2021.02.28

中国の古典編―漢詩を読んでみよう(7)『楚辞』(5)-楽しい読書289号

 ―第289号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★ 2021(令和3)年2月28日号(No.289)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(7)
『楚辞』(5)屈原「九歌」「漁父」」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2021(令和3)年2月28日号(No.289)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(7)
『楚辞』(5)屈原「九歌」「漁父」」
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 またまた久しぶりに、
 「中国の古典編―漢詩を読んでみよう」の7回目。

今回は、『楚辞』の5回目で、
 屈原の「離騒」以外の他の作品を取り上げています。

 

2020(令和2)年6月30日号(No.273)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(3)『楚辞』(1)」

2020.6.30
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(3)『楚辞』(1)
-「楽しい読書」第273号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/06/post-da2d6a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/4674b3200df69fc61b39c71e135b0eea

2020(令和2)年9月30日号(No.279)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(4)『楚辞』(2)
「離騒」前編」

2020.9.30
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(4)『楚辞』(2)「離騒」前編
-楽しい読書279号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/09/post-a9bc2d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/69a03a861ab11437b3e548aa7417dfb9

2020(令和2)年10月31日号(No.281)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(5)
『楚辞』(3)「離騒」後編」

2020.10.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(5)『楚辞』(3)
-楽しい読書281号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/10/post-6275d5.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/49d8229c141f532a6d330c2e1fb45b74

2021(令和3)年1月31日号(No.287)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(6)
『楚辞』(4)屈原の他の作品「九章」」

2021.1.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(6)『楚辞』(4)
-楽しい読書287号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/01/post-62755d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/5df8119cefb5cbb6eeda8bb493d59085

 

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◆ 『楚辞』もう一つのタイプの詩 ◆
 中国の古典編―漢詩を読んでみよう(7)
  『楚辞』(5)
  ~ 屈原「九歌」「漁父」 ~
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今回の参考文献――

Soji-sinsho

『新書漢文大系・23・楚辞』星川清孝/著 鈴木かおり/編
明治書院
『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』
 江原正士、宇野直人/著 平凡社
『楚辞』目加田誠/訳・解説
 平凡社〈中国古典文学大系・15〉『詩経・楚辞』

 ●屈原「九歌」

(略)

 ●九歌十一篇――
   (一)東皇太一(二)雲中君(三)湘君(四)湘夫人

以下、『新書漢文大系・23・楚辞』「九歌」各詩篇の解説
<背景>欄の文章を引用または参考に紹介します。

(一)「東皇太一」は、

 《祭祀の席の豪華な設えや、供え物の酒の芳ばしさ、
  神に捧げる楽と舞いの美しさを言祝ぐことで
  神への崇敬を表現し、九歌の筆頭を飾る。》

(『新書漢文大系・23・楚辞』「九歌(一)東皇太一」<背景>)

冒頭の一節。

 《吉日兮辰良 穆将愉兮上皇
   吉日(きちじつ)の辰(しん)も良(よ)し。
   穆(つつし)みて将(まさ)に
   上皇(じょうこう)を愉(なぐさ)めんとす。

  今日のよき日の時刻も良い
  ここに敬(つつし)んで上天の神を慰め奉ろう。》

(『新書漢文大系・23・楚辞』「九歌(一)東皇太一」)

(二)雲中君

雲の神が巫に降臨し、日月に等しい光を放ち、
空を遠く飛び去って行く。
その様を憧憬を持って描く。

(三)湘君(四)湘夫人

これらは先にも書きましたように、二篇で一つ。
湘君と湘夫人で男女一対の湘水の神。
恋い慕い合う心情を歌う。

「(三)湘君」

 《君不行兮夷猶 蹇誰留兮中洲
   君行(ゆ)かずして夷(い)猶(ゆう)す。
   蹇(ああ)誰(たれ)か中洲(ちゅうしゅう)に留(とど)まれる。

  美要眇兮宜修 沛吾乗兮桂舟
   美しく要眇(ようびょう)として宜修(ぎしゅう)に、
   沛(はい)として吾(われ)桂舟(けいしゅう)に乗る。

  令沅湘兮無波 使江水兮安流
   沅湘(げんしょう)をして波(なみ)無(な)からしめ、
   江水(こうすい)をして安(やす)らかに流(なが)しめ、

  望夫君兮未来 吹参差兮誰思
   夫(か)の君(きみ)を望(のぞ)めども未(いま)だ来(き)たらず、
   参差(しんし)を吹(ふ)いて誰(たれ)かを思(おも)う。

  かの君はまだ行かずにためらっている。
  ああ、川の中洲に留まっているのは誰だろう。
  美しくみやびやかに、粧(よそお)いも整い、
  ゆらりと私は桂の舟に乗る。
  湘水の神なれば、私は沅水と湘水に波も立てさせず、
  大川の水を安らかに流れさせ、
  かの君、湘夫人を望み見るけれども、まだ来られない。

  (略)

  捐余玦兮江中 遺余佩兮灃浦
   余(よ)が玦(けつ)を江中(こうちゅう)に捐(す)て、
   余(よ)が佩(はい)灃浦(れいほ)に遺(す)て、
  采芳洲兮杜若 将以遺兮下女
   芳洲(ほうしゅう)の杜若(とじゃく)を采(と)り、
   将(まさ)に下女(げじょ)に遺(おく)らんとす。
  時不可兮再得 聊逍遥兮容与
   時(とき)は再(ふたた)び得(う)可(べ)からず。
   聊(しばら)く逍遥(しょうよう)して容与(ようよ)せん。

  私の玦(けつ)のさげ玉を大川の中に投げ入れ、
  私の佩び物を灃浦の中に落とし込んで、
  芳しい草の茂る中洲の杜若を摘み取り、
  下にいる乙女の君に贈ろうと思う。
  君と会う時はまたと得られないのだから、
  しばらくここにあてもなくさまよい、ゆっくりと君と遊ぼう。》

(『新書漢文大系・23・楚辞』「九歌(三)湘君」)

「(四)湘夫人」

 《帝子降兮北渚 目眇眇兮愁予 
   帝子(ていし)北渚(ほくし)に降(くだ)る。
   目(め)眇眇(びょうびょう)として予(よ)を愁(うれ)えしむ。
  嫋嫋兮秋風 洞庭波兮木葉下 
   嫋嫋(じょうじょう)たる秋風(しゅんぷう)は、
   洞庭(どうてい)波(なみ)だって木葉(もくよう)下(くだ)る。
  登白薠兮騁望 与佳期兮夕張 
   白薠(はくへん)に登(のぼ)りて望(のぞ)みを騁(は)せ、
   佳期(かき)を与(とも)にせんとして夕(ゆう)べに張(は)る。
  鳥何萃兮蘋中 罾何為兮木上 
   鳥(とり)何(なん)そ蘋(ひん)の中(なか)に萃(あつ)まれる。
   罾(あみ)何(なん)ぞ木(き)の上(うえ)に為(な)せる。

  天帝の御子湘君は北の渚に降りたもう。
  目路もはるかに眺めていると、私を悲しませるのである。
  そよそよと吹きつづける秋の風の中に立っていると、
  洞庭の広い湖面に波が立って、
  岸の木の葉がしきりに散っている。
  白薠(しろはます)に踏み乗り、目のとどく限り、
  かの君との楽しい逢瀬のために支度をする。

  (略)

  捐余袂兮江中 遺余褋兮澧浦
   余(よ)が袂(へい)を江中(こうちゅう)に捐(す)て、
   余(よ)が褋(ちょう)を澧浦(れいほ)に遺(す)て、
  搴汀洲兮杜若 将以遺兮遠者
   汀洲(ていしゅ)の杜若(とじゃく)を搴(と)り、
   将(まさ)に以(もつ)て遠(とお)きの者(もの)に遺(おく)らんとす。
  時不可兮驟得 聊逍遥兮容与
   時(とき)は驟々(しばしば)得(う)可(べ)からず。
   聊(しばら)く逍遥(しょうよう)して容与(ようよ)せん。

  私の袷(あわせ)肌着を江中に投げ、
  私の褋(ひとえ)を澧浦の水に落とし込み、
  川の中洲の杜若を取って、遠く離れているあの人に贈ろう。
  君と会うのによい時は、しばしばは得られないから、
  しばらくここに目的もなく歩きまわり、ゆっくりと遊ぼうと思う。》

(『新書漢文大系・23・楚辞』「九歌(四)湘夫人」)

「(三)湘君」「(四)湘夫人」それぞれの冒頭と結びの分です。
それぞれ対応しているのがわかります。

 

 ●九歌十一篇――(五)大司命(六)少司命(七)東君
   (八)河伯(九)山鬼(十)国殤(十一)礼魂

(五)大司命(六)少司命

こちらも二篇で一つ。寿命・運命を司る星の神。
「湘君」「湘夫人」同様、男女一対の神が互いに恋い慕い合う歌。

(七)東君

東君は太陽神。
東の空に朝日が昇り、宮殿を照らす。
日の神となった巫女は日の出を情景を歌う。

(八)河伯

河伯は、黄河の神。古くは河神と称された。
巫女がこの河伯を恋する気持ちを歌う。

(九)山鬼

山鬼は、山中の女の精霊。
人間の男性を誘惑する神女として、
雲や雨などの自然現象に取り巻かれた夢幻的な存在。
そんな私が貴公子のあなたを待っているのに……、と歌う。

(十)国殤

「殤」とは、成人前に死んだ者や戦死者。
国のために犠牲となった死者の霊を慰めるために、
その戦場における奮戦ぶりを歌頌して功績を称える。
肉体は死んでも精神は不死であることを祈る鎮魂歌。

(十一)礼魂

「礼魂」とは、霊魂に礼を献ずるの意。
国から何る短い詩で、独立した一篇というより、
全体をまとめる「乱辞」とする説。
(一)「東皇太一」を九歌十一篇の最初にある迎神曲とみて、
「礼魂」は、祭祀の終わりを告げる送神曲とする見方もある。
または、まえの「国殤」と対応させて、無事に一生を終えた人の、
霊魂を祭るものとする見方もある。

 《成礼兮会鼓 伝芭兮代舞
   礼(れい)を成(な)して鼓(つづみ)を会(かい)し、 
   芭(は)を伝(つた)えて代(か)わる代(が)わる舞(ま)う。
  姱女倡兮容与
   姱女(かじょ)倡(うた)いて容与(ようよ)たり。
  春蘭兮秋菊 長無絶兮終古
   春蘭(しゅんらん)と秋菊(しゅうぎく)と、
   長(なが)く絶(た)ゆること無(な)く終古(しゅうこ)ならん。
  
  儀礼を手落ちなく行い、太鼓を打ち連れて、
  香草を手渡しては、代わる代わる舞う。
  みめよき巫女は歌をうたって、のどかに遊ぶ。
  春の蘭と秋の菊と、香りよき花を供えて、
  祭りは長く絶えることなく、
  とこしえまでも変わらないであろう。》

(『新書漢文大系・23・楚辞』「九歌(十一)礼魂」)

終わり。

 

 ●「漁父」

(略)

 ●「漁父」と屈原のイメージについて

(略)

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 ● 漢詩の入門書等を読む

★『漢詩入門』一海知義/著 岩波ジュニア新書 1998.6.22

★『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』
江原正士、宇野直人/著 平凡社 2010/4/20
―漢詩の歴史をたどるシリーズ全4巻。第1巻は『詩経』から屈原の
 『楚辞』、漢や三国時代を経て東晋の陶淵明まで。
 俳優・声優の江原正士が専門家の宇野直人を相手に、代表的な詩
 を対話形式でわかりやすく読み解く。

★『漢詩入門』入谷仙介/著 日中出版 1979/01
―漢詩の有名作をたどりながら、その歴史と構造を解く漢詩入門。

★『中国の古代文学(一)神話から楚辞へ』白川静/著 中公文庫
BIBLIO 1980.9.10
―中国文学の原点『詩経』と『楚辞』の古代歌謡を『記紀万葉』と
 対比して考察する。文学の原点である神話が、中国では『書経』
 に人間の歴史として書き変えられ定着していると解説する。

 ●『楚辞』を読む

★『詩経・楚辞』目加田誠/訳 平凡社〈中国古典文学大系・15〉
昭和44 (1969)
―『詩経』の翻訳と解説。(後半は『楚辞』)

▲★『新書漢文大系・23・楚辞』星川清孝/著 鈴木かおり/編
 明治書院 2004.6.20
―原文に書下し文と解説・背景を伏したコンパクトな入門書。

★『楚辞「離騒」を読む 悲劇の忠臣・屈原の人物像をめぐって』
矢田 尚子 東北大学出版会 2018/12/3
―その形成過程の歴史的背景を考慮しつつ、屈原伝説にとらわれず、
 作品本位に屈原と『楚辞』との関係をとらえ直そうとする。

 ▲マークは、本文で取り上げた本
 ★マークは、筆者のおすすめ本です。本選びの参考にどうぞ。
 (基本的に、筆者が“偶然”手にしたものを取り上げています。)

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本誌では、「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(7)『楚辞』(5)」をお届けしています。

ここでは、屈原の「九歌」と屈原作と伝えられる「漁父」を取り上げています。

「九歌」は、一部のみ原文や読み下し、現代語訳を『新書漢文大系・23・楚辞』から紹介しています。

「漁父」は、短いものなので、全文紹介しています。
こちらでは省略していますけれど。

これで、屈原作とされるものの紹介者終了とし、次回からは、宋玉の作品を取り上げる予定です。

 ・・・

では、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

『レフティやすおのお茶でっせ』

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2021.02.15

私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)ハヤカワ文庫の50冊(3)NVの数々-楽しい読書288号

 ―第288号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★ 2021(令和3)年2月15日号(No.288)
「私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)
ハヤカワ文庫の50冊(3) 」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2021(令和3)年2月15日号(No.288)
「私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)
ハヤカワ文庫の50冊(3)NVの数々」
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 またまた久しぶりに、
 「私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年」
 に戻ります。

 ハヤカワ文庫創刊が7月でしたから、
 まだ「50周年」の一年は過ぎていないので、
 良しとしましょう。

 昨年、1970(昭和45)年に創刊された早川書房の文庫
 「ハヤカワ文庫」が50周年を迎え、
 15歳からの私の読書生活52年のほぼ全てをカバーしている
 「ハヤカワ文庫」のお気に入りや、読んできた本の内、
 心に残る本を紹介してきました。

 ※ すべて今現在私の手元にある本から選んでいます。

   過去に持っていたけれど、押し出し整理法により、
   処分した本は除外しています。

  (図書館で借りて読んだものも除外しています。)

 前回までのおさらい――

私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年

【1】2020(令和2)年9月15日号(No.278)
「私の読書論135-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(1)」
2020.9.15
私の読書論135-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(1)
-楽しい読書278号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/09/post-93a384.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/3df333247f5640e098891d55ddaaccd5
【最初の6冊】
1.SF『征服王コナン』ロバート・E・ハワード
団 精二/訳(荒俣宏さんの若い頃の翻訳者名)
2.NV『ローズマリーの赤ちゃん』アイラ・レヴィン
高橋 泰邦/訳

3.NV『女王陛下のユリシーズ号』アリステア・マクリーン
村上 博基/訳

4.HM『重賞』ディック・フランシス
菊池 光/訳

5.HM『死の接吻』アイラ・レヴィン
中田 耕治/訳

6.FT『夢の10セント銀貨』ジャック・フィニイ
山田 順子/訳

 

【2】2020(令和2)年10月15日号(No.280)
「私の読書論136-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(2)」
2020.10.15
私の読書論136-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(2)
私のお気に入り7-楽しい読書280号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/10/post-0f243e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/56a232216e800eaf561dd1f4904b2cce
【私のお気に入り7】
(1)ジャック・フィニイ『ゲイルズバーグの春を愛す』
福島 正実/訳 ハヤカワ文庫FT 1980/11/1

(2)ゼナ・ヘンダースン『果しなき旅路』
深町 眞理子/訳 ハヤカワ文庫SF 1978/7/1

(3)ロバート・F・ヤング『ジョナサンと宇宙クジラ』
伊藤 典夫/訳 ハヤカワ文庫SF 2006/10/6

(4)ロバート・ネイサン『ジェニーの肖像』
井上 一夫/訳 ハヤカワ文庫NV 1975/3/1

(5)シャーリイ・ジャクスン
『野蛮人との生活―スラップスティック式育児法』
深町 眞理子/訳 ハヤカワ文庫NV 1974/5/1

(6)クレイグ・ライス『スイート・ホーム殺人事件』
長谷川 修二 ハヤカワ・ミステリHM文庫 1984/10/1

(7)ルイス・ギルバート『フレンズ―ポールとミシェル』
村上 博基/訳 ハヤカワ文庫NV 1973/7/1

 

【3】2020(令和2)年11月15日号(No.282)
「私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)
【私のお気に入り7】に続くもの ハヤカワ文庫の50冊(1)」
2020.11.15
私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)
ハヤカワ文庫の50冊(1)-楽しい読書282号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/11/post-3a6f3e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/85364a4c9cf932ced296000daefccee2
◎準【私のお気に入り7】
 ――続編および同一作家の他の名作・佳作
1’(8)『夢の10セント銀貨』ジャック・フィニイ山田 順子/訳
(ハヤカワ文庫FT 1979/2/1)

2’(9)『血は異ならず』ゼナ・ヘンダースン, 宇佐川晶子他/訳
(ハヤカワ文庫SF 1977/12/1)。

3’(10)『時をとめた少女』ロバート・F・ヤング 小尾芙佐,
深町眞理子, 岡部宏之, 山田順子/訳 (ハヤカワ文庫SF 2017/2/23)

5’(11)『山荘綺談』シャーリイ・ジャクスン 小倉多加志/訳
(ハヤカワ文庫NV モダンホラー・セレクション 1972/6/1)

7’(12)『続・フレンズ―ポールとミシェル』ルイス・ギルバート
村上 博基/訳 (ハヤカワ文庫NV 1981/2/1)

(13)ロバート・J・ソウヤー『フレームシフト』内田昌之/訳
ハヤカワ文庫SF 2000/3/1 (文庫SF)

(14)エイミー・トムスン『ヴァーチャル・ガール』田中一江/訳
ハヤカワ文庫SF 1994/10/1 (文庫SF)

(15)ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
『たったひとつの冴えたやりかた』浅倉久志/訳 ハヤカワ文庫SF
1987/10/1 (文庫SF)

(16)ポール・アンダースン『魔界の紋章』豊田有恒/訳
ハヤカワ文庫SF 1978/2/1 (文庫SF)

(17)ウィリアム・ホープ・ホジスン『異次元を覗く家』団 精二/訳
ハヤカワ文庫SF 1972/5/1 (文庫SF)

(18)ロバート・A・ハインライン『夏への扉』福島 正実/訳
 (文庫SF)

(19)ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を〔新版〕』
小尾芙佐訳 ハヤカワ文庫NV 2015/3/13 (文庫NV)

(20)カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』土屋政雄/訳
ハヤカワepi文庫 2008/8/1 (epi文庫)

 

【4】2020(令和2)年12月15日号(No.284)
「私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺」
2020.12.15
私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺-楽しい読書284号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/12/post-6dcf8b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/d5d58cdf2b456f12649ebad3b8f8c3d5
SF系の拾遺――シリーズもの三つ
▼C・L・ムーア +(イラスト)松本零士
<ノースウェスト・スミス>シリーズ
(21)『大宇宙の魔女』仁賀克雄訳 ハヤカワ文庫 SF36 1971/9/1

(22)『異次元の女王』同 ハヤカワ文庫 SF62 1972/9/1

(23)『暗黒界の妖精』同 ハヤカワ文庫 SF82 1973/2/1

<処女戦士ジレル>シリーズ
(24)同 ハヤカワ文庫 SF139 1974/3/1

▼ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン
 <ホーカ>シリーズ +(イラスト)天野嘉孝(あまの よしたか)
(25)『地球人のお荷物』稲葉明雄・伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫 SF68
1972/9/1

(26)『くたばれスネイクス』稲葉明雄・他訳 ハヤカワ文庫SF
1987/6/1

(27)『がんばれチャーリー』宇佐川 晶子訳 ハヤカワ文庫SF
1988/10/1

▼火浦功<みのりちゃん>シリーズ +(イラスト)いしかわ じゅん
(28)『日曜日には宇宙人とお茶を』ハヤカワ文庫JA190 1984/7/1

(29)『大冒険はおべんと持って』ハヤカワ文庫JA234 1987/1/1

「文庫JA」
(30)『S-Fマガジン・セレクション1981』早川書房編集部編

(31)『美亜へ贈る真珠〔新版〕』梶尾真治 ハヤカワ文庫JA
2016/12/20

「文庫NV」
(33)『時の地図 上・下』フェリクス・J・パルマ 宮崎 真紀訳
ハヤカワ文庫 NV 2010/10/8

 

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  ◆ 「お子ちゃま」読者時代からのお友達 ◆
  私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)
   ―― ハヤカワ文庫の50冊(3) NVの数々 ――
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 ●「文庫NV」とは

(略)

 ●「文庫NV」から選んでみると――冒険小説

まずは、冒険小説から――冒険小説といえば、本場はイギリス。
イギリス人作家のふたりから始めましょう。

210214hayakawa-bonko-nv-mac

(画像:ハヤカワ文庫NV(書影)『ナヴァロンの要塞』『女王陛下のユリシーズ号』アリステア・マクリーン)

 

(34)『ナヴァロンの要塞』アリステア・マクリーン
平井 イサク/訳 1977/2/1

(略)

210214hayakawa-bonko-nv-ho

(画像:ハヤカワ文庫NV(書影)『スペイン要塞を撃滅せよ』『トルコ沖の砲煙』『パナマの死闘』セシル・スコット・フォレスター(海の男ホーンブロワー・シリーズ 2,4,5))

 

(35)『スペイン要塞を撃滅せよ』セシル・スコット・フォレスター
 高橋 泰邦/訳
(ハヤカワ文庫 NV 58 海の男ホーンブロワー・シリーズ 2)1973/12/1

『トルコ沖の砲煙』高橋 泰邦/訳
(ハヤカワ文庫 NV 70 海の男ホーンブロワー・シリーズ 4)1974/6/1

『パナマの死闘』高橋 泰邦/訳
(ハヤカワ文庫 NV 80 海の男ホーンブロワー・シリーズ 5)1974/11/1

(略)

 ●「文庫NV」から選んでみると――ホラー:アンソロジー

ホラー部門では、先に挙げている2冊以外に
アンソロジーを――

(36)『闇の展覧会〔1〕〔2〕』カービー・マッコーリー編

『闇の展覧会〔1〕』では、
スティーヴン・キングの中編「霧」が名作。

(略)

『ナイトヴィジョン スニーカー』キング他
ハヤカワ文庫NV―モダンホラー・セレクション 1990/5/1

キング、ダン・シモンズの中短編と、
ジョージ・R・R・マーティンの
89年度世界幻想文学大賞中篇部門賞受賞作「皮剥ぎ人」収録。

「皮剥ぎ人」がいい。
アメリカの田舎のまちを牛耳るボスと対決する探偵のお話と、
人狼ものをミックスした傑作中編。

 ●「文庫NV」から選んでみると――ホラー:マシスン

(略)

『激突!』リチャード・マシスン 小鷹 信光/訳
ハヤカワ文庫 NV 37 1973/3/1

(略)

(37)『地球最後の男』リチャード・マシスン 田中 小実昌/訳
ハヤカワ文庫 NV 151 モダンホラー・セレクション 1977/9/1

(略)

 ●「文庫NV」から選んでみると――ホラー・幻想など

(略)

『ドラキュラのライヴァルたち』マイケル・パリー/編
小倉 多加志/訳 ハヤカワ文庫―NV 1980/9/1

(略)

(38)『地図にない町 ディック幻想短篇集』
フィリップ・K・ディック 仁賀 克雄/編・訳
ハヤカワ文庫 NV 122 1976/8/1

(略)

210214hayakawa-bonko-nv

(画像:ハヤカワ文庫NV(書影)『闇の展覧会〔1〕〔2〕』カービー・マッコーリー編、『ナイトヴィジョン スニーカー』、『地球最後の男』『激突!』リチャード・マシスン、『ドラキュラのライヴァルたち』マイケル・パリー/編、『地図にない町 ディック幻想短篇集』フィリップ・K・ディック)

 

 ●「文庫NV」から選んでみると――サスペンス

210214hayakawa-bonko-nv-s

(画像:ハヤカワ文庫NV(書影)『堕ちる天使』ウィリアム・ヒョーツバーグ、『GATACA(上)(下)』フランク・ティリエ)

(略)

(39)『堕ちる天使』ウィリアム・ヒョーツバーグ 佐和 誠/訳
ハヤカワ文庫NV 1981/2/1

(略)

次に、〈左利きミステリ〉でもあるフランスの作品で、

(40)『GATACA(上)(下)』フランク・ティリエ 平岡 敦/訳
ハヤカワ文庫NV 2013/5/24

シリーズもので、前作の謎?を明らかにする部分は、凄い。
楽しみな連作のようです。

今回は、左利きにまつわるお話で、凶悪な殺人者が生まれるのは、
遺伝的な要素があるのだという。
で、左利きもその特徴の一つだと。
(この辺は左利きの私には非常に面白くない部分ですが。)

映画化もされたようで、左利き研究20年のイギリス人科学者の著書
『非対称の起源』(クリス・マクマナス 講談社ブルーバックス)

という左利きの研究書の中でもふれていたという記憶があります。

お話は面白いのでその辺はオススメです。

 ・・・

今回はこの辺で。
次回は、いよいよ「文庫ミステリ」編です。

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本誌では、「私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5) ハヤカワ文庫の50冊(3) 」と題して、ハヤカワ文庫の読書歴とともに、“ハヤカワ文庫の50冊”の3回目として「文庫NV」から冒険もの、ホラー系、サスペンスもののを紹介しています。

コメントの類いは基本省略しています。

もうすぐ50冊になってしまうのですが、まだまだ書きたい本、
紹介したい本があるので、どうなるのでしょうか。

まあ、最悪は、「ハヤカワ文庫の100冊」にすれば済む問題ですので。

お楽しみに! ということで……。

 ・・・

では、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』

〈メルマガ「楽しい読書」〉カテゴリ

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2021.02.06

1970年代は左利き観の転換期「わたしの彼は左きき」の時代-週刊ヒッキイ第588号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第588号 別冊編集後記

第588号(No.588) 2021/2/6
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(4)
 「わたしの彼は左きき」の時代:1970年代(3)」
 ――1970年代は日本における左利き観の転換期だった

 

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◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆ 
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第588号(No.588) 2021/2/6
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(4)
 「わたしの彼は左きき」の時代:1970年代(3)」
 ――1970年代は日本における左利き観の転換期だった
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 「左利き本のために――左利きの人生を考える」
 の第4回目です。

 ここ二回は、昨年10月7日に逝去されました作曲家、
 筒美京平さんの作曲された「わたしの彼は左きき」について、
 発表当時の左利き事情を、私の経験と照らし合わせながら、
 書いて来ました。

 

第580号(No.580) 2020/10/3
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(1)」

2020.10.3
左利きの人生を考える(1)「左利きライフ」ってなんだ?
-週刊ヒッキイ第580号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/10/post-74d0ad.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/9fd4faf107df28e356f39f62a2c1c2b2

 

第582号(No.582) 2020/11/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(2)
 「わたしの彼は左きき」の時代:1970年代(1)」

2020.11.7
左利きの人生を考える(2)「わたしの彼は左きき」の時代:
1970年代(1)-週刊ヒッキイ第582号

 

第584号(No.584) 2020/12/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(3)
 「わたしの彼は左きき」の時代:1970年代(2)」

2020.12.5
左利きの人生を考える(3)「わたしの彼は左きき」の時代:
1970年代(2)-週刊ヒッキイ第584号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/12/post-353947.html

 

 今回は、1970年代が日本における
 左利きに関する考え方、左利き観の転換期であった
 という事実を様々な事実を集めて、
 改めてチェックしておこうと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
  (左利き本のために)――左利きの人生を考える(4)
  ◆ 1970年代は日本における左利き観の転換期だった ◆
   ~ 「わたしの彼は左きき」の時代(3) ~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

というわけで、今回はちょっとした左利き年表の発表です。

210205hidarikiki-no-hon

(画像:(書影)手持ち本『左利きの秘密』『右きき世界と左きき人間』『左ききの本』『左利きの本』『左と右の心理学』『鏡の国のアリス』『赤毛のサウスポー』)

 ●1970年代は日本における左利き観の転換期だった

日本における左利き(解放)の歴史について考えるとき、
1970年代が一つの大きな転換期であったように感じます。

大きくいえば、やはり戦後のアメリカ民主主義の導入が
一つの契機になっているように見受けられます。

しかし、これは世の中全般の変容の中の一端でもあったので、
社会全体の大きな変化の枠の中の一端で、
左利きに特化したものとは言えません。

左利き解放の面からいえば、
意義的には二次的な収穫という見方もできるように思います。

その点、明らかに左利きに関する変化という面での変容の時代は、
1970年代であった、と思うのです。

では、1970年代、左利きには、
どのような変化があったのでしょうか。

左利きに関する出来事を年代順にまとめてみましょう。

 ・・・

◆(70年代を迎えるにあたって)
1968(昭和53)年

アメリカ留学から帰国後クリニックを開業された
精神科医・箱崎総一先生が、アメリカ時代には見られなかった
左利きの悩みで苦しむ患者さんが多いのに気付き、
左利きについて啓蒙する最初の左利きに関する本

『左利きの世界』箱崎総一 読売新聞社

 

―後の〈左利き友の会〉主宰者で精神科医による、
日本初の左利き応援本? <“左利き”の旗手>として、
戦後『太陽の季節』により文壇の寵児となり、
政治家に転身した石原慎太郎さんと
芸能界の左利きとして《わが国の映画界で活躍している一家》
高田浩吉さんとその娘・高田美和さんを紹介し、
高田美和さんの「手記」を掲載。

を出版されました。

この本については、
メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』でも
「左利き者の証言」の中で紹介させていただきました。

 

201106hakozakisouiti

(画像:『左利きの秘密』カバー裏の箱崎総一先生の略歴と写真)
Hakozaki_souiti

(画像:(書影)『左利きの世界』『左利きの秘密』)

 

◆1971(昭和56)年

箱崎総一先生は、このような患者さんたちを救うために
「左利き友の会」を組織します。

 

(「左利き友の会」のできたころ)

大正10年の生まれ、生まれつきの左利きの書家・鈴木金造さんは、
左手の書道教室を開き、左利きの子供たちに教えた。
近所の小学校を回って
左利きの子供たちに左手で書かせる運動を起こそうとしたが、

 《「左利きの子どもに、左で書かせることが、
  ほんとうにいいことなのかどうか、
  責任がもてないような気がしたからです」》p.176

という悩みで、中断した。

相談した書道家たちの一致した意見は、

 《「書を左手で書くなんて考えられない。
  そんなばかなことを考えるな」
  「君は左利きなのに、右手で立派に書いているんだろう。
  君がいい手本じゃないか」》p.176

当時はまだ世間的に左手使いを忌避する傾向にあるだけでなく、
特に書道界においては「字は右手で書くものだ」というのが、
鉄板の常識で、「左手で書く」という発想自体がなかったのです。

鈴木さんは、書に関しては左右利きで、
どちらで書いても見る人には区別がつかない。
楷書は右利きむきに作られ、ひらがなも右利き向き。
だが、草書、行書になると、
左手で書いた方がよい味が出るときがある。
書道展に出した作品にも左手で書いたものがあるそうで、
それを明言しないのは、

 《左手で書くことが一種のむほん行為とみなされ、
 書道界で孤立してしまうからにちがいない。》p.177

と、著者の草壁さんは書いています。

『左利きの本――右利き社会への挑戦状』ジェームス・ブリス、
ジョセフ・モレラ 草壁焔太訳(講談社 1980(昭和55).12)より

これもhikkiiで書きました。 

 

◆1972(昭和47)年

(6/1)広瀬正さんの左利きテーマのSF小説
『鏡の国のアリス』(河出書房新社)

 

(『広瀬正・小説全集・4 鏡の国のアリス』集英社文庫)

 

―反転世界に迷い込んだ男性を主人公にしたもので、
 箱崎先生と左利き友の会をモデルにした会が登場する。

が出版されました。

またこの年(1/1)
イギリスの左利き研究家、マイケル・バーズリーさんの

『右きき世界と左きき人間』マイケル・バーズリー
 西山浅次郎訳 TBS出版会(発売・産学社)

 

(原著 Left-handed Man in a Right-handed World, 1970)
―左利きのイギリス人左利き研究家の著者が代表を務める
 左利きクラブのこと、
 ロンドンに開店した左利き専門店のことなど。

これもhikkiiで紹介しました。

 

◆1973(昭和48)年

(1/1)『左ききの本』マイケル・バーズリー 西山浅次郎訳
 TBS出版会(発売・産学社)

(原著 The Left-handed Book―An Investigation
into The Sinister History of Left-Handedness,初出1966)
が出版。

この年の夏(7/5)、麻丘めぐみさんの歌う
「わたしの彼は左きき」(作詞・千家和也 作編曲・筒美京平)

 

が登場します。

左利きのイメージ・アップと偏見打破に大きな力となりました。

この年は、
左打ちのプロ野球選手、世界のホームラン王と呼ばれることになる、
王貞治さんが日本で二人目、自身初の三冠王に輝きました
(翌年も)。

 

◆1975(昭和50)年

(1月)左利き友の会『左利きニュース』42号をもって活動停止、
という悲しいニュースがありました。

(1975(昭和50)年ごろか?)
左利きのすし職人【油井隆一】30代はじめ?
―結婚し子供ができた後、鮨職人の修業を始める
 《洋食への未練もあったし、
  一八〇度切り換えて鮨に進むには左利きも気になった。
  しかし、それとなく調べたところ、
  左利きの包丁がないわけではない。
  少ないことは事実だが、世の中、左利きの鮨職人もいる。
  親父の後を継ぎたい、
  口に出したとたんそれが現実となったような気がした。》

 《諸々のハンディを克服して、油井が一人前の職人となり、
  つけ場に立つのは、昭和五十年代の後半である。
  三〇代半ばに達していた。》
  『鮨に生きる男たち』早瀬圭一 新潮文庫より

これもhikkiiで紹介しました。

 

◆1976(昭和51)年

プロ野球・読売ジャイアンツに、
安打製造機と呼ばれた張本勲選手が入団。

ON砲に変わるOH砲が誕生し、
〈左利きの時代〉を現す代名詞のようにいわれたものでした。

(少なくとも私のまわりではそういう風にいわれたものでした。
 当時、中学のクラス同窓会があり、
 先生宅での二次会で食事をいただいたとき、
 左手で箸を持つ私にたいして。)

 

◆1977(昭和52)年(8/1)

大リーグ初の女性(左腕)投手の活躍を描いた
『赤毛のサウスポー』ポール・R・ロスワイラー 稲葉明雄訳 集英社

 

(『赤毛のサウスポー』集英社文庫 1979/4/1)

 

が出版されました。

(9/5)には、
王貞治選手が、ホームラン世界新記録通算756号を達成し、
国民栄誉賞受賞の第1号に。

さらに、1977年には、
日清食品のインスタントうどん「どん兵衛」が発売され、
左利きの山城新吾さんと川谷拓三さんのお二人が
それぞれ左手箸で食べる、
かけ合い漫才のようなCMがヒットしました。

(これをみて、左手箸ゆえに外食が嫌だった私も、
 勇気を持って
 人前でもご飯が食べられるようになったものでした。)

 

◆1978(昭和53)年(3/25)

王選手モデルにした強打者と対戦する左腕投手を描く、
ピンクレディー「サウスポー」(作詞・阿久悠 作曲・都倉俊一)

 

が発売されヒットしました。

(3.31)
『左と右の心理学 からだの左右と心理』
マイケル・C・コーバリス、イヴァン・l・ビール
 白井常、鹿取廣人、河内十郎共訳 紀伊國屋書店 
(The Psychology of Left and Right, 1976)

 

◆1979(昭和54)年

(6/1)箱崎総一先生の
『左利きの秘密』箱崎総一 立風書房 マンボウブックス

 

が出版され、「左利き友の会」のことなどが語られました。

(12/20)には、♪左ききのあなたの手紙~で知られる、
アリスの「秋止符」(作詞・谷村新司 作曲・堀内孝雄)

も発売されました。

 

◆1980(昭和55)年

(4/5)映画『ミスターどん兵衛』
山城新吾企画・製作・脚本・監督・主演、共演川谷拓三、他
(山城新吾と川谷拓三の日清どん兵衛のCMがヒットし、映画に。)

同年には、
『右手の優越』R・エルツ 吉田禎吾、内藤莞爾訳 垣内出版 

(『右手の優越―宗教的両極性の研究』ロベール エルツ
吉田禎吾,板橋作美,内藤莞爾 訳 ちくま学芸文庫 2001/6/1 )

 

(12/20)には、
『左利きの本―右利き社会への挑戦状』
ジェームス・ブリス/ジョセフ・モレラ 草壁焔太訳 講談社
(原著 The Left-handers' Handbook)

が出版されました。

 ・・・

ザッとこんな感じでした。

 

 ●1980年代からの展開

70年代には、
箱崎総一先生の『左利きの世界』と『左利きの秘密』、
マイケル・バーズリーさんの『右きき世界と左きき人間』と
『左ききの本』という翻訳本、1980年にも、
ジェームス・ブリス/ジョセフ・モレラと
翻訳および日本の部の草壁焔太さんの
『左利きの本―右利き社会への挑戦状』といった
左利きをテーマにした1冊の本が出版されるようになりました。

これは、利き手の科学的な研究者・学者といった専門家ではない、
左利きに関心を持つアマチュアの研究家等の人たちによる、
左利きについての社会的文化的な研究書・啓蒙書でした。

 

しかし、1980年代に入りますと、

1987(昭和62)年(9/1)には、
精神科医の斎藤茂太さんの
『左ききの人の本 右にでるモノがない!』エムジー

 

といった左利き応援本だけでなく、
利き手や利き足等の利き側(ラテラリティ)研究の
専門家の手になる研究書も出版されるようになりました。

 

1983(昭和58)年(6/1)
『左利き学―その脳と心のメカニズム』J・ヘロン編
 近藤喜代太郎、杉下守弘訳 西村書店

 

1989(昭和64・平成元)年(6/1)
『右利き・左利きの科学』前原勝矢 講談社 ブルーバックス

といった専門家による一書が登場します。

 

こうして90年代になりますと、

 

1991(平成3)3月には

『モノ・マガジン』1991年4月2日号 No.188
「特集/左を制するものは時代を制す/左利きの商品学」
ワールド・フォトプレス

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(画像:(書影)『モノ・マガジン』1991年4月2日号 No.188「特集/左を制するものは時代を制す/左利きの商品学」)

が出版され、この大いなる刺激により、
私のようなアマチュアの研究家が
本格的に活動を始めるようになるのでした。

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本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(4)
 「わたしの彼は左きき」の時代:1970年代(3)」
 ――1970年代は日本における左利き観の転換期だった」
と題して、
1970年代の日本における左利きに関する出来事を本を中心に年表仕立てで紹介しています。

今回は、1970年代の年表ということで、全文を転載しています。
読者の皆様からも情報をいただけたら、という思いからです。

 

ほんとうは左手・左利き用品の類いなども年表に組み込んでいきたいのですが、思うように初出年代を究めることができません。

左手(左利き)用ハサミ一つとっても、一般向けに商品として流通し始めた時点を定めることができません。
現在左手用ハサミを製造販売しているメーカーさんでも、始発の時点が明らかになっていないのです。

社史などを調べてもその辺の細かい情報まではなかなか見つけられません。

 

私も紙で活動していた時代にいただいたいくつかのデータを持っています。

あるメーカーさんの担当者さんから開発のいきさつについて書かれた書き物をいただいたことがありました。
そのうち改めて整理しなければ、と思っています。

現時点で簡単に調べられるのは、本やレコードぐらいです。
ということで、こういう結果になっています。

いずれもう少し内容の整ったものにしてゆきたいと考えています。

さて、どうなりますことやら。

 ・・・

詳細は、本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

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2021.01.31

中国の古典編―漢詩を読んでみよう(6)『楚辞』(4)-楽しい読書287号

 ―第287号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2021(令和3)年1月31日号(No.287)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(6)
『楚辞』(4)屈原の他の作品「九章」」


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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2021(令和3)年1月31日号(No.287)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(6)
『楚辞』(4)屈原の他の作品「九章」」
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 またまた久しぶりに、
 「中国の古典編―漢詩を読んでみよう」の6回目。

今回は、『楚辞』の4回目で、
 屈原の「離騒」以外の他の作品を取り上げてみましょう。


2020(令和2)年6月30日号(No.273)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(3)『楚辞』(1)」

2020.6.30
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(3)『楚辞』(1)
-「楽しい読書」第273号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/06/post-da2d6a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/4674b3200df69fc61b39c71e135b0eea

2020(令和2)年9月30日号(No.279)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(4)『楚辞』(2)
「離騒」前編」

2020.9.30
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(4)『楚辞』(2)「離騒」前編
-楽しい読書279号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/09/post-a9bc2d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/69a03a861ab11437b3e548aa7417dfb9

2020(令和2)年10月31日号(No.281)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(5)
『楚辞』(3)「離騒」後編」

2020.10.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(5)『楚辞』(3)
-楽しい読書281号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/10/post-6275d5.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/49d8229c141f532a6d330c2e1fb45b74


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆ 「離騒」と同じく屈原の心情を詠う詩 ◆
 中国の古典編―漢詩を読んでみよう(6)
  『楚辞』(4)
  ~ 屈原の他の作品「九章」 ~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回の参考文献――

『新書漢文大系・23・楚辞』星川清孝/著 鈴木かおり/編
明治書院

『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』
 江原正士、宇野直人/著 平凡社

Soji-sinsho
(画像:書影(タイトル部分)『新書漢文大系・23・楚辞』星川清孝/著 鈴木かおり/編 明治書院 2004.6.20)

 ●「九章」

まずは、「離騒」同様、《屈原放遂後の慨嘆を著した作品》
とされる「九章」から。

この作品は、
《屈原が残した九篇の作品を後人がまとめたもの》とされる。

(『新書漢文大系・23・楚辞』
 「九章(一)惜誦(せきしょう)」<背景>より)

(一)惜誦(せきしょう)
(二)渉江(しょうこう)
(三)哀郢(あいえい)
(四)抽思(ちゅうし)
(五)懐沙(かいしゃ)
(六)思美人(しびじん)
(七)惜往日(せきおうじつ)
(八)橘頌(きつしょう)
(九)悲回風(ひかいふう)

以上、九篇よりなる。

以下、適宜詩編の一部を抜き出し、あらすじを紹介しましょう。

210123kutugensoji
(画像:『楚辞』関連地図(『世界哲学史1』(ちくま新書)p.107の地図(春秋時代―紀元前500年頃の中国)に付記))

210123kutugensojikyuushou-sekishou
(画像:『新書漢文大系・23・楚辞』より「九章(一)惜誦」のページ)


 ●(一)惜誦(せきしょう)

 《惜誦以致愍兮  
   惜(いた)み誦(しょう)して
   以(もつ)て愍(うれ)いを致(いた)し、
  発憤以杼情    
   憤(いきどお)りを発(はつ)して
   以(もつ)て情(じょう)を杼(の)ぶ。
  所非忠而言之兮 
   忠(ちゅう)に非(あら)ずして
   之(これ)を言(い)う所(ところ)あらば、
  指蒼天以為正  
   蒼天(そうてん)を指(ゆび)さして
   以(もつ)て正(せい)と為(な)さん。

  わが君を惜しみ痛んで、辞を誦し、そのためにわざわいを招き、
  私は憤りを発して、真情をのべる。
  もしも真実でないことを私が言うとすれば、
  あの蒼天をさして、誓ってその証としよう。

  (略)

  疾親君而無他兮 
   疾(つと)めて君(きみ)を親(した)しみて他(た)無(な)し、
  有招禍之道也  
   有(また)禍(わざわい)を招(まね)くの道なり。

  努めて君に親しむよりほか考えなかったが、
  またそれが禍を招く道であった。》

(『新書漢文大系・23・楚辞』
 「九章(一)惜誦(せきしょう)」原文・書き下し文・解釈より)

冒頭の一節です。
「離騒」同様、讒言により、
懐王に最初に放遂されたときの作品です。

 ●(二)渉江(しょうこう)、(三)哀郢(あいえい)

(略)

 ●(四)抽思(ちゅうし)、(五)懐沙(かいしゃ)

(略)

 ●(六)思美人(しびじん)

(略)

 ●(七)惜往日(せきおうじつ)

(略)

 ●(八)橘頌(きつしょう)

(略)

 ●(九)悲回風(ひかいふう)

(略)

最後の一節。

 《驟諫君而不聴兮 任重石之何益
   驟〃(しばしば)君(きみ)を諫(いさ)めて聴(き)かれず、
   重石(じゅうせき)を任(にな)うも
   之(こ)れ何(なん)の益(えき)あり。
  心絓(糸偏に圭)結而不解兮 思蹇産而不釈
   心(こころ)は絓結(かけつ)して解(と)けず、
   思(おも)いは蹇産(けんさん)として釈(と)けず。

  私はしばしば君を諫めて聴き入れられないので、
  申徒狄のように重い石を背負って沈んでも何の益があろうか。
  それ故私の心はむすぼれて解けず、
  思いはもつれまつわって釈けないのである。》
   
<背景>によりますと、最後の二句は、
句数から見て、元々あったであろう最後の二句が欠けているので、
後人が(三)「哀郢」からとって補ったのであろう
と考えられているといいます。

 ・・・

かくして「九章」は終了。

「離騒」同様、讒言により追放された身を歎き、
放浪する主人公の姿を描くのですが、
「離騒」ほどは、幻想的なイマジネーションの飛躍はなく、
その分、思いがストレートに描かれているのかもしれません。

最初に読んだとき、「離騒」とともに、
『楚辞』のほかの詩編より、心に残るものとなっていました。

どこまで私の印象が伝わったのかは疑問ですが、
今の自分にできる範囲での紹介でした。

 ・・・

次回は、「九歌」を少し紹介しておきたいと思います。

(略)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ● 漢詩の入門書等を読む

★『漢詩入門』一海知義/著 岩波ジュニア新書 1998.6.22

★『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』
江原正士、宇野直人/著 平凡社 2010/4/20
―漢詩の歴史をたどるシリーズ全4巻。第1巻は『詩経』から屈原の
 『楚辞』、漢や三国時代を経て東晋の陶淵明まで。
 俳優・声優の江原正士が専門家の宇野直人を相手に、代表的な詩
 を対話形式でわかりやすく読み解く。

★『漢詩入門』入谷仙介/著 日中出版 1979/01
―漢詩の有名作をたどりながら、その歴史と構造を解く漢詩入門。

★『中国の古代文学(一)神話から楚辞へ』白川静/著 中公文庫
BIBLIO 1980.9.10
―中国文学の原点『詩経』と『楚辞』の古代歌謡を『記紀万葉』と
 対比して考察する。文学の原点である神話が、中国では『書経』
 に人間の歴史として書き変えられ定着していると解説する。

 ●『楚辞』を読む

★『詩経・楚辞』目加田誠/訳 平凡社〈中国古典文学大系・15〉
昭和44 (1969)
―『詩経』の翻訳と解説。(後半は『楚辞』)

▲★『新書漢文大系・23・楚辞』星川清孝/著 鈴木かおり/編
 明治書院 2004.6.20
―原文に書下し文と解説・背景を伏したコンパクトな入門書。

★『楚辞「離騒」を読む 悲劇の忠臣・屈原の人物像をめぐって』
矢田 尚子 東北大学出版会 2018/12/3
―その形成過程の歴史的背景を考慮しつつ、屈原伝説にとらわれず、
 作品本位に屈原と『楚辞』との関係をとらえ直そうとする。

 ▲マークは、本文で取り上げた本
 ★マークは、筆者のおすすめ本です。本選びの参考にどうぞ。
 (基本的に、筆者が“偶然”手にしたものを取り上げています。)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(6)『楚辞』(4)屈原の他の作品「九章」」をお届けしています。

ここでは冒頭の一節のみ転載しています。

その他は、本誌でご覧ください。

 ・・・

では、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

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2021.01.15

私の読書論140-私の年間ベスト3・2020年(後)フィクション系-楽しい読書286号

2021(令和3)年、
年明け第一発目の「レフティやすおの楽しい読書」です。

今年もよろしくお願いいたします。 (゚゚)(。。)ペコッ

コロナ第三波が拡大真っ最中ですが、
おうち時間を大切に!

本でも読んで、力をためる時間にしましょう。

そして、
転んでもただ起きない、不撓不屈の精神で乗り切りましょう!

レフティやすお

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
------------------------------------------------------------
2021(令和3)年1月15日号(No.286)
「私の読書論140-私の年間ベスト3・2020年(後編)
フィクション系
『泥棒はスプーンを数える』ローレンス・ブロッグ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 恒例のその年、もしくは前年に私が読んだ本から選んだ
 「私の年間ベスト3」です。

 今回は「フィクション系」から。

 小説・詩等の文芸作品を「フィクション系」と呼んでいます。
 一部のエッセイは、分類が難しいものもありますが、
 その辺は私の判断で。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - 本屋さん絶滅の危機と名探偵の決り事 -
  ~ 私の年間ベスト3・2020(後編)フィクション系 ~
  『泥棒はスプーンを数える』ローレンス・ブロッグ/著
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●傾向と分類

<クリスマス・ストーリーをあなたに>
<夏の文庫>

(略)

 ●(1)メルマガ用のお勉強の本

(略)

 ●(2)それ以外の古典の名作

(略)

 ●(3)小説や左利き本等著作のための勉強本

<左利きミステリ入門>(1)(2)
<シャーロック・ホームズのライヴァルたち>(3)(4)

(略)

 ●(4)個人的な趣味の本

(海外ミステリ)
(海外ホラー・怪奇小説系)

(略)

 ●私の年間ベスト3・2020(後編)フィクション系

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
[初読]から―

201892dorobou-ha

(画像:[書影]『泥棒はスプーンを数える』ローレンス・ブロッグ)

 

1.『泥棒はスプーンを数える』ローレンス・ブロッグ
田口 俊樹/訳 集英社文庫 2018/9/2

190612keibatu

(画像:[書影]『刑罰』フェルディナント・フォン・シーラッハ)

 

2.『刑罰』フェルディナント・フォン・シーラッハ
 酒寄 進一/訳 東京創元社 2019/6/12

 

[再読]から―

Yabanjin

(画像:[書影]『野蛮人との生活―スラップスティック式育児法』)

 

3.『野蛮人との生活―スラップスティック式育児法』
シャ-リイ・ジャクスン 深町 眞理子/訳 ハヤカワ文庫NV 1974/5/1

 

*2020年末に出た
『短編ミステリの二百年4』小森収編 創元推理文庫 2020/12/21

 

に、『野蛮人との生活』の一編「家じゅうが流感にかかった夜」が収録されています。
ぜひ、ご一読を!

 

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━

(略)

 ●私の今年2019年〈フィクション系〉ベスト1

 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 

  ~ 本屋さん絶滅の危機と名探偵の決り事 ~
  『泥棒はスプーンを数える』ローレンス・ブロッグ
    田口 俊樹/訳 集英社文庫 2018/9/2

 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡

(略)

 ●ベスト3以外の作品について――「左利き」

200406hidarite-no

(画像:[書影]ベスト3以外の作品――『左手のための小作品集─100のエピソード─』)

・『左手のための小作品集─100のエピソード─』
J・ロバート・レノン 李 春喜/訳 関西大学出版部 2020/2/6

(略)

 ●ベスト3以外の作品について――ホラー冒険もの

199081nightworld

(画像:[書影]ベスト3以外の作品――『ナイトワールド(上下)』F・ポール・ウィルスン、『マンハッタンの戦慄(上下)』F・ポール・ウィルスン)

・『ナイトワールド(上下)』F・ポール・ウィルスン
広瀬 順弘/訳 扶桑社ミステリー 1994/3/1

・『マンハッタンの戦慄(上下)』F・ポール・ウィルスン
大滝 啓裕/訳 扶桑社ミステリー 1990/8/1

(略)

 ●ベスト3以外の作品について――アンソロジー

201221tanpen-misuteri-no-200nen-14

(画像:[書影]ベスト3以外の作品――『短編ミステリの二百年1~4』小森収編 創元推理文庫)

・『短編ミステリの二百年1』小森収編 創元推理文庫

(略)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「私の読書論140-私の年間ベスト3・2020年(後編)フィクション系『泥棒はスプーンを数える』ローレンス・ブロッグ」」と題して、2020年に読んだ本の中から、今回はフィクション系の本から「私のベスト3」を選び紹介しています。

詳細は本誌をお読みください。

書名は上げています。
知ってる人は知っているで、わからない人は読んでみましょう!

一言だけ書きますと、『泥棒はスプーンを数える』は、<元・本屋の兄ちゃん>として本屋さんの気持ちがわかるということが、大きな魅力になっているシリーズだということもあります。

このシリーズのファンには、ミステリが好きというよりも、本が好き、本にまつわるお話が好きというファンがきっと多いのだろうと思います。

 

本に限らずですが、リアル店舗で商品を確認してネット検索で安値の商品を注文する→「かしこい消費者の買い物」と言えるのかもしれません。
でも、何かしら心にひっかるものを感じる人もいるのでは?

いいカッコするつもりでも良心的な人間を演じるつもりもないのですが、私はそういう一人です。
できる限り、リアル店舗重視でありたいと考えています。
(昔、お店で働いていたという経歴も影響していると思います。)

それが、目先の利益ではなく、回り回って、自分の生活を潤すことになるような気がしています。
特に地元の身近なお店を利用することが、経済のみならず地方の活性化にもつながると思います。

お店の経営も成り立つし、地元の雇用も増えるし、税収も安定するし、と……。

(うちの近くでも、大型総合スーパーが進出し、商店街や小さな個人店が衰退し、その後、隣町に超大型ショッピングモールができ、総合スーパーも落ち目になり閉店、一気に買い物が不便なまちになってしまった、ということがありました。)

ネット販売によって、地方の小さな店でも経営的にやっていけるようになった、という面もあるとは思いますが……。

 ・・・

では、詳細は本誌で!

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2021.01.02

2021(令和3)年 新春放談 自分の力の及ぶものと及ばないもの-週刊ヒッキイhikkii第586号

_○_
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新年明けましておめでとうございます

新春を迎え読書の皆様のご多幸をお祈り申し上げます

旧年中はお世話になりました
本年もよろしくお願い申し上げます。

レフティやすお

 

2021nengalefty-yasuo

(画像:2021(令和三)年年賀状)

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 ※『週刊ヒッキイ』は、
・ 2014年7月より
  月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。
・ 2019年10月より
  第一・第三土曜日の発行は、新規配信
  第二・第四土曜日の発行は、バックナンバーからの再配信
  に変更しました。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

引き続き、再配信はしばらくお休みとします。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆ 
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第586号(No.586) 2021/1/2
「2021(令和3)年 新春放談
自分の力の及ぶものと及ばないもの」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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○新春放談○ 自分の力の及ぶものと及ばないもの
------------------------------------------------------------

 今回は、久しぶり?に、新春放談です。

 (手抜きという見方もありますけれど……。)

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
  ○新春放談○
   自分の力の及ぶものと及ばないもの
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛

年末に、
古代ローマの奴隷出身の後期ストア派の哲学者
エピクテトスの哲学書(弟子のアリアノスが筆記した)
『人生談義(上)』の新訳版が出版されました。

 

210101jinseidangi-1

・エピクテトス『人生談義(上)』國方栄二訳 岩波文庫
2020.12.15(2020/12/17)

彼の哲学は、人生哲学といった種類のもので、
その原点は奴隷時代の経験に立脚した哲学と言えるでしょう。

この『人生談義(上)』収録の『語録』の冒頭の
「第一巻第一章」の表題が今回の表題にした文の元ネタです。

 《「われわれの力の及ぶものとわれわれの力の及ばないもの」》

 《われわれの力の及ぶものは、
  最も善いように処理しなければならないが、
  力の及ばないものは
  自然のままに扱うようにしなければならないということだ。/
  「自然のままにとはどういうことだ」/
  神が望むままにということだ。》p.23

 《...何が自分の手元にあるのだろうか。
  何が自分のものであり、何が自分のものでないのか、
  何が自分に許されており、
  何が自分に許されていないのかを知ること、
  これ以外に何があるのだろうか。》p.24

 《...私を縛るのか。君は私の足を縛るだろう。
  だが、私の意志はゼウスだって支配することはできない。》
  p.25

 

この『語録』とは別に『要録』という著作があり、
こちらは、『語録』の抜粋版飛べもいうべき、
もっと端的にその思想を言い表したものです。

これは、この岩波文庫版では、下巻に収録されます。
(来月にでも出るのでしょう。)

 

その『要録』を翻訳紹介しているのが、
スイスの哲学者ヒルティの著作『幸福論 第一部』です。
この中の一章「エピクテトス」がそれ。

・ヒルティ『幸福論 第一部』草間平作訳 岩波文庫
「エピクテトス」
―エピクテトス「提要」を翻訳紹介している章

 

次に、その第一節を引用してみましょう。

 《世にはわれわれの力の及ぶものと、及ばないものとがある。/
  われわれの力の及ぶものは、判断、努力、欲望、嫌悪など、
  ひと言でいえば、われわれの意志の所産の一切である。
  われわれの力の及ばないものは、われわれの肉体、財産、
  名誉、官職など、われわれの所為(せい)でない
  一切のものである。われわれの力の及ぶものは、その性質上、
  自由であり、禁止されることもなく、妨害されることもない。
  が、われわれの力の及ばないものは、無力で、隷属的で、
  妨害されやすく、他人の力の中にあるものである。》pp.43-44

 

自分の力の及ぶ範囲と及ばない範囲、
及ぶものと及ばないもの、とをしかり把握せよ! といいます。

いかにも奴隷の身にあった人らしいと思いませんか。

奴隷は自分の意志で働くのをやめたり、休憩したりはできません。
しかし、どのように働き方を工夫するかは、
可能なのではないでしょうか。

自分の判断できることは自分が判断し、
自分の手の届かないものは「自然に任せる」。

奴隷の身であれ、自暴自棄になって、諦めてしまえば
おしまいです。

必ず自分の力にできることがあるはずです。
そこに専念し注力する、そうすれば何かしら変化が生まれる。

奴隷の子に生まれ、奴隷であったエピクテトスも
のちに解放され、
哲学者として生きて、弟子を育てました。

 

私たちも
コロナの感染状況そのものをどうこうすることはできません。

しかし、コロナ感染を避けるべく、
ある程度の手段を講じることはできるでしょう。

人の集まるところにはなるべく近づかないとか、
やむなくそういう場所に行くときは、マスクをするとか、
人との距離をとるように心掛ける、
消毒や手洗いなどなど……。

 

それと同じで、何事も自分でコントロールできることと、
できないことを分けて考える。

それは一つの知恵です。

 

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(画像:エピクテトス『人生談義(上)』國方栄二訳 岩波文庫他、ストア派哲学者哲学書・入門書

 ●「長いものには巻かれろ」ではない

(略)

 ●松井秀喜『不動心』にも

(略)

●今、私の力の及ぶもの――『左組通信』【復活版】

(略)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「2021(令和3)年 新春放談 自分の力の及ぶものと及ばないもの」と題して、昨年末出版されたエピクテトス『人生談義(上)』國方栄二訳 岩波文庫からの引用とともに私なりの今自分の力の及ぶものとしての今年の抱負的なものを語っています。

いつものことですが、詳しい内容は本誌でご覧いただきたいと思います。

もし、気になるという方がいらっしゃれば、ぜひご購読をお願い申し上げます。

 ・・・

詳細は、本誌で。

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2020.12.31

私の読書論139-私の年間ベスト3・2020年(前)リアル系-楽しい読書285号

 ―第285号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★ 2020(令和2)年12月31日号(No.285)
「私の読書論139-私の年間ベスト3・2020年(前編)リアル系
現代にも通用する古典エッセイ『モンテーニュ』宮下志朗」

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2020(令和2)年も終わります。

今年は、コロナ禍の一年となりました。

本来なら1964年以来の
二度目の日本の首都でのオリンピック

 2020東京オリンピック/パラリンピック

の年となるはずでした。

多くの方の希望と努力の日々が
無残に砕け散った結果となりました。

でも、来年もう一度チャンスがあります。
希望を胸にチャレンジしてゆきましょう。

今でも遅くない諦めるべきだという人もいます。
様々な得失を考えれば、
止めるという決断も間違いではないのかもしれません。

しかし、夢を自ら諦めるのではなく、
最後の瞬間まで諦めないこと、最善の努力を続けるということも、
勇気ある、大事な決断だと思います。

頑張りましょう!
明日のために!

輝く希望の星を見上げて。

 

今年もお世話になりました。
来年も変わることなく、応援よろしくお願いいたします。

では、良いお年を!

レフティやすお

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2020(令和2)年12月31日号(No.285)
「私の読書論139-私の年間ベスト3・2020年(前編)リアル系
現代にも通用する古典エッセイ『モンテーニュ』宮下志朗」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 恒例のその年、もしくは前年に私が読んだ本から選んだ
 「私の年間ベスト3」です。

 まずは、「リアル系」から。

 

 いつも書いていますが――

 「リアル系」とは、
 いわゆる論文やエッセイ系の著作、
 実用書のような解説系のものも含めて、をいいます。

 それに対して、小説等の文芸作品は、
 「フィクション系」と呼んでいます。

 「フィクション」に対しては
 「ノン・フィクション」という言葉があります。

 しかし「ノン・フィクション」というと、
 またそれで一つのジャンルになってしまいますので、
 あえて、どなたかが使っていた
 「リアル系」という言葉を使っています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - 現代にも通用する古典エッセイ -
  ~ 私の年間ベスト3・2020(前編)リアル系 ~
  『モンテーニュ 人生を旅するための7章』宮下 志朗/著
   岩波新書
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●2020年の傾向――コロナ禍

(略)

 ●分類してみると

リアル系の内訳を例年のように分類してみましょう。

(1)メルマガ用のお勉強本―漢詩、読書関連
(2)その他の古典系のお勉強本
(3)小説や左利き本等著作のためのお勉強本
(4)個人的な趣味で、仏教や空海・弘法大師に関する本

(略)

 ●『モンテーニュ 人生を旅するための7章』

201228montenyu

(画像:宮下志朗『モンテーニュ 人生を旅するための7章』)

(略)

モンテーニュという人は、現代にも通じる普遍性という、
物事の本質に関わる考察を続けていた人だったのでしょう。

全体は全6巻と長いので、手に取りにくいと思いますが、
本書の著者・宮下志朗さんがいうように、
1章ずつ別のお話ですので、それを積み重ねて行けばよいのです。

 《『エセー』を、気ままなエッセイとして読み始めてみよう。》
  「第7章「エッセイ」というスタイル」p.223

(略)

*参照:モンテーニュ
[Michel Eyquem De Montaigne1533年2月28日-1592年9月13日]

・『モンテーニュ 人生を旅するための7章』宮下 志朗/著
岩波新書 2019/7/20

・全訳【宮下 志朗/訳 白水社版 全7巻】2005-2016
『エセー〈1〉』2005/10/1

―1595年版を底本に、モンテーニュ自身の加筆を明確にするべく、
 版に合わせて、(A)(B)(C)と追加された文章を区別しながら訳す
 従来の翻訳をやめ、通して読める翻訳にした新訳。

・全訳【岩波文庫】版
『エセー 6冊セット』原 二郎/訳 2015/7/10

―ボルドー版を底本に、1580年の初版の文章に(a)、
 1588年版の増補分に(b)、それ以後手沢本の加筆を(c)、
 と『エセー』の進展ぶりを明瞭に区別して翻訳している。

・選集【荒木 昭太郎/訳 中公クラシックス】版・全3巻
『エセー〈1〉人間とはなにか』2002/9/1

『エセー〈2〉思考と表現』2002/10/1

『エセー〈3〉社会と世界』2003/3/1

―私が最初に読んだ本。全体のほぼ3分の2。

 ●気になる出版企画――『世界哲学史』ちくま新書

(略)

 ●『ブッダ伝 生涯と思想』中村元

(略)

 ●「人生はいかに生きるべきか」の教え

 《仏教とは、もともと「人生はいかに生きるべきか」を説く
  実践の教えでした。
  その実践とは、聖なる道につとめ励むことです。(略)
  その道とは、「最上の道」、「彼岸へいたる道」、
  「道を得る」などといわれる普遍的な理想的な道のことです。》
   「第八章 善き友、ブッダ」p.244

(略)

 《「人間は苦なる存在である」というのは、
  仏教の出発点であって、数十年の熟慮反省の結果、
  ついに「人生の味わいの深さ、美しさ、楽しさ、喜び」を
  体得するのが本当の仏の教えだと思います。》
   「第十二章 入滅の時」p.393

私の思うに、本来、仏教というのは、他の宗教と違い、
戒律戒律と締め上げるものではなく、
宗教といいつつも、もっと人間的なものだと思います。

生きるという行為は、「真善美」を極めるという、
真理や善的なものや美を求める道のようなもの、
ではないでしょうか。

201228nakamura-hajime-budda

(画像:中村元の著書『ブッダ伝』と訳書・岩波文庫版
『ブッダのことば――スッタニパータ』
『ブッダの真理のことば・感興のことば』
『ブッダ最後の旅――大パリニッバーナ経』)

 

 ●リンドバーグ『翼よ、あれがパリの灯だ』

(略)

210101tubasayo
(画像:『翼よ、あれがパリの灯だ(上下)』チャールズ・オーガスタス・リンドバーグ/著 佐藤 亮一/訳 旺文社文庫 昭和44(1969).11.1)

 

 ●夢と計画と実行と

最も大事なことは、夢を持ち、計画を立て、実行に移すこと。

本書は、いろんなことを教えてくれますが、
なかでも一番心に留めておくべきこと、最も大事なことは、
夢を持ち、計画を立て、実行に移すことだ、
という姿勢でしょうか。

 

 《人間の着想(アイデア)というものは種子のようなものであり、
  それは最初手に取り上げたときは、
  全く取りに足らないものなのだ。(略)
  しかしひとたびしっかりと根をおろすと、
  それはぐんぐん成長してどんな花も咲かせ、
  トウモロコシの茎にもなり、アメリカ杉にもなる――
  つまり、大洋を横断する飛行にもなるのだ。
  着想というものは種子以上に不思議なものである。(略)
  人間はどんな空想をえがこうとも、
  もしあまりにも傲慢になり神の正義を侵害しない限り、
  達成はできる。》
   『翼よ、あれがパリの灯だ(下)』 
    「第二部 ニューヨークからパリへ」p.32

 《私は計画を生かしておくことがたいせつだ。
  私はどこでも計画を推し進め、
  大西洋横断飛行の話をするときは、
  本気であるということを人々に示さなければならない。
  これがやがてベランカ機買い入れまで運ぶことになる。》
   『翼よ、あれがパリの灯だ(上)』 
    「第一部 2 ニューヨーク」p.92

 《あの星を見つづけるんだ。星によって導かせるのだ。
  けっして星を見失ってはいけない。》
   『翼よ、あれがパリの灯だ(下)』 
    「第二部 ニューヨークからパリへ」p.67

この場合の「星」は、夢や希望を意味する比喩ではなく、
現実の方位を確認するための「星」なのですが、
比喩的に読んでもふさわしいものがあると感じています。

夢を失ってはいけない、自分の目指す方向を見失ってはいけない、
ということ。

(略)

 ●私の今年2020年〈リアル系〉ベスト3

 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡

1.『モンテーニュ 人生を旅するための7章』宮下 志朗/著
岩波新書 2019/7/20

2.『ブッダ伝 生涯と思想』中村元/著 角川ソフィア文庫

3.『翼よ、あれがパリの灯だ(上下)』チャールズ・オーガスタス・
リンドバーグ/著 佐藤 亮一/訳 旺文社文庫 昭和44(1969).11.1

『翼よ、あれがパリの灯だ』チャールズ・A・リンドバーグ/著
佐藤 亮一/訳 恒文社 1991/10/1

―復刻版。

 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡

 

201228watasi-no-best3-2

(画像:私の今年2020年〈リアル系〉ベスト3
『モンテーニュ』『ブッダ伝』『翼よ、あれがパリの灯だ(上下)』)

 ●ベスト3以外のリアル系の本

今年(2020)のベスト3は以上ですが、
ベスト3以外では、

・『読む力 現代の羅針盤となる150冊』松岡正剛・佐藤優
中公新書ラクレ 2018/4/9

―本誌でも何回か取り上げた本です。

・『人はなぜ物語を求めるのか』千野帽子
ちくまプリマー新書 2017/3/6

―『ミステリマガジン』の連載コラムでその存在を知った著者・
千野帽子さんの「物語」とは何か、なぜ人は物語に惹かれるのか、
という一連の「物語」論の1冊です。
『物語は人生を救うのか』(同 2019/5/7)

という次の1冊も出ています。

・『空海「秘蔵宝鑰」こころの庭を知る手引き』
加藤純一・加藤精一 角川ソフィア文庫 2010/4/25

―現代語訳。

・『NHK宗教の時間 空海「秘蔵宝鑰」をよむ(上下)』福田亮成
NHK出版 2008/3/1、2008/9/1

―NHKラジオのテキスト。2020年、国書刊行会より
『空海「秘蔵宝鑰」をよむ』として書籍化。

・『空海コレクションI』宮坂宥勝監修 ちくま学芸文庫 2004/10/7

―現代語訳「秘蔵宝鑰」「弁顕密二教論」収録

(一部、略)

といった本は、空海の主著の一つ
『秘蔵宝鑰』の現代語訳本や解説書の類いですが、
空海の思想「十住心論」(主著『秘密曼荼羅十住心論』)を
短く説いた、この著書を挙げておきたいですね。

心の発達段階を本能に基づく第一段階から
頂点の第十段階である密教まで10段階に分け、
それぞれに対応する心のあり方や宗教・宗派の思想を解説する
「十住心論」は、
『世界哲学史』の3巻でも空海の章で取り上げられています。

中世日本を代表する哲学の一つといってよい、
ということでしょう。

201228kuukai-hizouhouyaku

(画像:ベスト3以外から、空海『秘蔵宝鑰』の現代語訳本や解説書
『NHK宗教の時間 空海「秘蔵宝鑰」をよむ(上下)』
『空海「秘蔵宝鑰」』『空海コレクションI』)

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本誌では、「私の読書論139-私の年間ベスト3・2020年(前編)リアル系 現代にも通用する古典エッセイ『モンテーニュ』宮下志朗」と題して、2020年に読んだ本の中から、今回はリアル系の本から「私のベスト3」を選び紹介しています。

本文でも書いていますように、今年はコロナ禍の影響で精神が不安定で、思うように本の世界に没入できず、冊数は進みませんでした。
50代から朝読をはじめ、年間100冊以上読むようになっていたのですが、今年は80冊ちょい。

また図書館の休館もあり、手持ちの本から読むことが多くなり、特に初期の持ち本は小説本が多く、必然的に買い置きの本や持ち本の再読では、リアル系の本が少なく、結果的に今年はリアル系の本が25冊程度。
例年ならリアル系とフィクション系が半々なのですけれど、ね。

で、そのなかから選んだものが、これでした。

今年のもう一つの傾向としては、メルマガの月末発行分の古典紹介編用の勉強がほとんど進んでいなかった、ということでしょうか。
やはり、これは図書館の休館が大きかったですね。

西日本最大級の規模を誇る府立図書館が、3月から5月下旬頃まで。
地元の市の図書館が、新図書館に移転するということで、お正月明けに休館に入り、3月7日新図書館開館の予定だったのですが……。
結局そのまま休館状態が5月下旬まで。

そんなこともあり、図書館本で勉強していたメルマガの古典編は、勉強が滞り、思うように進められませんでした。
その点がちょっと残念なことでした。

 

でも、こうやって振り返りますと、それなりに読んできたのかな、という気もします。

ただ問題があるとすれば、やはり本に触れる機会が大きく減ったという点。
新刊書店にしろ古本屋にしろ、本屋さんの営業時間の短縮だったり、休業だったり。

それでなくても、本屋さんが激減状態になっていて、本にふれる機会が減っている。
さらに古本市のイベントが中止になったこともあり、購入本の半分ぐらいを占めていた古本のほうもふれる機会が激減。

その辺のところですね。
困ったことでした。

古本市のイベントは後半はどことも復活していますが、新規感染者数の多い大阪市内が会場のものが多く、つい敬遠してしまいました。
来年は気軽にどこへでも出かけられるようになればいいのに、と願っています。

 ・・・

では、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

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2020.12.15

私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺-楽しい読書284号

 ―第284号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★ 2020(令和2)年12月15日号(No.284)
「私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2020(令和2)年12月15日号(No.284)
「私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺」
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 今年は、1970(昭和45)年に創刊された早川書房の文庫
 「ハヤカワ文庫」が50周年を迎えた年です。

 ということで、今回もまたまた、
 私の読書生活51年のほぼ全てをカバーしている
 「ハヤカワ文庫」を取り上げます。

 

 ※ すべて今現在私の手元にある本から選んでいます。

   過去に持っていたけれど、押し出し整理法により、
   処分した本は除外しています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ◆ 「お子ちゃま」読者時代からのお友達 ◆
  私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
   ―― ハヤカワ文庫の50冊(2) SF系の拾遺 ――
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●前回のおさらい
 ●SF系の拾遺――シリーズもの三つ

今回はその続きで、
SF系の作品の中からお気に入りのシリーズものを。

この三つのシリーズものに共通するのは、
作品そのものの面白さもさることながら、
表紙絵をご覧いただくとわかるように、
イラストとのミックスという面も大いに貢献している、
という点を指摘しておきましょう。

 ・・・

まずは「文庫SF」のなかから海外作家の作品を。

▼C・L・ムーア +(イラスト)松本零士

<ノースウェスト・スミス>シリーズ
(21)『大宇宙の魔女』仁賀克雄訳 ハヤカワ文庫 SF36 1971/9/1

Kindle版 グーテンベルク21 2018/4/20

 

(22)『異次元の女王』同 ハヤカワ文庫 SF62 1972/9/1

Kindle版 グーテンベルク21 2018/4/20

 

(23)『暗黒界の妖精』同 ハヤカワ文庫 SF82 1973/2/1

Kindle版 グーテンベルク21 2018/4/20

<処女戦士ジレル>シリーズ
(24)『暗黒神のくちづけ』同 ハヤカワ文庫 SF139 1974/3/1

 

▼ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン
 <ホーカ>シリーズ +(イラスト)天野嘉孝(あまの よしたか)

(25)『地球人のお荷物』稲葉明雄・伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫 SF68
1972/9/1

2006/8/1

 

(26)『くたばれスネイクス』稲葉明雄・他訳 ハヤカワ文庫SF
1987/6/1

 

(27)『がんばれチャーリー』宇佐川 晶子訳 ハヤカワ文庫SF
1988/10/1

 

↓次のシリーズものは、日本人作家の作品で、
「文庫JA」から出ています。

▼火浦功<みのりちゃん>シリーズ +(イラスト)いしかわ じゅん

(28)『日曜日には宇宙人とお茶を』ハヤカワ文庫JA190 1984/7/1

(29)『大冒険はおべんと持って』ハヤカワ文庫JA234 1987/1/1

 

*(他社再刊本)『みのりちゃんの実験室 世界征服のすゝめ』
(イラスト)水原 賢治 朝日ノベルズ 2009/3/19

Kindle版 朝日新聞出版 2013/6/10

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(画像:C・L・ムーア +(イラスト)松本零士<ノースウェスト・スミス>シリーズ・<処女戦士ジレル>シリーズ、ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン<ホーカ>シリーズ +(イラスト)天野嘉孝(あまの よしたか)、火浦功<みのりちゃん>シリーズ +(イラスト)いしかわ じゅん、『S-Fマガジン・セレクション1981』)

 

Clm

(画像:C・L・ムーア +(イラスト)松本零士<ノースウェスト・スミス>シリーズ・<処女戦士ジレル>シリーズ)

 ●C・L・ムーア +(イラスト)松本零士 の4冊

(略)

<ノースウェスト・スミス>シリーズについて――

野田宇宙軍大元帥こと、野田昌宏さんの
『SF英雄群像』ハヤカワ文庫JA119 1979/12/1

「太陽系無宿 ノースウェスト・スミス」から結びの言葉引用――

 《ノースウェスト・スミスもののどのひとつをとってみても、
  そこにたゆとう一種異様な妖しくみだらな雰囲気、
  女ならではのみずみずしい情感にあふれた描写。
  ウェアード・テールズ誌にエポックを画した
  といわれる理由がよくわかる。》

(略)

 

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(画像:ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン<ホーカ>シリーズ +(イラスト)天野嘉孝(あまの よしたか))

 ●ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン
 <ホーカ>シリーズ +(イラスト)天野嘉孝(あまの よしたか)

<ホーカ>シリーズについては、
その一編「ホーカミの群」が収録されたアンソロジー

『世界SFパロディ傑作選』風見 潤・安田 均 編
(講談社文庫 1980(昭和55)6.15)

その「解説」から一部引用――

 《おなじみテディ・ベア型異星人ホーカの活躍する一編である。
  (略)このホーカ族、人まねが大好きなのである。
  地球人の文化が流れこんだとき、彼らは西部劇をはじめ、
  プロ野球、シェイクスピア、ヴァイキングと
  何でもまねはじめた。
  しかも、そうなると現実と虚構の区別がつかなくなるのだ……
  これはまきこまれる地球人大使アレグザンダー・ジョーンズ
  一家の奔走ぶりが中心となる。
  “もじり”の典型ともいうべき作品。》

(略)

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(画像:野田昌宏『SF英雄群像』、風見 潤・安田 均 編『世界SFパロディ傑作選』)

 

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(画像:火浦功<みのりちゃん>シリーズ +(イラスト)いしかわ じゅん)

 ●火浦功<みのりちゃん>シリーズ
   +(イラスト)いしかわ じゅん

(略)

 ・・・

これらのシリーズものは、
今では手に入りにくくなっているかもしれません。

非常に残念なことです。

<ノースウェスト・スミス>シリーズ3冊と<みのりちゃん>は、
Kindle版が出ているようです。

 

実際には、イラストとのコラボがよく、
リアルな紙の本の表紙絵を並べてみるのが楽しいという、
そういう本でもあります。

また、口絵や本文中にも挿絵があり、
機会があれば、一度は手に取り、目にしてほしい本たちです。

「編集後記」での画像で楽しみの一端を共有してもらえれば、
幸いです。

 ●『S-Fマガジン・セレクション1981』

「文庫JA」
(30)『S-Fマガジン・セレクション1981』早川書房編集部編

(略)

 ●その他のSF系の本――「時間SF」もの

「文庫JA」では、
私の好きな時間を超える愛や恋の物語を集めた作品集を。

(31)『美亜へ贈る真珠〔新版〕』梶尾真治 ハヤカワ文庫JA
2016/12/20

(略)

「文庫SF」では、
ロマンチック時間SFを含む時間SFもののアンソロジーを。

(32)『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』
大森望 編 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー) 文庫 – 2010/9/22

(略)

「文庫NV」からは、SFかもしれないスペイン産のミステリ(?)。

(33,34)『時の地図 上・下』フェリクス・J・パルマ 宮崎 真紀訳
ハヤカワ文庫 NV 2010/10/8

(略)

(ヴェルヌ派だったので)期待が低かったせいか、
意外におもしろく思い、本を探して買ってしまいました。

この続編といいますか、
ウェルズの『宇宙戦争』を下敷きに扱った第二弾がこれ↓。

『宙の地図 上・下』フェリクス・J・パルマ 宮崎 真紀訳
ハヤカワ文庫 NV 2012/11/22

あれっ、と思ったのは、ここまでみんな「時間SF」ものですね。
私の密かな好みが反映されているのでしょうね。

Jikan-sf

(画像:「時間SFもの」他、全6冊―『美亜へ贈る真珠〔新版〕』『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』『時の地図 上・下』『宙の地図 上・下』)

(略)

 

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(画像:『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ(SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー) 』(ハヤカワ文庫SF 2010/9/22)『タイム・トラベラー―時間SFコレクション―』(新潮文庫 1987)『時の娘 ロマンティック時間SF傑作選』(創元SF文庫 2009)『時を生きる種族 ファンタスティック時間SF傑作選』(同 2013))

Sfm202010

(画像:SFマガジン2020年10月号 ハヤカワ文庫SF創刊50周年記念号)

 

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まぐまぐ大賞2020
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投票にご協力いただき、
誠に
ありがとうございました。(゚゚)(。。)ペコッ

 

結果にかかわらず、
これからも変わらぬ応援のほど、
よろしくお願い申し上げます。

レフティやすお

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本誌では、「私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4) ハヤカワ文庫の50冊(2)文庫SFの拾遺」と題して、ハヤカワ文庫の読書歴とともに、私のお気に入り“ハヤカワ文庫の50冊”の2回目を紹介しています。

今回は、人気シリーズを中心に、私の好きなSFおよびSF系の本を挙げています。
特に三つの人気シリーズに関しましては、そのイラストに影響の大なるものがあります。

この編集後記では、表紙画像を紹介していますので、ご実感いただけるのではないでしょうか。

その他の作品等、個々の本と作品についてのコメントは、本誌でご確認ください。

 ・・・

では、詳細は本誌で!

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2020.11.30

クリスマス・ストーリーをあなたに~(10)「ファンダーハーフェン老人の遺言状」ペン-楽しい読書283号

 ―第282号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★ 2020(令和2)年11月30日号(No.283)
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(10)
「ファンダーハーフェン老人の遺言状」メアリー・E・ペン」

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2020(令和2)年11月30日号(No.283)
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(10)
「ファンダーハーフェン老人の遺言状」メアリー・E・ペン」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

 毎年、この時期恒例の
 「クリスマス・ストーリーをあなたに」の10回目です。

 昨年は、<クリスマスの夢…と悲劇>と題して、
 ジョー・ネスボ『その雪と血を』という
 ちょっと悲しいラストの現代ミステリの短い長編でした。

 今年はまた古典に戻りましょう。

 そして、いかにも伝統的なクリスマス・ストーリーらしい
 ハート・ウォーミングなラストを迎える短編を!

★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡
 ☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡

-クリスマス・ストーリーをあなたに (10)- 2020
  ~ 伝統的な、愛と善意の季節にふさわしい古典の短編 ~
   「ファンダーハーフェン老人の遺言状」
    メアリー・E・ペン 小林晋/訳

 ☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡
★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡

 

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(画像:現在手元にある、過去に紹介したクリスマス・ストーリーの本)

 

 ●過去の ~クリスマス・ストーリーをあなたに~

クリスマス・ストーリーの紹介もついに11回目となりました。

最初は、2008年12月のクリスマス号として、
ディケンズ『クリスマス・キャロル』の紹介でした。

その後は、2011年から毎年11月の末に、
「クリスマス・ストーリーをあなたに」と題して
お気に入りのクリスマス・ストーリーを紹介してきました。

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 

2008(平成20)年12月クリスマス号(No.11)-081206-
『クリスマス・キャロル』善意の季節

『クリスマス・キャロル』ディケンズ/著 中川敏/訳 
集英社文庫 1991/11/20
―訳者の解説と木村治美の鑑賞など、資料も豊富。

 

~「クリスマス・ストーリーをあなたに」~

1◆2011(平成23)年11月30日号(No.70)-111130-善意の季節
『あるクリスマス』カポーティ

・『誕生日の子供たち』トルーマン・カポーティ/著 村上春樹/訳
文春文庫 2009.6.10
―クリスマス短編「あるクリスマス」「クリスマスの思い出」収録
 「―思い出」はクリスマスの懐かしい、でもちょっと切ない思い
 出を振り返る愛情あふれる物語で、少年に与えられたクリスマス
 の贈り物、「ある―」は逆に、少年が与えたクリスマスの贈り物
 の思い出話といえる抒情的名編

善意の季節『あるクリスマス』カポーティ
『お茶でっせ』版

 

2◆2012(平成24)年11月30日号(No.94)-121130-  
クリスマス・ストーリーをあなたに~
 アガサ・クリスティー『ベツレヘムの星』から

・『ベツレヘムの星』アガサ・クリスティー/著 中村能三/訳
ハヤカワ文庫―クリスティー文庫(2003/11/11)
―おススメ短篇「水上バス」を含む、クリスマスにまつわる小説と
 詩を集めた、クリスティーが読者に贈るクリスマス・ブック

クリスマス・ストーリーをあなたに ―第94号
「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
『お茶でっせ』版 『作文工房』版

 

3◆2013(平成25)年11月30日号(No.117)-131130-  
クリスマス・ストーリーをあなたに~
 『サンタクロースの冒険』ライマン・フランク・ボーム

・『サンタクロースの冒険』ライマン・フランク・ボーム/著
田村隆一/訳 扶桑社エンターテイメント(1994.10.30) [文庫本]
―『オズの魔法使い』の作者ライマン・フランク・ボームの描く
 サンタ・クロースの生涯を描く、サンタさん誕生物語

『サンタクロース少年の冒険』ライマン・フランク・ボーム/著
矢部太郎/イラスト 畔柳和代/訳 新潮文庫 2019/11/28

クリスマス・ストーリーをあなたに~
『サンタクロースの冒険』ボーム
『作文工房』版 『お茶でっせ』版

 

4◆2014(平成26)年11月30日号(No.140)-141130-
「クリスマス・ストーリーをあなたに~
『ひいらぎ飾ろう@クリスマス』コニー・ウィリス」

「ひいらぎ飾ろう@クリスマス」収録短編集:
・『マーブル・アーチの風』コニー・ウィリス/著 大森望/編訳
早川書房・プラチナ・ファンタジイ(2008.9.25)
―もう一つのクリスマス・ストーリー「ニュースレター」も収録

クリスマス・ストーリーをあなたに~
『ひいらぎ飾ろう@クリスマス』コニー・ウィリス ―第140号
「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
『作文工房』版 『お茶でっせ』版

 

5◆2015(平成27)年11月30日号(No.164)-151130-
「クリスマス・ストーリーをあなたに~
『まれびとこぞりて』コニー・ウィリス」

「まれびとこぞりて」収録短編集:
・『混沌【カオス】ホテル (ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス)』
 コニー・ウィリス/著 大森望/訳 ハヤカワ文庫SF1938 2014.1.25

クリスマス・ストーリーをあなたに―
「まれびとこぞりて」コニー・ウィリス ―第164号
「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
『作文工房』版 『お茶でっせ』版

 

6◆2016(平成28)年11月30日号(No.188)-161130-
「クリスマス・ストーリーをあなたに~
ディケンズ『クリスマス・ブックス』から『鐘の音』」

・『クリスマス・ブックス』ディケンズ/著 ちくま文庫 1991/12
―落語調訳「クリスマス・キャロル」小池滋/訳、
 「鐘の音」松村昌家/訳

・『クリスマス・ブックス』田辺洋子/訳 渓水社 2012
―前期(1843-48)のクリスマス中編5編を収録。「クリスマス・キャ
 ロル」「鐘の音」「炉端のこおろぎ」「人生の戦い」「憑かれた男」

クリスマス・ストーリーをあなたに~
ディケンズ『クリスマス・ブックス』から『鐘の音』 ―第188号
「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
『作文工房』版 『お茶でっせ』版

 

7◆2017(平成29)年11月30日号(No.212)-171130-
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(7)
「クリスマス・プレゼント」梶尾真治」

「クリスマス・プレゼント」収録短編集:
・『有機戦死バイオム』梶尾真治/著 ハヤカワ文庫JA 1989.10

クリスマス・ストーリーをあなたに~(7)
「クリスマス・プレゼント」梶尾真治
―第212号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
『作文工房』版 『お茶でっせ』版

 

8◆2018(平成30)年11月30日号(No.236)
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(8)
『昔なつかしいクリスマス』ワシントン・アーヴィング」

・『昔なつかしいクリスマス』ワシントン・アーヴィング/著
ランドルフ・コールデコット/挿絵 齊藤昇/訳 三元社 2016.12.1
―1920年刊『スケッチ・ブック』第5分冊(クリスマス編)を基に、
 コールデコットの挿絵をつけて1876年に刊行された。

クリスマス・ストーリーをあなたに~(8)
『昔なつかしいクリスマス』ワシントン・アーヴィング
―第236号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
『お茶でっせ』版 『新生活』版

 

9◆2019(令和元)年11月30日号(No.260)
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(9)
『その雪と血を』ジョー・ネスボ」

・『その雪と血を』ジョー・ネスボ/著 鈴木恵/訳
 ハヤカワ・ミステリ文庫 2018/11/20
―ノルウェーを代表するサスペンス作家が描くパルプ・ノワール。
 第8回翻訳ミステリー大賞および第5回読者賞をダブル受賞した。

クリスマス・ストーリーをあなたに(9)『その雪と血を』ジョー・
ネスボ ―第260号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
『お茶でっせ』版 『新生活』版

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

【古典編】
 チャールズ・ディケンズ『クリスマス・キャロル』『鐘の音』
 ワシントン・アーヴィング『昔なつかしいクリスマス』
 ライマン・フランク・ボーム『サンタクロースの冒険』

【現代編】
 トルーマン・カポーティ「あるクリスマス」「クリスマスの思い出」
 アガサ・クリスティー「水上バス」
 コニー・ウィリス「ひいらぎ飾ろう@クリスマス」
 「まれびとこぞりて」
 梶尾真治「クリスマス・プレゼント」
 ジョー・ネスボ『その雪と血を』

 

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 ●作家と作品について

メアリー・E・ペン
「ファンダーハーフェン老人の遺言状」
Old Vanderhaven's Will(1880)

傑作短篇
(商人として成功した祖父は夢を追う孫に宣告をくだした……)

『ミステリマガジン』2020年1月号(738)
 (2019年11月25日発売) 掲載

(略)

 ●(ストーリー)15年前
 ●クリスマス前
 ●クリスマス・イブ
 ●本編について

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☆彡★彡 最後に、御願い! ☆彡★彡

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まぐまぐ大賞2020 投票受付中!【12/6(日)締切】
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今年もまぐまぐ大賞というのをやっています。
最初っから諦めるのではなく、
機会のある限りチャレンジしたいと考えています。
投票にご協力を!

このメルマガの末尾の下に
投票のURLがしめされています。

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本誌では、「クリスマス・ストーリーをあなたに~(10)「ファンダーハーフェン老人の遺言状」メアリー・E・ペン」と題して、『ミステリマガジン』2020年1月号(738)掲載のメアリー・E・ペンの昔ならではの心温まる傑作短篇クリスマス・ストーリー「ファンダーハーフェン老人の遺言状」を紹介しています。

本編については、本誌本文で紹介していますように、雑誌The Argosy誌1880年12月号に掲載されたクリスマス・ストーリーです。
19世紀の小説らしいクリスマスストーリーの古典の一つといってよいでしょう。
機会があれば、ぜひ一読を!

私はクリスマス・ストーリーが好きで、こうして毎年「これは!」という作品を紹介してきました。

これもひとえに、少年時代に『ミステリマガジン』で出会ったクリスマス・ストーリー特集の小説のあれこれを楽しく読んだという記憶からです。

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(画像:数年前に手に入れた『ミステリマガジン』クリスマス・ストーリー特集号)

 

昨今の『ミステリマガジン』は、どうも<ミステリ専門誌>色が強くなりすぎているように思います。
昔の『ミステリマガジン』の編集方針が少し変わっていた、という見方もできますけれど。

かつての『ミステリマガジン』は、<海外ミステリ専門誌>といいつつ、海外ミステリの紹介のみでなく、広く海外文化(主にアメリカでしたが)の紹介を心掛けている、という感じの<教養雑誌>でした。
まあ、それだけ、海外情報が手に入りにくい時代でもあり、誰もがそういう情報を求めていたとも言えるのかもしれません。

欧米の作家は、たいてい生涯に一つはクリスマス・ストーリーを書いているといわれます。

日本では、クリスチャンでなくてもクリスマスを祝うという風習があります。
宗教色抜きで、それでいて、子供と家族で、恋人とカップルで、と、愛とか平和とかの一つの象徴として、一つの風物として定着してしまったというところでしょう。

ところが意外に、文学の世界では、クリスマス・ストーリーの存在が定着していないように感じます。

宗教的な、あるいは翻訳物では毎年それなりに新しい作品が紹介されているようです。
また、一部のロマンス小説などでは和製の作品もいくつか見られます。

しかし、この時期にクリスマス・ストーリーが大いに話題になる、ということもありません。
クリスマス・プレゼントしてクリスマスの本が贈られる、という話もほとんど聞きません。

(私が本屋さん時代は、この時期になりますと、本をプレゼント用に包装するサービスを利用するお客さまがかなりいらっしゃったものでした。
 私も下手ながら、工夫をこらして包装させていただいたものでした。
 今はどうなんでしょうね。)

それはやっぱり、淋しく感じます。
一部の人だけのお楽しみではなく、広く親しまれるように、これからも毎年「これは!」というクリスマス・ストーリー作品を紹介してゆくつもりです。

日本でももっとクリスマス・ストーリーが読まれることを願っています。

 ・・・

詳細は本誌で!

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2020.11.15

私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)ハヤカワ文庫の50冊(1)-楽しい読書282号

 ―第282号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★ 2020(令和2)年11月15日号(No.282)
「私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)
【私のお気に入り7】に続くもの ハヤカワ文庫の50冊(1)」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2020(令和2)年11月15日号(No.282)
「私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)
【私のお気に入り7】に続くもの ハヤカワ文庫の50冊(1)」
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 今年は、1970(昭和45)年に創刊された早川書房の文庫
 「ハヤカワ文庫」が50周年を迎えた年です。

 ということで、今回もまたまた、
 私の読書生活51年のほぼ全てをカバーしている
 「ハヤカワ文庫」を取り上げます。

 ※ すべて今現在私の手元にある本から選んでいます。

   過去に持っていたけれど、押し出し整理法により、
   処分した本は除外しています。

 

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  ◆ 「お子ちゃま」読者時代からのお友達 ◆
  私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)
   ――【私のお気に入り7】に続くもの
ハヤカワ文庫の50冊(1) ――
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 ●【私のお気に入り7】に続くもの

前回は、ハヤカワ文庫【私のお気に入り7】を紹介しました。

【私のお気に入り7】
1.ジャック・フィニイ『ゲイルズバーグの春を愛す』
福島 正実/訳 ハヤカワ文庫FT 1980/11/1

 

2.ゼナ・ヘンダースン『果しなき旅路』
深町 眞理子/訳 ハヤカワ文庫SF 1978/7/1

 

3.ロバート・F・ヤング『ジョナサンと宇宙クジラ』
伊藤 典夫/訳 ハヤカワ文庫SF 2006/10/6

 

4.ロバート・ネイサン『ジェニーの肖像』
井上 一夫/訳 ハヤカワ文庫NV 1975/3/1

 

5.シャーリイ・ジャクスン
『野蛮人との生活―スラップスティック式育児法』
深町 眞理子/訳 ハヤカワ文庫NV 1974/5/1

 

6.クレイグ・ライス『スイート・ホーム殺人事件』
長谷川 修二 ハヤカワ・ミステリHM文庫 1984/10/1

 

7.ルイス・ギルバート『フレンズ―ポールとミシェル』
村上 博基/訳 ハヤカワ文庫NV 1973/7/1

 ・・・

◎準【私のお気に入り7】
 ――続編および同一作家の他の名作・佳作

1’(8)『夢の10セント銀貨』ジャック・フィニイ山田 順子/訳
(ハヤカワ文庫FT 1979/2/1)

 

2’(9)『血は異ならず』ゼナ・ヘンダースン, 宇佐川晶子他/訳
(ハヤカワ文庫SF 1977/12/1)。

 

3’(10)『時をとめた少女』ロバート・F・ヤング 小尾芙佐,
深町眞理子, 岡部宏之, 山田順子/訳 (ハヤカワ文庫SF 2017/2/23)

 

5’(11)『山荘綺談』シャーリイ・ジャクスン 小倉多加志/訳
(ハヤカワ文庫NV モダンホラー・セレクション 1972/6/1)

 

7’(12)『続・フレンズ―ポールとミシェル』ルイス・ギルバート
村上 博基/訳 (ハヤカワ文庫NV 1981/2/1)

 

【私のお気に入り7】を選出後、思い出した作品があります。
つい、忘れていた作品ですね。

201113hayakawabunko-1320

(画像:私のお気に入り(13)-(20)の8冊)


それが以下

(13)ロバート・J・ソウヤー『フレームシフト』内田昌之/訳
ハヤカワ文庫SF 2000/3/1 (文庫SF)

 

(14)エイミー・トムスン『ヴァーチャル・ガール』田中一江/訳
ハヤカワ文庫SF 1994/10/1 (文庫SF)

 

(15)ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
『たったひとつの冴えたやりかた』浅倉久志/訳 ハヤカワ文庫SF
1987/10/1 (文庫SF)

 

(16)ポール・アンダースン『魔界の紋章』豊田有恒/訳
ハヤカワ文庫SF 1978/2/1 (文庫SF)

 

(17)ウィリアム・ホープ・ホジスン『異次元を覗く家』団 精二/訳
ハヤカワ文庫SF 1972/5/1 (文庫SF)

 

SF文庫ばっかりですね。
この辺の順位付けは難しいですけれど。

 

『フレームシフト』は、
カナダの作家によるナチスもの+遺伝子もの? のSFミステリ。
ノーベル賞受賞者の名言を集めるのが趣味(だったと記憶している)
という登場人物。

ラストで私の好きなキング牧師のワシントンでの1963年8月28日の
“I Have a Dream”Speech を交えた演説をするシーンが出てきます。

私の左利き活動のバックボーンともいうべきものでもあります。

「私には夢がある。それはいつの日か、
 私の四人の幼い子供たちが、肌の色によるのではなく、
 その人格によって評価される国に住む、という夢である」

という部分です。

私の言い換えは、

「私には夢がある。それはいつの日か、
 利き手・利き側による差別のない、
 左右共生共存の社会に住む、という夢である」

となります。

 

*参照:
キング牧師(ドクター・マーティン・ルーサー・キング・ジュニア
Martin Luther King, Jr. 1929年1月15日-1968年4月4日)
「I HAVE A DREAM(私には夢がある)」スピーチ
(1963年8月28日、ワシントン・リンカーン記念堂)より

I have a dream that one day this nation will rise up
and live out the true meaning of its creed:
"We hold these truths to be self-evident:
that all men are created equal."
私には夢がある。それは、いつの日か、この国が立ち上がり、
「すべての人間は平等に作られているということは、
自明の真実であると考える」というこの国の信条を、
真の意味で実現させるという夢である。
...
I have a dream that my four little children will one day
live in a nation where they will not be judged by
the color of their skin
but by the content of their character.
私には夢がある。それは、いつの日か、
私の4人の幼い子どもたちが、肌の色によってではなく、
人格そのものによって評価される国に住むという夢である。

アメリカンセンターJAPAN より
Martin Luther King's "I Have a Dream" Speech
http://americancenterjapan.com/aboutusa/translations/2368/

201113-i-have-a-dream

(画像:『NHKラジオ続基礎英語1993年1月号』テキストより、講師・斎藤誠毅先生) 

 ・・・

(略)

 ●ビッグネームから

(18)ロバート・A・ハインライン『夏への扉』福島 正実/訳
ハヤカワ文庫SF (文庫SF)

 

(19)ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を〔新版〕』
小尾芙佐訳 ハヤカワ文庫NV 2015/3/13 (文庫NV)

 

(20)カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』土屋政雄/訳
ハヤカワepi文庫 2008/8/1 (epi文庫)

201114hayakawabunko-25l 201114hayakawabunko-25t

(画像:ハヤカワ文庫「最初の6冊」+【私のお気に入り7】他、25冊) 

 ●初期はやっぱりSF文庫かNV文庫

 ●初期のミステリは他社文庫

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☆彡★彡 最後に、御願い! ☆彡★彡

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本誌では、「私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)【私のお気に入り7】に続くもの ハヤカワ文庫の50冊(1)」と題して、ハヤカワ文庫の読書歴とともに、【私のお気に入り7】に続く、私のお気に入り“ハヤカワ文庫の50冊”の一回目を紹介しています。

【私のお気に入り7】とそれらの続編および同じ作家の名作佳作――準【私のお気に入り7】として、その後に続く作品を20番目まで紹介しています。

それぞれ私の好きな作家の「これは」という作品ばかりです。

なるべくビッグネームはさけ、自分らしいカラーを出してみました。
まあ、そうはいっても外せない作品もあります。
誰もが納得というものも入っています。

個々の作品についてのコメントは、本誌でご確認ください。

 ・・・

では、詳細は本誌で!

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