2026.03.07

【別冊 編集後記】楽器における左利きの世界(38)再び左用鍵盤ハーモニカに(2)-週刊ヒッキイ第705号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

第705号(Vol.22 no.5/No.705) 2026/3/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(38)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(2)」

 

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  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第705号(Vol.22 no.5/No.705) 2026/3/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(38)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(2)」
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 「左用鍵盤ハーモニカ」に再びチャレンジしてみよう、
 という企画の2回目です。

 今回は、前回の終わりに紹介しました、ネット検索で見つけました
 「レフティラボ:Lefty Labo」の「鍵盤ハーモニカどうする?」を
 見てゆきましょう。

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 左利きと楽器演奏について考える

  「左用鍵盤ハーモニカ」再び(三たび?四たび?) 
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 ●「レフティラボ:Lefty Labo」の「鍵盤ハーモニカどうする?」

「レフティラボ:Lefty Labo」

《生まれつきの左利きエンジニアが運営するブログ》で、
《左利きの視点から、暮らしに役立つヒントを発信中。》。

記事の一番若い年月日が「2025.03.02」ということで、
この時期に開設されたものと推測されます。

すでに100本近く(?)の記事が掲載されています。

それぞれの記事には、
基本的に記事内容に対する参考文献等の表示はありません。
一部の事実に関しての出典が示されているだけです。
(「情報提供元」というものがあるようなのですが、不明です。
「公的機関・専門サイトなど、信頼できる外部リンク集」はあります。)

そのため記事内容に対する信頼度は、不明です。

情報の活用に関しましては、筆者の当メルマガやサイト等と同様、
読者の自己責任でお願いいたします。
(一部、文章が途中で切れている個所もありました。
 「2-3.鍵盤ハーモニカの世界と左利き対応」末尾。)

プロフィール欄より、運営者のプロフィールを紹介しておきます。

「運営者プロフィール(要約)」 2025.03.02 2025.06.25

名前 レフティラボ /利き手 生まれつきの天然左利き
学歴 工学部卒(大学名は非公開)
職業 エンジニア(研究・開発)
趣味 左利き研究、実験的ライフハック
モットー 「左利きの人生をもっと自由に、もっと楽しく」
発信対象
天然左利き、エセ左利き、左利きに興味のあるすべての人へ

《最後に一言。》として、

 《私は研究者でも専門家でもありません。
  でも、左利きとして生きてきた経験だけは、誰にも負けません。》

とあります。

しかし、生きてきた年数だけは、たぶん筆者の方が勝っている?

 ・・・

「左利きにとっての鍵盤ハーモニカ|快適に弾くための改造アイデア」 2025.05.12
2025512-lr-kenban

 

まずは前説から――

 《一般的な教育現場では右利き用の設計が主流であり、
  左利きにとっての鍵盤ハーモニカは、
  意外にもさまざまな壁に直面する楽器です。》

とあり、その壁を乗り越える、もしくは突破する方法を解説する、
という内容です。

 

(目次)
1.左利きで鍵盤ハーモニカ演奏:困ったらどうする?
1.鍵盤ハーモニカに左利き用はある?
2.左利き用ピアニカはあるのか?市販状況を調査
3.左手での演奏方法はどう工夫する?
4.長いホースで延長して快適に演奏する
5.鍵盤ハーモニカの左利き向け指導の現状
6.左利き用に改造するアイデア

2.左利きが鍵盤ハーモニカを上手に使う工夫
1.卓奏なら左利きでも問題ない?
2.右手演奏を練習するメリットとは
3.鍵盤ハーモニカの世界と左利き対応
4.自作で左利き仕様にする方法
5.左利き楽器の普及と現状
6.将来の左利き用鍵盤ハーモニカへの期待
7.左利きの鍵盤ハーモニカをめぐる現状と工夫まとめ

 

冒頭に、この記事の「ポイント」として次のことが記されています。

 《左利き用の鍵盤ハーモニカが市販されていない理由がわかる
  左利きでも快適に演奏するための工夫方法がわかる
  教育現場での左利き児童への指導の実態がわかる
  将来の左利き用鍵盤ハーモニカ開発への期待がわかる》

ということで、目次の順にそれぞれを見てゆきましょう。

基本的に、

左利きゆえに悩んでいる、現時点で
【まっただなかにいる左利きの児童の皆さん】への
現状でできる範囲の改善策のアドバイス

ということになります。

プラス「将来への期待」といいますか「願い」について書かれています。、

(以下、略)

 

 ●1-1.鍵盤ハーモニカに左利き用はある?
 ●1-2.左利き用ピアニカはあるのか?市販状況を調査
 ●1-3.左手での演奏方法はどう工夫する?
 ●1-4.長いホースで延長して快適に演奏する
 ●1-5.鍵盤ハーモニカの左利き向け指導の現状
 ●1-6.左利き用に改造するアイデア
 ●筆者から一言

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【編集後記】本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(38)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(2)」と題して、「レフティラボ:Lefty Labo」の「左利きにとっての鍵盤ハーモニカ|快適に弾くための改造アイデア」(https://leftylabo-matome.com/lefty-melodica/、2025.05.12)という記事の前半部分を紹介しています。

この【編集後記】では、冒頭と見出しのみの紹介です。
(*注:メルマガの本文は、一週間後にこのブログで別途、【最新号】として全文公開します。)

メルマガ本文中にも書いていますが、参考文献等の記載はありません。
ご自身の経験に基づく(だれかから教わった、も含めて)記事なのか、あるいはネット上の情報を集めたものなのか、詳しいところはわかりません。
よく調べてあるという印象はありますので、メルマガで紹介しています。
活用に関しては、筆者のメルマガやブログ等と同じく自己責任でお願い致します。、

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
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2026.02.14

【最新号】楽器における左利きの世界(37)再び左用鍵盤ハーモニカに(1)-週刊ヒッキイ第703号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【最新号】

 

第703号(Vol.22 no.3/No.703) 2026/2/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(37)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(1)」

 

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第703号(Vol.22 no.3/No.703) 2026/2/7
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 楽器における左利きの世界(37)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(1)」
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 以前も何度かこのメルマガで取り上げてきました、
 「左用鍵盤ハーモニカ」に再びチャレンジしてみよう、
 という企画です。

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 左利きと楽器演奏について考える

  「左用鍵盤ハーモニカ」再び(三たび?四たび?) 
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 ●過去の鍵盤ハーモニカ記事

鍵盤ハーモニカに関して弊誌では、過去に何度か取り上げてきました。

左手・左利き用品における右用との違いについて書いたものの22回目と
23回目がそれで、楽器編の一つでした。

楽器編の1回目はバイオリン、2回目はカスタネット、3回目はリコーダー、
そのあとの4、5回目です。

 

・第518号(No.518) 2018/5/19「【左手・左利き用品を考える】
 右用と左用の違い(22) 楽器編(4)鍵盤ハーモニカ・前編」

 ●なぜ鍵盤ハーモニカを習うのか …鍵盤慣れしておく
 ●ピアノ演奏と左利きの苦悩
  …左利きの人は「メインが左・サブが右」
  …ピアノの「右手メイン」に違和感を感じてしまう
 ●縦書き右開き本と横書き左開き本の違い
  …日本(右手で開く)縦書き右開きの本⇒右利きの人が読みやすい
  …外国(左手で開く)横書き左開きの本⇒右利きの人が書きやすい
 ●ピアノも左利き仕様と共存へ
  …音楽は、心の発現⇒「利き手は心につながっている」(筆者持論)
   ⇒利き手主導で表現すべきもの
  …左利き用ピアノをつくった人クリス・シード(Chris Seed)さん
 ●左用ピアノと心の表現としての音楽
  …右手でメロディを弾くことに違和感、やっぱり左手で弾きたい
  …心の発現であるならば、自然の動きとしての利き手主導で演奏する
   ⇒心のこもった演奏ができる
 ●ピアノと鍵盤ハーモニカとの左用の可能性
  …筆者の経験から、元々左利きの一流のピアニストなら、
   すでに神経系に右手主導の演奏スキルが刷り込まれている
   ⇒脳内で左右反転するだけ⇒一週間も練習すればマスターできる
  …「右手」と「左手」が入れ替るだけで、「指令」は同じ
  …ピアノの場合同じ鍵盤を弾く動作⇒自然と切り替えて演奏できる
  …もし左用のピアノがあれば、(左用ピアノへの過程として)
   左用の鍵盤ハーモニカも作られるようになる?
  …鶏と卵どちらが先かと同じ
2018.5.31
右用と左用の違い(22)楽器編(4)鍵盤ハーモニカ前編-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第518号

 

第520号(No.520) 2018/6/16「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(23) 楽器編(5)鍵盤ハーモニカ・後編」

 ●鍵盤ハーモニカと左利き
事業機関「鍵盤ハーモニカ研究所」の運営する鍵盤ハーモニカ情報サイト
「鍵盤ハーモニカ奏者ピアノニマス公式ブログ」
「左利き用の鍵盤ハーモニカについて」
http://www.pianonymous.com/entry/2014/08/19/%E5%B7%A6%E5%88%A9%E3%81%8D%E7%94%A8%E3%81%AE%E9%8D%B5%E7%9B%A4%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6
から――左利きのための対策
■対策1:ホースを延長して、反対側まで伸ばす。
■対策2:右手を鍛えるための試練とおもって頑張る
■対策3:もういっそのこと私と同じスタイルで弾こうよ!
オデコで弾く「めおと楽団ジキジキ」
https://www.youtube.com/watch?v=PWWPS1p_S3A
 《…以上、あまり解決に導けなくて申し訳ない。》
 《※追記 2014/09/04 左利き用の鍵盤ハーモニカについて
  スズキ楽器製作所へ直接問い合わせ
  結論... 現状どのメーカーも製造は一切していない...
  左利き用のパーツを製造するには倍以上のコストがかかり、
  作りたくてもどこも作れない状況...》
 ●相談サイトでは……
  回答... 「鍵盤ハーモニカは右手で演奏するものなのです」
  「ピアニカを右手で練習することは
   鉛筆や箸を矯正するのとは異なる」行為だ
   ⇒右利き偏重の考え方にどっぷりつかった意見
  …左用のギターがあって、バイオリンもなくもない、
  にもかかわらず、ピアノはない
  …ピアノへの入門の意味も持っている、“誰でも使えそうな楽器”
   である鍵盤ハーモニカにも左用はない。これはやはり変だ
 ●「ちょっと」だからこそ簡単!?
  …身体に服を合わせるのが、普通の考え方
  …洋服のサイズを多数決で決められても困る
  …手や腕は、右と左の二つ⇒右用があれば、左用があっていい
   ⇒作っても二つ⇒「ちょっとだけでよいので作るのも簡単」では?
  …ちょっとした手間を惜しむか否か、の問題
  …一人でも多くの人に音楽を楽しんでもらいたい、と考えるかどうか
 ●左右平等の思想で……
  …右用があれば、左用もある …右手主導の人も左手主導の人もいる
  …偏見のない、フラットな発想で、物事を決めてほしい
  …右利きが多数派だから「右へならえ」ではなくて、左右平等で
  …「みんながしあわせになれる」社会にかえてゆきましょう

2018.7.3
右用と左用の違い(23)楽器編(5)鍵盤ハーモニカ後編-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第520号

 

230821kenban

(画像:鍵盤ハーモニカを知るための本――『鍵盤ハーモニカの本』南川朱生(ピアノニマス)著 春秋社 2023-4-14)

 

第522号(No.522) 2018/7/21「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(24) 楽器編(6) 最終回まとめ編」

 ●心と身体の能力
  …肉体的な強さ・速さ・正確さと、心の反映としての表現力を
   ともに表現できるのは、利き手が持つ能力
  …多くの人は右利きゆえに、右手主役の演奏形態を取る
   ⇒大半の楽器は右手主役の演奏に適したもの
 ●自分がされてうれしいことを他人にする
  …右利きの人にとってそれが最善のあり方
  …少数派には、少数派の行き方・やり方があっていい
  …「自分がされてうれしいこと、自分がしてほしいことを人にする」
 ●楽器も学用品
  …楽器だって学用品⇒カスタネット、リコーダー、鍵盤ハーモニカ
 ●演奏方法と利き手
  …楽器演奏は一見、両手を使うことが多い⇒「利き手の違いは問題と
   ならない」とする見方をとる人がいる
   ⇒基本的に右手が主役をはり、左手はその補助
 ●右尊左卑を改めよう
  …なぜ左用がないのか⇒「左用をつくるにはお金がかかる」
  「左用をつくれる人がいない」⇒所詮言い訳
  …社会に左右平等の考え方が普及しているかどうか
 ●やる気があるかどうか、やる気になるかどうか
  …「差別しない、平等に人を愛する」――正しいと思うことはやる
 ●上に立つ人の考え方と疑問に思う想像力
  …音楽でも指導者自身が、「楽器は右手主導で演奏するもの」
   という固定観念にとらわれて、「そういうものだ」と思い込み、
   左利きの人の「左手で演奏したい」という
   素朴な(ひそかな?)願望を顧みないで指導してきた
 ●左用の楽器の有無
  …鍵盤ハーモニカとその先にあるピアノにおいて、左用をつくり、
   普及させてほしい
  …楽器全体の左右平等化、左用楽器の標準化への大きな一歩に

2018.8.01
右用と左用の違い(24)楽器編(6)最終回-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第522号

 

 ●メーカーさんへの問い合わせ

以上、これぐらいでしたね。

いいたいことは御理解して頂けたかと思います。

問題はここからなのですが、メーカーさんに直接問い合わせるのが良いの
でしょうけれど、どうもその辺で色々考えてしまうのです。

どういう展開がいちばんいいのか、迷いがあります。

他の楽器も含めてどういう風に話を持っていけば良いのか、
よくわかりません。

何かしら受け入れてもらえそうなとっかかりが欲しいのですね。
どうしたら良いのでしょうか。

やっぱり直で問い合わせるべきなのでしょうね。

 

260207-mxn32g

(画像:鈴木楽器の鍵盤ハーモニカ「メロディオン」MXN-32G)


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(画像:ヤマハ楽器の鍵盤ハーモニカ「ピアニカ」P-32E)

 

 ●「レフティラボ:Lefty Labo」の「鍵盤ハーモニカどうする?」

ネット検索をしていて見つけました。

「レフティラボ:Lefty Labo」
https://leftylabo-matome.com/
《生まれつきの左利きエンジニアが運営するブログ》で、
《左利きの視点から、暮らしに役立つヒントを発信中。》
だそうです。

一番若い年月日が「2025.03.02」。

ということで、近年あまり左利きの検索をしていませんので、
今まで筆者の目にとまることがなかったようです。

「左利きにとっての鍵盤ハーモニカ|快適に弾くための改造アイデア」
https://leftylabo-matome.com/lefty-melodica/

というページがありました。

次回はこちらの情報をチェックしてみようと思います。

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本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(37)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(1)」と題して、今回は全紹介です。

【最新号】編は、メルマガ本文の全文転載です。

【別冊 編集後記】は、【別冊 編集後記】編↓ で、

【別冊 編集後記】楽器における左利きの世界(37)再び左用鍵盤ハーモニカに(1)-週刊ヒッキイ第703号

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
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2026.02.10

2026年2月10日<左利きグッズの日>―左利き用鍵盤ハーモニカを作ろう

今年も、2月10日は<左利きグッズの日>――日本版の「左利きの日」です。

世界的な「左利きの日」インターナショナル・レフトハンダーズ・デイINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAYは、8月13日。

*参照:『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2025.8.13
2025年8月13日は50回目の<国際左利きの日>INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY

 ・・・

<左利きグッズの日>の由来については、昨年2025年の↓の記事を御覧下さい。

『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2025.2.8
2月10日は<左利きグッズの日>―「心の必需品」左利き用楽器がほしい!

 

左手・左利き用品の普及に関しては、以前もどこかで書きましたように、左利きの人にとっての左右平等の指標である、と考えています。
それはこういうことです。

1970年代「左利き友の会」を主宰された、日本における<左利き解放運動の父>とも言うべき、精神科医の箱崎総一先生の左利きに関する二冊目の著書である、
『左利きの秘密』(立風書房マンボウブックス 1979)
(Amazonで見る)

Hidarikiki-no-himitu_20200812154601

 

201106hakozakisouiti

にある言葉に基づくものです。
 

左利きに対する偏見と差別が真になくなるのは、左利きの人たちがなんら苦痛を強いられることなく生活していけるときである。それをはかる物指しは、結局、左利きのための道具・器具の普及度である、と私は考える。(略)たとえ人々の頭の中から左利きに対するあやまった考えがなくなったとしても、それだけでは左右同権の社会とはいえないのだ。左利きの人たちが右利きのための道具や器具に囲まれて暮らしているかぎり、真の解放はありえないのだ。/こうしたことを考えるとき、わが日本の左利きにとってまだけわしい前途が横たわっているといわねばならない。

 

最後の一文にもありますように、50年近く経った今現在でも、現状はまだまだ左利きの人にとっては厳しいものがあります。
筆者は、左利きの人も右利きの人と同じように生活できる社会の実現こそ、私たちが目指すべきものだ、と考えています。

メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』冒頭にも掲げていますように、「右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして/左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!」というのがそれです。

 ・・・

昨今は、生活必需品的な道具類に関しましては、かなりの普及が認められるようになって来ました。
選択肢はまだまだ十分とはいえませんが、少なくとも必要最低限度のレベルには近づいてきたように思います。

そういう状況の中で、最も遅れているジャンルが、趣味や芸術的な部分、例えば高級カメラであり、音楽演奏用の楽器類です。

昨年の2月10日は<左利きグッズの日>は、こんなタイトルで書きました。

2月10日は<左利きグッズの日>―「心の必需品」左利き用楽器がほしい!

昨年は心の必需品として、楽器の左利き用について書きました。
今年も、同じように左利き用楽器について書いておこうと思います。

今、筆者の左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)の第一土曜日発行号では、2022年から37回にわたって「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界」を展開中です。
左利き用の楽器の普及を目指して、様々な楽器の左用について考察しています。

今回からは改めて、「<めざせ!実現!!左用ピアノ!!!>プロジェクト」として、「左用鍵盤ハーモニカ」について考えています。

第703号(Vol.22 no.3/No.703) 2026/2/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(37)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(1)」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2026.2.7
【別冊 編集後記】楽器における左利きの世界(37)再び左用鍵盤ハーモニカに(1)-週刊ヒッキイ第703号

 

「編集後記」に少し書いていますが、メーカーさん(A社とB社)に「左利き用鍵盤ハーモニカ」について問い合わせをしてみました。

B社からは、早々にお返事を頂きました。
残念ながら、「内容については転載・引用はご遠慮ください」とのことですので、内容を公開はできません。
予想通り、現状では左利き用鍵盤ハーモニカは存在しない、現時点では開発の予定もない、ということでした。
ただ、左利きの人も含めて、より多くの人に音楽を楽しんでもらえるように、という考えはお持ちのようです。

このへんは、将来への含みとして、期待しています。
「今はまだダメでも、いつの日か社会の考え方が変わってくれば……」と。

現在の学校教育の現場では、いろんな教科で「左利きは左利きのままで」という教育方針が貫かれるようになって来ました。
例えば、小学書写の学校教科書にも左手に鉛筆を持つ左手書字例が掲載されるようになっています。
毛筆授業でも左手書きの方法を研究する先生方が増えています。

様々な教科で昔からの「右へならえ」式の授業は見られなくなりつつあります。

ただ、音楽の器楽演奏に関してのみ「遅れている」というのが実感です。
鍵盤ハーモニカにおきましても、最初は左手演奏を認めても、基本的に右利き用の楽器ですので、右手弾きへと誘導するような授業になっているようです。
鍵盤楽器の親分ともいうべきピアノが完全な右利き用になっているため、そちらへの展開を期待してのつなぎの楽器としての役割を持たされているのが、鍵盤ハーモニカのようです。

 

250405-2019813-matunojin-hidarikiki-14

(画像:現行品のピアノは右利き用=松野仁(まつのじん)さんの左利きサイト「左ききは、アカン!? WHO is LEFTY■(?の倒立像)」(2019年8月13日)から――
《上は、私たちが日ごろ目にしているキーボードの並び順》下は左用ピアノの鍵盤配置で、《右側から左側へ〔ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド〕と配置》)

*参照:『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第683号(Vol.21 no.6/No.683) 2025/4/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(30)左利きのヴァイオリニストまつのじん(5)」
 ●「右(手)利き用」鍵盤楽器との違い

『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2025.4.5
週刊ヒッキイ第683号-楽器における左利きの世界(30)まつのじん(5)

 

こういう部分を何とかしないといつまで経っても、左利きの人のうちの何割かの人――右使いになじみにくい人「強度の左利きの人」には、音楽を心から楽しむことはできない、というのが現状です。
もし左利き用の鍵盤ハーモニカがあれば、変わる(音楽が好きになる)人も出てくるのです。

共感していただけるのなら、ぜひ、メーカーさんに要望を出していただきたいと思います。
「左利きの子のために左利き用鍵盤ハーモニカを作って下さい」
「左利きの私のために左利き用鍵盤ハーモニカを作って下さい」と。

その声が大きくなれば、無視できなくなるでしょう。
言葉は悪いですが、強硬手段をとりますよ、と「脅す」こともできますよね。

消費者が正しくメーカーさんを指導していくことも必要でしょう。

 ・・・

以上、【左利きライフ研究家】since1990が「左利きグッズの日」に考えたことでした。

 

230821kenban

(画像:鍵盤ハーモニカの歴史と教育楽器としての鍵盤ハーモニカについて知るための本――『鍵盤ハーモニカの本』南川朱生(ピアノニマス)著 春秋社 2023-4-14)
260207-mxn32g

(画像:鈴木楽器の鍵盤ハーモニカ「メロディオン」MXN-32G)
230902yamahap32e

(画像:ヤマハ楽器の鍵盤ハーモニカ「ピアニカ」P-32E)

 

*参照:
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
過去の2月10日「左利きグッズの日」の記事:
・2008.12.28
2月10日は左利きグッズの日、日本記念日協会で認定される

・2009.2.10
今日2月10日は“左利きグッズの日” 

・2011.2.8
左手書字考(1)左手で字を書くこと―再考:週刊ヒッキイhikkii249

・2011.2.9
「左利きグッズの日」記念「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート

・2012.2.9
2月10日は「左利きグッズの日」ですが…メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」298号告知

・2012.2.10
2月10日「左利きグッズの日」記念<LYGP>第6回2012:メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」299号予告

・2013.2.10
今年もまた<左利きグッズの日>でした

・2015.2.10
2月10日は改称7年目の〈左利きグッズの日〉

・2016.2.9
2月10日は左利きグッズの日

・2016.2.10
2月10日は左利きグッズの日―普及の前提

・2017.2.9
2月10日〈左利きグッズの日〉をまえに左来人(Right Hidari)『左利きあるある 右利きないない』を買う読む

・2017.2.10
左手左利き専用グッズ開発「レフティー21プロジェクト」菊屋浦上商事呼びかけ

・2018.2.10
2月10日は「左利きグッズの日」―どこまで進む「左利き」容認―産経新聞投書から

・2019.2.10
2月10日は「左利きグッズの日」―に思うこと

・2020.2.8
2020年2月10日は令和初の〈左利きグッズの日〉-文末に嬉しい情報あり

・2021.2.8
〈日本版左利きの日〉から20年、2月10日は〈左利きグッズの日〉

・2022.2.9
2月10日〈左利きグッズの日〉を前にTBSテレビ【新・情報7daysニュースキャスター】で左利き情報

・2023.2.9
2月10日は左利きグッズの日―私のファースト左手・左利き用品ことなど

・2024.2.10
2月10日<左利きグッズの日>記念2月合併号―<左利き用楽器>製作プロジェクト-週刊ヒッキイ第658号

・2025.2.8
2月10日は<左利きグッズの日>―「心の必需品」左利き用楽器がほしい!

 

『レフティやすおのお茶でっせ』カテゴリ――
2月10日左利きグッズの日

 

8月13日国際左利きの日

 

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2026.02.07

【別冊 編集後記】楽器における左利きの世界(37)再び左用鍵盤ハーモニカに(1)-週刊ヒッキイ第703号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

 

第703号(Vol.22 no.3/No.703) 2026/2/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(37)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(1)」

 

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第703号(Vol.22 no.3/No.703) 2026/2/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(37)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(1)」
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 以前も何度かこのメルマガで取り上げてきました、
 「左用鍵盤ハーモニカ」に再びチャレンジしてみよう、
 という企画です。

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  ◆ <めざせ!実現!!左用ピアノ!!!>プロジェクト ◆

 {左利きの人は左利き用の楽器で演奏しよう!}

- 「左利きに優しい社会」づくりは左用楽器の普及から! -

 左利きと楽器演奏について考える

  「左用鍵盤ハーモニカ」再び(三たび?四たび?) 

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 ●過去の鍵盤ハーモニカ記事

鍵盤ハーモニカに関して弊誌では、過去に何度か取り上げてきました。

左手・左利き用品における右用との違いについて書いたものの22回目と
23回目がそれで、楽器編の一つでした。

楽器編の1回目はバイオリン、2回目はカスタネット、3回目はリコーダー、
そのあとの4、5回目です。

 

・第518号(No.518) 2018/5/19「【左手・左利き用品を考える】
 右用と左用の違い(22) 楽器編(4)鍵盤ハーモニカ・前編」
2018.5.31
右用と左用の違い(22)楽器編(4)鍵盤ハーモニカ前編
-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第518号
右用と左用の違い(22)楽器編(4)鍵盤ハーモニカ前編-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第518号

 

第520号(No.520) 2018/6/16「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(23) 楽器編(5)鍵盤ハーモニカ・後編」
2018.7.3
右用と左用の違い(23)楽器編(5)鍵盤ハーモニカ後編
-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第520号
右用と左用の違い(23)楽器編(5)鍵盤ハーモニカ後編-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第520号

 

第522号(No.522) 2018/7/21「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(24) 楽器編(6) 最終回まとめ編」
2018.8.01
右用と左用の違い(24)楽器編(6)最終回-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第522号

 

 ●メーカーさんへの問い合わせ

(以下、略)

 

 ●「レフティラボ:Lefty Labo」の「鍵盤ハーモニカどうする?」

「レフティラボ:Lefty Labo」

「左利きにとっての鍵盤ハーモニカ|快適に弾くための改造アイデア」

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【編集後記】本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(37)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(1)」と題して、を紹介しています。

この【編集後記】では、冒頭と見出しのみの紹介です。
(*注:メルマガの本文は、一週間後にこのブログで別途、【最新号】として全文公開します。)

 ・・・

左利き用鍵盤ハーモニカについて問い合わせをしてみました。

 

260207-mxn32g

(鈴木楽器の鍵盤ハーモニカ「メロディオン」MXN-32G)


230902yamahap32e

(ヤマハ楽器の鍵盤ハーモニカ「ピアニカ」P-32E)

 

A社からはまだ返事が来ていません。

B社からは、早々にお返事を頂きました。
残念ながら、「内容については転載・引用はご遠慮ください」とのことですので、公開はできません。
予想通り、左利き用鍵盤ハーモニカは存在しない、現時点では開発の予定もない、ということでした。

難しいのは初めから承知の上です。
しかし、教育の現場では「左利きは左利きのままで」という考えが浸透してきています。
いろんな教科で左利きのための方法が研究・実践されるようになっています。
音楽の教科でのみ、器楽演奏でのみ、有効な左利き対応が為されていない、というのが現状です。
こういう状況を考えますと、近い将来において、何かしら変化が出てもおかしくない、と感じています。

希望的観測ではありますが……。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

 

『レフティやすおのお茶でっせ』
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2026.01.10

【最新号】週刊ヒッキイ創刊700号突破記念新春放談―2026(令和8)年(午年)今年の抱負-週刊ヒッキイ第701号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【最新号】

 

第701号(Vol.22 no.1/No.701) 2026/1/3
「創刊700号突破記念新春放談――2026(令和8)年(午年)今年の抱負」

 

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―○―
/|\

新年明けましておめでとうございます

今年もまた1年よろしくお付き合いのほどお願いいたします。

レフティやすお
【左利きライフ研究家since1990 元本屋の兄ちゃん1980s】


2026-reiwa8-nenga-ly

 

 

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第701号(Vol.22 no.1/No.701) 2026/1/3
「創刊700号突破記念新春放談――2026(令和8)年(午年)今年の抱負」
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 ついに700号突破です!
 まさかここまで来るとは
 始めたときは考えたこともありませんでした。
 継続は何とか……といいますけれど、
 今のところそういうものは感じません。
 力がないのが残念でなりません。
 それもまた自分らしいともいえそうです。(^0^)笑い

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 創刊700号突破記念放談――2026(令和8)年(午年)今年の抱負

  有言実行の「今年の抱負」一覧

   ~ HP『レフティやすおの左組通信』復活か? ~

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

今年は筆者の年――午年です。
この1月で72歳になります。

過去にも毎年のように「今年の抱負」を書いてきたものでした。
しかしながら大半は見事に実現できずに来たように思います。

一度不言実行を目指した時期もありました。
でもそれって、やっぱりちょっと違うように思います。

やっぱり広く喧伝するほうがインパクトがあって、
実現したときにカッコイイ気がします。

で、失敗してもこういうやっちゃで、済みそう!

というわけで今年の抱負を書いておきましょう。
くれぐれも、
年末に答え合わせをするような真似はしないでね!

 

 ●2026(令和8)年(午年)今年の抱負

まずは箇条書きで――

(1)HP『左組通信』の復刻本をKindleで出す
(2)HP『左組通信』の新版を、「note」かなにかで開設する
(3)弊誌左利き用楽器の企て――左用ピアノ実現への道を!
 (1)左用鍵盤ハーモニカの実現
 (2)左用電子キーボードの実現
 (3)左用ピアノの実現
(4)左利きの本を出版する
 (1)ハンディズム(利き手差別)はアカン!――左利き者の証言から
 (2)左利きの子を持つ親御さんへ――子供ではなく社会を変える
 (3)左利きミステリ入門(海外編)(国内編)
(5)インスタグラムをはじめるか?

以下簡単に説明しておきます。

 

 ●(1)HP『左組通信』の復刻本をKindleで出す

前にも書いたかと思いますが、
2011年(だったか?)に消滅したHP『レフティやすおの左組通信』の
復刻版を出したいと思っています。
元のHP版の原稿はあるのですが、復刻版とはいえ、それだけでは、
20年以上前の文章ですので、現状がかなり変わった部分もあります。

その辺の変化した部分と変わらない部分の解説を入れたいと思い、
原稿を書き出したらこれが結構難しいのですね。

今は、パソコンの前に座って原稿を書く時間が、毎日二時間ぐらいしか
取れません。
日常的なメルマガの原稿書きだけで終わってしまうこともしばしばです。

また、Kindleがよく分かっていませんので、
それようの原稿の作り方など、勉強する必要があります。

そんなこんなで思いのほか進んでいません。


Hidarigumi00

 

 

 ●(2)HP『左組通信』の新版を「note」かなにかで開設する

旧『左組通信』の復刻版を本にする一方で、
現役のサイトなり何かを準備する方が良いだろう、という考えです。

「note」というのが、最近はよく利用されているようなので、
それを利用して、左利きの比較的まとまった情報を提供しておきたい、
と考えています。

旧HPの過去の情報も含めて、「左利き自分史年表」を充実させて、
“自分”から見た社会の変化を含めた左利きの文化史的なものを提供し、
後世の研究者のお役に立てるようにしたい、と思っています。

 

 ●(3)弊誌左利き用楽器の企て――左用ピアノ実現への道を!

弊誌の第一土曜日発行分で「楽器における左利きの世界」を、
もう4年近く続けています。
そのとき最終目標として掲げたのが<左用ピアノ>でした。

現状のピアノは、右利きの人が弾きやすい、
左から右への腕と手・指の動きが、低音から高音へと展開する
鍵盤の配列になっています。

ド⇒レ⇒ミ⇒ファ⇒ソ⇒ラ⇒シ⇒ド

左から右への動き(⇒)は、漢字の「一」を書くときと同じ動きです。
あるいは、横書きの文章を綴るときの進行方向ですね。
これが右利きの人に都合の良い動きです。

また音階は、低音から高音への展開が快い響きとなります。
心が伸びやかになっていく感じですね。

ですから現状のピアノは、右利きの人にとって演奏する上で、
扱いやすく心地よい<右利き用>なのです。

一方、左右反転した形の、左利きの人が弾きやすい
左用のピアノというものは、現状では作られていません。

個人的に作っている人がいるだけです。

 

楽器の世界ではおおむね「右利きへならえ」ということになっています。
左利き用の楽器で実売されているのは、ほぼギターやベースといった
楽器だけというのが現状です。

左右を入れ換えれば使える楽器はいくつかあるようですが、
当初から左用に製作された楽器はまだ稀少です。

ヴァイオリンも、幼児から習う楽器です。
調べてみますと幼児向けのヴァイオリンは、左用が発売されていました。

 

ピアノにもそういうものがあっていいように思います。

このような現状を何とかしたい――左利き用のピアノを実現したい、
と考えています。

 

 (1)左用鍵盤ハーモニカの実現

この<左用ピアノ>への第一歩として、小学生たちが使っている
鍵盤ハーモニカの左用をまず実現したい、と考えています。

鍵盤ハーモニカは、ピアノへの第一歩として、
鍵盤になじむための楽器としても活用が考慮されているようなのです。

そこで、まずは子供の頃から左用の鍵盤になじめるように、
<左用鍵盤ハーモニカ>が重要になって来ます。

これが標準化すれば、「左利き用鍵盤」という概念が明確になり、
ピアノへの発展が実現するでしょう。

 

 (2)左用電子キーボードの実現

アコースティックなピアノの左用を製作するのは、
現状では一流の製作職人の手が必要になるでしょう。

なにしろ今まで作ったことのなかったものなのですから。
だれでもできるというものではないでしょう。

しかし、電子版なら左右を入れ換えるのも
それほどむずかしくはないはずです。

昨年の『モノマガジン』の左利き特集の左利き右弾きの高木大地
(正しくは、はしご高)さんによる、左利きと楽器の話
p.88「左利きミュージシャンの憂鬱」で、
「右利きファシズム」として、ピアノは右利き用――
 《ピアノと同じ鍵盤を持つシンセサイザーでは、左右を逆にする設定も
  可能で、左利きのためにカスタマイズすることもできる。》
とありました。

カスタマイズもいいですけれど、
初めから「左用として販売する」製品があってもいいと思います。
(もしもうすでにあるのなら、申し訳ないですが、
 でも知られてませんよ、と伝えたい。)

 

*参照:
『モノ・マガジン: 恐竜大復活 (2025年8-16.9-2合併号)』
ワールド・フオト・プレス (2025/8/1)
【特集】右利きにはわからない !? 左利き道具指南
(Amazonで見る)

251004-mono202581692

251004-mono202581692-contents

 

第695号(Vol.21 no.16/No.695) 2025/10/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 特別編:モノ・マガジン (2025年8-16.9-2合併号)
【特集】右利きにはわからない !? 左利き道具指南」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2025.10.4
親御さんへ―特別編:モノ・マガジン【特集】左利き道具指南-週刊ヒッキイ第695号

 

 (3)左用ピアノの実現

左用の鍵盤ハーモニカ、シンセサイザーなど左用電子鍵盤楽器を経て、
アコースティックの左用ピアノ、というように展開していけば良い、
と思っています。

左用のピアノが標準化すれば、左利きの人が――
強い左利きの性質ゆえに幼少時に挫折した人はもちろん、
おとなの人でも――特におとなになってから初めて取り組もうと志した、
左利きの人の場合、非常になじみやすく、始めやすいと思うのです。

音楽愛好家であっても、楽器演奏となると二の足を踏んでいた人も、
気軽にチャレンジできるようになる、と思うのです。

愛好家を増やせる機会があるのです。

えっ、増えてもせいぜい10%までやって? 
それでも一気に全人口の100%近くまで詰められまっせ!

 

*参照:
第518号(No.518) 2018/5/19「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(22) 楽器編(4)鍵盤ハーモニカ・前編」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2018.5.31
右用と左用の違い(22)楽器編(4)鍵盤ハーモニカ前編-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第518号

 

 ●(4)左利きの本を出版する

これは色々とこれまでも書いてきました。
実際に企画書も書いたことがありました。
でも、今までは読者対象を広く、右利きの人も巻き込んで、
より多くの人に読んでもらおうという企画でした。

しかし、それでも初版の部数を確保するのは難しいといった理由で、
実現しませんでした。

これからは、もっと読者対象を絞って、
どうせ左利きの本はベストセラーなどにはならないのですから、
「本当に読む必要を感じている人だけを対象にした本」にしよう、
と考えています。

部数は少なくても、
「本当に必要な人のために、本当に必要な本を出してやろう」という、
熱情のこもった、やる気のある出版社を募集しよう、と思っています。

 

 (1)ハンディズム(利き手差別)はアカン!――左利き者の証言から

ハンディズム(利き手差別)を被害者として実感してきた人に向けて、
過去の左利きの有名人の方々の声を基に、
ハンディズムの実態を明らかにしていこう、というものです。

弊誌で紹介してきました、
一連の「左利き者の証言」を基にまとめていこう、と考えています。

 

*参照:
【事例集・左利き者の証言(1)戦前生まれの人々】
1.髙橋幸枝[1916年11月2日新潟県生まれ]――精神科医
-『100歳の精神科医が見つけた こころの匙加減』飛鳥新社 2016/9/8
(2017.4.5 13刷)
(Amazonで見る)

201698-kokoro-no-sajikagen

 

第513号(No.513) 2018/3/3
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~ 左利き先輩たちの足跡(1)」
2018.3.13
左利き者の証言から~髙橋幸絵枝『こころの匙加減』-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第513号

 

2.小野二郎[1925年10月、静岡県磐田郡二俣町生まれ]
-『すきやばし次郎 鮨を語る』宇佐美伸/著 文春新書 2009.10.20
(Amazonで見る)

Sukiyabasijirou

第535号(No.535) 2019/2/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~9 左利きの寿司職人・すきやばし次郎(前)」
2019.2.13
左利き者の証言(9)左利きの寿司職人すきやばし次郎(前)-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第535号

…他

 

 (2)左利きの子を持つ親御さんへ――子供ではなく社会を変える

二つ目は、文字通り左利きの子を持つ親御さん向けの本です。

少子化の時代といいましても、毎年約10%のお子さんが左利きとして
生まれてくるわけで、それらの子供たちの親御さんにとっては、
いつの時代であっても左利きの問題は気になる問題の一つだろう、
と思います。
今日、左利きがさほど気にならない時代になりつつあるとはいえ、
気にする人は気にする問題であり、
古い考えの人がいなくなったわけでもありません。

社会の構成自体は、以前かわらず「右利き偏重/優先の社会」です。
先ほどの楽器の例を見ても分かりますように、
「左利きは右利きにならえ!」が主流です。

非常ボタンが向かって右側――右手を伸ばせば届くところに配置されて
いるケースも多々あります。

ご自身左利きであれば、それなりにご自分の考えもあるでしょうけれど、
そうでない場合には、わからないことがいっぱいとなります。
何かしら助言が欲しいところです。
ところが日本には、
左利きの子のための子育てガイド的な本はほぼありません。

筆者が巻末の「参考資料」の作成に協力した、東京書籍の
『左利きの子 右手社会で暮らしやすくするために』
ローレン・ミルソム/著 笹山裕子/訳 2009.04.01
(Amazonで見る)

Hidarikikinoko

ぐらいでしょう。

弊誌では、メインコンテンツとして創刊号以来、
一連の<左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ>というシリーズを
掲載してきました(現在の左利き楽器編が「その25」です)。
それらをまとめたものが、この本の基本です。

 

*参照:
第179号(No.179) 2009/5/9「<特別編>『左利きの子』続報」
2009.4.23
『左利きの子』(のための)教育・保育ガイド本 2009.5.1
『左利きの子』教育保育ガイド本発売される

 

 (3)左利きミステリ入門(海外編)(国内編)

これも、弊誌で紹介してきました、<左利きミステリ>の数々を
まとめて、筆者のコメントを添えたものです。
海外編と国内編をまとめるか、それぞれ別個にするかは、
まだ検討中です。
筆者の解説文の分量次第というところです。

 

*参照:
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第666号(Vol.20 no.11/No.666) 2024/6/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
私の読書論185-<左利きミステリ>第5回 海外編
(前編)<ホームズ以前>紀元前から19世紀末まで」
2024.6.15
[コラボ]私の読書論185-<左利きミステリ>第5回海外編(前)ホームズ以前-週刊ヒッキイ第666号

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2024(令和6)年6月15日号(vol.17 no.11/No.368)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:
私の読書論186-<左利きミステリ>第5回 海外編
(後編)<ホームズ以後>19世紀末以降」
2024.6.15
[コラボ]私の読書論186-<左利きミステリ>第5回海外編(後)ホームズ以後--楽しい読書368号

 

 ●(5)インスタグラムをはじめるか?

「日本左利き協会」では、以前インスタグラムで左利きに関する
エピソードを募集していましたが、最近は下火のようです。
筆者はインスタグラムをやってませんでしたので、
見たこともなかったのですが、応援できるなら、という気持ちでいます。

*参照:
「右利きも発進するインスタグラムで「左利きのエピソード」を続々と公開中!」

 ・・・

――以上、こんなところでしょうか。

このうちどれだけ実現できるかわかりませんが、
少しでも近づければ、と願っています。

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本誌では、「創刊700号突破記念新春放談――2026(令和8)年(午年)今年の抱負」と題して、今回は全紹介です。

【別冊 編集後記】は、こちら↓

2026.1.3
【別冊 編集後記】週刊ヒッキイ創刊700号突破記念新春放談―2026(令和8)年(午年)今年の抱負-週刊ヒッキイ第701号

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
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2026.01.03

【別冊 編集後記】週刊ヒッキイ創刊700号突破記念新春放談―2026(令和8)年(午年)今年の抱負-週刊ヒッキイ第701号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

第701号(Vol.22 no.1/No.701) 2026/1/3
「創刊700号突破記念新春放談――2026(令和8)年(午年)今年の抱負」

 

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新年明けましておめでとうございます

今年もまた1年よろしくお付き合いのほどお願いいたします。

レフティやすお
【左利きライフ研究家since1990 元本屋の兄ちゃん1980s】

2026-reiwa8-nenga-ly

 

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  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第701号(Vol.22 no.1/No.701) 2026/1/3
「創刊700号突破記念新春放談――2026(令和8)年(午年)今年の抱負」
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 ついに700号突破です!
 まさかここまで来るとは
 始めたときは考えたこともありませんでした。
 継続は何とか……といいますけれど、
 今のところそういうものは感じません。
 力がないのが残念でなりません。
 それもまた自分らしいともいえそうです。(^0^)笑い

 

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 創刊700号突破記念放談――2026(令和8)年(午年)今年の抱負

  有言実行の「今年の抱負」一覧

   ~ HP『レフティやすおの左組通信』復活か? ~

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今年は筆者の年――午年です。
この1月で72歳になります。

過去にも毎年のように「今年の抱負」を書いてきたものでした。
しかしながら大半は見事に実現できずに来たように思います。

一度不言実行を目指した時期もありました。
でもそれって、やっぱりちょっと違うように思います。

やっぱり広く喧伝するほうがインパクトがあって、
実現したときにカッコイイ気がします。

で、失敗してもこういうやっちゃで、済みそう!

というわけで今年の抱負を書いておきましょう。
くれぐれも、
年末に答え合わせをするような真似はしないでね!

 

 ●2026(令和8)年(午年)今年の抱負

(以下、略)

 ●(1)HP『左組通信』の復刻本をKindleで出す

Hidarigumi00

(画像:かつてのHP『レフティやすおの左組通信』のトップページ)

 

 ●(2)HP『左組通信』の新版を「note」かなにかで開設する

 ●(3)弊誌左利き用楽器の企て――左用ピアノ実現への道を!

 (1)左用鍵盤ハーモニカの実現

 (2)左用電子キーボードの実現

 (3)左用ピアノの実現

 ●(4)左利きの本を出版する

 (1)ハンディズム(利き手差別)はアカン!――左利き者の証言から

 (2)左利きの子を持つ親御さんへ――子供ではなく社会を変える

 (3)左利きミステリ入門(海外編)(国内編)

 ●(5)インスタグラムをはじめるか?

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【編集後記】本誌では、「創刊700号突破記念新春放談――2026(令和8)年(午年)今年の抱負」と題して、前回の続きでV章以降を紹介しています。

この【編集後記】では、冒頭と見出しのみの紹介です。
(*注:メルマガの本文は、一週間後にこのブログで別途、【最新号】として全文公開します。)

 

本文中にも書いていますが、今年は有言実行でやってみようと思います。
書きたいだけ書いてみました。
どこまで実現できるのか、全くダメで終わるのか、その辺は、まさに勝負ですね。

でも、年末に答え合わせはしないでね。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
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『レフティやすおのお茶でっせ』
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2025.12.31

【編集後記】私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(前)-レフティやすおの楽しい読書402号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)
【別冊 編集後記】

2025(令和7)年12月31日号(vol.18 no.22/No.402)
「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(前編)
朝ドラ「あんぱん」関連やなせたかし本から」

 

速いもので、今年2025年も大晦日を迎えました。
今年も一年お世話になりました。

大阪は、今年は45年ぶりの万博が開催されました。
筆者は、体調がいまいちで、暑さもあり、何やかやで、
行かずじまいでした。
それでも、久しぶりに色々なことがあった一年になりました。
具体的に話せることばかりではないのですが、
一つは、ドコモのgooブログがサービス終了で消滅したこと。
それに伴い、お引っ越しをしたこと。

2025.9.17
はてなブログ始めました―
『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』

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21年続けて約1200本の記事をのせたことになります。
初めは、オリジナルの記事で「50歳代は云々」というシリーズでした。
その後は、メインのココログからの転載――でも、Googleの検索では
こちらの方がメインのような扱いになっていましたが……。

お引っ越しもやってみると意外に簡単でしたが、
新しいブログは、検索には引っかからないので、
また一から再スタートです。

他にも新たなスタートを切ったことがあります。
体調も良いのか悪いのか、日毎に変わるので、困りものです。

さて、ここは愚痴をこぼす場所ではないので、このへんで。

来年以降も、弊誌『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』を、
左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』ともども
おつき合いの程、よろしくお願いいたします。

レフティやすお <(_ _)>

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2025(令和7)年12月31日号(vol.18 no.22/No.402)
「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(前編)
朝ドラ「あんぱん」関連やなせたかし本から」
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 例年恒例の<私の年間ベスト>の季節になりました。
 今年もあまり本は読めていません。
 かろうじてフィクション系は、50冊以上になりましたが、
 リアル系は20冊に届いたかどうか、というところ。

 今回は、そのリアル系から。

 無駄なことにスペースを取られ長くなりましたので、
 急遽2回に分割することにしました。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - メルマガの為に読んだ本ばかり?(今年も?) -

  ~ 私の年間ベスト3・2025年〈リアル系〉~

  (前編)朝ドラ「あんぱん」関連やなせたかし本から
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ●2025年の傾向

今年もリアル系の本は、20冊程度でした。
コロナ禍以来、読書量が激減状態が続いています。

理由は、体調不良もそうなのですが、気が付いたのは、目です。
老眼になったようで(近眼の老眼です)、眼鏡が合っていないのですね。
それで短時間で読むのをやめてしまうのでしょう。

そう言いながらまだ眼科には行ってません。
なんとなく怖いのです、強度の近眼ので、眼底検査をすると……、と。

フィクション系はそれでも何とか読めているのですが、
お勉強の本は、どうも興味を持つ範囲が狭くなったのか、
あるいは深さを追求することができにくくなっているのか。
理由はわかりませんが、そういう状況が続いています。

大半がメルマガ用に読んだ、という感じですね。

 ・・・

一部フィクションと区別しにくい本もあり、今も判断に悩んでいます。

それはさておき、例年通り分類していきましょう。

 

 ●(1)メルマガ用のお勉強本―中国漢詩、読書、左利き関連

(以下、略)

 

◆メルマガ『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』向け――
◆メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』向け――

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 ●(2)その他の古典系のお勉強本

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 ●(3)小説や左利き本等の著作のためのお勉強本

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 ●(4)個人的な趣味、仏教や空海・弘法大師に関する本
 ●私の2025年〈リアル系〉ベスト3候補

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本誌では、「「私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈リアル系〉(前編)朝ドラ「あんぱん」関連やなせたかし本から」」と題して、私の年間ベスト3<リアル系>の紹介です。
今回も弊誌冒頭のみの転載です。
冒頭以下は、見出しのみで本文は省略させていただきました。

本文冒頭でも書いていますが、今年も<リアル系>の本はあまり読めませんでした。

読書には二つの要素があります。
一つは、娯楽として、主に小説等のストーリーを楽しむ、という読書。
もう一つは、知識や情報を得るための、言ってみればお勉強のための読書、です。

後者の読書が進んでいないということは、向学心にが欠けてきた、ということでしょうか。

もともと、この手の本を読むようになった理由は、メルマガやブログの記事を書くときに、自分がものを知らないなあという自覚があり、どうにかしようという気持ちから始めたのです。
ですから、今年はメルマガのための読書だけであったとしても、それはそれで良し、ということです。

まあ、もっと広く向学心があればいいのでしょうけれど、あまりこだわる必要はないのかもしれません。
少なくとも、若い頃ならともかく、人生の半ばを過ぎた人ならば、自然体で生きていけば良い、ということで……。

頑張りたい人は頑張れば良いし、頑張りたくても頑張れない人もいるわけで、頑張らなくてもそれなりでいいという人はそれなりで、と。

 ・・・

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2025.12.27

【最新号】楽器における左利きの世界(36)左手のフルーティスト(後)-週刊ヒッキイ第700号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【最新号】

第700号(Vol.21 no.23/No.700) 2025/12/20
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(36)
<左利きの人の本>新規発見本紹介~左手のフルーティスト(後編)」

 

☆彡

お詫び!

またしても配信予約漏れでした。
今改めて配信します。
今年最終号だったのですが、残念なことにまたミスです。
先走りに次号次号と原稿書きに追われてときどきミスします。

来年こそは、こういうことのないように、と。
m(__)m

ついでに、来年もよろしく!

レフティやすお

 

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第700号(Vol.21 no.23/No.700) 2025/12/20
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(36)
<左利きの人の本>新規発見本紹介~左手のフルーティスト(後編)」
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 ついに700号到達です!
 正直始めたときはここまで続くとは思っていませんでした。
 でも来てしまいましたね。 (^0^)笑い
 で、今回は、前号の続きです。
 創刊700号突破記念号は来年のあたまに!

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ★ 左手があるじゃないか ★

 <左利きの人の本>新規発見本紹介

  『左手のフルーティスト』畠中 秀幸 音楽之友社

  <左利き者の証言・左手のフルーティスト編(後編)>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ●左利きの人を紹介する本(2)『左手のフルーティスト』

建築家でフルート奏者として活躍中の畠中さんが、脳出血に倒れ右半身
不随となり、左手で演奏できる特別な木管フルートを特注で作ってもらい
「左手のフルーティスト」として演奏家を再スタートした、という物語。

 

『左手のフルーティスト』畠中 秀幸/著 音楽之友社 2024/3/25
(Amazonで見る) 

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 《2011年5月、音楽を愛し、将来を嘱望された建築家が脳出血に襲われ
  る。右半身の機能を失った彼は望みを捨てず、左手のみで動かせる
  木管フルートを特注し、ついに「左手のフルーティスト」として舞台
  に立つ。/TBS全国ネットでも紹介された「左手のフルーティスト」
  畠中秀幸の、病に倒れ、それを乗り越えるまでの数々の苦悩や喜びを
  描く。巻末に左手のピアニスト・舘野泉との特別対談を収録。》

著者について
 《建築家・音楽家。1969年広島県生まれ。9歳よりフルートを始め、
  中学3年より「個人コンクール北海道大会」で3年連続1位。1994年
  京都大学工学部建築学科大学院修士課程修了。2003年建築設計・
  音楽企画事務所「スタジオ・シンフォニカ」設立。2009年札幌市
  都市景観賞を当時史上最年少で受賞。2002年から12年間北海道工業
  大学非常勤講師。2009年北海道吹奏楽プロジェクトを設立、代表を
  務める。2011年に脳卒中を患い右半身の機能を失いながらも、建築家
  ・左手のフルーティスト・指揮者として活躍中。2019年札幌文化芸術
  劇場hitaruオープニングイベント音楽監督。2022年7月札幌コンサー
  トホールkitara、2023年2月札幌時計台ホールにて公演。2023年4月
  札幌G7環境大臣レセプションにて演奏。2022年一般社団法人「結び」
  理事長に就任。2024年3月初ソロCD「音の建築」をリリース。》

目次
I 運命の日 7
II フルートとの出会い 27
「最初の知らせを聴いたとき、『畠中は死なないよ』と思いました」
 北海道北広島高等学校教諭 笠原 禎さん 53
III 建築と向き合う 59
IV 建築のような音楽、音楽のような建築 73
V 左手のフルーティストとして 97「ひとりの人生がかかっているから、できませんとも言えません」
 山田フルート・ピッコロ工房 山田和幸さん 113

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VI 目指すべきもの 123
舘野泉&畠中秀幸 特別対談
「左手になって、自分たちの音楽は変わったのか?」133
あとがき~「さかいめ」をめぐる旅~ 145

 

 ●左手のフルーティストとして

前号では、IV章までの紹介でした。
今回はそのあとの、V章以降および対談からの紹介です。

 ・・・

指揮者として――

 《最初は右手で振ってみた。でも自分が思っているタイミングで手が
  振れない。脳から送られる指令の量が少ないので、どうしてもずれて
  しまう。結果的に左手だけで振るしかない。そうすると、左手だけで
  拍を出しながら同時に表現も付けていくことになる。これは結構面白
  かった。》p.98

見栄っ張りで、ステージに出て行くときも車椅子や杖を突くのは嫌で、
指揮も座ってではなく、立って行いたかった。
それが、リハビリのモチベーションになっていた、と。

さらに、独立10周年を記念して、「ここまで元気になりましたよ」
という意味で、左手一本でフルートを吹いてみることに。

 《左手一本だけで出る音、G-Dur(ト長調)の曲だったらなんとか
  吹けるので、「ふるさと」を選んだ。編曲もして、指揮をしながら
  一節だけ吹いた。》

余興のつもりだったが、その後も機会がある度に「ふるさと」を吹いた、
といいます。
そのころから、ピアニスト・作曲家のjaXon(ジャクソン)さんと出会い、
曲を作ってもらい、コンサートに呼ばれ、フルートを吹いた。
また、北海道吹奏楽プロジェクトの活動も増え、メインの編曲・指揮・
プロデュース以外にも、フルート演奏も。

その後、建築の仕事でトラブルが起き、精神を病んでしまった、と。
その時、引きこもりとなり、誰とも会いたくないなかで、フルートを
吹いていた。
建築はダメでも音楽があると、コンサートをすることに。

自分のフルートの音の足りない部分を妻のクラリネットで補い、
ピアノを頼んで。

その時に「山田フルート・ピッコロ工房」の山田和幸さんと出会い、
左手一本ですべての音が出るフルートを作ってもらうことに。

 《「Fis(嬰へ)とF(ヘ)のキーを付けてくれませんか」とお願い
  した。左手だとG(ト)までしか出ない。左手の小指でそうさして
  このふたつの音が出せれば、G-dur(ト長調)の曲が完璧に吹ける
  のだ。》p.107

 《「それをやることであなたの音楽性が戻ってくるのなら、いいで
  しょう、お手伝いしましょう」》pp.107-108

 

 ●世界でひとつだけのフルート

さすがに山田さんでも、すべての音を出すフルートは作れなかった。
そのとき、「実は右手の小指が少し動くんですけど」と伝え、わずかに
動く右手の小指の先にキーを付け、すべての音を出せるように。

 《このフルートで、僕は左手の小指で五つのキーを、右手の小指で
  ひとつのキーを触っている。右手の手のひらでフルートを支え、
  なおかつ小指でひとつのキーを触っているから、厳密には「左手の
  フルーティスト」ではないのかもしれない。/さらに言うと、最高音
  (上のハ)と最低音(下のハ)、そしてその上の音(嬰ハ)はあきら
  めた。全部の指を使わなくてはいけないので、物理的に無理なのだ。
  /それでも、曲がりなりにもすべての曲が演奏可能な「世界にひとつ
  だけのフルート」は二〇二一年秋に完成した。》p.109

こうして多くの人に支えられながら、コンサート活動を。
二〇二三年には、「左手のピアニスト」有馬圭亮(ありま・けいすけ)さん
とも。

 

 ●山田フルート・ピッコロ工房 山田和幸さん

「ひとりの人生がかかっているから、できませんとも言えません」山田
フルート・ピッコロ工房 山田和幸さん の言葉――

 《「世界に一本しかないフルートです。特許を取らないのかって? 
  そんなこと、必要ありません。やってみようという方がいれば、
  是非挑戦してみてください。ほかにも不自由さを抱えている人たちが
  いると思いますから」》p.119

 《「フルートはメロディー楽器なので、ひとつの音が魅力的な音色で、
  それが何小節か続けば、それだけでいいんです。彼の音は、いままで
  の集約というより、1ランクも2ランクも上がったような表現なん
  です。これからが本当に楽しみです」》pp.120-121

フルートはメロディ楽器なんですね、で、左手の役割が多い、という
楽器のようです。

ある意味では左利き向けの楽器という面もあるのかも知れません。

以前紹介しました、「フルートを吹く少年」の絵がありました。
あれは、我々左利きの楽器好きにとってのひとつの理想の姿だった? 
といってもいいのかも知れませんね。

 

*参照:
オランダの画家、ユディト・レイステル
(Judith Jans Leyster:1609ー1660)「フルートを吹く少年」

220602-2019128furuuto

 

フルートを吹く少年
2019-12-08 01:13:44
https://blog.goo.ne.jp/m-fluteangel16/e/34a22e4fe56a8adeb0b6cf2de2dbe8b6

 《この少年が吹いているフルートは一時期物議をかもしました。
  フルートの構えが左右逆であることで、
  反転しているのではないか?と言われたのです。

  現代のフルートはキーが複雑で右に構えるしかありません。

  この作品が作られた1630年頃はバロック時代。
  バロックフルートが発明されていました。

  四つに分かれて、金属キー
  がついています。

  それよりも古い時代
  ルネサンスのフルートトラヴェルソは

  こんな感じ 
  穴が空いているだけなので、左右どちらにも構えられます。
  この少年の吹いているのは、ルネサンスフルートに近いものでは?

  フルートは新しい楽器の発達ともに
  古いタイプの楽器は忘れさられた。
  というわけではなく、
  実際には国ごと、地域ごと、町ごとに横笛があり、
  現代でもそういう楽器が人の生活に根差して活躍しています。》

 

第620号(No.620) 2022/6/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(4)昔の楽器」
2022.6.4
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界
(4)昔の楽器-週刊ヒッキイ第620号

 

 ●目指すべきもの

 《昔は上手な演奏を聴きたいと思っていた。/最近はそう思わない。
  上手とか下手とか全然関係ないし、一生懸命音楽と向き合っている
  かどうかのほうが重要だ。中学生みたいにいまにも止まりそうな演奏
  でもいいと思うし、大人になるまで楽器を続けていれば必ずいいこと
  があるよと教えてあげるのが、大人としての義務だと思っている。/
  たとえ障がいを負っても楽器を続けたいと思うことは、子どもたちに
  とっても絶対プラスになるはずだ。》p.127

大人になってから楽器を始めたい、という大人もいるのです。
子供の頃は貧しくて、あるいはそのような環境になくて、楽器を手にする
機会がなかった人は大勢います。

筆者は上手いも下手もない、音楽が好きかどうか、だと思っています。

音楽が好きな人が気持ちよく音楽と取り組める、という環境を作るのが
大人の義務であり、第一の仕事だ、と思っています。

そのためにも、左利きの人が左利きのままで、自然な姿で楽器演奏が
できる世界になってゆくべきだ、と思っています。

 

 ●音楽は両手とか左手とかじゃなくて、もっと本質的なこと

舘野泉&畠中秀幸 特別対談
「左手になって、自分たちの音楽は変わったのか?」から――

251220-hidarite-hatakenaka-tateno

 《畠中 (略)肺活量が減っているので、ヴィブラートがかけられ
   ない。仕方なくヴィブラートを捨ててみると、音楽のシンプルな
   構成がわかるようになりました。/いまは、昔よりいい演奏だと
   言われることが多くなりました。自分でもそう思います。病気を
   していなかったら気づかなかったことです。
  舘野 専門家がよく言っています。左手だけだと表現が狭くなる。
   華麗ではなくなると。でも僕は一切感じたことがない。例を挙げ
   ます。病気になる前に、シサスクというエストニアの作曲家の
   「銀河巡礼」という曲を日本で初演しました。ウミヘビ座のうね
   うねした動きを両手のユニゾンでダダダーンと弾く、そういう
   音楽。それで、右手が使えなくなってから、二〇一二年に彼がその
   曲を左手用に編曲したんです。二本あった線が一本になった。そう
   したらシサスクが「一本のほうがいいな。二本だからいいってわけ
   じゃないんだ。迫力とか緊張感とか中身とか、全然違う」と言った
   んですよ。
  畠中 音楽は両手とか左手とかじゃなくて、もっと本質的なことなん
   ですね。》pp.137-138

音楽の本質は使う手がどうとかではなく、もっと根源的な何かがある
のではないでしょうか。

音楽は音を出すことが大事なわけで、どのように出すかは、
右手でとか左手でとかの問題ではない、ということでしょう。
当たり前のことと言えば当たり前のことなのですけれど。

右利きの人は、右利きで演奏しているのですから、
左利きの人は左手、左利きでいいじゃないか、筆者は思うのです。
どうでしょうか?

 

 ●世界に一本だけのフルート

  《舘野 ところで、僕は左手になって演奏できるのはピアノだけだと
    思っていました。管楽器は無理じゃないかと。だからフルートが
    吹けるというのは驚きました。
   畠中 左手一本で吹けるように、フルートを改造しました。それを
    作れる人が北海道にいたのです。(略)見てください。この木管
    フルート、世界に一本だけなんですよ。指使いはブラインド
    タッチ。僕の小指の長さに合わせて、キーの位置を少しずらして
    もらいました。/養護学校や障がい者施設で演奏すると、音楽を
    完全にあきらめていた人がもう一度楽器を出してみようと思った
    とか、澄んだ音色にとても勇気づけられましたなんているお話を
    いただいて……。》pp.138-139

 

 ●音楽は、命の軸

 《舘野 僕はあまり感じないなあ。ただ負担と言っても、左手で弾く
   ためにはそれは当然ついてくるもの。当たり前というか、自分で
   解決していけばいいことですよ。/音楽とは生きているという
   こと。命の軸です。毎朝起きて、ピアノの前に座って、音が出ると
   パッと花が咲く。それを毎日、繰り返しているだけなんです。
  畠中 舘野さんのそんな姿を見て、僕らがどれだけ勇気づけられて
  いることか。僕は病気の前は他人の声がとても気になるタイプで、
  評価されたいといつも感じていました。でも病気を経験したことで
  自分の音も変わり、いまは単純に楽器を吹きたいとだけ思っていま
  す。》p.140-141

 

《音楽とは生きているということ。命の軸です。》という言葉が
ビンビンときますね。
人にとって音楽というものは、他の芸術より、
もっと身近な存在なのではないか、と思います。

本能的な何かがあるような気がします。

それだけに、左利きの人の自然なスタイルで演奏できる楽器の存在が
大切なのだ、と思うのです。

 

《毎朝起きて、ピアノの前に座って、音が出るとパッと花が咲く。
 それを毎日、繰り返しているだけなんです。》

こんな生活を送ってみたい気がします。

 

 ●自分でこれは正しいんだ、と思ったことをやれ

 《舘野 アドバイスなんてとんでもない。人がなんと言おうが、自分
   でこれは正しいんだと思ったことをやっていければ最高ではない
   ですか。だからこれは孤独な世界。絶対にね。自分で切り開いて
   いかなくちゃいけないものです。》p.142

これって、まあ、何ごとにも通じることですよね。

人は皆それぞれ異なる部分があるので、人の意見など気にせずに、
自分の在り方、自分の思うまま、自分の自然な生き方でやっていく、
自分を信じて生きていくしかないのでしょう。

そう思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(36)<左利きの人の本>新規発見本紹介~左手のフルーティスト(後編)」と題して、【最新号】版ブログは本誌全文転載紹介です。

「別冊 編集後記」は、【編集後記】版で↓

2025.12.20
【別冊 編集後記】楽器における左利きの世界(36)左手のフルーティスト(後)-週刊ヒッキイ第700号

 ・・・

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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
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2025.12.20

【別冊 編集後記】楽器における左利きの世界(36)左手のフルーティスト(後)-週刊ヒッキイ第700号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

 

第700号(Vol.21 no.23/No.700) 2025/12/20
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(36)
<左利きの人の本>新規発見本紹介~左手のフルーティスト(後編)」

 

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  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第700号(Vol.21 no.23/No.700) 2025/12/20
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(36)
<左利きの人の本>新規発見本紹介~左手のフルーティスト(後編)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ついに700号到達です!
 正直始めたときはここまで続くとは思っていませんでした。
 でも来てしまいましたね。 (^0^)笑い
 で、今回は、前号の続きです。
 創刊700号突破記念号は来年のあたまに!

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ★ 左手があるじゃないか ★

 <左利きの人の本>新規発見本紹介

  『左手のフルーティスト』畠中 秀幸 音楽之友社

  <左利き者の証言・左手のフルーティスト編(後編)>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ●左利きの人を紹介する本(2)『左手のフルーティスト』

建築家でフルート奏者として活躍中の畠中さんが、脳出血に倒れ右半身
不随となり、左手で演奏できる特別な木管フルートを特注で作ってもらい
「左手のフルーティスト」として演奏家を再スタートした、という物語。

 

『左手のフルーティスト』畠中 秀幸/著 音楽之友社 2024/3/25
(Amazonで見る)

251206-hidarite

 

 《2011年5月、音楽を愛し、将来を嘱望された建築家が脳出血に襲われ
  る。右半身の機能を失った彼は望みを捨てず、左手のみで動かせる
  木管フルートを特注し、ついに「左手のフルーティスト」として舞台
  に立つ。/TBS全国ネットでも紹介された「左手のフルーティスト」
  畠中秀幸の、病に倒れ、それを乗り越えるまでの数々の苦悩や喜びを
  描く。巻末に左手のピアニスト・舘野泉との特別対談を収録。》

著者について
 《建築家・音楽家。1969年広島県生まれ。9歳よりフルートを始め、
  中学3年より「個人コンクール北海道大会」で3年連続1位。1994年
  京都大学工学部建築学科大学院修士課程修了。2003年建築設計・
  音楽企画事務所「スタジオ・シンフォニカ」設立。2009年札幌市
  都市景観賞を当時史上最年少で受賞。2002年から12年間北海道工業
  大学非常勤講師。2009年北海道吹奏楽プロジェクトを設立、代表を
  務める。2011年に脳卒中を患い右半身の機能を失いながらも、建築家
  ・左手のフルーティスト・指揮者として活躍中。2019年札幌文化芸術
  劇場hitaruオープニングイベント音楽監督。2022年7月札幌コンサー
  トホールkitara、2023年2月札幌時計台ホールにて公演。2023年4月
  札幌G7環境大臣レセプションにて演奏。2022年一般社団法人「結び」
  理事長に就任。2024年3月初ソロCD「音の建築」をリリース。》

目次
I 運命の日 7
II フルートとの出会い 27
「最初の知らせを聴いたとき、『畠中は死なないよ』と思いました」
 北海道北広島高等学校教諭 笠原 禎さん 53
III 建築と向き合う 59
IV 建築のような音楽、音楽のような建築 73
V 左手のフルーティストとして 97
251206-hidarite-f

「ひとりの人生がかかっているから、できませんとも言えません」
 山田フルート・ピッコロ工房 山田和幸さん 113
VI 目指すべきもの 123
舘野泉&畠中秀幸 特別対談
「左手になって、自分たちの音楽は変わったのか?」133
あとがき~「さかいめ」をめぐる旅~ 145

 

 ●左手のフルーティストとして

前号では、IV章までの紹介でした。
今回はそのあとの、V章以降および対談からの紹介です。

 ・・・

(以下略)

 ●世界でひとつだけのフルート
 ●山田フルート・ピッコロ工房 山田和幸さん
 ●目指すべきもの
オランダの画家、ユディト・レイステル
(Judith Jans Leyster:1609ー1660)「フルートを吹く少年」
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 ●音楽は両手とか左手とかじゃなくて、もっと本質的なこと
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 ●世界に一本だけのフルート
 ●音楽は、命の軸
 ●自分でこれは正しいんだ、と思ったことをやれ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【編集後記】本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(36)<左利きの人の本>新規発見本紹介~左手のフルーティスト(後編)」と題して、前回の続きでV章以降を紹介しています。

この【編集後記】では、冒頭と見出しのみの紹介です。
(*注:メルマガの本文は、一週間後にこのブログで別途、【最新号】として全文公開します。)

前回同様、左利きの人ではない、左手使いになってしまった人、<左利き者の証言・左手のフルーティスト編>をお送りしています。
右半身不随の障害者の人で、左手を使わざるを得なくなった人のお話ですが、さいわいフルートという楽器は、左手だけでもかなりの音を出すことができるそうで、慣れ親しんだ木管フルートの工房が近くにあり、特注の木管左手用フルートを制作してもらい、演奏家として復帰されました。

巻末には、「左手のピアニスト」として著名なピアニスト・舘野泉さんとの対談が収められています。
同じ右手が不自由になった「左手」の音楽家としての、音楽との取り組みが語られています。

「左手になったことで音楽は変わったか」という問いに、音楽の本質は変わらない、というお答えでした。

これは右利き左利きに関してもいえるのではないでしょうか。
右利き仕様の楽器でしか「音楽を奏でられない」ということではなく、左利き仕様の楽器を使っても奏でられる「音楽の本質は変わらない」ということではないでしょうか。

勇気を持って、左利き仕様の楽器の普及目指して取り組めそうな気がします。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
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2025.12.13

【最新号】楽器における左利きの世界(35)左手のフルーティスト-週刊ヒッキイ第699号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

 

【最新号】

第699号(Vol.21 no.22/No.699) 2025/12/6
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(35)<左利きの人の本>新規発見本紹介~
『左手のフルーティスト』畠中秀幸」

 

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第699号(Vol.21 no.22/No.699) 2025/12/6
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(35)<左利きの人の本>新規発見本紹介~
『左手のフルーティスト』畠中秀幸」
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 今回は、前号で紹介しました<左利きの人の本>新規発見本の二冊目、
 正確には「左利きの人」というより、「左使いになってしまった」
 演奏家さんの本を紹介しましょう。

 

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  ★ 左手があるじゃないか ★

 <左利きの人の本>新規発見本紹介

  『左手のフルーティスト』畠中 秀幸 音楽之友社

  <左利き者の証言・左手のフルーティスト編>
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 ●左利きの人を紹介する本(2)『左手のフルーティスト』

建築家でフルート奏者として活躍中の畠中さんが、脳出血に倒れ右半身
不随となり、左手で演奏できる特別な木管フルートを特注で作ってもらい
「左手のフルーティスト」として演奏家を再スタートした、という物語。

 

『左手のフルーティスト』畠中 秀幸/著 音楽之友社 2024/3/25
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 《2011年5月、音楽を愛し、将来を嘱望された建築家が脳出血に襲われ
  る。右半身の機能を失った彼は望みを捨てず、左手のみで動かせる
  木管フルートを特注し、ついに「左手のフルーティスト」として舞台
  に立つ。/TBS全国ネットでも紹介された「左手のフルーティスト」
  畠中秀幸の、病に倒れ、それを乗り越えるまでの数々の苦悩や喜びを
  描く。巻末に左手のピアニスト・舘野泉との特別対談を収録。》

著者について
 《建築家・音楽家。1969年広島県生まれ。9歳よりフルートを始め、
  中学3年より「個人コンクール北海道大会」で3年連続1位。1994年
  京都大学工学部建築学科大学院修士課程修了。2003年建築設計・
  音楽企画事務所「スタジオ・シンフォニカ」設立。2009年札幌市
  都市景観賞を当時史上最年少で受賞。2002年から12年間北海道工業
  大学非常勤講師。2009年北海道吹奏楽プロジェクトを設立、代表を
  務める。2011年に脳卒中を患い右半身の機能を失いながらも、建築家
  ・左手のフルーティスト・指揮者として活躍中。2019年札幌文化芸術
  劇場hitaruオープニングイベント音楽監督。2022年7月札幌コンサー
  トホールkitara、2023年2月札幌時計台ホールにて公演。2023年4月
  札幌G7環境大臣レセプションにて演奏。2022年一般社団法人「結び」
  理事長に就任。2024年3月初ソロCD「音の建築」をリリース。》

 

目次
I 運命の日 7
II フルートとの出会い 27
「最初の知らせを聴いたとき、『畠中は死なないよ』と思いました」
 北海道北広島高等学校教諭 笠原 禎さん 53
III 建築と向き合う 59
IV 建築のような音楽、音楽のような建築 73
V 左手のフルーティストとして 97
「ひとりの人生がかかっているから、できませんとも言えません」
 山田フルート・ピッコロ工房 山田和幸さん 113
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VI 目指すべきもの 123
舘野泉&畠中秀幸 特別対談
「左手になって、自分たちの音楽は変わったのか?」133
あとがき~「さかいめ」をめぐる旅~ 145

 

 ●<左利きミステリ>「フルートと短機関銃のための組曲」

前回のコラボ編の(後編)の『レフティやすおの楽しい読書』で、
<左利きミステリ>の新発見作に、左手だけででフルートを演奏する男
が登場しています。

 

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』(まぐまぐ!) 2025(令和7)年11月15日号(vol.18 no.19/No.399)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書 コラボ企画:第8回(後編)
<左利きミステリ>新規発見作<海外編><国内編>紹介」
・『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフやすおのお茶でっせ』
2025.11.22
【最新号】ヒッキイ楽読[コラボ]第8回(後)<左利きミステリ>新規発見作-楽しい読書第399号

 

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 ●「フルートと短機関銃のための組曲」フレドリック・ブラウン

1942 (アメリカ)「フルートと短機関銃のための組曲」フレドリック・
ブラウン 越前敏弥/訳 [外]
Suite for Flute and Tommy Gun shoshtu 
初出:Street & Smith's Detective Story, 1942年6月
<左手フルートでアリバイ作り>
――左手だけで演奏できるフルートの曲を作曲した犯人、左手にフルート
 (左手だけで吹ける音がいくつかある)、右手に短機関銃。
・『死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選』フレドリック・
ブラウン 小森収/編 創元推理文庫 2023/9/28
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 《「ただ、ふつうのフルートでも、左手だけで吹ける音がいくつか
  あるんですよ。それもずいぶんたくさん。第一オクターブのGから
  第二オクターブのCまで、それにいちばん上のオクターブでは
  ほとんどの音が片手で出せます。/(略)殺人は計画しただけで
  なく、そのために曲を作ったんですよ。やつの書いた組曲のほとんど
  が、片手で演奏できる高さに設定されています。(略)われわれを
  アリバイとして利用するつもりだったんです。(略)」》p.221

「編者解説」小森収
 《(略)「フルート……」は、日本の大家の有名な作品に類似の
  アイデアがあります。(略)》p.439
--

 

この小説の説明が本当なら、
 《ふつうのフルートでも、左手だけで吹ける音がいくつかある》
のだそうです。

そう聞きますと、この畠中さんが「左手のフルーティスト」として
やってみよう、という気持ちになられたのも分かるような気がします。

実際には、多くの難関が待ち構えていたようです。

 

 ●「そこそこなんでもできてしまう」人

その前に「著者について」にもありましたように、
畠中さんの経歴を簡単に見ておきましょう。

最初にこの本を読んで思ったことは、幼少時からとにかく何でもできる
人――特別に努力したというわけでもなく。
世の中にはそういう人がいるもんなんですね。

 《実を言うと、これまであまり努力をしてきた記憶がない。/小さい
  ころから、そこそこなんでもできてしまうし、飽き性なので、ちょ
  っとできたら深く追求しない。フルートもほとんど練習したことが
  なかった。楽譜を見たら吹けてしまうし、コンクールに出たら一位を
  取れてしまうし。》p.24

本書の「著者について」を御覧頂いてもおわかりのように、京大出身で、
建築家で音楽家の二刀流。
建築家としても一流で、音楽家としてもフルーティストで指揮者。
音楽を活かせる建築というオリジナルな建築設計家でもあるようです。

そして、脳出血で右半身不随になったといっても、今度は努力して、
音楽家としても、特別な楽器を製作してもらって、復帰。

スゴい人です!

 

 ●「励ましの言葉」

ところが、今はすごく努力している、といいます。

脳出血で倒れて入院三日後、現代美術の巨匠、端聡(はた・さとし)さん
が来て、

 《「全然大変じゃない。これで畠中さんはアーティストとして、
  相当な資格を手に入れたんだから」》p.14

と。

 《「むしろラッキーだよ。おかげで健常者と障がい者のふたつの感覚を
  手に入れることができた。死ななかったんだし、大丈夫だよ」/
  彼はこうも言った。建築家としても音楽家としても、片方の手があれ
  ば十分、図面も引けるし、フルートがダメなら違う楽器をやっても
  いいじゃないかと。》同

この楽天的な言葉に、暗示を掛けられた、というのです。

そして、入院三日後にはリハビリを始めた、といいます。

いままで左手で字を書いたこともないし、ご飯を食べたこともない、
果して上手くいくのか、という不安も。

 《実際にやってみると、左手でそこそこ名前は書けたし、ご飯も食べ
  られた。たぶんそれはフルートを演奏していたからだと思う。実は
  フルートは右手より左手を多く使うのだ、右手ばかりリハビリさせ
  られたけど、やはりそれはむずかしかった。だったら左手の巧緻性を
  高めるほうが早い。自分の名前は特に一生懸命練習した。》pp.15-16

 《先生の「リハビリの初期でがんばったら、最長不倒距離がどこまで
  伸びるかわかりませんよ」という言葉を聞いて、僕はもう一度ステー
  ジに戻りたいという思いを新たにした。ただ、片手で指揮はできる
  だろうけど、はたしてフルートは吹けるのか? という疑問符は
  終始ついて回ったけれど。》p.16

畠中さんは、奥さんから畠中さんがフルートを吹けないのなら、ご自分も
一緒に演奏していたクラリネットを辞めようと思っている、と聞かされ、
これはどうしても復活しなければ、と決意させるきっかけになった、と
いいます。
畠中さんがリハビリに集中できたのは、病院の優秀なスタッフさんたちの
おかげもさることながら、このようなまわりの人の言葉、リハビリを
頑張る仲間の存在が、大きかったといいます。

 

 ●病気と音楽

 《病気をしたことで、こんなふうに思うようになった。/自分の中に、
  多少身体が不自由な人が入ってきた。そこで対話が生まれ、その対話
  が増幅して、違う人ともつながることができるようになってきた。/
  だからいま、僕のフルートが聴き手の心の中にまっすぐ入っていくこ
  とが増えて来たのだと思う。/あのとき、端さんが「アーティストに
  とって最高の武器を手に入れた」と言ったのは、そういう意味だった
  のではないか。もし自分の中に良質な循環ができつつあるのなら、
  僕は病気をしたことを感謝しなくてはならないのかもしれない。/
  いま、幸いにも、「左手のフルーティスト」としてステージに立たせ
  ていただいているとき、僕はそんなことを感じながら自分の音楽と
  向き合っている。》p.22

半身不随の身体というものは、この「麻痺の状況」という段落の記述を
読みますと、想像を絶するといっても過言ではない状況のようです。

筆者も年を重ね、あちこち気になる部分が出てきて、ちょっとした病気に
もなり、少しは病気を持つ人の気持ちが理解できるようになった気でいま
したが、その程度ではないというのが実態のようです。

それでも、病気による負担増を、こういうふうに多くの人の言葉を受けて
肯定的に受け止められるのは、やはり強い人だなあ、と思います。

 《それでも僕には前を向く覚悟がある。「新しい音」を見つけたから
  だ。》p.23

障害のある身体と健常な身体のあいだで音が鳴っている、そこからさらに
広がって、自分と他者、聴いてくれる人とのあいだに音楽が存在する、
それがシンクロする、と。

 

 ●生い立ちからの話

生い立ちからのお話が出てきます。
弟さんを早くに亡くし、お母さんが死んだようになり、弟の分も生きる
ようになった畠中さん。
お父さんは野球好きで、野球をやっていた。お父さんは東大なら二塁手
なりできるのでは、と考えていた、とか。
お母さんは教育熱心、音楽の素養はそこから来ているとか。
京大の建築科に進み、音楽も続けていたとか。

建築家として大きな仕事をこなした後、32歳で
建築家として音楽家として、自分の家を建てます。

 《とにかく、音楽と建築が融合したこういう空間を作りたいと、自分の
  方向性を表明したかった。光通し、音通し、風通しがよくて、生活
  することイコール音楽だと言えるような空間、人が住むにはこういう
  空間。人が住むにはこういう空間が理想なんだとアピールするモデル
  ハウスのつもりで建てたのが、自宅でもある「途上の家」だ。》p.80

 

 ●左手の設計

 《僕の中では、「途上の家」と「ゲストハウス・ポエティカ」と「六書
  堂新社屋」、そして「惠弘寺」が代表作だと思っている。》p.92

「惠弘寺」以外はみな病気になる前の作品だそうです。

 《(略)病気をしていちばん変わったのは、左手で図面を引くように
  なったことだ。/右手でスケッチすると、音楽と同じで、ヴィブラー
  トは掛けられるし、自在に技術を使ってしまう。僕のもうひとつの
  リビドーとして、「芽室市ふるさと歴史館」のような曲線のものも
  ある。広々とした風景の中に建築がずっとあるのは美しい。ただし、
  こういう曲線は右手のときに出てきたが、左手ではなかなか出てこ
  ない。まずスケッチするのが難しい。右手が使えなくなってからは、
  シンプルな形しか出てこなくなった。/でもそれが自分の新しい形だ
  と思っている。これからどんな形が出てくるのか、自分でも楽しみで
  ならない。》同

その後、中国の都市計画に携わることになりますが、コロナ禍で中断。
そこで表現しようとしたものは――

 《(略)音楽は、ヴィブラートを掛けられない、タンギングもできない
  となり、音そのものと向き合うしかなくなった。建築も右手の機能を
  失い、さまざまな手法を封じられたことで初期の衝動が抑えられ、
  シンプルな形で勝負するというアアルトの本質に近づいているような
  気がしている。》p.94

それが中国の計画で、左手で考えられる最も複雑な形だ、といいます。

 

 ●非利き手の左手から生まれるもの

以前、片岡鶴太郎さんが、左手で字や絵を描くことをタレントさんらに
教えるテレビ番組を見たことがあります。
普段右手でしか絵筆を持ったことのない右利きの人が、左手に持って
描いてみると、今までとは違う自分が表現できるようになる、
と話しておられました。

(片岡鶴太郎さんは、ボクシングを始めてから、自分のなかにあった
 左利きの要素に気付いたそうです。通常右利きの場合は、左手左足が
 前に出て右手右足が後ろにおくスタイルを取ります。左利きの場合は
 その逆で、右手右足が前で左手左足が後ろというサウスポースタイル。
 スケートボードに乗るときのグーフィースタンスと同じです。
 片岡さんはこのサウスポースタイルしかできない、というのです。
 その後、上に書きましたように、左手を使った書や絵を描くように
 なられました。)

 

筆者が考えるところでは、利き手である右手で描くと、普段の
“常識的”な、意思的、能動的なものが前面に出て来るのに対して、
非利き手である左手で描くときには、もっと情的なもの、受動的なものが
表に出て来るのではないか、という気がします。

巧みさや巧緻さというものが、筆も上手く扱えない分、消されてしまう。
反面、そういう巧みさで補えない分、より本然的な情動が表に出て来るの
ではないか、と。

左利きでない人が左手を使わなければならない状況においても、
同様に、非理知的、巧妙さを伴わない、ときには不自然かもしれない
表現が“自然と生まれてくる”のかもしれません。

うまく表現できないのですが、技術的に乗り越えるのではなく、
情動的に乗り越える、とでもいうのでしょうか。

そういうものが非利き手から生まれてくるような気がします。

畠中さんの場合、同様なときに直線的な表現であったり、
シンプルな形である、といいます。

何でもできる利き手によるゆえに、変に凝ったものとなることはありうる
と思います。
そうではなく、その時の状態でできるもっとも自然な姿形――
それが、非利き手による設計や音楽となっているのではないでしょうか。

 

*参照:

“左手の木管フルーティスト”畠中 秀幸

畠中秀幸 | 左手のフルーティスト | 札幌市 - Wix.com

音楽で世界を調和する ~左手のフルート奏者 畠中秀幸~|TBSテレビ

 ・・・

次回は、引き続き、(後編)として「V 左手のフルーティストとして」
「VI 目指すべきもの」
<左手のピアニスト>舘野泉さんとの特別対談
「左手になって、自分たちの音楽は変わったのか?」
について紹介してみます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(35)<左利きの人の本>新規発見本紹介~『左手のフルーティスト』畠中秀幸」と題して、【最新号】版ブログは本誌全文転載紹介です。

「別冊 編集後記」は、【編集後記】版で↓

2025.12.6
【編集後記】楽器における左利きの世界(35)左手のフルーティスト-週刊ヒッキイ第699号

 

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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
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