2024.08.17

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』8月17日第三土曜日発行分夏休みのお知らせ

左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』8月17日第三土曜日発行分夏休みのお知らせ の(号外)です。

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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(号外)「8月17日第三土曜日発行分 夏休みのお知らせ」
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 本来は、

 「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [32]
 『LL(レフティーズ・ライフ)』復刻(5)LL6 1995(平成7)年 秋号」

 をお届けする予定でしたが、パリ・オリンピックや、
 (これは例年のことではありますが、)8月13日の
 「国際左利きの日」もありました。

*参照:
『レフティやすおのお茶でっせ』2024.8.13
8月13日は49回目の「国際左利きの日」INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY
──始まりは1976年アメリカ
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/08/post-2af44d.html

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(画像:Googleでの英語「INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」の検索結果2件目の英語版 WikipediaのInternational Lefthanders Dayの該当部分-2024.8.11)
200813dean-r-campbell-2

(画像:1993年11・12月号~1996年3・4月号 定期購読していた、アメリカ・カンザス州トピカのディーン R. キャンベルによって設立された「Lefthanders International」発行の隔月刊の雑誌「Lefthander Magazine」から、チェアマンのキャンベルさん)
 

また、わが東大阪市でも、
 8月1日には過去最高と並ぶ、最高気温38℃を記録するなど、
 連日35℃を超える猛暑が続いています。

 勝手ながら一回お休みをいただき、
 次号は、来月第一土曜日発行 とさせていただきます。

 あしからずご了承ください。

 では簡単ですが、この辺で。

 

 ちなみに、もう一つの、読書メルマガ

 『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
 https://www.mag2.com/m/0000257388.html(まぐまぐ!)

 8月15日号もお休みをいただきました。

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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおの新しい生活を始めよう』に転載しています。
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2024.08.15

メルマガ『レフティやすおの楽しい読書』8月15日発行分夏休みのお知らせ

読書メルマガ『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』夏休みのお知らせ の(号外)です。

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2024(令和6)年8月15日号(vol.17 号外)
「夏休みのお知らせ」
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 本来は、毎夏恒例の新潮・角川・集英社の
 <夏の文庫>フェア2024から、第三回新潮文庫編をお届けする
 ところですが、パリ・オリンピックや、
 (これは例年のことではありますが、)8月13日の
 「国際左利きの日」もありました。

*参照:
『レフティやすおのお茶でっせ』2024.8.13
8月13日は49回目の「国際左利きの日」INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY
──始まりは1976年アメリカ
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/08/post-2af44d.html

 
また、わが東大阪市でも、
 8月1日には過去最高と並ぶ、最高気温38℃を記録するなど、
 連日35℃を超える猛暑が続いています。

 勝手ながら一回お休みをいただき、
 31日月末に繰り延べとさせていただきます。

 あしからずご了承ください。

 では簡単ですが、この辺で。

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もう一つのメルマガ
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ) 第三土曜日発行、17日発行分もお休みとさせていただきます。

ではまた。

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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおの新しい生活を始めよう』に転載しています。
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2024.08.13

8月13日は49回目の「国際左利きの日」INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY――始まりは1976年アメリカ

毎年書いていることなのですが、日本語で「国際左利きの日」を検索しますと、日本語版ウィキペディアも含めて上位10件中9件で、

《1992年8月13日、イギリスにある「Left-Handers Club」により》云々

と出てきます。

202485-ilhd

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(画像(1)(2):Googleでの日本語「国際左利きの日」の検索結果上位10件)

 

一方、英語で「INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」を検索しますと、2件目に英語版 WikipediaのInternational Lefthanders Dayが登場し、

《The day was first observed in 1976 by Dean R. Campbell founder of the Left-handers Club.
 (翻訳)この日は、左利きクラブの創設者であるディーン R. キャンベルによって 1976 年に初めて祝われました。》

と出ています。
他の英語サイトでも、この「1976年起源説」の情報を紹介しています。

2024811wikipediainternational-lefthander

(画像:Googleでの英語「INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」の検索結果2件目の英語版 WikipediaのInternational Lefthanders Dayの該当部分-2024.8.11)

 

日本語での検索結果とは大違いです。

誤りの諸悪の根源が日本語版ウィキペディアにあるのかどうかは存じませんが、困った状況が続いています。

ただし、日本語版ウィキペディアの「左利きの日」の項目(最終更新 2022年1月11日 (火) 01:35)には、

 《この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
  出典検索?: "左利きの日" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2021年8月)》

との注意書が出ています。
どなたかご協力してやってください。

 

 ●「LEFTHANDERS INTERNATIONAL」と「LEFTHANDER MAGAZIN」

英語版Wikipedia等の「1976年キャンベル起源説」に関して――

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第624号(No.624) 2022/8/13
「2022年8月合併号―「8月13日は国際左利きの日」―」
ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』2022.8.13
2022年8月13日左利きの日INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY合併号-週刊ヒッキイ第624号
「新生活」版

から転記します。

--
 私自身、昔購読していたのが、
 このキャンベルさんがチェアマンをしていた
 「LEFTHANDERS INTERNATIONAL」という組織が発行する
 「LEFTHANDER MAGAZIN」という左利きの人のための雑誌でした。

 これは、1991(平成3)年3月発行の
 『モノ・マガジン』1991年4月2日号 No.188
 「特集/左を制するものは時代を制す/左利きの商品学」
 (ワールド・フォトプレス)に掲載されていたもので、
 1993(平成5)年に、英語を勉強して連絡を取り、
 定期購読していたものでした(1993年11・12月号~1996年3・4月号)。

 そこには、アメリカでのイベントのリポートなども掲載されていました。

 ちなみに、雑誌で知ったイギリスの左利き用品専門店
 「Anything Left-Handed」の顧客が参加できる、
 前述の「Left-handers Club」の会員になり、
 機関誌「The Left-hander」も定期購読していました
 (1994(平成6)年No.16~1997年10月No.27)。

 もちろん現在、世界的に唯一かもしれない、活動中の
 「lefthandersday」サイト「https://www.lefthandersday.com/」では、
 自身が始めた1992年を起源としています。

 これはあくまでも、先週の<号外>でも書きましたように、
 そちら側の「主張」です。

 本当の歴史的事実は、違います。
--

 

昨年は、このことをメルマガで「メディアに注文」として書いています。

メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第647号(No.647) 2023/8/12
「8月13日<国際左利きの日>を前に~メディアに注文」

ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』2023.8.12
8月13日国際左利きの日を前に~メディアに注文-週刊ヒッキイ第647号
「新生活」版

--
 英語の「International Lefthanders Day」
 「International Lefthander's Day」等で検索しますと現れます、
 英語版のWikipediaやその他の左利き系サイトには、

 (私の英語読解力に誤りなければ)
 1976年、アメリカ・カンザス州の州都トピカに開店した
 左利き用品店のオーナー、ご自身左利きである、
 ディーン・キャンベル(Dean R. Campbell)さんが、
 開店一周年を機に左利きの人の会(Lefthanders International)を始め、
 左利きの人の生活向上のために左利き用品の普及を目指し、
 開店記念日にあたる<8月13日>を
 「国際左利きの日」(INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY)という
 記念日に制定したのです。
--

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(画像:英語版ウィキペディアの「INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」の項目冒頭――下線部分:「国際左利きの日」は「レフトハンダー・インターナショナル」の創設者ディーン・R・キャンベルによって1976年に最初の祝祭が行われた-2021.8.13)

200813dean-r-campbell-2

(画像:1993年11・12月号~1996年3・4月号 定期購読していた、アメリカ・カンザス州トピカのディーン R. キャンベルによって設立された「Lefthanders International」発行の隔月刊の雑誌「Lefthander Magazine」から、チェアマンのキャンベルさん) 

 

 ●「左利きの日」は単なるトピック?

マスメディアでこの日のことを取り上げてもらえることは、よいことですし、嬉しくは思います。
しかし、その取り上げ方は単なるトピック「今日は何の日?」という物珍しさの話題のみに終始しています。

「左利き」をきっかけに、真剣に多様性についてとか、社会的包摂(しゃかいてきほうせつ ソーシャル・インクルージョン social inclusion――大路直哉著『左利きの言い分』で知った言葉。「社会的排除」に対する言葉)について考察するというような、中身のある報道とはいいにくいものです。

せいぜい左利き用品を二、三点紹介して終わりという感じです。
本気で左利きの問題を正面切って取り上げるという姿勢は見られません。

今私が遅れている左利き用品の分野として、楽器についてメルマガで考えていますが、これに匹敵するような話題が紹介されたという記憶はありません。

本当に左利きの人、それも“覚醒した”左利きの人に取材しているのか、疑問に感じる内容ばかりです。

 

 ●最近の左利きの本

閑話休題――。

最近、またポツポツと左利きに関する本が出版されるようになっています。

十年一昔という言葉がありますが、十年ごとぐらいに左利きの本が求められるともいわれます。

2020年代に入ってからですと――

 

【左利き応援本】

(2021年)
◎脳科学・精神医学系
(1)(2021年)
(1)『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き 「選ばれた才能」を120%活かす方法』加藤俊徳/著 ダイヤモンド社 2021/9/29
(Amazonで見る)

――左利き・利き側の科学解説書というより、<左利きの脳内科医>による“左利き応援本”というのが本当のところでしょうか。

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『レフティやすおのお茶でっせ』2021.9.16
久しぶり?の左利き本近刊『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き 「選ばれた才能」を120%活かす方法』

「新生活」版

 

◎自然科学系
(2,3)マーティン・ガードナー『新版 自然界における左と右』(上下) 坪井 忠二, 藤井 昭彦, 小島 弘/訳 ちくま学芸文庫 2021/1/9
上(Amazonで見る)
下(Amazonで見る)

――1992年、紀伊國屋書店版の文庫化再刊。
 上巻(2)の「第9章 人のからだ/第10章 少数派の左利き」では、左利きについて。左利き友の会を主宰された箱崎総一さんや麻丘めぐみさんのヒット曲「わたしの彼は左きき」について等日本の左利き事情についてもふれている。

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(2022年)
◎脳科学・精神医学系
(4)『左対右 きき手大研究』八田 武志/著 DOJIN文庫 2022/5/16
――日本の利き手研究の第一人者による、2008年発行のDOJIN選書版の増補文庫版
(Amazonで見る)

(旧著)『左対右 きき手大研究』八田武志 化学同人(DOJIN選書 18) 2008.7.20
(Amazonで見る)

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『レフティやすおのお茶でっせ』2022.2.22
利き手と左利きの科学的研究書・八田武志『左対右 きき手大研究』増補版?文庫化4月22日発売
「新生活」版
2022.5.19

利き手と左利きの科学的研究書・八田武志『左対右 きき手大研究』加筆・文庫版発売
「新生活」版

 

◎脳科学・精神医学系
(5)『眠れなくなるほど面白い 図解 左利きの話:特別な感性と選ばれし才能の秘密とを大解明!』八田 武志/監修 日本文芸社 2022/7/29
――八田 武志/著『左対右 きき手大研究』を参考にし、より一般的な疑問等を一項目見開き2ページで簡単に図解・説明した120ページほどの小著。
 「国際左利き日」を、1992年イギリスの「Left-Handers Club」によると説明しているのは、残念!
(Amazonで見る) 

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(2023)
◎社会科学・人文科学系
(6)『左利きの言い分 右利きと左利きが共感する社会へ』大路 直哉/著 PHP新書 2023/9/16
(Amazonで見る)

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――旧著『見えざる左手』から二十数年、新たに「日本左利き協会」を設立された発起人の一人として、左利きの問題に取り組んだ著作。
 「国際左利き日」については、イギリス「Left-Handers Club」による活動を紹介する箇所の注に、始まりは1976年アメリカのキャンベルさんによると明記している。

『レフティやすおのお茶でっせ』2023.9.20
大路直哉『左利きの言い分 右利きと左利きが共感する社会へ』(PHP新書)買いました
「新生活」版

 

(2024)
◎社会科学・人文科学系
(7)『左利きの歴史:ヨーロッパ世界における迫害と称賛』
ピエール=ミシェル・ベルトラン/著 久保田 剛史/訳 白水社 2024/6/27
(Amazonで見る)
――――前半では、ヨーロッパ社会における左利き差別と迫害の歴史を綴る。後半では、時折現れた左利きに好意的な対応を示した時代をも語る。左利きの歴史は、ヨーロッパ社会においても、迫害と解放との狭間で揺れ動きながら徐々に良い方向に変化してきた歴史であった。原著は2008年の第二版。

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――前半では、ヨーロッパ社会における左利き差別と迫害の歴史を綴る。後半では、時折現れた左利きに好意的な対応を示した時代をも語る。左利きの歴史は、ヨーロッパ社会においても、迫害と解放との狭間で揺れ動きながら徐々に良い方向に変化してきた歴史であった。

『レフティやすおのお茶でっせ』2024.7.3
新しい左利き本『左利きの歴史:ヨーロッパ世界における迫害と称賛』発売される
「新生活」版

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【児童書】
(2021年)
『ヒミツのひだりききクラブ』キリーロバ・ナージャ/著 古谷萌, 五十嵐淳子/イラスト 文響社 レアキッズのための絵本 2021/10/7
(Amazonで見る)

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――《親子で多様性について学べる、レアキッズ応援絵本 ちょっとユニークな子どもたちを応援する絵本シリーズ第2弾!》

『レフティやすおのお茶でっせ』2021.10.23
日本初!ひだりききの子どものための絵本『ヒミツのひだりききクラブ』発売
「新生活」版

 

【実用書】

(1)(2020年)
『左利き用 誰でも一瞬で字がうまくなる大人のペン字練習帳』萩原 季実子/著 アスコム 2020/7/23
(Amazonで見る)

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――18万部を突破したベストセラー『誰でも一瞬で字がうまくなる大人のペン字練習帳』という右手書き・右利き用のものを左手書き・左利き用に作り直したもの。
 左利きの人向けアドバイスと左手書きに適した右から左への縦書きで段階練習できる「左利き用」の練習帳になっている。 

(2021年)
(2)『左利きギター専用! ギターコードブック』ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス 2021/3/14
(Amazonで見る)

――筆者未見。《左利きギターをお使いのギタリスト専用コードブック!
 実用的な頻出コードを含め、1080パターンのコードダイアグラムを見やすい大きさで収載!
 ギター初心者はもちろん、お使いのコードブックが見づらく困っていた方にもオススメの一冊です。》 

210314guitar-chord-book

(2023年)
(3)『左利きさんのためのはじめてのかぎ針編み』佐野 純子/著 日東書院本社 2023/7/19
(Amazonで見る)
――《手芸好きの左利きさん必携の一冊ができました!
 【左利き専用】かぎ針編み入門書
 編み物を諦めていた左利きの担当編集者が、どうしても編めるようになりたくて作った一冊》

2023719-kagibari-ami

(4)『左利きさんのためのはじめての棒針編み』佐野 純子 日東書院本社 (2023/10/24)
(Amazonで見る) 
――<左利きさんのためのはじめて編み物>シリーズ第二弾。

20231024boubari-ami

『レフティやすおのお茶でっせ』2023.9.11
佐野純子さんの左利き編み物本の第二弾『左利きさんのためのはじめての棒針編み』10月24日発売
「新生活」版

 ・・・

「国際左利きの日」は「左利きの人だけの日」ではありません。
どちらかといいいますと、「左利き以外の人たちの意識を変えて貰うために、左利きの人たちがアピールする日」だと私は思っています。

何事に於いても同じ事ですが、ますは当事者が問題点を世間にアピールし、世間の当事者以外の人たちがそれらについて真剣に考察する、そういうきっかけの記念日であってほしいものです。

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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおの新しい生活を始めよう』に転載しています。
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2024.02.10

2月10日<左利きグッズの日>記念2月合併号―<左利き用楽器>製作プロジェクト-週刊ヒッキイ第658号

(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』【別冊 編集後記】

第658号(Vol.20 No.3) 2024/2/10
「2月10日<左利きグッズの日>記念2月合併号――
<左利き用楽器>製作プロジェクトについて考える」

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  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第658号(Vol.20 No.3) 2024/2/10
「2月10日<左利きグッズの日>記念2月合併号――
<左利き用楽器>製作プロジェクトについて考える」
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 本日2月10日は、<左利きグッズの日>です。

 由来について先の<号外>でも書いていますので、
 省略させていただくとして、

 今回は、もう一昨年になりますか、
 「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
  楽器における左利きの世界」
 で、左利き用の楽器について考えてきました。

 「左利きの人は、自分の身体に合った左利きの道具を!」
 というのが私の持論であり、「心の必需品」である楽器もまた同じで、
 「左利きの人は左利き用の楽器を演奏すべきだ!」と考えています。

 そこで、<左利き用楽器>製作プロジェクト
 というものを考えて見たいと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ◆ めざせ!実現!!<左利き用楽器>製作プロジェクト ◆

  (1)プロジェクトA<左利き用鍵盤ハーモニカ>
  (2)プロジェクトB<左利き用電子キーボード>
  (3)プロジェクトC<左利き用ピアノ>

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●<めざせ!実現!!左用ピアノ!!!>プロジェクト

なんと言いましても、
左利きの人の生活向上のためにあるのが、この記念日です。

以前書きましたように、
左利きに関する社会のものの見方・考え方が改善されるだけでは、
左利きの人の生活向上にはつながりません。

生活の質を高めるには、左利きの人の身体に合った道具や機械、
システムなどが整わなければ、生活の向上は期待できません。

左利き用品の普及の度合いが、左利きの人の幸福の度合いだといっても
過言ではありません。

生活必需品に関しては、かなり改善されてきました。
しかし、心の必需品ともいうべき、嗜好品に関してはどうでしょうか。
例えば楽器などは、プロの人は別として、
一般に人にとっても「心の必需品」ではないでしょうか。

そこで、この左利き用楽器の問題を取り上げる必要があるのです。

 ・・・

以前、<めざせ!実現!!左用ピアノ!!!>プロジェクト
という題目を唱えたことがありました。

これは一応、最終目標として掲げたものでした。
あらゆる楽器の中で、
ピアノという楽器が一番の頂点にあるような気がしたからです。

私の子供の頃、学校でも必ず置いてあったのは、ピアノに限らず、
オルガン等の鍵盤楽器でしたから。

 

で、今回話題に取り上げるのは、三つのプロジェクトです。

(1)プロジェクトA<左利き用鍵盤ハーモニカ>
(2)プロジェクトB<左利き用電子キーボード>
(3)プロジェクトC<左利き用ピアノ>

 

実現の難易度でいうのではありませんが、
実現した場合、当面の利用者への利益の還元という観点からいいますと、
この順になりそうな気がするからです。

鍵盤ハーモニカは、
今でも一番子供さんが利用することが多いように思います。
学校で義務的に、一律に演奏する機会があるようです。

そうしますと、これはやはり一番先に取り組まなければならない、
と考えられます。

電子キーボードは、
基本的に配線の問題ではないか(?)という気がするので、
実現の可能性も高いのでは、と思っています。

三つの中で一番難易度が高いと思われるのが、ピアノです。
しかしこれも、左利きピアニストのクリストファー・シード
(Christopher Seed)さんは、左利き用ピアノを作り演奏している、
という実例があります。

Lefthandpiano

(画像:左利きピアニストで、自分で左利き用ピアノを作り演奏しているクリストファー・シード(Christopher Seed)さんの左利き用ピアノ(左の茶色)と通常の右利き用ピアノ(右の黒色))

220401christopher-seed-the-left-handed-p

 

お金があれば、そして作って欲しいという熱意があれば、
実現するものなのだと思います。

 

 ●クラウドファンディング

そこで、この「お金と熱意による夢の実現」にふさわしい手段として、
クラウドファンディングというものがあるようです。

クラウドファンディングについての詳しい話は置いておきますが、
色々な実現例があるようです。

左利き用楽器実現の可能性もあると信じます。

左利きに関しての実例として私が知っているのは、何年か前に
「左ききの道具店」さんが行った「左利き用手帳」の例がありました。

製作に協力してくださるメーカーさんがあってのこと、
だったと記憶しています。

こういう熱意を持つ企画者と協力者がいれば、
クラウドファンディングも成功するのではないか、と思われます。

私はかつては少しは活動家の真似をしていたものですが、
今は100%「うどん屋の釜」=「ゆう(言うと湯をかけた)だけ」
状態です。
どなたか若い方――若くなくてもいいですが、実務のできる方で、
ぜひチャレンジしていただきたいものです。

 

 ●(1)プロジェクトA<左利き用鍵盤ハーモニカ>

まず手始めは、

(1)プロジェクトA<左利き用鍵盤ハーモニカ>
――略称「左鍵ハモ」計画

ですね。

以下のメルマガで、
「左鍵ハモ」についての過去のメルマガ記事を振りかえっています。

 

第652号(No.652) 2023/11/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(16)
 左利きの知らない 鍵盤ハーモニカの世界(2)」
2023.11.4
[左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)]
楽器における左利きの世界(16)鍵盤ハーモニカの世界(2)
-週刊ヒッキイ第652号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/11/post-4f8030.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/5abfe073615fa9926465d8b75bf9f3e8

 

そのうちから、

第520号(No.520) 2018/6/16「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(23) 楽器編(5)鍵盤ハーモニカ・後編」
学校で出会う楽器―鍵盤ハーモニカ・後編
 ●鍵盤ハーモニカと左利き
--
事業機関「鍵盤ハーモニカ研究所」の運営する
鍵盤ハーモニカ情報サイト
「鍵盤ハーモニカ奏者ピアノニマス公式ブログ」の記事
「左利き用の鍵盤ハーモニカについて」
http://www.pianonymous.com/entry/2014/08/19/%E5%B7%A6%E5%88%A9%E3%81%8D%E7%94%A8%E3%81%AE%E9%8D%B5%E7%9B%A4%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6
■対策1:ホースを延長して、反対側まで伸ばす。
■対策2:右手を鍛えるための試練とおもって頑張る
■対策3:もういっそのこと私と同じスタイルで弾こうよ!
 《…以上、あまり解決に導けなくて申し訳ない。》
 《※追記 2014/09/04
  左利き用の鍵盤ハーモニカについて
  スズキ楽器製作所へ直接問い合わせを行った。
  結論からいうと、
  現状どのメーカーも製造は一切していないようだ。
  というのも左利き用のパーツを製造するには
  倍以上のコストがかかり、
  作りたくてもどこも作れない状況とのこと。
  うちのサイトにきてくれた左利きの皆様、
  有力な情報が提供できずすみません。》
 ●相談サイトでは……
 ●「ちょっと」だからこそ簡単!?
--
身体に服を合わせるのが、普通の考え方です。
服に身体を合わせるなんて、あり得ない! のでは?
手や腕は、右と左の二つしかありません。
単純に考えれば、
右用があれば、左用があっていいのではないでしょうか。
作っても二つだけです。
利用者全体の総数が違う、というかもしれませんが、
だからといって、多数決で決める必要はありません。
洋服のサイズを多数決で決められても困るでしょう。
...
結局は、心がけの問題ではないでしょうか。

発想の問題。

一人でも多くの人に音楽を楽しんでもらいたい、
と考えるかどうか。

心の優しさ、思いやりの問題とも言えそうです。
--
 ●左右平等の思想で……
--
右利きが多数派だから「右へならえ」せよ、
ではなくて、
左右平等で考えてほしいものです。

人は、みんなやっぱり人なのです。
心もあれば、それぞれに痛みも感じるのです。

「自分だけがしあわせであれば良い」
なんて、誰も思いませんよね。

「みんながしあわせになれる」
そういう社会にかえてゆきましょう

まずは楽器から、始めてみませんか?
--

と私は書いています。

ここで提案されている左利きの場合の演奏法は、
テーブルに置いて、チューブでつないだ吹口を使う方法でした。

これでは「本来あるべき姿の左手による鍵盤操作」の問題を
クリアーできません。

 

で、上のサイトの追記(色文字の部分)を、改めてコピーしておきます。

--
※追記 2014/09/04

左利き用の鍵盤ハーモニカについてスズキ楽器製作所へ
直接問い合わせを行った。
結論からいうと、現状どのメーカーも製造は一切していないようだ。
というのも左利き用のパーツを製造するには倍以上のコストがかかり、
作りたくてもどこも作れない状況とのこと。
うちのサイトにきてくれた左利きの皆様、
有力な情報が提供できずすみません。

ちなみにスズキさんでは、身体にハンディのある子どもたちのために
メロディオンやリコーダーを手作りし、無償で提供する
という取り組みをされているなど、右手にハンディがある人に対しては、
協力的なスタンスである。(※学校や施設が直接申請をするフローで、
一般への特注等は行っていない)

いずれにせよ、手間と時間がかかることなので、
やはり左利きの小学生は私と同じ弾き方をしよう!という結論にいたる。

※さらに追記 2016/6/8

スズキさんで左利き用の製品をみた、という方から情報を得た。
しかし…それはただ単に歌口が逆についているモノだったそうだ。
--

 

改めて読んでみますと、
《スズキさんでは、身体にハンディのある子どもたちのために
 メロディオンやリコーダーを手作りし、無償で提供する
 という取り組みをされている》
といいます。

左利きは、現状では<身体にハンディのある>といっていいのではないか
という気がしますけれど、どうでしょうか。

少なくとも、この時期よりは、左利きに限らず、
マイノリティーへの理解が進んでいる、と考えられます。

今なら熱意を持って協力を依頼すれば、実現の可能性は
少しは上がっているような気がします。

 

 ●「左鍵ハモ」計画への道

問題は、やはり「鍵盤を左右反転させる」という発想を
受け入れてもらえるのかどうか、にかかっているかと思われます。

しかし、このサイトの南川朱生さんには、

2015-03-07
両手弾き用の鍵盤ハーモニカを考案してみた
https://www.pianonymous.com/entry/2015/03/07/%E4%B8%A1%E6%89%8B%E5%BC%BE%E3%81%8D%E7%94%A8%E3%81%AE%E9%8D%B5%E7%9B%A4%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%82%92%E8%80%83%E6%A1%88%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F

20150307

(画像:南川朱生さんの考案する両手弾き鍵盤ハーモニカの画像-無断拝借)

 

という記事もあります。
この両弾き用の左側だけでいいのですから、可能性はあると思われます。

《もし自分が大金持ちになり、各メーカーに依頼して
 特注鍵盤ハーモニカを制作できるのであれば、
 下図のような商品を作りたいと思っている。》

とあります。

続けて《一般的な需要は微塵も感じられないが、》とありますが、
左用ができれば、こちらの可能性も広がるという点では、
協力してもらえるかもしれません。

希望的観測に過ぎませんが。

 

▼「左鍵ハモ」計画への道――

・左利き用品を扱っているお店の人に計画への協力を依頼する

・鍵ハモのプロ、南川朱生さんにお話を聞いてもらう

・現時点で鍵ハモを製作しているメーカーをチェックして、
 製作を打診してみる

この辺からスタートすることになりそうです。

その後の段階としましては、

1.メーカーさんに試作品を作ってもらう――3Dプリンターが登場して
比較的簡単に試作できるようになったといいます。

2.できた試作品を南川さんのようなプロ、一般の左利きの大人、
左利きの子供さん、小学校の音楽科の先生らに試演してもらう。

3.試演の結果が良ければ量産の方法を考える。

この試作の段階でのクラウドファンディングでは、
支援者への見返りは期待できません。

次の量産の段階のクラウドファンディングでやっと見返りとして
製品の購買が可能になる、というところでしょうか。

こういう二段構えのクラウドファンディングが考えられそうです。

 ・・・

「左鍵ハモ」計画に興味を持たれた方で、
クラウドファンディングに挑戦してみてもいいのでは、
とお考えの方は申し出ていただけると幸いです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「2月10日<左利きグッズの日>記念2月合併号――<左利き用楽器>製作プロジェクトについて考える」と題して、今回も全紹介です。

左利き用品の普及が、「左右平等社会の指標となる」と考えています。
これは、次のような言葉を受けての考えです。

1970年代「左利き友の会」を主宰された
左利き解放運動の活動家でもあった、精神科医の箱崎総一先生の著書
『左利きの秘密』(立風書房マンボウブックス 1979)にある言葉です。

 《左利きに対する偏見と差別が真になくなるのは、
  左利きの人たちがなんら苦痛を強いられることなく
  生活していけるときである。
  それをはかる物指しは、結局、
  左利きのための道具・器具の普及度である、と私は考える。》

さらに続けて、

 《たとえ人々の頭の中から
  左利きに対するあやまった考えがなくなったとしても、
  それだけでは左右同権の社会とはいえないのだ。
  左利きの人たちが
  右利きのための道具や器具に囲まれて暮らしているかぎり、
  真の解放はありえないのだ。/
  こうしたことを考えるとき、わが日本の左利きにとって
  まだけわしい前途が横たわっているといわねばならない。》

左利きの人も、右利きの人と同じように生活できる社会の実現――。

左利きの人の生活向上があってこそ、左利きの人の解放につながるのだ、と。

左利き用品は、近年生活必需品的な道具類に関しましては、かなり普及してきました。
ハサミや包丁のような刃物類、右端からメモリが始まる左利き用の定規など、です。

しかし、嗜好品的な楽器やカメラなどは、まだまだ左利きの人のためのそれらが実現していません。

特に楽器は、心の必需品ともいうべきものだと思うのですが、どうでしょうか。

<左利き用楽器>の普及が、これからの時代に期待されます。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

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2024.02.03

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii(号外)2月合併号(10日第二土曜発行)のお知らせ

(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』【別冊 編集後記】

(号外)2月合併号(10日第二土曜発行)のお知らせ

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(号外)2月合併号(10日第二土曜発行)のお知らせ
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弊紙は、通常月に2回、第二土曜日と第四土曜日の発行ですが、
今月2月は、
<2月10日左利きグッズの日>が土曜日とか重なりますので、
2月10日第二土曜日に「2月合併号」を発行する予定です。

で、今週はこのお知らせのみとし、また第三土曜日の発行はお休みとし、
来週2月10日の<左利きグッズの日>の日に、
左利きグッズに関連した内容のメルマガを発行します。

昨年も第一土曜日発行分で続けていました、左利きと音楽、
左利き用楽器について書いてみる予定です。


まずは、「左利き用ピアノ」までの第一歩として
「左利き用鍵盤ハーモニカ」の制作を目指したい、と考えています。

もし障壁が「お金の問題」というのなら、今よくやっている
クラウドファンディングで支援者とお金を集めるという方法もある、
と思います。

左ききの道具店さんが以前
左利き用の手帳をクラウドファンディングでやっていました。

ああいう風にできれば、可能性はあると思うのですけれど、
メーカーさんにも訊いてみたいものです。

お楽しみに!

 ・・・

<2月10日 左利きグッズの日>

●記念日の由来●
《社会生活で左利きの人が感じているさまざまな道具の使いづらさ。
 それを解消するための左利き用グッズの普及を目指し、
 左利きグッズを扱う神奈川県相模原市の菊屋浦上商事株式会社が制定。
 日付は2月10日を0210として「0(レ)2(フ)10(ト)」
 と読み、レフト=左の発想から。》

『レフティやすおのお茶でっせ』2008.12.28
2月10日は左利きグッズの日、日本記念日協会で認定される: レフティやす...
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2008/12/210-8885.html

*『レフティやすおのお茶でっせ』過去の2月10日「左利きグッズの日」の記事:
・2008.12.28
2月10日は左利きグッズの日、日本記念日協会で認定される
・2009.2.10
今日2月10日は“左利きグッズの日”
・2011.2.8
左手書字考(1)左手で字を書くこと―再考:週刊ヒッキイhikkii249
・2011.2.9
「左利きグッズの日」記念「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート
・2012.2.9
2月10日は「左利きグッズの日」ですが…メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」298号告知
・2012.2.10
2月10日「左利きグッズの日」記念<LYGP>第6回2012:メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」299号予告
・2013.2.10
今年もまた<左利きグッズの日>でした
・2015.2.10
2月10日は改称7年目の〈左利きグッズの日〉
・2016.2.9
2月10日は左利きグッズの日
・2016.2.10
2月10日は左利きグッズの日―普及の前提
・2017.2.9
2月10日〈左利きグッズの日〉をまえに左来人(Right Hidari)『左利きあるある 右利きないない』を買う読む
・2017.2.10
左手左利き専用グッズ開発「レフティー21プロジェクト」菊屋浦上商事呼びかけ
・2018.2.10
2月10日は「左利きグッズの日」―どこまで進む「左利き」容認―産経新聞投書から
・2019.2.10
2月10日は「左利きグッズの日」―に思うこと
(新生活版)2月10日は「左利きグッズの日」―に思うこと
・2020.2.8
2020年2月10日は令和初の〈左利きグッズの日〉-文末に嬉しい情報あり
(新生活版)2020年2月10日は令和初の〈左利きグッズの日〉-文末に嬉しい情報あり
・2021.2.8
〈日本版左利きの日〉から20年、2月10日は〈左利きグッズの日〉
(新生活版)〈日本版左利きの日〉から20年、2月10日は〈左利きグッズの日〉
・2022.2.9
2月10日〈左利きグッズの日〉を前にTBSテレビ【新・情報7daysニュースキャスター】で左利き情報
(新生活版)2月10日〈左利きグッズの日〉を前にTBSテレビ【新・情報7daysニュースキャスター】で左利き情報
・2023.2.9
2月10日は左利きグッズの日―私のファースト左手・左利き用品ことなど
(新生活版)2月10日は左利きグッズの日―私のファースト左手・左利き用品ことなど

『レフティやすおのお茶でっせ』カテゴリ――
2月10日左利きグッズの日

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii(号外)2月合併号(10日第二土曜発行)のお知らせ」です。

本文中にもありますように、2月10日は<左利きグッズの日>ですので、偶然土曜日に当たるということで、今月はこの日に一回だけ発行することにしました。

実はどうもパソコンの様子がいまいちだ、ということもあります。
体調も、とうとう老眼になったのか本が読みにくかったり、他にも色々と変なものが見えたりという目の不調と、以前から時折不調となる腰の方がこれもいまいちで、長時間の座っているのも大儀な状態です。

適当に手抜きでやっていこうと思います。
気長にお相手していただけると幸いです。

 ・・・

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--

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2023.02.09

2月10日は左利きグッズの日―私のファースト左手・左利き用品ことなど

2月10日は左利きグッズの日です。


今でも「日本版〈左利きの日〉レ(0)フ(2)ト(10)の日」という人もいますが、2009年から「左利きグッズの日」と認定されています。


--
左利き(の不便さ、左利きの“差別”待遇の不合理さ)について知ってもらい、左利きの人の生活環境向上のため、左利きグッズ、左手・左利き用品の普及を目指す日です。


... 2009年、左利き用グッズコーナーを始めてから10周年を迎えるという、神奈川県相模原市の「菊屋浦上商事株式会社」が、 『左利きグッズを通じて、使いやすさの喜びと楽しさを多くの人に知って頂く記念日』になれば、との考えで「日本記念日協会」に2月10日を左利きグッズの日として申請し、... 認定されたものです。

●記念日の由来●


社会生活で左利きの人が感じているさまざまな道具の使いづらさ。それを解消するための左利き用グッズの普及を目指し、左利きグッズを扱う神奈川県相模原市の菊屋浦上商事株式会社が制定。日付は2月10日を0210として「0(レ)2(フ)10(ト)」と読み、レフト=左の発想から。

2008.12.28
2月10日は左利きグッズの日、日本記念日協会で認定されるより
--


2015.2.10
2月10日は改称7年目の〈左利きグッズの日〉より


 ・・・


今年の記念日は、私の持っている左利きグッズ、愛用していたファースト左手・左利き用品、今も愛用の左手・左利き用品のことを話しましょう。


まずは画像をご覧ください。
230210hidariyou


①は、1990年の年末のボーナスで購入したカメラで、私の生まれて初めてのファースト左利きグッズ――左手・左利き用品でした。


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(画像:私が描いた愛機「京セラSAMURAI Z2-L」)


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(画像:愛機「京セラSAMURAI Z2-L」)


1


(画像:前後左右から映した愛機「京セラSAMURAI Z2-L」)


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(画像:愛機「京セラSAMURAI Z2-L」を左手で持っているところ)


<世界初! 左手用カメラ>として発売された、<京セラ サムライSAMURAI Z-L>の廉価版<Z2-L>。
初めてカメラ屋さんで手にしたとき、その瞬間から身体にジャスト・フィット!
こんなに心地よい快感は生まれて初めの経験でした。


それまでは父親のカメラを借りて使ったり「写ルンです」を使ったりしていたときは、どうしても隔靴掻痒――靴を隔てて痒いところをかく、という感じの、何かしらしっくりこないもどかしさを感じていたものでした。


ところがこれは、まさに自分の感覚でシャッターが切れる――写真が撮れる、という感じでした。


 


今思いますと、左の利き手でカメラを持ち、肘を曲げ、左の利き目でファインダーをのぞくと、左腕の脇もしまり、カメラも安定します。
右手を添えてシャッター・ボタンを押せば、このポジションはバッチリ自分の姿勢にフィットした感じになるのですね。


従来の右手用のカメラですと、右手で持ち、左目にファインダーを合わせますと、当然カメラの位置が身体の中心よりも左に寄ります。
(中には、右目利きに合わせたのか、カメラの向かって右寄りにファインダーがあるものもありました。)
この状態であまり得意でない右手の人差し指でシャッター・ボタンを押すと、持っている右手の脇がどうしても開くようになり、不安定になります。


どうしても、自分の狙った「これ!」という瞬間にシャッターが切れずに、思うような写真が撮れない、という気がするのでした。


 


まさにこれが、自分の身体に合った道具を使った時の素晴らしさを実感した瞬間、といえるでしょう。


生まれて初めて「右利きの人が右利き用品を使う時の感覚」を知ることができた、というところでしょうか。


 


それ以来、この快感を、当時友人知人にいた何人かの左利きの人に知ってもらいたく思い、「左利き通信」を出すことにしました。


そして、ほかの左利きグッズを探すようになりました。


こうして、1991年に見つけたのが、②③のハサミです。


②は、レイメイ藤井の左手用こどもはさみ――たしか、近くの西友の文具売り場を覗いたら、ありました。
(右手用と同一価格――当時は350円ぐらいでしたか――というのが、嬉しい配慮。)
こんな身近にあったんだ、という驚き。


③は、これも近くのホームセンターで見つけた、林刃物株式会社の「ALLEX 事務用はさみ 左手用 S-165 L」。
これには、一つエピソードがあるのですけれど、今回は割愛。
(以前、2020年3月17日にツイッターで書いたことがあります。)


その後タイミング良く、三ヶ月後ぐらいに、『モノマガジン』という雑誌で<左利き特集号>が発売されました。


*『モノマガジン』1991年4月2日号 No.188(ワールドフォトプレス)
「特集/左を制するモノは時代を制す 左利きの商品学」
Mono-magazine199142_20200715230801


(画像:『モノマガジン』1991年4月2日号 No.188の表紙)


Mono-magazine199142-cot_20200715230801


(画像:『モノマガジン』1991年4月2日号 No.188の目次から「特集/左を制するモノは時代を制す 左利きの商品学」)


そこには多くの左手・左利き用品が写真入りで紹介されていました。
もちろん、あの「SAMURAI」も。


さらに、イギリスの左利き用品専門店“Anything Left-Handed”
のことを知り、そこの通販で購入したのが、④と⑤。
④は、この店のオリジナル左利き用定規。
(こちらは、その後日本のメーカーからも色々発売されたので、現在お蔵入り中。)
⑤は、「パーカーPARKER」の左手書き用にペン先がカットされた左利き用の万年筆<PARKER45>。
(これは今も愛用しています。壊れたときのために二本目も用意しています。)
⑥は、東急ハンズで手に入れたスイス・アーミーナイフの(今は亡き)<ウェンガー>のレフトハンデッド・タイプ。
(これは、今も外出時は常時携帯しています。左用の大刃(5.5cm)以下、左用のコーク・スクリューも付いています。)


その後、様々な左手・左利き用品を探しては購入しました。
とはいえ、まあ一般的な文房具類が大半で、調理用品(包丁、缶切り程度)が少しある程度ですね。


残念なことですが、今のところ文具以外の自慢できるようなめずらしい種類の道具は、特にありませんね。


 


今、一番気になるのは、メルマガでも問題にしている「楽器」ですね。


ギターの左用は比較的出回っていますが、それ以外の楽器の左用もぜひ一度は手にしてみたいですね。


今目指しているのは、子供たちが最初の本格的な楽器として接するであろう「鍵盤キーボードの左用」がまず一番の目標でしょうか。


ここをなんとかできれば、その発展系で、「ピアノ」を攻略できそうに思います。
「ピアノ」を落とせれば、あとは一気にあれやこれやの楽器群へと進めていけそうに思います。


220401christopher-seed-the-left-handed-p


(画像:左利きピアニストで、自分で左利き用ピアノを作り演奏している
クリストファー・シード(Christopher Seed)さん
Left-Handed Piano)


 


*『レフティやすおのお茶でっせ』過去の2月10日「左利きグッズの日」の記事:
・2008.12.28
2月10日は左利きグッズの日、日本記念日協会で認定される
・2009.2.10
今日2月10日は“左利きグッズの日”
・2011.2.8
左手書字考(1)左手で字を書くこと―再考:週刊ヒッキイhikkii249
・2011.2.9
「左利きグッズの日」記念「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート
・2012.2.9
2月10日は「左利きグッズの日」ですが…メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」298号告知
・2012.2.10
2月10日「左利きグッズの日」記念<LYGP>第6回2012:メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」299号予告
・2013.2.10
今年もまた<左利きグッズの日>でした
・2015.2.10
2月10日は改称7年目の〈左利きグッズの日〉
・2016.2.9
2月10日は左利きグッズの日
・2016.2.10
2月10日は左利きグッズの日―普及の前提
・2017.2.9
2月10日〈左利きグッズの日〉をまえに左来人(Right Hidari)『左利きあるある 右利きないない』を買う読む
・2017.2.10
左手左利き専用グッズ開発「レフティー21プロジェクト」菊屋浦上商事呼びかけ
・2018.2.10
2月10日は「左利きグッズの日」―どこまで進む「左利き」容認―産経新聞投書から
・2019.2.10
2月10日は「左利きグッズの日」―に思うこと
(新生活版)2月10日は「左利きグッズの日」―に思うこと
・2020.2.8
2020年2月10日は令和初の〈左利きグッズの日〉-文末に嬉しい情報あり
(新生活版)2020年2月10日は令和初の〈左利きグッズの日〉-文末に嬉しい情報あり
・2021.2.8
〈日本版左利きの日〉から20年、2月10日は〈左利きグッズの日〉
(新生活版)〈日本版左利きの日〉から20年、2月10日は〈左利きグッズの日〉
・2022.2.9
2月10日〈左利きグッズの日〉を前にTBSテレビ【新・情報7daysニュースキャスター】で左利き情報
(新生活版)2月10日〈左利きグッズの日〉を前にTBSテレビ【新・情報7daysニュースキャスター】で左利き情報

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2023.02.04

左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(9)利き手と非利き手-週刊ヒッキイ第635号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第634号 【別冊 編集後記】

第635号(No.635) 2023/2/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(9)利き手と非利き手の役割について」

 

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  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第635号(No.635) 2023/2/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(9)利き手と非利き手の役割について」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 前回も、ネットの「知恵袋」の中のギター演奏に関するご意見を
 紹介しました。

 今回は、以前から説明しようと考えながらそのままになっていました
 利き手と非利き手の役割について改めて考えて見ましょう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―

 楽器における左利きの世界 (9)

  ◆ 利き手と非利き手の役割について ◆

   ~ 両手にはそれぞれの役割がある ~  

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●前回までのおさらい

前回私は「利き手と非利き手の役割」について、

 演奏するにあたって、演奏する手/腕にも主役と脇役があり、
 そこに利き手と非利き手の役割がある

と書きました。

また、私の持論として「利き手は心につながっている」と
いい続けてきました。

そして、今年の最初の号の新春放談では、
音楽は心が心に訴えるものであるという意味の言葉を紹介しました。、

 《音楽は心で生まれ、心に届かなければ意味がない。
   セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)》
    『教養としての世界の名言 365』p.386

*参考:
『教養としての世界の名言 365』佐藤 優/監修 宝島SUGOI文庫
2021/11/5

それ故に、心の表現者として利き手を主役に演奏するべきだ、と。

 

第629号(No.629) 2022/11/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(7)ギター講師の意見 」
2022.11.5
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(7)ギター講師の意見-週刊ヒッキイ第629号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/11/post-044348.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/801461827eaef5ba210c119da48fd743

 

では、「左利きの生徒さんには左用のギターを勧めます」という
右利きのギター講師さんの意見を紹介しました。

弦をハジき、強弱、タイミング、音色を操作する
「コレはぜーったい利き手でなければなりません」と。

 ・・・

で、戻って前号では、今までは左利き用の楽器がなかったので、
仕方なしに右利き用の楽器を使ってきたけれど、
これからは、正しく利き手にあった楽器を使って演奏するべきだ、
と書きました。

ないのなら作ってしまおう、もしくは作ってもらおう、と。

不都合があるならば、まず当事者が声を上げる。

物事をはじめから知っている人もいれば、
教えてもらって気付く人もいるのだから。

知らない人には教えてあげましょう。
みんなが暮らしやすい世の中に変えてゆくために。

――と、訴えてきました。

 

 ●2月10日は「左利きグッズの日」――楽器も左用を!

来週の2月10日は、「左利きグッズの日」です。

左利き生活を向上させるための道具や機械や何やかや、
左利きの生活環境を改善してゆこうという日であります。

昨今ではかなりの種類の左手・左利きグッズが開発され、
一般にも広く販売されるようになってきました。
嬉しい傾向です。

とはいえ、左利きのための楽器という面では、まだまだ遅れています。

前の段落でも言いましたように、
ないのなら作ればいい、のです。

そして困っている当事者が強く発言していくべきなのです。

左用の楽器を作ってください! と。

みなさん、実際に楽器演奏している人もいない人も、
単なる音楽好きの人もそうでない人も、
ぜひ、ご協力をいただきたいものです。

 

 ●なぜ左用楽器がないのか?

左用の楽器がないのがどうしてなのかを考えてみました。

するとその原因の一つは、
やはり「楽器というものが両手で扱うものだ」
という点にあると思われます。

昔から「両手で使うから利き手は関係ない」という人が多くいます。
楽器のみならず、カメラでも、パソコンでもそうですね。
クルマの運転でもいわれます。

実際は両手を使うといっても、
先のギターの例を見てもわかりますように、
弦を弾く手と弦を押さえる手の違いがあります。

フルートでもどちら向きに構えるかの違いだけ(たぶん)ですが、
そもそもこの身体の構えというものが、
やはり左右差が出る事柄だろうと思えます。

野球の投打でもそうですし、
単に構えが逆になるだけといえば簡単なことのようですが、
実はそれだけで全く異なったものになってしまうのです。

前号で「<左利きプチ・アンケート>第28回 利き足を調べてみよう・
チャップマン利き足テスト」を紹介したときに、

 利き足 =動作をする「作用足」
 非利き足=体重を支える「軸足」

という違いがあると説明しました。

構えには、手だけでなくこの足の違いが出てきます。

そして、利き手と利き足は相関関係があるそうで、
ここに左右差が生まれてきます。

 

そういう左右差の違いがわかる人が
まだまだ少ないのではないでしょうか。

結局、利き手・利き側の違いというものが、
本当のところまだ一般の人には十分理解されていない、
ということなのでしょう。

私たちの努力が足りない、ということです。

 

 ●両手にはそれぞれの役割がある

さて、「両手で使うから利き手は関係ない」
という意見に対する反論を考えてみましょう。

「利き手・利き側」というものがあるという点については、
否定する人は少ないでしょう。

では、それぞれの利き手/腕と
利き手でない方の手/腕の役割の違いについてみておきましょう。

1998年発行という古い本になりますが、
脳科学者で京大霊長類研究所の所長でもあった久保田競さんの著書、
『脳を探検する』(講談社)にこうあります。

230204nouwotankensuru

両手を使うことで脳を鍛えよう、という提案のなかで、
この場合の<両手を使う>とは、

 《右も左も同じように使えるようにという意味ではありません。
  食事のときに左右どちらの手でもお箸が使えるとか、
  どちらの手でも字が書けるということではありません。
  つまり「利き手は利き手らしく、そうでない手は、
  そうでない手のように左右どちらも使いなさい」ということです。
  脳に左右で分業があるのですから、
  手の使い方も脳の分業と直結した使い方をしなければならない
  ――両手をそのように使い分けねばならないのです。
  (略)
  だから、左右どちらの手も同じような動きをする
  という意味での両手使いではなく、右手は右手としての器用さを、
  左手は左手としてのそれを発揮できるような、
  そういう両手使いをすすめます。》pp.216-217

と。

230204nouwotankensuru-ryoutetukai 

「利き手は利き手らしく、そうでない手は、そうでない手のように」
というのです。

そして、手には運動器官としての役割と感覚器官としての役割がある、
といいます。(pp.194-195)

以下、

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
第315号(No.315) 2012/6/2「レフティ・グッズ・プロジェクト
<左手・左利き用品を考える>第5回」

より、一部を加筆修正。

--
利き手は主役として器用さを、
非利き手は感覚器としての機能を生かせ、といわれます。

【両手を使い分ける】:両手にはそれぞれ役割がある。
・利き手 =作用(運動器官)
・非利き手=感覚(感覚器官)

例えば、点字を読むのは、利き手より非利き手
(右利きなら、右手より左手)
を使う方が読むスピードも正確さも優れている、といいます。

また、大工さんは右手でカンナをかけ、
左手でその削った面をさわって確かめる、という動作をします。

紙切りでもそうで、主役の右手でハサミをチョキチョキし、
感覚器である左手で巧みに紙を送ります。

野菜を細かく切るときも、
右手は包丁を持ち、刃を適切な角度で保ち、
切るという動作を担当し、
左手は単に野菜を押さえるのではなく、
切る際の包丁を下ろす間隔を誘導しています。

ハサミで言えば、
利き手では、正しい位置に正確な角度で刃を当てチョキチョキする、
非利き手は、刃の当たる正確な切る位置にしっかりと紙をあてがう、
という役割分担です。
--

*参照:
久保田競『脳を探検する』(講談社 1998)

 ・・・

紙切り芸というのがあります。

*参照:
紙切り(寄席) - YouTube
https://youtu.be/0rBztNaRbe8

鋏と紙が作り出す即興の芸
https://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/html/202003/202003_06_jp.html

 

これもハサミを持つ利き手よりも紙を動かす左手の役割が、
重要なのです。
ハサミを持っている方の手はほとんど動かしません。
紙の方をグルグルと動かすのです。

これも感覚器官としての非利き手の役割を活かしているのですね。

ギターだって、いい演奏をしようと思えば、
弦を押さえる非利き手の動きが大事です。

さてさて、そうはいっても、
肝心なのはハサミを持つ、あるいは弦を弾く、
器用な運動器官としての利き手なのは変わりません。

それを補完するのが、感覚器官としての非利き手です。

そして、利き手と非利き手がそれぞれの役割を十全に発揮したとき、
優れたパフォーマンスが完成するのです。

 

 ●演奏は利き手と非利き手の相互作用によって成り立つ

「なぜ左用楽器がないのか?」というと、
それは
「両手で使うから利き手は関係ない」と誤解されているから、
です。

でも本当は両手にはそれぞれの役割があるのだ、ということです。

そして、今現実にある、一般の楽器が両手を使うといいながら、
実は右手を利き手として主体的に演奏するように作られている、
という事実がよく知られていない、ということでしょうか。

知られていないというよりも、理解されていない、
と言い換えるべきでしょう。

楽器を演奏するという行為の実際は、
単に両手、二つの手を使うというのではなく、
利き手と非利き手の相互作用によって成り立っている、ということです。

そして、現在の楽器の多くは、
右手を利き手として使用する人たち向けのものになっているのです。

これらのことを正しく理解してもらえれば、
私の願い――左利き用の楽器の普及も夢ではない、といえるでしょう。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「★600号までの道のり」は、お休みです。

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本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(9)利き手と非利き手の役割について」と題して、今回も全紹介です。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

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2022.09.03

2022年8月13日国際左利きの日合併号(続)左利きとアイデンティティ-週刊ヒッキイ第625号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』別冊編集後記

第625号(No.625) 2022/9/3
「2022年8月13日国際左利きの日合併号(続)
左利きとアイデンティティ ~《ピープル》シリーズから考える」

 

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第625号(No.625) 2022/9/3
「2022年8月13日国際左利きの日合併号(続)
左利きとアイデンティティ ~《ピープル》シリーズから考える」
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 先月は、
 八月合併号として8月13日<国際左利きの日>に発行しました。
 
 今回は、その続きで、前回途中まで書いた
「左利きとアイデンティティ」についてお話しします。

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
2022年8月合併号(続)
― 左利きとアイデンティティ ― 
  心の癒やし ~ 《ピープル》シリーズ から考える
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

 ●前回後半のおさらい

前回の後半では、「左利きとアイデンティティ」について、
ゼナ・ヘンダースン<ピープル>シリーズ『果てしなき旅路』
について書かれた赤木かん子さんの
『こころの傷を読み解くための800冊の本 総解説』
の該当文章を引用しながら、私の左利きの経験を交えて書いてみました。

 

--
『こころの傷を読み解くための800冊の本 総解説』
赤木 かん子/著 自由國民社 2001/5/1

220812kokoro-no-kizu-800

  自分はまわりと違う、という孤独感と孤立感に悩まされ、
  不安で不幸な人々が自分と同じ人々と出会い、救われ、解放され、
  幸福になる……そういう話が――。そうしてそのテの物語を、
  “ピープル・タイプ”と呼んでいました。それは今考えればみな、
  アダルト・チルドレンの物語だったのです。/
  当時のSF作家たちは超能力者だけではない
  いろいろなSF的手法を使って、
  ACの癒やしの物語を紡いでいたのでした。なぜか……?!
  彼ら自身がそうだったから……、そしてそうやって
  自分自身を癒やそうとしたのではないかと私は思います。》p.69

220812kokoro-no-kizu-8003-hatesinakitabi

 

《自分はまわりと違う、という孤独感と孤立感に悩まされ、
 不安で不幸な人々》

まさに、当時の私は、そういう「不幸な左利きの一人」だったのです。

そんな
《人々が自分と同じ人々と出会い、救われ、解放され、幸福になる》
としたら、どうでしょうか。

こんな素晴らしいお話は他にはありませんよね。
--

*ゼナ・ヘンダースン<ピープル>シリーズ
1.『果てしなき旅路』ゼナ・ヘンダースン/著 深町眞理子/訳
ハヤカワ文庫 SF ピープル・シリーズ 1978/7/1

2.『血は異ならず』ゼナ・ヘンダースン/著 宇佐川晶子, 深町眞理子/訳
ハヤカワ文庫 SF 500 ピープル・シリーズ) 1977/12/1

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 ●ゼナ・ヘンダースン<ピープル>シリーズ

私がこれらの作品に出会ったのは、
高校生を卒業する前後だったでしょうか。

高校二年の夏から『ミステリマガジン』や
同じ出版社のエンタメ系雑誌『SFマガジン』を読んできました。

『ミステリマガジン』は連載小説等に惹かれて定期購読していましたが、
『SFマガジン』の方は、好きな作家の作品が掲載されたときのみ、
購読していました。

そんな好きな作家の一人にこのゼナ・ヘンダースンもなりました。

偶然読んだのが最初の一編が、3作目?の「ヤコブのポタージュ」
(『果てしなき旅路』のなかでは、第3章に「ヤコブのあつもの」として
 収録)だったのか、その辺のところははっきりしませんが、
この作品を原作とするアメリカ製作の単発テレビ映画は
のちにNHKで『不思議な村』というタイトルで放送され、
楽しく見たのを記憶しています。

 

*『不思議な村 SF超能力者の村・消滅惑星ザイラスの秘密』
(日本語吹替収録版) [DVD]
■ゼナ・ヘンダースン原作「果てしなき旅路」を映像化
■F・F・コッポラが製作総指揮を務めたSF・TVムービー
■コッポラの父、カーマイン・コッポラが魅惑的な音楽を提供。
■「スター・トレック 宇宙大作戦」のカーク船長役の
 ウィリアム・シャトナーが熱演。
原題 : THE PEOPLE 製作年 : 1971年 製作国 : アメリカ

この時期は、記憶は定かではありませんが、
麻丘めぐみさんの「わたしの彼は左きき」のヒット曲や、
箱崎総一先生の主宰する「左利き友の会」などが出現し、
左利きに対する見方が味方が変化し始める<左利き観の転換期>
1970年代の初めのころでありました。

最初の本『果てしなき旅路』が出たのは、1978(昭和53)年でした。
私が24歳の時になります。

 

*参照:

『「古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2014(平成26)年6月15日号(No.129)-140615-
「私の読書論-57-「私のおススメの古典から」(4)
-人生の教科書-『ミステリ・マガジン』(2)コラム編」

2014.6.15
人生の教科書『HMM』+『SFマガジン』も―
私の読書論57おススメ古典4
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2014/06/574-206e.html
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-11877568307.html

--
ゼナ・ヘンダースン(ヘンダーソン)です。
「されば荒野に水わきいで…」(SFマガジン 1973年10月号)が
最初だったと記憶しています。
これを読んだ直後だったと思うのですが、
NHKでアメリカ製だろうと思われるドラマか映画が放送されました。

これは、<ピープル>シリーズと呼ばれる
地球に不時着して隠れて生きる異星人たちの物語の連作です。のちに
『果てしなき旅路』と『血は異ならず』の二冊にまとめられました。

繊細な精神の持ち主が読むのにふさわしい作品だと思っています。
--

 

 ●「人と違う」――疎外された人の心の痛み

この作品を読みますと、
多くの世間から疎外された人々の記憶に出会います。

特殊能力を織った異星人であることを知られれば、
魔女狩りのように殺されてしまうこともあるのです。

 《異常であるということは、
  他人のふるまうようにふるまわないことである。
  正常でないとは、普通のひとがやらないことをやることである。
  とうさんがあんなに怒ったのは、そのせいかもしれない!
  もしかしたらぼくは、正常でないことをしでかしたのかもしれない!
  ぼくは途方に暮れて地面を見つめた。
  ぼくの一家はどこがちがっているのだろう。(略)
  自分がほかのものとへだたっているという感じ。
  そしてそれを意識するとともに、
  警戒心が、隠さねばならぬという認識が湧いてきた。
  もしどこかおかしいところがあるのなら、
  だれにもそれを知られてはならない――
  うっかりそれを外にあらわしてはならないのだ……》p.93-94
   (『果てしなき旅路』「ギレアデ」より)

異星人であるがゆえに疎外される、差別される人々――
そこに私の心の琴線に触れるところがありました。
私もまた左利きという「人とは違う」という点で差別され、
疎外感にさいなまれていた経験があったからです。

 

鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)さんの
『「空気」を読んでも従わない 生き苦しさからラクになる』
(岩波ジュニア新書 2019/4/20)

220826kuukiwo

にこうあります。

 《「世間」は、まとまりを強くするために、
  意識的にも無意識的にも、「仲間外れを作る」のです。》
   <16「世間」のルール4 仲間外れを作る> p.101

左利きに関して言えば、
“無意識的”な「仲間外れ」という差別でしょう。

なにしろ右利きの人は、それが「普通」という感覚であり、
社会の在り方そのものが、そういう右利きの人のために
最適な環境を作っている「右利き優先」
あるいは「右利き偏重」の社会であることに
全く気付いてもいないのです。

それ故に、右利き以外の人を除外している社会だ、
という事実に気付いていないわけです。

右利きの人は「自分が右利きである」という事実も認識していない、
のが現実です。

 

 ●左利きというアイデンティティ

それに対して、左利きの人にとっては「左利きである」という事実が、
重要なアイデンティティ(の一つ)になるのです。

アイデンティティとは、(先の赤木かん子さんの本のよりますと)

 《とてもカンタンに言ってしまえば、/“アナタは、ダレですか?”
  ときかれた時に、その人が答える“こと”です。
  それは人種だったり国籍だったり
  (この両者は必ずしも一致するとは限りません)、
  仕事だったり、性別だったり、それこそ星の数ほどあると思います。
  そうしてどういう仕組みか、人間は自分のアイデンティティが
  不安定だと精神的にも不安定になるようだし、
  それを理由にいじめたり排斥したりもするので、
  人が傷つく大きな原因のひとつになるわけです。/不思議だね?》

220812kokoro-no-kizu-8002

利き手もそういうアイデンティティになるのです、左利きの人の場合は。
これは先ほども書きましたように、右利きの人にはまずありません。

「左利きである」ということが、
自分が「ほかの人と違う」点として認識する項目の一つだ、
ということであり、
その点を右利きの人が左利きの人を攻撃するポイントにしていた、
ということでもありす。

そして特に、私のようにある程度の年齢以上の左利きの人では、
この「左利きアイデンティティ」を
より強く感じているのではないでしょうか。

差別の記憶がそうさせているのだと思うのです。

この思いがなくなる日が来るのかどうか、
そして、左利きをアイデンティティとすることがいいことなのかどうか、
私には、まだ分かりません。

 

 ●左利き生活向上のために

そこで思うことは、この「国際左利きの日」を機会に、
もっと多くの人が、左利きについても考えてもらえるように、
この左利き啓蒙活動を広めてゆきたいということです。

精神的にも肉体的にも、心理的にも物理的にも、
左利きの人の生活が向上する――幸せになるために
ぜひ、読者の皆様のご協力を乞うものです。

 

先に紹介しました鴻上尚史さんの『「空気」を読んでも従わない』に
こういうことも書いてありました。

 《「世間」の悪い面は、
  意識的に変えようと思わないとなかなか変わりません。
  放っておいて自然に変わるということはないのです。》
   <16「世間」のルール4 仲間外れを作る> p.107

 

さらに、<18「世間」はなかなか変わらない>には、こうあります。

 《「世間」はすでにあって、
  これからもずっと続くものと思われているからです。
  「世間」は変えるものでなく、
  そこにあるものと思ってしまうのです。》p.117

日本人は、そういうとき、
「世間」や「社会」を変えようとするのではなく、
「しょうがない」という言葉でやり過ごしてしまう、といいます。
ガマンしてしまう。

そうではなく、

 《自分たちの生きている「世間」や「社会」を
  よりいいものにするのは、
  私たちの権利であり義務でもあると思っているのです。/(略)
  「世間」や「社会」に身をまかさないで戦う必要がある
  と僕は思っているのです。》 <同> p.118

 

私もまた、この意見に賛成で、「長いものには巻かれろ」ではなく、
「誤りは正す」姿勢が大切だ、と考えています。

表題下にも書いていますように、従来の

 「右利き偏重社会」を
 「左利きにも優しい左右平等、左右共存の社会」に

変えてゆきましょう。

たとえどんな小さなことからでもいいのです。
始めてみましょう

鴻上さんは、こうも書いておられますから。

 《小さな戦いが、この国の大きな「世間」をゆさぶり、
  変えるきっかけになることは間違いないのです。》
   <20 強力な「世間」との戦い方> p.136

そして、「おわりに」には、

 《あなたの戦いは、あなただけの戦いではない。》p.189

ともあります。
それを期待して、私もこの戦いを続けたいものです。

*参照:「レフティやすおのお茶でっせ」
 過去の「8月13日は<国際左利きの日>」の関連記事

カテゴリ:<8月13日国際左利きの日>
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/cat24364203/index.html

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 「★600号までの道のり」は、お休みです。

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本誌では、「2022年8月13日国際左利きの日合併号(続) 左利きとアイデンティティ ~《ピープル》シリーズから考える」と題して、今回も全紹介です。

ゼナ・ヘンダースン《ピープル》シリーズについては、前号およびその編集後記でも書いていますので、そちらを参照していただくとして、今回は、左利きとアイデンティティについて書いてきました。

いいたいことは、要するに左利きの私にとっては、この現在あるこの「社会そのもの」が「間違っている」ということで、それを「左利きの人にも優しい社会に変えてゆこう」。
そのためにどん些細なことであっても、おろそかにせず、取り組んでいけたらいいなあ、ということです。

皆様もご協力いただければ嬉しく思います。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

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2022.08.13

2022年8月13日左利きの日INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY合併号-週刊ヒッキイ第624号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』別冊編集後記

第624号(No.624) 2022/8/13
「2022年8月合併号―「8月13日は国際左利きの日」―」

 

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第624号(No.624) 2022/8/13
「2022年8月合併号―「8月13日は国際左利きの日」―」
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 今月、8月13日(土)は、世界的な左利きの日
 「国際左利きの日」INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY です。

 毎年、この前後に、この「左利きの日」を記念した
 新たなブログ記事を書いてきました。

 今年も何か書く予定でいましたが、
 そうしますと、三週続けて左利きについて書くことになります。
 正直今の私には、その余力がありません。
 そこで、メルマガを一ヶ月通じての合併号とすることで、
 一つの記事で済ませることにしました。

 勝手ながらご容赦ください。

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
2022年8月合併号
―「8月13日は国際左利きの日(INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY)」― 
   左利きとアイデンティティ
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

 ●1976年から47回目の2022年8月13日「国際左利きの日」

今年も8月13日「国際左利きの日 INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」
が近づいています。

毎年毎年書いていることですが、
日本語で「左利きの日(8月13日)」とネット検索しますと、
難儀なほど、多数の
《1992年8月13日、イギリスにある「Left-Handers Club」により制定》
という記事が出てきます。

日本語版 Wikipedia「左利きの日」の受け売りが大半なのでしょう
けれど、困ったことです。
最も昔からやっているのですよ、といいたいのです。

なにしろ同じ「Wikipedia」でも英語版で
「INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」で検索しますと、

英語版Wikipedia「International Lefthanders Day」
https://en.wikipedia.org/wiki/International_Lefthanders_Day

冒頭に、
《International Left Handers Day is an international day
observed annually on August 13 to celebrate the uniqueness
and differences of left-handed individuals.
The day was first observed in 1976 by Dean R. Campbell,
founder of Lefthanders International, Inc.》
と出てきます。

210813international-lefthanders-daywikip

(画像:英語版ウィキペディアの「INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」の項目冒頭――下線部分の筆者訳:「国際左利きの日」は「レフトハンダー・インターナショナル」の創設者ディーン・R・キャンベルによって1976年に最初の祝祭が行われた)

それ以外にも、いくつものサイトで
この「1976年キャンベル起源説」が出てきます。

私自身、昔購読していたのが、
このキャンベルさんがチェアマンをしていた
「LEFTHANDERS INTERNATIONAL」という組織が発行する
「LEFTHANDER MAGAZIN」という左利きの人のための雑誌でした。

これは、1991(平成3)年3月発行の
『モノ・マガジン』1991年4月2日号 No.188
「特集/左を制するものは時代を制す/左利きの商品学」
(ワールド・フォトプレス)に掲載されていたもので、
1993(平成5)年に、英語を勉強して連絡を取り、
定期購読していたものでした(1993年11・12月号~1996年3・4月号)。

そこには、アメリカでのイベントのリポートなども掲載されていました。

ちなみに、雑誌で知ったイギリスの左利き用品専門店
「Anything Left-Handed」の顧客が参加できる、
前述の「Left-handers Club」の会員になり、
機関誌「The Left-hander」も定期購読していました
(1994(平成6)年No.16~1997年10月No.27)。

 

もちろん現在、世界的に唯一かもしれない、活動中の
「lefthandersday」サイト「https://www.lefthandersday.com/」では、
自身が始めた1992年を起源としています。

今年のサイトには、
《Welcome to the official site for the 30th annual Left Handers Day! August 13th is a chance to tell your family and friends how proud you are of being left-handed, and also raise awareness of the everyday issues that lefties face as we live in a world designed for right-handers.》
「30th」と書かれています。

これはあくまでも、先週の<号外>でも書きましたように、
そちら側の「主張」です。

本当の歴史的事実は、違います。

 

 ●記念日制定の趣旨は同じ――左利き生活向上のため

キャンベルさんもご自身左利きで、
アメリカのカンザス州トピカで左利き用品店を始め、
開店一周年のこの8月13日に、左利きの人のための会(前述の)
「LEFTHANDERS INTERNATIONAL」を開設、
左利きの人の生活向上のために左利き用品の普及を目指して、
この記念日を制定したわけです。

ですから、制定の趣旨は同じです。

 

この「国際左利きの日(INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY)」は、
本来外国の記念日ですから、日本語で調べるだけではなく、
英語で「INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」と調べれば、
より正確であろう情報に出会える、と考える方が自然でしょう。

と、私なら思うのですが、
大半の人は、日本語で調べただけで納得してしまうのでしょうか。

結果として、多くの人が間違った情報を広めています。
裏付けにこだわらない、という態度は、不思議です。

 

 ●私の左利きの活動のきっかけも……

上にも書きましたように、「左利きの日」制定の趣旨は、
左利きの人の生活向上を願って、左利き用品を普及させることでした。

そういう目的を持っています。
この日を機会に、左利きの人について、その生活について考えてもらう。

左利きの人の生活上の不便や困り事を解決する手段の一つとして、
道具を工夫すること、左利きの人に使いやすい道具を用意すること、
があげられます。

もちろん、そういう物理的な問題解決だけではなく、
といいますか、それ以前の問題として、
左利きについて知ってもらい、左利きに忌避感をもたないように、
という精神的な問題解決の面もあります。

また道具の開発や普及のためには、
多数派である右利きの人たちの協力や理解が必要です。
左利きの人だけで解決できる問題ではありません。

そういう意味からも、左利きの人のみならず、
右利きの人の側の意識改革が必要になります。

その機会としての「左利きの日」でもあるのです。

とはいえ、
まずは具体的な生活上の利便性の向上を図らねばなりません。

私が左利きの活動を始めたのも、左利きとして生きてきたなかで、
苦労したこと、不都合に感じたことなどの多くは、
道具を得ることで解決できるという意識があり、
上にも紹介しました1991年3月発行の
『モノ・マガジン』1991年4月2日号・左利き特集号 でみた
左利き用品の数々を集め、実際に使ってみて、
いいものはまわりの左利きの人に紹介しよう、と考えたからでした。

左手・左利き用品――道具から始まったのですね。

そういう意味では、「国際左利きの日」や
「左利きグッズの日」の制定の趣旨と同じ方向性ですね。

 

 ●左利きというコンプレックス

ただ、それ以前に、
精神性の問題も重要であることに変わりはありません。

私は「左利きである」ということにコンプレックスを持っていました。
「いました」と過去形で書きましたが、
本当は今でも根強く残っています。

それがそもそもの左利き活動の推進力であり、源泉でもあったわけです。

では、
そもそも左利きであることに関するコンプレックスとは何だったのか、
そして、
それはどういう形で現在の活動につながっているのでしょうか。

これを語り始めると長くなります。

今簡単に言えることは、
二十代に読んだ、箱崎総一先生の著書、
『左利きの秘密』(立風書房・マンボウブックス 1979)

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によって、
「間違っているのは自分ではなく社会の方だ」
と認識できたこと。

「変えるべきなのは、自分自身ではなく社会の方だ」ということ。

「右利き(偏重/優先)社会に順応できない左利きの自分自身ではなく、
 そういう左利きの人を容認できない――
 受け入れられない社会の方に問題があるのだ」
ということですね。

この社会の在り方を変えていかなければならない、
という思いが、左利き活動に進ませたのです。

 

 ●ゼナ・ヘンダースン《同胞(ピープル)》シリーズ

ここで、すこし話題を変えましょう。

左利きとアイデンティティについて考えて見ます。

ゼナ・ヘンダースンというアメリカのSF作家さんがいました。
1950年代から60年代にかけて主に活躍した人といっていいかと思います。
実際には、70年代に入っても活躍していたようですが、
日本で知られる代表作は大半が1950~60年代の短編です。

いちばんの人気作であり代表作といえるのは、
<ピープル>シリーズと呼ばれる一連の短編シリーズで、
『果てしなき旅路』(短編をまとめて長編に仕立ててある)と
『血は異ならず』(短編集)の2冊が出ています。

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*ゼナ・ヘンダースン<ピープル>シリーズ
1.『果てしなき旅路』ゼナ・ヘンダースン/著 深町眞理子/訳
ハヤカワ文庫 SF ピープル・シリーズ 1978/7/1

2.『血は異ならず』ゼナ・ヘンダースン/著 宇佐川晶子, 深町眞理子/訳
ハヤカワ文庫 SF 500 ピープル・シリーズ) 1977/12/1

私がこの作品が好きなのは、ここに登場する人たちが、
みな、社会から疎外された「一人ぼっち」の孤独な存在で、
その理解者との出会いとそれによる、
精神的な「孤独からの解放」を描いたような作品だったから、でしょう。

自分でそういう理由を自覚できたのは、
図書館で見つけた赤木かん子さんの本を読んだからでした。

『こころの傷を読み解くための800冊の本 総解説』
赤木 かん子/著 自由國民社 2001/5/1

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この本の紹介文はこうなっています。

 《アダルト・チルドレン(AC)という言葉は
  90年代初めにブームになりましたが、
  今ひとつ、理解しづらいものでした。
  そのアダルト・チルドレンの理解に役に立つように、
  そしてその理解によって、
  本人もまわりの人も少し楽になれることを願って、
  小説やマンガや児童書やミステリや専門書など、
  幅広い分野から本を集めて紹介します。
  生きにくいと感じて、アルコール依存、虐待、共依存…など、
  さまざまな問題を抱えている、そんな人たちの、
  こころの傷を読み解くために―。》

 《「アダルト・チルドレン(AC)――
  子ども時代に必要な愛情と安らぎを得られずに育ち、
  傷ついた心を抱え、癒されぬまま大人になっている人たち」
  をテーマにしたブックガイド。》

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この本の中の「第2章 アイデンティティ」<差別>で、
『果てしなき旅路』が取り上げられていました。

お話そのものは、《故郷》の星が破滅の危機に陥り、
宇宙船で脱出した異星人《同胞(ピープル)》たちが
新たな生活の場を求めて移動中、地球に突入する際に、宇宙船が壊れ、
散り散りになった彼らは、世界中(大半がアメリカの山中)に
ばらばらに住み着きます。

自分たちの優れた能力(人類から見れば超能力)を封印して、
地球人らしく振る舞うことで、地球人の社会に順応しようとするのです。

超能力の持ち主であることが分かれば――異星人という、
地球人とは違った存在だと分かれば――社会から排除されたり、
抹殺されたり、迫害されるという歴史があったからです。

しかし、真の自分を偽り、身を隠すような生き方は、
心が苦しむものです。

「人とは違う」という事実は、
特に大人の事情が理解できない子供には多大な影響を与えます。
結果的に様々な問題を引き起こすことになるのです。

この本に関する説明文を読んだ時、
初めて自分がどういう理由でこの本を好んでいたのか、
ということが理解できました。

 

 《数家族で放り出され、谷間に住みついた一族は
  自分のアイデンティティには悩まなくてすみました……
  でも子どものときに、一人ぼっちになり、
  つまり自分が何者なのか教えてもらえなかったために悩み、怯え、
  うっかり力をつかっては気味悪がられ、
  そのために州中の学校で拒否されて、
  自分は“違うのだ”ということで絶望してその谷へやってきて
  同朋とめぐりあった女教師のような人々の物語……、
  ピープルがピープルと出会い、自分は一人ではないということ、
  本当の自分をさらけだして生きてもいいのだということを知った時
  どんなに嬉しかったか、という話が、ある晩、ある山のふもとで
  交替で語られるのです。
  それは個人の歴史であると同時に一族の歴史であり、
  集まってきた人々すべてを共感で満たし、
  今までの傷を癒やす作業でもあるのでした――。》p.69

要するに、社会から受け入れられず、迫害を受けている人々が、
同じ立場の人や思いやりのある理解者という味方を得て、
精神的に立ち直り、新たな人生に取り組んでいく、という物語です。

こういう背景は、ある意味で左利きであること――
右利きの「普通の人」とは違うということで、
色々な嫌な思いを経験してきた私自身と重なるものがあったのです。

 

続けてこう書いています。

 《これって……そのまんま、ACの物語でしょう?/
  私はこれが、大好きでした。このテの話が……。
  自分はまわりと違う、という孤独感と孤立感に悩まされ、
  不安で不幸な人々が自分と同じ人々と出会い、救われ、解放され、
  幸福になる……そういう話が――。そうしてそのテの物語を、
  “ピープル・タイプ”と呼んでいました。それは今考えればみな、
  アダルト・チルドレンの物語だったのです。/
  当時のSF作家たちは超能力者だけではない
  いろいろなSF的手法を使って、
  ACの癒やしの物語を紡いでいたのでした。なぜか……?!
  彼ら自身がそうだったから……、そしてそうやって
  自分自身を癒やそうとしたのではないかと私は思います。》p.69

 

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《自分はまわりと違う、という孤独感と孤立感に悩まされ、
 不安で不幸な人々》

まさに、当時の私は、そういう「不幸な左利きの一人」だったのです。

そんな
《人々が自分と同じ人々と出会い、救われ、解放され、幸福になる》
としたら、どうでしょうか。

こんな素晴らしいお話は他にはありませんよね。

 ・・・

ここまで書いたところで、もうかなりの行数になりました。
本来は、
「左利きとアイデンティティ」について書くつもりだったのですが、
前半に少し行数をとられてしまったようです。

 

「国際左利きの日」について語ることも大事なのですが、
「なぜ制定されたのか?」という根本的な部分が
「左利きの人の生活向上には適切な道具は大事だよ」
だけで終わっています。

それ以前に、
「どうして左利きの人は必要な道具が手に入れにくいのか」
という部分が説明されていない、ように思います。

必要なのに、適切な道具が手に入れにくいのか、
それは、
「左利きの人の必要とする道具がどういうものかよく知られていない」
という理由が、一つあります。

それは、
「左利きの人の必要なものが右利きの人の必要なものとは違うのだ」
という事実が知られていないからでしょう。

それは、結局、右利きの人と左利きの人との「違い」の認識の問題です。

それが左利きとアイデンティティに関わることだと思うのです。
その辺をお話ししたかったのですけれど。

もう一度、来月の第一土曜日発行分で、
今回の続きを書きたいと思います。

ゼナ・ヘンダースンさんの<ピープル>シリーズと
赤木かん子さんの本の記述をもう少し紹介して、
作品を通して具体的な「疎外者」の意識を、
私のような左利きの人が感じていたであろうそれと比較して、
考えていただけるようにしようと思っています。

 ・・・

 要は、ゼナ・ヘンダースンさんの<ピープル>シリーズについて
 語りたいだけなのかもしれません……。

 

*参照:「レフティやすおのお茶でっせ」
 過去の「8月13日は<国際左利きの日>」の関連記事

カテゴリ:8月13日国際左利きの日

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 「★600号までの道のり」は、お休みです。

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本誌では、「2022年8月合併号―8月13日 国際左利きの日 INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY―」と題して、今回も全紹介です。

ゼナ・ヘンダースンについて少し書いておきます。

私の好きなSF作家の一人で、短編派の作家では、ロバート・F・ヤングと並ん部存在というところです。
以前、ハヤカワ文庫50周年の時に、もう一つのメルマガ『レフティやすおの楽しい読書』で「ハヤカワ文庫の50冊」という企画をやった際にあげた「【私のお気に入り7】」に、
ジャック・フィニイ『ゲイルズバーグの春を愛す』に次いで、
2.ゼナ・ヘンダースン『果しなき旅路』 3.ロバート・F・ヤング『ジョナサンと宇宙クジラ』 にあげています。
他には、
4.ロバート・ネイサン『ジェニーの肖像』 5.シャーリイ・ジャクスン『野蛮人との生活―スラップスティック式育児法』 6.クレイグ・ライス『スイート・ホーム殺人事件』 7.ルイス・ギルバート『フレンズ―ポールとミシェル』 です。

というように、非常に愛好する作家の一人で、世界的な大作家さんでもなければ、世界の名作文学というわけではないかもしれません。
しかし、単にお話がおもしろいとか、表現や文章がうまいとか、センス・オブ・ワンダーに優れているとか、なんやかんやといった小説のもつ面白さだけではなく、プラスアルファの部分が非常に心に響く作品を書く作家さんという印象です。

ぜひ、機会を作って読んでいただきたい作家さんの一人です。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

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2022.08.06

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii(号外)8月13日合併号のお知らせ

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

(号外)8月13日合併号のお知らせ

「別冊編集後記」ではないのですが、次号への誘導といいますか、客引きの呼び込みのようなものです。

メルマガの号外を転載しておきます。

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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(号外)8月13日合併号のお知らせ
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弊紙は、<週刊hikkii>という名のとおり、
本来は毎週土曜日発行の週刊誌でした。

今年は、8月13日「国際左利きの日 INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」
が、土曜日に当たるということでもあり、
ちょっと疲れてきていることもあり、
今月は手抜きで、本日第一土曜と第三土曜の月二回発行を、
13日の月一発行で勘弁していただこうと思います。

8月13日に「2022年8月合併号―8月13日 国際左利きの日
 INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY―」をお送りします。

ちなみに、1976年の第1回から47回目の記念日になります!

毎年この日に関しては、ブログ等で書いていますように、

日本語版 Wikipedia「左利きの日」等で紹介されている、

《1992年8月13日、イギリスにある「Left-Handers Club」により制定》
という、1992年イギリス・レフトハンダーズクラブ説は、
この会の「主張」であって、真実ではありません。

(私の英語読解力に誤りなければ)正しくは、
アメリカのカンザス州の州都トピカの左利き用品店のオーナー、
ご自身左利きのキャンベルさん(Dean R. Campbell)が、
開店一周年を機に左利きの人の会(Lefthanders International)を始め、
左利きの人の生活向上のために左利き用品の普及を目指し、
開店記念日の8月13日を
「国際左利きの日」(INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY)という
記念日に制定したのです。

イギリスの「Left-Handers Club」は、
イギリスの左利き用品専門店「Anything Left-Handed」の顧客を
もとにした左利きの人の会です。
「Anything Left-Handed」は、2018年に開店50周年を迎えたという、
1968年創業の老舗ですが、
当初は右利きの人が始めた隙間狙いの業態でした。
その後、左利きの人がオーナーとなり現在に至るのでした。
ロンドンという大都会での営業ということで、
宣伝に知恵を絞らなくても、結構経営的には、そこそこだったのでしょうね。

一方、州都とはいえ、アメリカの田舎での営業ということで、
1975年に開業した後発のお店であるキャンベルさんちは、
色々な工夫と宣伝が必要だったのかもしれません。
そこで、こういうイベントを考案されたのでしょうか。

イギリスの方は、キャンベルさんちが一足先に始めた
この記念日にのっかったという形でしょうか。
(ほんとうのところは存知ませんが。)

また来週の合併号で、これらのことは書いてみる予定ですが、
とにかく、
日本での「1992年イギリス制定」説は、なんとかしたいものです。
読者の皆様もご協力いただけると幸いです。

別にイギリスの人がマネしたとかパクったとか非難するつもりはなく、
単純に「もっと長い歴史があるのですよ」と強調したいのです。

 

 

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(画像:英語版ウィキペディアの「INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」の項目冒頭――下線部分の筆者訳:「国際左利きの日」は「レフトハンダー・インターナショナル」の創設者ディーン・R・キャンベルによって1976年に最初の祝祭が行われた) 

 

*参照:「Anything Left-Handed」の歴史

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
第525号(No.525) 2018/9/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~ (特別編)ALH50年史概略(前編)」

●2018.8.29
8月16日イギリスの左利き専門店“Anything Left-Handed”50周年
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2018/08/816anything-lef.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/78163f651ba5307f93c67fb4d0a40994

 

*参照:「レフティやすおのお茶でっせ」
 過去の「8月13日は<国際左利きの日>」の関連記事

カテゴリ:8月13日国際左利きの日

[29]・2021.8.12
8月13日「国際左利きの日」を前に、左利きメルマガ「週刊ヒッキイ」創刊600号達成
goo「新生活」版

[28]・2021.8.7
「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」-週刊ヒッキイ創刊600号記念号
goo「新生活」版

[27]・2020.8.12
2020年8月13日は1976年の制定から45回目の国際左利きの日

[26]・2019.8.13
8月13日は国際左利きの日-1976年の制定より今年は44度目

[25]・2018.8.13
8月13日国際左利きの日ILHDとAKB48Team8左利き選抜のことなど

[24]・2017.8.13
8月13日はハッピーレフトハンダーズデー!

[23]・2016.9.1
8月13日は〈国際左利きの日〉特別編-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第474,475,476号

[22]・2016.8.14
昨日(8月13日)アメブロで「今日は左利きの日」をやってました

[21]・2016.8.10
今年もやります!8月13日レフチャス(LEFTEOUS)の日―国際左利きの日

[20]・2015.8.12
明日8月13日は1976年制定から40回目の国際左利きの日

[19]・2014.8.12
8月13日は39回目の国際的な<左利きの日>&LEFTEOUS2014年

[18]・2013.8.13
8月13日<国際左利きの日>企画「ヒダリキックマガジン」で始まる!

[17]・2013.9.2
『グリグリくりぃむ』左利き選手権:<国際左利きの日>情報5

[16]・2013.8.28
ブログネタ「両利きになる練習したことある?」:<国際左利きの日>情報4

[15]・2013.8.19
雑学フェアにて~渡瀬けん著『左利きの人々』:<国際左利きの日>情報3

[14]・2013.8.18
レフチャス(LEFTEOUS)day2013:<国際左利きの日>情報2

[13]・2013.8.13
8月13日<国際左利きの日>企画「ヒダリキックマガジン」で始まる!

[12]・2012.8.12
8月13日は37度目の“左利きの日”

[11]・2011.8.13
国際“左利きの日”を迎えて&週刊ヒッキイ273号特別編「個人モデル」から「社会モデル」へ

[10]・2010.8.21
今週の-週刊ヒッキイhikkii225名作の中の左利き(番外編)はさみ

[9]・2010.8.14
今週の-週刊ヒッキイhikkii224《矯正/直す》表現に思う(5)前編

[8]・2010.8.13
13日の金曜日はナント…左利きの日

[7]・2009.8.22
今週の週刊ヒッキイ―第193号「<左利きプチ・アンケート>再版第33回」

[6]・2008.8.13
33回目の8月13日国際左利きの日

[5]・2007.8.14
少数派の気持ち伝える「左利きの日」企画開催される

[4]・2006.8.13
きょう8月13日は≪国際≫左利きの日です

[3]・2005.8.13
今年も今日8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY

[2]・2004.8.13
きょう8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY 「左利きの日」

[1]・2004.8.12
明日8月13日は「左利きの日」 

 ・・・

ということで、合併号のお知らせでした。

ホント、お知らせだけとつもりでしたが、
ついつい何やかやと書いてしまいました。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

ではまた。

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弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

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