアにて~渡瀬けん著『左利きの人々』:<国際左利きの日>情報3

[14]・2013.8.18
レフチャス(LEFTEOUS)day2013:<国際左利きの日>情報2

[13]・2013.8.13
8月13日<国際左利きの日>企画「ヒダリキックマガジン」で始まる!

[12]・2012.8.12
8月13日は37度目の“左利きの日”

[11]・2011.8.13
国際“左利きの日”を迎えて&週刊ヒッキイ273号特別編「個人モデル」から「社会モデル」へ

[10]・2010.8.21
今週の-週刊ヒッキイhikkii225名作の中の左利き(番外編)はさみ

[9]・2010.8.14
今週の-週刊ヒッキイhikkii224《矯正/直す》表現に思う(5)前編

[8]・2010.8.13
13日の金曜日はナント…左利きの日

[7]・2009.8.22
今週の週刊ヒッキイ―第193号「<左利きプチ・アンケート>再版第33回」

[6]・2008.8.13
33回目の8月13日国際左利きの日

[5]・2007.8.14
少数派の気持ち伝える「左利きの日」企画開催される

[4]・2006.8.13
きょう8月13日は≪国際≫左利きの日です

[3]・2005.8.13
今年も今日8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY

[2]・2004.8.13
きょう8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY 「左利きの日」

[1]・2004.8.12
明日8月13日は「左利きの日」 

 ・・・

ということで、合併号のお知らせでした。

ホント、お知らせだけとつもりでしたが、
ついつい何やかやと書いてしまいました。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

ではまた。

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2021.08.12

8月13日「国際左利きの日」を前に、左利きメルマガ「週刊ヒッキイ」創刊600号達成

8月13日は「国際左利きの日」INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY です。
1976年に、アメリカ・カンサス州トピカにある「LEFTHANDERS INTERNATIONAL」Dean R. Campbellさんが、自身の左利き用品店の開店一周年を記念して、左利き用品の普及のために設けたのが始まり。
その後イギリスの左利き用品通販で有名な「ANYTHING LEFTHANDED」の顧客を中心にした左利きの会「THE LEFT-HANDERS CLUB」も参加、1991年からイベントなど行っています。(ちなみにこちらは、サイトによりますと、今年は30回目だそうです。)

 

210813international-lefthanders-daywikip

(画像:英語版ウィキペディアの「INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」の項目冒頭――下線部分:「国際左利きの日」は「レフトハンダー・インターナショナル」の創設者ディーン・R・キャンベルによって1976年に最初の祝祭が行われた)

 

この記念すべき日を前に、8月7日に発行した私の“左利きの人のためのメルマガ”「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」が創刊600号に到達しました。
2005年の9月から16年かけて到達しました。

今では実際には当初のタイトルどおりの「週刊」ではなく、月二回発行となっています。
しかし、当初からのタイトルでもありますので、このままで行こうと考えています。

 

第600号(No.600) 2021/8/7
「創刊600号記念号(放談)
 ―「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」」

2021.8.7
「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」-週刊ヒッキイ創刊600号記念号

210807hikkii600

(画像:“左利きの人のためのメルマガ”「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」創刊600号)

 ・・・

さて、このメルマガについて少し書いておきましょう。

過去600号のメイン・コンテンツの一つに、<左利きプチ・アンケート>がありました。

「第1回 左利きイメージ調査」04.3.7-27(3週間) 2007.9.20受付停止

から

「第64回 「左利き?」と聞かれたことがありますか」09.11.29-10.1.30 (9週間)
(結果を見る)http://personal-dictionary.com/enq/view/enq.asp?EID=58046

まで。

なかでも多くの回答をいただいたアンケートに、各種「利き手テスト」がありました。
例えば、

「第20回 利き手調査1回目―側性係数を調べてみよう」05.9.4-10.2 2007.9.21受付停止
http://personal-dictionary.com/enq/view/enq.asp?EID=34988
「第22回 エディンバラ利き手調査(訂正版)」 05.10.30-11.26 受付中(近日,受付停止
http://personal-dictionary.com/enq/view/enq.asp?EID=37060
「第23回 利き手調査3回目―H.N.きき手テスト」 05.11.27-12.24 受付中(近日,受付停止)
http://personal-dictionary.com/enq/view/enq.asp?EID=38207
「第24回 利き手調査第4回chapman利き手テスト」 05.12.25-06.121 受付中(近日,受付停止)
http://personal-dictionary.com/enq/view/enq.asp?EID=39273

などなど。

その他様々な左利きにまつわるアンケートを実施しました。

*参照:
・『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』:
第583号(No.583) 2020/11/21 2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(その10)
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [1] <左利きプチ・アンケート> 全公開(1)

・『レフティやすおのお茶でっせ』:2020.11.21
『左組通信』復活計画[1]<左利きプチ・アンケート>全公開(1)-週刊ヒッキイ第583号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/11/post-b8eaf8.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/8a7628195c573922e9ee6911e1a69c78

 

もう一つのメイン・コンテンツは、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」というシリーズです。
これは、タイトル通り左利きのお子さんをお持ちの親御さんたちへ向けた私の助言、提案、要望といったものを綴ったものです。

ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』のサイドバーにある
「アピール:左利き」
で、「その1」から「その6」までそれぞれの記事を紹介しています。

―その1・左利きは自然のままで
利き手は変わるものではないので,そのままの自然の形で育ててやってほしい. もし左利きで苦労するような世の中であるとすれば,そちらの方を改善して,左右共存の社会を実現することに,親御さんは努力して欲しい.
―その2・左利きで困るのは…
左利きではなぜ困るのでしょうか. 社会が右利きに有利にできているから,左利きには不便なことが出てくるのです. 解決方法は,左利きにも優しい社会に変えてゆけば良いのです.
―その3・社会のあり方を変えてゆこう
社会には守らなければならないルールがあり,それを教えるのは親のつとめです.しかし時代により改めるべきルールもあります. 障害者に優しい世の中に変えて行こうというのと同じレベルで,左利きにも優しい世の中にしなければいけないと思います.
―その4・幼児期には利き手の確立を―
―その5・子供の良き味方、心の支えになろう―
―その6・左利きの子にやさしい環境を整えよう

「その7」からが、このメルマガのコンテンツとなっています。

第4号(No.4) 2005.10.22 「左利きの良いお手本を」
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ―隔号掲載―
 ―その7― 左利きの良いお手本を

第6号(No.6) 2005/11/5 「左利き用品は子供を甘やかす?(1)」
▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ―隔号掲載―
  ―その8― 左利き用品は子供を甘やかす? 
    (1)一生右手用が使えなくなるのか

というように書き続いています。

現在は、

第598号(No.598) 2021/7/3
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(9)
 見えない差別―個別事例(2)書写教科書」

というように、「その24」が継続中です。

 

ほかのコンテンツとしましては、「左手書字」(左手で字を書くこと)に関するものがありました。
「左手書字」について、それなりにきれいな字を書く方法であるとか、学校教科書に左手で字を書くお手本の写真なりイラストなりの例となる画像(左手書字例)を掲載するように、というキャンペーン等を書き続けてきました。

 

また、「名作の中の左利き」というシリーズでは、左利きの人が登場する世界的な名作小説の例などを紹介しました。

それに引き続き、「名作の中の左利き」の推理小説編である「左利きミステリ」の紹介もありました。
左利きの人物が登場するミステリや、左利きがポイントとなるミステリなど。
例えば、ポーの「黄金虫」やコナン・ドイルの名探偵シャーロック・ホームズものの一編「黄色い顔」といった短編小説や、松本清張の『霧の旗』やクイーンの『シャム双子の謎』といった長編まで、27回掲載してきました。

 

また年間行事としましては、「LYグランプリ」Lefty Yasuo's/Lefty of the Year Grand prixを10年間実施しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<LYグランプリ> とは、
 ―Lefty Yasuo's/Lefty of the Year Grand prix―

2月10日の日本版左利きの日―レ(0)フ(2)ト(10)の日―を記念し
て、前年、日本国内において、左利きもしくは身体性の<左>系に
関連して、最も話題になった、あるいは活躍が顕著だったと思われ
る、または左利きおよび利き手の問題を知る上で重要と考えられる
人物や事物をメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』誌上
で表彰しよう、というレフティやすおによる個人的企画です。

(*2月10日の日本版左利きの日―レ(0)フ(2)ト(10)の日:2007年当時、現在は「左利きグッズの日」に変更。)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

▼第1回<LYグランプリ>2007▼
第69号(No.69) 2007/2/17「私にとっての左利き活動(10)」

【読者大賞】/【審査員大賞】左利きの本部門:『非対称の起源』クリス・マクマナス/著 大貫昌子/訳 講談社ブルーバックス 2006.10

【審査員・思い出しま賞】箱崎総一と左利き友の会『左利きの秘密』立風書房 マンボウ・ブックス 1979.6

【審査員・巨匠賞】大路直哉
 著書『見えざる左手』三五館 1998.10

 共著書『左ききでいこう!―愛すべき21世紀の個性のために』フェリシモ左きき友の会 2000.6 

 サイト『クラブレフティ』 【審査員・特別賞:斎藤茂太(11月逝去)『左ききの人の本』MG出版 1987(昭和52)年

 

▼第2回<LYグランプリ>2008▼
第119号(No.119) 2008/2/9「左利き子育て相談の疑問(8)/<LYGP2008>発表」

【読者大賞】該当なし
【審査員大賞】行事イヴェント部門:TOKYO LEFTEOUS PROJECT ON 13TH AUG. ~左利きの気持ちになってみる日~ (左箸の接客運動)
【審査員・思い出しま賞】山城新吾と川谷拓三による日清どん兵衛CM(昭和54年頃?)(左手箸で即席麺を食べるテレビCM)
【審査員・特別賞(反面教師賞)】横澤彪 J-CAST テレビウォッチ「横澤彪のチャンネルGメン69」
 「国分太一くん、箸は右手で持とうよ」記事、および続編「国分太一くん、オレも左利きなんだ」の両記事

▼第3回<LYグランプリ>2009▼
第166号(No.166) 2009/2/7「<LYPG>2009発表&<左利きQ&A>(24)」

【読者大賞2009】/【審査員大賞2009】左利きの本部門:八田武志/著『左対右 きき手大研究』化学同人 2008.7

【審査員 特別賞・思い出しま賞】王貞治(監督退任)

▼第4回<LYグランプリ>2010▼
第206号(No.206) 2010/3/20「第4回<LYグランプリ>2010発表」

【読者大賞2010】左利きの本部門:『左利きの人々』渡瀬けん/著 中経の文庫 2009.1

【審査員大賞2010】左利きの本部門:『左利きの子 右手社会で暮らしやすくするために』
  ローレン・ミルソム/著 笹山裕子/訳 東京書籍 2009.4

【審査員 がんばったで賞】「菊屋浦上商事」浦上裕生(左手・左利き用品販売店)
〒229-0031 神奈川県相模原市相模原6丁目26番7号
【審査員 特別賞】山城新吾(8月逝去)
【審査員 残念賞・思い出しま賞】ひでゆき「左利きの小ネタ」(有名左利きサイト、2月頃消滅)

▼第5回<LYグランプリ>2011▼
第252号(No.252) 2011/2/26「第5回<LYグランプリ>2011結果発表」

【読者大賞】「該当なし」【読者賞】5件
【審査員大賞】「左利きの事」部門:「DESIGN for LEFTY」展(デザインから左利きを考えるイベント)
【審査員・「継続は力」で賞】「左利きの事」部門:8.13 Enjoy lefteous Day
【審査員・残念で賞】元大相撲横綱・朝青竜(引退)

▼第6回<LYグランプリ>2012▼
第299号(No.299) 2012/2/11「第6回<LYグランプリ>2012発表」

【読者大賞】「該当なし」
【読者賞】(4件)
・卓球全日本選手権優勝:水谷隼選手・石川佳純選手
・女子サッカーW杯優勝<なでしこジャパン>澤穂希選手
・フェリシモ新・左きき友の会ウェブサイト
・理科ハウス「RIGHT&LEFTみぎとひだりをかがくする」展
【審査員大賞】「左利きの事」部門:大阪府/人権学習シリーズvol.7 みえない力 左利きの国?!

▼第7回<LYグランプリ>2013▼
第356号(No.356) 2013/3/23「<左利きプチ・アンケート> 第7回<LYグランプリ>2013 読者大賞発表」

【読者大賞】左利き用品開発:無印良品 プロジェクト ハートフル・左利き
【審査員大賞】左利きの悩み解消:ガスト スープ用お玉(レードル)の形状改善
【審査員敢闘賞】左利き・左使い:ロンドン五輪メダリストたち
【審査員特別賞】≪審査員の勝手で賞/期待しているで賞≫:左利き人気タレント:AKB48卒業 前田敦子

▼第8回<LYグランプリ>2014▼
第403号(No.403) 2014/2/22「第8回<LYグランプリ>2014 読者大賞 各賞発表」

【読者大賞】「左利きの人」部門:右利きからの“転向派左利き”【武井壮】さん
【読者大賞・敢闘賞】「左利きの事」部門:「左利きにも対応!」【阿久津直記『たった2時間読むだけで字がうまくなる本』】

【読者大賞・期待賞】「左利きの事」部門:左利き情報ポータルサイト【ヒダリキックマガジン】
【審査員大賞】「左利きの物」部門:左右共用中央シャッター・カメラ【キヤノンPowerShot N】

【審査員・特別賞】「左利きの人」部門:故・【川上哲治】氏
【審査員・敢闘賞】「左利きの事」部門:ガボちゃんブログ 左右平等作戦in小学校

▼第9回<LYグランプリ>2015▼
第438号(No.438) 2015/2/21「第9回<LYグランプリ>2015 読者大賞 各賞発表 」

【読者大賞】「左利きの事」部門:日本最大級左利き商品専門ECサイト『サウスポ』http://south-paw.jp
【審査員大賞】「左利きの人」部門:左利きの元教師・度会金孝さん
著書『ぼくは左きき 本当の自分であるために』日本機関紙出版センター

▼第10回<LYグランプリ>2016▼
第463号(No.463) 2016/2/20「第10回<LYグランプリ>2016 読者大賞 各賞発表」

【読者大賞】該当なし
【読者賞】「物」部門:左右対称形共用カメラ二代目「Canon PowerShot N2」
*参照:
『お茶でっせ』2015.03.18
左利きにも優しいシンメトリーデザイン・カメラCanon PowerShot N改良機PSN2 Canon デジタルカメラ PowerShot N2 自分撮りモード搭載 PSN2

 

【審査員大賞】「物」部門:左右共用スマホ組み合わせ一眼カメラ「OLYMPUS AIR A01」
*参照:
『お茶でっせ』2015.04.11
左手でも使えるシンメトリックデザイン一眼カメラOLYMPUS AIR A01 Olympus Air A01 White (Body Only) [並行輸入品]

 ・・・

他にも紹介し続ければ切りがないほどの記事を書いてきました。

これを機会に弊誌「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」のご購読をいただければ幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
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*参照:「レフティやすおのお茶でっせ」
 過去の「8月13日は<国際左利きの日>」の関連記事

カテゴリ:8月13日国際左利きの日

[29]・2021.8.12
8月13日「国際左利きの日」を前に、左利きメルマガ「週刊ヒッキイ」創刊600号達成
goo「新生活」版

[28]・2021.8.7
「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」-週刊ヒッキイ創刊600号記念号
goo「新生活」版

[27]・2020.8.12
2020年8月13日は1976年の制定から45回目の国際左利きの日

[26]・2019.8.13
8月13日は国際左利きの日-1976年の制定より今年は44度目

[25]・2018.8.13
8月13日国際左利きの日ILHDとAKB48Team8左利き選抜のことなど

[24]・2017.8.13
8月13日はハッピーレフトハンダーズデー!

[23]・2016.9.1
8月13日は〈国際左利きの日〉特別編-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第474,475,476号

[22]・2016.8.14
昨日(8月13日)アメブロで「今日は左利きの日」をやってました

[21]・2016.8.10
今年もやります!8月13日レフチャス(LEFTEOUS)の日―国際左利きの日

[20]・2015.8.12
明日8月13日は1976年制定から40回目の国際左利きの日

[19]・2014.8.12
8月13日は39回目の国際的な<左利きの日>&LEFTEOUS2014年

[18]・2013.8.13
8月13日<国際左利きの日>企画「ヒダリキックマガジン」で始まる!

[17]・2013.9.2
『グリグリくりぃむ』左利き選手権:<国際左利きの日>情報5

[16]・2013.8.28
ブログネタ「両利きになる練習したことある?」:<国際左利きの日>情報4

[15]・2013.8.19
雑学フェアにて~渡瀬けん著『左利きの人々』:<国際左利きの日>情報3

[14]・2013.8.18
レフチャス(LEFTEOUS)day2013:<国際左利きの日>情報2

[13]・2013.8.13
8月13日<国際左利きの日>企画「ヒダリキックマガジン」で始まる!

[12]・2012.8.12
8月13日は37度目の“左利きの日”

[11]・2011.8.13
国際“左利きの日”を迎えて&週刊ヒッキイ273号特別編「個人モデル」から「社会モデル」へ

[10]・2010.8.21
今週の-週刊ヒッキイhikkii225名作の中の左利き(番外編)はさみ

[9]・2010.8.14
今週の-週刊ヒッキイhikkii224《矯正/直す》表現に思う(5)前編

[8]・2010.8.13
13日の金曜日はナント…左利きの日

[7]・2009.8.22
今週の週刊ヒッキイ―第193号「<左利きプチ・アンケート>再版第33回」

[6]・2008.8.13
33回目の8月13日国際左利きの日

[5]・2007.8.14
少数派の気持ち伝える「左利きの日」企画開催される

[4]・2006.8.13
きょう8月13日は≪国際≫左利きの日です

[3]・2005.8.13
今年も今日8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY

[2]・2004.8.13
きょう8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY 「左利きの日」

[1]・2004.8.12
明日8月13日は「左利きの日」 

 

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2021.08.07

「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」-週刊ヒッキイ創刊600号記念号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第600号 別冊編集後記

第600号(No.600) 2021/8/7
「創刊600号記念号(放談)
 ―「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」」

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 ※『週刊ヒッキイ』は、
・ 2014年7月より
  月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。
・ 2019年10月より
  第一・第三土曜日の発行は、新規配信
  第二・第四土曜日の発行は、バックナンバーからの再配信
  に変更しました。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

引き続き、再配信はしばらくお休みとします。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第600号(No.600) 2021/8/7
「創刊600号記念号(放談)
 ―「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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 創刊600号記念号(放談)
  ―「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」
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 ●創刊600号

2005.9.28の創刊号以来、16年目で
数えそこないがなければ、600号です。

週刊で始め、その後月4回となり、さらに月2回へと変更してきました。
途中、パソコンの故障で買い換えまでの間に
三ヶ月程度お休みした以外は、
インフルエンザで一回お休みした程度だと思います。

とにかく「継続は力」の言葉を信じてやってきました。
右利きの人だけでなく、左利きの人にも優しい社会に
「社会を変える」という目標に向かって、
左利きについてあれやこれやと様々な情報を、
私なりに発信してきたつもりです。

いくつかのコンテンツはホームページに転載してきたのですが、
それも今はなくなり、バックナンバーの閲覧もなくなり、
まったくの記録無しになってしまっています。

実際には、ブログで一部お知らせを書いたものが残っていますけれど。

最近の企画『レフティやすおの左組通信』の復活計画で、
このメルマガも一部復活しています。

また、以前再配信を実施したこともありました。

自分で言うのは何ですが、
本の形にして残したい情報があります。

いずれなんとかしたいものです。
(狼少年を脱したい!)

 ・・・

では、今回の本題に――。

8月13日の国際的な「左利きの日」も近づいています。

ということで、左利きについて最近考えたことを書いておきましょう。

 

 

 ●「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」

「みにくいアヒルの子」とは、もちろんアンデルセンの童話です。
↓参照

みにくいアヒルの子 アンデルセン童話 <福娘童話集 きょうの世界...
http://hukumusume.com/douwa/pc/world/08/16.htm

ひときわ大きな卵から一番最後に生まれたのが、主人公。
まわりの子供たちが黄色いかわいい雛なのに
ひときわみにくいこの雛は、みんなからいじめられます。
家出したものの、やはり世間?も同じで、いじめられる苦しいところ。
そんなとき白鳥の群れをみます。
あんな鳥に産まれていたら、と思うみにくいアヒルの子。
しかし彼らは冬の到来と共に去って行く。
冬を生き延びたみにくいアヒルの子。
そこに白鳥たちが戻ってきます。
そして、受け入れてもらえるのです。
一番美しいのが新入りの子だと。

 

「みにくいアヒルの子」と思われていたのは、
本当は「白鳥」の子だったというお話です。

「白鳥」は美しい鳥、みんなのあこがれる鳥の代表です。

 

「左利き」もいってみれば、
この「アヒルの中のみにくい子」と同じだということです。
「右利き」のなかの異端児。

この「みにくいアヒルの子」は、
「アヒル」という集団の中にあっては異端児だったのですが、
本当は全く異なる別種の「白鳥」という鳥だったという事実。

「左利き」の人は、「右利き」の人が「普通」とされる集団の中で、
実は「左利き」という別種の人間だった。

 

「みにくいアヒルの子」は、
「アヒル」の基準からみれば「みにくい」=「はずれ」です。

しかし「別の基準ではどうでしょうか」というのが、
この作品の勘所でしょう。

それともう一つの要素としましては、
ある集団のなかでは異端の存在であっても、
別集同士「同じ仲間となら生きやすい、暮らしやすい」という事実です。

 

 《「ぼくがみにくいアヒルの子だったときには、
   こんなに幸福になれようとは、夢にもおもわなかった!」》

   「みにくいアヒルの子」矢崎源九郎訳
   『マッチ売りの少女―アンデルセン童話集III―』新潮文庫

210807minikuiahirunoko

(画像:「みにくいアヒルの子」矢崎源九郎訳、新潮文庫版『マッチ売りの少女―アンデルセン童話集III―』より本文末尾)

 

私は何も「左利き」の自分が美しい優雅な「白鳥」で、
右利きの人たちがただのガーガーうるさい「アヒル」だ、
というつもりはありません。

でも、ついこういうお話には惹かれてしまうのですね。

 

 

 ●右利きの人には左利きは実感として理解できない

左利きも右利きのなかで生きているのは、
色々と辛いことがあるのです。

しかし、右利き世界の中にどっぷりつかっている右利きの人には、
当然ながら、その事実は理解できません。

差別している事実にも気がつかないものなのです。
「だって違うんだもん!
 しょうがないでしょう。
 分からなくたって。」

知識としては知っていても、想像することはできても、
その実態まで理解できるかどうかというのは、まったく別物です。

しかし、どのような人であっても、
それぞれの立場で別のグループに所属することはあります。

「右利き」という多数派で、
けれど「パソコンの入力はかな打ち」の知人の場合でもそうです。
お便りにありました。

 《このように世の中の少数派は、何かにつけてひがむのです。
  何でもかんでも、ローマ字打ちに合わせておる!》

私にいわせれば、

 《このように世の中の少数派は、何かにつけてひがむのです。
  何でもかんでも、「右利き」に合わせておる!》

です。

 

人は、立場によっては多数派にも少数派にもなり得るものです。

だから、そういう異なる立場という経験を通して、
世にある様々な多様性に関して、常に寛容であってほしいと思います。

 

 

――次回からは、しばらく「創刊600号記念」として、
  「私が影響を受けた左利き研究家・活動家」を。

  第一期「左利きライフ研究家以前」では、箱崎総一先生。
  第二期「左利きライフ研究家・紙の時代」では、○○さんか?
  第三期「左利きライフ研究家・ネットの時代」では、××さんら?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ★600号までの道のり(1)創刊号~第20号

創刊号 2005/9/28
第2号(No.2) 2005/10/8 「はじめの一歩」
第3号(No.3) 2005/10/15 「左利きってなに?」
第4号(No.4) 2005/10/22 「左利きの良いお手本を」 
第5号(No.5) 2005/10/29 「エディンバラ利き手調査」
訂正版 第5号(No.5) 2005/10/29 「エディンバラ利き手調査」
第6号(No.6) 2005/11/5 「左利き用品は子供を甘やかす?(1)」
第7号(No.7) 2005/11/12 「あなたは本当に左/右利き?(1)」
第8号(No.8) 2005/11/19 「左利き用品は子供を甘やかす?(2)」
第9号(No.9) 2005/11/26 「あなたは本当に左/右利き?(2)」
第10号(No.10) 2005/12/3 「新旧二世代の左利き」
第11号(No.11) 2005/12/10「正しい利き手・利き側認識を(1)」
第12号(No.12) 2005/12/17「右手使い指導と人格形成」
第13号(no.13) 2005/12/24「年末年始手抜き合併特小号/
アンケート特集」
第14号(No.14) 2006/1/1 「お正月臨時増刊号/かなちゃんのひだりて」
第15号(no.15) 2006/1/14「新春放談/私の理想社会」
第16号(no.16) 2006/1/21「正しい利き手・利き側認識を(2)」
第17号(no.17) 2006/1/28「左利きの敵は左利き? 」
第18号(no.18) 2006/2/4 「正しい利き手・利き側認識を(3)」
第19号(no.19) 2006/2/11「左利きにあこがれる人へ」
第20号(no.20) 2006/2/18「正しい利き手・利き側認識を(4)」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「創刊600号記念号(放談)―「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」」と題して、今回も全紹介です。

今回は「創刊600号」ということで、全編転載公開しています。

 

来週の8月13日は、国際的な「左利きの日」“INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY”です。

日本語版『ウィキペディア(Wikipedia)』ではまだ《1992年8月13日、イギリスにある》云々と誤った記載が続いています。(最終更新 2020年10月7日 (水) 16:12)

しかし元々は、英語版のそれ等にある「1976年、アメリカのDean R. Campbellさんが自分の左利き用品の店の開店一周年を記念して左利きの人の会Lefthanders Internationalを設立し、その日を左利き用品の普及のための記念日にした」ということです。

 

それはさておき、今年もコロナ禍の真っ最中となり、特別なイベント等の実施は難しいのが現状でしょう。
それなりに、左利きについて考える日になれば、というところです。

で、今回は「創刊600号」記念として、左利きについてちょっと考えてみました。

本当は購読者のみにお楽しみ頂きたいところですけれど、多くの人に知ってほしい、という気持ちとのあいだで揺れながら、の公開です。

一時的な読者、特定の記事だけの閲覧者ではなく、弊紙の定期購読者が増えて欲しいというのが本当のところです。

 ・・・

本誌をご購読の上でお楽しみいただけると幸いです。

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ブログネタ「両利きになる練習したことある?」:<国際左利きの日>情報4

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[6]・2008.8.13
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[5]・2007.8.14
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今年も今日8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY

[2]・2004.8.13
きょう8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY 「左利きの日」

[1]・2004.8.12
明日8月13日は「左利きの日」 

 

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2020.08.12

2020年8月13日は1976年の制定から45回目の国際左利きの日

さて、明日8月13日は、「国際左利きの日 INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」という世界的に知られた「左利きの人のための記念日」です。

何年も前から今も変わらずそのままですが、
日本語版Wikipedia「左利きの日」(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2020年7月4日 (土) 16:02 )をみますと、
この「“国際”左利きの日(INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY)」を、イギリスの「Left-Handers Club」により、1992年8月13日に制定された、と書いています。

ネットではこの日に「左利きの日」としていろんな人が話題にしてくださるのでうれしいことなのですが、たいていは、上の情報を信じたのか、その制定の年と制定者名を間違って記述しています。

 

昔からずっと指摘してきたのですが、この日本語版ウィキペディアの情報は誤りで、最初に制定したのは、アメリカの左利きの会「Lefthanders International」のDean R. Campbellで、1976年のことです。

私の左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』の

第116号(No.116) 2008/1/19
「2007年の左利き事情―後編―&第2回<LYグランプリ>2008」

にその辺の事情を書いていますので、以下に転載しておきます。

--

英語のサイトを見ますと、

Dean R. CampbellがLefthanders Internationalを設立したのが、
8月13日であり、その日を記念日にした

というものがあります。

で、この日は、

彼が経営していた左利き用品のお店の開店記念日にあたり、
Lefthanders International設立は、開店の一年後、

というのが本当らしいのです。
(ただし、私の英語力が正しければ…。)

これは、他のサイトでも頻見されるようです。

私の持っているLefthanders International発行の
雑誌Lefthander MagazineのLeftHanders Dayの記事にも、
これを裏付けるような内容が明記されていますので、
まず間違いないところでしょう。
(ただし、私の英語力が正しければ…。)

なんと32年も前に制定されていた、
しかし、その割に世間的に知られていなかった記念日といえます。


・Happy International Left-Handers Day | The Foo Logs
http://thefoologs.com/happy-international-left-handed-day/
・Left-Handers Day - History and How to Celebrate
http://www.lefthandedportal.com/Left-Handed-People/Left-Handers-Day.cfm
・International Lefthanders Day - Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/International_Lefthanders_Day
(2007/09/18 筆者確認)

--

現在の英語版Wikipedia「International Lefthanders Day」(This page was last edited on 6 August 2020, at 02:07 (UTC).)でも1976年にアメリカの左利きの会「Lefthanders International」のDean R. Campbellが制定した、とあります。

 

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200811lefthander-mg19941995-lhd

 

200813dean-r-campbell-2

(画像:私の手持ちのバックナンバー1994年と1995年の「Lefthander Magazine」7・8月号とそのLeftHanders Dayの記事、キャンベル氏による前説―40代大統領ブッシュ父、38代フォードの名も並ぶ)

 

左利きの本では、

200811

『左利きあるある 右利きないない』左 来人/著 小山 健/イラスト ポプラ社 2017/2/7

 

欄外の「左利きトリビア」欄で、キャンベルさんによる左利きの日の制定について取り上げていますが、何年かは書いていないのが残念です。

200811-200811

 ・・・

ちなみに、日本ではこの前年の1975(昭和50)年に、精神科医・箱崎総一先生主宰の左利き友の会が『左利きニュース』42号をもって活動停止しています。
「Lefthanders International」とは入れ違いになったようです。

Hidarikiki-no-himitu_20200812154601

箱崎総一『左利きの秘密』(立風書房マンボウブックス 1979)

 

によりますと、この箱崎先生の「左利き友の会」の活動は、アメリカの有名な雑誌『タイム』誌に掲載されたそうです。
「左利き解放」と題して麻丘めぐみの「わたしの彼は左きき」のヒットなどとともに、経済面では先進国となった日本だったけれど、利き手問題においては発展途上国である日本での貴重な左利きの活動として。

この日本における活動のニュースも、ひょっとしますと、キャンベルさんの活動につながった可能性もなきにしもあらずかもしれません。

 ・・・

私のいいたいことは、
(1)言い出しっぺ――先人に対する敬意を持とうということ、

(2)それだけの歴史を持っているのだ、ということ。

今は解散してしまい活動を停止して久しいとはいえ、そういう会があり、イヴェントが実施されていたという事実を忘れないでいたいものです。

もちろん、今現在も活動を継続している人たちの存在は大いに褒め称えるべきですが。

 

なぜ先人の活動に意味を感じるのか、神経質になるのかといえば、私自身のことにも関係しているからです。
私のこのブログも私が死ねば消滅するでしょう。
そうすれば、その活動はすべてなかったことになってしまいます。
一部の人の記憶に残るだけ。
それはやはり私にとってたまらなく残念なことでもあります。

(本でも公刊していたら別なのですけれど。)

 ・・・

そして、今、コロナ禍で多くのイヴェントの開催が難しいなか、少数派のイヴェントである「左利きの日」もまた忘れられているかもしれません。

しかし、こういう記念日があるのだ、という事実を改めて報告しておきたいと思いました。

 

*参照:「レフティやすおのお茶でっせ」
 過去の「8月13日は<国際左利きの日>」の関連記事

カテゴリ:8月13日国際左利きの日

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[27]・2020.8.12
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[26]・2019.8.13
8月13日は国際左利きの日-1976年の制定より今年は44度目

[25]・2018.8.13
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[23]・2016.9.1
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[14]・2013.8.18
レフチャス(LEFTEOUS)day2013:<国際左利きの日>情報2

[13]・2013.8.13
8月13日<国際左利きの日>企画「ヒダリキックマガジン」で始まる!

[12]・2012.8.12
8月13日は37度目の“左利きの日”

[11]・2011.8.13
国際“左利きの日”を迎えて&週刊ヒッキイ273号特別編「個人モデル」から「社会モデル」へ

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[8]・2010.8.13
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[7]・2009.8.22
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[6]・2008.8.13
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[5]・2007.8.14
少数派の気持ち伝える「左利きの日」企画開催される

[4]・2006.8.13
きょう8月13日は≪国際≫左利きの日です

[3]・2005.8.13
今年も今日8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY

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きょう8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY 「左利きの日」

[1]・2004.8.12
明日8月13日は「左利きの日」 

 

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2019.08.17

8月13日は左利きの日/左利き情報あれこれ(3)―『左利きで生きるには』第548号編集後記

 

―『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第548号 別冊編集後記

第548号(No.548) 2019/8/17
「特別編・8月13日は左利きの日/左利き情報あれこれ(3)」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ※『週刊ヒッキイ』は、2014年7月より
  月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。
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◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆ 
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第548号(No.548) 2019/8/17
「特別編・8月13日は左利きの日/左利き情報あれこれ(3)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 今回も、8月13日は〈国際左利きの日〉ということで、
 ネットで拾った
 最近の左利きに関する情報をポツポツと紹介してゆきます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 特別編
  ―8月13日は〈左利きの日〉―
   左利き情報あれこれ(3)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●月刊「左利きの女」

【月刊「左利きの女」】

 

 ●その他の情報

【素晴らしき左利きの世界】

 

【「デイリーポータルZ」左利きあるある大募集】

集まれサウスポー!頑張れレフティ!

 

ooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo

 以上、簡単でしたが、これで今年の
 「8月13日 国際左利きの日」
 の「特集・左利き情報あれこれ」を終りとします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

準備不足の上、直前になって体調不良が重なり、
あまり多くの情報を紹介できませんでした。

最低限度のものは書けたかなあ、という感じです。

 

やはり常日頃からきちんと整理しておかなければ、
いざという時に役に立たぬということを改めて認識しました。

これからは地道に記録してゆこうと思います。

 ・・・

詳細は、本誌で。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

 

 

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2019.08.13

8月13日は国際左利きの日-1976年の制定より今年は44度目

毎年のように書いてきました〈8月13日「国際左利きの日」International Left-Handers Day〉の記事。

今年は何も考えていなくて――このごろは体調不良や気力不足で――今、慌てて書いています。

「令和」時代〈初〉のこの左利き日ですので、やっぱり何か書いておくべきでしょうね。

 

もうずっと以前から指摘しているのですが、未だに「日本語版『ウィキペディア(Wikipedia)』左利きの日」の記述が

1992年8月13日、イギリスにある「Left-Handers Club」により、(略)提唱・制定された。》最終更新 2019年2月18日 (月) 13:39

となっています。
これの影響か、さまざまなサイトでもこの情報が広く流布しているようです。

 

確かに現在活動している、という現役は、このイギリスの「左利きの会 Left-Handers Club」です。
そういう強みはありますが、だからこれが正しい歴史になるわけではありません。

(たとえは悪いですが、)
どっかの国のように、王朝や為政者が変わるたびに何でも自分の都合のいいように書き変える国は、昔からありました。
やはり一つの歴史として、より正確な記録は残しておくべきでしょう。

 

英語版の「International Lefthanders Day - Wikipedia」をご覧になれば、一目瞭然です。

The day was first observed in 1976 by Dean R. Campbell, founder of the Lefthanders International, Inc.》This page was last edited on 13 August 2019, at 05:31 (UTC)

 

私の持っている1994年、1995年の"Lefthander Magazine"の「INTERNATIONAL LEFT-HANDERS DAY」の記事の画像を挙げておきます。

この雑誌は、アメリカ・カンサス州トピカのディーン・R・キャンベルDean R. Campbellが、左利きの人のための組織"Lefthanders International"を設立し、会員のために発行した隔月発行の雑誌で、自分の左利き用品店の商品のカタログも載せています。

私は1993年11・12月号から1996年3・4月号まで購読。

 

Ilhd1

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Ilhd4

Ilhd5

Ilhd2

写真は、1994年7・8月号と1995年7・8月号に掲載された「左利きの日」の記事と掲載号の表紙、1995年7・8月号の編集者の言葉のページと左利きの日の記事の紹介のくだり、雑誌裏表紙の左利きの日の広告です。

そこに、20年前のことも書かれているようです。(私の英語能力に難ありなので。)

 

『レフティやすおのお茶でっせ』2014.8.6
終わったはずのクチコミ「右利き? 左利き?」がまた

の記事中、「●国際左利きの日 INTERNATIONAL LEFT-HANDERS DAY」で、その起源について簡単に書いています。

1976年に、アメリカのDean R. Campbellという人が、左利きの人のための専門雑誌"Lefthander Magazine"を発行する左利きの組織Lefthanders Internationalを創設した、その日8月13日を「左利きの日」と定め、イヴェントを始めたということのようです。/このなぜ8月13日かといいますと、それは、これに先立つ一年前に、Campbell氏が左利き用品の店を開いたのがその日だったから、とされています。

 

*参照:「レフティやすおのお茶でっせ」
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