2026.02.15

【編集後記】私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈フィクション系〉(後)-楽しい読書405号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

 

2026(令和8)年2月15日号(vol.19 no.3/No.405)
「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈フィクション系〉(後編)
『物しか書けなかった物書き』ロバート・トゥーイ」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2026(令和8)年2月15日号(vol.19 no.3/No.405)
「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈フィクション系〉(後編)
『物しか書けなかった物書き』ロバート・トゥーイ」
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 恒例の<私の年間ベスト>の<フィクション系>のベスト3選びです。
 
 フィクションのほうは今年も50冊程度読めていますので、
 <リアル系>よりは選びごたえがありそうです。

 (後編)は、いよいよ<ベスト3>の紹介です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - シリーズものは評価しづらいよね! -

  ~ 私の年間ベスト3・2025年〈フィクション系〉~ (後編)

    『物しか書けなかった物書き』ロバート・トゥーイ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ●〈フィクション系〉<ベスト3>候補

まずは候補作を色々上げて見ましょう。
やっぱり再読ものは不利になってしまいますね。
新規に読んだ本の方がインパクトがあるのは当然でしょう。

(以下、略)

 

<左利きミステリ>系 から

・『サム・ホーソーンの事件簿III』エドワード・D・ホック
木村 二郎/訳 創元推理文庫 2004/9/10
――「真っ暗な通気熟成所の謎」(エドワード・D・ホック)収録
(Amazonで見る)

 250215-sam-hawthorne3 

・[再]『眠れる美女』川端康成/著 新潮文庫(1967/新版)2024/8/13
――「眠れる美女」「片腕」(川端康成)収録
(Amazonで見る)

250315-nemurerumbijo

・『流しのしたの骨』江國香織/著 新潮文庫 1999/9/29
――三女の「こと子」を語り手とする“奇妙”な長編家族小説
(Amazonで見る)

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・『死の10パーセント』フレドリック・ブラウン/著 小森収/編
 越前敏弥/訳 創元推理文庫 2023/9/28
――「フルートと短機関銃のための組曲」(フレドリック・ブラウン)
 収録
(Amazonで見る)

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・『介錯人――士道小説集』郡順士 青樹社 1986/11/1(昭和61.12.10初版) 
――「左利き」(郡順士)収録
(Amazonで見る)

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その他のメルマガ用の本 から

・『存在の耐えられない軽さ』ミラン・クンデラ/著 千野 栄一/訳
集英社文庫 1998/11/20
(Amazonで見る)

250731-shuuei-sonzai

・『怪盗ニック全仕事5』エドワード・D・ホック/著 木村二郎/訳
創元推理文庫 2018/3/22
――「クリスマス・ストッキングを盗め」「サンタの付けひげを盗め」
「錆びた金属の栞を盗め」収録
(Amazonで見る)

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・[再]『夜間飛行・人間の大地』サン=テグジュペリ/著 野崎 歓/訳
岩波文庫 赤N516-2 2025/5/19
(Amazonで見る)  

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(2)それ以外の古典の名作 から

・『雨月物語』円城塔/訳 河出文庫 2024/11/6
(Amazonで見る)

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・『青い麦』コレット 河野 万里子/訳 光文社古典新訳文庫 2010/11/11
(Amazonで見る)

 

・『英国諜報員アシェンデン』サマセット・モーム/著 金原 瑞人/訳
 新潮文庫 2017/6/28
(Amazonで見る)

 

 

(4)個人的な趣味で、好きな作家、
 ミステリ(推理小説)やSF、冒険小説など から

・『覚悟』フェリックス・フランシス/著 加賀山 卓朗/訳 文春文庫
2025/5/8(REFUSAL (c)2014)
(Amazonで見る)

251031-20255-kakugo

・『虎口』フェリックス・フランシス/著 加賀山 卓朗/訳 文春文庫
2025/10/7 (CRISIS (c)2018)
(Amazonで見る)

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その他の海外ミステリ から

・『物しか書けなかった物書き』ロバート・トゥーイ/著
 法月 綸太郎/編 河出書房新社(KAWADE MYSTERY) 2007/2/10
(Amazonで見る)

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・『カウントダウン・シティ』ベン・H・ウィンタース/著
上野 元美/訳 ハヤカワ・ミステリ 2014/11/7
(Amazonで見る)

 

 

 ●〈フィクション系〉<ベスト3>を考える

 ●2025年フィクション系<ベスト3>

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本誌では、「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈フィクション系〉(後編)『物しか書けなかった物書き』ロバート・トゥーイ」と題して、の紹介です。
今回も冒頭のみの転載です。
冒頭以下は、見出しのみで本文は省略させていただきました。

 ・・・

候補作は、15点。
それらは今回も公開しておきました。

筆者の選んだ<ベスト3>は何だったのでしょうか?

<ベスト1>のヒント(?)は出てますが……。

今年は、短編集におもしろいものがあった、という印象です。
もちろん、数多く読んだという面もあります。
しかし、長編はシリーズものが多くとっつきやすい反面、インパクトに欠ける、というところがありました。
目新しいものを読む、という点で不利に働き、こういう結果になった、という感じです。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

 

『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
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2026.02.07

【最新号】私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈フィクション系〉(前)-レフティやすおの楽しい読書404号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【最新号】

2026(令和8)年1月31日号(vol.19 no.2/No.404)
「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈フィクション系〉(前編)」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2026(令和8)年1月31日号(vol.19 no.2/No.404)
「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈フィクション系〉(前編)」
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 遅れ気味ですが、例年恒例の<私の年間ベスト>の
 <フィクション系>のベスト3選びです。
 
 フィクションのほうは今年も50冊程度読めていますので、
 <リアル系>よりは選びごたえがありそうです。

 (前編)は、まずは、今年読んだ作品の紹介です。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - シリーズものは読みやすいよね! -

  ~ 私の年間ベスト3・2025年〈フィクション系〉~ (前編)

    メルマガ関連とその他の海外ミステリを中心に
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ●私の2025年〈フィクション系〉の傾向と分類

昨年同様に、再読が増えていますので、最終的には
<再読編ベスト3>と<初読編ベスト3>とに分けて紹介してみます。

 ・・・

まずは、例年のように簡単に分類してみます。

(1)メルマガ用の本
(2)それ以外の古典の名作
(3)小説や左利き本等著作のための勉強本
(4)個人的な趣味で、好きな作家、
 ミステリ(推理小説)やSF、冒険小説など

*(再):自分の蔵書の再読本、[再]:作品そのものは再読、本は新本

 

 

 ●(1)メルマガ用の本

<左利きミステリ>

・『サム・ホーソーンの事件簿III』エドワード・D・ホック
木村 二郎/訳 創元推理文庫 2004/9/10
――「真っ暗な通気熟成所の謎」(エドワード・D・ホック)収録
(Amazonで見る)

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・[再]『眠れる美女』川端康成/著 新潮文庫(1967/新版)2024/8/13
――「眠れる美女」「片腕」(川端康成)収録
(Amazonで見る)

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・[再]『昨日スケッチ』伊集院静/著 講談社 1996/10/1
――「左きき」(伊集院静)収録
(Amazonで見る)

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・『日本探偵小説全集3 大下宇陀児 角田喜久雄 集』創元推理文庫
1985/7/26
――「虚像」(大下 宇陀児)
(Amazonで見る)

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・『定本 小川未明童話全集10』小川 未明 講談社 1977/8/1
――「左ぎっちょの正(まさ)ちゃん」(小川未明)収録
「左ぎっちょの正(まさ)ちゃん」小川未明
(Amazonで見る)

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・(再)『闇彦』阿刀田 高/著 新潮文庫 2013/12/24
――自伝的なホラー感覚の短い長編
(Amazonで見る)

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・『時代小説全集6 人物日本史 昭和』新潮社/編 縄田一男/監修
 新潮文庫 1991/9/1
――「左利きの独裁者――東条英機の悲劇」(有馬頼義)収録
(Amazonで見る)

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・『流 しのしたの骨』江國香織/著 新潮文庫 1999/9/29
――三女の「こと子」を語り手とする“奇妙”な長編家族小説
(Amazonで見る)

250315-nagasi-no-sita-no-hone

・『英国古典推理小説集』佐々木徹/編訳 岩波文庫 2023/4/14
――「ノッティング・ヒルの謎」(チャールズ・フィーリンクス)収録
(Amazonで見る)

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・『死の10パーセント』フレドリック・ブラウン 創元推理文庫
2023/9/28
――「フルートと短機関銃のための組曲」(フレドリック・ブラウン)
 収録
(Amazonで見る)

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・『介錯人 士道小説集』郡順史
――「左利き」(郡順士)収録
(Amazonで見る)

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・『天才絵師の幻の生首』佐藤雅美 講談社 2008/11/13
――「第五話 殺人鬼・左利きの遣い手」(佐藤雅美)収録
(Amazonで見る)

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*参照:
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第680号(Vol.21 no.3/No.680) 2025/2/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
<左利きミステリ>第6回 海外編(前編)新規発見作紹介」
2025.2.15

[コラボ]<左利きミステリ>第6回海外編(前)新規発見作
-週刊ヒッキイ第680号

 

第682号(Vol.21 no.5/No.682) 2025/3/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
<左利きミステリ>第7回 国内編(前編)新規発見作紹介」
2025.3.15

[コラボ]<左利きミステリ>第7回海外編(前)新規発見作
-週刊ヒッキイ第682号

 

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2025(令和6)年3月15日号(vol.18 no.4/No.384)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
<左利きミステリ>第7回 国内編(後編)再発掘作紹介」
2025.3.15

[コラボ]<左利きミステリ>第7回国内編(後)再発掘作-楽しい読書384号

 

2025(令和7)年11月15日号(vol.18 no.19/No.399)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:第8回(後編)
<左利きミステリ>新規発見作<海外編><国内編>紹介」
2025.11.15

ヒッキイ楽読[コラボ]第8回(後)<左利きミステリ>新規発見作
-楽しい読書第399号
2025.11.22

【最新号】ヒッキイ楽読[コラボ]第8回(後)<左利きミステリ>
新規発見作-楽しい読書第399号

 

<新潮・角川・集英社>夏の三社文庫フェア

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・『存在の耐えられない軽さ』ミラン・クンデラ/ 千野 栄一/訳
集英社文庫 1998/11/20
(Amazonで見る)

250731-shuuei-sonzai

・『天衣無縫』織田 作之助 角川文庫 2016/10/6
(Amazonで見る)

・『夫婦善哉 正続 他十二篇』織田 作之助 岩波文庫 2013/7/18
(Amazonで見る)

・『六白金星・可能性の文学 他十一篇』織田 作之助 岩波文庫 2009/8/18
(Amazonで見る)

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・(再)『ボッコちゃん』星新一 新潮文庫 1971/5/25
(Amazonで見る)

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*参照:
『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2025(令和7)年7月15日号(vol.18 no.12/No.392)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2025から(1)角川文庫・
『天衣無縫』織田作之助~大阪の作家~」
2025.7.15
[新潮・角川・集英社]

<夏の文庫>フェア2025から(1)角川文庫『天衣無縫』織田作之助
-楽しい読書392号

 

2025(令和7)年7月31日号(vol.18 no.13/No.393)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2025から(2)集英社文庫・
『存在の耐えられない軽さ』ミラン・クンデラ~一回限りの人生~」
2025.7.31
[新潮・角川・集英社]

<夏の文庫>フェア2025から(2)集英社文庫『存在の耐えられない軽さ』
ミラン・クンデラ-楽しい読書393号

 

2025(令和7)年8月31日号(vol.18 no.14/No.394)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2025から(3)新潮文庫・
『ボッコちゃん』星新一~いのち輝く未来社会は?~」
2025.8.31
[新潮・角川・集英社]

<夏の文庫>フェア2025から(3)新潮文庫・ボッコちゃん』星新一
-楽しい読書394号

 

<クリスマス・ストーリーをあなたに>

・『聖夜の嘘』アンドリュー・クラヴァン/著 羽田 詩津子/訳
 ハヤカワ・ミステリ 2024/11/7
――クリスマスものの長編ミステリ
(Amazonで見る)

 

・『怪盗ニック全仕事5』エドワード・D・ホック 木村二郎/訳
創元推理文庫 2018/3/22
――「クリスマス・ストッキングを盗め」「サンタの付けひげを盗め」
「錆びた金属の栞を盗め」収録
(Amazonで見る)

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251130-nick-5

*参照:
『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2025(令和7)年11月30日号(vol.18 no.20/No.400)
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(15)-2025-
エドワード・D・ホック<怪盗ニック>クリスマス・ストーリー3話」
2025.11.30

【編集後記】クリスマス・ストーリーをあなたに(15)-2025-
ホック<怪盗ニック>3話-楽しい読書第400号

 

その他

・[再]『夜間飛行・人間の大地』サン=テグジュペリ/著 野崎 歓/訳
岩波文庫 赤N516-2 2025/5/19
(Amazonで見る)

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*参照:
『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2025(令和7)年9月15日号(vol.18 no.15/No.395)
「私の読書論-岩波文庫『夜間飛行・人間の大地』サン=テグジュペリ
から(1)『夜間飛行』」
2025.9.15

私の読書論-岩波文庫『夜間飛行・人間の大地』サン=テグジュペリ(1)
-楽しい読書395号

 

2025(令和7)年9月30日号(vol.18 no.16/No.396)
「私の読書論-岩波文庫『夜間飛行・人間の大地』サン=テグジュペリ
から(2)『人間の大地』」
2025.9.30

私の読書論-岩波文庫『夜間飛行・人間の大地』サン=テグジュペリ(2)
-楽しい読書396号

 

 ●(2)それ以外の古典の名作

・[再]『空海の風景(上巻)』司馬遼太郎/著 中央公論新社 新版 2024/3/8
(Amazonで見る)

『空海の風景(下巻)』司馬遼太郎/著 中央公論新社 新版 2024/3/8
(Amazonで見る)

 

平安時代の高僧、真言宗の宗祖である弘法大師空海の誕生から入定まで
を描く、司馬遼太郎の代表作の一つ。「新版」として巻末に資料が追加。

 

・[再]『雨月物語』円城塔/訳 河出文庫 2024/11/6
(Amazonで見る)

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『雨月物語』は日本の古典の中では、『今昔物語集』と並んで、
大好きな作品で、今まで色々な人の現代語訳を読んできました。
この方の訳は、すいすい読める、読みやすい訳文で、
過去の現代語訳の中でもなかなかよくできた訳だったように感じました。
一読の価値ありだと思います。
「岡村智晴」さんの「Lunar Meditation」を使用したカバー装画がよい。

*参照:「岡村智晴」

 

 

・『青い麦』コレット 河野 万里子/訳 光文社古典新訳文庫 2010/11/11
――16歳の少年と15歳の少女幼馴染の二人は毎年、家族同士で海辺で休暇
 を過ごす。その夏一人の女性が現れて、二人のひと夏の経験物語。1923年。
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・『英国諜報員アシェンデン』サマセット・モーム 金原 瑞人/訳
 新潮文庫 2017/6/28
――以前から作品には興味を持っていましたが、読む機会がなかった
 ところ、この新訳を見つけ、読むことに。1928年。
 良くも悪くもモーム印といった論表を読んだ気がしますが、その通り。
 連作短編集ですが、それぞれ短篇小説としてもなかなかです。
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 ●(3)小説や左利き本等著作のための勉強本

・『釈伝 空海(上)』西宮紘(にしのみや・こう) 藤原書店 2018/2/22
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以前書いたのですが、小説なのか伝記なのかよくわからない本がある、
としたのがこの本でした。

「釈伝」とありますように、これは仏教のお坊さんの意味での「釈」と
「解釈」の釈としての意味とを両面掛けている表記のようで、内容も
同じく歴史的事実とされていることだけではなく、
この著者の解釈も含まれているという内容で、
<リアル系>とするか<フィクション系>とするかで悩んだのですが、
どうみても解釈の部分がありすぎるように思い、
小説扱いで<フィクション系>に入れることにしました。

・上巻=誕生から入唐、そして帰朝後の最澄との交友――
・下巻=高野山入りから、主著の執筆、そして入寂――

実は、私、「弘法大師・空海」の小説を書くという夢があり、
昨年は『空海の風景』の再読とこの本、
その他<リアル系>の本など読んでみました。

 

 ●(4)個人的な趣味で、好きな作家、
 ミステリ(推理小説)やSF、冒険小説など

アメリカ短篇ミステリの巨匠エドワード・D・ホックの短編集

・『サム・ホーソーンの事件簿IV』エドワード・D・ホック
木村 二郎/訳 創元推理文庫 2006/1/21
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・『サム・ホーソーンの事件簿V』エドワード・D・ホック
木村 二郎/訳 創元推理文庫 2007/6/10
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・『サム・ホーソーンの事件簿VI』エドワード・D・ホック
木村 二郎/訳 創元推理文庫 2009/11/30
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・『怪盗ニック全仕事1』エドワード・D・ホック 木村 二郎/訳
創元推理文庫 2014/11/28
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・『怪盗ニック全仕事2』エドワード・D・ホック 木村 二郎/訳
創元推理文庫 2015/8/29
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・『怪盗ニック全仕事3』エドワード・D・ホック 木村 二郎/訳
創元推理文庫 2016/6/22
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・『怪盗ニック全仕事4』エドワード・D・ホック 木村 二郎/訳
創元推理文庫 2017/4/21
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イギリス冒険ミステリの巨匠ディック・フランシスと、後継者で息子
 フェリックスさんによる<競馬シリーズ>

・(再)『再起』ディック・フランシス 北野 寿美枝/訳
ハヤカワ・ミステリ文庫 2008/11/7
(Amazonで見る)

 

・(再)『祝宴』ディック・フランシス、フェリックス・フランシス
  北野 寿美枝/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 2010/4/15
(Amazonで見る)

 

・『覚悟』フェリックス・フランシス/著 加賀山 卓朗/訳 文春文庫
2025/5/8(REFUSAL (c)2014)
(Amazonで見る)

251031-20255-kakugo

・『虎口』フェリックス・フランシス/著 加賀山 卓朗/訳 文春文庫
2025/10/7 (CRISIS (c)2018)
(Amazonで見る)

251031-ff-kokou-s

昨年から引き続き、手持ちのフランシスの文庫本の整理をしよう
と読み続けてきたところ、何と、その息子さんの手になる新シリーズの
新作が翻訳紹介されることとなっていたのでした。

慌てて新作を買い読みました。
昔懐かしい味わいが活かされたシリーズとなっています。
もう一作新刊が出る予定で、楽しみにしています。
新作2作は、「私の読書論」で紹介していましたね。

 

*参照:
『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2025(令和7)年10月15日号(vol.18 no.17/No.397)
「私の読書論-わが友フランシス二代目
『覚悟』フェリックス・フランシス 文春文庫」
2025.10.15

私の読書論-わが友フランシス二代目『覚悟』フェリックス・フランシス
-楽しい読書397号

 

2025(令和7)年10月31日号(vol.18 no.18/No.398)
「私の読書論-わが友フランシス二代目(2)
『虎口』フェリックス・フランシス 文春文庫」
2025.10.31

私の読書論-わが友フランシス二代目(2)
『虎口』フェリックス・フランシス-楽しい読書398号

 

海外ミステリ

・『物しか書けなかった物書き』ロバート・トゥーイ 法月 綸太郎/編
河出書房新社(KAWADE MYSTERY) 2007/2/10
――早川書房に<異色作家短篇集>という名シリーズがありました。
 その一冊に仲間入りしてもおかしくない、異色派のミステリ短編集。
 昔いくつか読んでお気に入り(というほどではないが)の作家だった。
(Amazonで見る)

202512-monosika

・『アララテのアプルビイ』マイクル・イネス 今本 渉/訳
河出書房新社(KAWADE MYSTERY)2006/12/9
――絶海のことに漂着したグループに起きた殺人事件、かと思えば……。
 異色ミステリ?
(Amazonで見る)

 

・『名探偵群像』シオドー・マシスン 吉田 誠一/訳 創元推理文庫
1961/6/23
――アレクサンダー大王、ダ・ヴィンチ、アフリカ探検家リヴィング
 ストン、海洋探検家クック、白衣の天使ナイチンゲールなど、
 歴史上の偉人11人が探偵として活躍する、異色短編集。
(Amazonで見る)

 

・『カウントダウン・シティ』ベン・H・ウィンタース 上野 元美/訳
 ハヤカワ・ミステリ 2014/11/7
――小惑星衝突まで77日、『地上最後の刑事』三部作、待望の第二弾
(Amazonで見る)

 

・『誰が星の王子さまを殺したのか?』ミシェル・ビュッシ
 平岡 敦/訳 集英社文庫 2025/2/20
――期待が大きかったので、正直ガッカリの内容でした。
(Amazonで見る)

 

・『真珠の首飾り』ロバート・ファン・ヒューリック 和爾 桃子/訳
 ハヤカワ・ミステリ 2001/2/8
(Amazonで見る)

 

・『雷鳴の夜』ロバート・ファン・ヒューリック 和爾 桃子/訳
 ハヤカワ・ミステリ 2003/4/15
(Amazonで見る)

 

以上二冊は、中国唐の時代の<名探偵ディー判事>シリーズの作品。

 

・『不可能犯罪課の事件簿』ジェイムズ・ヤッフェ 上杉 真理/訳 
 論創海外ミステリ 2010/6/1
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・『ママは何でも知っている』ジェイムズ・ヤッフェ 小尾 芙佐/訳
ハヤカワ・ミステリ 1977.7
* (ハヤカワ・ミステリ文庫)版 小尾 芙佐/訳 2015/6/4
(Amazonで見る)

 

以上二冊は、少年時代から投稿していたアマチュア作家ヤッフェの日本
独自編集の作品集。
前者はアメリカEQMM誌の名編集長エラリイ・クイーンが、アマチュア作家
の作品にコメントを付けて同誌に発表したものを翻訳している。編集者と
作家のやりとりなども垣間見える。後者は、後に成長した姿を見せた作品
集で、安楽椅子探偵もの<ブロンクスのママ>シリーズ全八編。

 

・(再)『神と悪魔の遺産(上)』F・ポール・ウィルスン 大瀧 啓裕/訳
 扶桑社ミステリー 2001/1/1
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 『神と悪魔の遺産(下)』F・ポール・ウィルスン 大瀧 啓裕/訳
 扶桑社ミステリー 2001/1/1
(Amazonで見る)

 

・(再)『異界の扉』F・ポール・ウィルスン 扶桑社ミステリー
2002/7/1
(Amazonで見る)

 

以上二作は、名作『マンハッタンの戦慄』以来の、闇の世界の仕事人
〈始末屋ジャック〉のホラー冒険ミステリ。前者は、クリスマスに始まる
ある発明にまつわる事件。後者は、テスラの発明にまつわる異界への扉の
絡む奇怪な事件。

 

国内ミステリ

・『日本探偵小説全集4 夢野久作集』創元推理文庫 1984/11/30
――名短編「瓶詰の地獄」、中編「氷の涯」、大長編『ドグラ・マグラ』
 (小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、中井英夫『虚無への供物』とともに
 日本探偵小説三大奇書とされる、1935年)収録
(Amazonで見る)

 

 ●ベスト3候補

以上、昨年読んだ小説本を網羅してみました。
小説以外の創作ものは、特にありませんでした。

振り返りますと、思った以上に再読ものが少なく、
再読編と初読編に分けるという当初のもくろみは、崩壊した感じです。

 

メルマガで紹介した本は除外する方針でいますので、
ベスト候補がかなり減りそうです。

メルマガで紹介、と言いましても、<左利きミステリ>系のうち、
短編集等一部のみの紹介の場合には、除外から外すことにしましょうか。

どちらにしろ主な候補作は、(4)に分類した一連の作品と
なりそうです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈フィクション系〉(前編)」と題して、今回も全文転載紹介です。

【最新号】編は、メルマガ本文の全文転載です。

【別冊 編集後記】は、【別冊 編集後記】編↓ で、

2026.1.31
【編集後記】私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈フィクション系〉(前)
-レフティやすおの楽しい読書404号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2026/01/post-e79278.html

 

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

 

『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
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2026.01.31

【編集後記】私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈フィクション系〉(前)-レフティやすおの楽しい読書404号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

 

2026(令和8)年1月31日号(vol.19 no.2/No.404)
「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈フィクション系〉(前編)」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2026(令和8)年1月31日号(vol.19 no.2/No.404)
「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈フィクション系〉(前編)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

 遅れ気味ですが、例年恒例の<私の年間ベスト>の
 <フィクション系>のベスト3選びです。
 
 フィクションのほうは今年も50冊程度読めていますので、
 <リアル系>よりは選びごたえがありそうです。

 (前編)は、まずは、今年読んだ作品の紹介です。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 - シリーズものは読みやすいよね! -

  ~ 私の年間ベスト3・2025年〈フィクション系〉~ (前編)

    メルマガ関連とその他の海外ミステリを中心に

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ●私の2025年〈フィクション系〉の傾向と分類

昨年同様に、再読が増えていますので、最終的には
<再読編ベスト3>と<初読編ベスト3>とに分けて紹介してみます。

 ・・・

まずは、例年のように簡単に分類してみます。

(1)メルマガ用の本
(2)それ以外の古典の名作
(3)小説や左利き本等著作のための勉強本
(4)個人的な趣味で、好きな作家、
 ミステリ(推理小説)やSF、冒険小説など

*(再):自分の蔵書の再読本、[再]:作品そのものは再読、本は新本

 

 

 ●(1)メルマガ用の本

<左利きミステリ>

(以下、略)

 

*参照:
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第680号(Vol.21 no.3/No.680) 2025/2/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
<左利きミステリ>第6回 海外編(前編)新規発見作紹介」
2025.2.15

[コラボ]<左利きミステリ>第6回海外編(前)新規発見作
-週刊ヒッキイ第680号

第682号(Vol.21 no.5/No.682) 2025/3/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
<左利きミステリ>第7回 国内編(前編)新規発見作紹介」
2025.3.15

[コラボ]<左利きミステリ>第7回海外編(前)新規発見作
-週刊ヒッキイ第682号

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2025(令和6)年3月15日号(vol.18 no.4/No.384)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
<左利きミステリ>第7回 国内編(後編)再発掘作紹介」
2025.3.15

[コラボ]<左利きミステリ>第7回国内編(後)再発掘作-楽しい読書384号

2025(令和7)年11月15日号(vol.18 no.19/No.399)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:第8回(後編)
<左利きミステリ>新規発見作<海外編><国内編>紹介」
2025.11.15

ヒッキイ楽読[コラボ]第8回(後)<左利きミステリ>新規発見作
-楽しい読書第399号

2025.11.22

【最新号】ヒッキイ楽読[コラボ]第8回(後)<左利きミステリ>
新規発見作-楽しい読書第399号

 

<新潮・角川・集英社>夏の三社文庫フェア

2025-natubunko-sansha

*参照:
『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2025(令和7)年7月15日号(vol.18 no.12/No.392)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2025から(1)角川文庫・
『天衣無縫』織田作之助~大阪の作家~」
2025.7.15
[新潮・角川・集英社]

<夏の文庫>フェア2025から(1)角川文庫『天衣無縫』織田作之助
-楽しい読書392号

 

2025(令和7)年7月31日号(vol.18 no.13/No.393)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2025から(2)集英社文庫・
『存在の耐えられない軽さ』ミラン・クンデラ~一回限りの人生~」
2025.7.31
[新潮・角川・集英社]

<夏の文庫>フェア2025から(2)集英社文庫『存在の耐えられない軽さ』
ミラン・クンデラ-楽しい読書393号

 

2025(令和7)年8月31日号(vol.18 no.14/No.394)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2025から(3)新潮文庫・
『ボッコちゃん』星新一~いのち輝く未来社会は?~」
2025.8.31
[新潮・角川・集英社]

<夏の文庫>フェア2025から(3)新潮文庫・ボッコちゃん』星新一
-楽しい読書394号

 

<クリスマス・ストーリーをあなたに>

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*参照:
『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2025(令和7)年11月30日号(vol.18 no.20/No.400)
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(15)-2025-
エドワード・D・ホック<怪盗ニック>クリスマス・ストーリー3話」
2025.11.30

【編集後記】クリスマス・ストーリーをあなたに(15)-2025-
ホック<怪盗ニック>3話-楽しい読書第400号

 

その他

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*参照:
『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2025(令和7)年9月15日号(vol.18 no.15/No.395)
「私の読書論-岩波文庫『夜間飛行・人間の大地』サン=テグジュペリ
から(1)『夜間飛行』」
2025.9.15

私の読書論-岩波文庫『夜間飛行・人間の大地』サン=テグジュペリ(1)
-楽しい読書395号

 

2025(令和7)年9月30日号(vol.18 no.16/No.396)
「私の読書論-岩波文庫『夜間飛行・人間の大地』サン=テグジュペリ
から(2)『人間の大地』」
2025.9.30

私の読書論-岩波文庫『夜間飛行・人間の大地』サン=テグジュペリ(2)
-楽しい読書396号

 

 ●(2)それ以外の古典の名作

 ●(3)小説や左利き本等著作のための勉強本

 ●(4)個人的な趣味で、好きな作家、
 ミステリ(推理小説)やSF、冒険小説など

アメリカ短篇ミステリの巨匠エドワード・D・ホックの短編集

イギリス冒険ミステリの巨匠ディック・フランシスと、後継者で息子
 フェリックスさんによる<競馬シリーズ>

 

*参照:
『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2025(令和7)年10月15日号(vol.18 no.17/No.397)
「私の読書論-わが友フランシス二代目
『覚悟』フェリックス・フランシス 文春文庫」
2025.10.15
私の読書論-わが友フランシス二代目『覚悟』フェリックス・フランシス
-楽しい読書397号

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2025(令和7)年10月31日号(vol.18 no.18/No.398)
「私の読書論-わが友フランシス二代目(2)
『虎口』フェリックス・フランシス 文春文庫」
2025.10.31

私の読書論-わが友フランシス二代目(2)
『虎口』フェリックス・フランシス-楽しい読書398号

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海外ミステリ

国内ミステリ

 ●ベスト3候補

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本誌では、「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈フィクション系〉(前編)」と題して、の紹介です。
今回も冒頭のみの転載です。
冒頭以下は、見出しのみで本文は省略させていただきました。

ことしは<フィクション編>はちょうど50冊読んでいるようです。
コロナ禍以降ではがんばった方ですね。

結構選び甲斐がある感じです。
でも、シリーズものが多いので、それが数を読めた原因かも知れません。
やはり読みやすさがありますからね。

新規のものを読む場合は、その都度その世界に入ってゆき、新たな人物と出会うので、それがネックになるのですよね。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

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2026.01.22

【最新号】私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(後)やなせたかし-レフティやすおの楽しい読書402号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【最新号】

2026(令和8)年1月15日号(vol.19 no.1/No.403)
「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(後編)
『やなせたかし みんなの夢まもるため』」

 

 

2026-reiwa8-nenga-ly

2026年令和8年、午年です。
今年は「年男」になります。

ということで、
今年もまた1年、よろしくお願いいたします。

レフティやすお <(_ _)>

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2026(令和8)年1月15日号(vol.19 no.1/No.403)
「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(後編)
『やなせたかし みんなの夢まもるため』」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

 例年恒例の<私の年間ベスト>の<リアル系ベスト3>です、
 が、今年も読書量の激減により、<ベスト1>の紹介です。

 (後編)は、前回の続きで、

 いよいよベスト3の候補作の紹介です。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - メルマガの為に読んだ本ばかり?(今年も?) -

  ~ 私の年間ベスト3・2025年〈リアル系〉~

 『やなせたかし みんなの夢まもるため』やなせたかし/著
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ●私の2025年〈リアル系〉ベスト3候補

以上見てきましたように、今年もリアル系の本で読んだものは大半
メルマガ用に読んだものでした。
一般的な興味から読んだというような本が激減しています。
人生の幅(教養といった言葉で表わしても良いのかも知れません)を
作るような読書とでもいうのでしょうか。

まあ、もう少し余裕が出てきたらどうにかなるかも知れません。

では、次に今年の〈リアル系〉ベスト3の候補を上げて見ましょう。

NHKの朝ドラ『あんぱん』のモデルであった、やなせたかしさんと
その妻・暢さんのことを書いた本が、今年はたくさん出ています。

そんなやなせさん関連の本を、
そんなにたくさん読んだわけではないのですが、
今年読んだリアル系の本の中では、
これらの一連のやなせ本が印象に残っています。

では、次に筆者が読んだ本を紹介していきましょう。

 

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 <2025年〈リアル系〉ベスト3候補>
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★『やなせたかし メルヘンの魔術師 90年の軌跡』中村 圭子/編
河出書房新社 らんぷの本 2009/3/18
(Amazonで見る)

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連ドラ「あんぱん」関連で、新版が出ています。

『やなせたかし メルヘンの魔術師 90年の軌跡』中村 圭子/編
河出書房新社 2025/4/28

 

★『(別冊太陽 日本のこころ―322) やなせたかし アンパンマンを
生んだ愛と勇気の物語』別冊太陽編集部 平凡社 2025/3/12
(Amazonで見る)

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以上の二冊は、やなせさんのビジュアル系の評伝で、その生涯と業績を
紹介する本でした。
より大きな『別冊太陽』の方が有利といえますが、「らんぷの本」の方が
先行した第一弾です。これがあってのそれ、ですね。

『別冊太陽』は、朝ドラ関連本の一つともいえます。
そういう点では、「らんぷの本」の方を上げたい気持ちです。

 

★『やなせたかし 子どもたちを魅了する永遠のヒーローの生みの親』
青山 誠/著 角川文庫 2025/3/22
(Amazonで見る)

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これも先に書いたように朝ドラ関連本の一つです。

そういう出版動機が不純とはいいませんが、
なんとなく推す気になれません、筆者は。
内容は単なる二番煎じではないとしても、です。
最初に企画した人の思いというものは、大事にしたい、
という気持ちですね。

内容はともかく、そういうことでちょっと他の本と比べて見ないと、
これ一つで決めることは難しい、というところです。
例えば、評判の良い本として、梯久美子さんの『やなせたかしの生涯
アンパンマンとぼく』があります。
やなせさんが編集長をしていた『詩とメルヘン』の元編集者で、
後にノンフィクション作家となったのが、この方で、そういう意味で
やなせさんの身近にいた方の貴重な一冊といえそうです。
この本はまだ読んでません。図書館では予約待ちです。

*『やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく』梯 久美子/著
文春文庫(か 68-3) 2025/3/5
(Amazonで見る)

 

そんなやなせさんの本の中から、やなせさん自身の書いたエッセイである
次の一冊が筆者の心に残りました。

★『やなせたかし みんなの夢まもるため』やなせ たかし/著,
   ちば てつや, 西原 理恵子, 里中 満智子, 吉田 戦車,
   NHK取材班/著 NHK出版 2014/6/21
(Amazonで見る)

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やなせさんのエッセイは、他にも色々とあります。
特に晩年はそういうものが増えているようです。
当然といえば当然でしょうけれど。

この本は、まだ最晩年には至っていない頃のものに、
ちばさんら漫画家の方々のエッセイが掲載されています。

やなせさんのエッセイを読むのはこれが初めてで、新鮮でした。
もう少し色々と読んでおきたいな、という気持ちになっています。

 

 

 ●私の年間ベスト―2025年〈リアル系〉ベスト1

今年は読んだ本の数が少ないので、例年のような「ベスト3」ではなく、
「ベスト1」を選びました。

 

 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡

   私の年間ベスト―2025年〈リアル系〉ベスト1

 ○『やなせたかし みんなの夢まもるため』やなせ たかし/著,
   ちば てつや, 西原 理恵子, 里中 満智子, 吉田 戦車,
   NHK取材班/著 NHK出版 2014/6/21  
(Amazonで見る)

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Kindle版『やなせたかし みんなの夢まもるため』 NHK出版 2014/6/25
(Amazonで見る)

 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡

 

 

 ●やなせ先生と筆者

先に「敬愛するやなせ先生」と書きました。

筆者が「先生」という呼称を使う人はごく一部です。
(ほぼ皆お亡くなりになられた方々ばかりですね。)
左利き友の会の精神科医・箱崎総一先生(左利きの自分がまちがっている
のではなく、左利きを受け入れない社会のほうがまちがっているのだ、と
教えていただいた)、将棋の原田先生(原田泰夫九段――引きこもり時代
に新聞の将棋欄を読むのが、楽しみの一つで、原田先生の観戦記は将棋の
格言とともに将棋のABCを一から教えてくださるものでした。それが、
生きる楽しみにつながりました。)等々です。

やなせ先生は、小学生時代に「手のひらを太陽に」の作詞家として
その名を知り、次にこれも引きこもり時代に手にした『詩とメルヘン』の
編集長として、筆者に影響を与えた人でした。

『詩とメルヘン』は引きこもり時代の愛読誌(紙)の一つだったといって
いいでしょう。
お金がなかったので、毎号購読していたわけではなかったのですけれど。
創作投稿の場という可能性を求めていた、といってもよいでしょう。

話が前後しますが、筆者は物書き志望のところがありました。
北杜夫さんが好きで、純文学を書きながら、
ユーモア・エッセイや軽小説を書く、というのがひとつの理想でした。
残念ながら、それだけの能がない人間でしたね。

まあ、そんなこんなで、『詩とメルヘン』をときどき読んでいました。
一度だけ、投書欄に掲載されました。
やなせ先生の目にとまり、選んでいただいたのだと思うと、感激でした。

そのたった一度の投書でしたが、読者の方からお手紙を頂き、
しばらく文通などさせていただきました。
それも引きこもりから脱出するきっかけの一つとなりました。

そういうわけで、やなせ先生には大きな恩がある、と思っています。

今回改めて、やなせ先生の生涯と業績にふれ、なぜもっと早くこういう
本にふれなかったのか、と痛恨の極みです。

 

 ●『やなせたかし みんなの夢まもるため』より

気になった言葉を紹介しましょう。

 ・・・

「第1章」
<人生は椅子取りゲーム>

手塚治虫さんや石ノ森章太郎さんら天才がひしめき合っていた
当時の漫画界に、やなせさんの座る椅子はないという状況だった
といいます。

 《それを承知で満員電車に乗り込み、あきらめて途中下車せずに
  立ち続けていたら、あるとき目の前の席が空いた。
  七十過ぎてアンパンマンがヒットしたことを、
  ぼくはそんなふうにとらえています。/
  人生には椅子取りゲームのようなところもあるのです。/
  七十を過ぎるまで漫画家としての代表作がなく、
  人々の活躍を目で追いながら立ち続けていたことも、
  今から思えば、アンパンマンに出会い、
  それを育てるための大切な準備期間だったのかもしれません。》p.11

<人生は椅子取りゲーム>というのは、いえてると思います。
筆者もなかなか自分の席を見つけられずに来ました。
結局、気が付けば、座り損ねた、という人生だったといえるでしょう。

いや、まだ勝負は終わっていない、のではないでしょうか?

人生って、結構「順番」というのがあるものです。

「待てば海路の日和あり」ということわざがあります。
今は、海が荒れていて航海には不向きだが、
いずれ穏やかなときが来て、航海に出られますよ、と。

待っていればチャンスは訪れますよ、と。
要は、そのチャンスを逃さないこと。

そのためには、準備を怠らないことが必要です。
やなせさんも、「困ったときのやなせさん」と呼ばれて、
色々な仕事を受け、断ることなく完遂して、自分の力を付け、
熟成の時を待っていたのでしょう。

 

<飢えることが一番ツライ>

戦中戦後、空腹と飢えが一番ツライという経験をされたやなせさん。

 《正義は、とても不安定なものである。飢えているときに、
  自分の身を犠牲にしてでも食べさせてくれる人が、
  人間にとっていちばんありがたい。》p.31

 《ぼくに言わせれば、悪人を倒すことよりも、弱い人を助け、
  ひもじい人にパンを一切れ分けてあげるほうがはるかに正しい。
  ぼくが望む正義は、それほど難しいことではないのです。》p.32

筆者の子供の頃は、もうすでに戦後も終わったといわれ、
一回目の東京オリンピックから一回目の大阪万博の時代を経て、
まさに高度経済成長へと突き進む時代でした。
飢える心配はないものの、まだまだ貧しさの残る時代でした。

当時の正義は、「人生、金だけじゃないよ」というものの、
でも「金があれば、たいていのことはなんとかなるよ」
というものだったように思います。

 

 ●<人生、運が七割>

「第4章 ノスタル爺さん」
<人生、運が七割>

人生で成功する秘訣は? の問いに対して、それが分かっていたら
もっと早くに漫画家として成功しているといい、
 
 《ただし、あのときにあの人と会っていなければ絵本は描かなかった
  とか、そのチャンスにもめぐり合えなかったかもしれないという
  ことは、確かにあった。そうした運(めぐり合い)があって、それを
  つかむために努力をしたから結果が出たということだけは、経験的に
  お伝えすることができます。/遅咲きのぼくにしてみれば、運が
  七十パーセント、努力が二十パーセント、あとは天分というような
  割合になるでしょうか。成功は、求めてそうなったのではなく、
  めぐり合ったものなのです。そのときそのとき、架空結婚式を同じ
  ように、周囲にいる人たちを喜ばせたい、悲しませたくないと思い
  ながら一生懸命に過ごしてきただけなのです。》p.117

「運(めぐり合い)があって、それをつかむために努力をしたから
結果が出た」というのは、先にも書きましたように、
「準備を怠らず、チャンスを待て」という、
デュマの『モンテクリスト伯』の最後の方の言葉、
「待て、そして希望せよ」に通じるものです。

 

最後に、「里中満智子 笑いや喜びをふりまいて過ごそう!」から、
里中さんの言葉を。

<人々の笑顔を見るのが楽しみ>
 《人には悲しいこと、辛いことがあるのは当たり前。そんなときにも
  前を向いて、笑いや喜びをふりまいてすごそう。それを受け止めた
  人たちが温かい気持ちになれば、自分だって温かくなれるんだ。
  行け! アンパンマン――そんな気持ちで、ご自身から率先して
  楽しさをふりまいていらした。世界中の人々を幸せにすることが
  夢だったのかもしれません。きっとアンパンマンが先生のそんな
  大きな夢を実現するために、これからも活躍し続けるのだと思い
  ます。》p.126

人生では「悲しいこと、辛いことがあるのは当たり前」とは、
まさにそのとおりで、だからこそ、
「そんなときにも前を向いて、笑いや喜びをふりまいてすごそう」
という心構えが素晴らしい、と思います。

まわりを明るくするのが、その人の義務といったところでしょうか。

 

 ●「絶望のとなり」

やなせさんの詩に、「絶望のとなり」という詩があります。

 《絶望のとなりに/だれかが/そっと腰かけた/絶望は/
  となりのひとに聞いた/「あなたはいったい/誰ですか」/
  となりのひとは/ほほえんだ/「私の名前は/希望です」》p.128

人生ってそういうものではないか、という気がします。
「楽あれば苦あり、苦あれば楽あり」という言葉があるように、
絶望の次には希望が来る、そういう「順番」もあるように思います。

そして、それは自分が呼び込むものなのだ、といえるでしょう。
自分から進んで人に関わってゆく、そういう姿勢が、結果を生むのです。

 

「第2章 しあわせよカタツムリにのって」
<亡き父の影を追って>

1973(昭和48)年に『詩とメルヘン』を創刊し、編集長になった
ときに考えておられたことについて、です。

やなせさんが中学生の頃、お父さんがお母さんに宛てた手紙の中に、

 《「どんな職業につくにせよ、文章や詩を書くこと、絵を描くことは
  一生続けていく。そして自分の著書を出版したい」》p.62

とあったそうです。

やなせさんが『詩とメルヘン』で表現しようとした叙情的なイラストは、
漫画家になろうとしてなれなかったやなせさんの心の表れであり、
この父の思いを自分なりに受け止めたいという、気持ちがあった。
さらに、若くして世を去った伯父や戦死した弟さんへの、
伝えきれなかった思いも、込められていた、と。

創刊当時の風潮として、ハードボイルド全盛のドライな作品が
もてはやされていた、といいます。

 《そんな中で、「新感覚叙情画」を提案した甘い誌面を見て、
  『少女だましだ』とあからさまに嘲笑する人もいました。/
  でもぼくには、生きるのが辛かった少年時代、叙情画の世界に触れ、
  心を慰めていた思いが根底にあった。人々の心を潤すオアシスの
  ような雑誌にしたいと考えていたのです。詩はかつて、難しい書物の
  中にではなく、人の心の中に生きているものでした。そんな詩を、
  もう一度自分たちの手に取り戻し、叙情の灯を現代によみがえらせ
  たい。乾いた時代だからこそ、美しい花を咲かせたい。その思いは
  変わることなく、創刊から二十五年たった一九九七年の「編集前期」
  に、ぼくはこう書いています。/
  人生はつらいことばかりじゃない/面白いこともある/
  うれしい時もある/しかし/基本的にはさびしい/
  私たちの心はひとつひとつちがう/似ているようで似ていない/
  だから/私たちは/歌ったり詩をかいたり/絵をかいたりする/
  さびしげな人生を/なぐさめようとする》pp.64-65

この創刊号が大人気となり、増刷までして、季刊のはずが月刊になった
といいます。
商業誌的な派手さというんでしょうか、そういう感じはなく、
素朴な手作り感のある雑誌といった印象だったように記憶しています。

叙情というのは、そういうものなのでしょうね。
でも、夢がある、そういう印象をもたせる優しさがあったような気が
します。

というわけで、筆者も創作志望でしたので、
お父さんの言葉がジーンときます。

筆者もこうして文章を書き続けていて、いずれは本を出版したい
という夢を持っています。

 ・・・

ということで今回は終了です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本誌では、「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(後編)『やなせたかし みんなの夢まもるため』」の最新号・全文転載(「私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(後編)」と題して、今回も全文転載紹介です。

【最新号】編は、メルマガ本文の全文転載です。

【別冊 編集後記】は、【別冊 編集後記】編↓ で、

2026.1.15
【編集後記】私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(後)やなせたかし-レフティやすおの楽しい読書402号

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

 

『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフやすおのお茶でっせ』
〈メルマガ「楽しい読書」〉カテゴリ

 

--
※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
--

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2026.01.15

【編集後記】私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(後)やなせたかし-レフティやすおの楽しい読書402号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

 

2026(令和8)年1月15日号(vol.19 no.1/No.403)
「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(後編)
『やなせたかし みんなの夢まもるため』」

 

 

2026年令和8年、午年です。
今年は「年男」になります。

ということで、
今年もまた1年、よろしくお願いいたします。

レフティやすお <(_ _)>
2026-reiwa8-nenga-ly

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2026(令和8)年1月15日号(vol.19 no.1/No.403)
「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(後編)
『やなせたかし みんなの夢まもるため』」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

 例年恒例の<私の年間ベスト>の<リアル系ベスト3>です、
 が、今年も読書量の激減により、<ベスト1>の紹介です。

 (後編)は、前回の続きで、

 いよいよベスト3の候補作の紹介です。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - メルマガの為に読んだ本ばかり?(今年も?) -

  ~ 私の年間ベスト3・2025年〈リアル系〉~

 『やなせたかし みんなの夢まもるため』やなせたかし/著
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ●私の2025年〈リアル系〉ベスト3候補

以上見てきましたように、今年もリアル系の本で読んだものは大半
メルマガ用に読んだものでした。
一般的な興味から読んだというような本が激減しています。
人生の幅(教養といった言葉で表わしても良いのかも知れません)を
作るような読書とでもいうのでしょうか。

まあ、もう少し余裕が出てきたらどうにかなるかも知れません。

では、次に今年の〈リアル系〉ベスト3の候補を上げて見ましょう。

NHKの朝ドラ『あんぱん』のモデルであった、やなせたかしさんと
その妻・暢さんのことを書いた本が、今年はたくさん出ています。

そんなやなせさん関連の本を、
そんなにたくさん読んだわけではないのですが、
今年読んだリアル系の本の中では、
これらの一連のやなせ本が印象に残っています。

では、次に筆者が読んだ本を紹介していきましょう。

 

(以下、略)

 

--------------------------------------
 <2025年〈リアル系〉ベスト3候補>
--------------------------------------

★『やなせたかし メルヘンの魔術師 90年の軌跡』中村 圭子/編
河出書房新社 らんぷの本 2009/3/18
(Amazonで見る)

251231-yanase-ranpu

 

★『やなせたかし みんなの夢まもるため』やなせ たかし/著,
   ちば てつや, 西原 理恵子, 里中 満智子, 吉田 戦車,
   NHK取材班/著 NHK出版 2014/6/21
(Amazonで見る)

251231-yanase-yume

 

 

(朝ドラ関連本)

★『(別冊太陽 日本のこころ―322) やなせたかし アンパンマンを
生んだ愛と勇気の物語』別冊太陽編集部 平凡社 2025/3/12
(Amazonで見る)

251231-taiyou

 

★『やなせたかし 子どもたちを魅了する永遠のヒーローの生みの親』
青山 誠/著 角川文庫 2025/3/22
(Amazonで見る)

251231-yanase-kadokawa

 

 

 ●私の年間ベスト―2025年〈リアル系〉ベスト1

 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡

   私の年間ベスト―2025年〈リアル系〉ベスト1

 ○『やなせたかし みんなの夢まもるため』やなせ たかし/著,
   ちば てつや, 西原 理恵子, 里中 満智子, 吉田 戦車,
   NHK取材班/著 NHK出版 2014/6/21  
(Amazonで見る)

251231-yanase-yume

Kindle版『やなせたかし みんなの夢まもるため』 NHK出版 2014/6/25
(Amazonで見る)

 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡

 

 ●やなせ先生と筆者

 ●『やなせたかし みんなの夢まもるため』より

 ●<人生、運が七割>

 ●「絶望のとなり」

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本誌では、私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(後編)
『やなせたかし みんなの夢まもるため』」
と題して、「私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉」の紹介です。

今回も冒頭のみの転載です。
冒頭以下は、見出しのみで本文は省略させていただきました。

本文中にも書いていますが、筆者にとってのやなせたかしさんは、「やなせ先生」と呼ぶべき存在です。
その辺の若かりし頃の思い出話も書いています。
今までほとんど書いていなかったはずのお話です。
(読んで欲しくない気持ちもありますが……。人に知られて嬉しい話でもないので。)
あえて書いてしまいました。
結果、長くなってしまいましたが、ご勘弁を!

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』
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2026.01.07

【最新号】私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(前)-レフティやすおの楽しい読書402号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【最新号】

2025(令和7)年12月31日号(vol.18 no.22/No.402)
「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(前編)
朝ドラ「あんぱん」関連やなせたかし本から」

 

--
速いもので、今年2025年も大晦日を迎えました。
今年も一年お世話になりました。

大阪は、今年は45年ぶりの万博が開催されました。
筆者は、体調がいまいちで、暑さもあり、何やかやで、
行かずじまいでした。
それでも、久しぶりに色々なことがあった一年になりました。
具体的に話せることばかりではないのですが、
一つは、ドコモのgooブログがサービス終了で消滅したこと。
それに伴い、お引っ越しをしたこと。

2025.9.17
はてなブログ始めました―
『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』

250915hatena-blog-lyb

250915goo-blog-ly-a

21年続けて約1200本の記事をのせたことになります。
初めは、オリジナルの記事で「50歳代は云々」というシリーズでした。
その後は、メインのココログからの転載――でも、Googleの検索では
こちらの方がメインのような扱いになっていましたが……。

お引っ越しもやってみると意外に簡単でしたが、
新しいブログは、検索には引っかからないので、
また一から再スタートです。

他にも新たなスタートを切ったことがあります。
体調も良いのか悪いのか、日毎に変わるので、困りものです。

さて、ここは愚痴をこぼす場所ではないので、このへんで。

来年以降も、弊誌『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』を、
左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』ともども
おつき合いの程、よろしくお願いいたします。

レフティやすお <(_ _)>

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
------------------------------------------------------------------
2025(令和7)年12月31日号(vol.18 no.22/No.402)
「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(前編)
朝ドラ「あんぱん」関連やなせたかし本から」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

 例年恒例の<私の年間ベスト>の季節になりました。
 今年もあまり本は読めていません。
 かろうじてフィクション系は、50冊以上になりましたが、
 リアル系は20冊に届いたかどうか、というところ。

 今回は、そのリアル系から。

 無駄なことにスペースを取られ長くなりましたので、
 急遽2回に分割することにしました。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - メルマガの為に読んだ本ばかり?(今年も?) -

  ~ 私の年間ベスト3・2025年〈リアル系〉~

  (前編)朝ドラ「あんぱん」関連やなせたかし本から
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●2025年の傾向

今年もリアル系の本は、20冊程度でした。
コロナ禍以来、読書量が激減状態が続いています。

理由は、体調不良もそうなのですが、気が付いたのは、目です。
老眼になったようで(近眼の老眼です)、眼鏡が合っていないのですね。
それで短時間で読むのをやめてしまうのでしょう。

そう言いながらまだ眼科には行ってません。
なんとなく怖いのです、強度の近眼ので、眼底検査をすると……、と。

フィクション系はそれでも何とか読めているのですが、
お勉強の本は、どうも興味を持つ範囲が狭くなったのか、
あるいは深さを追求することができにくくなっているのか。
理由はわかりませんが、そういう状況が続いています。

大半がメルマガ用に読んだ、という感じですね。

 ・・・

一部フィクションと区別しにくい本もあり、今も判断に悩んでいます。

それはさておき、例年通り分類していきましょう。

 

 ●(1)メルマガ用のお勉強本―中国漢詩、読書、左利き関連

◆メルマガ『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』向け――

(漢詩)――
・『陶淵明』興膳 宏(こうぜん ひろし)/著 講談社学術文庫
2024/12/12
――陶淵明の名作をまとめた入門書的一冊。

250331-tou-enmei

(Amazonで見る)

*参照:
『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2025(令和7)年3月31日号(vol.18 no.5/No.385 xNo.384)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(32)陶淵明(9)
詩風の変化を見る(1)「子を責む」他」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2025.3.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(32)陶淵明(9)「子を責む」他-楽しい読書385号

(はてなブログ)

・『漢詩を読む 2 謝霊運から李白、杜甫へ』宇野 直人、江原 正士/著
平凡社 2010/11/26
(Amazonで見る)

 

(その他)
・『北斎 富嶽三十六景』日野原健司 編 岩波文庫【青581-1】
2019/01/16
――プルシアン・ブルーの魅力がお気に入りの、北斎の名作を紹介。

250615-fugaku36kei

(Amazonで見る)

・『カラー版 北斎』大久保 純一/著 岩波新書 新赤版1369 2012/5/23

250615-hokusai

(Amazonで見る) ――カラーで紹介する北斎の代表的名画たち。

*参照:
『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2025(令和6)年6月15日号(vol.18 no.10/No.390)
「私の読書論-2025年岩波文庫フェアから『北斎 富嶽三十六景』
 藍摺―プルシアン・ブルーの衝撃」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2024.6.15
私の読書論-2025年岩波文庫フェアから『富嶽三十六景』-楽しい読書390号
(はてなブログ)

 

・『星新一 空想工房へようこそ』最相葉月/監修 新潮社 とんぼの本
2007/11/1
――星新一の伝記を書いた最相葉月さん監修の星新一入門的な本。

(Amazonで見る)

250831-hosi-siniti

*参照:
2025(令和7)年8月31日号(vol.18 no.14/No.394)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2025から(3)新潮文庫・
『ボッコちゃん』星新一~いのち輝く未来社会は?~」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2025.8.31
[新潮・角川・集英社]
<夏の文庫>フェア2025から(3)新潮文庫・ボッコちゃん』星新一-楽しい読書394号
(はてなブログ)

 

◆メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』向け――

・『刀に生きる 刀工・宮入小左衛門行平と現代の刀職たち』塩野米松
(聞き書き)角川書店 2016/10/22
――左利きの刀工・宮入小左衛門行平さんの刀鍛冶としての半生と仕事、
 および刀関係の職種の紹介。

251115-katana-ni-ikiru

251115-toukou-miyairi

(Amazonで見る)

*参照:
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第698号(Vol.21 no.21/No.698) 2025/11/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:第8回(前編)
<左利きの人の本>新規発見本紹介 <左利き者の証言・刀工編>」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2025.11.15
【編集後記】ヒッキイ楽読[コラボ]第8回(前)<左利きの人の本>新規発見本-週刊ヒッキイ第698号

・『左手のフルーティスト』畠中 秀幸/著 音楽之友社 2024/3/25
――脳出血で右半身不随になり、左手一本で演奏できる特注フルートを
 手に復活した、建築家兼音楽家の畠中さんの半生記。

251206-hidarite

(Amazonで見る)

*参照:
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第699号(Vol.21 no.22/No.699) 2025/12/6
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(34)<左利きの人の本>新規発見本紹介~
『左手のフルーティスト』畠中秀幸」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2025.12.6
【別冊 編集後記】楽器における左利きの世界(34)左手のフルーティスト-週刊ヒッキイ第699号
2025.12.13
【最新号】楽器における左利きの世界(34)左手のフルーティスト-週刊ヒッキイ第699号

 

 ●(2)その他の古典系のお勉強本

・NHKテキスト『100分de名著 サン=テグジュペリ『人間の大地』
2025年8月』2025/7/26
――NHKEテレの番組テキスト。岩波文庫『夜間飛行・人間の大地』の
 翻訳者・野崎歓さんを講師に迎えて、名作の読み解き。
(Amazonで見る)

250930-ningen-no-daiti

250804nhk100de152-1

*参照:
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2025.8.24
『NHK100分de名著』152「人間の大地」サン=テグジュペリ2025年8月放送中
(はてなブログ)

 

 ●(3)小説や左利き本等の著作のためのお勉強本

(推理小説・ミステリ系)――
・『密室ミステリガイド』飯城 勇三/著 星海社新書 2023/6/21
――筆者が選ぶ、本格ミステリにおける<密室>もののベスト50
 (海外20編、国内30編)を、問題編と解決編に分けて紹介する。
(Amazonで見る)

 

(左利き関連・社会的背景について)――
・『<弱いロボット>から考える 人・社会・生きること』
岡田美智男/著 岩波ジュニア新書 2024/8/22
――完全無欠さをめざすのではなく、したたかさしなやかさを兼ね備えた
 <弱いロボット>の存在は、みんなが助け合い一つにつながる社会に。
(Amazonで見る)

251231-yowairobot_20251229230801

・『不便益のススメ 新しいデザインを求めて』川上 浩司/著
岩波ジュニア新書 891 2019/2/21

――大路直哉さんの『左利きの言い分』で紹介されていた<不便益>に

 ついて知ろうとお思い、手にした本。不便さの中から見いだすものは?
(Amazonで見る)

251231-fubeneki_20251229230901

 

 ●(4)個人的な趣味、仏教や空海・弘法大師に関する本

(敬愛するやなせ先生に関する本)――
・『やなせたかし 子どもたちを魅了する永遠のヒーローの生みの親』
青山 誠/著 角川文庫 2025/3/22
――NHKテレビ朝ドラ関連出版のひとつで、やなせたかしさんの評伝。
(Amazonで見る)

251231-yanase-kadokawa

・『やなせたかし みんなの夢まもるため』やなせ たかし/著,
ちば てつや, 西原 理恵子, 里中 満智子, 吉田 戦車, NHK取材班/著
 NHK出版 2014/6/21
――やなせさんが亡くなる10年ほど前に出版された本。やなせさん自身の
 エッセイ(最晩年をのぞく)と、漫画家の皆さんとNHK取材班による
 エッセイ集。
(Amazonで見る)

251231-yanase-yume

・『やなせたかし メルヘンの魔術師 90年の軌跡』中村 圭子/編
河出書房新社 らんぷの本 2009/3/18
――《アンパンマンの生みの親!! やなせたかしは「てのひらを太陽に」
 の作詞者でもあり、雑誌『詩とメルヘン』を30年間つくり続け、
 多くの〈やなせメルヘン〉を世に送り出した。
 多彩かつ膨大なやなせたかしの仕事の全貌を紹介する初めての本。》
(Amazonで見る)

251231-yanase-ranpu

・『(別冊太陽 日本のこころ―322) やなせたかし アンパンマンを
生んだ愛と勇気の物語』別冊太陽編集部 平凡社 2025/3/12 
――NHKテレビ朝ドラ関連出版のひとつで、マルチな活躍をした
 やなさたかしさんの評伝、アトリエ、仕事、幻のドラマといった業績、
 関係者や知人によるエッセイなど、大判・カラーで紹介。
(Amazonで見る)

251231-taiyou

・『現代人を救うアンパンマンの哲学』物江潤/著 朝日新書 2025/3/13
――NHKテレビ朝ドラ関連出版のひとつといえる社会評論的一冊。
 やなせ夫妻の生涯と国民的人気となったアンパンマンの作品世界から、
 現代を生きるための「哲学」を繙く。現在鋭意読書中。
(Amazonで見る)

 

(弘法大師空海関連)――
・『弘法大師空海伝 十三講 その生涯・思想の重要課題とエピソード』
加藤精一/著 大法輪閣 2015/3/10
――人間空海の姿を様々なエピソードから描き、その実像を知る手がかり
 に。付録として司馬遼太郎『空海の風景』を取り上げ、空海・密教に
 関する司馬氏の解釈を知ろうとする。
(Amazonで見る)

・『空海はいかにして空海となったのか』武内孝善 角川選書 552
2015/2/24
――空海の生誕地から始め、少年時代、修業時代の放浪、入唐後の
 恵果和尚との出会いなど、公的記録にない時代の空海を中心に描く。
(Amazonで見る)

 

(その他の趣味)
・『サンダーバード プラモ伝説1966-2021』柿沼 秀樹/著
ホビージャパン 2022/4/4
――子供時代から親しんだ懐かしい『サンダーバード』のプラモの歴史等
あれこれを紹介する本。
(Amazonで見る)

・『サンダーバード・ベストブック BEST BOOK』竹書房 B.MEDIA BOOKS
1992/9/1
――《「サンダーバード」のメイン・キャラクター、ストーリー、メカ
 など、そのすべてをカラー写真で紹介、解説するハンドブック》
(Amazonで見る)

 

 ●私の2025年〈リアル系〉ベスト3候補

以上見てきましたように、今年もリアル系の本で読んだものは大半
メルマガ用に読んだものでした。
一般的な興味から読んだというような本が激減しています。
人生の幅(教養といった言葉で表わしても良いのかも知れません)を
作るような読書とでもいうのでしょうか。

まあ、もう少し余裕が出てきたらどうにかなるかも知れません。

では、次に今年の〈リアル系〉ベスト3の候補を上げて見ましょう。

NHKの朝ドラ『あんぱん』のモデルであった、やなせたかしさんと
その妻・暢さんのことを書いた本が、今年はたくさん出ています。

そんなやなせさん関連の本を、
そんなにたくさん読んだわけではないのですが、
今年読んだリアル系の本の中では、
これらの一連のやなせ本が印象に残っています。

では、次に筆者が読んだ本を紹介していきましょう。

 ・・・

というところで今回は終了です。

以下次回――。

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本誌では、「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(前編)朝ドラ「あんぱん」関連やなせたかし本から」と題して、今回も全文転載紹介です。

【最新号】編は、メルマガ本文の全文転載です。

 

【別冊 編集後記】は、【別冊 編集後記】編↓ で、

2025.12.31
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 ・・・

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2025.12.31

【編集後記】私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(前)-レフティやすおの楽しい読書402号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)
【別冊 編集後記】

2025(令和7)年12月31日号(vol.18 no.22/No.402)
「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(前編)
朝ドラ「あんぱん」関連やなせたかし本から」

 

速いもので、今年2025年も大晦日を迎えました。
今年も一年お世話になりました。

大阪は、今年は45年ぶりの万博が開催されました。
筆者は、体調がいまいちで、暑さもあり、何やかやで、
行かずじまいでした。
それでも、久しぶりに色々なことがあった一年になりました。
具体的に話せることばかりではないのですが、
一つは、ドコモのgooブログがサービス終了で消滅したこと。
それに伴い、お引っ越しをしたこと。

2025.9.17
はてなブログ始めました―
『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』

250915hatena-blog-lyb

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21年続けて約1200本の記事をのせたことになります。
初めは、オリジナルの記事で「50歳代は云々」というシリーズでした。
その後は、メインのココログからの転載――でも、Googleの検索では
こちらの方がメインのような扱いになっていましたが……。

お引っ越しもやってみると意外に簡単でしたが、
新しいブログは、検索には引っかからないので、
また一から再スタートです。

他にも新たなスタートを切ったことがあります。
体調も良いのか悪いのか、日毎に変わるので、困りものです。

さて、ここは愚痴をこぼす場所ではないので、このへんで。

来年以降も、弊誌『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』を、
左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』ともども
おつき合いの程、よろしくお願いいたします。

レフティやすお <(_ _)>

 

------------------------------------------------------------------
◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
------------------------------------------------------------------
2025(令和7)年12月31日号(vol.18 no.22/No.402)
「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(前編)
朝ドラ「あんぱん」関連やなせたかし本から」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

 例年恒例の<私の年間ベスト>の季節になりました。
 今年もあまり本は読めていません。
 かろうじてフィクション系は、50冊以上になりましたが、
 リアル系は20冊に届いたかどうか、というところ。

 今回は、そのリアル系から。

 無駄なことにスペースを取られ長くなりましたので、
 急遽2回に分割することにしました。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - メルマガの為に読んだ本ばかり?(今年も?) -

  ~ 私の年間ベスト3・2025年〈リアル系〉~

  (前編)朝ドラ「あんぱん」関連やなせたかし本から
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ●2025年の傾向

今年もリアル系の本は、20冊程度でした。
コロナ禍以来、読書量が激減状態が続いています。

理由は、体調不良もそうなのですが、気が付いたのは、目です。
老眼になったようで(近眼の老眼です)、眼鏡が合っていないのですね。
それで短時間で読むのをやめてしまうのでしょう。

そう言いながらまだ眼科には行ってません。
なんとなく怖いのです、強度の近眼ので、眼底検査をすると……、と。

フィクション系はそれでも何とか読めているのですが、
お勉強の本は、どうも興味を持つ範囲が狭くなったのか、
あるいは深さを追求することができにくくなっているのか。
理由はわかりませんが、そういう状況が続いています。

大半がメルマガ用に読んだ、という感じですね。

 ・・・

一部フィクションと区別しにくい本もあり、今も判断に悩んでいます。

それはさておき、例年通り分類していきましょう。

 

 ●(1)メルマガ用のお勉強本―中国漢詩、読書、左利き関連

(以下、略)

 

◆メルマガ『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』向け――
◆メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』向け――

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 ●(2)その他の古典系のお勉強本

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 ●(3)小説や左利き本等の著作のためのお勉強本

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 ●(4)個人的な趣味、仏教や空海・弘法大師に関する本
 ●私の2025年〈リアル系〉ベスト3候補

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(前編)朝ドラ「あんぱん」関連やなせたかし本から」」と題して、私の年間ベスト3<リアル系>の紹介です。
今回も弊誌冒頭のみの転載です。
冒頭以下は、見出しのみで本文は省略させていただきました。

本文冒頭でも書いていますが、今年も<リアル系>の本はあまり読めませんでした。

読書には二つの要素があります。
一つは、娯楽として、主に小説等のストーリーを楽しむ、という読書。
もう一つは、知識や情報を得るための、言ってみればお勉強のための読書、です。

後者の読書が進んでいないということは、向学心にが欠けてきた、ということでしょうか。

もともと、この手の本を読むようになった理由は、メルマガやブログの記事を書くときに、自分がものを知らないなあという自覚があり、どうにかしようという気持ちから始めたのです。
ですから、今年はメルマガのための読書だけであったとしても、それはそれで良し、ということです。

まあ、もっと広く向学心があればいいのでしょうけれど、あまりこだわる必要はないのかもしれません。
少なくとも、若い頃ならともかく、人生の半ばを過ぎた人ならば、自然体で生きていけば良い、ということで……。

頑張りたい人は頑張れば良いし、頑張りたくても頑張れない人もいるわけで、頑張らなくてもそれなりでいいという人はそれなりで、と。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

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2025.12.22

【最新号】『楽しい読書』創刊401号記念-私の読書論-本は<読む>もの?<見る>もの?再考

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【最新号】

 

2025(令和7)年12月15日号(vol.18 no.21/No.401)
「創刊401号記念-私の読書論-
本は<読む>もの?<見る>もの? 再考」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2025(令和7)年12月15日号(vol.18 no.21/No.401)
「創刊401号記念-私の読書論-
本は<読む>もの?<見る>もの? 再考」
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 記念すべき創刊401号(!?)となりました。
 18年目で到達です。
 当初は月一回の発行でした。その後、月二回発行となり、
 今日に至っています。

 月の前半(15日)は、「私の読書論」として、
本好き・読書好きの <元本屋の兄ちゃん>1980s
としての私なりの読書論・読書雑文を書いてきました。

 今回は、そういう読書論の中から、以前も書いた「本は読むものか、
 見るものか」についてまた考えて見ようと思います。

 前回は、榊原英資(さかきばら・えいすけ)さんの『見る読書』を
 読みながら、本の読み方について考えてみましたが……。

 

*参照:
2021(令和3)年10月15日号(No.304)
「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」

2021.10.15
私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?-楽しい読書304号

 

*参照:
榊原英資『見る読書』KKベストセラーズ ベスト新書 2018/7/7
(Amazonで見る)

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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ◆ <見る>だけなら何冊でも手を出せる ◆

  私の読書論 - 本は<読む>もの?<見る>もの? 再考

   ―― とにかく手に取って「見る」ことが始まり ――
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

前回は私の結論として、

―― もっとも正しい本の読み方=とにかく全部読む ――

と書きました。

今回は、

―― とにかく手に取って「見る」ことが始まり ――

ですが……。

 

 ●「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」

前回は、冒頭で、

《藤原俊成の見解――「源氏見ざる歌詠みは遺恨のことなり」(略)
 「源氏見ざる」の「見る」は「読む」。》
   津野海太郎(つの・かいたろう)『読書と日本人』岩波新書
    2016/10/21 p.36
(Amazonで見る)

251215-dokusho-to

を紹介し、これは黙読している姿を示すということを書きました。

昔は、大勢の前で声を出してみんなに聴かせるようにすることが、
「読む」ことだった。
それが、一人一人が個室で黙読するようになったのが、読書の変遷だった
といい、この状態を藤原俊成は「見る」と呼んだと紹介しました。

次に、

梅棹忠夫『知的生産の技術』岩波新書 1969/7/21
(Amazonで見る)

251215-titeki

「6 読書」の章

から、梅棹さんの読書法として、
 
 《まず、本というものは、はじめからおわりまでよむものである。
  (略)とにかくよみだしたら最後までよむというのは、
  うまい読書法の一つである。》pp.100-101
 
といい、読者は著者が何をいおうとしているか、を理解するように
しなければいけないといい、著者の身になって読むのだ、と、

 《その第一歩が、「はじめからおわりまでよむ」
  というよみかたであると、わたしはかんがえる。》p.101

といい、読書の最大の目的である、内容の正確な理解のためには、と。

 《半分よんだだけとか、ひろいよみとかは、本のよみかたとしては、
  ひじょうに[へた](傍点)なよみかたである。(略)
  「ななめよみ」で十分理解したという人もあるが、
  あまり信用しないほうがいい。
  すくなくとも、きわめて危険で非能率的なよみかたであろう。》
   pp.101-102

というご意見を紹介しました。

梅棹さんは、部分読みや拾い読み、斜め読みは、「よんだ」といわず、
「みた」と読んで区別していました。(p.100)

251215-titeki-p100
(画像:梅棹忠夫『知的生産の技術』岩波新書 p.100)

ここまでが前回の前提でした。

これら、あくまでも小説のような「娯楽のための本」の読み方ではなく、
お勉強のためや情報収集のためのリアル系の論文等の著書の読み方です。

 

 ●榊原英資『見る読書』のエッセンス(?)

この後、榊原英資『見る読書』の紹介に入ります。

榊原さんのいう「本は見るもの」という表現は、

 --いかに要領よく情報を摘出し、ものにするか、
  というイージーな便宜的な読書法であり、
  梅棹さん流の本格的な読書法ではありません。--

と筆者は書きました。

『見る読書』「第1章「さわり」を読む」に、

 《本は「読む」ものではない。本というものは「見る」ものだ。》
  p.19

と書いてありますが、これは本格的な読書を否定するものではない、
と明言されています。

結論は、

 《「見る」にせよ「読む」にせよ、さまざまなジャンルの本、
  それも数多くの本に目を通すことは非常に大事なことだ、
  と私は考えています。》p.60

と。

 --で、数多く目を通すとなりますと、とりあえず今関心のある、
  あるいは今読む必要のある事柄についてのみ摂取する、
  というやり方(部分読みや拾い読み)が一番効率的だ--

と、筆者はまとめていました。
そして、

で、「必要な情報を短時間に手に入れるための読書法」として、
その本の本質(さわり)をつかむ方法は、以下の3つだ(p.19)と。

1.「はしがき」や「はじめに」に書かれた著者の言葉
2.「あとがき」や「おわりに」に書かれた著者の言葉
3.「目次」で、全体を小分けにし見出しをつけて紹介された内容・構成

これらからその著作の大体のエッセンスが分かる、といいます。

そうして「目次」を眺めて、
《カギとなる言葉を拾い、全体の構成を理解し》、
その本の「さわり」が分かれば、今読むべきか本かどうかが分かり、
読むべき本と分かれば、そのポイントのみをつまみ食いするように、
熟読・精読すればいい、と。

ただしこの方法は、ある程度読書経験があり、本を読みこなせる人で、
あまり時間がないという人には参考になるに違いない、と。

 ・・・

榊原さん流の部分読みや拾い読み、あるいは
さわりを知るためのまえがきやあとがき、目次のみを「見る」読書でも、
同じ本を繰り返し手に取っていれば、結局「熟読」「精読」したことに
なる、といい、本を手に取る「きっかけ」が大事だ、と。

人は忘れてしまうものなので、以前読んだ本であっても、
改めて読んでみると新しい発見があるもので、
自分にとって有用な「使える本」は、何度でも読んでいることになり、
それが榊原さん流の「熟読」だったのです。

 

 ●筆者の場合――「読む」読書=完読主義からの脱却

筆者は昔は完読主義――梅棹さん流のいう「読んだ」という読書でした。
それは何も梅棹さんのような考えによるものではなく、
単純に「読書とはそういうものだ」と思っていたからでした。

昔は基本、小説本しか読んでこなかった、という事情もあります。

小説や物語というものは、初めから終わりまで、という
一本道の読み方が基本です。
完読しないと内容がよくわからない、という単純な理由によるものです。

筆者が小説のようなフィクション系の本以外の、
論文のようなリアル系の本を読むようになったのは、おおむね
50代になって、このメルマガやブログなどを書くようになってから、
のことでした。
文章を書こうと思ったら、あまりにも何も知らなさすぎる、
と自覚するようになり、もう少し知識や教養を身につけねば、
と考えるようになってからのことでした。

では、どういう本を読むのがよいのか、と考えて読書術や読書論といった
本を図書館で借りてきて勉強したのが、
完読主義からの脱却の始まりでした。

読書といっても、小説を読むのと、このような情報の詰まった本を読む
のとでは、当然その方法は違ってきます。

こういう情報本を読む場合、自分の知りたい事柄や情報というものは、
ある程度限られてきます。

野球でいえば、左の強打者に対してワンポイントで左投手を起用する
ようなものです。
その打者一人、そこだけ抑えれば良い、というもの。

読書も同じで、このポイントだけ押さえれば良い、という場合もある
のです。

 

 ●「見る」読書=選択肢を広げる

そこで必要なのは、勝負のポイントを知り、ここぞというところを
しっかり押さえること。
それさえできれば、後は後回しで良いのです。
今必要な部分を確実に押さえられる方法を持つこと。

それは、まずいろんな本を手に取り、目を通すこと。
本を完読しようとすると、いかに速読術を身につけていたとしても、
一生の間に読める本の数は有限です。

無限に近くあるだろう本の中から、今自分の必要とする情報を得るため
に一番大事なことは、まず、より多くの本に接することです。
そのためには、一冊の本にこだわらず、入手可能な範囲で色々な本に
チャレンジしてみる。

その際には先に紹介しました榊原さんの読書法を応用してみる。
「見る」読書を実践してみてください。

最初はポイントを逃してしまうこともあるかも知れません。
筆者もある本にある情報が書かれていると聞いていながら、
ペラペラ読み――筆者流の「見る」読書法では見つけられず、
結局、完読したという経験がありました。

そういう経験も重ねて、読む技術を磨いてゆくのですよ、人は。

 

 ●「見る」読書から「読む」読書へ

「見る」読書で、世界を広げ、多くの本との出会いの機会を作るのです。

そうすることで、色んな本に出会うことができるようになります。
その結果、自分にとって本当に重要な一冊――
大切な書と出会うという奇跡も起こりうるのです。

世界には本当に多くの本があります。
一冊ずつ読んでいたのでは、なかなかはかが行きません。

とにかく気になった本、興味を感じた本があれば、
(1)まず手に取ってみる。
(2)目次やまえがき、あとがきなどのぞいて見て、
 気になる言葉(その本の理解を助けるキーワード)を探ってみる。
そして、
(3)ペラペラとページをめくり、気になるくだりを読んでみる。
それで納得がいけば、
(4)その前後を、関係のありそうな箇所をもう少し読んでみる。

さらにいえば、
(5)心に残った部分をちょっとメモしておく。

こうして「見る」読書を続けていれば、いつしか、
ある程度の知識とそれに伴う思考が自分のものになってきます。

先に引用しました梅棹さんの『知的生産の技術』からのその先に
こう書いてあります。

 《読書においてだいじなのは、著者の思想を正確に理解するとともに、
  それによって自分の思想を開発し、育成することなのだ。》p.114

251215-titeki-p114

(画像:梅棹忠夫『知的生産の技術』岩波新書 p.114)

 ・・・

「見る」読書で、手当たり次第に本を手に取り、
気になる本の中の大事なポイントを探りながら、知識と情報を得て、
自分にとって最も重要となるだろう一冊を探し出すのです。

そうして見つけた大切な本を完読するのが、正しい読書の手順です。

最近の筆者はそう思うようになりました。
(まあ、実践できているかどうかは、また別の話ですが、ね。)

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本誌では、「創刊401号記念-私の読書論-本は<読む>もの?<見る>もの? 再考」と題して、今回も全文転載紹介です。

【最新号】編は、メルマガ本文の全文転載です。

【別冊 編集後記】は、【別冊 編集後記】編↓ で、

2025.12.15
【別冊 編集後記】『楽しい読書』創刊401号記念-私の読書論-本は<読む>もの?<見る>もの?再考

 

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2025.12.15

【別冊 編集後記】『楽しい読書』創刊401号記念-私の読書論-本は<読む>もの?<見る>もの?再考

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

 

2025(令和7)年12月15日号(vol.18 no.21/No.401)
「創刊401号記念-私の読書論-
本は<読む>もの?<見る>もの? 再考」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2025(令和7)年12月15日号(vol.18 no.21/No.401)
「創刊401号記念-私の読書論-
本は<読む>もの?<見る>もの? 再考」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

 記念すべき創刊401号(!?)となりました。
 18年目で到達です。
 当初は月一回の発行でした。その後、月二回発行となり、
 今日に至っています。

 月の前半(15日)は、「私の読書論」として、
本好き・読書好きの <元本屋の兄ちゃん>1980s
としての私なりの読書論・読書雑文を書いてきました。

 今回は、そういう読書論の中から、以前も書いた「本は読むものか、
 見るものか」についてまた考えて見ようと思います。

 前回は、榊原英資(さかきばら・えいすけ)さんの『見る読書』を
 読みながら、本の読み方について考えてみましたが……。

*参照:
2021(令和3)年10月15日号(No.304)
「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」

2021.10.15
私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?-楽しい読書304号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/10/post-a887cc.html

*参照:
榊原英資『見る読書』KKベストセラーズ ベスト新書 2018/7/7
(Amazonで見る)

251215-miru-dokusho

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  ◆ <見る>だけなら何冊でも手を出せる ◆

  私の読書論 - 本は<読む>もの?<見る>もの? 再考

   ―― とにかく手に取って「見る」ことが始まり ――
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

前回は私の結論として、

―― もっとも正しい本の読み方=とにかく全部読む ――

と書きました。

今回は、

―― とにかく手に取って「見る」ことが始まり ――

ですが……。

 

 ●「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」
梅棹忠夫『知的生産の技術』岩波新書 1969/7/21
(Amazonで見る)

251215-titeki

251215-titeki-p100

 ●榊原英資『見る読書』のエッセンス(?)
 ●筆者の場合――「読む」読書=完読主義からの脱却
 ●「見る」読書=選択肢を広げる
 ●「見る」読書から「読む」読書へ

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本誌では、「創刊401号記念-私の読書論-本は<読む>もの?<見る>もの? 再考」と題して、の紹介です。
今回も冒頭のみの転載です。
冒頭以下は、見出しのみで本文は省略させていただきました。

 ・・・

前回のメルマガでの「本は<読む>もの?<見る>もの?」は、榊原英資さんの『見る読書』を元に書いてみました。
それにプラスして、筆者の敬愛する著述家で元民博館長であった、梅棹忠夫さんの名著『知的生産の技術』の記述を引用して、書いてみました。

前回は、主に『見る読書』の紹介のみで、筆者自身の意見は書いていませんでした。
今回は、その辺の筆者の意見を少し書いてみました。

筆者は昔は基本的に「読む」読書、完読主義者でした。
それは「読書とはそういうものだ」という思い込みによるもので、熟考した結果ではなく、自然とそういう読み方をしていただけのことでした。

で、今は、このようなメルマガやブログを書くにあたって、様々な情報を得るための方法の一つとして、「見る」読書を実践するようになっていました。
これは、榊原さんの本を読んだからではなく、この本を知る前から自然と身につけた読み方でした。

こういう方法は色々と本を読んで、そこから得たものを活かそうとする姿勢で読書を続けている人なら、誰でも到達する境地なのかも知れません。

「真の読書」というものがあるとして、それがどういうものかは、まだ筆者にはよくわかりません。

でも、「見る」であれ「読む」であれ、本にふれることには変わりはありません。

本にふれることが第一で、とにかく本をどういう形であれ、ふれて頂きたい、というのが<元本屋の兄ちゃん>でもある筆者の願いです。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

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2025.12.07

【最新号】クリスマス・ストーリーをあなたに(15)-2025-ホック<怪盗ニック>3話-楽しい読書第400号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【最新号】

2025(令和7)年11月30日号(vol.18 no.20/No.400)
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(15)-2025-
エドワード・D・ホック<怪盗ニック>クリスマス・ストーリー3話」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2025(令和7)年11月30日号(vol.18 no.20/No.400)
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(15)-2025-
エドワード・D・ホック<怪盗ニック>クリスマス・ストーリー3話」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

 記念すべき400号となりました。
 記念号とするべきところですが、季節柄、例年通りということで……。 

 今年も、はやクリスマス・ストーリーの紹介の季節となりました。

 昨年の<クリスマス・ストーリーをあなたに>は、アメリカの
 ミステリ系の短篇小説作家デイモン・ラニアンの作品を紹介しました。

 今年は、正真正銘のアメリカの短篇ミステリ作家の巨匠、
 エドワード・D・ホックの人気キャラクターの一人、
 価値のないものしか盗まない、というユニークな<怪盗ニック>の
 クリスマス・ストーリーを3話まとめて紹介しましょう。

 

★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡
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-クリスマス・ストーリーをあなたに (15)- 2025

  ~ 愛あるプレゼントの物語 ~

  エドワード・D・ホック<怪盗ニック>シリーズから
   クリスマス・ストーリー3話 木村二郎/訳

 ☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡
★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡

 

 ●過去の ~クリスマス・ストーリーをあなたに~

一回毎、一年ごとに【古典編】と【現代編】を交互に紹介してきました。
昨年は、およそ100年前(?)の作品でした。
今年は、現代編です。

 

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

【古典編】
 チャールズ・ディケンズ『クリスマス・キャロル』『鐘の音』
 ワシントン・アーヴィング『昔なつかしいクリスマス』
 ライマン・フランク・ボーム『サンタクロースの冒険』
メアリー・E・ペン「ファンダーハーフェン老人の遺言状」
 クリストファー・モーリー「飾られなかったクリスマス・ツリー」
 デイモン・ラニアン「三人の賢者」

【現代編】
 トルーマン・カポーティ「あるクリスマス」「クリスマスの思い出」
 アガサ・クリスティー「水上バス」
 コニー・ウィリス「ひいらぎ飾ろう@クリスマス」「まれびとこぞりて」
 梶尾真治「クリスマス・プレゼント」、ジョー・ネスボ『その雪と血を』
 ドナルド・E・ウェストレイク「パーティー族」
 シーベリン・クィン「道」

 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

参照:
『レフティやすおのお茶でっせ』2023.11.27
クリスマス・ストーリーをあなたに~全リスト:
『レフティやすおの楽しい読書』BNから
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/11/post-1995dd.html

 

 ●エドワード・D・ホック<怪盗ニック>シリーズから3話

<怪盗ニック>は、本名を「ニック・ヴェルヴェット」(イタリア系)と
いう男性で、「グロリア」というガールフレンドと暮らしている、依頼を
受けて仕事をする“雇われ”泥棒です。
しかも、この泥棒の変わっているところは、現金や宝石、美術品などの
価値のあるものは一切盗まない、逆に、価値のないものしか盗まない
(これなら逮捕されても軽い罪で済む)、しかも2万5千ドル(当初は
2万ドル)という大金で、というユニークな怪盗のお話です。

価値のないものを大金を出して盗んでくれという依頼に、毎回、なぜ? と
いう謎を秘めながら、いかにして盗むかという状況のおもしろさと、この
謎解き、および巻き込まれてしまう事件を、怪盗でありながら名探偵と
して解決する(せざるを得ない)、というお話が毎回繰り返されます。

最近では、マンネリ打破ということでしょうか、
女怪盗<白の女王>こと、サンドラ・パリスが登場する“共演”編も
あります(“共演”編だけの日本独自編集の短編集もあります)。

今回は、その<怪盗ニック>ものの短篇全集の第5巻から。

『怪盗ニック全仕事5』エドワード・D・ホック 木村二郎/訳
創元推理文庫 2018/3/22
(Amazonで見る)

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《「価値のないもの、誰も盗もうとはしないもの」だけを標的にする
 怪盗ニックは、引きも切らない多彩な依頼に大忙し。年齢を重ねても
 仕事の腕と頭脳は衰えず、予期せぬ危機にもとっさの機転で対処する。
 文庫版全集第5弾は、〈白の女王〉サンドラ・パリスとの共闘、ホック
 世界の名警官レオポルド警部やニックを名乗る偽者との対決、実在した
 ミステリ書店が登場するクリスマス・ストーリーなどを含む全14編
 (うち本邦初訳9編)を収録。》

出版社の上↑の紹介文にもありますように、<怪盗ニック>ものには、
記憶ではクリスマス・ストーリーはほとんどないのですが、
偶然この巻には三篇も収録されています。

1.「クリスマス・ストッキングを盗め」第60作目(EQMM1989-Mid12)
2.「サンタの付けひげを盗め」第66作目(EQMM1992-Mid12)
3.「錆びた金属の栞を盗め」第72作目(EQMM1998-1)――アメリカの有名な
 ミステリ専門書店のクリスマス用パンフレットに掲載された短篇、後に
 EQMMに採録され、日本版『EQ』1999年1月号に掲載。(詳細は下↓で)

この中で筆者の一番のお気に入りは、三番目「錆びた金属――」ですね。
ラストが、一番皮肉で、なおかつクリスマス・ストーリーにふさわしい
ハートウォーミングな印象のする作品です。詳しくは後ほど。

 

 ●「クリスマス・ストッキングを盗め」

誰もが子供の頃にやったことがありそうな、クリスマス・イブの夜に
クリスマスのプレゼント入れてもらう靴下――それを盗め、というお話。

 《「クリスマス・ストッキングだ。わたしの孫娘の暖炉に吊してある
  クリスマス・ストッキングを盗んでもらいたい。真夜中すぎならいつ
  でもいい」/「何か値打ちのあるものがはいっているんですか?」/
  「中にはいっているプレゼントに値打ちはないが、それも盗んで
  もらいたい」》pp.12-13

お祖父さんが孫娘のクリスマス・ストッキングを盗んでくれという依頼。

ドアマンのいる古い立派なビルディングで、24時間カメラで監視する
警備員もいるようす。
ニックはこの季節他人の家に入る方法として、唯一の方法を選びますが、
もう一歩のところで失敗!

父親は麻薬で儲けていた男で、それを嫌ったお祖父さんによって離婚
させられ、警察にも追われていて、現在も逃亡中。
ところが、ここ3年毎年クリスマスの夜に、娘のストッキングに
父親からのプレゼントが入っていた。
おもちゃのバス、ポオの「大鴉」の詩、母親の写真、そして今年は、
プラスティック製の豚。
どうやら今年18歳になる娘に財産を残して遣りたい、そのヒントをこの
プレゼントに込めているらしいのです。
お祖父さんは、このプレゼントに秘められた意味を知りたいのでした。

第一の謎――どのようにしてプレゼントは部屋に持ち込まれたのか?
いわゆる「見えない人」のトリックでしたね。

そして第二の謎――プレゼントの意味する謎は?
ニックはこれを読み解き、プレゼントを見つけだします。

そして、父親に母娘と話し合ってみろ、金なんか欲しがっていない、
あんたと一緒にいたいんだ、と忠告します。

 《ダン・ポーフェルドは視線を上に向けて、これまで何百回も見たに
  ちがいない明かりのついた窓を見あげた。「こんなことをして、
  あんたには何の得があるんだ?」/ニック・ヴェルヴェットは
  チャールズ・シンプスンから手数料を手に入れられるかどうかという
  深刻な問題を抱えていたが、ただこう答えた。「得なんてなくても
  構わない。クリスマスなんだから」》p.38

幽霊も精霊も出てきませんが、(もうすぐ成人になる)“子供”は登場
します。
そして善意の季節らしく、損得抜きの仕事で、ハートウォーミングな
ラストで、見事にクリスマス・ストーリーとなりました。

 

 ●「サンタの付けひげを盗め」

なんと連続殺人ものです――しかも、サンタクロースが狙われるという、
ショッキングな事件です。

クリスマス前のこの時期は、百貨店はじめ、いろんな場所に売り出しの
ための宣伝用サンタさんが出没します。
そんな臨時雇いのサンタさんが二人続けて締め殺されたのです。

ニックは、百貨店の警備サービス会社の男カルヘインに、百貨店のサンタ
の付けひげを盗んでくれと依頼され、手数料の半額の前金を手にします。
ニックは百貨店の更衣室に盗みに入ったところ、サンタから銃を突きつけ
られ、殺人犯とまちがわれますが、警察官から何とか逃げ切ります。
こうしてニックは探偵に――。

なぜ雇われたのか――脅迫状が届き、金を要求された百貨店は、護衛と
してカルヘインを雇い、彼はサンタが出演できないようにするために。

先のサンタ(実は女性)から、身寄りのいない被害者の一人の荷物から
思い出の品を貰ってくれば、誤解を解いてやると持ちかけられます。
彼は万引き犯で金目のものを隠している、と思ったのでした。
ニックは荷物と引き換えに付けひげを手に入れ、カルへインに。

百貨店が金を払ったにも関わらず犯人は現れず、町中に警官が溢れ、
被害者の一人の荷物を受け取ったニックを殺人犯として逮捕します。

ニックは被害者同士知り合いで、犯人が他の動機からサンタ役を二人を
殺したという推理を披露します。
サンタの扮装と万引き事件一味の関係を示したのでした。

 《結局、ニックはグレイディー・カルヘインから手数料の残りを受け
  取れなかった。クリスマス精神を少しも持ち合わせていない人間も
  いるのだ。》p.229

今回は、クリスマス・ストーリーとしては、エラく辛口でしたね。

 

 ●「錆びた金属の栞を盗め」

Amazonのレビュー(Nodyさん)にもありますように、

 《「錆びた金属栞を盗め」には海外ミステリ・ファンにはお馴染みの
  ミステリアス・ブックショップを舞台に経営者で評論家のオットー・
  ベンズラーや作家のローレンス・ブロックもちらりと登場する楽屋
  落ちも愉しい。》

本書の巻末解説、木村仁良「怪盗も歩けば警官に当たる」によりますと、

 《これは<ミステリアス・プレス>の出版人でもあるオットー・ペン
  ズラーが所有・経営するミステリー専門書店<ミステリアス・ブック
  ショップ>の得意客にクリスマス・プレゼントとして配っていた
  小冊子の為、九五年にホックが書き下ろした怪盗ニックものである。
  ストーリーの条件は、季節がクリスマス・シーズンであることと、
  当時ニューヨークの西五十六丁目にあったその専門書店と店主
  ペンズラーを書き込むことだった。》p.451

 《本編はEQMM九八年一月号に採録され、<ミステリアス・ブック
  ショップ>発行のほかのクリスマス小冊子用ストーリーを集めた
  ペンズラー編纂のアンソロジー Christmas at the Mysterious
Bookshop が二○一○年にヴァンガード社から刊行された。メアリ・
  ヒギンズ・クラークやエド・マクベイン、アンドリュー・
  クラヴァン、S・J・ローザンなどの有名作家によるクリスマス・
  ストーリーが収録されている。》

書店のお客さん向けのパンフレット用の作品だけあって、短い作品です
が、サービスたっぷりの作品に仕上がっています。

 ・・・

ニックはクリスマス直前、チャールズ・オニールという高校時代の級友
から急ぎの仕事、ただし通常の二倍の手数料を支払うとの条件で依頼を
受けます。
妹の夫ボブが空巣によって殺され、妹は夫の思い出の詰まった所持品を
処分したいができずにいたので、代わりにオニールが処分したところ、
誤って貴重な栞を挟んだまま、ミステリ・ファンだったボブの蔵書を
<ミステリアス・ブックショップ>に売ってしまった。
ホームズ関連グッズのコレクターでもあるペンズラーに見つけられる前に
取り戻したいのだ、というのです。

 《どんな栞なんだ? どの本にはさんであるんだ?」/「銅製の薄い
  板で錆がついている。実際には、栞にもなるレターオープナーだ。
  だが、どの本にはさんであるのか知らない」/「本は何冊あるんだ?
  」/「彼はすべて買ってくれた。四百冊以上で、すべてハード
  カヴァーだ。(略)」》

店の二階のペンズラーの個人的書棚がある部屋に、忙しいクリスマス・
シーズンが終わるまで値付けの時間が取れないので置いてある、といい、
そこは店の客が誰も入れないように見張りもいる、というのですが……。

ニックは、書店でローレンス・ブロックがサイン会を開催する日、実行に
移します。

ガールフレンドのグロリアが救世軍に寄付しようとしていた数冊の古い
ミステリ本と購入したばかりのあるものとを箱詰めし、有名な蔵書家の
名で小包を作り、それを届けるという方法で、ボブの本の山がある二階の
保管場所まで入ることに成功します。
さらに、ある方法で、短時間で十箱の中から金属製の栞を探し出します。

栞をオニールに渡すとき、ニックは、友人として忠告します――
警察に話すべきだ、そのあとは陪審が決めることで、この手数料で腕利き
の弁護士を雇え、と。

クリスマスが過ぎた頃、ペンズラーは有名な蔵書家からの荷物を開け、
面食らってしまい、いったい誰がどうしてこれを送ってきたのだろう、
とその蔵書家に電話するのでした。
ありきたりの古本の中に一冊だけ千ドルはするだろう、人気作家の処女作
の初版本が混じっていたのでした。

 

*参考:<怪盗ニック>の短編集

(創元推理文庫)版

『怪盗ニック全仕事(1)』エドワード・D・ホック/著 木村 二郎/訳
2014/11/28
《「価値のないもの、もしくは誰も盗もうとしないもの」だけを依頼され
 て盗む異色の怪盗ニック・ヴェルヴェット。その全短編を発表順に集成
 する日本オリジナル短編集第1弾。》
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『怪盗ニック全仕事(2)』エドワード・D・ホック/著 木村 二郎/訳
2015/8/29
《ニック自身が盗まれたり、何も盗まないことを依頼されたりの異色編
 まで15の活躍が楽しめる日本オリジナル短編集。短編ミステリの巨匠
 ホックが産み出したユニークな怪盗の全短編集成第2弾。》
(Amazonで見る)

『怪盗ニック全仕事(3)』エドワード・D・ホック/著 木村 二郎/訳
2016/6/22
《ニックが日本を訪れる「駐日アメリカ大使の電話機を盗め」はじめ、文庫
版全集第3弾は本邦初訳4編、単著初収録6編を含む全14編。》
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『怪盗ニック全仕事(4)』エドワード・D・ホック/著 木村 二郎/訳
2017/4/21
《ライバル女怪盗サンドラ・パリス初登場編を含む、文庫版全集第四弾
 は本邦初訳6編、単著初収録5編を含む全15編を収録。》
(Amazonで見る)

『怪盗ニック全仕事(6)』エドワード・D・ホック/著 木村 二郎/訳
2019/1/21
《さらば、怪盗ニック。「価値のないもの」だけを盗み続けた愛すべき
 泥棒の活躍もこれで見納め! 文庫版全集完結!
 1966年の初登場以来、40年以上にわたり「価値のないもの、誰も盗もう
 とは思わないもの」を盗み続けてきた怪盗ニック・ヴェルヴェット。
 ついに迎えた最終巻は、奇妙な品物を意外な方法と思わぬ理由により
 盗み出す通常営業の短編から、恋人グロリアとの出会いや〈白の女王〉
 サンドラ・パリスとの共演などファン必読のエピソードまで、本邦初訳
 8編を含む全14編を収録。唯一無二の大泥棒の活躍を残らず収めた文庫
 版全集、堂々の完結!》
(Amazonで見る)

 

(ハヤカワ・ミステリ文庫)版

『怪盗ニック登場』エドワード・D・ホック/著 小鷹 信光/編
木村 二郎/訳 2003/5/1
――日本独自編集の<怪盗ニック>短篇集第一弾だった<ハヤカワ・
 ミステリ>版の文庫化。
(Amazonで見る)

『怪盗ニックを盗め』エドワード・D・ホック/著 木村 二郎/訳
2003/8/1
――日本独自編集の<怪盗ニック>短篇集第二弾の<ハヤカワ・
 ミステリ>版の文庫化。
(Amazonで見る)

『怪盗ニックの事件簿』エドワード・D・ホック/著 木村 二郎/訳
2003/11/26
――日本独自編集の<怪盗ニック>短篇集第三弾の<ハヤカワ・
 ミステリ>版の文庫化。
(Amazonで見る)

『怪盗ニック対女怪盗サンドラ』エドワード・D・ホック/著
木村 二郎/訳 2004/7/15
――<怪盗ニック>のハヤカワ・ミステリ文庫版短篇集第4弾は、
 タイトル通り、怪盗ニックと女怪盗サンドラ・パリスの共演編の短篇を
 集めた、文庫オリジナル作品集。
(Amazonで見る)

 

(ハヤカワ・ミステリ Hayakawa pocket mystery books)版

『怪盗ニック登場』エドワード・D・ホック/著 小鷹 信光/編
木村 二郎/訳 昭和51年2月29日
――<怪盗ニック>の日本独自編集短編集の第一弾。
(Amazonで見る)

『怪盗ニック登場』エドワード・D・ホック/著 小鷹 信光/編
木村 二郎/訳 1998/8/1
(Amazonで見る)

『怪盗ニックを盗め』エドワード・D・ホック/著 木村 二郎/訳
1979/12/1
――<怪盗ニック>の日本独自編集短編集の第二弾。
(Amazonで見る)

『怪盗ニックの事件簿』エドワード・D・ホック/著 木村 二郎/訳
1983/3/1
――<怪盗ニック>の日本独自編集短編集の第三弾。
(Amazonで見る)

 

『ホックと13人の仲間たち』エドワード・D・ホック/著 木村 二郎/訳
1978/1/1
――ホックの日本独自編集の<怪盗ニック>を含む、シリーズ・
キャラクター13人を集めた短編集。
(Amazonで見る)

251130-nick

(画像:エドワード・D・ホックの人気<探偵>キャラクターのひとり、<怪盗ニック>の日本独自編集短編集のうち、筆者の所蔵本――
(創元推理文庫)版『怪盗ニック全仕事1』『怪盗ニック全仕事6』、(ハヤカワ・ミステリ)版『怪盗ニックを盗め』『怪盗ニックの事件簿』『ホックと13人の仲間たち』と、『怪盗ニック全仕事5』(図書館本))

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本誌では、「クリスマス・ストーリーをあなたに~(15)-2025-エドワード・D・ホック<怪盗ニック>クリスマス・ストーリー3話」と題して、今回も全文転載紹介です。

【最新号】編は、メルマガ本文の全文転載です。

 ・・・

記念すべき400号でしたが、11月末は恒例の<クリスマス・ストーリーをあなたに>の号となりますので、記念号は次号で!

クリスマス・ストーリーも、毎年、何を選ぶか悩むのですが、今年は昨年の今頃に出版された
『聖夜の嘘』("When Christmas Comes" アンドリュー・クラヴァン/著 羽田 詩津子/訳 ハヤカワ・ミステリ 2024/11/7
《MWA賞受賞作家のアンドリュー・クラヴァンが贈る、心温まるクリスマス・ミステリ》出版社の紹介文から)
(Amazonで見る)

を紹介するつもりでした。
実際に紹介するとなりますと、結末にふれることを避けられないという感じで、謎解きもののミステリの場合は、非常に難しくなります。

結末が○○なので、紹介したいのですが、そうはいきません。
残念です。

代わりに、おなじ謎解きものなのですが、短篇ですし、ポイントは外すようにしていますので「まあ、いいか」という感じです。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

 

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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
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