2024.02.15

私の読書論181-私の年間ベスト3・2023年〈フィクション系〉(後)初読編-楽しい読書360号

(まぐまぐ!)古典から始める レフティやすおの楽しい読書【別冊 編集後記】

2024(令和5)年2月15日号(No.360)「私の読書論181-私の年間ベスト3・
2023年〈フィクション系〉(後編)初読編ベスト3 」

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2024(令和5)年2月15日号(No.360)「私の読書論181-私の年間ベスト3・
2023年〈フィクション系〉(後編)初読編ベスト3 」
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 「私の年間ベスト3・2023年フィクション系(後編)」です。

 <フィクション系>は、文字通りフィクション、
 小説等の創作ものを指します。

 今回はいよいよ「初読編ベスト3」を。

「再読編」
『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2024(令和5)年1月31日号(No.359)「私の読書論180-私の年間ベスト3・
2023年〈フィクション系〉(前編)総リスト&再読編 」
『レフティやすおのお茶でっせ』2024.1.15
私の読書論180-私の年間ベスト3・2023年〈フィクション系〉(前)総リスト&再読編-楽しい読書359号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/01/post-244657.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/24ab2ce38b836145b195398a2c4197f6

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 - 青春ミステリか? 老人探偵団か? -

  ~ 私の年間ベスト3・2023フィクション系(後編) ~

  2023年フィクション系ほぼ全書名紹介&初読編ベスト3

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 ●<初読編ベスト3>候補

<初読編ベスト3>の候補となる、
初読のフィクションの全書名を紹介してみましょう。

例年のように簡単に分類してみましょう。

(1)メルマガ用のお勉強の本
(2)それ以外の古典の名作
(3)小説や左利き本等著作のための勉強本
(4)個人的な趣味で、好きな作家、
 ミステリ(推理小説)やSF、冒険小説など

 ・・・

(1)メルマガ用のお勉強の本

・『曹操・曹丕・曹植詩文選』川合 康三/編訳 岩波文庫 2022/2/17
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――読書メルマガ『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』の
参考資料。

*参照:『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2023(令和5)年3月31日号(No.339)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(21) ―曹丕(そうひ)」
『レフティやすおのお茶でっせ』2023.3.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(21) ―曹丕(そうひ) -楽しい読書339号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/03/post-849fb1.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/e03d798d0eb5364d8cd88d8d0fc20004

 

(2)それ以外の古典の名作

・『八犬伝(上・下)』山田風太郎 山田風太郎傑作選・江戸篇 河出文庫
2021/2/5
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――江戸時代の戯作本、滝沢馬琴『南総里見八犬伝』の「虚の世界」と、
それを書く馬琴が画家・葛飾北斎等を相手に、日常の作家として、一人の
世帯主としての葛藤を語る姿を描く「実の世界」を交互に綴る、風太郎版
『八犬伝』。

・『世界推理短編傑作集6』戸川安宜編 創元推理文庫 2022/2/19
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――2018年にリニューアルされた江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集』
全5巻を補完する第6巻。未収録作家13人の古典的名作を収録。冒頭、
1870年発表のエミール・ガボリオ「バティニョールの老人」は、左手に
よるダイイング・メッセージという<左利きミステリ>。既刊の短編集や
アンソロジーに収録されているものも多いが、まとめて読めるのは便利。

(3)小説や左利き本等著作のための勉強本

特になし。

(4)個人的な趣味で、好きな作家、
 ミステリ(推理小説)やSF、冒険小説など

【新井素子】
・『二分割幽霊綺談』講談社 1983
――パラレルワールドにつながる?トンネルの向こうとこちらで
繰り広げる奇想冒険談。
『二分割幽霊綺談』講談社文庫 1986/3/1
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・『・・・・・・絶句(上下)』早川書房 新鋭書下ろしSFノヴェルズ
1983/12/15, 1984/1/15
――異星人の起こした事故で、新井素子の創作したインナー・スペースが
現実化して大混乱……という奇想SF。
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・『あなたにここにいて欲しい』文化出版局 1984/7/1
――自分一人ではなにもできない女性と、彼女の世話をすることに自己の
存在意義を認めてきた女性。小学校以来の二人の友人同士の交流に、
新たな人物が現れ、互いの相互依存があらわになる……。
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――80年代、本屋さん時代に買ってそのままになっていた本たち。
当時の人気作家でしたが、今では現行本がほとんどないようです。

【リチャード・オスマン】
・『木曜殺人クラブ 二度死んだ男』羽田詩津子訳 ハヤカワ・ミステリ
2022/11/2
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――第一作では謎の人物だった、老人探偵グループ〈木曜殺人クラブ〉の
中心メンバーのエリザベスと、死んだはずのかつての同僚英国諜報員の
事件。彼はダイヤを持ち逃げし、諜報組織とマフィアから追われていた。
メンバーは、この国際的陰謀との戦いに乗り出す。
一方で、メンバーの一人元精神科医のイヴラヒムが一人で町に出たとき、
若者に襲われスマホを奪われる、という事件が起きる。このとき、肉体の
負傷以上に、精神的にまいってしまう。それを老人仲間たちが支え、
励ます姿の美しさ。さらに精神科医の彼が女性警官の相談を受けたときの
回答も読ませます。

・『木曜殺人クラブ 逸れた銃弾』リチャード・オスマン 2023/7/4
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――第三作では、かつて大規模詐欺事件を追求するうちに事故死した
女性キャスターの事件を、有名キャスターと捜査を始める。
一方エリザベスは、マネーロンダリングにまつわる事件に巻き込まれる。

以上、イギリスの高級高齢者施設に住む老人たちの探偵クラブ
〈木曜殺人クラブ〉の面々による探偵冒険譚のそれぞれ第二作と第三作。
老人たちの会話が読ませます。著者は第一作を書く前に、高齢者施設で
取材もしたというのですが、老人の仲間入りをした現在の私が読んでも、
迫るものがあって、単なる娯楽小説に終わらず、読む価値ありの作品に
なっているように感じます。

【ホリー・ジャクソン】
・『自由研究には向かない殺人』服部京子訳 創元推理文庫 2021/8/24
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出版社の紹介文《イギリスの小さな町に住むピップは、大学受験の勉強と
 並行して“自由研究で得られる資格(EPQ)"に取り組んでいた。題材は
 5年前の少女失踪事件。交際相手の少年が遺体で発見され、警察は彼が
 少女を殺害して自殺したと発表した。少年と親交があったピップは彼の
 無実を証明するため、自由研究を隠れ蓑に真相を探る。調査と推理で
 次々に判明する新事実、二転三転する展開、そして驚きの結末。
 ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、イギリスで大ベストセラーとなった
 謎解き青春ミステリ!》

・『優等生は探偵に向かない』服部京子訳 創元推理文庫 2022/7/20
(Amazonで見る)

出版社の紹介文《人の兄ジェイミーが失踪し、高校生のピップは調査を
 依頼される。警察は事件性がないとして取り合ってくれず、ピップは
 仕方なく関係者にインタビューをはじめる。SNSのメッセージや写真
 などを追っていくことで明らかになっていく、失踪当日のジェイミーの
 行動。ピップの類い稀な推理で、単純に思えた事件の恐るべき真相が
 明らかに……。『自由研究には向かない殺人』待望の続編。この衝撃の
 結末を、どうか見逃さないでください!》

・『卒業生には向かない真実』服部京子訳 創元推理文庫 2023/7/18
(Amazonで見る)

出版社の紹介文《わたしはこの真実から、決して目を背けない。『自由
 研究には向かない殺人』から始まったミステリ史上最も衝撃的な3部作
 完結編!
 大学入学直前のピップに、不審な出来事がいくつも起きていた。無言
 電話に匿名のメール。首を切られたハトが敷地内で見つかり、私道には
 チョークで首のない棒人間を書かれた。調べた結果、6年前の連続殺人
 事件との類似点に気づく。犯人は服役中だが無実を訴えていた。ピップ
 のストーカーの行為が、この連続殺人の被害者に起きたことと似ている
 のはなぜなのか。ミステリ史上最も衝撃的な『自由研究には向かない
 殺人』三部作の完結編!》

――数々のミステリベスト10で上位にランクインした、女子高校生ピップの
探偵譚三部作。さわやかな青春ミステリとして、謎解きミステリのように
開幕したシリーズでしたが、第三作では、意外な展開になります。
ストーカー行為を受けたピップが反撃に転じるのですね。真実とは何か?
非常に重たい問いかけです。彼女の選択を肯定できるかどうかが、
その人の人間としての一つの試金石ともいえます。
その時その時で人は意外な行動を取ることもあります。最終的に、人は、
起きてしまったこと、済んでしまったことを変えることはできません。
その時点で、人は自分の信じる道をただ前へ、前へと向かって進むしか
ないのです。

・『マジック・ミラー』有栖川有栖 講談社文庫 1993
新装版 マジックミラー (講談社文庫) 文庫 – 2008/4/15
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――双子の兄弟による兄嫁殺しのアリバイ・トリックもの。
被害者の妹が推理作家とともに謎に迫る。

・『不吉なことは何も』フレドリック・ブラウン 越前 敏弥 訳
創元推理文庫 2021/9/21
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――《『真っ白な噓』に続く巨匠の代表的ミステリ作品集》という
【名作ミステリ新訳プロジェクト】の一冊。アリバイ・トリックものの
中編「踊るサンドイッチ」がお目当てで読んだ一冊だったが。

・『スペースマン―宇宙SFコレクション(1)―』伊藤典夫、浅倉久志編
 新潮文庫 1985/10/1
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・『スターシップ―宇宙SFコレクション(2)―』伊藤典夫、浅倉久志編
 新潮文庫 1985/12/1
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――この二冊は本屋さん時代に買ってそのままだった、宇宙ものSFの
アンソロジー。ハインライン「地球の緑の丘」やアシモフ「夜来たる」等
名作も多く散りばめられた好アンソロジー。

・『ラブ・フリーク 異形コレクション(1)』井上雅彦監修
広済堂文庫―異形コレクション 1 1997/12/1
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――書き下ろしの恐怖小説・怪奇小説・幻想小説のアンソロジー第一弾。
異常な状況下の恋愛を描いたもの。集中一番のオススメは、岡崎弘明
「太陽に恋する布団たち」。明るく優しい気持ちになれる名作だろう。

・『下町ロケット ヤタガラス』池井戸潤 小学館文庫 2021/9/7
――『下町ロケット ゴースト』に続く、帝国重工・財前との共同事業、
準天頂衛星「ヤタガラス」を利用した無人農業ロボット開発での、
下町中小企業との競争物語。
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以上17点ほどでした。

思いのほか少なく、ベスト3を選ぶのも結構大変と思われます。

といいつつ、勝負は決まっている感じです。

 ●2023年フィクション系<初読編べスト3>

今回の<初読編ベスト3>は、以下の作品となります。

 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡

   【2023年フィクション系<初読編べスト3>】

  (1)【ホリー・ジャクソン】
・『自由研究には向かない殺人』服部京子訳 創元推理文庫 2021/8/24
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・『優等生は探偵に向かない』服部京子訳 創元推理文庫 2022/7/20
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・『卒業生には向かない真実』服部京子訳 創元推理文庫 2023/7/18
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(画像:【ホリー・ジャクソン】女子高校生ピップ三部作
『自由研究には向かない殺人』『優等生は探偵に向かない』
『卒業生には向かない真実』創元推理文庫―創元推理文庫のサイトから)

 

  (2)『木曜殺人クラブ 二度死んだ男』リチャード・オスマン
羽田詩津子訳 ハヤカワ・ミステリ 2022/11/2
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  (3)『八犬伝(上・下)』山田風太郎 山田風太郎傑作選・江戸篇
 河出文庫 2021/2/5
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(画像: 図書館本『八犬伝(上・下)』山田風太郎 山田風太郎傑作選・江戸篇 河出文庫 2021/2/5) 

 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡

 

(1)と(2)は、真逆の主人公たちを描いています。
方や高校生、方や70歳を越えた老人たち。
(3)の<実の世界>の馬琴たちももう老人です。

ハツラツとした高校生たちの探偵冒険の世界と、同じ現代を舞台にして、
SNS等を活用する探偵物語でも、主人公がこれほど異なれば、
読む側の私も高齢者であり、感情移入的には、後者に軍配が上がっても
おかしくありません。

ただ一種の憧れに似た何かがあり、こういう青春ものには
肩入れしたくなるのも事実です。

老人への親近感と青春へのあこがれといった、個人的な読者として
感情的な評価は別にして、作品本来の評価として、
三部作込みの評価というのも、ちょっと卑怯な気もしますが、
あえて<ベスト1>に、この<ピップ三部作>を上げてみたいものです。

真実はいずれ明らかになるだろうし、正義は必ずまっとうされるもの、
と私は信じています。
ピップにもそう信じて生きていってほしいと思います。

 

2位には、老人の心理といったものをたっぷり書き込んだ探偵物語の、
『木曜殺人クラブ 二度死んだ男』の方を上げたいと思います。

第三作も面白いのですが、ここでは、個人的な感情移入的な評価で。

元精神科医で80歳のイヴラヒムと女性警官のドナとの対話の一部を
引用しておきましょう。

 《「時間は戻ってこないことは知っているね?
  友人、自由、可能性も?」
  (略)
  「時間を取り戻すことはあきらめよう。過去は幸せだった時間として
  記憶するんだ。きみは山の頂上にいた。今は谷間にいる。今後も
  数えきれないほど、そういうことは起きるだろう」/
  「じゃあ、今は何をすればいいんですか」/
  「もちろん、次の山を登るんだ」/
  「ああ、そうか、そうですよね」シンプルだ。
  「そして次の山を登ったら?」/
  「うーん、それはわからないよ、そうだろう? きみの山だ。
   他の誰も今まで登ったことはないんだから」
   (略)
  「きみは好きなようにすればいいんだ。だが、前を見ろ、
   後ろを振り返るんじゃない。そして、きみが登るあいだ、
   わたしはここにいるよ。その肘掛け椅子は、
   必要とあらばいつでもきみのものだ」
   (略)
  「孤独はつらいものだ。大きな苦しみのひとつだ」
   (略)
  「きみはちょっと迷子になっただけだよ、ドナ。
   そして、人生で一度も迷わなかったら、まちがいなく、
   おもしろい場所には一度も旅をしなかったということだ」》pp.358-360

そして、若者の襲撃によるケガの後、一人では町に出られなくなり、
落ち込んでいるイヴラヒムに、今度はドナがいいます。

 《「あなたは悲しそうに見えます」/
  「ちょっと悲しいんだ、たしかに」イヴラヒムは白状する。
  「怯えているし、そこから抜け出す方法が見つからずにいる」/
  「次の山に登る、というのが、あたしからのアドバイスです」/
  「それだけのエネルギーがあるのか、自信がない」
  (略)
  「肋骨は痛むし、そのせいで胸まで痛い気がするんだ」/
  「あなたが登るあいだ、あたしはここにいますよ」》p.360

 

3位には、『八犬伝』を。馬琴の『八犬伝』のダイジェストに当たる、
<虚の世界>と、それを語る<実の世界>での、作家として、
世帯主として家庭第一を心掛けながら執筆に励む馬琴と、
家庭を顧みることのない北斎。
さらに、鶴屋南北らとの会話の中に出て来る、芸術論や人生論の
おもしろさ。
『八犬伝』のおもしろさはもちろんですが、この芸術論や人生論に
著者・山田風太郎の思いも重なっているようで、
読むほどに迫ってくるものがありました。

以上、<ベスト3>でした。

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本誌では、「私の読書論181-私の年間ベスト3・2023年〈フィクション系〉(後編)初読編ベスト3 」と題して、今回も全文転載紹介です。

前回に引き続き、<フィクション系>の後編、初読編のベスト3発表でした。

改めて、三部作をひっくるめるのはどうか、という気もします。
しかし、この作品に関しては、一冊ずつもいいですし、しかも、三作で到達するところというものもある、という意味で、これは致し方ないという気もします。
<木曜殺人クラブ>も二作上げています。
こちらの方は、昨年二作読んだということで、ついでに上げているだけで、正味は第二作による結果です。

『八犬伝』も二巻本でしたし、今年は、冊数的には<ベスト3>が3冊ではなくなったというのは、ちょっとした事件だったかもしれませんね。

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

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2024.01.20

『左組通信』復活計画(27)左利き自分史年表(4)1991-1994春―紙の時代(1)『ひだりぐみ通信』-週刊ヒッキイ第657号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』【別冊 編集後記】

(『まぐまぐ!』: https://www.mag2.com/m/0000171874.html)

第657号(No.657) 2024/1/20
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [27]
レフティやすおの左利き自分史年表(4)1991(平成3)-1994(平成6)春
―紙の時代(1)『ひだりぐみ通信』」

 

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第657号(No.657) 2024/1/20
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [27]
レフティやすおの左利き自分史年表(4)1991(平成3)-1994(平成6)春
―紙の時代(1)『ひだりぐみ通信』」
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 前回は、生まれて初めての左利き用品である、
 左手用カメラ「京セラSAMURAI Z-2L」を手に入れ、
 左利きは自分の身体に合った左利き用品を使うべきだ、
 と気付くまでの
 「1980-1990―左利き用品に目覚めるまで」をお送りしました。

(第一回)
・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第651号(No.651) 2023/10/21
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [24]
レフティやすおの左利き自分史年表(1)1954-1971―高校卒業まで」

・ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』2023.10.21
『左組通信』復活計画(24)左利き自分史年表(1)1954-1971―高校卒業まで
-週刊ヒッキイ第651号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/10/post-ed7f5f.html

(第二回)
・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第653号(No.653) 2023/11/18
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [25]
レフティやすおの左利き自分史年表(2)1972-1979―世界が間違っている」

・ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』2023.11.18
『左組通信』復活計画(25)左利き自分史年表(2)1972-1979―
世界が間違っている-週刊ヒッキイ第653号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/11/post-3f10f1.html

(第三回)
・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第655号(No.655) 2023/12/16
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [26]
レフティやすおの左利き自分史年表(3)1980-1990―
左利き用品に目覚めるまで」
・ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』2023.12.16
『左組通信』復活計画(26)左利き自分史年表(3)1980-1990―
左利き用品に目覚めるまで-週刊ヒッキイ第655号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/12/post-e5fe9f.html

 

 今回は、それ以後、左利き用品に目覚め、
 左利きは左利きの自分の身体に合った道具を使うべきだ、
 という考えをまわりの左利きの人たちに伝えるべく、
 紙による発信を始めた、紙の活動の時代を!

 

 <左利きミステリ>を含む「左利き年表」になっています。

*(参照)
・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第595号(No.595) 2021/5/15
「楽しい読書コラボ企画:私の読書論144<左利きミステリ>その後」
・ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』2021.5.15
私の読書論144-<左利きミステリ>その後
-週刊ヒッキイ595号&楽しい読書294号コラボ企画
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/05/post-e0ec7a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/400a7921be1d016f8bfbff350762971a

・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第640号(No.640) 2023/4/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前編)」1900年代
・ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』2023.4.15
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前)
-週刊ヒッキイ640号×楽しい読書340号コラボ企画
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/04/post-d5c13e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/131b4f7933014dcedf057c75702ff28e

 

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓

ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [27]

  <レフティやすおの左利き自分史年表>(4)
 
  1991(平成3)-1994(平成6)春―紙の時代(1)『ひだりぐみ通信』

┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

 

 ●「1991(平成3)-1994(平成6)春―紙の時代(1)『ひだりぐみ通信』
  【左利きライフ研究家】レフティやすおの左利き自分史年表-4」

*(参照)――

・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第602号(No.602) 2021/9/4
「創刊600号突破記念―
 私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代―その1」
・ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』2021.9.4
私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代1(創刊600号突破記念)-週刊ヒッキイ第602号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/09/post-57d0e5.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/e2aaaa56a6400bcc04d24d46a47d1d03
(2)第二期・紙の時代から―その1―
 ◆ 左利き用品の総カタログ的『モノ・マガジン』左利き特集号 ◆
  『モノ・マガジン』「左利き生活向上委員会」編集部A・K氏
 ●第二期・紙の時代―左手用カメラとの出会いに始まる
 ●『モノ・マガジン』左利き特集号がスゴかった!
 ●『Lefties' Lifeレフティーズ・ライフ』創刊
 ●左利き関連本あれこれ
 ●「左利き生活向上委員会」のA・K氏

・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第650号(No.649) 2023/10/7
「創刊19年に向けて―650号記念号―
 <左利きの人の自覚――意識の覚醒>が最も重要」
・ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』2023.10.7
<左利きの人の覚醒>左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
創刊19年記念号-第650号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/10/post-158a3d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/8396e0fae38c6eeab56013360f58d18e
 ●左利き活動の「初心」は?
 ●「来た、見た、買(こ)うた」
 ●左利き活動の始まりは、1990年末「世界初左手用カメラ」購入
 ●右手用のハンディカムの違和感
 ●『モノ・マガジン』左利き特集号との出会い
 ●存在を知らなければ、「存在しない」のと同じ
 ●最初はハガキサイズの「左組通信」という紙媒体
 ●左利き活動の「初心」について――もう一度
 ●始まりは左利きの人の覚醒にある

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「1991(平成3)-1994(平成6)春―紙の時代(1)『ひだりぐみ通信』
【左利きライフ研究家】レフティやすおの左利き自分史年表-4」

*(注)科学書――特に脳・神経科学に関する本につきましては、
 最も発達が著しく、発行年代の古い本の場合、情報として
 古くなってしまっているものがありますので、ご注意ください。

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(太文字=西暦(元号)年齢) レフティやすおの出来事 (茶文字=社会の出来事)(青文字=左利き・利き手関連文献
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1991(平成3)37歳

3/(雑誌・左利き特集号)『モノ・マガジン』1991年4月2日号
No.188「特集/左を制するものは時代を制す/左利きの商品学」ワールド・フォトプレス
――本誌『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』やブログ等で、
再三ふれている、私が左利きに目覚めるきっかけとなった左手用カメラ
「京セラSAMURAI Z2-L」始め、写真入りで多くの左利き用品の紹介や、
海外の左利き事情、左利きの人へのインタヴューなどの大特集企画。

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6/3『右利き・左利きの科学』前原勝矢 講談社ブルーバックス
 を買う。私にとって初めての左利き・利き手に関する科学解説書。

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⇒1989/6/1『右利き・左利きの科学』前原勝矢
 講談社/ブルーバックス
――出版当時、唯一手軽に手に取れる新書で、本格的な左利き・利き手の
科学解説書だった。著者の考えでは、左利きを右使いに変えることによる
害はないという立場で、「郷に入れば郷に従え」と左利きの「矯正」を
肯定している。筆者には納得できない部分であった。ただその後、雑誌の
左利き特集に寄せた発言では、時代の変化に従ってか、必ずしも左利きの
左使いを否定しない方向に変わっていた。

9/1『左右差の起源と脳』久保田競/編 朝倉書店
――筆者未読。

9/1(左利きミステリ)『歳時記(ダイアリイ)』依井貴裕 東京創元社 <黄金の13>
――小説内小説『歳時記(ダイアリイ)』。本筋の事件で、道具と使い手、
 機械と使い手と積極的・消極的な左利きの見分け方、誰が左利きか?
 左利きの人への敬意も…。

(参照)
・『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第415号(No.415) 2014/5/17「名作の中の左利き~推理小説編26~
『歳時記(ダイアリイ)』依井貴裕」
・ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』2014.5.21
左利きミステリ『歳時記(ダイアリイ)』依井貴裕~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii415号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2014/05/hikkii415-a170.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/79180db6972e602d256fcbcb05f6e74d

 

11/1(周辺書)『マンウォッチング(上)』デズモンド・モリス
 藤田統/訳 小学館ライブラリー13 

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――特段、左利きについての記述はないが、人間の生来の動作についての解説されている
例)「動作」指組 指組イラスト(p.20)

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(参照)
・『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第627号(No.627) 2022/10/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(6)左利きは楽器演奏に不利か?」
・ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』2022.10.1
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(6)不利な楽器-週刊ヒッキイ第627号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/10/post-6d2221.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/7142edd7f782a8478966aa6006f16d06
 ●「慣れの問題」というのは逃げの答え
利き手の問題において「慣れの問題」「両手を使うから問題ない」という
回答に対する反論として、両手の指組の例を挙げて、逆に組んだときの
しっくりこない、気色悪い感じを取り上げ、その解説の参考書に利用。

(12/1)(左利きミステリ)『朝霧高原殺人事件』和久峻三 
――赤かぶ検事と行天燎子警部補のシリーズ。指のペンだこから左利きと。
『朝霧高原殺人事件』和久峻三 光文社文庫―赤かぶ検事シリーズ 1991.12
『朝霧高原殺人事件―赤かぶ検事シリーズ』和久峻三 講談社文庫 2000.8

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第360号(No.360) 2013/4/20「名作の中の左利き
~推理小説編15~左利きの会の謎『朝霧高原殺人事件』和久峻三」
2013.4.25
左利きの会と赤かぶ検事『朝霧高原殺人事件』~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii360号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/04/hikkii360-4825.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/bbf9a8ce165f6b1fc5009f35867abc96

 

1992(平成4)38歳 4/1『ひだりぐみ通信』「0号」発行
――左手用カメラ、京セラ「SAMURAI Z-2L」を手に入れ、
「左利きは自分の身体に合った左利き用の道具を使うべきだ、
 そうして初めて自分の能力を最大限に活かせるのだ」と気付き、
<左利き活動>を始めた私は、自分だけでなく、
周りにいる左利き仲間たちにその思いを伝えたくて、簡易印刷機
「プリントゴッコ」を利用したハガキ大の<新聞>を始めました。
実際には、週6日朝8時から夜9時頃まで働いていた、
一番忙しい時代でしたので、なかなか思うようにはいきませんでした。
5/1「創刊1号」
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5/1『新版・自然界における左と右』M・ガードナー 坪井忠二、児島弘訳 紀伊国屋書店
――「第8章 人のからだ」「第9章 少数派の左利き」に左利き情報が
多数見られる。日本の状況も箱崎総一「左利き友の会」やヒット曲の
麻丘めぐみ「わたしの彼は左きき」なども記載されている。
⇒2021/1/9(文庫再刊)『新版 自然界における左と右』上 ちくま学芸文庫

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1993(平成5)39歳 3/1(左利きミステリ)『左ききの名画』ロジャー・オームロッド
 野中千恵子訳 社会思想社 現代教養文庫〈ミステリ・ボックス〉
(原著c1988) 
――「おばあちゃんの絵」がなんと有名画家の贋作と決め付けられた。
実は、右利きと左利きの二人は恋人同士で、一つのパレットをはさんで
絵を描いていたのだった! 同じ絵の具で同じタッチで、微妙に角度の
異なる二つの絵を。右利きと左利きの恋人たちの理想の姿!?
名画をめぐるコンゲーム・ミステリ。

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3/1 (文庫化再刊)『左ききの人はなぜ才能があるのか―左ききの性格分析』斎藤茂太 KKベストセラーズ/ワニ文庫
――4/7筆者購入。左利き応援本として、勇気を得る。
のちに、紙の季刊誌に紹介文を書き、出版社宛に郵送すると、
ご本人からおハガキをいただく。
⇒1987(昭和62)9/1『左ききの人の本 右にでるモノがない!』斎藤茂太 MG出版
――精神科医で性格の本などの当時の人気著述家<モタ先生>の
左利き応援本。今では右利きから転換の左投手と知られる江夏豊さんを
左利きの人の代表として、その性格を左利きの性格として解説している。
⇒1990(平成2)5/1『左ききの人の本―「左きき」の面白精神分析』斎藤茂太 ガイア〔新装版〕

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4/1『右脳革命―創造力活性化の決め手』T・R・ブレークスリー 大前研一編訳 新潮文庫
――当時ではめずらしかった右脳に関する本。
文庫のみ、藤井康男さんとの対談「われら音楽脳人間」付き。

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4/25『ひだりぐみ通信』「創刊2号」発行
9/29『Lefthanders Magazine』バックナンバー一冊が届く
――『モノ・マガジン』の左利き特集で紹介されていた、アメリカの
「Lefthanders International」に問い合わせの手紙を出したところ、
『Lefthanders Magazine』の<見本>として送られてくる。
『Lefthanders Magazine』「11・12月号」届く
――通信販売ページに「タジマ・サウスポー・カッターナイフ」の広告を
発見し、外国に日本のものが紹介されていて驚いた。
「日本の会社もがっばってるじゃないか」

 

10/1『僕の緑の芝生』ギュンター・グラス 飯吉光夫訳 小沢書店(「左ぎっちょクラブ」1958を収録)
――ドイツのノーベル賞作家で左利きのギュンター・グラスの短編集。
左利きの青年たちが右手使いに転換する(「矯正する」)ためのクラブで
の出来事を描く「左ぎっちょクラブ」と、煙草を自分の手で巻く「手巻き煙草」(1974)を収録。

⇒1958(昭和33)(左利きミステリ・番外)原著発表年「左ぎっちょクラブ」ギュンター・グラス 邦訳収録作品集『僕の緑の芝生』ギュンター・グラス 飯吉光夫訳 小沢書店 1993(平成5)10/20
――左利きを「矯正」する(右使いに転換する)ことを目的としたクラブに入会した男の話。

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10/20岐阜県関市の「林刃物株式会社」へ問い合わせの手紙を
出したところ、その返事と改良品のハサミが届く。
――近くのホームセンターで見つけて買った、「林刃物」の「アレックス
事務用はさみ(中)左手用 S-165 L」について、「お客様相談室」
(だったか?)に気になる点をいくつか指摘し、今後の改善を要望した
ところ、「品質管理部」の「K」さんから「回答書」が寄せられ
「今後の商品改良、開発にあたり」当方の「指摘に応えられるよう最善の
努力をさせていただく」との言葉。
「改造したものを製作して欲しい」と、今後の商品の改善について書いた
つもりでしたのに、手製の改造品を送ってきてくださいました。
これについては、以前(2020年3月17日)、Twitter(現X)で書きました。
https://twitter.com/allex_japan/status/1239842359103254528

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1994(平成6)40歳 1/1『左利きは危険がいっぱい』スタンレー・コレン 石山鈴子訳 文藝春秋
――出版社のセンセーショナルな宣伝の結果、左利きの人は右利きの人
より9歳寿命が短いという「左利き短命説」で有名になった本。
統計の処理に問題があると言われたり、けなされることが多いが、実際は
右利き社会のなかで右利き用の道具を左使いすることの危険性について
警鐘を鳴らし、左利きの人たちに結束して、左利き用品の普及と社会変革
を促す内容。

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1/21『ひだりぐみ通信』「創刊3号」発行
3/1『ひだりぐみ通信』「創刊4号」発行
4/「Anything Left-Handed」の通信販売で左利き用品を購入
――『週刊プレイボーイ』1993年12月21・28日号の特集記事
<「個人輸入作戦」、いよいよ出動! 海外28店アドレス付き>で、
イギリスの左利き用品専門店「Anything Left-Handed」の存在を知り、
文具セット、万年筆、他数点を購入し、顧客が参加できる
「Left-handers Club」の会員になる。
会員向け雑誌「The Left-hander」を「No.16」から定期購読。
(1997年10月No.27まで、LHIの場合と同様英語力の欠如から
 コミュニケーションが取れず立ち消えに。)
この小冊子のno.20で、“LHC of JAPAN”として当時私が活動していた
紙の季刊誌「Lefties Life(LL)」および私の活動が紹介される。

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*参照:
『レフティやすおのお茶でっせ』2018.08.29
8月16日イギリスの左利き専門店“Anything Left-Handed”50周年
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2018/08/816anything-lef.html

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本誌では、「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [27]レフティやすおの左利き自分史年表(4)1991(平成3)-1994(平成6)―紙の時代(1)『ひだりぐみ通信』」と題して、今回も全紹介です。

「林刃物」の左手用ハサミ「アレックス事務用はさみ(中)左手用 S-165 L」に関する私からの問い合わせへの「品質管理部」Kさんからの「回答書」について、一言書いておきましょう。
30年前のことです。

このハサミは非常にスタイリッシュな形状と優れた切れ味を持つハサミだったのですが、いかんせん、指を入れるリングが硬く使っていると手が痛くなるという「欠点」があると感じました。
で、パッケージに「お客様相談室」(だったと記憶しています)という連絡先が表記されていましたので、将来への改善点として連絡しておこうと思い、手紙を出しました。
あくまでも個人的なクレームというつもりはなく、よりよい商品作りの参考になれば、という思いでした。

とくに、返事は期待していなかったのですが、ある日ポストに一通の封書が入っていました。
「林刃物株式会社」と印刷されたもので、しかも重い。

なんと図解入りの「回答書」とともに、手製の改造版のハサミが入っていました。
商売とはいえ、左利きの人に対応するハサミを製作してくれるだけでスゴいのに、こんな丁寧な顧客対応をする会社があるのだと思い、非常に嬉しくなりました。

以来、私の愛用左利き用品のひとつとなりました。
雑用には、もっと安い100均ハサミなどを使い、こちらは大切に使っています。

このころ、他にも色々とハサミ他、左手・左利き用品を閑を見ては探して歩いていました。
当時は「東急ハンズ」(今は、東急が外れてしまいましたが)なども近くにはなく、近所のスーパーや文具店、ホームセンター中心に探し歩いたものでした。
正確な記録が今手元にないので、メモを掘り出しておいおいこの年表に追記していければ、と考えています。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』
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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおの新しい生活を始めよう』に転載しています。
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2023.12.16

『左組通信』復活計画(26)左利き自分史年表(3)1980-1990―左利き用品に目覚めるまで-週刊ヒッキイ第655号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』【別冊 編集後記】

(『まぐまぐ!』登録・解除)

第655号(No.655) 2023/12/16
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [26]
レフティやすおの左利き自分史年表(3)1980-1990―
左利き用品に目覚めるまで」

 

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  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第655号(No.655) 2023/12/16
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [26]
レフティやすおの左利き自分史年表(3)1980-1990―
左利き用品に目覚めるまで」
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 前回は、
 「1972(昭和47)18歳-1979(昭和54)25歳 ――世界が間違っている」
 をお送りしました。

 高校卒業後、社会人となってから、「左利き友の会」を主宰していた
 精神科医・箱崎総一先生の著書『左利きの秘密』を読み、
 左利きの自分が間違っているのではなく、左利きを受け入れない
 この社会、この世界自体が間違っているのだ、と気付かされるまで、
 でした。

 

(第一回)
第651号(No.651) 2023/10/21
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [24]
レフティやすおの左利き自分史年表(1)1954-1971―高校卒業まで」

2023.10.21
『左組通信』復活計画(24)左利き自分史年表(1)1954-1971―高校卒業まで
-週刊ヒッキイ第651号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/10/post-ed7f5f.html

(第二回)
第653号(No.653) 2023/11/18
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [25]
レフティやすおの左利き自分史年表(2)1972-1979―世界が間違っている」

2023.11.18
『左組通信』復活計画(25)左利き自分史年表(2)1972-1979―
世界が間違っている-週刊ヒッキイ第653号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/11/post-3f10f1.html

 

 今回は、それ以後、生まれて初めての左利き用品である、
 左手用カメラ「京セラSAMURAI Z-2L」を手に入れ、
 左利きは自分の身体に合った左利き用品を使うべきだ、
 と気付くまで。

 <左利きミステリ>を含む「左利き年表」になっています。

*(参照)
第595号(No.595) 2021/5/15
「楽しい読書コラボ企画:私の読書論144<左利きミステリ>その後」
2021.5.15
私の読書論144-<左利きミステリ>その後
-週刊ヒッキイ595号&楽しい読書294号コラボ企画
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/05/post-e0ec7a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/400a7921be1d016f8bfbff350762971a

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第640号(No.640) 2023/4/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前編)」1900年代
2023.4.15
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前)
-週刊ヒッキイ640号×楽しい読書340号コラボ企画
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/04/post-d5c13e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/131b4f7933014dcedf057c75702ff28e

 

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [26]

  <レフティやすおの左利き自分史年表>(3)
 
  1980-1990―左利き用品に目覚めるまで
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

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(画像:本編の元となった、今はなきホームページ『レフティやすおの左組通信』「レフティやすおの左利き自分史年表」のページ冒頭)

 ●「1980-1990―左利き用品に目覚めるまで
  【左利きライフ研究家】レフティやすおの左利き自分史年表-3」

*(注)科学書――特に脳・神経科学に関する本につきましては、
 最も発達が著しく、発行年代の古い本の場合、情報として
 古くなってしまっているものがありますので、ご注意ください。

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(太文字=西暦(元号)年齢) レフティやすおの出来事 (茶文字=社会の出来事)(青文字=左利き・利き手関連文献
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1980(昭和55)26歳 4/5(映画)『ミスターどん兵衛』山城新吾企画・製作・脚本・監督・主演、共演川谷拓三、他 ――山城新吾と川谷拓三の日清どん兵衛のCMがヒットし、映画に。

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(画像:映画『ミスターどん兵衛』ポスター、チラシ)

(参照)『レフティやすおのお茶でっせ』2009.8.16
8月14日「どん兵衛」CM等で活躍の山城新伍さん(70歳)死去
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2009/08/814cm70-86f5.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/08876f2f71e930b97c821bbd6a163650

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(画像:産経新聞2009年8月14日 訃報欄より)

⇒1977(昭和52) (TV CM)日清食品「どん兵衛」 テレビCM始まる  「きつねうどんから おあげとったら何になると思う」…
 「ただの素うどん」出演:山城新吾、川谷拓三
――左利きコンビが左手にお箸を持って「どん兵衛」を食べるCMは
とても好ましく、左手箸の左利きの人に大いに勇気を与えた。
日清食品「どん兵衛きつね」――

「どん兵衛」はヒットした。最大の要因はテレビCMだった。山城新伍と川谷拓三のひょうきんコンビのCMが人気を呼び、売り上げが急上昇したのである。小品を擬人化したどん兵衛というネーミングがあったからこそ、あのかけ合い漫才のCM世界が生まれたのだと思う。山城新伍の突っ込みと川谷拓三のぼけ具合が絶妙だった。
 / 発売二年目の一九七七(昭和五十二)年に売り上げ数量が一億食を超えた。きつねうどんの発祥の地は大阪である。根強いうどん人気もあってか、その年の二月の調査で、西日本ではカップヌードルを抜き第一位になってしまった。もちろんしばらくして巻き返しにあったが、一瞬でもカップヌードルの牙城を崩したのはすごいことだった。...
》p.78

――『カップヌードルをぶっつぶせ!――創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀』安藤宏基(あんどう・こうき) 中央公論新社 2009.10.7
「第2章 創業者とうまく付き合う方法/パッケージ戦力第二弾。ドンブリ型容器の「どん兵衛きつね」がヒット。「どんくさくてもいい」。社内の猛反対を押し切って商品名に。」より

 

『右手の優越』R・エルツ 吉田禎吾、内藤莞爾訳 垣内出版 (2001/6/1 右手の優越―宗教的両極性の研究 ちくま学芸文庫 ロベール エルツ (著), Robert Hertz (原著), 吉田 禎吾, 板橋 作美, 内藤 莞爾 訳)

(左利きミステリ、ショートショート)「最期のメッセージ」阿刀田高 『瑠伯』1980(昭和55)年夏季号 ――左利きの被害者の残したダイイング・メッセージの謎解き。
(収録短編集)『新装版 最期のメッセージ』講談社文庫 2009.1.15

12/20『左利きの本―右利き社会への挑戦状』ジェームス・ブリス/ジョセフ・モレラ 草壁焔太訳 講談社 The Left-Handers’ Handbook ――前半が、私が手に取った初めての翻訳ものの左利きの本。
後半は、翻訳を担当された草壁氏による日本編でした。

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第503号(No.503) 2017/10/7
「創刊500号突破!“13年目に向けて”特別号(3)」
 ●勇気を与えられた本
《この本で、“右利き社会と「闘う」”
 という行き方(方法)のあることを学んだ気がします。》
『レフティやすおのお茶でっせ』2017.10.19
創刊500号突破!13年目に向けて(3)-
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第503号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2017/10/500133--hikkii5.html

 

1981(昭和56)27歳
5/31(左利きミステリ、ショートショート)「兄弟」阿刀田高  東京新聞等に掲載
――えこひいきされる兄弟のお話。
ネタバレになりますが「ぼく左手・兄右手」という設定。
ベンジャミン・フランクリンの左手からの手紙という
<教育監督者への請願書>を連想させる作品です。
(のちに『新装版・最期のメッセージ』講談社文庫 収録、

同書には、1980年『琥珀』夏季号初出の左利きネタの
ミステリ・ショートショート「最期のメッセージ」も併録。
*「兄弟」は『イソップを知っていますか』新潮文庫(2012/6/27)、
 『アイデアを捜せ』文春文庫(1999/2/1) でも紹介されています。

(左利きミステリ・番外SF)「ブルー・シャンペン」
Blue Chmpagne ジョン・ヴァーリイ 浅倉久志/訳
原著初出オリジナル・アンソロジー『ニュー・ヴォイスIV』(1981)
→(1985)邦訳収録短編集『スター・シップ―宇宙SFコレクション(2)―』
伊藤典夫、浅倉久志/編 新潮文庫 1985(昭和50)12/1
――脳の言語中枢に働きかけて言葉の混乱を起こす幻覚剤と
左利きの人の場合の反応の違い。

 

1982(昭和57)28歳 4/30(参考書)『手と脳―脳の働きを高める手』久保田競  紀伊国屋書店
――利き手(作用の手)と非利き手(感覚の手)の役割の違いなど。

『手と脳 増補新装版』2010/12/24
――《【旧版との違い】脳科学の新たな成果をアップデートするとともに、
読みやすいレイアウトに。/第2章、9章は全面的に書き下ろし》

6/『春夏秋冬殺人事件』「冬の部 団地警察殺人事件」齋藤栄

――右使いの左利きの被害者、自殺偽装殺人事件。連作短編集のラスト。
 左利きならではの場面はなく、<左利きミステリ>としては名目だけ。
『春夏秋冬殺人事件』齋藤栄 双葉社 1982/6 

『春夏秋冬殺人事件』 祥伝社 ノン・ポシェット 1995/4

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第420号(No.420) 2014/6/21 「名作の中の左利き~推理小説編27~
齋藤栄『春夏秋冬殺人事件』」
『レフティやすおのお茶でっせ』2014.6.25
左利きミステリ『春夏秋冬殺人事件』齋藤栄~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii420号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2014/06/hikkii420-a208.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/2479f287f13c41d921ee64bb97abd4db

 

10/(左利きミステリ)「停電にご注意」鮎川哲也 『小説推理』昭和57年10月掲載
――安楽椅子探偵<三番館>シリーズ。
 アリバイの時刻を示す証拠の写真の人物がみな左利きという謎。
(収録短編集)
『クライン氏の肖像―三番館の全事件III』<鮎川哲也名探偵全集>出版芸術社(平成15年4月)収録。

『材木座の殺人』鮎川哲也 創元推理文庫 2003/8/1

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第364号(No.364) 2013/5/18「名作の中の左利き
~推理小説編16~全員が左利きの謎「停電にご注意」鮎川哲也」
『レフティやすおのお茶でっせ』2013.5.22
名作~推理編16~全員が左利きの謎・鮎川哲也~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii364号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/05/16-hikkii364-3b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/cf81d782cad9508f380fe8b154670cb5

 

12/1『かくれた左利きと右脳』坂野登 青木書店

――指組み、腕組みでどちらの手が上側に来るかの違いが「利き脳」に関係しているという。

(文庫化・再刊)『鏡の国のアリス』広瀬正 集英社文庫

 

 

1983(昭和58)29歳 6/1『左きき学―その脳と心のメカニズム』ジーニー・ヘロン編 近藤喜代太郎、杉下守弘訳 西村書店  NEUROPSYCHOLOGY OF LEFT-HANDEDNESS(1980)
――近年の脳・神経科学の発達は著しく、情報としては古いが、第一章の左利き研究の歴史は目を通す価値はある。
「まえがき」近藤喜代太郎

ⅰp《利き手も脳の左右分化のひとつの表現であり、その研究を通して脳の神秘に迫るひとつの手掛かりでもあります。/左利きは古くから人々の注意を引き、それぞれの国や時代の水準を反映して種々の憶測が加えられ、また、少数者への寛容度を反映してさまざまに処遇されてきました。その意味で、左利きの問題は文化史の一側面ですし、それが脳機能の左右分化という立場から理解されるようになったのは、決してそう古いことではありません。》
〈近藤は自身が左利きで、それぞれ深い関心と同感をこめて本書の翻訳に当たりました。》

「序」J・へロン

ⅳp《嘲笑され、叱られ、物差しで打たれ、後ろ手に縛られもした悪い手。左利き者は辱められ、非難され、悪意に満ちた攻撃を受けた。こうした歴史にもかかわらず、左利き者は静かに朽ち果てるどころか、生き残っている。ではなぜか? それは、本書が示すように、彼らが好んでではなく、“神経学的命令”によって左手を用いているからである。》
ⅴp《原理の解明は例外を通じて行われることが多いので、左利き者の研究はこれら脳研究で重大な役割を果たしている。左利き者の仲には脳の非対称性の様相の異なる集団があり、様々の左利きの類型を調べ、個々の検討を加えて脳の機構について多くを学ぶことができる。/これらの研究の対象が左利き者であっても、真の設問は左利きそれ自体ではなく、ヒトの脳がどのように機能するかに向けられている。/本書を左利き者にささげる。ヒトの脳の神秘への疑問に回答をもたらす、最も重要な手掛かりになる近代的研究によって、ついには左利き者のユニークな特性が見出されるだろう。》

「第1章 左利き:初期の学説、事実、空想」ローレン・ユリウス・ハリス

(参照)『レフティやすおのお茶でっせ』2004.8.27
左利きの本だなぁ『左きき学 その脳と心のメカニズム』ジーニー・ヘロン編
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2004/08/post_3.html

 

1985(昭和60)31歳 4/11(TVドラマ)『スケバン刑事』主演斉藤由貴 フジテレビ系~85/10/31(全25話)

『スケバン刑事 VOL.1』 [DVD] 斉藤由貴, 林美穂 (出演)

11/7(TVドラマ)『スケバン刑事Ⅱ少女鉄仮面伝説』主演南野陽子 フジテレビ系~86/10/23(全42話) ――初代二代目と左利きの女優によるドラマ、武器の左投げのヨーヨーが決まってました。
『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説 VOL.1』 [DVD] 南野陽子 (出演), 相楽ハル子 (出演)

 

1/15(参考書)『左の脳と右の脳』サリー・P・スプリンガー、ゲオルク・ドイチュ(Springer, Deutsch) 監訳・福井圀彦、河内十郎 訳・宮森孝史、松嵜英士 医学書院
――第1章で「利き手と大脳半球」について、第5章「左利きのなぞ」で「左利きについての考え方の歴史」「利き手を決定することの難しさ」「利き手は遺伝により決まるのか」「なぜ双生児には左利きが多いのか」「利き手と機能的非対称性」「利き手と高次精神機能」など左利きに関する研究結果が示されている。

第2版 (1997/10/1)

 

12/1(左利きミステリ・番外SF)「ブルー・シャンペン」Blue Chmpagne ジョン・ヴァーリイ 浅倉久志/訳

邦訳収録短編集『スター・シップ―宇宙SFコレクション(2)―』伊藤典夫、浅倉久志/編 新潮文庫 1985(昭和50)12/1
→(1981)原著初出オリジナル・アンソロジー『ニュー・ヴォイスIV』(1981)
――脳の言語中枢に働きかけて言葉の混乱を起こす幻覚剤と
左利きの人の場合の反応の違い。

 

 

1986(昭和61)32歳 12/1『勝利投手』梅田香子 河出書房新社

――日本のプロ野球に左腕女性投手が入団。星野中日ドラゴンズがドラフト会議で指名した新人投手は、甲子園を沸かせたあのピッチャーだったが……。

 

1987(昭和62)33歳 『右利き・左利きの科学』前原勝矢 講談社/ブルーバックス

――手軽に手に取れる新書で、本格的な左利き・利き手の科学解説書。

 

9/ 『左ききの人の本 右にでるモノがない!』斎藤茂太 エムジー
――精神科医で性格の本などの当時の人気著述家<モタ先生>の左利き応援本。今では右利きから転換の左投手と知られる江夏豊さんを左利きの人の代表として、その性格を左利きの性格として解説している。

 

 

1988(昭和63)34歳 7/何度目かの就職先、電子機器製造の会社でハンダ付けの仕事を覚える。最初は見よう見まねで右手で始めるが、ある程度慣れたところで左手を使う。基本的にはどちらでもほとんど変わりなくできるようになる。みんなと流れ作業などするときは右手で、ひとり作業のときは左手で行うようになる。
――左手の方が細かい作業には向いている様子、スピードも若干速いか?
道具はペン型、ピストル型ともに右手でも左手でも使える対象形。 

 

9/ (SF、左右)『白壁の緑の扉』H・G・ウェルズ ボルヘス編バベルの図書館8 小野寺健訳国書刊行会
――「プラットナー先生綺譚」収録
「プラトナー物語」The Plattner Story (The New Review 1896/4)

 

(家電)シャープ、業界初、左右両開き冷蔵庫発売。

――<どっちもドア>、本来は置き場に困らない、出し入れ自由などキッチンでの使い勝手の向上という発想で作られたものだが、左利きにも便利で、家族で使う商品だけに、共用性のあるこの製品は好都合。
(参照)
SHARP > 冷蔵庫 > どっちもドア 選ばれ続けて35年
https://jp.sharp/reizo/door/

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1989(昭和64/平成元)35歳 4/(左利きミステリ)『8の殺人』我孫子武丸 講談社
――“8の字屋敷”で起きた連続殺人。左肩にボウガンを構えた犯人…?
『新装版 8の殺人』我孫子武丸/著 講談社文庫(2008/4/15)

『8の殺人』我孫子武丸/著 講談社文庫(1992.3.15)

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第382号(No.382) 2013/9/21「名作の中の左利き
~推理小説編20~左利きの容疑者『8の殺人』我孫子武丸」
『レフティやすおのお茶でっせ』2013.9.26
左利きの容疑者『8の殺人』我孫子武丸~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii382号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/09/hikkii382-d77d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/56e12e92f4f6e9b32b29cf54de39238a

 

7/(カメラ)世界初左手用カメラ「京セラSAMURAI Z-L」発売。片手保持による縦型フォルムのニューコンセプト・カメラ、SAMURAI Zの左利き用。

 

9/(カメラ)「京セラSAMURAI Z」の一部機能を省略した廉価版「Z2」、左手用「Z2-L」発売。

(画像)1990のカタログから、左が左手用Z-L

 

4/1(プロ野球小説、文庫化再刊)『勝利投手』梅田香子 河出書房新社/河出文庫

 

 

1990(平成2)36歳 12/30左手用カメラ京セラ サムライSAMURAI Z2-L を買う。

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(画像:今はなきホームページ『レフティやすおの左組通信』の「左利きphoto gallery〈HPG4〉世界初 左手用カメラ/京セラKYOUCERA サムライSAMURAI Z2-L」のページから――hg.hph4(ページ冒頭)、hg.hph4 1(京セラSAMURAIZ製品カタログ)、2(雑誌の紹介記事より―『週刊プレイボーイ』1990年12月頃?、『モノ・マガジン』1991年4月2日号no.188)、3(添付の取扱説明書 専用アクセサリー 価格票) )

――生れて初めての左利き用品。当時各社からいろいろ出ていたニューコンセプト・カメラのひとつ。どれを買うか迷ったが最終的にはやはり左利きの私が買うならこれでしょう、ということで。まさにベスト・パートナーと呼ぶにふさわしい、フィット感。このときから、私は真に左利きに目覚めました! 左利きは左利き用のものを使わなきゃ、って。
ちなみに、これを買ったお店(大阪で一番有名なカメラ屋さんの日本橋店)の人に聞いてみたところ、左手用を売るのは3台目、引渡し前に動作チェックをするのだが右利きには扱いにくい、という話だった。

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第566号(No.566) 2020/3/7
「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年
(その2)その後の30年―左利きライフ研究の30年(1)」
 ●運命の時――
1990(平成2)36歳の年末12月30日
 ●『週刊プレイボーイ』の記事
「ぐぁんばれカメラ」
《ニューコンセプトカメラの元祖、サムライの第2世代。
 すっごくコンパクトになったボディは、
 とても持ちやすいカタチだ。(略)
 (左利き用のZ2-Lも同価格であるぞ)》
 ●生まれて初めての左手・左利き用品との出会い
今は消滅したホームページに掲載した文章を再録しましょう。
(この文章は、元々は、
弊誌『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第144号(No.144) 2008/8/2
「<左利きQ&A>(21)カメラと左利き」
「左利き講座<左利きQ&A>(21)カメラと左利き」
より転載したものです。)
 ◆左手用カメラの使用感
<左手用「京セラKYOCERA サムライSAMURAI Z2-L」
 を使ってみて思うこと>
 ●<利き手は心につながっている>
脳科学者・久保田競先生の著書『脳を探検する』によりますと、
利き手と非利き手の役割分担というものを考えますと、
利き手は「作用する手」、非利き手は「感覚の手」だそうです。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062085801/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
 ◆利き手では、反復練習で身につく作業より、心の作業を!
 ●自分が自分らしくなる
『レフティやすおのお茶でっせ』2020.3.7
2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(2)その後の30年(1)左手用カメラ-週刊ヒッキイ第566号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/03/post-fe5897.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/88bb26fc85ae82e9284a377bbcdbeaf3
 

 

  6/『左手のことば』秋山孝 日貿出版社

1952年生まれ(2022年没)のデザイナーでイラストレーターで元・多摩美術大学教授。擬人化された「左手」がペンを持っているイラストが表紙。
巻末に英語対訳の著者インタヴューで、「矯正」指導を受け苦しんだ話がある。

ぼくが小学校1年生のころに、ぼくは昭和27年生まれだから……昭和33年前後かな?。
 まあ昭和30年代のはじめにいろいろな人に左ききというのは、一般人のモラルに反していて、いやしいものであるというふうに教えを受けて、直すように強要されたというのがあって。
 でもぼくは左手のほうが使いやすいしね、細かい仕事をする、つまり字を書くのも絵を描くのも左手のほうが非常にうまくいくと。
 でもぼくの先生たちは直させるのに何と言ったかというと、文字は右利きの人にしか描けない図形であると。
 そうすると草書体が書けないだとか、英語は左から右へ行くものだから直しなさいだとかいわれたんだけれども、ぼくはそれに対して納得ができなかった。
 使いやすい手を替えて不自由な手を持つということにものすごく抵抗を感じたし、本当に納得がいかなかった。
 そこでぼくは左手を使っているのがそんなにみっともないのかと思って鏡に映しながら手を書いてみたら非常にスムーズにね、自然な感じで鏡に映っているわけ。
 で、また学校に行くと先生がのぞき込んで「左手を使うのをやめなさい!」と怒鳴る。
 「右利きに変えなさい、それは片輪なんだよ」ってね。
 その片輪ということもぼくには理解できなかった。
 心の底からの理解や納得がないことはやってはいけないよね、子供でも。
 悪くいうと頑固なんだけれども理解して納得できれば頑固は直るわけ、でも納得できなくてぼくは使ってる。
 先生の考えの中での「左手は悪」という既成概念に対する抵抗だね。


 

(1990・原著発行)(左利きミステリ、番外編)「呪われたティピー」エドワード・D・ホック 
収録短編集『革服の男―英米短編ミステリー名人選集〈5〉』光文社文庫 1999/11/1
――<左利きの探偵>西部探偵ベン・スノウ

 

-- 1980-1990 ――左利き用品に目覚めるまで --

 

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本誌では、「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [26]レフティやすおの左利き自分史年表(3)1980-1990―左利き用品に目覚めるまで」と題して、今回も全紹介です。

今回は、私にとって生まれて初めての左利き用品である、左手用カメラを手にしたときの感動から、左利きは自分の身体に合った左利き用の道具や機械を使うべきだと、目覚めたときまでの年表です。

また長くなっていますが、そのまま全文転載です。

これらの年表は、いずれさらに手を入れて個別にアップしてゆく予定です。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおの新しい生活を始めよう』に転載しています。
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2023.11.18

『左組通信』復活計画(25)左利き自分史年表(2)1972-1979―世界が間違っている-週刊ヒッキイ第653号

☆彡 Congratulation! ☆彡

11月17日、アメリカ大リーグ、ロサンゼルス・エンゼルスで活躍した、
大谷翔平選手が、2年ぶり2度目となる
アメリカン・リーグ最優秀選手(MVP)に選ばれました。

一昨年同様、投票権を持つ全米野球記者協会の記者30人全員が
1位票を投じる「満票」での選出で、2度目の満票は史上初の快挙!
今季は、打者として44本塁打を放って日本人初の本塁打王に輝き、
打率3割4厘、95打点、20盗塁を記録。
投手でも10勝5敗、防御率3・14、167奪三振をマークし、
史上初の2年連続の「2桁勝利、2桁本塁打」を達成!

輝かしい成績での受賞となりました。
おめでとうございます!

写真等でもご存知のとおり、大谷選手は、投打二刀流で知られますが、
実は、右投げ左打ちの“左右”ニ刀流でもあります。

左利きライフ研究家の私にとっては、
こちらの意味での二刀流――右投げの投手としてと左打ちの打者として
――での大いなる成績を大いに賞賛したいものです。

ケガを治してさらなる二刀流のプレイを拝見したいものです。

私はコロナ禍のここ数年は、
将棋の藤井聡太さんと大谷選手の活躍を見るのが、
数少ない楽しみの一つでした。

今後とも今までにまして大活躍されることを祈っています。

レフティやすお

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『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』【別冊 編集後記】

(『まぐまぐ!』: https://www.mag2.com/m/0000171874.html)

第653号(No.653) 2023/11/18
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [25]
レフティやすおの左利き自分史年表(2)1972-1979―世界が間違っている」

 

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第653号(No.653) 2023/11/18
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [25]
レフティやすおの左利き自分史年表(2)1972-1979―世界が間違っている」
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 前回は、1954(昭和29)年の誕生から1972(昭和47)年春の高校卒業まで
 をお送りしました。

第651号(No.651) 2023/10/21
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [24]
レフティやすおの左利き自分史年表(1)1954-1971―高校卒業まで」

2023.10.21
『左組通信』復活計画(24)左利き自分史年表(1)1954-1971―高校卒業まで
-週刊ヒッキイ第651号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/10/post-ed7f5f.html

 今回はそれ以後のいよいよ左利きに目覚める時期を取り扱います。

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [25]

  <レフティやすおの左利き自分史年表>(2)
 
  1972-1979―世界が間違っている
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

 ●「1972-1979―世界が間違っている
  【左利きライフ研究家】レフティやすおの左利き自分史年表-2」

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(太文字=西暦(元号)年齢) レフティやすおの出来事 (茶文字=社会の出来事)(青文字=左利き・利き手関連文献
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1972(昭和47)18歳

3/高校卒業後、就職先で電気アーク溶接の仕事をする。これは
電線がつながった洗濯バサミの親分のようなものに溶接棒をはさんで
使うもので、裏返せば右手でも左手でも使えるので、左手で使った。
――横に溶接する場合は当然右利きの人と違い、右から左に移動してゆく。
(学校で実習したときはみんなと同じ右手で使った。機械の配置など
そういうふうに使うようにセットされていたから。)
しかしガス溶接機の場合は右手で持って左手で弁を調節する形式に
なっているので、これは右利き用の道具であった
(免許を取るところまで行かず、結局使う機会はなかったが)。

『右きき世界と左きき人間』マイケル・バーズリー 西山浅次郎訳 TBS出版会(発売・産学社)
(原著 Left-handed Man in a Right-handed World, 1970)
――左利きのイギリス人左利き研究家の著者が代表を務める
左利きクラブのこと、ロンドンに開店した左利き専門店のことなど。
1978年刊『左と右の心理学―からだの左右と心理』M・C・コーバリス、I・L・ビール(白井、鹿取、河内訳 紀伊国屋書店)
の中で、「第八章 対称性と非対称性の進化」<右利き世界と左利きの問題>p.178に、「バーンスリ(1970)」として取り上げられている。

6/(左利きSF小説)『鏡の国のアリス』広瀬正 河出書房新社 ――〈左利き友の会〉主宰者で精神科医の箱崎総一をモデルにした人物と
会も登場する、左右逆転の世界に転移した左利きのサキソフォン奏者の
青年の物語。
初出:1972年6月(1972年3月9日死去,3ヶ月後)河出書房新社書き下ろし
『鏡の国のアリス』広瀬正 集英社文庫 1982/5/1

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第639号(No.639) 2023/4/1「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ
―その25― 楽器における左利きの世界(11)
広瀬正『鏡の国のアリス』より」
2023.4.1
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界
(11)広瀬正『鏡の国のアリス』より-週刊ヒッキイ第639号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/04/post-bd12d8.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/da5e6246a452d429fefd7456233ff4a5

 

1973(昭和48)19歳

4/25『左ききの本』マイケル・バーズリー 西山浅次郎訳 TBS出版会(発売・産学社) ――『右きき世界と左きき人間』に続く、左利き研究・応援本第二弾。
実は原書はこちらが先。

7/5(音楽)麻丘めぐみ「わたしの彼は左きき」(作詞千家和也 
作編曲筒美京平)のレコードが発売され、ヒットする。
――左利きがちょっとしたブームになる。新聞やテレビが、
左利き友の会の存在とその活動なども含めて左利きの話題を取り上げたり、
百貨店などに左利き用品のコーナーが設けられたりした。

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(野球)王貞治、日本で二人目、自身初の三冠王になる
(翌年も二年連続で)。
――「右の長嶋、左の王」は打順に合わせてイニシャルをとって「ON砲」
と呼ばれ、戦後の日本プロ野球を代表する選手の一人。左打ち左投げの
王選手の活躍に、左利きの子供たちは大いに勇気づけられた。

 

1975(昭和50)21歳

1/箱崎総一による左利き友の会『左利きニュース』42号を
もって活動停止。

(アメリカ)左利きの会“Lefthanders International”
カンザス州トピーカの左利きのMidge(ミッジ?)とディーン・キャンベルは
「レフトハンダーズ・インターナショナル」を設立し、
「Lefty(レフティ)」と呼ばれる隔月の雑誌を出版しました。
...その雑誌は1980年代後半まで発行され続けました。
(イギリスの著名な左手・左利き用品の通販“Anything Left-Handed”
 開業50周年記念サイトより、筆者訳)

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※注:《“Lefthanders International”》と
《「Lefty(レフティ)」と呼ばれる隔月の雑誌》
1991(平成3)年3月発行『モノ・マガジン』1991年4月2日号 No.188
「特集/左を制するものは時代を制す/左利きの商品学」
(ワールド・フォトプレス)で紹介されている。
私は、1993(平成5)年9月に、問い合わせの手紙を出し、
『Lefthanders Magazine』の既刊号をもらいました。
リー・W・ラトリッジ、リチャード・ダンリー『左利きで行こう! 
目からウロコの左利きツアー』丸橋良雄、尾島真奈美訳 北星堂書店(2002.6)
(原著 THE LEFT-HANDER'S GUIDE TO LIFE, 1992)

「第3章 左利きの歴史ハイライト」の「1976年」の項で、
《「レフトハンダー」という雑誌(もともとは「レフティ」と
呼ばれていた)》と紹介。
私もその後、11・12月号から定期購読を始めました。
雑誌内の通信販売で左利き用品を購入(電卓、フォルダー、他)。
少なくとも「90年代半ばすぎ」までは続いていた、と思われます。
上記『左利きで行こう!』の「第11章 左利き関連情報」に、
〈左利き関連団体〉及び〈左利き用品の小売店と通信販売会社〉として、
この「Lefthanders International, inc」が紹介されています。
原著の段階では、1992年刊なので活動していましたが、
邦訳版の出た2002年当時は、どうだったのでしょうか。
1980(昭和55)年12月に出版された、ジェームス・ブリス、ジョセフ・モレラ
『左利きの本――右利き社会への挑戦状』
(原著 The Left-handaers' Handbook) 草壁焔太訳(講談社)

「第I部 外国編/第四章/(3)入会できる左利きの組織」にも紹介。
《ジャンシー・キャンベル夫人が指揮をとっている。
 最初の左利き大会が一九七九年八月十日から十二日まで行われた
 (“左利きの日”は八月十三日である)。》
原著の発行年が不明ですので、資料としては不確かな部分もありますが。

(参照)
第529号(No.529) 2018/11/3
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~ (特別編)ALH50年史概略(後編・第二回)」

 

1976(昭和51)22歳

(野球)張本勲巨人入り、ONに変わるOH砲の誕生。 ――安打製造機と言われた左打ちの張本選手と、左打ちのホームラン王・
王選手が並ぶ〈左利きの時代〉を現す代名詞のようにいわれる。
産経新聞(大阪版夕刊10月27日)の記事
「プレミアム+(plus)1 名球会リレーコラム 3000本安打 張本勲氏」
に、「世界のホームラン王」王貞治選手と並んで
「安打製造機」と呼ばれた左打ちの名選手だった、張本勲さん。
幼少時に右手を火傷して、右利きから左利きになった話、
野球を始めた話が語られています。
《私は4歳の12月、寒いときに右手にやけどを負った。
それまで右利きだった。半年ぐらい右手を使えず、
左手で生活していたものだから、字を書くことなど以外は
全部左利きになった。10歳のとき、待ちのお兄さんたちに
「1人足りないから来て」と言われ、初めて本格的な野球をやった。
右手が悪くて、その時は左打ち。覚えていないが、
いきなり二塁打を打ってびっくりされたらしい。
守るときに右にグラブをはめ、左手で投げたら遠くに投げられた。
右手投げるときはわしづかみ。薬指と小指がなくて、
残りの3本は中にひん曲がって球を握れず、遠くへ投げられない。
左は普通の指だから、これはいいと左投げになった。》

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(画像は「編集後記」で)

8/13(アメリカ)「LEFTHANDERS INTERNATIONAL(LHI)」の
チェアマン、ディーン・キャンベルが「International Lefthandaers
Day」(国際左利きの日)を制定
――左利き用品販売店のオープン二年目を記念して、「LEFTHANDERS
INTERNATIONAL(LHI)」という左利きの会とともに、左利き用品の普及と
左利き生活の向上と左利きの啓蒙活動を目的に始めた。
私の手元にある、雑誌「レフトハンダーズ・マガジン」の各年の
「国際左利きの日」INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY(LHD)の記事には、
記念日を設けたいきさつや催された行事等が記載されています。
リー・W・ラトリッジ、リチャード・ダンリー『左利きで行こう!
 目からウロコの左利きツアー』の「1976年」の項の後には、
 《1976年8月13日を最初の「国際左利きデー」としました。
  キャンベルがその日を13日にしたのは、左利きにまつわる
  すべての迷信を嘲笑するためだったと言っています。》と記載。
(参照)
第529号(No.529) 2018/11/3
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~ (特別編)ALH50年史概略(後編・第二回)」

1976(昭和51)-1977(昭和52)22-23歳

(野球漫画)水島新司『野球狂の詩(うた)』<水原勇気編> 1976年、日本プロ野球初の女性左腕投手となる水原勇気(東京メッツ)が
魔球ドリームボールで活躍。(『野球狂の詩』講談社『少年マガジン』
1972(昭和47)-1977(昭和52)連載、のちにその他の作品でも登場した。)
(以上、日本語版ウィキペディアによる)
――1977年の木之内みどり主演の実写版映画の記憶はある。
『新装版 野球狂の詩 水原勇気編(1)』水島 新司 講談社漫画文庫 2009/2/6

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『野球狂の詩 HDリマスター版 [DVD]』木之内みどり, 高岡健二/出演
加藤彰/監督

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1977(昭和52)23歳

(TV CM)日清食品「どん兵衛」 テレビCM始まる  「きつねうどんから おあげとったら何になると思う」…
 「ただの素うどん」出演:山城新吾、川谷拓三
――左利きコンビが左手にお箸を持って「どん兵衛」を食べるCMは
とても好ましく、左手箸の左利きの人に大いに勇気を与えた。
日清食品「どん兵衛きつね」――

「どん兵衛」はヒットした。最大の要因はテレビCMだった。山城新伍と川谷拓三のひょうきんコンビのCMが人気を呼び、売り上げが急上昇したのである。小品を擬人化したどん兵衛というネーミングがあったからこそ、あのかけ合い漫才のCM世界が生まれたのだと思う。山城新伍の突っ込みと川谷拓三のぼけ具合が絶妙だった。
 / 発売二年目の一九七七(昭和五十二)年に売り上げ数量が一億食を超えた。きつねうどんの発祥の地は大阪である。根強いうどん人気もあってか、その年の二月の調査で、西日本ではカップヌードルを抜き第一位になってしまった。もちろんしばらくして巻き返しにあったが、一瞬でもカップヌードルの牙城を崩したのはすごいことだった。...
》p.78

――『カップヌードルをぶっつぶせ!――創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀』安藤宏基(あんどう・こうき) 中央公論新社 2009.10.7
「第2章 創業者とうまく付き合う方法/パッケージ戦力第二弾。ドンブリ型容器の「どん兵衛きつね」がヒット。「どんくさくてもいい」。社内の猛反対を押し切って商品名に。」より

8/30(野球小説)『赤毛のサウスポー』ロスワイラー 稲葉明雄訳 集英社 ――アメリカ・メジャーリーグ初の女性左腕投手の奮闘物語。

9/5(野球)王貞治、国民栄誉賞受賞(第1号) ――ホームラン世界記録通算756号を達成。

 

12/15(童話/ファンタジー)ライマン・フランク・ボーム
『オズのつぎはぎ娘』佐藤 高子/訳 新井 苑子/イラスト ハヤカワ文庫
NV158(原書The Patchwork Girl, 1913)
――左利きで13日の金曜日生まれのマンチキンの少年<不運なオジョ>
《「ぼく、左ききなんだ」/「偉大なる人物の多くは左ききだ」皇帝が、
 心配ないというようにいいました。「左ききは、ふつう、両方が使える。
 右ききはだいたいにおいて右しか使えない」》p.309
《ブリキの木樵りはいいました。「いまきみがあげた理由はどれも
 くだらないことばかりだよ。(略)」》p.310
『新版 自然界における左と右』(上)マーティン・ガードナー 坪井 忠二,
藤井 昭彦, 小島 弘/訳「9章 人のからだ」に紹介されていた
(ちくま学芸文庫 2021/1/9 p.161)。
このオズのシリーズは、高校生の時に創刊されたハヤカワ文庫で、
第一作『オズの魔法使い』から刊行されこの作品が第7作。
私は6作まで購読していたのですが、もういいやという気になって、
この第7作は未読でした。『新版・自然界における左と右』の記述を
読んでから本を探し読みました。

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1978(昭和53)24歳

1/1カール・セイガン『エデンの恐竜 知能の源流をたずねて』長野 敬/訳 秀潤社 ――『新版 自然界における左と右』(上)マーティン・ガードナー
坪井 忠二, 藤井 昭彦, 小島 弘/訳「9章 人のからだ」で紹介
(ちくま学芸文庫 2021/1/9 p.162)。
《過去、世界各地において、左利きに対する偏見がいかに実害を
 もたらしてきたかという例については、カール・セイガン『エデンの
 恐竜』(The Dragons of Eden, Random House,1977)の第七章と(略)》

3/25(音楽)ピンクレディー「サウスポー」(作詞阿久悠 作曲都倉俊一)
のレコードが発売されヒットする。
――左利きのケイちゃんよりミーちゃんが好きだった…。

3/1『左と右の心理学―からだの左右と心理』M・C・コーバリス、I・L・ビール 白井、鹿取、河内訳 紀伊国屋書店 (The Psychology of Left and Right, 1976)
――左右を区別すること、左右対称性について、右利きと左利きの問題を
含め、物理的・身体的・文化的・心理的に考察した著作。

1978(1980)「第二話 偽装の殺人現場」「第三話 消えた配偶者」山村美紗(『京都殺人地図』) ――京都府警捜査一課の検視官の警視・江夏冬子の事件簿。
 (第二話)被害者の傷跡から左利きの犯人と断定。
容疑者の中から左利き捜し。
 (第三話)同じく左利きの犯人捜し。左利きを示す証拠。
初出:「第二話 偽装の殺人現場」『問題小説』昭和53年1月号
 「第三話 消えた配偶者」『問題小説』昭和53年9月号
初出単行本:『京都殺人地図―女検視官江夏冬子』
『京都殺人地図』山村美紗 徳間書店 Tokuma novels 昭和55(1980)年10月

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第368号(No.368) 2013/6/15「名作の中の左利き ~推理小説編17~
検視官の見る左利きの特徴・山村美紗」
2013.6.18
名作~推理編17~山村美紗『京都殺人地図』~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii368号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/06/17-hikkii368-1d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/4046bc5e70c8002d237372c8fffdf2e1

1978(左利きミステリ[番外編]<左手>)「ある東京の扉」連城三紀彦 ――「右手のための協奏曲」というアリバイ・トリック小説。
ラヴェル「左手のための協奏曲」をモチーフに。
 初出:1978(昭和53)年3月号
(収録短編集)『変調二人羽織』連城 三紀彦/著 光文社文庫 2010/1/13

 

1979(昭和54)25歳

12/8箱崎総一『左利きの秘密』立風書房マンボウブックス を
図書館で見つけ、読む。
――大いに共感するが、左利き友の会がすでに解散しているのが
残念だった。
なかでも私の心に響いたのは、左利きの自分が間違っているのではなく、
左利きの存在を受け入れないこの世界、社会の方が間違っているのだ、
という考えでした。

6/1『左利きの秘密』箱崎総一 立風書房 マンボウブックス 《右利きと左利きとが真に対等である社会――
 これは、単に左利きに対する偏見がないということだけでは、
 成り立たない。生活を営んでいく上で、
 両者の間に差別やハンデがまったくないということも、
 大きな条件である。いいかえれば、左利きの人たちが日常生活の中で
 なんら不便をを感じない社会、これこそが、
 ほんとうに平等な社会なのだ。》p.56
《いま、私は声高らかにこう訴えたい。左利きの人たちよ、
 右利きの人たちに対して何ら劣等感を抱く必要はない。
 左利きというのはひとつのりっぱな個性なのだ。その個性を磨いて
 右利き偏重社会、右きき偏重文化に挑戦しようではないか。》p.95
《その差別はいわれなきものであり、その迫害は理不尽なものなのだ。
 また冷遇・無視はじつに不当なものなのである。(略)
 右利きが右利きとして生まれてきたのと同じように、左利きもまた
 左利きとして生まれてきたのである。》p.96

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(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第564号(No.564) 2020/2/1
「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年
(その1)初めの30年」
『レフティやすおのお茶でっせ』2020.2.1
2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(1)初めの30年-週刊ヒッキイ第564号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/02/post-a8b3b5.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/00be8ff2471350b61738e5f8e0efcae3
--
 ●世界が間違っている

「左利きの自分が間違っている」のではなく、

左利きを忌避し、右利き仕様を標準とする、
右利き偏重の「右利き社会」という
「この世界のほうが間違っているのだ」ということを教えられました。

左利きで悩む人の駆け込み寺的な存在だった
「左利き友の会」は解散したけれど、
その活動のおかげもあり、少しは社会も変化し、
左利きの人たちも勇気と自信を持てるようになれた、と思います。

たとえ左利きに生まれようと、右利きの人と同じように、
胸を張って生きてゆけばいいのだ、と。
--

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第601号(No.601) 2021/8/21「創刊600号突破記念―
  私が影響を受けた左利き研究家・活動家(1)第一期・箱崎総一」
『レフティやすおのお茶でっせ』2021.8.21
私が影響を受けた左利き研究家・活動家(1)第一期・箱崎総一
(創刊600号突破記念)-週刊ヒッキイ第601号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/08/post-f1f34b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/d8a221789ac39a8af77d97a96f2d9873
1954-1989(0-35歳)第一期「左利きライフ研究家以前」
◆日本の左利き解放運動の父「左利き友の会」主宰―精神科医・箱崎総一
--
この時期は、私が左利きであることを意識させられた時期であり、
かつ左利きであることを容認され、
自覚するようになった時期でもあります。

いいことも悪いこともあった時代です。

そして、左利きであることに
少しずつ自信を持てるようになっていく過程の時期でもあります。
--

4/25(文庫化再刊)『赤毛のサウスポー』ロスワイラー 稲葉明雄訳 集英社 集英社文庫 c1976

12/20(音楽)アリス「秋止符」(作詞谷村新司 作曲堀内孝雄)発売~♪左ききのあなたの手紙~。

-- 1972-1979 ――世界が間違っている --

 

*参照:◆ 1970年代は日本における左利きの転換点 ◆

第582号(No.582) 2020/11/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(2)
 「わたしの彼は左きき」の時代:1970年代(1)」
2020.11.7
左利きの人生を考える(2)「わたしの彼は左きき」の時代:
1970年代(1)-週刊ヒッキイ第582号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/11/post-2a8f44.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/0ca665ee810b3e7d76930fa440e09892

第584号(No.584) 2020/12/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(3)
 「わたしの彼は左きき」の時代:1970年代(2)」
2020.12.5
左利きの人生を考える(3)「わたしの彼は左きき」の時代:
1970年代(2)-週刊ヒッキイ第584号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/12/post-353947.html

第588号(No.588) 2021/2/6
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(4)
 「わたしの彼は左きき」の時代:1970年代(3)」
 ――1970年代は日本における左利き観の転換期だった
2021.2.6
1970年代は左利き観の転換期「わたしの彼は左きき」の時代
-週刊ヒッキイ第588号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/02/post-be0a5a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/25ecbd3c5e0310ed2de154eec14acfef

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本誌では、「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [25]レフティやすおの左利き自分史年表(2)1972-1979―世界が間違っている」と題して、今回も全紹介です。

私の趣味の研究範囲として<左利きミステリ>も含めて、参照事項として弊誌のバックナンバーの記事などもはさみ、ホームページ時代の年表を補充しています。
思いの他、また長いメルマガになってしまいました。

記憶をたどり記録をあさり、できるだけ正確に事実を書き残しておきたいと考えています。

これが役に立つことがあるのかどうか現時点ではわかりませんが、もし将来において左利き文化史的なものを研究する人が出てきたとき、何かの足しになれば、という思いです。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

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2023.10.21

『左組通信』復活計画(24)左利き自分史年表(1)1954-1971―高校卒業まで-週刊ヒッキイ第651号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第644号 【別冊 編集後記】

第651号(No.651) 2023/10/21
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [24]
レフティやすおの左利き自分史年表(1)1954-1971―高校卒業まで」

 

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第651号(No.651) 2023/10/21
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [24]
レフティやすおの左利き自分史年表(1)1954-1971―高校卒業まで」
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 6月以来の<ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画>
 です。

第644号(No.644) 2023/6/17
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [23]
<左利きプチ・アンケート> 全公開(23)「利き手調査」番外
第46回 利き手テストと意識の一致度は?」
2023.6.17
『左組通信』復活計画<左利きプチ・アンケート>(23)
利き手テストとの一致度は?-週刊ヒッキイ第644号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/06/post-bc6033.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/a6059a8b9461d9268446e06a57459754

 前回までは<左利きプチ・アンケート>を公開してきました。
 利き手テストの類いをずっと続けていました。
 一番興味を持たれるコンテンツといいますか、アンケートでした。

 その後、それ以外のアンケートのなかから、
 比較的人気のものを選んで紹介する予定でした。

 しかし、全64回のなかから適当のものを選ぶのは、結構むずかしく、
 申し訳ないですが、一応終了とさせていただき、
 次のコンテンツを紹介しようと思います。

 『レフティやすおの左組通信』のメイン・コンテンツは、4つ。

 (1)左利き私論――私の左利きについての考えをまとめたもの
 (2)<左利きプチ・アンケート>――前回まで一部を紹介
 (3)左利きphotogallery――以前一部紹介した、私の愛用・愛蔵の
   左利き用品や、前号でも紹介したカメラなどを写真入りで紹介
 (4)レフティやすおの左利き自分史年表――更新停止の2009年頃までの
   社会における左利きにまつわる出来事や自分の体験などの歴史年表
   
 このうちから、(4)左利き自分史年表 を紹介していこうと思います。
 前号で昔の活動について書きましたが、過去のメモと比較しますと、
 記憶の間違いも結構ありました。
 この際、改めてまとめておこうと思います。

 過去のホームページ版に新たに追記しながら、
 現時点での<完全版>を作って行く予定です。

 

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(画像:今はなきホームページ『レフティやすおの左組通信』「レフティやすおの左利き自分史年表」のページ冒頭) 

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(画像:今はなきホームページ『レフティやすおの左組通信』「レフティやすおの左利き人生/少年時代 その1」のページ冒頭) 

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [24]

  <レフティやすおの左利き自分史年表>(1)
 
  1954-1971―高校卒業まで
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

 ●「1954-1971―高校卒業まで
【左利きライフ研究家】レフティやすおの左利き自分史年表-1」

====================================================================
(太文字=西暦(元号)年齢) レフティやすおの出来事 (茶文字=社会の出来事)(青文字=左利き・利き手関連文献
====================================================================

(前史)

1948(昭和23)

(左利きミステリ・短編)「アンゴウ」坂口安吾 初出:『別冊サロン』1948年5月号
(本作収録雑誌・短編集)『ミステリマガジン』2012年1月号(早川書房)
【小特集1/アニメ「UN-GO」】から原作。
『日本探偵小説全集 10 坂口安吾集』(創元推理文庫 1996)より再録

(収録短編集)『古書ミステリー倶楽部II』ミステリー文学資料館/編 光文社文庫 2014/5/13

(関連作品)UN-GO第6話脚本「あまりにも簡単な暗号」會川昇
(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第304号(No.303) 2012/3/17「名作の中の左利き
 ~推理小説編5「アンゴウ」坂口安吾」
2012.3.24
坂口安吾「アンゴウ」名作の中の左利き~推理小説編5~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii304号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2012/03/5-hikkii304-66e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/9c6612ea005ecae70727661b14446e28

 ・・・

1954(昭和29) 0歳

1/大阪府に生れる。
時期不明 入園前後の時期か、5,6歳のころか、左利きに気付いた両親から右に直すように、左手を使わぬよう、左手の人差し指にやいとをされた(ようだ)。今もひとつ4,5mm程度の跡が残っている。

1959(昭和34) 5歳

(幼稚園時代)左ひじを骨折。しばらくの間(期間不明)三角巾で釣り、左手を使用できない状況に陥るが、左利きは変わらない。

1960(昭和35) 6歳

4/小学校入学。両親が担任の先生に左利きを矯正すべきか相談する。そのままでよいという返答で、以後一切矯正は受けず、現在に至る。

(参照)『レフティやすおのお茶でっせ』
【左利きライフ研究家レフティやすおのできるまで】
2012.6.11 第1回

●右利きにあらずんば…
※【「左利き(利き手)の矯正」について】
※【「左利き(利き手)の矯正」について】
本稿は、無料メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(第39号 2006/7/15 ~ 第112号 2007/12/15)での連載記事「レフティやすおの左利き活動万歳/私にとっての左利き活動」(全19回)に、ホームページ『左利きを考える レフティやすおの左組通信』「レフティやすおの左利き人生 少年時代」等の記事を交え、加筆修正したものです。

2012.6.19 第2回 幼少時の記憶から

●昭和30年代の時代風潮
●秋山孝『左手のことば』から
●左手人差し指のやいとの痕
本稿は、メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第39号(No.39) 2006/7/15「私にとっての左利き活動」より、「■レフティやすおの左利き活動万歳■ 私にとっての左利き活動(1)」(隔号掲載)、
および『レフティやすおの左組通信』「レフティやすおの左利き人生 少年時代 その1」を元に、一部加筆修正したものです。

2012.7.5 第3回 利腕を骨折しても…

●利腕を骨折しても…
●簡単に「矯正」できると言うけれど…
●才能と能力
●利き手テストによる分布図
●右岸と左岸との間に架かる橋の上に立つ人
●左右の手の筋運動測定による判別
●左利きの度合い
本稿は、メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第39号(No.39) 2006/7/15「私にとっての左利き活動」より、「■レフティやすおの左利き活動万歳■ 私にとっての左利き活動(1)」(隔号掲載)、および『レフティやすおの左組通信』「レフティやすおの左利き人生 少年時代 その1」を元に、一部加筆修正したものです。

2012.11.22 第4回 左利きの意識とハサミの話

●左利きの意識
●ハサミは右手用・左手用の二種類
●右手用と左手用のハサミの構造
《今回は、小学校低学年時代だろう?ハサミの思い出を中心に―。》
《「左利き=マイナス」、「左利き=良くないこと」、「左利き=できれば隠しておいた方がいいこと」といった意識は刷り込まれていました。》

1959(昭和34)-1960(昭和35) 5-6歳

(左利きミステリ)『霧の旗』松本清張 ――冤罪を受けた男の妹が左利きの犯人を暴こうとする物語。
初出:『婦人公論』1959年7月号~1960年3月号連載
 (1961年3月) 中央公論社刊
『霧の旗』松本清張(新潮文庫 昭和47.1.30発行/平成15.9.10 41刷改版/平成20.7.10 51刷)

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第317号(No.317) 2012/6/16「名作の中の左利き~推理小説編8~『霧の旗』松本清張」
2012.6.21
名作~推理小説編8『霧の旗』松本清張:左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii317号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2012/06/8-hikkii317-5c5.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/ea53289cc83c3eb73f0733ab31121f8a

1961(昭和36) 7歳

9/30(左利きミステリ/SF)H・G・ウェルズ「プラトナーの話」宇野利泰訳 ――『来たるべき世界の物語』H.G.ウェルズ短篇集〈第1〉 早川書房編集部編 ハヤカワSFシリーズ 収録(別題「プラトナー物語」The Plattner Story (The New Review 1896/4))
  四次元世界に飛び込み戻ってきた男性は右利きから左利きに、内臓を含め身体の左右も反転していた。

「プラットナー先生綺譚」小野寺健訳 『白壁の緑の扉』
  ボルヘス編バベルの図書館8 国書刊行会 1988/9・収録

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第561号(No.561) 2019/12/21「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(38) 小説編:左右反転世界「大喝采」横田順彌」
2019.12.21
右用と左用の違い(38)小説編左右反転世界「大喝采」横田順彌
-左利きで生きるには週刊ヒッキイ561号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2019/12/post-24c855.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/0ba543b6e210a8a6e9f74a3aa7732c50

第565号(No.565) 2020/2/15「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(39)小説編(2) 左右反転で左利きになった人々
(楽しい読書・コラボ編)」
2020.2.15
左右反転小説-左利きになった男(楽しい読書/週刊ヒッキイ・コラボ編)
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/02/post-386af3.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/4f51bd8d9db08cbed1d00af8d1aad595

1963(昭和38)頃か? 9歳?

(小学4年?)親戚のお葬式?での食事の際、左手に箸を持って食べている私に同席の大人の男性が「左利きは頭がおかしい…」といった言葉をかけてきた。それ以来、人前では右手を使えるように、と考えるようになり、ひそかに右手で字を書く練習を始める。
運動会でもらった低学年用みたいで使っていなかった大きな升目のノートを使ってかなりの期間練習し、かたかな、画数の少ない漢字、線の少ないひらがなはかなり書けるようになっていた。
しかし学年が上り、勉強が難しくなると、ノートを取るスピードの問題など時間的制約を感じるようになると、やはり左手でないとついていけなくなってしまい、立ち消えになった。

(参照)『レフティやすおのお茶でっせ』
【左利きライフ研究家レフティやすおのできるまで】
2012.12.26 第5回 最初の衝撃!

●「ぎっちょ/左ぎっちょ」と「差別」
●最初の衝撃!
●「頭がおかしい」発言によるショック
●親にも言えないこと
●ある決意
●秘密の特訓
●左手書きでも「けっこうきれいな字だ」
●忙しくなれば…
※本稿は、『左利きを考える レフティやすおの左組通信』
「少年時代その1(左利きマイヒストリー・エッセイ)」「最初の衝撃!」を基に書いています。

(小学4年?)習字の授業が始まり、大筆を使う大きな文字は腕全体の動きで書くので、新しい技術として見よう見まねで右手で書く。左利きの児童向けの指導がなかったこともある。素直な子だったから左手での書き方を先生に尋ねることもなかった。ただし、横に名まえを書くときは小筆を使い小さい字で書かねばならないくので、手先の細かい作業はやはり左手でないと不自由なので、左手に持って書いた。
(小学4年?)そろばんの授業があり、これも見よう見まねで右手で行う。

1964(昭和39)? 10歳or11歳?

(小学5年or6年?)家庭科の授業で、裁縫を習う。習字やそろばん同様、見よう見まねで右手で運針をこなす。手先の細かい作業なので左手でやってみようとしたが、いちいち先生の言うことを頭の中で左右を入れ替えてやるのが面倒になりやめる。

1966(昭和41)?12歳?

(中学1年?)ペン習字の時間があり、ペン軸にペン先を差し込む式のペンをインクに浸して書くのだが、左手で書く場合はペン先を紙に押し付けるため、ペン先が固いせいで紙が破れるだけでまったく書けず、おおじょうする。

1967(昭和42)?13歳?

(中学2年?)技術家庭の授業で、製図を習う。T定規を使って線を引くのだが、左手で書こうとすると反対の方から線を引くことになり非常に使いにくいことがわかり、右手で線を引くようにする。

1968(昭和43)14歳

(中学3年)高校受験を控え父兄懇談で工業高校に進むと決まったことを知った数学の担任の先生が、工業高校に上ると左利きではいろいろ不自由なことがあるから右に直したほうがいい、と忠告してくれる。
――その時点では正直よく理解できなかったが、日常左利きであることに不便さは感じていたが、何で直さんならんねん、という気もあって「嫌な先生だ」と感じた。今思うと決して悪い先生ではなく、よく忠告していただいたと思っている。当時はまだ個人でどうにかするしかない時代だったのだ。とにかく利き手についてふれた指導をしてくれた先生はこの人だけだった。忠告はしても具体的に強制的な指導はしなかった。

『左利きの世界』箱崎総一 読売新聞社 ――後の〈左利き友の会〉主宰者で精神科医による、日本初の左利き応援本?
 <“左利き”の旗手>として、戦後『太陽の季節』により文壇の寵児となり、政治家に転身した石原慎太郎さんと芸能界の左利きとして《わが国の映画界で活躍している一家》高田浩吉さんとその娘・高田美和さんを紹介し、高田美和さんの「手記」を掲載。

1968-hidarikikinosekai

1968-hidarikikinosekai-mokuji

(参照)
第519号(No.519) 2018/6/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~ 左利き先輩たちの足跡(2)高田美和」

『わが家は父も母もそろって左利きですが、そのせいもあって、私は小学校へ上がる前ごろ、両親から人一倍きびしく、右手を使う特訓を受けましたが、どうしてもうまく行きません。困り果てた両親が、小学校の先生に頼みこんだところ「なおすひつようはありません。また、無理になおすと、どもりになるおそれもありますから」といわれて、両親以上に私もホッとしました。


『レフティやすおのお茶でっせ』2018.6.13
左利き者の証言(2)『左利きの世界』から高田美和
-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第519号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2018/06/2--hikkii519-3e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/706537ad79155a698052c9a3ca1d12cd

1969(昭和44)15歳

(高校1年)工業高校に入学する。製図の時間、ドラフターを使うときはやはり左手で線を引くのはむずかしく、右手で線を引く。数字などは当然左手で書く。
――実習で各種の工作機械を使うようになるが、どれもやはり右利き用に設計されていると実感する。利き手の違いによる違和感を持ち始める。

1969-1972(昭和44-47)?年月不明

?/入学祝いに父に買ってもらった腕時計を当初は左手にするものだという固定観念で、左手にしていたが、字を書くとき邪魔になるせいもあり、いつしか右手にかえる。

1971(昭和46)17歳

精神科医箱崎総一による左利き友の会発足。(1975/1『左利きニュース』42号をもって活動停止) ――この左利き友の会のことは当時新聞でも話題になり、その記事を読んだ記憶がある。興味はあったが参加するところまでは行かなかった。左利きであることを家では公認されていたものの、自分のなかにコンプレックスがあり、それを自ら表明するようで、親に対して申し訳ないような気持ちもあり、そういう思いを人に知られることが嫌だったから。

5/「兄弟」阿刀田高 ――双子の兄弟の片割れとの扱いの違いに悩むもう一方の片割れのお話。
初出:東京新聞等 昭和56年(1981)5月31日
(1981) 収録短編集『最期のメッセージ』講談社刊
(収録短編集)『新装版 最期のメッセージ』講談社文庫 2009.1.15

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第291号(No.291) 2011/12/17「名作の中の左利き~推理小説編-3-「兄弟」阿刀田高」
2011.12.29
阿刀田高「兄弟」とLYGP2012:メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」291、292号告知
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2011/12/lygp2012-hikkii.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/8067fe3bf2ee0e82e960e5259cc9b509

--高校卒業まで--

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本誌では、「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [24]レフティやすおの左利き自分史年表(1)1954-1979―世界が間違っている」と題して、今回も全紹介です。

今回からは予定を変更し、メインのコンテンツの一つである「レフティやすおの左利き自分史年表」の改訂版の第一弾をお送りしています。

過去2号に渡って、私の左利き活動について、その「初心」を紹介しました。
その流れでこういう展開になりました。

従来の年表をそのまま示し、更新停止した2009年以降の追加を入れるという方法もありましたが、この際思い切って更新版を作製することにしました。

今回は、誕生から高校卒業まで、【左利きライフ研究家】の前史といったところでしょうか。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ

 

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2023.04.15

私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(後)-週刊ヒッキイ640号×楽しい読書340号コラボ企画

古典から始める レフティやすおの楽しい読書【別冊 編集後記】

2023(令和5)年4月15日号(No.340)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(後編)」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2023(令和5)年4月15日号(No.340)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(後編)」
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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン
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第640号(No.640) 2023/4/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前編)」
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*「前編」も見てね! 「前編」はこちらで↓
 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(9:40 配信済み)

登録はこちら↓
https://www.mag2.com/m/0000171874.html

または、『レフティやすおのお茶でっせ』のサイドバーで!
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/
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 今回は、私の発行しているメルマガ
 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』と
 『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』のコラボ企画です。

 以前も何度か試みましたが、その4回目です。

 別個に2本のメルマガを書くのが面倒になってきまして、
 2本一気に、という企みです。

 ご容赦!

 

【過去のコラボ】

■1回目――

ツイッターで紹介した【左利きミステリ入門】のまとめでした。
そこでは、海外編として、19世紀以前の作品をツイッターで

 年代・国名・著者名・作品名・左利きの登場人物・
 左利きに関する記述の該当箇所

などの情報を紹介しました。
そのまとめ編でした。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第577号(No.577) 2020/8/15
左利きの本を読む~ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(1)
×レフティやすおの楽しい読書(No.276)

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2020(令和2)年8月15日号(No.276)
左利きの本を読む~ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(2)
×左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii(No.577)

20.8.15
ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(1)-週刊ヒッキイ第577号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/08/post-ed8cea.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/612cd4bd3edfdbeb612069497aef79fa
ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(2)-「楽しい読書」第276号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/08/post-ec0ad2.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/245bddeded4348e10aaa4a027a6fab18

 

■2回目――

「<左利きミステリ>その後」と題して、
過去の『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』の
「小説の中の左利き・推理小説編」やブログ等で紹介したもの以外に、
それ以降に見つけた
<左利きミステリ>(広義のミステリ)のあれこれを

 年代・作品名・著者名(短編の場合は、収録書籍名)

をリスト化して紹介しました。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第595号(No.595) 2021/5/15
「楽しい読書コラボ企画:私の読書論144<左利きミステリ>その後」

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2021(令和3)年5月15日号(No.294)
「週刊ヒッキイコラボ企画:私の読書論144<左利きミステリ>その後」

2021.5.15
私の読書論144-<左利きミステリ>その後
-週刊ヒッキイ595号&楽しい読書294号コラボ企画
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/05/post-e0ec7a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/400a7921be1d016f8bfbff350762971a

 

■3回目――

【第一回】のツイッター版【左利きミステリ入門】の続きの
海外編「20世紀以降」版から
<ホームズのライヴァルたち>の作品の紹介でした。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第628号(No.628) 2022/10/15
「<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
 【左利きミステリ入門】ホームズのライヴァルたち」

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2022(令和3)年10月15日号(No.328)
「<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
 【左利きミステリ入門】ホームズのライヴァルたち」

2022.10.15
<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
左利きミステリ~-週刊ヒッキイ第628号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/10/post-39e67a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/ad9796a23bf53cf6eb0e80182a9d7b6a

<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
私の自作左利きミステリ-「楽しい読書」第328号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/10/post-1a4b2b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/03236262a34a6ee2e03b42bff06e3267

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  ★ コラボ企画 ★

 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
  <左利きミステリ>第4回 国内編(前編)

 × × × × × × × × × × × × × × × ×

 『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
  <左利きミステリ>第4回 国内編(後編)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

<左利きミステリ>についてです。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』で、
「名作の中の左利き/推理小説編」として紹介してきました。

今回は、<日本国内編>を紹介していきます。

 ・・・

*<左利きミステリ>とは、
 左利きの人が主要登場人物である物語や
 左利きの性質をトリックに活用した推理小説、
 左利きや左手や左右に関連した推理小説、サスペンス小説、
 ホラー作品等のミステリの総称をいう。


 国内ミステリ : 東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』
 海外ミステリ : エラリー・クイーン『シャム双子の秘密』

------------------------------------------------------------------
 1843:雑誌等初出年代 (1927):書籍刊行年代
 「」:短編、長編の一章 『』:収録短編集、長編
 [未]:<左利きミステリ>にもう一歩、未成熟
 [準]:<左利きミステリ>に準ずる
 [番外編]:番外編 (左利き/左手/左右関連)
 [ホラー]:ホラー [SF]:SF
------------------------------------------------------------------

<左利きミステリ>の登場人物・分類表

(探)◆:左利きの探偵/探偵役
(被)▲:左利きの被害者
(犯)●:左利きの犯人
(容)▼:左利きの容疑者
(他)■:左利きのその他の事件関係者
(脇):脇役、通りすがり、妄想中の左利きの人物

<左利きミステリ>としての紹介の都合上、
作品のネタバレとなるケースがあります。
基本的に、キーポイントとなる読みどころに関しては
問題が起きないように留意しながら紹介していますが、
ときに一部ネタバレになる場合もありますが、ご容赦ください。

 

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━

<左利きミステリ>: <日本国内編>リスト(後編)2000年代

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(画像:<左利きミステリ>国内編(狭義のミステリ=推理小説)―手持ちの文庫本諸作品)

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(画像:<左利きミステリ>国内編(ホラー、SF&ファンタジー等)―手持ちの文庫本諸作品) 

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━

・2003「書肆に潜むもの」井上雅彦 (他)■
――左利きの少年が遭遇した貸本屋での怪しの世界
初出:『ミステリーズ!』2003年9月号(季刊誌)
(収録短編集)
『遠い遠い街角』井上雅彦 東京創元社 2007/6/1

『古書ミステリIII』ミステリ文学資料館編 光文社文庫 2015/5/12

 

 

・2003「大喝采」横田順彌 [SF] (他)■<左右関連>
――明治時代を舞台に、日本SFの父・押川春浪とその弟子の科学小説家・
 鵜沢龍岳ものの一編。左右逆転の世界に瞬間的に転移した怪異譚。
初出:日本古典SF研究会会誌『未来趣味』第十号
 『SFマガジン』2019年6月号 <追悼・横田順彌>小説再録
(収録短編集)
『押川春浪回想譚』横田順彌 出版芸術社 2007/5/1

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第561号(No.561) 2019/12/21「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(38) 小説編:左右反転世界「大喝采」横田順彌」
2019.12.21
右用と左用の違い(38)小説編左右反転世界「大喝采」横田順彌-
左利きで生きるには週刊ヒッキイ561号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2019/12/post-24c855.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/0ba543b6e210a8a6e9f74a3aa7732c50

 

・(2005.1)『サウスポー・キラー』水原秀策 (探)◆(被)▲(犯)●
――プロ野球人気球団売り出し中の若手サウスポー投手・沢村が
 事件に巻き込まれるスリラー。サウスポー投手だけが被害に…。
初出『サウスポー・キラー』宝島社 2005/1/27

『サウスポーキラー』宝島社文庫 2007年01月

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第373号(No.373) 2013/7/20「名作の中の左利き
~推理小説編18~左腕投手の悲劇『サウスポー・キラー』水原秀策」
2013.7.24
名作~推理編18『サウスポー・キラー』~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii373号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/07/18-hikkii373-57.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/15b7bd7b5699aa989132264fd760573c

 

・(2007.9)「心臓と左手」石持浅海 (被)▲
――安楽椅子探偵ものの連作短編。左利きの新興宗教教祖の死後、
 奪われた左手の謎。
(収録短編集)
『心臓と左手 座間味くんの推理』石持浅海 光文社文庫 2009.9.20

『心臓と左手 座間味くんの推理』光文社 カッパ・ノベルス 2007/09/21

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第335号(No.335) 2012/10/20「名作の中の左利き
~推理小説編12~聖なる「心臓と左手」石持浅海」
2012.10.24
名作の~推理小説編12「心臓と左手」石持浅海~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii335号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2012/10/12-hikkii335-c2.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/aa2d978cfd74b7bcfc3bcad8ebb70875

 

・(2009.4)『ひだり』倉阪鬼一郎 [ホラー]<左右関連>
――右回りの路線バスなど、「左」が封印されている町で起きる惨劇
『ひだり』倉阪鬼一郎 角川ホラー文庫 2009/4/25

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第269号(No.269) 2011/7/16
「名作の中の~番外編-4-夏の夜は怪談話『ひだり』倉阪鬼一郎」
2011.7.23
週刊ヒッキイhikkii269名作の中の~番外編4怪談話
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2011/07/hikkii2694-bf42.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/604369ebde9ee5104d247d24b5f33f1d

 

・(2009.10)『小太郎の左腕』和田竜 [時代小説]
――戦国時代のヒーロー、左構えの銃を手にした左利きの天才児の物語
『小太郎の左腕』小学館 2009/10/28

『小太郎の左腕』和田竜 小学館文庫 2011/9/6

 

・(2010.6)「左手の記憶」新津きよみ [ホラー]
――両親の死後引き取られた叔父に左利きを強制的に
 右に転換させられた小説家が商売道具の右手をケガし…。恐怖小説。
(「左手の記憶」収録短編集)
『指先の戦慄』新津きよみ 角川ホラー文庫 2010/6/25

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第218号(No.218) 2010/7/3<LHM>宣言!“左利き紳士・淑女録”(2)
【おまけコーナー】【左利きの作家】
2010.7.3
今週の-週刊ヒッキイhikkii218<LHM>宣言!“左利き紳士・淑女録”(2)
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2010/07/-hikkii218lhm2-.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/aeb578d0000182a05b1e38fedc4e3d0c 

 

・(2011.10)『シューメーカーの足音』本城雅人 (犯)●?
――ロンドンに店を持つ野望に燃えるカリスマ的日本人靴職人 対
 日本の左利きの靴修理屋の青年靴職人。
『シューメーカーの足音』本城雅人 講談社文庫
『シューメーカーの足音』本城雅人 幻冬舎 2011.10

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第313号(No.313) 2012/5/19
「名作の中の左利き~推理小説編7『シューメーカーの足音』本城雅人」
2012.5.24
左利きの靴職人『シューメーカーの足音』~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii313号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2012/05/hikkii313-1875.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/3a0140d7aba6f6769f2f40b88bbae778

 

・(2011.10)『ゴーグル男の怪』島田荘司 (犯)● (容)▼
――傷跡から左利きの犯行とされる。容疑者は六人中三人が左利き。
島田荘司『ゴーグル男の怪』新潮社 2011.10.30

『ゴーグル男の怪』島田荘司 新潮文庫 2018/2/28

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第390号(No.390) 2013/11/16
「名作の中の左利き ~推理小説編22~左利きが多すぎる?
 島田荘司『ゴーグル男の怪』」
2013.11.20
左利きが多すぎる?島田荘司『ゴーグル男の怪』~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii390号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/11/hikkii390-0821.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/fff282610600bc6af736673a4479dedf

 

・(2011.11)『ゴースタイズ・ゲート 「イナイイナイの左腕」事件』
 中井拓志 [ホラー] (犯)●
――霊能鑑識事件簿。ネットの心霊動画職人の怪死事件。
 被害者の傷跡から犯人は左利き…。
『ゴースタイズ・ゲート 「イナイイナイの左腕」事件』
中井拓志/著 角川ホラー文庫(2011.11.25)

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第377号(No.377) 2013/8/17「名作の中の左利き
~推理小説編19~左腕の悲劇『ゴースタイズ・ゲート』中井拓志」
2013.8.21
名作~推理編19~左腕の悲劇『ゴースタイズ・ゲート』
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii377号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/08/19-hikkii377-30.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/df1079ecdb4f13fbc131f2f7edb8a20a

 

・(2012/2)『ヘルたん』「第二話 ミラー・ツイン」愛川 晶
――認知症の元探偵の居候となった左利きの青年はヘルパーになるという
 ヘルパー探偵もの三話仕立ての連作長編。一方が左利きの一卵性双生児
 (ミラー・ツイン)が関わる過去の事件。双子の見分け方の謎。
『ヘルたん』愛川 晶 中央公論新社 (2012/2/24)

『ヘルたん』愛川 晶 中公文庫

 

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第322号(No.322) 2012/7/21「名作の中の左利き
~推理小説編9~『ヘルたん』愛川 晶」
2012.7.26
名作~推理小説編9『ヘルたん』愛川晶~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii322号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2012/07/9-hikkii322-50d.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/42fcf9f99f71830b2fd012365f172333

 

・2013.1-9 (2014)『連写 TOKAGE3特殊遊撃捜査隊』今野敏 (犯)●
――連続コンビニ強盗の犯人の一人が左手に凶器を持つ左利きらしい。
 事件を追う新聞記者は逃げる男がエレベーターに乗るのを目撃…。
初出:『週刊朝日』2013年1月4/11日号―9月6日号
『連写 TOKAGE3特殊遊撃捜査隊』今野敏 朝日新聞出版 2014/2/7

『連写 TOKAGE3特殊遊撃捜査隊』今野敏 朝日文庫 2017/2/7

 

・(2014.10)『ヘルたん ヘルパー探偵とマドンナの帰還』愛川晶
 (探)◆
――探偵が左利き(今回は、これといって左利きネタはなし。
 左利きですという記述のみ。)
『ヘルたん ヘルパー探偵とマドンナの帰還』愛川晶 中央公論新社
 2014.10.25

 

・(2017.9)「左利きの鬼」宇佐美まこと [ホラー]
――左利きの子供をのせた自転車とぶつかったオートバイの左利きの女。
 子供に優しい女の正体は? 
短編集『角の生えた帽子』宇佐美まこと KADOKAWA 2017/9/22

『角の生えた帽子』宇佐美まこと 角川ホラー文庫 2020/11/21

 

・(2019.3)『レフトハンド・ブラザーフッド』知念実希人 [番外編]
――左手に死んだ兄が宿った高校生が兄と巻き込まれた殺人事件に挑む。
『レフトハンド・ブラザーフッド』文藝春秋 2019/3/14

『レフトハンド・ブラザーフッド 上下』文春文庫 2021/11/9

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本誌では、「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(後編)」と題して、今回も全文転載紹介です。

「前編」でも書きましたが――

--
今回は遂に日本人作家による<左利きミステリ>の<国内編>です。
10年ぐらい前から、本誌で左利きの人を主人公にした、あるいは左利きの人が登場する、左利きに関連した小説を紹介するコーナーを始め、その中から推理小説を紹介するシリーズを新たに開始しました。
それが、<左利きミステリ>です。

左利きをトリックに利用した推理小説や推理ものや刑事ものサスペンスもののテレビドラマなども多く見かけられます。
映像ものの場合は、左利きという行動は「見せやすい」のが一因かもしれません。

実際には、世間の人が思っている以上に左利きの人というのは存在するのですが、忘れられているのでしょうね。

というわけで、私がコツコツと見つけた作品をリスト化してみました。
三十本ほどです。

もちろん、実際にはもっと多くの作品が出ているとは思いますが、私の見つけた範囲の作品がこれらです。

こういうのもあるよ、という情報をお待ちしています。
よろしく!
--

2000年代は、まだまだ未調査なパートですので、これからどんどん見つかるのではないか、と思っています。
なぜなら、昔に比べ、左利きの人をまちでよく見かけられるようになった、というのが理由ですけど。

逆に言えば、一般的に多く見られるようになれば、希少性が減り、人物を特定する要素としては弱くなるという面もあり、<左利きミステリ>として成立させるのは難しくなるかもしれませんね。

さてさて、どうなのでしょうか。

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
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私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前)-週刊ヒッキイ640号×楽しい読書340号コラボ企画

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第640号 【別冊 編集後記】

第640号(No.640) 2023/4/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前編)」

 

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  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン
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私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前編)」
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2023(令和5)年4月15日号(No.340)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(後編)」
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 今回は、私の発行しているメルマガ
 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』と
 『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』のコラボ企画です。

 以前も何度か試みましたが、その4回目です。

 別個に2本のメルマガを書くのが面倒になってきまして、
 2本一気に、という企みです。

 ご容赦!

 

【過去のコラボ】

■1回目――

ツイッターで紹介した【左利きミステリ入門】のまとめでした。
そこでは、海外編として、19世紀以前の作品をツイッターで

 年代・国名・著者名・作品名・左利きの登場人物・
 左利きに関する記述の該当箇所

などの情報を紹介しました。
そのまとめ編でした。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第577号(No.577) 2020/8/15
左利きの本を読む~ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(1)
×レフティやすおの楽しい読書(No.276)

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2020(令和2)年8月15日号(No.276)
左利きの本を読む~ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(2)
×左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii(No.577)

20.8.15
ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(1)-週刊ヒッキイ第577号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/08/post-ed8cea.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/612cd4bd3edfdbeb612069497aef79fa
ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(2)-「楽しい読書」第276号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/08/post-ec0ad2.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/245bddeded4348e10aaa4a027a6fab18

 

■2回目――

「<左利きミステリ>その後」と題して、
過去の『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』の
「小説の中の左利き・推理小説編」やブログ等で紹介したもの以外に、
それ以降に見つけた
<左利きミステリ>(広義のミステリ)のあれこれを

 年代・作品名・著者名(短編の場合は、収録書籍名)

をリスト化して紹介しました。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第595号(No.595) 2021/5/15
「楽しい読書コラボ企画:私の読書論144<左利きミステリ>その後」

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2021(令和3)年5月15日号(No.294)
「週刊ヒッキイコラボ企画:私の読書論144<左利きミステリ>その後」

2021.5.15
私の読書論144-<左利きミステリ>その後
-週刊ヒッキイ595号&楽しい読書294号コラボ企画
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/05/post-e0ec7a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/400a7921be1d016f8bfbff350762971a

 

■3回目――

【第一回】のツイッター版【左利きミステリ入門】の続きの
海外編「20世紀以降」版から
<ホームズのライヴァルたち>の作品の紹介でした。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第628号(No.628) 2022/10/15
「<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
 【左利きミステリ入門】ホームズのライヴァルたち」

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2022(令和3)年10月15日号(No.328)
「<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
 【左利きミステリ入門】ホームズのライヴァルたち」

2022.10.15
<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
左利きミステリ~-週刊ヒッキイ第628号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/10/post-39e67a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/ad9796a23bf53cf6eb0e80182a9d7b6a

<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
私の自作左利きミステリ-「楽しい読書」第328号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/10/post-1a4b2b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/03236262a34a6ee2e03b42bff06e3267

 

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  ★ コラボ企画 ★

 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
  <左利きミステリ>第4回 国内編(前編)

 × × × × × × × × × × × × × × × ×

 『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
  <左利きミステリ>第4回 国内編(後編)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

<左利きミステリ>についてです。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』で、
「名作の中の左利き/推理小説編」として紹介してきました。

今回は、<日本国内編>を紹介していきます。

 ・・・

*<左利きミステリ>とは、
 左利きの人が主要登場人物である物語や
 左利きの性質をトリックに活用した推理小説、
 左利きや左手や左右に関連した推理小説、サスペンス小説、
 ホラー作品等のミステリの総称をいう。


 国内ミステリ : 東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』
 海外ミステリ : エラリー・クイーン『シャム双子の秘密』

 

------------------------------------------------------------------
 1843:雑誌等初出年代 (1927):書籍刊行年代
 「」:短編、長編の一章 『』:収録短編集、長編
 [未]:<左利きミステリ>にもう一歩、未成熟
 [準]:<左利きミステリ>に準ずる
 [番外編]:番外編 (左利き/左手/左右関連)
 [ホラー]:ホラー [SF]:SF
------------------------------------------------------------------

<左利きミステリ>の登場人物・分類表

(探)◆:左利きの探偵/探偵役
(被)▲:左利きの被害者
(犯)●:左利きの犯人
(容)▼:左利きの容疑者
(他)■:左利きのその他の事件関係者
(脇)╋:脇役、通りすがり、妄想中の左利きの人物

 

<左利きミステリ>としての紹介の都合上、
作品のネタバレとなるケースがあります。
基本的に、キーポイントとなる読みどころに関しては
問題が起きないように留意しながら紹介していますが、
ときに一部ネタバレになる場合もありますが、ご容赦ください。

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━

<左利きミステリ>:<日本国内編>リスト(前編)1900年代

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Kokunai-mystery-600x450-dsc06602-2 

(画像:<左利きミステリ>国内編(狭義のミステリ=推理小説)―手持ちの文庫本諸作品)


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(画像:<左利きミステリ>国内編(ホラー、SF&ファンタジー等)―手持ちの文庫本諸作品) 

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━

 

・1948「アンゴウ」坂口安吾 (容)▼?
――戦死した左利きの友人の蔵書にはさまれた「暗号」文。
 戦後妻の愛撫を受ける習性の変化…。
初出:『別冊サロン』1948年5月号
(本作収録短編集)
『ミステリマガジン』2012年1月号(早川書房)
―【小特集1/アニメ「UN-GO」】から原作。
『日本探偵小説全集 10 坂口安吾集』(創元推理文庫 1996)より再録

『桜の森の満開の下・白痴 他十二篇』坂口安吾 岩波文庫 2008.10
―安吾の代表的な短編を集めたもの。

『戦時下の青春 (コレクション 戦争×文学)』集英社 2012.3
―野坂昭如『火垂るの墓』他、戦時下の青春を描く文学作品集。

『古書ミステリー倶楽部II』ミステリー文学資料館/編 光文社文庫
2014/5/13
―古書を題材にした作品集。

 

(関連作品)
・UN-GO第6話脚本「あまりにも簡単な暗号」會川昇
 『ミステリマガジン』2012年1月号(早川書房)
<UN-GO第6話脚本「あまりにも簡単な暗号」會川昇>
アニメ『UN-GO』第3巻 初回限定生産版Blu-ray
―第6話から第8話を収録。

 

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第304号(No.303) 2012/3/17「名作の中の左利き
 ~推理小説編5「アンゴウ」坂口安吾」
2012.3.24
坂口安吾「アンゴウ」名作の中の左利き~推理小説編5~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii304号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2012/03/5-hikkii304-66e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/9c6612ea005ecae70727661b14446e28

 

・1959-1960(1961)『霧の旗』松本清張 (犯)●
――冤罪を受けた男の妹が左利きの犯人を暴こうとする物語。
 初出:『婦人公論』1959年7月号~1960年3月号連載
  1961年3月、中央公論社刊
『霧の旗』松本清張(新潮文庫 昭和47.1.30発行/
 平成15.9.10 41刷改版/平成20.7.10 51刷)

 

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第317号(No.317) 2012/6/16「名作の中の左利き
~推理小説編8~『霧の旗』松本清張」
2012.6.21
名作~推理小説編8『霧の旗』松本清張:
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii317号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2012/06/8-hikkii317-5c5.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/ea53289cc83c3eb73f0733ab31121f8a

 

・1971(昭和56)年 (1981)「兄弟」阿刀田高 (犯)●?
――双子の兄弟の片割れとの扱いの違いに悩むもう一方の片割れのお話。
 初出:東京新聞等 昭和56年(1981)5月31日
(収録短編集)
『新装版 最期のメッセージ』講談社文庫 2009.1.15

 

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第291号(No.291) 2011/12/17「名作の中の左利き~推理小説編
 -3-「兄弟」阿刀田高」
2011.12.29
阿刀田高「兄弟」とLYGP2012:
メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」291、292号告知
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2011/12/lygp2012-hikkii.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/8067fe3bf2ee0e82e960e5259cc9b509

 

・(1972.6)『鏡の国のアリス』広瀬正 [SF] (他)■
――左右逆転の世界に転移した左利きのサキソフォン奏者の青年の物語。
初出:1972年6月(1972年3月9日死去,3ヶ月後)河出書房新社書き下ろし
『鏡の国のアリス』広瀬正 集英社文庫 1982/5/1

 

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第639号(No.639) 2023/4/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(11)広瀬正『鏡の国のアリス』より」
2023.4.1
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界
(11)広瀬正『鏡の国のアリス』より-週刊ヒッキイ第639号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/04/post-bd12d8.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/da5e6246a452d429fefd7456233ff4a5

 

・1978(1980)「第二話 偽装の殺人現場」「第三話 消えた配偶者」
 山村美紗(『京都殺人地図』)(容)▼
――京都府警捜査一課の検視官の警視・江夏冬子の事件簿。
 (第二話)被害者の傷跡から左利きの犯人と断定。
 容疑者の中から左利き捜し。(第三話)同じく左利きの犯人捜し。
 左利きを示す証拠。
初出:「第二話 偽装の殺人現場」『問題小説』昭和53年1月号
 「第三話 消えた配偶者」『問題小説』昭和53年9月号
初出単行本:『京都殺人地図―女検視官江夏冬子』
『京都殺人地図』山村美紗 文春文庫 1988.3.10
『京都殺人地図』山村美紗 徳間書店 Tokuma novels 昭和55(1980)年10月

 

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第368号(No.368) 2013/6/15「名作の中の左利き
~推理小説編17~検視官の見る左利きの特徴・山村美紗」
2013.6.18
名作~推理編17~山村美紗『京都殺人地図』~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii368号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/06/17-hikkii368-1d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/4046bc5e70c8002d237372c8fffdf2e1

 

・1978「ある東京の扉」連城三紀彦 [番外編]<左手>
――「右手のための協奏曲」というアリバイ・トリック小説。
 ラヴェル「左手のための協奏曲」をモチーフに。
 初出:1978(昭和53)年3月号
(収録短編集)
『変調二人羽織』連城 三紀彦/著 光文社文庫 2010/1/13

 

・1980「最期のメッセージ」阿刀田高 (被)▲
――左利きの被害者の残したダイイング・メッセージの謎解き。
初出:『瑠伯』1980(昭和55)年夏季号
(収録短編集)
『新装版 最期のメッセージ』講談社文庫 2009.1.15

 

・1982.10「停電にご注意」鮎川哲也 (他)■
――安楽椅子探偵<三番館>シリーズ。
 アリバイの時刻を示す証拠の写真の人物がみな左利きという謎。
初出:『小説推理』昭和57年10月
(収録短編集)
『クライン氏の肖像―三番館の全事件III』<鮎川哲也名探偵全集>
出版芸術社(平成15年4月)収録。

『材木座の殺人』鮎川哲也 創元推理文庫 2003/8/1

 

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第364号(No.364) 2013/5/18「名作の中の左利き
~推理小説編16~全員が左利きの謎「停電にご注意」鮎川哲也」
2013.5.22
名作~推理編16~全員が左利きの謎・鮎川哲也~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii364号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/05/16-hikkii364-3b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/cf81d782cad9508f380fe8b154670cb5

 

・(1982.6)『春夏秋冬殺人事件』「冬の部 団地警察殺人事件」齋藤栄
 (被)▲
――右使いの左利きの被害者、自殺偽装殺人事件。連作短編集のラスト。
 左利きならではの場面はなく、<左利きミステリ>としては名目だけ。
『春夏秋冬殺人事件』齋藤栄 双葉社 1982/6 

『春夏秋冬殺人事件』 祥伝社 ノン・ポシェット 1995/4

 

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第420号(No.420) 2014/6/21 「名作の中の左利き~推理小説編27~
齋藤栄『春夏秋冬殺人事件』」
2014.6.25
左利きミステリ『春夏秋冬殺人事件』齋藤栄~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii420号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2014/06/hikkii420-a208.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/2479f287f13c41d921ee64bb97abd4db

 

・(1989.4)『8の殺人』我孫子武丸 (犯)● (容)▼
――“8の字屋敷”で起きた連続殺人。左肩にボウガンを構えた犯人…?
『新装版 8の殺人』我孫子武丸/著 講談社文庫(2008/4/15)

『8の殺人』我孫子武丸/著 講談社文庫(1992.3.15)

 

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第382号(No.382) 2013/9/21「名作の中の左利き
~推理小説編20~左利きの容疑者『8の殺人』我孫子武丸」
2013.9.26
左利きの容疑者『8の殺人』我孫子武丸~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii382号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/09/hikkii382-d77d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/56e12e92f4f6e9b32b29cf54de39238a

 

・(1991.9)『歳時記(ダイアリイ)』依井貴裕 (犯)●
――小説内小説『歳時記(ダイアリイ)』。本筋の事件で、道具と使い手、
 機械と使い手と積極的・消極的な左利きの見分け方、誰が左利きか?
 左利きの人への敬意も…。
『歳時記(ダイアリイ)』依井貴裕/著 東京創元社 <黄金の13>1991/9/1

 

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第415号(No.415) 2014/5/17「名作の中の左利き~推理小説編26~
『歳時記(ダイアリイ)』依井貴裕」
2014.5.21
左利きミステリ『歳時記(ダイアリイ)』依井貴裕~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii415号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2014/05/hikkii415-a170.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/79180db6972e602d256fcbcb05f6e74d

 

・(1991.12)『朝霧高原殺人事件』和久峻三 (被)▲
――赤かぶ検事と行天燎子警部補のシリーズ。指のペンだこから左利きと。
『朝霧高原殺人事件』和久峻三 光文社文庫―赤かぶ検事シリーズ 1991.12

『朝霧高原殺人事件―赤かぶ検事シリーズ』和久峻三 講談社文庫 2000.8

 

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第360号(No.360) 2013/4/20「名作の中の左利き
~推理小説編15~左利きの会の謎『朝霧高原殺人事件』和久峻三」
2013.4.25
左利きの会と赤かぶ検事『朝霧高原殺人事件』~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii360号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/04/hikkii360-4825.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/bbf9a8ce165f6b1fc5009f35867abc96

 

・(1995.7)『左手のパズル』萩尾望都 [ファンタジー]
――チェロを弾く16歳の少年ジョシュアがたどった、数奇な運命
 左と右を間違う左利きの少年の幼少時の秘密を繙く
『左手のパズル』萩尾望都/文 東逸子/絵 新書館 1995/7/13

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第185号(No.185) 2009/6/20「名作の中の左利き(3)『左手のパズル』」 

 

・(1996.6)『どちらかが彼女を殺した』東野圭吾 (被)▲ (容)▼
――加賀恭一郎シリーズ。一部右使い左利きの妹の自殺偽装の殺人事件。
 警察官の兄が割り出した容疑者は…。容疑者も犯人も左利き?
『どちらかが彼女を殺した』東野圭吾 講談社ノベルス 1996/6/1

『どちらかが彼女を殺した』東野圭吾 講談社文庫‎ 1999/5/14

 

・(1997.6)「シベリア急行西へ」麻耶雄嵩 (被)▲
――異常な探偵による本格謎解き短編。急行列車内の作家殺人事件。
 右手の三本指で作った輪っかの謎。作家が左利きと知らなかった犯人。
(収録短編集)
『メルカトルと美袋のための殺人』麻耶雄嵩/著 講談社ノベルス 1997.6

『メルカトルと美袋のための殺人』麻耶雄嵩/著 集英社文庫 2011/8/19

 

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第411号(No.411) 2014/4/19「名作の中の左利き~推理小説編25~
「シベリア急行西へ」麻耶雄嵩」
2014.4.23
左利きミステリ「シベリア急行西へ」麻耶雄嵩~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii411号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2014/04/hikkii411-2f88.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/6bf7ba85b5fbcb0e23a8a6b66aa2fe9d

 

・(1997)『三月は深き紅の淵を』「第二章 出雲夜想曲」恩田陸 (他)■
――左利きの謎の覆面作家の正体を探し出すという趣向のミステリ
『三月は深き紅の淵を』恩田陸/著 講談社文庫 2001.7.13

 

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第296号(No.296) 2012/1/21「名作の中の左利き
 ~推理小説編4恩田陸」
2012.1.25
『三月は深き紅の淵を』恩田陸:
メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」296号告知
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2012/01/hikkii296-ac56.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/153a74e42e321eed64aa0da07e7a3d16

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本誌では、「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前編)」と題して、今回も全紹介です。

私の発行しているメルマガ二誌における<左利きミステリ>のコラボ4回目です。

今回は遂に日本人作家による<左利きミステリ>の<国内編>です。
10年ぐらい前から、本誌で左利きの人を主人公にした、あるいは左利きの人が登場する、左利きに関連した小説を紹介するコーナーを始め、その中から推理小説を紹介するシリーズを新たに開始しました。
それが、<左利きミステリ>です。

左利きをトリックに利用した推理小説や推理ものや刑事ものサスペンスもののテレビドラマなども多く見かけられます。
映像ものの場合は、左利きという行動は「見せやすい」のが一因かもしれません。

実際には、世間の人が思っている以上に左利きの人というのは存在するのですが、忘れられているのでしょうね。

というわけで、私がコツコツと見つけた作品をリスト化してみました。
三十本ほどです。

もちろん、実際にはもっと多くの作品が出ているとは思いますが、私の見つけた範囲の作品がこれらです。

こういうのもあるよ、という情報をお待ちしています。
よろしく!

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

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2023.01.31

私の読書論166-私の年間ベスト3・2022年フィクション系(後)初読編-楽しい読書335号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書【別冊 編集後記】

2023(令和5)年1月31日号(No.335)「私の読書論166-
私の年間ベスト3・2022年フィクション系(後編)再読編&初読編」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2023(令和5)年1月31日号(No.335)「私の読書論166-
私の年間ベスト3・2022年フィクション系(後編)再読編&初読編」
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 今年も「私の年間ベスト3・2022年フィクション系(後編)」です。

 <フィクション系>は、文字通りフィクション、
 小説等の創作物を指します。

 まずは、<再読編ベスト3>、次に<初読編ベスト3>を。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 - 懐かしの冒険サスペンスと懐かしの人生?ミステリ -

  ~ 私の年間ベスト3・2022フィクション系(後編) ~

  <再読編ベスト3>&<初読編ベスト3>

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 ●<再読ベスト3>

再読24冊から、前号で<再読ベスト3>の候補をあげています。

『果てしなき旅路』『血は異ならず』ゼナ・ヘンダースン
『マンハンター』ジョー・ゴアズ
『縮みゆく人間』『地獄の家』リチャード・マシスン
『きみの血を』シオドア・スタージョン
『鳥』ダフネ・デュ・モーリア
『怪奇幻想の文学 I 深紅の法悦』紀田順一郎、荒俣宏/編
『ドラキュラのライヴァルたち』マイケル・パリー編
『闇の展覧会1・2』カービー・マッコーリー/編

 

ここから<再読ベスト3>を発表します。

(3)『果てしなき旅路』ゼナ・ヘンダースン

前号でも紹介しましたように、左利きの問題との関連で、
私にとって忘れられない作品です。
地球に不時着した異星人が、地球人のなかでの生活になじむべく、
超能力を封じて暮らす、というお話。
詳しくは、↓

第625号(No.625) 2022/9/3
「2022年8月13日国際左利きの日合併号(続)
左利きとアイデンティティ ~《ピープル》シリーズから考える」
2022.9.3
2022年8月13日国際左利きの日合併号(続)左利きとアイデンティティ
-週刊ヒッキイ第625号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/09/post-bbbde2.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/4db1239925b49f49fc58073cbe1d5f73

 

(2)『縮みゆく人間』リチャード・マシスン

ある事情で身体が縮んでしまうようになった男性の物語。
冒険サスペンスものでありながら、人間とは何か、夫婦とか家族とか、
人間関係とは? といった問題を考えさせる。
ラスト、いよいよ命の終わりかと思うと、実は……、という傑作。
生きるってことは大変なことなのです。

(1)『マンハンター』ジョー・ゴアズ

アクションたっぷりのハードボイルド・ミステリながら、
いや、それだからか、学生時代の女の子との思いを胸に、
汚れた世界で一人奮闘し、悪と戦う男の姿が、美しい物語です。

 

★☆★☆ <再読ベスト3> ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

・『果てしなき旅路』ゼナ・ヘンダースン/著 深町眞理子/訳
ハヤカワ文庫 SF ピープル・シリーズ 1978/7/1(1959)

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・『縮みゆく人間』リチャード・マシスン 吉田誠一/訳
 ハヤカワ文庫NV 1977

 

・『マンハンター』ジョー・ゴアズ 山中誠人/訳 角川文庫 1978

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☆★☆★☆★☆★☆★ ☆★☆★☆★☆★☆★ ☆★☆★☆★☆★☆★

 

 ●<初読ベスト3>候補

次に初読21冊から<初読ベスト3>候補を挙げてみましょう。

『バーニーよ銃を取れ』トニー・ケンリック
『ハメット』ジョー・ゴアズ
『探偵コナン・ドイル』ブラッドリー・ハーパー
『オクトーバー・リスト』ジェフリー・ディーヴァー
『木曜殺人クラブ』リチャード・オスマン
『祖父の祈り』『父親たちにまつわる疑問』マイクル・Z・リューイン
『硝子のハンマー』貴志祐介
『下町ロケット ガウディ計画』池井戸潤
『ある日どこかで』リチャード・マシスン

まあ、こんなところでしょうか。

『バーニーよ銃を取れ』は、
ひょんことからギャングの親分を敵に回すことになった
一般人の男三人の戦い。
プロの軍人を教官に訓練に励み、決戦を迎えるが……。

次の二つは、作家ハメットとコナン・ドイルが探偵役となるミステリ。
それぞれ事実と虚構が相まっておもしろいものになっていました。

ラストのどんでん返しが魅力のディーヴァーの意欲作、
『オクトーバー・リスト』は、逆進行のミステリ、スゴイの一語。

『硝子のハンマー』は、テレビ・ドラマで見た作品の原作。
密室殺人の謎解きと、犯人側のドラマと二倍楽しめ、かつ意外なラスト。

『下町ロケット ガウディ計画』は、『下町ロケット』の続編で、
私は、工業高校の機械科卒で、級友にも町工場の社長の息子などいて、
そういう部分での興味もあり、物作りにかける思いといった内容も、
楽しめるものでした。
(そういう意味では、朝ドラの『舞いあがれ』も、
 わが故郷、中小企業の町、東大阪が舞台の一つであり、
 町工場を継いだ父親の夢を実現しようと奮闘する主人公、
 という面も含めて、興味深く毎朝視聴しています。)

 

『ある日どこかで』は、時間の壁を超えて出会う男女の恋物語。
映画化もされ、宝塚歌劇でも上演されたという作品の原作です。
しかし、これは死を宣告された青年の狂喜が生み出した妄想なのか、
実際に起きた奇跡なのか、どちらにも解釈される仕掛けが、
この作家らしいといいますか……。

『木曜殺人クラブ』『祖父の祈り』のふたつは、
老人が主人公となるお話で、今や老人の一人となった私にとっても、
興味深い内容でした。

前者は、高級老人ホームで起きた殺人事件をミステリ好きのメンバーが
探偵に乗り出すというストーリー。過去の事件の影が長い尾を引く物語。
各人の過去の人生の秘密が暴かれて行き、それぞれに興味深い内容で、
人生の重さといったものを改めて実感させられます。

後者は、コロナ禍を思わせるパンデミック下の近未来のアメリカを
思わせる町が舞台とする作品。
感染して亡くなった妻との約束を守るため、
同じく亡くなった娘の夫に代わり、
祖父が娘とその息子(孫の少年)を守り抜くという決意を貫く物語。
男の役割といったものを全うしようとする老人の戦い。

再読したダフネ・デュ・モーリア『鳥』中の表題作「鳥」も、
妻と子供たちを守る夫のお話で、
カービー・マッコーリー/編のホラー・アンソロジー『闇の展覧会1』
巻末の短い長編ともいうべきキングの「霧」も、
息子を守る父親の戦う姿が描かれている作品でした。
こういう物語には、グッとくるものがあります。

『父親たちにまつわる疑問』は、
異星人を名乗る心優しい青年にまつわる事件を、“心優しき私立探偵”
アルバート・サムスンが解決する、心優しいお話。

 

 ●<初読ベスト3>

では、<初読ベスト3>の発表。

(3)『バーニーよ銃を取れ』トニー・ケンリック
他人の講座から預金を盗み取ったものの、相手はギャングの親分。
追い込まれたバーニーたちは銃を取るが……。
鬼軍曹を教官に特訓を受け、作戦を練り、対決する!
この過程と実際の決戦がおもしろい冒険サスペンス。

 

(2)『ある日どこかで』リチャード・マシスン

私は、ジャック・フィニイのノルタルジック・ファンタジーとでも
呼ぶのでしょうか、一連の短編が好きで、大切にしています。
彼には時間を超えるファンタジーの長編もあります。
この『ある日どこかで』も
そういうフィニイの長編をリスペクトした作品になっています。
実はフィニイの作品も未読で、ずっと将来の楽しみに取ってあるのです。
この長編も実は、そういう一冊だったのですが、
このたび、他のマシスンの本を整理するので、これも読んでみました。

ラストの仕掛けをどう評価するのか、というところが分かれ目か?

 

(1)『木曜殺人クラブ』リチャード・オスマン

偶然ですが、こちらもリチャードさんですね。
それはさておき、上にも書きましたように、この長編は、
老人の探偵クラブの謎解きゴッコなのですが、
それぞれの登場人物の過去が暴かれるなかで、人生の重さといいますか、
人の世の浮き沈みと生き方、その心情の動きなど、
なかなか読ませるものがありました。

p.29(羽田詩津子訳)
《人はある年齢を超えたら、やりたいことはほとんどできる。
 医者や子どもたちを除けば、やめろと言う人もいない。》

p.59(羽田詩津子訳)
《トニーは運を信じていない。彼が信じているのは努力だ。
 準備がおろそかになれば、失敗は目に見えている。
 トニーが教わった年老いた英語教師はかつてそう言った。
 それを忘れたことは一度もない。》

p.118(羽田詩津子訳)
《人生では、よい日を数えるようにしなくてはならない。
 そういう日をポケットにしまって、
 いつも持ち歩かなくてはいけない。》

p.200(羽田詩津子訳)
《おれたち全員が弱ってきている、(略)ちょろいもんだ。
 ひとひねりだ。そうだろ? 造作もないにちがいない。
 だが、いいか、ここには人生で何事かを成し遂げた人もいるんだ。
 ちがうか?》

p.283 (羽田詩津子訳)
《よく時が傷を癒やすと言うが、人生にはいったん壊れたら、
 決して治せないものがある。》

p.436(羽田詩津子訳)
《自分は一人でやりたいことをして、満足している人間なのか? 
 それとも、手に入れたものだけでどうにか納得しようとしている、
 孤独な人間なのか? 一人なのか孤独なのか?》

等々、気になる文章が出てきます。

次の作品も出版され好評のようです。また読んでみたいものです。

 

☆★☆★ <初読ベスト3> ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

・『バーニーよ銃を取れ』トニー・ケンリック 上田公子/訳
 角川文庫 1982

・『ある日どこかで』リチャード・マシスン 尾之上浩司/訳
 創元推理文庫 2002

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・『木曜殺人クラブ』リチャード・オスマン 羽田詩津子/訳
 ハヤカワ・ミステリ 2021

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★☆★☆★☆★☆★☆ ★☆★☆★☆★☆★☆ ★☆★☆★☆★☆★☆

 

 ●選外――マイクル・Z・リューイン

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選外として、やはり特筆したいのが、マイクル・Z・リューインの作品
『祖父の祈り』と『父親たちにまつわる疑問』です。

・『祖父の祈り』マイクル・Z・リューイン 田口俊樹/訳
 ハヤカワ・ミステリ 2022

・『父親たちにまつわる疑問』マイクル・Z・リューイン 武藤陽生/訳
 ハヤカワ・ミステリ文庫 2022

・『ミステリマガジン』2022年9月号(No.754)
特集:マイケル・Z・リューイン生誕80周年(早川書房 2022.7.25)

《リーロイ・パウダー警部補ものの本邦初訳の短篇と
 私立探偵アルバート・サムスンものの書籍未収録短篇の再録、
 リューインからの特別メッセージと近況、
 リューイン・ファンの作家たちによるエッセイなどで、
 巨匠の魅力を再確認していく》――という特集号も。

 

『祖父の祈り』は、上にも書きましたように、老人が家族を守るお話。
まだまだ俺にもやれる、といった独白もあり、
年老いた男の生き方の一つの在り方を描きます。
今や老人となってしまった私の心に響くものがありました。

p.70(田口俊樹訳)
《生きていくことこそなにより重要なことだ。それが妻との約束だった。
 息を引き取る直前に(略)「あの子たちをお願いね」/
 「任せておけ」老人はそう約束したのだった。》

p.66(同)
《あの男はおれを欲しがってたんだ。このおれを! 
 まだまだおれは現役だということだ。》

p.76(同)
《自分の仕事をきちんとやってのけたのだ。おれは役に立った。》

p.151(同)
《老人の望みはここから出ることだった。
 家族みんなでここを逃れることだ。それができないなら、
 せめて今いる場所でより安全に暮らせるよう努力するしかない。
 壁を強化して、ドアも補強して……
 そういうことこそおれの“役割”だ。》

p.198(同)
《任務はまだ完了していない。今はまだ。
 それでも老人には証明できた
 ――家族のために脱出のチャンスをつくるだけの力は
 おれにはまだ残されている。》

 

『父親たちにまつわる疑問』は、かつて私が大好きだった
“心優しき私立探偵”アルバート・サムスンの最新作。
久しぶりの新作の翻訳の登場で、おおいに期待しました。
短編集なので、そういう意味ではちょっと物足りないともいえますが、
事件の依頼者の性格といいますか、人間性がまたサムスンと合っていて、
この二人の絡みがおもしろいものでした。

初めての人もぜひ読んでいただきたい、
心優しい気持ちになることでしょう。

 

【追記】――<左利きミステリ>

前回、「●(3)小説や左利き本等著作のための勉強本」
の段で、<左利きミステリ>を二点紹介しました。

もう一つ忘れていたものがあるので、追加しておきます。
<初読ベスト3>にも選んだ

『木曜殺人クラブ』リチャード・オスマン

です。

事件の捜査に当たる地方警察の女性警官ドナーの妄想として、
<左利きネタ>が登場します。
手柄をたてて刑事になりたい彼女は、
実は、老人探偵クラブの警察側の情報源として、
クラブの面々の企みによって捜査にくわえてもらえたのでした。

p.125(羽田詩津子訳)
《「鑑識に筆跡を調べてもらったら、何がわかったと思いますか?」
 クリスは興味がなさそうなふりをするだろうが、
 実はそうではないことはわかっている。
 「トニー・カランは実は左利きだったんです」》

よくある<左利きネタ>です。

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 ★創刊300号への道のり はお休みです
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本誌では、「「私の読書論166-私の年間ベスト3・2022年フィクション系(後編)再読編&初読編」」と題して、今回も全文転載紹介です。

再読編と初読編のベスト3の紹介でした。
初読編は選外として、マイクル・Z・リューインの新作を紹介しました。
これもオススメです。
『祖父の祈り』は、コロナ禍に関する本は読んでこなかったので、初めての作品でした。
そういう意味でも家族を守る男/老人(祖父)の本としても、心に残る作品でした。

家族を守る男(父親)の物語としましては、再読本の中に、キングの「壁」や、デュ・モーリアの「鳥」などがありました。
これらは、作品のストーリー的にも優れたものでした。
機会があれば、ぜひお読みください。

 ・・・

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2023.01.15

私の読書論165-私の年間ベスト3・2022年フィクション系(前)総リスト&再読編-楽しい読書334号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書【別冊 編集後記】

2023(令和5)年1月15日号(No.334)「私の読書論165-
私の年間ベスト3・2022年フィクション系(前編)総リスト&再読編」

 

例年のことですが、
遅くなりましたが、
明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

レフティやすお <(_ _)>

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2023(令和5)年1月15日号(No.334)「私の読書論165-
私の年間ベスト3・2022年フィクション系(前編)総リスト&再読編」
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 今年の一発目になります。
 今年も「私の年間ベスト3・2022年フィクション系(前編)」です。

 <フィクション系>は、文字通りフィクション、
 小説等の創作物を指します。

 まずは、「再読編」から。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - 昔の感覚に間違いはなかった!? -
  ~ 私の年間ベスト3・2022フィクション系(前編) ~
  2022年フィクション系ほぼ全書名紹介&<再読編ベスト3>候補作
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●傾向と分類

今年は、冊数そのものは、例年に負けない50冊程度でした。
ただ、再読ものが多数(20冊)となりました。

そこで今年は、<再読編ベスト3>と<初読編ベスト3>とに分けて
紹介してみましょう。

 ・・・

例年のように簡単に分類してみましょう。

(1)メルマガ用のお勉強の本
(2)それ以外の古典の名作
(3)小説や左利き本等著作のための勉強本
(4)個人的な趣味で、好きな作家、
 ミステリ(推理小説)やSF、冒険小説など

*(再):自分の蔵書の再読本、[再]:作品そのものは再読、本は新本

2022年は、コロナで中断していた本の整理を再開しようということで、
再読ものが増えました。
何十年ぶりかに改めて読み直して不要なものは処分する、ということで、
過去には聖域として除外していた本も、思いきって……。

そこで怪奇・恐怖もの(海外のホラー)をかなり読んでみました。
他にも推理小説(海外ミステリ)も読みました。

 

 ●(1)メルマガ用のお勉強の本

「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2022から」向けの本から――

・[再]『老人と海』ヘミングウェイ 高見浩訳
 新潮文庫 2020/6/24

・[再]『老人と海』アーネスト ヘミングウェイ 小川 高義/訳 
光文社古典新訳文庫 2014/9/11

2022(令和3)年7月15日号(No.322)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2022から(1)
新潮文庫『老人と海』ヘミングウェイ(高見浩訳)」
2022.7.15
新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2022から
(1)新潮文庫『老人と海』-「楽しい読書」第322号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/07/post-0bc97e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/a3c96264c4e3a66832a5f013d7dfd965

・[再]『山椒大夫・高瀬舟・阿部一族』森鴎外 角川文庫 1967/2022

2022(令和3)年7月31日号(No.323)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2022から
(2)角川文庫『山椒大夫・高瀬舟・阿部一族』森鴎外」
2022.7.31
新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2022から(2)
角川文庫『山椒大夫~』森鴎外-「楽しい読書」第323号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/07/post-b6a16c.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/68c6961aff920da9831353e34d8a34e3

・『光の帝国 常野物語』恩田陸 集英社文庫 2000/9/20(1997) 

・『蒲公英(たんぽぽ)草紙 常野物語』恩田陸 集英社文庫 2008/5/20(2005)
・『エンドゲーム 常野物語』恩田陸 集英社文庫 2009/5/20(2006)

2022(令和3)年8月31日号(No.325)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2022から
(3)集英社文庫『光の帝国 常野物語』恩田陸」
2022.8.31
新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2022から(3)集英文庫『光の帝国 常野物語』恩田陸
-「楽しい読書」第324号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/08/post-8cf420.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/5d442e3e2fd0fe6a283a313a5147da3d

・(再)『果てしなき旅路』ゼナ・ヘンダースン/著 深町眞理子/訳
ハヤカワ文庫 SF ピープル・シリーズ 1978/7/1(1959)

・(再)『血は異ならず』ゼナ・ヘンダースン/著 宇佐川晶子, 深町眞理子/訳
ハヤカワ文庫 SF 500 ピープル・シリーズ) 1982(1967)

220812people

『左利きを考える 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第624号(No.624) 2022/8/13
「2022年8月合併号―8月13日 国際左利きの日
 INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY―」
2022.8.13
2022年8月13日左利きの日INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY合併号
-週刊ヒッキイ第624号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/08/post-54feef.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/e993c67c3ad6bbfb1ae083afb30873aa
第625号(No.625) 2022/9/3
「2022年8月13日国際左利きの日合併号(続)
左利きとアイデンティティ ~《ピープル》シリーズから考える」
2022.9.3
2022年8月13日国際左利きの日合併号(続)左利きとアイデンティティ
-週刊ヒッキイ第625号

恩田陸さんの<常野物語>は、
ゼナ・ヘンダースンの<ピープル>シリーズに触発された物語でもあり、
そういう意味で参考文献的に、この本も読みました。
そのまえに、私のもう一つのメルマガ
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』でも、
少数派と差別、多様性といった面から取り上げていました。

 

「世界の十大(重大?)[小]恋愛小説」の試み のための本から――

・[再]『潮騒』三島由紀夫 新潮文庫 新版 2020/10/28

2022(令和4)年11月15日号(No.330)
「私の読書論162 x161 -小説の王道、それは恋愛小説か?(2)
ハッピーエンド型・悲恋型」
2022.11.15
私の読書論162-小説の王道-恋愛小説(2)ハッピーエンド型・悲恋型
-「楽しい読書」第330号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/11/post-f4ce33.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/02969a20ac7c9b91e9e8615f7da6ee3c

この企画は、
今年の「私の読書論」で、閑をみて書いていこうと考えています。

そういう候補作の一つでもあります。
これは、新版が出ているというので、読んでみました。
解説が「〔新解説〕重松清」に変わっているところが異なります。
本編はもちろん変わりません。

 

 ●(2)それ以外の古典の名作

これといってなし。
1950年代、60年代も今では古典ともいえますが、
自分の感覚としましては、つい昨日読んだ本のイメージがあって、
古典にはしづらいものがあります。

一つだけあげれば――

・(再)『怪奇幻想の文学 I 深紅の法悦』紀田順一郎、荒俣宏/編
 新人物往来社 新装版 1979

私の蔵書は、1979年の新装版ですが、元の版は1969年出版で、
吸血鬼ものの怪奇・恐怖小説(ホラー)の短編アンソロジーです。
その収録作には、ジョン・ポリドリ「吸血鬼」(1819)や、
レ・ファニュの「吸血鬼カーミラ」(1872)などの
古典と呼んでいい作品があります。

・(再)『妖怪博士ジョン・サイレンス』アルジャーノン・ブラックウッド
 国書刊行会<ドラキュラ叢書 第三巻> 1976

も、1908年刊のオカルト探偵もののホラー短編集
(<シャーロック・ホームズのライバルたち>の変種といったところ)
もありました。

 

 ●(3)小説や左利き本等著作のための勉強本

「勉強のため」といいますと、考え方により、何でも挙げられます。
特にこれ、というものはありませんでした。

<左利きミステリ>
・『探偵コナン・ドイル』ブラッドリー・ハーパー ハヤカワ・ミステリ
 2020

――「左利きの殺人鬼」として知られるジャック・ザ・リッパー
(切り裂きジャック)を、名探偵ホームズの生みの親コナン・ドイルが、
ホームズ流推理のモデルといわれる医学の恩師ベル博士、
同じく作家の女性マーガレットの三銃士で追いかける時代ミステリ。
・(再)『強盗プロフェッショナル』ドナルド・E・ウェストレーク
 角川文庫 1975

――2012年の<クリスマス・ストーリーをあなたに~>で紹介しました、
天才的犯罪プランナーにして職業的窃盗の第一人者、哀愁の中年泥棒
<ドートマンダー>ものの長編に登場する、
仲間の一人の甥の青年が抱く妄想の中のヒーローが左利き。

2021(令和3)年11月30日号(No.307)
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(11)-2021-
「パーティー族」ドナルド・E・ウェストレイク」
2021.11.30
クリスマス・ストーリーをあなたに~(11)-2021-「パーティー族」
-楽しい読書307号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/11/post-89135b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/18c776f043925c645747d63c43d02f2c

 

 ●(4)個人的な趣味で、好きな作家、
   ミステリ(推理小説)やSF、冒険小説など

<海外ミステリ>
・(再)『リリアンと悪党ども』トニー・ケンリック 角川文庫 1980
・『マイ・フェア・レディース』トニー・ケンリック 角川文庫 1981
・『バーニーよ銃を取れ』トニー・ケンリック 角川文庫 1982

・『暗くなるまで待て』トニー・ケンリック 角川文庫 1984
・『俺たちには今日がある』トニー・ケンリック 角川文庫 1985

 

――トニー・ケンリックは、1974年『スカイジャック』という、
ジャンボ機ともども300人超の乗員乗客を誘拐するという
とんでもないアイデアをひっさげて登場した作家。
その後ボチボチと新作が刊行され、私も次々と買いました。
でも初めの3作は読んだものの、それ以後は買っただけで積ん読でした。
今回、蔵書整理の一貫でまとめて読みました。やっぱりおもしろい。
コメディタッチのサスペンスものから、冒険ものに移行しています。

・(再)『マンハンター』ジョー・ゴアズ 角川文庫 1978

・『ハメット』ジョー・ゴアズ 角川文庫 1985

アメリカの元探偵会社の探偵出身という経歴のハードボイルド系作家。
前者は、金持ちのお嬢さんを麻薬中毒に引き込んだ連中を罰するべく
活動する、しがない私立探偵の物語。その仕掛けがすごくて、かつ……。
後者は、同じく元探偵で作家となったハードボイルド系作家ハメットを
主人公にしたハードボイルド・ミステリ作品。

・(再)『堕ちる天使』ウィリアム・ヒョーツバーグ ハヤカワ文庫NV
 1981
・(再)『ポーをめぐる殺人』ウィリアム・ヒョーツバーグ
 扶桑社ミステリー 1998

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――ヒョーツバーグも、時折、意外な仕掛けのミステリを発表する。
前者は、オカルトもので、後者も一部オカルトがらみで、
コナン・ドイルのアメリカ公演旅行中の事件を描く。
ドイルと共に脱出王ハリー・フーディニが探偵として活躍し、
のちに作家となる新聞記者デイモン・ラニアン、
そしてドイルにしか見えない存在としてポーの亡霊が現れる、
など有名人たちが登場する。

・『タラント氏の事件簿』デイリー・キング 創元推理文庫 2018
――1930年代の短編集。<ホームズのライバル>ものとして読んでみた。
・『サム・ホーソーンの事件簿II』エドワード・D・ホック
 創元推理文庫 2002
――1000編もの短編ミステリを書いたと言われる著者ホックの
田舎医者の名探偵ぶりを描く本格謎解き時代ミステリ第二弾。
・『オクトーバー・リスト』ジェフリー・ディーヴァー 文春文庫 2021
――事件の終わりから逆に遡って描くという大逆転発想のミステリ。
・『木曜殺人クラブ』リチャード・オスマン ハヤカワ・ミステリ 2021

――老人テーマの小説。養老院のクラブの一つ探偵クラブのメンバーが、
経営者の一人が殺されるという実際の事件を解決に導く物語。
各人の過去が織り込まれた物語が読ませる。

・『祖父の祈り』マイクル・Z・リューイン ハヤカワ・ミステリ 2022

・『父親たちにまつわる疑問』マイクル・Z・リューイン
 ハヤカワ・ミステリ文庫 2022

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――マイクル・Z・リューイン生誕80周年記念出版のうちの新作二冊。
前者は、コロナ禍を思わせるパンデミック下の近未来アメリカを舞台に、
妻と娘の夫を亡くした祖父が、娘と孫の少年を守り抜こうとする物語。
後者は、心優しき私立探偵〈アルバート・サムスン〉シリーズ最新作、
エイリアンだと自称する青年にまつわる事件、連作四中編。

・(再)『世界ショートショート傑作選1』各務三郎/編 講談社文庫
 1978
――海外作家による、<クライム&ミステリー>、<怪奇&幻想>、
<コント>の三部からなるショートショートの傑作アンソロジー。

<SF>
・(再)『世界SFパロディ傑作選』風見潤、安田均編 講談社文庫 1980
――海外作家によるSFのパロディ短編アンソロジー。

<怪奇/恐怖小説(ホラー)>
・(再)『ドラキュラのライヴァルたち』マイケル・パリー編
 ハヤカワ文庫NV 1980

――吸血鬼の短編アンソロジー。古典から1970年代の現代ものまで。
・(再)『きみの血を』シオドア・スタージョン ハヤカワ・ミステリ 1971
――吸血鬼ものの変種。意外な青年のラブ・ロマンスもの。
・(再)『鳥』ダフネ・デュ・モーリア ハヤカワ・ミステリ 1963

――表題作はヒッチコックの映画の原作で、鳥が人を襲うというホラー。
家族を守り抜く父親/夫の活躍。他に二作の心理ものホラー収録。

・(再)『地球最後の男』リチャード・マシスン ハヤカワ文庫NV 1977
・(再)『縮みゆく人間』リチャード・マシスン ハヤカワ文庫NV 1977

・(再)『地獄の家』リチャード・マシスン ハヤカワ・ノヴェルズ 1972

・『ある日どこかで』リチャード・マシスン 創元推理文庫 2002

――リチャード・マシスンは、近年再評価の動きがあるという
アメリカのSF系ホラー作家。『地球――』は吸血鬼もののSF。
『縮みゆく――』は身体が徐々に縮んでしまうという人間の冒険物語。
『地獄――』は幽霊屋敷ものに科学を持ち込んだ本格サスペンス。
『ある日――』は時間旅行による恋物語。

・(再)『ロイガーの復活』コリン・ウイルソン ハヤカワ文庫NV 1977
――『賢者の石』以前の「クトゥールー神話」ものの中編。
・(再)『怪奇な恋の物語』ヘンリー・クレメント ハヤカワ・ノヴェルズ
 1970
――不調の青年画家が田舎の屋敷で出会った戦争で死んだ少女の幻影。
・(再)『闇の展覧会1』カービー・マッコーリー/編 ハヤカワ文庫NV
 1982

――キングの短い長編「霧」を含む怪奇恐怖小説のアンソロジー一冊目。
・(再)『闇の展覧会2』カービー・マッコーリー/編 ハヤカワ文庫NV
 1982

――SFやファンタジー系などの作家によるオリジナル・アンソロジーの2。

<国内ミステリ>
・『リラ荘殺人事件』鮎川哲也 角川文庫 2016
――芸大学生の連続殺人事件の謎を解く本格推理小説。
・『硝子のハンマー』貴志祐介 角川文庫 2007

――テレビドラマ化もされた「防犯探偵・榎本」シリーズの傑作長編。
・『しのぶセンセにサヨナラ』東野圭吾 講談社文庫 1996
――「浪花少年探偵団」シリーズ第二弾、休職中のセンセの事件簿。

<その他一般小説>
・『下町ロケット ガウディ計画』池井戸潤 小学館文庫 2018

・『下町ロケット ゴースト』池井戸潤 小学館文庫 2021

――池井戸さんは、2019年の新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェアで
『陸王』を読んだのが最初で、図書館でこのシリーズ作が並んでいて
『下町ロケット』から順に。私は工業高校の機械科卒なので級友にも
町工場の息子がいたりして、必ずしも他人事でもなく、楽しめました。

2019(令和元)年7月31日号(No.252)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2019から」
2019.7.31
新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2019から―『陸王』他
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2019/07/post-e5f434.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/f113ad87a21f783d36d0d35c255ab158

 

 ●<再読ベスト3>の候補

再読24冊、初読21冊というところでしょうか。
他にもあるのですが、ヒ・ミ・ツということで。

今回は<再読ベスト3>を、と考えていたのですが、
詳細なリスト作りに手を取られ、その紹介ができませんでした。
次回に<初読ベスト3>ともども紹介します。

最後に、<再読ベスト3>の候補の書名のみあげておきます。

『果てしなき旅路』『血は異ならず』ゼナ・ヘンダースン
『マンハンター』ジョー・ゴアズ
『ポーをめぐる殺人』ウィリアム・ヒョーツバーグ
『縮みゆく人間』『地獄の家』リチャード・マシスン
『鳥』ダフネ・デュ・モーリア
『怪奇幻想の文学 I 深紅の法悦』紀田順一郎、荒俣宏/編
『ドラキュラのライヴァルたち』マイケル・パリー編
『闇の展覧会1・2』カービー・マッコーリー/編

 

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 ★創刊300号への道のり はお休みです
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本誌では、「私の年間ベスト3・2022年フィクション系(前編)総リスト&再読編」と題して、今回も全文転載紹介です。

今年は、コロナ禍で滞っていた蔵書整理の再開で、初読よりも再読本が多くなりました。
読み直して、やはり残しておくべきか否か判断しよう、というわけです。

昔から好みが変わっていたり、価値観の変化が起きているのか等、再確認しています。

案外、好みに変化がなかったものでした。
また当時どうしてこの本が気になっていたのか分からなかった点が今回の再読で理解できた、という経験もありました。

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

『レフティやすおのお茶でっせ』
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2022.10.15

<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161-私の自作左利きミステリ-「楽しい読書」第328号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書-328号【別冊 編集後記】

2022(令和3)年10月15日号(No.328)
「<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
 【左利きミステリ入門】ホームズのライヴァルたち+自作紹介」

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2022(令和3)年10月15日号(No.328)
「<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
 【左利きミステリ入門】ホームズのライヴァルたち+自作紹介」
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 × × × × × × × × × × × × × × × ×
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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン
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第628号(No.628) 2022/10/15
「<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
 【左利きミステリ入門】ホームズのライヴァルたち」
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 今回は、私の発行しているメルマガ
 <週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>の三度目のコラボ企画です。

 決して過去二回の企画が好評だったというわけではありませんが、
 二本同じ日に出すのが、苦痛といえば苦痛。
 で、まあ、手抜きといえば手抜き。
 私の好みの問題といえば好みの問題です。

 というわけで、スタートしましょう。

 <楽しい読書>編では、全く同じ内容ではつまらないので、
 一部をカットして、後半に「私の左利きミステリ」を紹介します。

 

*過去のコラボ企画

【第一回】
・左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
第577号(No.577) 2020/8/15
左利きの本を読む~ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(1)
×レフティやすおの楽しい読書(No.276)

2020.8.15
ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(1)-週刊ヒッキイ第577号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/08/post-ed8cea.html

・レフティやすおの楽しい読書
2020(令和2)年8月15日号(No.276)
左利きの本を読む~ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(2)
×左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii(No.577)

2020.8.15
ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(2)-「楽しい読書」第276号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/08/post-ec0ad2.html

【第二回】
・左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
第595号(No.595) 2021/5/15
「楽しい読書コラボ企画:私の読書論144<左利きミステリ>その後」
・古典から始める レフティやすおの楽しい読書
2021(令和3)年5月15日号(No.294)
「週刊ヒッキイコラボ企画:私の読書論144<左利きミステリ>その後」

2021.5.15
私の読書論144-<左利きミステリ>その後
-週刊ヒッキイ595号&楽しい読書294号コラボ企画
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/05/post-e0ec7a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/400a7921be1d016f8bfbff350762971a

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  ★ <週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画 ★
 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
 『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』

  前半=【左利きミステリ入門】ホームズのライヴァルたち
後半=「私の自作左利きミステリ」紹介
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弊誌『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』編では

前半の<左利きミステリ>紹介編は、目次と作品名のみ掲示し、
(内容詳細は、『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』をご覧ください。
 もしくは、同誌「編集後記」ブログを!)
後半の「私の自作左利きミステリ」を紹介します。

 

 ●第二回コラボ【左利きミステリ入門】の続き
 ●<シャーロック・ホームズのライヴァルたち>
 ●最強のライバルと最大のライヴァル
 ●短編ならでは左利きミステリ
 ●今は二度目のリバイバル・ブームなの?

 

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
【左利きミステリ入門】
   海外編「20世紀以降」<ホームズのライヴァルたち>
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━

<左利きミステリ>の登場人物・分類表

◆:左利きの探偵
▲:左利きの被害者
●:左利きの犯人
▼:左利きの容疑者
■:左利きのその他の事件関係者

<左利きミステリ>としての紹介の都合上、
作品のネタバレとなるケースがあります。
基本的に、キーポイントとなる読みどころに関しては
問題が起きないように留意しながら紹介していますが、
ときに一部ネタバレになる場合もありますが、ご容赦ください。

 

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1.<隅の老人>▲被害者は左利き
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1904(アメリカ)
バロネス・オルツィ「ミス・ペブマーシュ殺人事件」
『隅の老人[完全版]』作品社 平山雄一訳 2014/1/31

右手にペンを持った被害者のダイイング・メッセージは……
召使いの証言「『奥様の字はいつも読みにくいんですよ。
左手で書くとこうなってしまうんですねえ』」

 

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2.<思考機械>■(番外編――切断された「左手人差し指」の謎)
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1906(アメリカ)
ジャック・フットレル「余分な指」
『思考機械 [完全版] 第二巻』平山雄一訳 作品社

外科医のもとに、労働をしたことのない手を持つ若い女性が
「左手の人差し指の第一関節で切断していただきたいのです」と

 

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3.<思考機械>●犯人は左利き
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1907(アメリカ)
ジャック・フットレル「壊れたブレスレット」
『思考機械 [完全版] 第二巻』平山雄一訳 作品社

思考機械 対 賢い娘
住所を書いてといわれても、左手に鉛筆を持ったまま躊躇する女

 

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4.<ソーンダイク博士>▼左利きの容疑者
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1909(イギリス)
オースチン・フリーマン「アルミニウムの短剣」
"John Thorndyke's Case"
『ソーンダイク博士の事件簿I』大久保 康雄訳 創元推理文庫 1977/8/19

左後方からの短剣による刺し傷から、左利きの人物が容疑者に

 

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5.<怪盗紳士アルセーヌ・ルパン(リュパン)>●左利きの犯人
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1911(1913)(フランス)
モーリス・ルブラン「赤い絹の肩掛け」
L'ECHARPE DE SOIE ROUGE "JE SAIS TOUT"誌 79号(1911/08/15)
『リュパンの告白』(1913)井上勇訳 創元推理文庫 1966/3/24

『ルパンの告白―ルパン傑作集IX』 新潮文庫 1961/11/1

『世界短編傑作集2』江戸川乱歩編 創元推理文庫 1961/1/13

ガニマール警部は、リュパン(ルパン)から
犯人は左利きだから気を付けろと忠告を受け、危機を乗り切る

 

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6.<盲人探偵マックス・カラドス>■ワトソン役が左利き
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(1914)(イギリス)
アーネスト・ブラマ「ディオニュシオスの銀貨」
The Coin of Dionysius(第一短編集 "Max Carrados"(1914))
『マックス・カラドスの事件簿』吉田誠一訳 創元推理文庫 ‎1978/4/10

盲人探偵マックス・カラドス初登場の一編で、
観察眼に優れた従僕パーキンソンが、のちに「ワトソン役」となる
カーライルを語る部分で、左利きと

 

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7.<アブナー伯父(アンクル・アブナー)>●左利きの犯人
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1917(1918)(アメリカ)
メルヴィル・デヴィッスン・ポースト「藁人形」The Straw Man
『アブナー伯父の事件簿(シャーロック・ホームズのライヴァルたち)』
菊池光訳 創元推理文庫 1978/1/20(2022年10月上旬復刊されます)

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『アンクル・アブナーの叡知』吉田誠一訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1976/1/1

*参照:『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第287号(No.287) 2011/11/19「名作の中の左利き~推理小説編
 -2-「藁人形」M.D.ポースト」

アメリカ開拓時代のウェスト・ヴァージニアを舞台とする時代ミステリ
左右を使わずに、座った位置関係から対座する人物が左利きだと示す

 

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8.<ソーンダイク博士>(惜しくも番外編? ▲左利きの被害者)
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(1918)(イギリス)
オースチン・フリーマン「消えた金融業者」
"The Great Portrait Mystery"(第3短編集)
『ソーンダイク博士の事件簿II』大久保 康雄訳 創元推理文庫 1980/3/28

左手の指を、死体入れ替わりトリックを見破るための証拠に仕立てよう
としているが……、今一歩で「左利きミステリ」の未熟児?

 

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9.<ソーンダイク博士>▲左利きの被害者
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(1925)(イギリス)
オースチン・フリーマン「砂丘の秘密」
短編集"The Puzzle Look"(1925)
『ソーンダイク博士の事件簿I』(創元推理文庫)

浜辺に残されていた服(左の袖口に油絵の具)と
道具(パレットナイフの磨り減り方から)から

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
10.<ソーンダイク博士>●左利きの犯人
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(1927)(イギリス)
オースチン・フリーマン「ポンティング氏のアリバイ」
"The Magic Casket"(1927) 第6短編集
『ソーンダイク博士の事件簿II』(創元推理文庫)

自殺に偽装した首のナイフの傷跡の方向(被害者自身の左から右へ)と
左利きの犯人の手の動き(相手に向かって右から左へ)

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
11.<盲人探偵マックス・カラドス>▲被害者の左手指欠損
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(1927)(イギリス)
アーネスト・ブラマ「フラットの惨劇」
"Max Carrados Mysteries" 第3短編集
『マックス・カラドスの事件簿』(創元推理文庫)

左手指に欠損のある被害者の死体の入れ替わりトリック

 

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12.<ルパン(バーネット)>(準左利きミステリ)●左右反転の謎
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(1928)(フランス)
モーリス・ルブラン「金歯の男」
『バーネット探偵社―ルパン傑作集VII』堀口大學訳 新潮文庫 1960/7/1

私立探偵バーネットを名乗るルパンの事件簿から
泥棒を目撃した神父は、神にかけて犯人の左側の金歯が光っていた、
と証言するが、容疑者の金歯は右側だった……

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
13.<アプルビイ>(準左利きミステリ)●左右反転像/鏡像
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(1956)(イギリス)
マイケル・イネス「本物のモートン」
"Appledy Talk Again"(1956) 第二短編集
 短編集『アプルビイの事件簿』大久保康雄訳 創元推理文庫

スコットランドヤードの警部アプルビイのショートショート・ミステリ
年代的には、<ホームズのライヴァルたち>からは外れていますが。

 

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━

――2022年10月現在、
<シャーロック・ホームズのライヴァルたち>の作品から発見したのは、
<左右の謎>ものの<準左利きミステリ>も含めて、以上13点です。

*チェックした<シャーロック・ホームズのライヴァルたち>の本
(以下、略)

221014shr

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  ~「私の自作左利きミステリ」紹介~

 『右手狩り―左利きミステリの講義と実作―』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●なぜ<左利きミステリ>か?

60歳の時に一念発起、二つの短編ミステリの賞に応募しました。
一次選考すら突破できず挫折しましたが、長編のネタを考えていました。
その後、
『書きたい人のためのミステリ入門』新井久幸 新潮新書 2020/12/17

221014kakitaihitono

(画像:[第一章 そもそも「ミステリ」ってどんなもの?] の伏線の説明に関して、犯人を限定する要素が「左利き」とするときの例を挙げている。)

を読み、改めて長編ミステリにチャレンジしてみよう、
という気持ちになり、考えたのがこのストーリーでした。

このアイデアは、ズバリ私が左利きで子供の頃から嫌な思いをしてきて、
特に右利きの人からいろいろ無理解な暴言を受けたりした結果、
「右利きの人に復讐したい」といった思いがあった、
ということが大きな要因でしょう。

それと、小説を書くときに、「自分の知っている世界で勝負しろ」
といった助言をよく聞いていたこともあります。
左利きの問題なら得意ですから。

 

 ●自作ストーリー『右手狩り―左利きミステリの講義と実作―』

【登場人物一覧】

・大林(おおばやし)大作(だいさく):名は体を表す、
  大柄な自称・名探偵、左利きの研究家でもある(左利き)
・幸出(こうで)理亜(りあ):大林名探偵の助手(左利き)
・淀川(よどがわ)正史(まさし):大林の地元の高齢者施設の
  探偵クラブの創設メンバー(右利き)
・長溝(ながみぞ)乱太郎(らんたろう):探偵クラブのメンバー(右利き)
・高木(たかぎ)春光(はるみ):探偵クラブのメンバー(右利き)
・右賀(うが)作法(さくのり):元人気テレビ番組のプロデューサー、
  現在はテレビのワイドショーのコメンテーターとして出演中、
  「左利きは無作法」と発言して、SNSが炎上する(右利き)
・山田(やまだ)隆盛(りゅうせい):第一被害者、右手の骨の男(右利き)
・右野(みぎの)正道(まさみち):第二被害者、右賀の元同僚、
  右賀と共に左利き排斥の言辞を弄する(右利き)
・右田(みぎた)多綱(たづな):右賀の意見をSNS上で擁護する
・左手(ゆんで)真弓(まゆみ):右賀の意見をSNS上で批判する
・太田(おおた)守(まもる):根暗の訪問セールスマン、折波の部下で
  いつも左利きをいじられている(左利き)
・折波(おりは)祐一(ゆういち):第三被害者、太田の上司で右賀派、
  左利きの部下・太田を毛嫌いしている(右利き)
・中立(なかだち)正義(まさよし):O坂府警の刑事(右利き)
・佐和(さわ)最高(もりたか):O坂府警の刑事、中立の部下(左利き)

【プロローグ】 犬も歩けば棒(ポー=POW=(動物の)足)に当たる
  台風のあとの山林で犬の散歩中、犬が「右手」をくわえてくる
【第一章】 論より証拠
  大林が地元の高齢者施設の探偵クラブで講義を行う
  <左利きミステリ>についての講義(その一)――概要を述べる
【第二章】 針の穴から天をのぞく
  解体現場の壁の穴の奥から切り取られた二つ目の右手が発見される
【第三章】 憎まれっ子世にはばかる
  左利きの太田守(おおた・まもる)が右利きの人を口撃する
【第四章】 仏の顔も三度
  三人目の右手を切り取られた死体が発見される
【第五章】 下手の長談義
  大林が地元の高齢者施設の探偵クラブで二度目の講義を行う
  <左利きミステリ>についての講義(その二)本事件を解説する
【第六章】 遠い親類より近くの他人
  名探偵みなを集めて「さて」と言い――真犯人は……

 ・・・

まだほんの概要だけで、登場人物の名前などは仮で詳細は未定です。

私が本来、書こうと思ったのは、

 左利きの独裁者が現れ、
 幼児期に左利きであることで虐待され虐待された仕返しとして、
 右手使用禁止令を出し、違反した者は、
 その右手を切り落とされる、という社会を描くことでした。

まあ、自分自身の復讐ですね、現実には無理ですから。

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本誌では、「<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161【左利きミステリ入門】ホームズのライヴァルたち+自作紹介」と題して、今回も全文転載紹介です。

ただし、前半の<週刊ヒッキイ>編の部分は目次のみの紹介で、詳細は「<週刊ヒッキイ>の編集後記」の方をご覧ください。

自作ミステリは、半分以上でっち上げのようなもので、詳細は未定です。
空想といいますか、妄想ですね。
でも、妄想も思い込んでゆけば、何かになるとも限りません。

 ・・・

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