2021.10.16

私が影響を受けた左利き研究家・活動家(5)第三期・ネットの時代―その2(創刊600号突破記念)-週刊ヒッキイ第605号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第605号 別冊編集後記

第605号(No.605) 2021/10/16
「創刊600号突破記念― 私が影響を受けた左利き研究家・活動家(5)
 第三期・ネットの時代―その2―浦上裕生・渡瀬謙両氏」

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 ※『週刊ヒッキイ』は、
・ 2014年7月より
  月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。
・ 2019年10月より
  第一・第三土曜日の発行は、新規配信
  第二・第四土曜日の発行は、バックナンバーからの再配信
  に変更しました。

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引き続き、再配信はしばらくお休みとします。

 

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第605号(No.605) 2021/10/16
「創刊600号突破記念― 私が影響を受けた左利き研究家・活動家(5)
 第三期・ネットの時代―その2―浦上裕生・渡瀬謙両氏」
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 創刊600号突破記念― 私が影響を受けた左利き研究家・活動家(5)
 第三期・ネットの時代―その2―浦上裕生・渡瀬謙両氏
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 「創刊600号突破記念」として書き始めた
 「私が影響を受けた左利き研究家・活動家」の3回目です。

 1954-1989(0-35)
  第一期「左利きライフ研究家以前」では、箱崎総一先生。
 1990-2000(36-46)
  第二期「左利きライフ研究家・紙の時代」では、○○さんか?
 2001-(47-)
  第三期「左利きライフ研究家・ネットの時代」では、××さんら?
 (2001-08頃)
  第三期「左利きライフ研究家・ネットの時代―初期」

 さて今回は、「第三期・ネットの時代」編の2回目―
 「中期」(2009-頃)です。

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<私が影響を受けた左利き研究家・活動家> (5)
第三期・ネットの時代から―その2―
 ◆ 浦上裕生・渡瀬謙両氏 ◆
  第三期・ネットの時代―中期(2005-09年頃)
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(画像:『左利きの人々―悲しくも笑える―』渡瀬けん 中経文庫/『モノ・マガジン』2009年2月2日号「特集・左利きグッズ大図鑑」ワールドフォトプレス/『左利きの子 右手社会で暮らしやすくするために』ローレン・ミルソム/著 笹山裕子/訳 東京書籍)

 ●第三期・ネットの時代――中期(2005-09年頃)から

「第三期・ネットの時代」に「中期」に入ります。

前回の「初期」は、2001年から08年ぐらいまで」としました。
今回の「中期」は、本来ならそれ以後の期間というべきですが、
一応話の流れで2005年ぐらいから09年頃までとしておきます。

 

このころは、前回も少し触れました神奈川県組のお二人――
一人目は、「左利きグッズの店」として有名な「菊屋浦上商事」の
「浦上裕生」さん、
二人目は、神奈川県の山の中?に移住した、ビジネス書のライターで、
営業コンサルタントで、
左利きのためのメールマガジン「Lefty serveレフティサーブ」の
「渡瀬謙」さん、
このお二人が中心に活動されていた時期にあたる、
といえるかと思います。

 

正確にいいますと、その前の時期
2005、6年頃から始まっていたのかもしれませんが、
「ミクシィmixi」や「グリーGREE」といったSNSが始まっていました。
私も裕生さんに誘われて参加したものでした。

そこでは色々なコミュニティがあり、
そのなかに「左利き」のコミュニティも色々とありました。

「左利きだけど、鉛筆やお箸は右使い」といった
左右両使いの人たちのコミュニティでは、
私のホームページの<左利きプチアンケート>の
「利き手テスト」のページの閲覧が多数あり、
アンケート結果にも大きな変動が出たものでした。

*参照:
<左利きプチ・アンケート>
第24回 利き手調査第4回chapman利き手テスト
*『お茶でっせ』
2005.11.22 GREEとmixiを始める
(お茶でっせ版) (新生活版)

2006.1.24 GREEやmixi―あるいは左利きのコミュニティのこと
(お茶でっせ版) (新生活版)

2006.3.22 mixi「左利きの子の子育て」コミュニティに書いたこと
(お茶でっせ版) (新生活版)

 

 ●『左利きの人々』をきっかけに渡瀨さんと裕生さんの活躍

2008(平成20)年の末に、先に紹介しました「渡瀬謙」さんが、
「渡瀬けん」名義で、一項目一ページで綴る、
「Lefty serveレフティサーブ」のバックナンバーから選んだ、
右利き社会のなかで生きる左利きの人々の不便の数々を語る
短文エッセイ集を出版されました。

*『左利きの人々―悲しくも笑える―』渡瀬けん 中経文庫 2009/1/1

Kindle版

 

(画像:『左利きの人々―悲しくも笑える―』渡瀬けん 中経文庫 書影)

*『お茶でっせ』2008.12.29
左利き本の新刊『左利きの人々』渡瀬けん著
(お茶でっせ版) (新生活版)

 

この本の出版を機に、翌年、
渡瀨さんと裕生さんらが組んで(「神奈川組」?)
左利きのイベントなどの活動を催行されます。

その一つが、2009年1月16日発売の『モノ・マガジン』での、
18年ぶりの左利き特集の企画がありました。

*『モノ・マガジン』2009年2月2日号「特集・左利きグッズ大図鑑」
(ワールドフォトプレス)

Monomagazine090202no598

(画像:18年ぶりの左利き特集号――『モノ・マガジン』2009年2月2日号「特集・左利きグッズ大図鑑」(ワールドフォトプレス)特集ページの扉)

文具を中心に左手・左利き用品が色々紹介され、
『左利きの人々』の著者・渡瀬けん氏の記事、
「左利きの世界が広がっている」というコーナーで、
私のブログ『レフティやすおのお茶でっせ』が紹介されました。

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(画像:18年ぶりの左利き特集号――『モノ・マガジン』2009年2月2日号の「左利きの世界が広がっている」というコーナーで紹介された、私のブログ『レフティやすおのお茶でっせ』)

※『お茶でっせ』09.1.15
速報!『モノ・マガジン』2009年2月2日号左利きグッズ大図鑑
(お茶でっせ版) (新生活版)

 

もう一つは、
2月10日「左利きグッズの日」の制定記念として開催されました、
2月8日、東京・秋葉原で行われたイベント。

(「左利きグッズの日」=2月10日、旧・日本版「左利きの日
 -レ(0)・フ(2)・ト(10)の日)」を改称)

記念日申請者である左利きグッズ常設展示販売店
「菊屋浦上商事」さんの手で開催され、『左利きの人々』渡瀬けん氏、
左利きのニフティ「デイリーポータルZ」ライターの乙幡啓子氏らが参加。

*『お茶でっせ』
2009.2.2
速報! 2月8日秋葉原で左利きグッズの日記念イベント開催
(お茶でっせ版) (新生活版)

2009.2.7
左利き用グッズ体感イベント 東京・秋葉原で
(お茶でっせ版) (新生活版)

2009.2.10
今日2月10日は“左利きグッズの日”
(お茶でっせ版) (新生活版)

 

 ●私の場合

3月6日、日経BPnet SAFETY JAPANの元小学校教師の教育評論家・
親野智可等氏のコラム『父親のための親力養成塾』の
「第45回 左利きを直す必要はない」で、
左利きの子の右手使いへの指導(「矯正」)反対論の終わりに、
参考として、「菊屋浦上商事」とともに、
私のブログ『お茶でっせ』がリンクされました。

*『お茶でっせ』2009.3.9
左利きを直す必要はない-親野智可等『父親のための親力養成塾』第45回
(お茶でっせ版) (新生活版)

 

4月28日、左利きの子供のための教育・保育のガイドブック、助言本
『左利きの子 右手社会で暮らしやすくするために』
ローレン・ミルソム/著 笹山裕子/訳 東京書籍 

が発売されました。

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(画像:『左利きの子 右手社会で暮らしやすくするために』ローレン・ミルソム/著 笹山裕子/訳 東京書籍 2009/4/28 書影)

イギリスの世界的に有名な左利き用品専門店ANYTHING LEFT-HANDEDの
自身左利きで左利きの子を持つ母でもあるオーナーの経験に基づく、
左利きの子供のための教育保育ガイド。
左利き用品の紹介、学校への要望など、
いかにしてまわりのものが左利きの子供たちに
配慮し支援して、右利き仕様偏重の社会に順応させていくか、
その方法を様々な場面に応じて解説しています。
左利きの子を持つ親だけでなく、教育・保育関係者も役に立つ内容で、
もちろん広く一般の人にも読んでいただきたい一冊でした。
巻末の資料編の作成には私も協力させていただきました。

(資料編には、弊誌「週刊ヒッキイ」および
 『レフティやすおの左組通信』の「左手で字を書くために-私論4-」
 がリストアップされています。)

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(画像:『左利きの子 右手社会で暮らしやすくするために』ローレン・ミルソム/著 笹山裕子/訳 東京書籍 2009/4/28 巻末資料からレフティやすお関連)

*『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第175号(No.175) 2009/4/11
「親御さんへ速報!『左利きの子』教育・保育ガイド本」
*『レフティやすおのお茶でっせ』
2009.4.23
『左利きの子』(のための)教育・保育ガイド本
(お茶でっせ版) (新生活版)

2009.5.1
『左利きの子』教育保育ガイド本発売される
(お茶でっせ版) (新生活版)

 

 ●左利きのミニ・ブーム?

この時期は、左利きの本も色々と出版されるなど、
ちょっとした左利きのブームといった観がありました。

有名な話題としては、4月からTBS系テレビで放映された
4人の女子高生が軽音楽部で活躍するという、
アニメ『けいおん』のメンバーの一人が左で弾くベースが、
人気となり、品切れになったというものがありました。

*『レフティやすおのお茶でっせ』2009.5.21
アニメ「けいおん」による左利き用ベース人気から思ったこと
(お茶でっせ版) (新生活版)

*原作:かきふらい(芳文社「まんがタイムきらら」連載)全4巻
・『けいおん! (1)』まんがタイムKRコミックス 芳文社 (2008/4/26)

・『けいおん! (2)』同 (2009/2/26)

Kon2-mio (画像:『けいおん! (2)』左利きでベースを弾く澪 書影)

・左利き用ベースFender フェンダー「JB62 LH 3TS」

 

★(2006年前後に刊行された左利きの本)★

――この時期は、左利きの人自身が書いたエッセイ集や、
  左利きに関する科学的アプローチの本だけでなく、
  世にある「左と右」のあれこれを考える
  「左右学」系の本も出版されていました。

2005/8/1『手の五〇〇万年史 手と脳と言語はいかに結びついたか』
フランク・ウィルソン/著 藤野邦夫・古賀祥子/訳 新評論
―第8章「右手には左手がしたばかりのことがわかる」に左利きの老人の
 エピソードとして、左利きを右使いに変えさせられたり戻したりした
 結果、学業成績が上下した少年の例が示されている

2005/12/1『左ききのたみやさん。 哀愁ただよう左きき爆笑エッセイ』
 たみやともか 宝島社 
―左利きのイラストレーターたみやともかさんのよる
 左利きの不便を語るイラストエッセイ。

2005/12/6『左右学への招待 世界は「左と右」であふれている』
西山賢一 光文社文庫
―1995年風濤社刊『左右学への招待―自然・生命・文化』の文庫化・新版)

2006/1/1『自然界は謎だらけ!「右と左」の不思議がわかる絵事典
―鏡のしくみから宇宙の誕生まで』富永 裕久 PHP研究所
―左右の違いだけでなく、右利き用と左利き用の道具の違い、
 多くの人が鉛筆やお箸を右手で持つのはどうしてなの? など、
 子供向けの「左右学」の図鑑。

*『レフティやすおのお茶でっせ』2006.1.31 
PHP研究所「右と左」の不思議がわかる絵事典

2006/3/1『左右/みぎひだり―あらゆるものは左右に通ず!』
國文學編集部編 學燈社
―「視覚と左右」「食と右左について」「宗教に見る右左」等の
「左右」をテーマとした論考集。

*『レフティやすおのお茶でっせ』2006.4.2
アサガオの蔓と左利き―『左右/みぎひだり』から

2006/7/1『「左利き」は天才?―利き手をめぐる脳と進化の謎―』
デイヴィッド・ウォルマン 梶山あゆみ訳 日本経済新聞社1
―日本在住経験を持つ、左利きのジャーナリストによる、左利きの謎を
 解くべく世界を巡る科学読み物。「日本の左利き、大集合」では
 日本のレフティゴルファーの大会にも参加!

2006/10/21『非対称の起源 偶然か、必然か』クリス・マクマナス 大貫昌子訳 講談社ブルーバックス1
―左利き研究20年のイギリス人科学者による、左利き・利き手の研究を
 中心に、左右に関する話題を含めた科学研究書。「利き手と社会」
「左利きの苦悩」といった章を含み、左利きには興味深い本。

*『レフティやすおのお茶でっせ』2006.11.3
利き手と左利きの科学の本『非対称の起源』 
(お茶でっせ版) (新生活版)

2008/7/20『左対右 きき手大研究』 八田武志/著 化学同人 DOJIN選書18 発行。
―1996年の前著『左ききの神経心理学』以降の左利き・利き手研究の文献
 を基に一般向けの読み物としてまとめたもの。
 左利き短命説や利き手の決め方、利き手の成因、
 左利きの変更の是非など、左利き・利き手に関心のある方の必読書!

2008/12/6『左ききのトリセツ』貫吉達郎 グラフ社
“もと左きき”という動物学者の手になる左利き本、實吉達郎(さねよしたつお)/著『左ききのトリセツ』(グラフ社)が発売される。
[もと左きき動物学者が考える、まったく新しい左きき論。左ききの知りたかったこと、全部お答えします!本当の利き手がわかる、利き手診断テスト付き。]
(グラフ社ホームページの紹介文)

2009/1/1『左利きの人々―悲しくも笑える―』渡瀬けん 中経文庫

2009/4/28『左利きの子 右手社会で暮らしやすくするために』
ローレン・ミルソム/著 笹山裕子/訳 東京書籍 2009/4/28

2009/6/1『神々の左手―世界を変えた左利きたちの歴史』エド・ライト著
 スタジオタッククリエイティブ 
―B5版横書き、写真や絵画の図版中心の「左利きの著名人/偉人」本。
 彼らの成功の一因として左利きの特徴(性格的・器質的な)を挙げ、
 ラムセス大王からホワイトハウスの4人
 (原書発刊当時直近の米歴代大統領)まで、
 世界を動かしてきた左利きの偉人たちの歴史を描く。

2009/8/29『左利きギターコード1008 -これは便利!左利きギタリスト御用達-』(中央アート)発売
 アニメ『けいおん』の影響もあってか、ありそうでなかった!? という左利き/左手弾き用のギター・コード・ブックが出版されました。左利きでもやっぱり楽器は利き手で弾きたい!という人にオススメ。

 

 

 ●2005-2009年前後、私が影響を受けた活動家・研究家

ということで、この時期からは、
いろんな活動において私にもお声をかけてくださったお二人、

浦上裕生・渡瀬謙 両氏を

影響を受けた活動家・研究家としてあげておこうと思います。

 

 

 ●『親力で決まる子供の将来』の「親野智可等」先生のこと

そして、もうお一人、追加しておくならば、
教育評論家となられた「親野智可等」先生を上げておきましょう。

小学校教師時代から、

『親力で決まる子供の将来』

というメルマガを発行されていました。

これが人気メルマガとしてメルマガ大賞を受賞するなど、有名になり、
教育評論家として再出発されることになり現在にいたります。

私は渡瀨さんのメルマガ『レフティサーブ』で、
この親野先生が『親力で決まる子供の将来』で、
「左利きを右利きにする必要は、一切ない」という記事を書いている
と知り、ブログで取り上げ、連絡してみました。

*『レフティやすおのお茶でっせ』2004.5.11
現役小学校教師がメルマガで取り組む左利き問題

 

その後、「百マス計算」が「右利き用」であり、
左手書き左利きの児童に不利なものになっているので、
左利きの子にも不利にならない、
改良版の「UD(ユニバーサルデザイン)百マス計算」というものを
ある現場の先生が工夫した、という話を当時存在したサイト
(「左利きっず」という左利きの子を持つ親御さん等のためのサイト)
で知り、これはいいと思い、
左利きの子への配慮を訴えていた親野先生にお尋ねしてみようと、
お便りしてみました。
その結果、先生のメルマガ誌上で紹介されることになりました。

*『レフティやすおのお茶でっせ』2004.6.16
改良版「UD百マス計算」が紹介されました

 

そんなこんなで、当時は一般の素人メルマガ発行人だった先生から、
私のメルマガも紹介していただくことになり、
一気に購読者を増やすことができました。

*『レフティやすおのお茶でっせ』2006.8.23
「親力で―」668号で「左利きで生きるには 週刊ヒッキイ」紹介される

 

以来の御縁で、先ほども書きましたように、
その後も、先生の左利きのサイト記事で、裕生さんともども、
私のブログも紹介していただくことになったのでした。

(先生は静岡在住で、
 何かのイベントで裕生さんとも一緒に仕事をされた事があったそうで、
 その時共通の知人として私の名が上がった、と聞いたことがあります。)

先生は、左利きの活動家・研究家というわけではございませんが、
私にとっては、今の私につながる「恩人」ということになります。

 

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 ★600号までの道のり(5)第101号~第120号

101.
第101号(No.101) 2007/9/29秋季臨時増刊「<LYG2008>候補募集」
第二回<LYグランプリ2008>読者大賞候補募集
102.
第102号(No.102) 2007/10/6「創刊二周年100号突破記念放談」
メルマガ『週刊ヒッキイ』/過去・現在・未来
103.
第103号(No.103) 2007/10/13「創刊二周年100号突破記念放談
―その2―左利きの子供たちの過去・現在・未来」
104.
第104号(No.104) 2007/10/20「創刊二周年100号突破記念放談
―その3―<見かけの利き手>」
105.
第105号(No.105) 2007/10/27「<左利きプチ・アンケート>
第46回 利き手テストと意識の一致度は?」
106.
第106号(No.106) 2007/11/3「<左利きQ&A>(12)
左利きと鉛筆削り・ナイフで鉛筆を削ろう」
107.
第107号(No.107) 2007/11/10「左利き子育て相談の疑問(6)
最近見かけた新聞の相談欄における回答をめぐって」
108.
第108号(No.108) 2007/11/17「私にとっての左利き活動(18)
『R25』からのコメント依頼」
・号外
2007/11/21「『R25』掲載延期のお知らせ&お詫び」
109.
第109号(No.109) 2007/11/24「<左利きプチ・アンケート>第47回
左利き(利き手)研究会は必要?参加協力する?」
110.
第110号(No.110) 2007/12/1「<左利きQ&A>(13)
研究会やコーチはなぜ必要?」
・号外
2007/12/5「『R25』コメント掲載のお知らせ」
111.
第111号(No.111) 2007/12/8「左利き子育て相談の疑問(7)
左利きって悪いことなの?」
112.
第112号(No.112) 2007/12/15「私にとっての左利き活動(19)
―最終回―『R25』コメント掲載のことなど」
113.
第113号(No.113) 2007/12/22「<左利きプチ・アンケート>第48回
「ぎっちょ」は差別的な言葉だと思いますか?」
114.
第114号(No.114) 2007/12/29冬季臨時増刊「既刊号一覧2007年後期」
115.
第115号(No.115) 2008/1/5「<左利きQ&A>(14)
2007年の左利き事情」
116.
第116号(No.116) 2008/1/19「2007年の左利き事情―後編―&
第2回<LYグランプリ>2008」
・号外
2008/1/12「一週お休みのお詫びとお知らせ」
117.
第117号(No.117) 2008/1/26「<左利きプチ・アンケート>第49回
新版・利き目は右左どちらですか?」
118.
第118号(No.118) 2008/2/2「<左利きQ&A>(15)
左利き用品って?《1》」
119.
第119号(No.119) 2008/2/9「左利き子育て相談の疑問(8)/
第2回<LYグランプリ>2008発表」
120.
第120号(No.120) 2008/2/16「左手書字の研究―実技編(1)はじめに」

 

――このころは、毎週異なるテーマで書いていました。
 第一土曜は、<左利きQ&A>
 第二土曜は、<左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ>
左利き子育て相談の疑問
 第三土曜は、私にとっての左利き活動
 第四土曜は、<左利きプチ・アンケート>
 第五土曜があるときは、臨時増刊で、バックナンバーの紹介

2007年の終わりに、東京周辺で配布されているフリーマガジンの
『R25』で、ホームページ<左利きプチアンケート>のデータの引用と
私のコメントを掲載していただきました。
私がメディアに登場すること自体が奇跡的なことなので、
これは大きな里程標となりました。
2008年の年頭からインフルエンザ罹患のため、一週お休みしていました。

*各号のタイトルを見て、「これ気になるなあ、読んでみたいなあ」
 というものがございましたら、リクエストをお願いいたします。
 再配信なり、現時点での加筆・修正を行っての配信など、
 改めてお届けすることも考えています。
 リクエストは、本誌に返信してください。

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本誌では、「創刊600号突破記念― 私が影響を受けた左利き研究家・活動家(5) 第三期・ネットの時代―その2―浦上裕生・渡瀬謙両氏」と題して、今回も全紹介です。

今回も「創刊600号突破記念」エッセイということで「私が影響を受けた左利き研究家・活動家」についての5回目です。

資料編をあれこれと追加したことで長いメルマガになってしましました。
毎度のことよ、といわれるかもしれませんけれど、これでも結構気にしているのです。

私のメルマガ師匠である渡瀬謙さんから初めの頃からいわれている言葉です。
「長い!」

 

第三期「左利きライフ研究家・ネットの時代」の2005年~09年頃のお話です。

このころほんのちょっとではありますが、いってみれば「左利きのミニブーム」的な事象が起きていたような印象が残っています。
私および私のまわりだけのことかもしれませんけれど。

 

では次回は、最終回、今度こそ現在につながる時代となります。
お楽しみに!

 ・・・

これを機会に、本誌をご購読の上でお楽しみいただけると幸いです。
(ご登録・ご購読は無料です。ご登録をいただくと毎号メールで送られてきます。読み落としを避けることができます。読む読まないは自由ですし、いつでも好きなときにお読みいただけるので便利だと思います。不要の折には解除も自由です。)

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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2021.10.15

私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?-楽しい読書304号

 ―第304号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★ 2021(令和3)年10月15日号(No.304)
「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2021(令和3)年10月15日号(No.304)
「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」
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 久しぶりに今回の「私の読書論」は、「読書論」を取り上げましょう。

 「読書論」こと、「本の読み方」についてです。

 榊原英資(さかきばら・えいすけ)さんの『見る読書』を読みながら、
 本の読み方について考えてみましょう。

 

*参照:
榊原英資『見る読書』KKベストセラーズ ベスト新書 2018/7/7

 

Kindle版

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  ◆ <見る>だけなら何冊でも手を出せる ◆
  私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?
   ―― もっとも正しい本の読み方=とにかく全部読む ――
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●本を「見る」とは「読む」こと

 《藤原俊成の見解――「源氏見ざる歌詠みは遺恨のことなり」(略)
  「源氏見ざる」の「見る」は「読む」。
  ただし人まえで声にだしてよむのではなく、
  声にださず、ひとりで目で読む(黙読)という含みがある。》

    津野海太郎(つの・かいたろう)『読書と日本人』岩波新書
     2016/10/21 p.36

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(以下略)

 ●「よんだ」と「みた」

梅棹忠夫『知的生産の技術』岩波新書 1969/7/21

191110titeki

の中で、梅棹さんは「6 読書」の章で、こう書いています。

 《はじめからおわりまでよんだ本についてだけ、
  わたしは「よんだ」という語をつかうことを自分にゆるすのである。
  一部分だけよんだ場合には、「よんだ」とはいわない。
  そういうときには、わたしはその本を「みた」ということにしている。
  そして、あたりまえのことだが、「みた」だけの本については、
  批評をつつしむ。》p.102

 

梅棹さんは、読書法として、

 《まず、本というものは、はじめからおわりまでよむものである。
  (略)とにかくよみだしたら最後までよむというのは、
  うまい読書法の一つである。》pp.100-101
 
といい、

 《読者というものは、本をよむにあたっては、
  著者が何をいおうとしているのかを
  理解しようとつとめなければならない。
  つまり、著者の身になってよむのである。
  その第一歩が、「はじめからおわりまでよむ」
  というよみかたであると、わたしはかんがえる。》p.101

 

娯楽としての読書は別にして、

 《著者の思想を正確に理解するというのは、
  読書の最大目的の一つであろう。》

といい、

 《内容の正確な理解のためには、
  とにかく全部よむことが必要である。》p.101

そして、

 《半分よんだだけとか、ひろいよみとかは、本のよみかたとしては、
  ひじょうに[へた](傍点)なよみかたである。(略)
  「ななめよみ」で十分理解したという人もあるが、
  あまり信用しないほうがいい。
  すくなくとも、きわめて危険で非能率的なよみかたであろう。》
   pp.101-102

といいます。

梅棹忠夫は、全巻通読(完読)したとき、初めて「よんだ」といい、
「ひろいよみ」や「ななめよみ」という
「部分読み」や「飛ばし読み」は、全編を読んだわけではないので、
単に「みた」と表現する、というわけです。

さて、ここまでを前置きとして理解した上で、次にいきましょう。

 

 ●榊原英資『見る読書』の「見る」という行為

榊原英資さんは『見る読書』の「はじめに」の中で、

 《私は、「本は読まずに見る」という、
  人とはちょっと変わった読書法を、
  自分なりに身につけてきたように思います。》p.7

といいます。

もちろんこれは、小説の読み方ではなく、世界を理解し、
現実の世を生き抜くための情報を得る方便としての、
勉強のための読書法です。
多くの情報を短時間に取得するための取捨選択の読書法、
といえるでしょう。

ですから、

 《それなりに読書を重ねてきた熟年層や高齢層の人たち。
  ビジネスの必要から読書することが多い働き盛りの人たち。
  レポートや卒論を書くために読書を求められる学生たち。
  定年で“第二の人生”を迎え、
  読書で新しい世界を広げようと思う人たち。》p.7

こういう人たちを対象にした著作です。

これなら、「本は見るもの」という表現も容認できるところでしょう。

いかに要領よく情報を摘出し、ものにするか、
というイージーな便宜的な読書法であり、
梅棹さん流の本格的な読書法ではありません。

 

ただただ、《自分の頭や心だけに頼れ、という簡単な方法》だ
といいます。

付箋もノートも不要、面倒なことは何一つない読書法だと。

 

 ●本というものは「見る」ものだ

「第1章「さわり」を読む」に、

 《本は「読む」ものではない。本というものは「見る」ものだ。》
  p.19

と書いています。

もちろん(梅棹さん流の)本格的な読書を否定するものではない、
と明言されています。

その辺はちゃんと理解の上での発言です。

 

簡単に結論を先にいってしまいますと、

 《「見る」にせよ「読む」にせよ、さまざまなジャンルの本、
  それも数多くの本に目を通すことは非常に大事なことだ、
  と私は考えていいます。》p.60

ということになります。

で、数多く目を通すとなりますと、とりあえず今関心のある、
あるいは今読む必要のある事柄についてのみ摂取する、
というやり方(部分読みや拾い読み)が一番効率的だということです。

そこで著者のやり方が説明されます。

 

 ●本のさわり(エッセンス)をつかむ

(以下略)

 ●ある程度の読書経験を積んだ時間のない人向け読書法

 ●知らないことは知らないと答える

 ●読書の土台を作る時期の読書

 ●何年もトータルでは熟読したことになる

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 ★創刊300号への道のり(5 )-2012(平成24)年-

73
2012(平成24)年1月15日号(No.73)-120115-
私の読書論-29-初心者のための読書の仕方を考える(11)
最初の一冊の選び方(8) 本選び(選書)の方法 III 書名~
74
2012(平成24)年1月31日号(No.74)-120131-最良の処世訓『イソップ寓話』
75
2012(平成24)年2月15日号(No.75)-120215-
私の読書論-30-初心者のための読書の仕方を考える(12)
最初の一冊の選び方(9) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(1)
76
2012(平成24)年2月29日号(No.76)-120229-
ギリシア悲劇:"ギリシャ悲劇の創造者"アイスキュロス
77
2012(平成24)年3月15日号(No.77)-120315-
私の読書論-31-初心者のための読書の仕方を考える(13)
最初の一冊の選び方(10) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(2)書名
78
2012(平成24)年3月31日号(No.78)-120331-ギリシア悲劇:
 "ギリシャ悲劇の代表作"ソポクレス「オイディプス王」
79
2012(平成24)年4月15日号(No.79)-120415-
私の読書論-32-初心者のための読書の仕方を考える(14)
最初の一冊の選び方(11) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(3)書名【後編】
80
2012(平成24)年4月30日号(No.80)-120430-ギリシア悲劇:
 エウリピデス「バッコスの信女(バッカイ)」
81
2012(平成24)年5月15日号(No.81)-120515-
私の読書論-33-初心者のための読書の仕方を考える(15)
最初の一冊の選び方(12) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(4)著者略歴
82
2012(平成24)年5月31日号(No.82)-120531-
 恋について『饗宴』プラトン
83
2012(平成24)年6月15日号(No.83)-120615-
私の読書論-34- 本選びの方法 直接法(5)目次 
84
2012(平成24)年6月30日号(No.84)-120630-
笑いの原点~ギリシア喜劇:アリストパネス「女の平和」他
85
2012(平成24)年7月15日号(No.85)-120715- 私の読書論-35-
本選びの方法 直接法(6)「まえがき・あとがき・その他」 
86
2012(平成24)年7月31日号(No.86)-120731-  
名著・名作の“一冊”―各社<夏の文庫>フェアから
87
2012(平成24)年8月15日号(No.87)-120815-  
私の読書論-36- 本は買わずに借りて読め!
88
2012(平成24)年8月31日号(No.88)-120831-
2012年岩波文庫フェアから
<名著・名作再発見! 小さな一冊をたのしもう>
89
2012(平成24)年9月15日号(No.89)-120915-  
私の読書論-37- 本は買わずに借りて読め!(その2)
90
2012(平成24)年9月30日号(No.09)-120930-  
我々は哲学すべきである:アリストテレス「哲学のすすめ」
91
2012(平成24)年10月15日号(No.91)-121015-  
私の読書論-38- 読書の決まり(その1)
92
2012(平成24)年10月31日号(No.92)-121031-  
魂の不滅~『老年について』キケロ
93
2012(平成24)年11月15日号(No.93)-121115-  
私の読書論-39- 読書の決まり(その2)
94
2012(平成24)年11月30日号(No.94)-121130-  
クリスマス・ストーリーをあなたに~
 アガサ・クリスティー『ベツレヘムの星』から
95
2012(平成24)年12月15日号(No.95)-121215-  
私の読書論-40- 読書の決まり(その3)
96
2012(平成24)年12月31日号(No.96)-121231-  
愛から生ずる崇高な徳に勝る友情はない~『友情について』キケロ

 ・・・

月末の「古典紹介」編では、
主に古代ギリシア・ローマの作品を紹介しました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」をお届けしています。

今回は、前半分のみ転載、公開しました。

より多くの本に接したいと思えば、「読む」より「見る」を重視するというやり方もありでしょう。

私が本屋さんで働いていたとき、届いた新刊をどこに並べるかを決めるためにしたことは、まずは、書名を見、著者名を見、どういう内容のものかを見極め、それだけでは分からないときは目次を見、内容を把握するようにしました。
もちろん短時間で次々とこなしてゆくのですから、これもけっこう読書眼の必要な作業といえます。

これは本の内容のエッセンスの理解とは、また次元は異なりますが、内容把握の一つのあり方でもあります。

 ・・・

榊原さん流の本のさわりをつかむという方法は、今号のバックナンバー紹介のコーナーで、「私の読書論」で書いています「本選び(選書)の方法」で、私が紹介しているものと同じです。
本をある程度読んできた人が次に読む本を選ぶときの方法は、共通したものになるということでしょう。

だからというわけではありませんが、後半部分は、非公開にしました。
人様の著作でもありますし、何でもかんでも勝手に紹介するのは、気が引けるものです。
(と、購読者集めへのうまい言い訳のつもり!?)

 ・・・

では、弊誌を面白いと思われた方は、購読のお申し込みを!

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2021.09.30

中国の古典編―漢詩を読んでみよう(12)特別編-中島敦「山月記」より-楽しい読書303号

 ―第303号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★

2021(令和3)年9月30日号(No.303)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(12)
特別編-中島敦「山月記」より」

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
------------------------------------------------------------------
2021(令和3)年9月30日号(No.303)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(12)
特別編-中島敦「山月記」より」
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 6月以来、久しぶりの
 「中国の古典編―漢詩を読んでみよう」の12回目です。

今回も引き続き、漢代の英傑たちの作品から「李陵と蘇武」を
 紹介する予定でした。
 しかし、資料が整わず、断念。

 今回は特別編として、「李陵と蘇武」編の参考資料として読んだ
 中島敦の小説「李陵」を含む作品集中にあった、
 詩人になり損ねた男のお話「山月記」を紹介してみようと思います。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆ 詩人になれなかった男 ◆

 中国の古典編―漢詩を読んでみよう(13)特別編

  中島敦「山月記」より

  ~ 人生失敗の理由=臆病な自尊心と尊大な羞恥心 ~

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回の参考文献――

◎中島敦「山月記」

210929sangetuki

・『現代日本文学館 李陵 山月記』中島敦 文春文庫 2013/7/10

・中島敦「山月記」青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/623_18353.html

 

 ●「山月記」と著者・中島敦について

「山月記」は、変身譚として有名な短いお話で、
国語の教科書にもよく採用されています。
私も教科書で読んだのが初めでした。

短い中に、職業人としての心構えや、
人生における生きがいとは何か、芸術を究めることの難しさ、
また詩作においても人との切磋琢磨が重要であること、
自信を持つことと尊大であることの違い、自尊心と臆病さ、
などなど人生を考えさせる一編となっています。

著者の中島敦自身、職業人として生きながら、文学の道を進む人でした。
ただ病気持ちで、その転地療養の一環として、南洋庁の官吏として、
南太平洋のパラオに赴任します。
その間に人に託したこの作品は雑誌に掲載され、
中島敦の名を初めて世に知らしめる作品となりました。
一方、病状は回復せず、仕事にも嫌気が差し、帰国。
帰国後、作品が掲載されたことを知り、専業作家となるも、
病気のため33歳でなくなります。

 

 ●「山月記」ストーリー

隴西(ろうせい/地名)の李徴(りちょう)は、博学才穎(さいえい)の青年、
若くして中央政府の官吏登用試験に合格、職に就くが、
宮仕えに甘んじることを潔しとせず、官を退き、
人との交わりをたち、ひたすら詩作に耽ります。

しかし、詩人としての文名は上がらず、
数年後、生活苦から官吏の職に戻るのですが、
その時、同僚たちはすでに出世し、
彼はその下級官吏として働くことになります。
そして一年後、公用で旅に出て、二度と戻ることはありませんでした。

翌年、監察御史、陳郡の袁■(「にんべん+參」、えんさん)という者が、
勅命での嶺南への旅の途中、商於(しょうおう)の地で、
この先の道には人喰い虎が出るので昼まで待てといわれますが、
早朝に発ちます。

袁■ら一行は虎に襲われます。
しかし、虎は一瞬身を翻して、叢(くさむら)に隠れ、
その草むらから「あぶない所だった」と人の声が聞こえてきます。
その声は、袁■の友、李徴でした。
袁■は、李徴の数少ない友人だったのです。

李徴の虎への変身の話が始まります。
話の終わりに、李徴は過去に書きためた詩を書き取ってくれと頼みます。
それらの作品を見た袁■は思うのです――

 《なるほど、作者の素質が第一流に属するものであることは疑いない。
  しかし、このままでは、第一流の作品となるのには、
  どこか(非常に微妙な点において)
  欠けるところがあるのではないか、と。》

210929sangetuki-169p

一方、李徴は自嘲的にいいます。

 《羞(はずか)しいことだが、
  今でも、こんな[あさましい](傍点)身と成り果てた今でも、
  己(おれ)は、
  己の詩集が長安風流人士の机の上に置かれているさまを、
  夢に見ることがあるのだ。岩窟の中に横たわって見る夢にだよ。
  嗤(わら)ってくれ。詩人に成りそこなって虎になった哀れな男を。》

そして、即席の詩を述べる。

 《偶因狂疾成殊類 たまたまきょういしつによりてしゅるいとなり
  災患相仍不可逃 さいかんあいかさなってのがるべからず
  今日爪牙誰敢敵 こんにちのそうがたれかあえててきせん
  当時声跡共相高 とうじのせいせきともにあいたかし 
  我為異物蓬茅下 われいぶつとなるほうぼうのもと
  君已乘■(「車+召」)気勢豪
          きみすでにようにじょうじてきせいごうなり
  此夕溪山対明月 このゆうべけいざんめいげつにたいす
  不成長嘯但成■(「口+「皐」の「白」にかえて「自」)
          ちょうしょうをなさずただこうをなす》

210929sangetuki-170171p

そして、
このような運命になった自分について思い当たるところを語ります。

 《人間であった時、己(おれ)は努めて人との交わりを避けた。
  人々は己を倨傲(きょごう)だ、尊大だといった。
  実は、それがほとんど羞恥心に近いものであることを、
  人々は知らなかった。
  もちろん、かつての郷党の鬼才といわれた自分に、
  自尊心がなかったとは云わない。
  しかし、それは臆病な自尊心とでもいうべきものであった。
  己は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、
  求めて詩友と交って切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。
  かといって、また、己は俗物の間に伍することも潔しとしなかった。
  ともに、我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心とのせいである。
  己(おの)れの珠に非ざることを惧(おそ)れるが故に、
  あえて刻苦して磨こうともせず、
  また、己れの珠なるべきを半ば信ずるがゆえに、
  碌々(ろくろく)として瓦(かわら)に伍することもできなかった。
  己(おれ)は次第に世と離れ、人と遠ざかり、
  憤悶(ふんもん)と慙恚(ざんい)とによって
  ますます己れの内なる臆病な自尊心を飼い[ふとらせる](傍点)
  結果になった。人間は誰でも猛獸使いであり、
  その猛獸に当たるのが、各人の性情だという。
  己の場合、この尊大な羞恥心が猛獸だった。虎だったのだ。
  これが己を損い、妻子を苦しめ、友人を傷つけ、
  果ては、己の外形をかくのごとく、
  内心にふさわしいものに変えてしまったのだ。》

変身の理由は、そういう自分の心の弱さであり、性情のせいだといいます。

 《今思えば、全く、己は、
  己のもっていた僅かばかりの才能を空費してしまったわけだ。
  人生は何事をもなさぬにはあまりに長いが、
  何事かをなすにはあまりに短いなどと口先ばかりの警句を弄しながら、
  事実は、才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、
  刻苦を厭(いと)う怠惰とが己のすべてだったのだ。
  己よりもはるかに乏しい才能でありながら、
  それを專一に磨いたがために、
  堂々たる詩家となった者が幾らでもいるのだ。
  虎と成り果てた今、己は漸くそれに気がついた。
  それを思うと、己は今も胸を灼かれるような悔いを感じる。
  己にはもはや人間としての生活はできない。
  たとえ、今、己が頭の中で、どんな優れた詩を作ったにしたところで、
  どういう手段で発表できよう。
  まして、己の頭は日毎に虎に近づいて行く。どうすればいいのだ。
  己の空費された過去は? 己は堪らなくなる。
  そういう時、己は、向うの山の頂の巖(いわ)に上り、
  空谷(くうこく)に向って吼える。
  この胸を灼く悲しみを誰かに訴えたいのだ。
  己は昨夕(ゆうべ)も、あそこで月に向って咆(ほ)えた。
  誰かにこの苦しみが分かってもらえないかと。
  しかし、獣どもは己の声を聞いて、ただ、懼(おそ)れ、ひれ伏すばかり。
  山も樹も月も露も、一匹の虎が怒り狂って、
  哮(たけ)っているとしか考えない。天に躍り地に伏して嘆いても、
  誰一人己の気持を分かってくれる者はない。ちょうど、人間だった頃、
  己の傷つきやすい内心を誰も理解してくれなかったように。
  己の毛皮の濡れたのは、夜露のためばかりではない。》

210929sangetuki-172p

最後に、李徴は、妻子に自分が死んだことを告げ、
妻子の面倒を見てくれと頼むのでした。
さらに、帰るときはここを通るな、
その頃には、自分は人の心を持たぬ虎になっているだろう、と。
そう言いおいて、彼らに再会の気持ちを起こさせぬよう、
変身した姿を山の上にさらすのでした。

 

 ●“芸術家未満”の人の心情

私も作家を目指したことがあります。
私も李徴のように、一人で隠れて穴掘りしていました。

私の気持ちも李徴と同じく若干の自信と、人には負けぬという自尊心、
一方で、所詮は及ばぬのだろうという羞恥心とに襲われて、のものでした。

私も同好の士と切磋琢磨する気持ちを持っていたならば……、
と思わぬでもありません。

まあ、そういう“芸術家未満”の人の心情を描いた名作かもしれません。

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 ● 漢詩の入門書等を読む

★『漢詩入門』一海知義/著 岩波ジュニア新書 1998.6.22

 

★『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』
江原正士、宇野直人/著 平凡社 2010/4/20
―漢詩の歴史をたどるシリーズ全4巻。第1巻は『詩経』から屈原の
 『楚辞』、漢や三国時代を経て東晋の陶淵明まで。
 俳優・声優の江原正士が専門家の宇野直人を相手に、代表的な詩
 を対話形式でわかりやすく読み解く。

 

★『漢詩入門』入谷仙介/著 日中出版 1979/01
―漢詩の有名作をたどりながら、その歴史と構造を解く漢詩入門。

 ▲マークは、本文で取り上げた本
 ★マークは、筆者のおすすめ本です。本選びの参考にどうぞ。
 (基本的に、筆者が“偶然”手にしたものを取り上げています。)

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 ★創刊300号への道のり(4) 2011(平成23)年(4年目)

50.
2011(平成23)年1月15日号(No.50)-110115-
私の読書論-18-“読書は楽し”を実践しよう!
51.
2011(平成23)年1月31日号(No.51)-110131-
 東洋から西洋へ『茶の本』岡倉天心
52.
2011(平成23)年2月15日号(No.52)-110215-私の読書論-19-
 初心者のための読書の仕方を考える
53.
2011(平成23)年2月28日号(No.53)-110228-
 人知らぬ恨「舞姫」森[鴎おう]外
54.
2011年3月31日号(No.54)-110331-特別編 宮沢賢治の詩「永訣の朝」
55.
2011(平成23)年4月15日号(No.55)-110415-私の読書論-20-
 初心者のための読書の仕方を考える(2)
56.
2011(平成23)年4月30日号(No.56)-110430-簡素で高貴な生活
『ウォールデン 森の生活』H・D・ソロー
57.
2011(平成23)年5月15日号(No.57)-110515-
私の読書論-21-初心者のための読書の仕方を考える(3)
58.
2011(平成23)年5月31日号(No.58)-110531-非暴力抵抗主義
『市民的不服従(市民の反抗)』H・D・ソロー
59.
2011(平成23)年6月15日号(No.59)-110615-
私の読書論-22-初心者のための読書の仕方を考える(4)
 最初の一冊の選び方
60.
2011(平成23)年6月30日号(No.60)-110630-
二つの愛の形『赤と黒』スタンダール
61.
2011(平成23)年7月15日号(No.61)-110715-
私の読書論-23-初心者のための読書の仕方を考える(5)
最初の一冊の選び方(2)若いうちに海外の翻訳ものを読もう!
62.
2011(平成23)年7月31日号(No.62)-110731-
最初の一冊:各社「夏の文庫」フェアから―
63.
2011(平成23)年8月15日号(No.63)-110815-
私の読書論-24-初心者のための読書の仕方を考える(6)
最初の一冊の選び方(3)なぜ翻訳ものの古典なのか?
64.
2011(平成23)年8月31日号(No.64)-110831-《死すべき者》人間
 ~二大英雄叙事詩~ホメロス『イリアス』『オデュッセイア』
65.
2011(平成23)年9月15日号(No.65)-110915-
私の読書論-25-初心者のための読書の仕方を考える(7)
最初の一冊の選び方(4)文学は古代から現代まで連続している
66.
2011(平成23)年9月30日号(No.66)-110930-《死すべき者》人間~
 <アキレウスの怒り>『イリアス』ホメロス
67.
2011(平成23)年10月15日号(No.67)-111015-
私の読書論-26-初心者のための読書の仕方を考える(8)
最初の一冊の選び方(5) 文学は西洋から日本まで連続している
68.
2011(平成23)年10月31日号(No.68)-111031-《死すべき者》人間~
 夫婦と家族『オデュッセイア』ホメロス
69.
2011(平成23)年11月15日号(No.69)-111115-
私の読書論-27-初心者のための読書の仕方を考える(9)
最初の一冊の選び方(6) 本選び(選書)の方法 I 読書の目的
70.
2011(平成23)年11月30日号(No.70)-111130-善意の季節
『あるクリスマス』カポーティ
71.
2011(平成23)年12月15日号(No.71)-111215-
私の読書論-28-初心者のための読書の仕方を考える(10)
最初の一冊の選び方(7) 本選び(選書)の方法 II 共通事項
72.
2011(平成23)年12月31日号(No.72)-111231-
 本当に大切なこと―2011年を振り返る

 ・・・

この年の前半は、引き続き、明治時代頃の西洋と我が国の名作を、
後半は、古代ギリシアの名作を。
また、3月11日に、東日本大震災が発生。
3月半ばの号をお休みしました。
発行することがいいのかどうか、迷ったからでした。
世間全般に自粛ムードが漂っていました。

一回のお休みののち、月末編から再開、
特別編として宮沢賢治の妹との惜別の詩「永訣の朝」を紹介しました。

月半ばの発行号では、
「初心者のための読書の仕方を考える」のシリーズを始めました。

「読書は楽しい」を実戦してもらいたいがためでした。

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本誌では、「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(12) 特別編-中島敦「山月記」より」をお届けしています。

今回は、特別編です。

中島敦の「山月記」は、芸術家になれず人生も失敗に終わった“芸術家未満”の人の心情を描いた名作です。

部分的にカットするのもどうかということで、全編転載です。

 ・・・

では、弊誌を面白いと思われた方は、購読のお申し込みを!

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2021.09.16

久しぶり?の左利き本近刊『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き 「選ばれた才能」を120%活かす方法』

9月29日に発売予定の左利き本の紹介です。

加藤俊徳『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き 「選ばれた才能」を120%活かす方法』 (ダイヤモンド社 2021/9/29)

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(出版社の紹介文)

「左利き」は天才? それとも…変人? 何が得意で、何が苦手? そして結局、何者なのか? 1万人の脳をみた名医が、最新脳科学ではじめて明かす10人に1人の「選ばれた才能」のすべて!

(目次)

はじめに―私は左利きだったから世界で最初の「脳内科医」になった
序章 すごい左利き
そもそも、なぜ「利き◯◯」があるの?
左利きは天才? 変人?
左利きの「あたりまえ」が「すごい脳」をつくる
《コラム》人類はいつから右利き優勢になった? …
第1章 「直感」がすごい―ひらめきで人生が好転する
左利きの直感がすごい理由
左利きの得意技「ひらめき」
「直感」をもっと伸ばす脳トレ
《コラム》スポーツをするとき、左利きが有利? …
第2章 「独創性」がすごい―豊かなアイデアが生まれる
「イメージ記憶」が選択肢を増やす
左利きは「天性のコピーライター」
「独創性」をもっと伸ばす脳トレ
《コラム》左利きは認知症になりにくい⁈ …
第3章 「ワンクッション思考」がすごい―ひと手間が脳を強くする
「ワンクッション思考」を重ねると発想力が豊かになる
ワンテンポ遅れるのは「ワンクッション思考」をしているから
「右脳」をもっと鍛える脳トレ
《コラム》子どもは右利きに矯正したほうがいい?…
第4章 「最強の左利き」になる
右手と左手でできることを「比べる」
左利きと右利きの「役割分担」でいいものを生み出す
左利きはマイノリティではなく「選ばれた人」…
おわりに―左利きも右利きも、脳の違いを知ればうまくいく

(著者紹介)

左利きの脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。 株式会社脳の学校代表。昭和大学客員教授。発達脳科学・MRI脳画像診断の専門家。脳番地トレーニングの提唱者。14歳のときに「脳を鍛える方法」を求めて医学部への進学を決意。1991年、現在、世界700カ所以上の施設で使われる脳活動計測fNIRS(エフニルス)法を発見。1995年から2001年まで米ミネソタ大学放射線科でアルツハイマー病やMRI脳画像の研究に従事。ADHD注意欠陥多動性障害、コミュニケーション障害など発達障害と関係する「海馬回旋遅滞症」を発見。帰国後は、独自開発した加藤式MRI脳画像診断法を用いて、子どもから超高齢者まで1万人以上を診断、治療を行う。「脳番地」「脳習慣」「脳貯金」など多数の造語を生み出す。InterFM 897「脳活性ラジオ Dr.加藤 脳の学校」のパーソナリティーを務め、著書には、『脳の強化書』(あさ出版)、『部屋も頭もスッキリする! 片づけ脳』(自由国民社)、『脳とココロのしくみ入門』(朝日新聞出版)、『ADHDコンプレックスのための❝脳脳番地トレーニング❞』(大和出版)、『大人の発達障害』(白秋社)など多数。

紹介や目次を見ましたところ、<左利きの脳科学者>の著者・加藤俊徳さんによる<左利きに特化した脳科学を応用した自己啓発本>といったところでしょうか。

「左利きはマイノリティーではなく、選ばれた人」というところは、いかにも左利きの著者らしい考え方かもしれません。

コラムで「左利きの科学」的な話題を提供しています。
本文では、脳科学的な見地から左利きの特性を描いている、というところでしょうか。

脳科学的に右利き・左利きのそれぞれの特性を活かした行動の仕方・考え方を工夫して日々の生活を改善しよう、という提言でしょう。

 

私が欲しい左利きの本の路線とは違っています。

私個人としましては、学術的なレベルではなくても、一般の人に「左利きとは何か、どういうことか」を説明した、左利きについて科学的に考察した「左利きの科学」といった本を期待しています。
(もしくは、左利きの人による左利きライフに関するエッセイとか。)

「左利きの科学」的な本に関しましては、10年周期ぐらいで新しい本が書かれてきました。(*1:参照)
それぐらいの時間がたつと、小学生ぐらいの子供さんの親御さん世代が入れ替わり、左利きの知識が失われ、あらたな教科書的な著書を必要とするからではないか、といわれています。

そろそろまた新しい左利き・利き手の科学啓蒙書が欲しいところです。

 

*1(主な左利きの科学書)
・1989(平成元)
『右利き・左利きの科学』前原勝矢 講談社/ブルーバックス
――――当時は一般向け新書による本格的な利き手・利き側の科学啓蒙書として貴重だった(著者の一部の考えには納得できかねる部分がありましたが……)。

・1994(平成6)
『左利きは危険がいっぱい』スタンレー・コレン 石山鈴子訳 文藝春秋
――例の都市伝説化している?「左利きは短命」説を生み出したことで知られる。著者の意図は「左利きは右利き向けの道具や機械で阻害され危険が多い」ので改善を目指せ!

・1996(平成8)
『左ききの神経心理学』八田武志 医歯薬出版
――日本の利き手研究の権威による左利きの科学の学術的な著書。

・2006(平成18)
『「左利き」は天才?―利き手をめぐる脳と進化の謎―』デイヴィッド・ウォルマン 梶山あゆみ訳 日本経済新聞社 
――科学ジャーナリストによる世界を舞台に左利きの謎を追う科学的エッセイ。

『非対称の起源 偶然か、必然か』クリス・マクマナス 大貫昌子訳 講談社ブルーバックス1
――イギリスの利き手の研究の権威による、左利き・利き手を含む左右の科学解説書。

・2008(平成20)
『左対右 きき手大研究』 八田武志/著 化学同人 DOJIN選書18
――前著『左ききの神経心理学』から10年の利き手研究の成果を示す一般向け科学書。

 ・・・

本書『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き~』は、200ページという薄い本なので、話題の一つとしてあまり期待しないでペラッと読んで、それなりに楽しめればいいのではないか、と思います。
とりあえず買って読んでみようと思います。

 ・・・

先の左利きの科学書の例の他に、こういう本もあります。

左右学とでもいうのでしょうか、「左」と「右」という概念で以て世界を科学したら? とでもいうのでしょうか。
そういう本なのですが、利き手研究の比率が高いクリス・マクマナスさんの左右に関する著書『非対称の起源 偶然か、必然か』にも近いところがあります。
この本が、今年初めに文庫本(上下全二巻)になって出版されていました。

 

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(画像:文庫版上下2巻『新版 自然界における左と右 』マーティン・ガードナー/著 坪井 忠二, 藤井 昭彦, 小島 弘/訳 ちくま学芸文庫 2021/1/9) 

・『新版 自然界における左と右 上』マーティン・ガードナー/著 坪井 忠二, 藤井 昭彦, 小島 弘/訳 ちくま学芸文庫 2021/1/9
――上巻では「9 人のからだ」「10 少数派の左利き」という人体における非対称(左利き)に関する章があります。

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(画像:『新版 自然界における左と右 上』「9 人のからだ」p.162 に、日本の左利き事情として、「左利き友の会」を主宰された箱崎総一先生のことや麻丘めぐみさんのヒット曲「わたしの彼は左きき」のことなどが記載されている)

・『新版 自然界における左と右 下』

・(元の単行本)『新版 自然界における左と右』マルティン・ガードナー 坪井忠二・小島弘訳 紀伊國屋書店 1992/5/1(原著:1990年刊)

 

 

 

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2021.09.15

私の読書論147-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(10)ハヤカワ文庫の50冊(8)拾遺SF編-楽しい読書302号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書
-302号【別冊 編集後記】

2021(令和3)年9月15日号(No.302)
「私の読書論147-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(10)
ハヤカワ文庫の50冊(8)最終回/拾遺・蔵書以外の名作傑作・SF編」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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021(令和3)年9月15日号(No.302)
「私の読書論147-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(10)
ハヤカワ文庫の50冊(8)最終回/拾遺・蔵書以外の名作傑作・SF編」
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 1970(昭和45)年に創刊された早川書房の文庫「ハヤカワ文庫」が
昨年、50周年を迎え、
 15歳からの私の読書生活52年のほぼ全てをカバーしている
 「ハヤカワ文庫」のうち、現在私の手元にある本の中から、
 お気に入りや、心に残る本を紹介してきました。

 今回は、いよいよ本当に最終回、おまけ編のSF編として
 買って読んだけれど、あるいは図書館等で借りて読んだけれど、
 自分の本として残さなかった本の中から、
 これは機会があれば、読んでいただきたいと思う本――
 名作・傑作を紹介してみましょう。

 

 前回までのおさらい――

【1】2020(令和2)年9月15日号(No.278)
「私の読書論135-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(1)」
2020.9.15
私の読書論135-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(1)
-楽しい読書278号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/09/post-93a384.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/3df333247f5640e098891d55ddaaccd5
【最初の6冊】
1.SF『征服王コナン』2.NV『ローズマリーの赤ちゃん』
3.NV『女王陛下のユリシーズ号』4.HM『重賞』5.HM『死の接吻』
6.FT『夢の10セント銀貨』

【2】2020(令和2)年10月15日号(No.280)
「私の読書論136-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(2)」
2020.10.15
私の読書論136-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(2)
私のお気に入り7-楽しい読書280号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/10/post-0f243e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/56a232216e800eaf561dd1f4904b2cce
【私のお気に入り7】
(1)ジャック・フィニイ『ゲイルズバーグの春を愛す』
(2)ゼナ・ヘンダースン『果しなき旅路』
(3)ロバート・F・ヤング『ジョナサンと宇宙クジラ』
(4)ロバート・ネイサン『ジェニーの肖像』
(5)シャーリイ・ジャクスン
『野蛮人との生活―スラップスティック式育児法』
(6)クレイグ・ライス『スイート・ホーム殺人事件』
(7)ルイス・ギルバート『フレンズ―ポールとミシェル』

【3】2020(令和2)年11月15日号(No.282)
「私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)
【私のお気に入り7】に続くもの ハヤカワ文庫の50冊(1)」
2020.11.15
私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)
ハヤカワ文庫の50冊(1)-楽しい読書282号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/11/post-3a6f3e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/85364a4c9cf932ced296000daefccee2
◎準【私のお気に入り7】――続編および同一作家の他の名作・佳作
(8)『夢の10セント銀貨』(9)『血は異ならず』(10)『時をとめた少女』
(11)『山荘綺談』(12)『続・フレンズ―ポールとミシェル』
それ以下(忘れ物)
(13)『フレームシフト』(14)『ヴァーチャル・ガール』
(15)『たったひとつの冴えたやりかた』(16)『魔界の紋章』
(17)『異次元を覗く家』(18)『夏への扉』(19)『アルジャーノンに花束を』
(20)『わたしを離さないで』

【4】2020(令和2)年12月15日号(No.284)
「私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺」
2020.12.15
私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺-楽しい読書284号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/12/post-6dcf8b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/d5d58cdf2b456f12649ebad3b8f8c3d5
SF系の拾遺――シリーズもの三つ
▼C・L・ムーア +(イラスト)松本零士
<ノースウェスト・スミス>シリーズ
(21)『大宇宙の魔女』(22)『異次元の女王』『暗黒界の妖精』
<処女戦士ジレル>シリーズ
(24)『暗黒神のくちづけ―処女戦士ジレル』
▼ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン
  +(イラスト)天野嘉孝(あまの よしたか)
<ホーカ>シリーズ (25)『地球人のお荷物』
(26)『くたばれスネイクス』(27)『がんばれチャーリー』
▼火浦功<みのりちゃん>シリーズ +(イラスト)いしかわ じゅん
(28)『日曜日には宇宙人とお茶を』(29)『大冒険はおべんと持って』
「文庫JA」(30)『S-Fマガジン・セレクション1981』
(31)『美亜へ贈る真珠〔新版〕』
「文庫NV」(33)『時の地図 上・下』

【5】
2021(令和3)年2月15日号(No.288)
「私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)
ハヤカワ文庫の50冊(3)NVの数々」
2021.2.15
私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)
ハヤカワ文庫の50冊(3)NVの数々-楽しい読書288号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/02/post-5af022.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/bd2863095641ce166963a6aabc7405c8
「文庫NV」――冒険小説 (34)『ナヴァロンの要塞』
セシル・スコット・フォレスター〈海の男ホーンブロワー〉シリーズ
(35)『スペイン要塞を撃滅せよ』
ホラー:アンソロジー (36)『闇の展覧会〔1〕〔2〕』
ホラー:マシスン (37)『地球最後の男』
ホラー・幻想など (38)『地図にない町 ディック幻想短篇集』
サスペンス (39)『堕ちる天使』(40)『GATACA(上)(下)』

【6】
2021(令和3)年3月15日号(No.290)
「私の読書論142-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(6)
ハヤカワ文庫の50冊(4)ミステリ文庫」
2021.3.15
私の読書論142-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(6)ハヤカワ文庫の50冊(4)-楽しい読書290号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/03/post-0574cb.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/5fb379dedfe0c35721ff8cc2b4dbabd4
ミステリ文庫
(41)『アデスタを吹く冷たい風』トマス・フラナガン
(42)『ミステリマガジン700 海外篇
─創刊700号記念アンソロジー』杉江松恋/編
(43)『密室大集合』アメリカ探偵作家クラブ傑作選7
エドワード・D・ホック/編
(44)『ボトムズ』ジョー・R・ランズデール
(45)『ダークライン』
(46)『沈黙のセールスマン』マイクル・Z・リューイン
(47)『謎のクィン氏』アガサ・クリスティー
(48)『クレアが死んでいる』エド・マクベイン
(49)『その雪と血を』ジョー・ネスボ
<左利きミステリ>から――
(50)『カリフォルニア・ガール』T・ジェファーソン・パーカー
アガサ・クリスティー<クリスティー文庫>
(51)『ビッグ4』(52)『オリエント急行の殺人』(53)『死人の鏡』
(54)『ゼロ時間へ』

【7】
2021(令和3)年4月15日号(No.292)
「私の読書論143-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(7)
ハヤカワ文庫の50冊(5) ノンフィクションその他」
2021.4.15
私の読書論143-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(7)ハヤカワ文庫の50冊(5)NF他-楽しい読書292号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/04/post-cde3df.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/7a3190d6f5084d5747d6d068bbe27bee
文庫NF
(55)『失われた私』フローラ・リータ・シュライバー
(56)『24人のビリー・ミリガン〔新版〕上 下』ダニエル・キイス
文庫JA
(57)『SF英雄群像』野田昌宏
(58)『ニュートンとアインシュタイン』石原 藤夫
(59)『SFロボット学入門』石原 藤夫
ブックガイド類
(60)『ミステリ・ハンドブック』早川書房編集部編
ハヤカワ・ミステリ文庫
(61)『冒険・スパイ小説ハンドブック』早川書房編集部/編
ハヤカワ文庫NV
(62)『アガサ・クリスティー百科事典』数藤 康雄/編 ハヤカワ文庫
―クリスティー文庫

【8】
2021(令和3)年6月15日号(No.296)
「私の読書論145-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(8)
ハヤカワ文庫の50冊(6)拾遺・蔵書以外の名作傑作・ミステリ編」
2021.6.15
私の読書論145-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(8)
ハヤカワ文庫の50冊(6)拾遺ミステリ編-楽しい読書296号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/06/post-04b31f.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/a9e30ce5eb0f87cf109b659f937f17e3
◆エラリイ・クイーン(+1)『災厄の町〔新訳版〕』
(+2)『九尾の猫〔新訳版〕』(+3)『犯罪カレンダー 1月~6月』
◆ジョン・ディクスン・カー(+4)『火刑法廷〔新訳版〕』
(+5)『三つの棺〔新訳版〕』(+6)『ユダの窓』
◆アガサ・クリスティー(+7)『そして誰もいなくなった』
(+8)『ABC殺人事件』(+9)『カーテン』
・本格ミステリ短編集(+10)『九マイルは遠すぎる』
(+11)『ママは何でも知っている』
・本格ミステリ長編(+12)『切断』(+13)『見えないグリーン』
(+14)『ホッグ連続殺人』
◆ピーター・ラヴゼイ(+15)『偽のデュー警部』(+16)『苦い林檎酒』
<ダイヤモンド警視シリーズ>(+17)『最後の刑事』(+18)『単独捜査』
(+19)『バースへの帰還』(+20)『猟犬クラブ』(+21)『最期の声』

【9】
2021(令和3)年7月15日号(No.298)
「私の読書論146-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(9)
ハヤカワ文庫の50冊(7)拾遺・蔵書以外の名作傑作・
ミステリ編(2)サスペンス他」
2021.7.15
私の読書論146-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(9)
ハヤカワ文庫の50冊(7)拾遺ミステリ編(2)-楽しい読書298号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/07/post-6f1005.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/ac35cb4854a3b92851db545567f9d4a1
●好きなミステリ作家から (+22)『幻の女』(+23)『あなたに似た人』
(+24)『特別料理』(+25)『八百万の死にざま』
◆マイクル・Z・リューイン
(+26)『夜勤刑事』(+27)『刑事の誇り』(+28)『男たちの絆』
●冒険小説から
◆ジャック・ヒギンズ (+29)『脱出航路』(+30)『死にゆく者への祈り』
◆ギャビン・ライアル (+31)『本番台本』(+32)『もっとも危険なゲーム』
(+33)『ちがった空』

 

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  ◆ 「お子ちゃま」読者時代からのお友達 ◆
  私の読書論147-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(10)
   ―― ハヤカワ文庫の50冊(8)最終回/拾遺・
蔵書以外の名作傑作・SF編 ――
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「前回までのおさらい」で紹介しました
「ハヤカワ文庫の50冊」62点の作品以外の本を対象に、
お話を進めていく、「拾遺」の第3回目は、SF編です。

今回も思い出すままに取り留めなく紹介していきます。

まずは、好きなSF作家さんの作品を挙げていきましょう。

 

 ●海外SFから――巨匠たち

(+34)『地球の緑の丘』ロバート・A・ハインライン 矢野 徹
ハヤカワ文庫SF―未来史2 1986/7/1
―ハインライン中期の傑作中短篇集、表題作が好き。

 

(+35)『海底牧場』アーサー・C・クラーク 高橋 泰邦/訳
ハヤカワ文庫 SF 225 1977/2/1

 

(+36)『幼年期の終り』アーサー・C・クラーク 福島 正実/訳
ハヤカワ文庫 SF (341) 1979/4/1

 

(+37)『決定版 2001年宇宙の旅』アーサー・C・クラーク 伊藤 典夫/訳
ハヤカワ文庫SF 1993/2/1

 

(+38)『われはロボット〔決定版〕アシモフのロボット傑作集』
アイザック・アシモフ 小尾 芙佐/訳 ハヤカワ文庫 SF 2004/8/6

 

(+39)『ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈1〉』
アイザック・アシモフ 岡部 宏之/訳 ハヤカワ文庫SF 1984/4/1

 

(+40)『宇宙船ビーグル号の冒険』A.E.ヴァン・ヴォクト 浅倉 久志/訳
ハヤカワ文庫 SF 291 1978/5/1

 

(+41)『スラン』A.E.ヴァン・ヴォクト 浅倉 久志/訳 ハヤカワ文庫 SF
234 1977/4/1

 

(+42)『火星年代記』レイ・ブラッドベリ 小笠原 豊樹/訳
ハヤカワ文庫SF 2010/7/10

 

(+43)『華氏451度〔新訳版〕』レイ・ブラッドベリ 伊藤典夫/訳
ハヤカワ文庫SF 2014/4/24

 

 ●海外SFから――

(+44)『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディック
浅倉久志/訳 ハヤカワ文庫 SF 1977/3/1
―リドリー・スコット監督の名作映画『ブレードランナー』の原作として
 も有名。詳細の記憶は今ありませんが、とにかく面白かった。

 

(+45)『ノーストリリア』コードウェイナー・スミス 浅倉久志/訳
ハヤカワ文庫SF 2009/9/5
―シリーズ唯一の長篇。

 

(+46)『鼠と竜のゲーム』コードウェイナー・スミス
伊藤 典夫・浅倉 久志/訳 ハヤカワ文庫 SF 471 1982/4/1

 

(+47)『都市』クリフォード・D・シマック 林 克己/訳
ハヤカワ文庫 SF 205 1976/9/1

 

(+48)『中継ステーション〔新訳版〕』クリフォード・D・シマック
山田順子/訳 ハヤカワ文庫 SF 2015/12/18

 

(+49)『人間以上』シオドア・スタージョン 矢野 徹/訳
ハヤカワ文庫 SF 317 1978/10/1

 

 

フレドリック・ブラウンは、創元文庫で読書最初期に
SFとミステリの短編集を次々と読んだものでした。

ハヤカワでは比較的最近に読んだ長編――

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(画像:比較的最近に読んで、大いに共感した長編SF、フレドリック・ブラウン『天の光はすべて星』(田中融二/訳 ハヤカワ文庫 SF 2008/9/5))

(+50)『天の光はすべて星』フレドリック・ブラウン 田中融二/訳
ハヤカワ文庫 SF 2008/9/5
―宇宙開発中断期、老元宇宙飛行士は、新たな探査計画を掲げる
 女性議員候補と組んで、もう一度宇宙を目指すが……。
 《老境に差しかかりつつも夢のために奮闘する男を、
  奇才ブラウンが情感豊かに描く古典的名作》

 

非常にいい作品でしたね。ラストは苦いですけれど。
ブラウンといえば、才人とかアイディア・ストーリーの作家のように
思われがちですが、これはストレートな人間のパッションを描いた物語。
私もこれぐらいの年になりますと、
己の人生に対して色々と思うところがあり、共感できるのです。

 

 ●日本SFから――

(+51)『神狩り』山田 正紀 ハヤカワ文庫JA 2010/4/5

 

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(画像:私の読書初期に作家としてデビューし鮮烈な記憶が残る、山田正紀デビュー作『神狩り』(ハヤカワ文庫JA 1976/1/1))

 

(+52)『弥勒戦争』山田 正紀 ハヤカワ文庫 1976

 

(+53)『氷河民族』山田 正紀 ハヤカワ文庫 JA 75 1976/2/1

 

(+54)『百億の昼と千億の夜』光瀬 龍 ハヤカワ文庫JA 2010/4/5

 

(+55)『石の血脈』半村良 ハヤカワ文庫JA 1974/1/1

 

(+56)『産霊山秘録』半村良 ハヤカワ文庫JA 1975/1/1

 

(+57)『狼の紋章』平井和正 ハヤカワ文庫JA 新版 2018/1/10
―ウルフガイ・シリーズ(全10巻)第1弾。

 

(+58)『復活の日』小松左京 ハヤカワ文庫 JA 33 1974/6/1

 ・・・

SF編、思いつくままに、あれこれと上げてみました。

忘れているものがいくつもありそうですが、
それはまたいつか機会があれば、ということで。

長々と続けてしましましたが、
ハヤカワ文庫50年をめぐる思い出話は、以上で終了です。

長らくお付き合いのほど、ありがとうございました。

 

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 ★創刊300号への道のり(3) 2010(平成22)年

30
2010(平成22)年3月15号(No.30)-100315- 私の読書論-9-私のお薦め本
31
2010(平成22)年3月31号(No.31)-100331-
H・G・ウェルズ『タイムマシン』―暗い未来
32
2010(平成22)年4月15号(No.32)-100415- 私の読書論-10-蔵書を並べる効用
33
2010(平成22)年4月30号(No.33)-100430-
ダーウィン『種の起源』―進化理論を確立
34
2010(平成22)年5月15号(No.34)-100515-
私の読書論-11-蔵書を並べ替える効用
35
2010(平成22)年5月31日号(No.35)-100531-
コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』―名探偵の代名詞
36
2010(平成22)年6月15号(No.36)-100615-私の読書論-12-電子書籍と紙の本
37
2010(平成22)年6月30号(No.37)-100630-アラン『幸福論』―幸せとは何か
38
2010(平成22)年7月15号(No.38)-100715-
私の読書論-13-なぜ古典が読めるようになったのか
39
2010(平成22)年7月31号(No.39)-100731-
[私の読書論-14-]夏特・最初に“つまづかない”読書のすすめ方
40
2010(平成22)年8月15日号(No.40)-100815-
夏特・夏の文庫100冊から『ジーキル博士とハイド氏』
41
2010(平成22)年8月31号(No.41)-100831-
モーリス・ルブラン『813』―怪盗アルセーヌ・ルパン
42
2010(平成22)年9月15日号(No.42)-100915-
私の読書論-15-小著の薦め―成功する初心者読書法
[7月31号(No.39)-100731-夏特・最初に“つまづかない”読書のすすめ方]続き
43
2010(平成22)年9月30号(No.43)-100930-
幸田露伴『努力論』―“努力”日本人の好きな言葉
44
2010(平成22)年10月15日号(No.44)-101015-
私の読書論-16-大著の薦め―長編挫折克服法
45
2010(平成22)年10月31日号(No.45)-101031-幸田露伴『五重塔』―職人魂
46
2010(平成22)年11月15日号(No.46)-101115-
私の読書論-17-なぜ本を読むのか?
47
2010(平成22)年11月30日号(No.47)-101130-
文学初心者入門書―文庫版“ちくま文学の森”から
48
2010(平成22)年12月15日号(No.48)-101215-
来年50号以降のリニューアルについて
49
2010(平成22)年12月31日号(No.49)-101231-
大人への階段「たけくらべ」樋口一葉

 ・・・

2009年に引き続き、月末の「古典紹介」編では、
主に海外と国内の<明治期>の作品を交互に紹介しました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「私の読書論147-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(10) ハヤカワ文庫の50冊(8)最終回/拾遺・蔵書以外の名作傑作・SF編」と題して、
私の読書生活をほぼカバーする「ハヤカワ文庫」創刊以来の50年の刊行作品から、私の思い出の本を紹介する最終回。
今は手元にないけれどかつて持っていた、あるいは図書館等で借りて読んだ本から、印象に残る作品を挙げてみる「拾遺」編のSF版です。

今回は、煩雑になりますので、書名・作家名を羅列するだけに留めました。

ただ、最近読んで印象に残っているブラウンの『天の光はすべて星』の文のみ転載しています。

 

ハヤカワ文庫に限らずですが、私の読書生活50数年の思い出につながるお話が読める本が、創元推理文庫版の『短編ミステリの二百年』という本です。
現在、全6巻中の第5巻まで出ています。

前半がそれぞれの傑作短編集で、後半が、私より四つぐらい年下ながら(かつては海外ミステリ専門誌だった)『ミステリマガジン』(略称「HMM」)の定期購読者として三年ぐらい早かったという編者である小森収さんによる、時代を追ってそれぞれの作家およびその短編作品の評論となっています。

私は1970年の9月号<E・S・ガードナー追悼特大号>からの購読者で、高校二年の夏休みも残り半月ほどの時、本屋さんで見つけたのでした。
それ以来、十年ちょっと定期購読を続けたものでした。
その後、30代になって仕事が忙しくなり、本を置く場所もないこともあり、買うのではなく図書館で借りて暇を見てポツポツ読むようになりました。

そういうわけで70年代のミステリ短編のお話は一番心に来ますね。

このシリーズ、冬には完結するそうで、今年一番の本になりそうです。

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(画像:小森収編『短編ミステリの二百年』1~5巻(創元推理文庫)と『ミステリマガジン』2020年7月ハヤカワ文庫創刊50年特集号)


小森収編『短編ミステリの二百年』1~5巻(創元推理文庫)
2019年10月『短編ミステリの二百年1』

 

2020年3月『短編ミステリの二百年2』

 

2020年8月『短編ミステリの二百年3』

 

2020年12月『短編ミステリの二百年4』

 

2021年6月『短編ミステリの二百年5』

 ・・・

個々のコメント等、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
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2021.08.31

新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(2)新顔作家-「楽しい読書」第301号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書
-301号【別冊 編集後記】

2021(令和3)年8月31日号(No.301)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(2)新顔作家」

 

------------------------------------------------------------------
◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2021(令和3)年8月31日号(No.301)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(2)新顔作家」
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 今年も毎夏恒例の新潮・角川・集英社の
 <夏の文庫>フェア2021から――。

新潮文庫の100冊 2021
https://100satsu.com/

角川文庫 カドフェス2021 | カドブン
https://kadobun.jp/special/kadofes/

集英社文庫 ナツイチ2021
http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi/
(よまにゃチャンネル)
http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi/yomanyachannel/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ◆ 2021テーマ「準古典」+「新顔作家」 ◆
  新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(2)
  「新顔作家」から――集英社文庫
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前号に引き続き、
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から」
の二回目。

2021(令和3)年7月31日号(No.299)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(1)準古典」

「お茶でっせ」2021.7.31
新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(1)
-「楽しい読書」第299号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/07/post-38536e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/872fb55a4a5a78d989b58cf7878bc188

昨年から読書量が減っていますので、一月ではこなせなくなっています。
前回は、新潮文庫と角川文庫でした。
今回は集英社文庫です。
「新顔作家」の中から行こうと思います。

 

2107223

(画像:新潮文庫の100冊 角川文庫カドフェス 集英社文庫ナツイチ 新潮・角川・集英社三社の夏の文庫フェア・パンフレット)

 

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(画像:各パンフレットのそれぞれのページ:走れメロス さぶ 作家の秘められた人生)

 

210722_20210725154701

(画像:それぞれの本の書影:さぶ 作家の秘められた人生 走れメロス(角川文庫版でなく手持ちの文春文庫版))

 

 ●集英社文庫から、ギヨーム・ミュッソ『作家の秘められた人生』

ギヨーム・ミュッソは、フランスのミステリ作家。
それもベストセラー作家だそうです。
2018年に『ブルックリンの少女』で日本初上陸、
2019年の『パリのアパルトマン』に続き、2020年の本書で紹介三作目。

『パリのアパルトマン』は、
昨年の「集英社文庫 ナツイチ2020」に選ばれていました。

それで、ミステリ好きの私としては、
今回この新作を取り上げてみることにしました。

もう一つの理由としては、作家にまつわるお話だということ。

ベストセラー作家の突然の断筆の理由とか、
作家志望の青年が前半の語り手として登場するなかで、
小説を書くうえでの作法であるとか、
作家としての心構え的な話題のやりとりがあり、
私の関心を呼ぶ部分があったことでしょうか。

各章の前に、作家たちの小説作法に関する名言や
人生に関する名言などが引用されています。

なるほどと頷くものもあれば、非常にシニカルなものがあったり、
面白い取り合わせです。

いくつか例を挙げてみれば――

 第1章 作家に求められる第一の資質
 《作家に求められる第一の資質、それは尻の皮が厚いこと。
    ダニー・ラフェリエール》

 第2章 書くことを習得する
 《物書きから見れば、競馬騎手の商売は安定したものだ。
    ジョン・スタインベック》

という皮肉なものや、

 第6章 作家の休暇
 《バカンス中の作家というものは存在しない。作家の人生とは、
  書いているか、そうでなければ、何を書こうか考えているからだ。
    ウジェーヌ・イヨネスコ》

 第11章 夜はかくのごとし
 《「良い小説とは何か?」/
  「読者の愛情と共感を呼び起こすような登場人物を考え出す。
  それから彼らを殺す。それにより読者を傷つけるのだ。
  こうすれば、読者はあなたの小説をいつまでも記憶に留めるだろう」
    ジョン・アーヴィング》

作家としての心構えや
小説作法の真髄のような事柄について書いています。

 

 ●ストーリー

ベストセラー作家フォウルズが突如断筆して、
南仏・地中海の島に隠棲して20年――。

作家志望の青年「ぼく」ラファエルは、島の本屋に店員で住み込み、
一切外部の人とかかわらない生活を続けているフォウルズに
自分の原稿を見てもらおうと出かけていく。

さらに新聞記者マティルドは、ある決意を胸にフォウルズに接近する。

そのとき、浜辺で女性の惨殺死体が見つかり、島は封鎖される──。

マティルドは、ある偶然で手に入れたカメラの画像から、
自分の両親や弟を殺した犯人としてフォウルズに復讐しようとする。

フォウルズの断筆の理由とは、
実は愛する女性を殺されたことに起因すると判明する。

 

 ●作品としては?

真相は、とてもスゴイ内容です。

そして、よく考えられたストーリーです。
ミステリとしては面白いものです。

 

ただ展開としてこれはいいのか、と思うような構成になっています。
この辺はどうなのでしょうか。

面白い内容なので、読んで損はないものです。

とくに、小説を書きたいとか、書いてみようと思う人は、
ぜひ読んでみるべきものです。

しかも一回通して読むだけでなく、
何度も読み返して、構成や展開を確認してみると勉強になるでしょう。

 

 ●小説家志望者に役に立つ助言あれこれ

最後に私が気になった小説家や
小説作法についての名台詞を引用しておきましょう。

p.141
 《「小説というのは感動であって知性ではない。
  しかし感動を生むためには、まず体験をしてなければならない。
  小説の登場人物の感動を具体的に感じてみる必要がある。
  それは主人公から悪役まで、
  きみの作品の登場人物の[全員](原文傍点)に関わる話だ」
  (中略)
  「とにかく、小説を読むときはそれを期待するね、
  [わたしは](原文傍点)」》

p.142
 《「小説家、これはパートタイムの仕事じゃない。
  きみがもし小説家なら、毎日二十四時間ぶっ通しで小説家なんだ。
  けっしてバカンスなど取れない。
  ある考え、ある表現、登場人物の造形を豊かにするような特徴が、
  頭のなかをよぎるのを絶えず警戒し、
  絶えず待ち伏せしていなければならない」》

p.47
 《だれもきみに書くことを[教えられない](原文傍点)。
  それは自分ひとりで習得するものなんだ」》

などなど。

なかなか有効な助言になっているように思います。
改めて、小説家を目指す人は、読むべき一冊でしょう。

 

*集英社文庫 ナツイチ2021 から

『作家の秘められた人生』ギヨーム・ミュッソ/著 吉田 恒雄/訳
集英社文庫 2020/9/18

 

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 ★創刊300号への道のり

2009(平成21)年

13
2009(平成21)年1月号(No.13)-090131-
『失われた世界』英雄的行為としての秘境探検
14
2009(平成21)年2月号(No.14)-090228-
『学問のすゝめ』新時代の国民教科書
15
2009(平成21)年3月号(No.15)-090331-
『地底旅行』ジュール・ヴェルヌ<驚異の旅>
16
2009(平成21)年4月号(No.16)-090430-
私の読書論―その1―読書の三種類
17
2009(平成21)年5月15号(No.17)-090515-
私の読書論―その2―読書の三種類(続)
18
2009(平成21)年5月31日号(No.18)-090531-
『自助論』=『西国立志編』元祖自己啓発書
19
2009(平成21)年6月15日号(No.19)-090615-
私の読書論―その3―読書の三種類(続)
20
2009(平成21)年6月30日号(No.20)-090630-
『怪談』ラフカディオ・ハーン/小泉八雲
21
2009(平成21)年7月15日号(No.21)-090715-
私の読書論―その4―読書の三種類(続)
22
2009(平成21)年7月31日号(No.22)-090731-
『十五少年漂流記』夏の文庫100冊から
23
2009(平成21)年8月15日号(No.23)-090815-
私の読書論―その5―読書のイロハ(1)なぜ読書が必要か
24
2009(平成21)年8月31日号(No.24)-090831-
『武士道』新渡戸稲造・太平洋の橋
25
2009(平成21)年8月15日号(No.25)-090915-
私の読書論―その6―読書のイロハ(2)なぜ読書?
26
2009(平成21)年9月30日号(No.26)-090930-
『白い牙』ジャック・ロンドン―犬と狼と人と

091115号外「ひと月お休みのお詫びと再開へのご挨拶」
27
2009(平成21)年11月30日号(No.27)-091130-
私の読書論-7-<特別編>自分のライブラリーを持とう

28
2009(平成21)年12月15号(No.28)-091215-
私の読書論-8-年齢の数ぐらいのオススメ本を持とう
29
2009(平成21)年12月31号(No.29)-091231-
『代表的日本人』内村鑑三―I for Japan


休まず発行し続けていた印象があったのですが、休んでいましたね。
このころは最初に買ったノートパソコンが故障がちになった頃でした。
8年もったのですが、ダメになりました。

また、二年目から月末だけでなく、月のなかば(15日)に
「私の読書論」を紹介する号を発行することにしました。

古典の名作名著を紹介するだけでなく、
読書習慣のある人を育てたいという気持ちがあり、
従来紹介されてきた読書法や読書術というものでは不十分であり、
間違った部分もあるという不満もあり、
自分なりの方法を紹介したいと思うようになった、というのが理由です。

月末の「古典紹介」編では、
主に海外と国内の<明治期>の作品を交互に紹介しました。

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本誌では、「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(2)新顔作家」と題して、前回ふれることができなかった集英社文庫からの一冊を!

今年選んだ私の3冊から前回は、角川文庫『走れメロス』から太宰治「走れメロス」、新潮文庫から山本周五郎『さぶ』を紹介しました。
今回は、集英社文庫ナツイチ2021からギヨーム・ミュッソ『作家の秘められた人生』というフランス・ミステリのベストセラーを。

今回もまたまたまたの大サービスで、全編転載公開しています。

この「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア」シリーズでミステリ、なかでも海外ミステリを取り上げるのは、初めてです。

ミステリといいましても、小説家志望の青年が憧れの小説家を訪問し、小説家としての姿勢や小説作法について対話するというストーリーでもあり、別の意味での読みどころがありました。

「古今東西の古典を中心に読書の面白さを紹介する」という弊誌のテーマからもあまり外れていない作品でした。

 

今年のテーマは、「準古典」と「新顔作家」ということで、「準古典」では、将来古典や名作に昇格しそうな作品を選んでいます。
「新顔作家」については、今後の自分の読者の範囲を拡げることにつながりそうな、自分好みの作家になりそうか、もしくは読んでおくべき作家となりそうな人を探すというものです。

加齢と共に、読書の範囲が狭くなってゆくものです。
好みの作家が亡くなったり、本を出さなくなったり、好みの傾向の作品が手に入りづらくなったりといったことがあります。

例えば、昨今は海外の翻訳物が今は冬の時代となり、今まで出ていたシリーズものの紹介が途切れたり、ある作家の作品が出なくなったりということが起きてきます。

そこで読む本の範囲が狭くなってきたわけで、改めて(自分にとっての)新しい作家を探そうという企画です。

そういう観点からも、まずは面白そうな作品を紹介できたと納得しています。

 ・・・

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2021.08.15

それでもやっぱり本が好き!-「楽しい読書」第300号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書
-300号【別冊 編集後記】

2021(令和3)年8月15日号(No.300)
「創刊300号記念号(放談)それでもやっぱり本が好き!」

 

210815tanosiidokusho300-2

(画像:本好き読書好きの人のため、および一人でも多くの人に本好き読書好きになっていただきたいがために2008年1月に創刊した読書メルマガ「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」創刊300号冒頭)

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2021(令和3)年8月15日号(No.300)
「創刊300号記念号(放談)それでもやっぱり本が好き!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

数え間違いがなければ、遂に創刊300号到達です。

毎月月末、一冊の古典を紹介するという読書メルマガを
2008年1月31日に創刊しました。

以来、色々あったものの、なんとか300の大台乗せに。

途中から古典の紹介だけでなく、広く読書の楽しみを紹介したいと、
月の半ば15日に、「私の読書論」を発行することにしました。

以後、毎月二本のメルマガを発行し続けて、14年目。

早いもので300号です。

 ・・・

この間変わらずご購読・応援頂きました数十人の読者のみなさまには、
本当に心から感謝、感謝でございます。

新規に加わってくださった方々にも感謝です。

これからもよろしくお願い致します。 

 レフティやすお

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ◆ 創刊300号記念 放談 ◆
  それでもやっぱり本が好き!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●町の本屋さん

 ●町の本屋さんがなくなった理由

 ●町の本屋さんが生き残る道

 ●本屋さんがなくなって困るのは

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ★創刊300号への道のり

2008(平成20)年
1.
2008(平成20)年1月 創刊号(No.1)『論語』―学ぶことは楽しい
2.
2008(平成20)年2月号(No.2)-080229-
大人も楽しい『トム・ソーヤーの冒険』
3.
2008(平成20)年3月号(No.3)-080331-“水”のような生き方『老子』
4.
2008(平成20)年4月号(No.4)-080430-星になった少年『星の王子さま』
5.
2008(平成20)年5月号(No.5)-080531-『三教指帰』空海版青年の主張
6.
2008(平成20)年6月号(No.6)-080630-『宝島』海賊ゴッコの聖典
7.
2008(平成20)年7月号(No.7)-080731-夏特・夏の文庫100冊から
8.
2008(平成20)年8月15日号(No.8)-080815-夏特2・読書感想文を書く
9.
2008(平成20)年8月31日号(No.9)-080831-
『歎異抄』弱きを救う阿弥陀さま
10.
2008(平成20)年9月号(No.10)-080930-
『黄金虫』海賊ゴッコから探偵ゴッコへ
11.
2008(平成20)年12月クリスマス号(No.11)-081206-
『クリスマス・キャロル』善意の季節
--
★ 復活です!★ 勝手ながら筆者の都合で一ヶ月のお休みをいただ
き、誠に申し訳ございませんでした。本日より再出発いたします。
11月号も一週間遅れとなりましたが、予告(『ソクラテスの弁明』)
を変更し、時節柄でもあり、クリスマス号をお送りいたします。
m(_ _)m これからもよろしくお願い致します。(レフティやすお)
--
12.
2008(平成20)年12月号(No.12)-081231-
『ソクラテスの弁明』まとわりつく虻

 

*この年は、夏休みに特別号を出していました。
 
 一年間、毎月出し続けていたつもりだったのですが、
 10月末の発行分を休み、
 11月末分は1週遅れで12月に発行していたのですね。
 一回休んでいたのです。
 号数は「12」になっているので、忘れていました。
 パソコンの不調、7年目で画面のトラブルでしたね、思い出しました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「創刊300号記念号(放談)それでもやっぱり本が好き!」と題して、
300号記念の本にまつわる放談として、本屋について私の思うところを書いています。

今回は、全本文省略です。

本来書こうとしていた内容からかけ離れたものになりました。

本当は、最近は本に関して色々言われることがありますが、私はそれでもやっぱり本が好きです、という文章を書くつもりでした。

でも、コロナ禍以降、巣ごもり需要が増え、本の売り上げも増えているとか。
本の存続に関して否定的でなくなっているようなので、ちょっと書く方向が狂ってしまいました、かな?

私にとっては本は友達で、本屋さんは友達と会える貴重な場なのです。
そういうことを書いてゆこうという気持ちでした。

そういう意味では、本文とあまり外れてはいませんが。
その辺のことをお知りになりたい方は、詳細を本誌でご確認ください。

 ・・・

本文の内容は、本誌で。

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2021.08.07

「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」-週刊ヒッキイ創刊600号記念号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第600号 別冊編集後記

第600号(No.600) 2021/8/7
「創刊600号記念号(放談)
 ―「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」」

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 ※『週刊ヒッキイ』は、
・ 2014年7月より
  月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。
・ 2019年10月より
  第一・第三土曜日の発行は、新規配信
  第二・第四土曜日の発行は、バックナンバーからの再配信
  に変更しました。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

引き続き、再配信はしばらくお休みとします。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第600号(No.600) 2021/8/7
「創刊600号記念号(放談)
 ―「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」」
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 創刊600号記念号(放談)
  ―「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」
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 ●創刊600号

2005.9.28の創刊号以来、16年目で
数えそこないがなければ、600号です。

週刊で始め、その後月4回となり、さらに月2回へと変更してきました。
途中、パソコンの故障で買い換えまでの間に
三ヶ月程度お休みした以外は、
インフルエンザで一回お休みした程度だと思います。

とにかく「継続は力」の言葉を信じてやってきました。
右利きの人だけでなく、左利きの人にも優しい社会に
「社会を変える」という目標に向かって、
左利きについてあれやこれやと様々な情報を、
私なりに発信してきたつもりです。

いくつかのコンテンツはホームページに転載してきたのですが、
それも今はなくなり、バックナンバーの閲覧もなくなり、
まったくの記録無しになってしまっています。

実際には、ブログで一部お知らせを書いたものが残っていますけれど。

最近の企画『レフティやすおの左組通信』の復活計画で、
このメルマガも一部復活しています。

また、以前再配信を実施したこともありました。

自分で言うのは何ですが、
本の形にして残したい情報があります。

いずれなんとかしたいものです。
(狼少年を脱したい!)

 ・・・

では、今回の本題に――。

8月13日の国際的な「左利きの日」も近づいています。

ということで、左利きについて最近考えたことを書いておきましょう。

 

 

 ●「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」

「みにくいアヒルの子」とは、もちろんアンデルセンの童話です。
↓参照

みにくいアヒルの子 アンデルセン童話 <福娘童話集 きょうの世界...
http://hukumusume.com/douwa/pc/world/08/16.htm

ひときわ大きな卵から一番最後に生まれたのが、主人公。
まわりの子供たちが黄色いかわいい雛なのに
ひときわみにくいこの雛は、みんなからいじめられます。
家出したものの、やはり世間?も同じで、いじめられる苦しいところ。
そんなとき白鳥の群れをみます。
あんな鳥に産まれていたら、と思うみにくいアヒルの子。
しかし彼らは冬の到来と共に去って行く。
冬を生き延びたみにくいアヒルの子。
そこに白鳥たちが戻ってきます。
そして、受け入れてもらえるのです。
一番美しいのが新入りの子だと。

 

「みにくいアヒルの子」と思われていたのは、
本当は「白鳥」の子だったというお話です。

「白鳥」は美しい鳥、みんなのあこがれる鳥の代表です。

 

「左利き」もいってみれば、
この「アヒルの中のみにくい子」と同じだということです。
「右利き」のなかの異端児。

この「みにくいアヒルの子」は、
「アヒル」という集団の中にあっては異端児だったのですが、
本当は全く異なる別種の「白鳥」という鳥だったという事実。

「左利き」の人は、「右利き」の人が「普通」とされる集団の中で、
実は「左利き」という別種の人間だった。

 

「みにくいアヒルの子」は、
「アヒル」の基準からみれば「みにくい」=「はずれ」です。

しかし「別の基準ではどうでしょうか」というのが、
この作品の勘所でしょう。

それともう一つの要素としましては、
ある集団のなかでは異端の存在であっても、
別集同士「同じ仲間となら生きやすい、暮らしやすい」という事実です。

 

 《「ぼくがみにくいアヒルの子だったときには、
   こんなに幸福になれようとは、夢にもおもわなかった!」》

   「みにくいアヒルの子」矢崎源九郎訳
   『マッチ売りの少女―アンデルセン童話集III―』新潮文庫

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(画像:「みにくいアヒルの子」矢崎源九郎訳、新潮文庫版『マッチ売りの少女―アンデルセン童話集III―』より本文末尾)

 

私は何も「左利き」の自分が美しい優雅な「白鳥」で、
右利きの人たちがただのガーガーうるさい「アヒル」だ、
というつもりはありません。

でも、ついこういうお話には惹かれてしまうのですね。

 

 

 ●右利きの人には左利きは実感として理解できない

左利きも右利きのなかで生きているのは、
色々と辛いことがあるのです。

しかし、右利き世界の中にどっぷりつかっている右利きの人には、
当然ながら、その事実は理解できません。

差別している事実にも気がつかないものなのです。
「だって違うんだもん!
 しょうがないでしょう。
 分からなくたって。」

知識としては知っていても、想像することはできても、
その実態まで理解できるかどうかというのは、まったく別物です。

しかし、どのような人であっても、
それぞれの立場で別のグループに所属することはあります。

「右利き」という多数派で、
けれど「パソコンの入力はかな打ち」の知人の場合でもそうです。
お便りにありました。

 《このように世の中の少数派は、何かにつけてひがむのです。
  何でもかんでも、ローマ字打ちに合わせておる!》

私にいわせれば、

 《このように世の中の少数派は、何かにつけてひがむのです。
  何でもかんでも、「右利き」に合わせておる!》

です。

 

人は、立場によっては多数派にも少数派にもなり得るものです。

だから、そういう異なる立場という経験を通して、
世にある様々な多様性に関して、常に寛容であってほしいと思います。

 

 

――次回からは、しばらく「創刊600号記念」として、
  「私が影響を受けた左利き研究家・活動家」を。

  第一期「左利きライフ研究家以前」では、箱崎総一先生。
  第二期「左利きライフ研究家・紙の時代」では、○○さんか?
  第三期「左利きライフ研究家・ネットの時代」では、××さんら?

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 ★600号までの道のり(1)創刊号~第20号

創刊号 2005/9/28
第2号(No.2) 2005/10/8 「はじめの一歩」
第3号(No.3) 2005/10/15 「左利きってなに?」
第4号(No.4) 2005/10/22 「左利きの良いお手本を」 
第5号(No.5) 2005/10/29 「エディンバラ利き手調査」
訂正版 第5号(No.5) 2005/10/29 「エディンバラ利き手調査」
第6号(No.6) 2005/11/5 「左利き用品は子供を甘やかす?(1)」
第7号(No.7) 2005/11/12 「あなたは本当に左/右利き?(1)」
第8号(No.8) 2005/11/19 「左利き用品は子供を甘やかす?(2)」
第9号(No.9) 2005/11/26 「あなたは本当に左/右利き?(2)」
第10号(No.10) 2005/12/3 「新旧二世代の左利き」
第11号(No.11) 2005/12/10「正しい利き手・利き側認識を(1)」
第12号(No.12) 2005/12/17「右手使い指導と人格形成」
第13号(no.13) 2005/12/24「年末年始手抜き合併特小号/
アンケート特集」
第14号(No.14) 2006/1/1 「お正月臨時増刊号/かなちゃんのひだりて」
第15号(no.15) 2006/1/14「新春放談/私の理想社会」
第16号(no.16) 2006/1/21「正しい利き手・利き側認識を(2)」
第17号(no.17) 2006/1/28「左利きの敵は左利き? 」
第18号(no.18) 2006/2/4 「正しい利き手・利き側認識を(3)」
第19号(no.19) 2006/2/11「左利きにあこがれる人へ」
第20号(no.20) 2006/2/18「正しい利き手・利き側認識を(4)」

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本誌では、「創刊600号記念号(放談)―「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」」と題して、今回も全紹介です。

今回は「創刊600号」ということで、全編転載公開しています。

 

来週の8月13日は、国際的な「左利きの日」“INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY”です。

日本語版『ウィキペディア(Wikipedia)』ではまだ《1992年8月13日、イギリスにある》云々と誤った記載が続いています。(最終更新 2020年10月7日 (水) 16:12)

しかし元々は、英語版のそれ等にある「1976年、アメリカのDean R. Campbellさんが自分の左利き用品の店の開店一周年を記念して左利きの人の会Lefthanders Internationalを設立し、その日を左利き用品の普及のための記念日にした」ということです。

 

それはさておき、今年もコロナ禍の真っ最中となり、特別なイベント等の実施は難しいのが現状でしょう。
それなりに、左利きについて考える日になれば、というところです。

で、今回は「創刊600号」記念として、左利きについてちょっと考えてみました。

本当は購読者のみにお楽しみ頂きたいところですけれど、多くの人に知ってほしい、という気持ちとのあいだで揺れながら、の公開です。

一時的な読者、特定の記事だけの閲覧者ではなく、弊紙の定期購読者が増えて欲しいというのが本当のところです。

 ・・・

本誌をご購読の上でお楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ

 


参照:過去の「8月13日は<国際左利きの日>」の関連記事
・2020.8.12
2020年8月13日は1976年の制定から45回目の国際左利きの日 ・2019.8.13
8月13日は国際左利きの日-1976年の制定より今年は44度目 ・2018.8.13
8月13日国際左利きの日ILHDとAKB48Team8左利き選抜のことなど ・2017.8.13
8月13日はハッピーレフトハンダーズデー! ・2016.9.1
8月13日は〈国際左利きの日〉特別編-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第474,475,476号 ・2016.8.14
昨日(8月13日)アメブロで「今日は左利きの日」をやってました ・2016.8.10
今年もやります!8月13日レフチャス(LEFTEOUS)の日―国際左利きの日 ・2015.8.12
明日8月13日は1976年制定から40回目の国際左利きの日 ・2014.8.12
8月13日は39回目の国際的な<左利きの日>&LEFTEOUS2014年 ・2013.8.13
8月13日<国際左利きの日>企画「ヒダリキックマガジン」で始まる! ・2013.9.2
『グリグリくりぃむ』左利き選手権:<国際左利きの日>情報5 ・2013.8.28
ブログネタ「両利きになる練習したことある?」:<国際左利きの日>情報4 ・2013.8.19
雑学フェアにて~渡瀬けん著『左利きの人々』:<国際左利きの日>情報3 ・2013.8.18
レフチャス(LEFTEOUS)day2013:<国際左利きの日>情報2 ・2013.8.13
8月13日<国際左利きの日>企画「ヒダリキックマガジン」で始まる! ・2012.8.12
8月13日は37度目の“左利きの日” ・2011.8.13
国際“左利きの日”を迎えて&週刊ヒッキイ273号特別編「個人モデル」から「社会モデル」へ ・2010.8.21
今週の-週刊ヒッキイhikkii225名作の中の左利き(番外編)はさみ ・2010.8.14
今週の-週刊ヒッキイhikkii224《矯正/直す》表現に思う(5)前編 ・2010.8.13
13日の金曜日はナント…左利きの日 ・2009.8.22
今週の週刊ヒッキイ―第193号「<左利きプチ・アンケート>再版第33回」 ・2008.8.13
33回目の8月13日国際左利きの日 ・2007.8.14
少数派の気持ち伝える「左利きの日」企画開催される ・2006.8.13 
きょう8月13日は≪国際≫左利きの日です ・2005.8.13 
今年も今日8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY ・2004.8.13 
きょう8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY 「左利きの日」 ・2004.8.12 
明日8月13日は「左利きの日」

 

 

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2021.07.31

新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(1)-「楽しい読書」第299号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書
-299号【別冊 編集後記】

2021(令和3)年7月31日号(No.299)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(1)準古典」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2021(令和3)年7月31日号(No.299)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(1)準古典」
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 今年も毎夏恒例の新潮・角川・集英社の
 <夏の文庫>フェア2021から――。

新潮文庫の100冊 2021
https://100satsu.com/

角川文庫 カドフェス2021 | カドブン
https://kadobun.jp/special/kadofes/

集英社文庫 ナツイチ2021
http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi/
(よまにゃチャンネル)
http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi/yomanyachannel/

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(画像:新潮文庫の100冊 角川文庫カドフェス 集英社文庫ナツイチ 新潮・角川・集英社三社の夏の文庫フェア・パンフレット)

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 ◆ 2021テーマ「準古典」+「新顔作家」 ◆
  新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(1)
  「準古典」から――新潮文庫『さぶ』、角川文庫『走れメロス』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

昨年から読書量が減っています。
50代から16年続いていた年間100冊超の読書量が
昨年、急減。

一つはコロナ禍に伴う図書館休館があり、
根本的にはやはりコロナ禍によるコロナ不安症といいますか、
精神的に不安定であったという事実があります。

以前から体力的にか精神的にか、読書量が落ちる傾向にありました。
しかし、それでもなんとか100の大台は維持してきたのです。

それが、完全に崩れたのが、昨年3月以降です。
で、それが今年も続いています。

というわけで、今回もかなり苦戦しました。
そこで今回は……。

まあ昨年と似ていますが、今年のテーマとしましては、
「準古典」+「新顔作家」で行こうと思います。

 

 ●準古典作品とは

まず最初は、
過去に一度読んでいる作品を何十年ぶりかに読んでみよう、
という試みです。

候補としましては、
古典というより準古典というべきものを選んでみよう、と思います。

古典はかなり読んできましたから。

 

「準古典」作品について――

私が言う「古典」とは、
 何世代にもわたって読み継がれてきた名作・名著
をいいます。

まずは100年程度読み継がれているものを「古典」と呼びたい
と思います。

昔は「一世代20年」として、
100年で5世代を超えて読み継がれている作品。
今では寿命も伸びていますので、「一世代25年」として、
同じく100年ですが、4世代以上読み継がれている作品、
としておきましょう。

そういう作品に近づける――少なくともその半分の50年ぐらいは
読み継がれている名作・名著を、「準古典」と呼ぶことにします。
単純にいえば、1970年以前といってでしょうか。
(正確に刊行年を調べるというほどではないので、
 その辺は1970年代のものも含むアバウトで行こうと思います。)

 

 ●今年の私の候補作

今回の新潮・角川・集英社3社のパンフレットを
パラパラ見てみますと、
そういう準古典に当たりそうな作品で、
私の興味を惹くものとしてこんな本がありました。

【新潮文庫の100冊 2021】

異邦人(カミュ)/インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―
(H・P・ラヴクラフト)/江戸川乱歩名作選(江戸川乱歩)/
金閣寺(三島由紀夫)/新編 銀河鉄道の夜(宮沢賢治)/
蜘蛛の糸・杜子春(芥川龍之介)/黒い雨(井伏鱒二)/
こころ(夏目漱石)/さぶ(山本周五郎)/塩狩峠(三浦綾子)/
シャーロック・ホームズの冒険(コナン・ドイル)/
車輪の下(ヘッセ)/春琴抄(谷崎潤一郎)/砂の女(安部公房)/
沈黙(遠藤周作)/月と六ペンス(サマセット・モーム)/
罪と罰〔上下〕(ドストエフスキー)/人間失格(太宰治)/
ハムレット(ウィリアム・シェイクスピア)/
不思議の国のアリス(ルイス・キャロル)/変身(フランツ・カフカ)/
星の王子さま(サン=テグジュペリ)/妄想銀行(星新一)/
燃えよ剣〔上下〕(司馬遼太郎)/雪国(川端康成)/
檸檬(梶井基次郎)/老人と海(ヘミングウェイ)

【カドフェス】

蜘蛛の糸・地獄変、藪の中・将軍(芥川龍之介)/
D坂の殺人事件(江戸川乱歩)/檸檬(梶井基次郎)/
日本沈没(上下)(小松左京)/不連続殺人事件(坂口安吾)
論語と算盤(渋沢栄一)/走れメロス、人間失格(太宰治)/
時をかける少女(筒井康隆)/文字禍・牛人(中島敦)/
こころ、坊ちゃん(夏目漱石)/気まぐれロボット(星新一)/
葦の浮船(松本清張)/夏子の冒険(三島由紀夫)/
銀河鉄道の夜、宮沢賢治詩集(宮沢賢治)/
ロウソクの科学(ファラデー)

【集英社文庫 ナツイチ2021】

人間失格(太宰治)/坊っちゃん(夏目漱石)/
清兵衛と瓢箪 小僧の神様(志賀直哉)
星の王子さま(サン=テグジュペリ)

 

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(画像:それぞれの本の書影:さぶ 作家の秘められた人生 走れメロス(角川文庫版でなく手持ちの文春文庫版))

 

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(画像:各パンフレットのそれぞれのページ:走れメロス さぶ 作家の秘められた人生)

 

 ●新潮文庫『さぶ』、角川文庫『走れメロス』

これらのなかから、新潮文庫からは『さぶ』(山本周五郎)を、
角川文庫からは『走れメロス』(太宰治)を読んでみましょう。

『さぶ』は若い頃に一度読んでいます。
何十年ぶりかの再読です。

でもほとんど記憶が残っていませんでした。

冒頭の雨の橋のシーンぐらいですね、記憶にあったのは。

一方『走れメロス』ですが、
こちらは表題作を取り上げようと思います。

この作品は太宰の作品中、若い頃に読んでいた唯一の作品でした。
学校の教科書に掲載されていたのですね。

文章のリズムもいいし、こういうテーマと作品には、
若い頃は特に心打たれるものではないでしょうか。

 

 ●【角川文庫】太宰治「走れメロス」

太宰治という人は私はあまり好きではありません。
人間としての生き方というのでしょうか、
小説家としての作風というのでしょうか、テーマというのでしょうか。
扱っている人物像というのでしょうか。

『人間失格』などは一番嫌いな小説です。

 

若い頃に北杜夫さんの本を読んで、
北さんが、若い頃に“太宰に憑かれて小説を書くようになった”
というような記述を読み、コレは良くないと感じ、
長らく読むのを避けてきました。

50代以降、少しは古典や名作を読んでおくべきだと思い、
読んでみました。やっぱり印象は良くありませんでした。

いくつか読んだなかでは『斜陽』は、
主人公の女性が子を身ごもってなお生きてゆこうというラストが、
希望を感じさせて好感を抱きました。

短編では「ヴィヨンの妻」がよいと思いました。
ラストの

 《「人非人でもいいじゃないの。
   私たちは、生きてさえすればいいのよ」》

という台詞が印象に残って、こういう生きてゆく姿勢、
生き延びる姿勢が私には心強く感じられ、いい印象が残っています。

そんな太宰の作品のなかで異色の作品でもあるのが、
「走れメロス」です。

 ・・・

角川文庫版の言葉を借りますと、

 《妹の婚礼を終えると、メロスはシラクスめざして走りに走った。
  約束の日没までに暴虐の王の下に戻られねば、
  身代りの親友が殺される。
  メロスよ走れ! 命を賭けた友情の美を描く》

そういうお話です。

冒頭の文章です。

 《メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐(じゃちぼうぎゃく)の
  王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。
  (略)けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。》

色々な書き出しの文章を読んできましたが、この文、いいですね。
文章にリズムがあり、読んでいて気持ちいいものがあります。
そして、内容的には、主人公の紹介とお話の方向がはっきり出ています。

感動の一編なのですが、例えばこういうところ。

 

 《「いや、まだ陽は沈まぬ。」メロスは胸の張り裂ける思いで、
  赤く大きい夕陽ばかりを見つめていた。走るより他は無い。
  「やめて下さい。走るのは、やめて下さい。
  いまはご自分のお命が大事です。
  あの方は、あなたを信じて居りました。
  刑場に引き出されても、平気でいました。
  王様が、さんざんあの方をからかっても、メロスは来ます、
  とだけ答え、強い信念を持ちつづけている様子でございました。」
 「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。
  間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。
  私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。
  ついて来い! フィロストラトス。」》

 

 《信じられているから走るのだ。
  間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。
  人の命も問題でないのだ。
  私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。》

「人の信頼に応えるために」走っている、ということなのですが、
《もっと恐ろしく大きいもの》とは、何でしょうか!

 

ラスト――

 《「セリヌンティウス。」メロスは眼に涙を浮べて言った。
  「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。
   私は、途中で一度、悪い夢を見た。
   君が若(も)し私を殴ってくれなかったら、
   私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」
  セリヌンティウスは、すべてを察した様子で首肯(うなず)き、
  刑場一ぱいに鳴り響くほど音高くメロスの右頬を殴った。
  殴ってから優しく微笑(ほほえ)み、
  「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。
   私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。
   生れて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、
   私は君と抱擁できない。」
  メロスは腕に唸(うな)りをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。
  「ありがとう、友よ。」二人同時に言い、ひしと抱き合い、
  それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。
  群衆の中からも、歔欷(すすりなき)の声が聞えた。
  暴君ディオニスは、群衆の背後から二人の様を、
  まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、
  顔をあからめて、こう言った。
  「おまえらの望みは叶(かな)ったぞ。
   おまえらは、わしの心に勝ったのだ。
   信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。
   どうか、わしをも仲間に入れてくれまいか。
   どうか、わしの願いを聞き入れて、
   おまえらの仲間の一人にしてほしい。」
  どっと群衆の間に、歓声が起った。
  「万歳、王様万歳。」》

 

教科書に載るほどの正当な信実と愛情(友情)の物語で、
それはこのころの太宰の生活の充実が反映しているのではないか、
とされています。

それが私にも好感を持てる作品になっている点なのでしょう。

『人間失格』とか気に入らないと感じた人も
この作品はぜひ読んで頂きたいと思います。

心洗われるといっていいでしょう。

 

【角川文庫】『走れメロス』太宰治 
―表題作他、「富嶽百景」「懶惰の歌留多(らんだのかるた)」
 「八十八夜」「畜犬談(ちくけんだん)」「おしゃれ童子」
 「俗(ぞく)天使」「駈込み訴え」「老(アルト)ハイデルベルヒ」
 「東京八景」、執筆活動の充実ぶりを示す、太宰中期の佳作9篇を収録。

 

*今回は、「角川文庫」の枠で選んでいますが、
 実際のところはこの短編集を手に取っていません。
 まあ、インチキみたいですが。
 作品そのものは読んでいますので、一概にアウトではないと思います。
 (角川さん、ごめんなさい!)

 

 ●【新潮文庫】『さぶ』山本周五郎

これも友情の物語ともいえます。

さぶと栄二、おすえにおのぶといった青年たちの青春群像を描きます。
これも時代物で、こちらは日本の江戸時代の物語です。

出版社の紹介文――

 《戸下町の表具店で働くさぶと栄二。
  男前で器用な栄二と愚鈍だが誠実なさぶは、
  深い友情で結ばれていた。
  ある日、栄二は盗みの罪を着せられる。
  怒りのあまり自暴自棄になり、人足寄場に流れ着く栄二。
  人間すべてに不信感を持つ栄二をさぶは忍耐強く励まし、支える。
  一筋の真実と友情を通じて人間のあるべき姿を描く時代長編。》

得意先の娘たちとも仲が良く、
一人と結婚するのではという噂もたつ栄二。
しかし、彼は得意先の奉公人の娘おすえを嫁にと考えていた。
そんなとき、濡れ衣をきせられ、
怒った栄二は真相を確かめようとするが……。

人足寄場での3年で、いろんな人を見、人生を知る栄二。
一方さぶはひたすら栄二を支える。
そんな二人を見守るおすえと、小料理屋勤めのおのぶ。

さぶと栄二とおのぶの三人は、冒頭の書き出しの段落で登場します。
当時15歳で出会った三人のそれぞれが描かれるエピソード。

「走れメロス」でも書きましたが、この書き出しが
主人公の紹介と物語の行方を暗示しているといえるでしょうか。

 ・・・

タイトルは『さぶ』なのですが、ストーリーそのものは栄二の物語です。
栄二が経験する苦労とそれを克服する日々が描かれ、
その合間にさぶたちが登場します。

栄二を通して世間を人々を、さらにさぶを描く。

人間は一人じゃない、支えてくれる人たちがいる、
という人情を描く物語でもあります。

 《寄場にいるとき、与平にも同じようなことを云われた。
  おまえさんは一人ぼっちじゃあない、
  少なくかぞえてもさぶちゃんやおすえさん、
  おのぶさんという人がいるじゃないか、
  どんな場合にも、人間は一人ぼっちということはないんだよ、
  というような意味のことだ。
  それにしても、世間にたてられ、うやまわれていく者には、
  陰にみなさぶのような人間が付いている、
  というおのぶの言葉は痛かった。》

 

しかし、愚鈍と思われているさぶの誠実さと
その友情(愛情)の底がないかのような深さ、
そこに作者の思いがこめられているのでしょう。

一度は読んで欲しい名作です。

 ・・・

(略)

『さぶ』山本 周五郎 新潮文庫 改版1965/12/28
―葉室麟「山本周五郎と私 人生の問い」、
 奥野政元「解説 受難と再生の物語」を収録。注釈付文字拡大新装版。

 

――次回は、
  「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(2)新顔作家」で、
  もう一つの今年のテーマ「新顔作家」から
  集英社文庫のある作品を紹介しましょう。

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本誌では、「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から」と題して、
今年選んだ私の3冊から角川文庫『走れメロス』から太宰治「走れメロス」、新潮文庫から山本周五郎『さぶ』を紹介。

今回もまたまた大サービスで、全編転載公開しています。

『さぶ』のラストについての私の考察は、ネタばらしにもなりますのでここでは割愛しておきます。

 ・・・

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2021.07.15

私の読書論146-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(9)ハヤカワ文庫の50冊(6)拾遺ミステリ編(2)-楽しい読書298号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書
-298号【別冊 編集後記】

2021(令和3)年7月15日号(No.298)
「私の読書論146-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(9)
ハヤカワ文庫の50冊(7)拾遺・蔵書以外の名作傑作・
ミステリ編(2)サスペンス他」

 

300号☆彡
 ☆彡
☆彡

弊誌もいよいよ300号に近づいています。

このままで行けば、8月15日(終戦記念日になりますね)に到達です。

記念に何かを考えてみようと思います。

「こんなことをやってみたら」というリクエスト、
もしくはご提案がございましたらお寄せください。

レフティやすお

 ・・・

もう一つお知らせ
といいますか、
報告し忘れていたことを。

以前、杖突き生活中と報告したかと思います。

6月にようやく、また自分の足だけで歩けるようになりました。
約一か月の杖突き生活でした。
(百円ショップの150円商品でしたが、非常に役に立ってくれました。)

ご心配をお掛けしました。
まだまだ回復途上ではありますが、
ご報告まで。

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2021(令和3)年7月15日号(No.298)
「私の読書論146-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(9)
ハヤカワ文庫の50冊(7)拾遺・蔵書以外の名作傑作・
ミステリ編(2)サスペンス他」
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 1970(昭和45)年に創刊された早川書房の文庫「ハヤカワ文庫」が
昨年、50周年を迎え、
 15歳からの私の読書生活52年のほぼ全てをカバーしている
 「ハヤカワ文庫」のうち、現在私の手元にある本の中から、
 お気に入りや、心に残る本を紹介してきました。

 今回も、おまけ編として
 買って読んだけれど、あるいは図書館等で借りて読んだけれど、
 自分の本として残さなかった本の中から、
 これは機会があれば、読んでいただきたいと思う本――
 名作・傑作を紹介してみましょう。

 

 前回までのおさらい――

【1】2020(令和2)年9月15日号(No.278)
「私の読書論135-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(1)」
2020.9.15
私の読書論135-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(1)
-楽しい読書278号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/09/post-93a384.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/3df333247f5640e098891d55ddaaccd5
【最初の6冊】
1.SF『征服王コナン』2.NV『ローズマリーの赤ちゃん』
3.NV『女王陛下のユリシーズ号』4.HM『重賞』5.HM『死の接吻』
6.FT『夢の10セント銀貨』

【2】2020(令和2)年10月15日号(No.280)
「私の読書論136-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(2)」
2020.10.15
私の読書論136-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(2)
私のお気に入り7-楽しい読書280号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/10/post-0f243e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/56a232216e800eaf561dd1f4904b2cce
【私のお気に入り7】
(1)ジャック・フィニイ『ゲイルズバーグの春を愛す』
(2)ゼナ・ヘンダースン『果しなき旅路』
(3)ロバート・F・ヤング『ジョナサンと宇宙クジラ』
(4)ロバート・ネイサン『ジェニーの肖像』
(5)シャーリイ・ジャクスン
『野蛮人との生活―スラップスティック式育児法』
(6)クレイグ・ライス『スイート・ホーム殺人事件』
(7)ルイス・ギルバート『フレンズ―ポールとミシェル』

【3】2020(令和2)年11月15日号(No.282)
「私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)
【私のお気に入り7】に続くもの ハヤカワ文庫の50冊(1)」
2020.11.15
私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)
ハヤカワ文庫の50冊(1)-楽しい読書282号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/11/post-3a6f3e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/85364a4c9cf932ced296000daefccee2
◎準【私のお気に入り7】――続編および同一作家の他の名作・佳作
(8)『夢の10セント銀貨』(9)『血は異ならず』(10)『時をとめた少女』
(11)『山荘綺談』(12)『続・フレンズ―ポールとミシェル』
それ以下(忘れ物)
(13)『フレームシフト』(14)『ヴァーチャル・ガール』
(15)『たったひとつの冴えたやりかた』(16)『魔界の紋章』
(17)『異次元を覗く家』(18)『夏への扉』(19)『アルジャーノンに花束を』
(20)『わたしを離さないで』

【4】2020(令和2)年12月15日号(No.284)
「私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺」
2020.12.15
私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺-楽しい読書284号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/12/post-6dcf8b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/d5d58cdf2b456f12649ebad3b8f8c3d5
SF系の拾遺――シリーズもの三つ
▼C・L・ムーア +(イラスト)松本零士
<ノースウェスト・スミス>シリーズ
(21)『大宇宙の魔女』(22)『異次元の女王』『暗黒界の妖精』
<処女戦士ジレル>シリーズ
(24)『暗黒神のくちづけ―処女戦士ジレル』
▼ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン
  +(イラスト)天野嘉孝(あまの よしたか)
<ホーカ>シリーズ (25)『地球人のお荷物』
(26)『くたばれスネイクス』(27)『がんばれチャーリー』
▼火浦功<みのりちゃん>シリーズ +(イラスト)いしかわ じゅん
(28)『日曜日には宇宙人とお茶を』(29)『大冒険はおべんと持って』
「文庫JA」(30)『S-Fマガジン・セレクション1981』
(31)『美亜へ贈る真珠〔新版〕』
「文庫NV」(33)『時の地図 上・下』

【5】
2021(令和3)年2月15日号(No.288)
「私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)
ハヤカワ文庫の50冊(3)NVの数々」
2021.2.15
私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)
ハヤカワ文庫の50冊(3)NVの数々-楽しい読書288号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/02/post-5af022.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/bd2863095641ce166963a6aabc7405c8
「文庫NV」――冒険小説 (34)『ナヴァロンの要塞』
セシル・スコット・フォレスター〈海の男ホーンブロワー〉シリーズ
(35)『スペイン要塞を撃滅せよ』
ホラー:アンソロジー (36)『闇の展覧会〔1〕〔2〕』
ホラー:マシスン (37)『地球最後の男』
ホラー・幻想など (38)『地図にない町 ディック幻想短篇集』
サスペンス (39)『堕ちる天使』(40)『GATACA(上)(下)』

【6】
2021(令和3)年3月15日号(No.290)
「私の読書論142-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(6)
ハヤカワ文庫の50冊(4)ミステリ文庫」
2021.3.15
私の読書論142-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(6)ハヤカワ文庫の50冊(4)-楽しい読書290号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/03/post-0574cb.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/5fb379dedfe0c35721ff8cc2b4dbabd4
ミステリ文庫
(41)『アデスタを吹く冷たい風』トマス・フラナガン
(42)『ミステリマガジン700 海外篇
─創刊700号記念アンソロジー』杉江松恋/編
(43)『密室大集合』アメリカ探偵作家クラブ傑作選7
エドワード・D・ホック/編
(44)『ボトムズ』ジョー・R・ランズデール
(45)『ダークライン』
(46)『沈黙のセールスマン』マイクル・Z・リューイン
(47)『謎のクィン氏』アガサ・クリスティー
(48)『クレアが死んでいる』エド・マクベイン
(49)『その雪と血を』ジョー・ネスボ
<左利きミステリ>から――
(50)『カリフォルニア・ガール』T・ジェファーソン・パーカー
アガサ・クリスティー<クリスティー文庫>
(51)『ビッグ4』(52)『オリエント急行の殺人』(53)『死人の鏡』
(54)『ゼロ時間へ』

【7】
2021(令和3)年4月15日号(No.292)
「私の読書論143-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(7)
ハヤカワ文庫の50冊(5) ノンフィクションその他」
2021.4.15
私の読書論143-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(7)ハヤカワ文庫の50冊(5)NF他-楽しい読書292号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/04/post-cde3df.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/7a3190d6f5084d5747d6d068bbe27bee
文庫NF
(55)『失われた私』フローラ・リータ・シュライバー
(56)『24人のビリー・ミリガン〔新版〕上 下』ダニエル・キイス
文庫JA
(57)『SF英雄群像』野田昌宏
(58)『ニュートンとアインシュタイン』石原 藤夫
(59)『SFロボット学入門』石原 藤夫
ブックガイド類
(60)『ミステリ・ハンドブック』早川書房編集部編
ハヤカワ・ミステリ文庫
(61)『冒険・スパイ小説ハンドブック』早川書房編集部/編
ハヤカワ文庫NV
(62)『アガサ・クリスティー百科事典』数藤 康雄/編 ハヤカワ文庫
―クリスティー文庫

【8】
2021(令和3)年6月15日号(No.296)
「私の読書論145-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(8)
ハヤカワ文庫の50冊(6)拾遺・蔵書以外の名作傑作・ミステリ編」
2021.6.15
私の読書論145-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(8)
ハヤカワ文庫の50冊(6)拾遺ミステリ編-楽しい読書296号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/06/post-04b31f.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/a9e30ce5eb0f87cf109b659f937f17e3
◆エラリイ・クイーン(+1)『災厄の町〔新訳版〕』
(+2)『九尾の猫〔新訳版〕』(+3)『犯罪カレンダー 1月~6月』
◆ジョン・ディクスン・カー(+4)『火刑法廷〔新訳版〕』
(+5)『三つの棺〔新訳版〕』(+6)『ユダの窓』
◆アガサ・クリスティー(+7)『そして誰もいなくなった』
(+8)『ABC殺人事件』(+9)『カーテン』
・本格ミステリ短編集(+10)『九マイルは遠すぎる』
(+11)『ママは何でも知っている』
・本格ミステリ長編(+12)『切断』(+13)『見えないグリーン』
(+14)『ホッグ連続殺人』
◆ピーター・ラヴゼイ(+15)『偽のデュー警部』(+16)『苦い林檎酒』
<ダイヤモンド警視シリーズ>(+17)『最後の刑事』(+18)『単独捜査』
(+19)『バースへの帰還』(+20)『猟犬クラブ』(+21)『最期の声』

 

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  ◆ 「お子ちゃま」読者時代からのお友達 ◆

  私の読書論146-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(9)

   ―― ハヤカワ文庫の50冊(7)拾遺・
蔵書以外の名作傑作・ミステリ編(2)サスペンス他 ――

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「前回までのおさらい」で紹介しました62点の作品以外の本を対象に、
お話を進めていく、拾遺の第二回目は、
 ミステリ編(2)サスペンス他
です。

今回も思い出すままに取り留めなく紹介していきます。

最近読んだものもありますが、
大半は昔の記憶で書いていますので、
誤り等ございましてもご容赦ください。

今回は、好きなミステリから、サスペンスもの、ハードボイルド、
警察小説、冒険小説などの作品を挙げていきましょう。

 

 

 ●好きなミステリ作家から
――サスペンス、ハードボイルド、警察小説、短編集

戦後紹介された海外作家および作品のなかで、
江戸川乱歩によって一番の名作とされたのが、

(+22)『幻の女〔新訳版〕』ウィリアム・アイリッシュ 黒原 敏行/訳
ハヤカワ・ミステリ文庫 2015/12/18
―タイムリミットを設定されたサスペンスもの。原書1942年

 

児童書『チョコレート工場の秘密?』でも有名な<異色作家>?の

(+23)『あなたに似た人〔新訳版〕 I』ロアルド・ダール
田口 俊樹/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 2013/5/10
―「異色作家短篇集」系の「奇妙な味」系の短編集第1分冊。原書1953年
I

 

『〔新訳版〕 II』
―《従来日本では単行本未収録だった短篇二作を加えた新訳決定版》

 

長編ミステリも書いていますが、
短編で衝撃的なデビューをはたした作家である、

(+24)『特別料理』スタンリイ・エリン 田中 融二/訳
ハヤカワ・ミステリ文庫 2015/5/8
―<異色作家短篇集>の一冊として有名な傑作短編集の文庫化。
 表題作以下「クリスマス・イヴの凶事」「パーティーの夜」
 「決断の時」等、名作揃いの10編。
201558-517zgkhijl

 

以前、年間ベストのフィクション編に選んだことのある
『泥棒はスプーンを数える』(集英社文庫)の、
私の好きな<泥棒探偵バーニイ・ローデンバー>シリーズでも知られる、

 

(+25)『八百万の死にざま』ローレンス・ブロック 田口 俊樹/訳
―タイトル通り様々な死に様を描きつつ読ませる、アル中探偵マット・
 スカダー・シリーズのハードボイルド・ミステリの代表作。原書1983

 

 

その他の作家で、「50冊」の中に選んだ、
<心優しい私立探偵アルバート・サムスン>シリーズの作家、
マイクル・Z・リューインの別のシリーズ作品を紹介しましょう。

◆マイクル・Z・リューイン
(+26)『夜勤刑事』浜野 サトル ハヤカワ・ミステリ文庫 1995/2/1
―<私立探偵アルバート・サムスン>シリーズからスピンオフした、
 都会の夜を守るインディアナポリス市警の辣腕の夜勤刑事リーロイ・
 パウダー登場の警察小説。1976
199521-51satzhpy4l

 

(+27)『刑事の誇り』田口 俊樹/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1995/7/1
―夜勤刑事から“失踪人課”に移動した、偏屈な<リーロイ・パウダー
 警部補>シリーズ2作目。傑作警察捜査小説。1982
199571-hm-165751tliyvcw8l

 

(+28)『男たちの絆』田口 俊樹/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1996/5/1
―父親が消えたと失踪人課に訴えてきた十二歳の少年の事件を追う
 <パウダー警部補>シリーズ第3作。1986
199651-51vdah6nsil

 

この作家は、ミステリ的な工夫もいいですが、
サムスン・シリーズもパウダー警視補のシリーズも、
人間的な優しさのようなものを感じさせて、好きですね。
一度は読んで欲しい作家です。

 

 

 ●冒険小説から――

つぎに、<50冊>に取り上げなかった作家の作品を挙げてゆきましょう。

『鷲は舞い降りた』(ハヤカワ文庫NV 続篇『鷲は飛び立った』)
で有名なジャック・ヒギンズの作品では、
私は宗教がらみのものが好きです。ともに感動の名作だと思います。

◆ジャック・ヒギンズ
(+29)『脱出航路』佐和 誠/訳 ハヤカワ文庫 NV 1982/5/1
―第二次大戦末期、南米から故国ドイツへ向かう帆船を嵐が襲う……。
Nv-283

 

(+30)『死にゆく者への祈り』井坂 清/訳 ハヤカワ文庫 NV266 1982/2/1
―アイルランド独立運動とIRAにまつわるお話。
198221-nv-266-61tjx37pixl

 

『深夜プラス1』 (ハヤカワ文庫NV)で有名なギャビン・ライアルの
航空ものが好きです。

◆ギャビン・ライアル
(+31)『本番台本』菊池 光/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1977/6/1

(+32)『もっとも危険なゲーム』菊池 光/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
1994/1/1

 

(+33)『ちがった空』松谷 健二/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1976/10/1

記憶が薄れているので、一つもしくは二つを絞れませんでした。

古くは、サン=テグジュペリ(『夜間飛行』『人間の土地』『戦う操縦士』
『星の王子さま』)や
リンドバーグ(ノンフィクション『翼よ、あれがパリの灯だ』)、
『カモメのジョナサン』で有名なリチャード・バック(『イリュージョン』
『二匹は人気作家―フェレット物語』)、
ミステリ作家では、『あなたに似た人』『キス・キス』で知られる、
あるいは『チョコレート工場の秘密』のロアルド・ダール
(『飛行士たちの話』)、ディック・フランシスもそうです。

飛行士作家の作品も含めて、飛行機もの航空ものが好きです。
小学生の時に、初の国産旅客機YS-11が登場し、
子供心にパイロットになりたい、と思ったものでした。

 ・・・

次回は、SF編を。

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本誌では、「私の読書論146-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(9)ハヤカワ文庫の50冊(7)拾遺・蔵書以外の名作傑作・ミステリ編(2)サスペンス他」と題して、
私の読書人生の大半を占めているハヤカワ文庫と歩んだ半世紀の思い出の本を、読んだけれど今は手元にない本から選んで紹介する拾遺編から、「ミステリ編」をの二回目を紹介。

今回もまたまた大サービスで、全編転載公開しています。

現在手元に残してある/残っている本とは、また違った意味で心に残る本たちです。

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

『レフティやすおのお茶でっせ』
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