2022.07.02

左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(5)フルート-週刊ヒッキイ第622号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第622号 別冊編集後記

第622号(No.622) 2022/7/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(5)フルート演奏の右左」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第622号(No.622) 2022/7/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(5)フルート演奏の右左」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「左手・左利き用楽器」による左利き楽器演奏について考える、
 の5回目です。

 前回に引き続き、フルートのお話を。

 今回は、思うようにお勉強が進んでいないので、
 以前見つけたサイトの記事から、フルート演奏の右左について。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界 (5)
  ◆ フルート演奏の右左 ◆
   ~ 右と左が逆になるだけで…… ~  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●フルートの左演奏

前回、オランダの画家、ユディト・レイステル
(Judith Jans Leyster:1609ー1660) 描くところの
絵画「フルートを吹く少年」を紹介しました。

昔のこのように人により、「左演奏」で吹く人もあった
という事実を紹介しました。

実は、現代においてもこの少年のように左演奏で吹く人ともいるのだ、
という事実を紹介しましょう。

 

20141119hidarikiki-flute

(画像:左利き用のフルートって右手すごい疲れそう...(<フルート 吹奏楽垢> 2014.11.19twitter より))

 

 ●その1「左利き用フルート」

「フルートと音楽の日々」というサイトの記事

Aihara 左利き用フルート:Yamano Flute World '14 [楽器]

「左利き用フルート」が紹介されています。

相原さんという人が作ってしまった、といいます。

201489hidarikikiflute

(画像:左利き用フルートの構え(『フルートと音楽の日々』「Aihara 左利き用フルート:Yamano Flute World '14」より))

 

201489flute-hidari-migi

(画像:左利き用(左)と右利き用(右)のフルート(『フルートと音楽の日々』「Aihara 左利き用フルート:Yamano Flute World '14」より))

普通のフルートと左利き用フルートの写真が見れます。

左利き用フルートは、

 《鏡に映したようです。/
  リッププレートも反対です。/
  実際に構えるとこんな感じです。》

 《左利きの方がフルートを習い始めるには良いかもしれませんね。》

 《例えば普通のフルートを構える先生と向き合って
  レッスンを受けると、まるで鏡に向かっているようで、
  考えようによってはやりやすいかもしれません。》

これは、大いにありではないでしょうか。

今でも右利きの親御さんが、左利きのお子さんに何かしら教える際に、
どうすればいいですか、という問いには、
私は「向き合って教えるのがよいでしょう」とお答えしてきました。

それと全く同じですね。

 

「リハビリ用にも良いかも」という意見もあったそうです。

 《フルートやヴァイオリンは非常に不自然で
  体に無理がある姿勢を取り続けます。/
  反対に構えることによって体のバランスを取る
  という意味だそうです。》

右投げのダルビッシュ投手が、
試合前の練習で左投げするようなものですね。

身体の左右のバランスを取るために、よいそうです。

整体の先生も、こういう助言をしているとききました。
右利きの人は、ふだん右手だけでたいていのことはできてしまうので、
意識して左手・左側を使うようにした方がいいそうです。

 

 《吹いてみましたが、いや吹こうとしてみましたが、
  まずいちいち考えないと持つ事さえできません。/
  なんとか構えて息を吹込みましたが、
  いつもの音とは全然違うただのボーッという音が出るのみで、
  キーを間違いなく押さえる事に気を取られて、
  正しい指使いをするどころではありません。》

単に左右が入れ替わっただけで思うように吹けないというのは、
「慣れ」という力のせいなのか、「利き手」の違いの問題なのか、
おもしろいと思います。

最後に、こうあります。

 《面白い試みですが、何本売れるかは想像するのも難しいですね。》

この辺が、左手・左利き用品を作る際の問題なのですね。

単純に、使ってくれる人(左利きの人)の絶対数が少ない上に、
そのうち、習慣に逆らってあえて左用を使ってみよう、
と試みてくれる人が何人いるのか、という問題です。

左利きの人の場合、一般的な製品が本来右利き用のものであっても
「右利き用」と認識できておらず、
「こういうものだ」という思い込みがあり、
改めて「左利き用」がありますよ、といわれても、
素直に「そうなんだ、使ってみよう!」とはならないものなのです。

左利きの人は、とにかく生まれたときから
右利き仕様の社会にどっぷりつかって生活してきたので、
右利き仕様が一般的になっている、その習慣に逆らう、常識を覆す、
慣れた道を外れるというのは、なかなかできないものです。

私のように一旦、違和感に目覚めてしまった人でもない限り、です。

 

 ●その2・特別注文の「左利き用フルート体験」

「ThinkingCatHouse」というサイトには、
2013年9月 2日 (月)
左利き用フルート体験

という記事がありました。

左利き用フルートの初体験の感想です。
特別注文のフルートだそうです。

 《ただ単に、左側に構えるだけなんですが。。。》

結構大変だったそうです。
みなさんフルートの先生だった、というのですが。

 《まず、唇と手で楽器がうまく安定しない!
  日頃と逆に指を使わないといけないため、もーぐちゃぐちゃです。》

 

 《フルート、初めての時にどんなに大変だったか、
  思い出した〜/
  生徒さんの気持ちがよくわかるようになったかも。

  当たり前にできてることを、ちょっと反対にしただけで、
  こんなにできないとは。/

  できない時のあせり、緊張感。/
  脳にとっては、とても刺激的な体験をすることができました。》

左右が逆になるだけで、「脳が混乱する」んですね。

この左利き用フルートを右利きの人たちに体験してもらうと、
左利きの苦労というものが少しは実感してもらえるのかもしれません。

とはいえ、こういう感想もありますので、
本当のところはどうなのか分かりませんけれど……。

 《(フルートやってない方には、
  どっちでも同じかもしれませんね。。。》)

しかし、ということはですね、
初心者なら右利き用も左利き用も関係ない、
ということかもしれませんね。

初心者は、自分の好きな方で演奏すればいい、ということです。

ただし、教えてくれる人の問題があるかもしれません。
先生はみな、
右用しか練習してこなかった人ばかりでしょうから。

 

 ●「両手を使うので……左右は関係ない」のウソ

左手・左利き用品について何か話そうとすると
よく言われることの一つに、

 「○○は両手を使うので、利き手の左右は関係ないのでは?」

という言葉があります。

この場合の「両手を使う」とされる動作の場合、
たいていは本当に左右差のない動作なのかどうか、
という点は無視されています。

たとえば、字を書く動作にしても、実際には「両手」を使っています。
字を書くために「筆記具を持つ手」がある一方、
反対の手では字を書こうとする「用紙を押さえている」ものです。

この場合も「両手を使っている」という表現は無効ではないでしょう。

 

「楽器は両手で演奏するものが多いので左右はあまり関係ないのでは?」
という意見があります。

これもよく考えればわかると思いますが、
実態を無視した言葉といえるのではないでしょうか。

 

一眼カメラの時にも書きましたが、
「両手を使う」といいましても、
それぞれの手には役割分担というものがあります。

一眼カメラの場合は、「シャッターを切る」のが右手、
「絞りやピントを合わせる」のが、左手。
写真はシャッターを切らないと写りません。
一番大事な動作は、(シャッターを切る)右手で行います。

パソコンのタイピングなどもそうです。
両手の作業量だけをみれは、
若干右手側が多い(エンターキーやカーソルキー等で)
だけかもしれません。
反面、AやE、便利なタブTabといった
比較的使用頻度の高そうなキーが左手側に割り振られています。

タイピングの回数のみでは左右差は少ないかもしれません。

しかし、それぞれのキーの重要度ではどうでしょうか。
エンターEnterキーやカーソルキー、バックスペースBackSpaceや
デリートDeleleteキーなど、重要度の高いものはみな右手側にあります。
さらにいえば、
両側にあるキー(シフトShiftキーなど)でも
その面積が左右で違っていたりします。
当然のように、
右利きの人にとって不自由な筈の左手側のキーのほうが大きいのです。

 

楽器に話を戻しましょう。

楽器でもギターやバイオリンを例に取れば、
よくおわかりになると思います。

通常のこれらの楽器は、
弦を弾いて音を出す方の手は右手。
弦を押さえて音の調整をするのが左手。

このシリーズの初回にも書きましたように、
楽器で一番大事なことは、まずは「音を出す」ことです。

これらの楽器では、右手で音を出します。

「両手を使う」といっても主体は「右手」です。
極言すれば、左手はなくても音は出せます。

それが何を意味するか、言葉は不要でしょう。

「両手を使っているから、利き手の左右は関係ない」は、
まったくのウソです。

 ・・・

今回は、簡単ですがこの辺で。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「★600号までの道のり」は、お休みです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(5)フルート演奏の右左」と題して、今回も全紹介です。

前回に引き続き、フルートの左利き用についてのネット情報の紹介です。

 ・・・

フルートに関しましては、結構左利き用の記事があり、それだけ「左利き用フルート」という楽器そのものがある、ということなんですね。
この事実は、全く知りませんでした。

探せば、結構いろんな楽器で左利き用があるのかもしれません。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ

 

| | Comments (0)

2022.06.04

左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(4)昔の楽器-週刊ヒッキイ第620号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第620号 別冊編集後記

第620号(No.620) 2022/6/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(4)昔の楽器」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第620号(No.620) 2022/6/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(4)昔の楽器」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「左手・左利き用楽器」による左利き楽器演奏について考える、
 の4回目です。

 前回は、左右の手・腕の動きを一つの鍵盤で試すことができる
 「左右合体型鍵盤」について考えてみました。

 今回は、一部その続きと、昔の楽器には左右の別がなかった、
 というお話を。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界 (4)
  ◆ 左利き演奏と右利き演奏 ◆
   ~ 原始、楽器に左右はなかった ~  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●前回の続き――楽譜の左右

前回紹介しました、ガボちゃんさんのブログ

2022.4.5
妄想楽器?(^_^;)

に、余談としてこうあります。

 《右から左へ進行する楽譜はアラビア語圏であります。
  歌詞の進行方向の事情からでは?。過去日記です。》

その過去日記をみますと、

2008.07.07
ウイグル音楽の楽譜 (2)

 《ウイグル語ってアラビア語系だから、
  日本語や英語、中国語などと違い
  右から左へ進む横書きなんですよね。
  ↑
  (この文だと「。ねよすでんなき書横む進へ左らか右」
  ってことです。)
  だから、楽譜も右から左へ進むわけで、(略)》

220602-200877gabochan

慣れの問題があるとはいえ、
この逆綴り(進行)の楽譜というのは、結構大変な感じを受けます。

まあ、考えてみますと、私たちの日本語というのは、
本来は縦書きで、右から左へと進行します。

マンガ本も、右側のページから左側のページへ、
右のコマから左のコマへと読み進むので、
外国の人は最初は戸惑うようです。

その辺と同じ感覚でしょうか。

 

前回、右利きの人の場合、キーボードは左から右へ、
低音から高音へ弾いていく方が、腕の動き的に都合がよいのでは?
と書きました。

曲の展開的にも、
そういう方向性(低音から高音へと)が多いように思うのです。

そういう展開(左から右へ・低音から高音へ)が
右利きの人の心身的に快適なのではないか、という気がします。

ところが、楽譜の進行が逆に、右から左となりますと、
ちょっと混乱するような気がするのですけれど、どうなのでしょうか。

この右から左への楽譜は、
左利きの人が左利き用の逆キーボード(右から左へ・低音から高音へ)
を手にして、左利き演奏が実現した暁には、
感覚的に都合のいい楽譜になるのではないか、という印象があります。

 

 ●原始、楽器に左右はなかった

ここで、また別のお話を――。

以前ネット検索で見つけた記事です。

フルートを吹く少年 2019-12-08 01:13:44

オランダの画家、ユディト・レイステル
(Judith Jans Leyster:1609ー1660) 描くところの
「フルートを吹く少年」という絵画のお話です。

220602-2019128furuuto

 

 《この少年が吹いているフルートは一時期物議をかもしました。
  フルートの構えが左右逆であることで、
  反転しているのではないか?と言われたのです。

  現代のフルートはキーが複雑で右に構えるしかありません。

  この作品が作られた1630年頃はバロック時代。
  バロックフルートが発明されていました。

  四つに分かれて、金属キー
  がついています。

  それよりも古い時代
  ルネサンスのフルートトラヴェルソは

  こんな感じ 
  穴が空いているだけなので、左右どちらにも構えられます。
  この少年の吹いているのは、ルネサンスフルートに近いものでは?

220602-2019128furuuto-2

 

  フルートは新しい楽器の発達ともに
  古いタイプの楽器は忘れさられた。
  というわけではなく、
  実際には国ごと、地域ごと、町ごとに横笛があり、
  現代でもそういう楽器が人の生活に根差して活躍しています。》

とありました。

昔の横笛は、穴が空いているだけで、左右どちらにでも構えられた、
というところが、新鮮です。

何事も同じだと思うのですが、
そもそもの始まりは、たいていのもので、左右性というものはなかった、
と考えられます。

 

例えば、漢字なども、
そもそもは右手で書きやすい形のものではなかった、ようです。

単にそのものの形を映しただけの象形文字から始まっているのです。

左から右へ線を引くといった規則や、横画は右下がりの傾きで引く、
といった決まりはなかったのです。

それが時代とともに、右手で書くときに便利なように、
特定の方向、角度を持たせるように変化していったのです。

今のような右手の書き癖が標準化して、
文字としての美形と認められるようになったのは、
文字が生まれてしばらくたってからのことでした。

 

楽器も初めは、単に音を出すだけの道具に過ぎなかったものが、
より色々な音を出せるように工夫されてきたのでしょう。

その過程で、右利きの人が多数なので、構え方や音の調節の仕方など、
右利きに使いやすい形に変形(進化?)していったのでしょう。

 

世界各地にある様々な楽器を見ていけば、
きっとその歴史は、そういう左右の別のないものから、
左右性を持つものへと変化していったのではないでしょうか。

調べてみるとおもしろいかもしれません。

今ある近代的な楽器の大半は右利き仕様ですが、
歴史を見てゆけば、いろんなものが出てくるでしょう。

そして、この方が書いておられるように、
世界には、地域や文化等の生活に根ざした、左右性のない楽器や、
左利きの人の演奏に向いた左仕様の楽器もまだまだあるのではないか、
と思われます。

アラビア語が右利きの人には不都合な?右から左へ筆記するように、
左利きの人に向いた?楽器が何かしらあるのではないか、と。

 ・・・

今回は、簡単ですがこの辺で。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(4)昔の楽器」と題して、今回も全紹介です。

今回も全文転載です。
短いので、まあ、今回はこんなものでしょうか。

 ・・・

この「フルートを吹く少年」の絵は、左右反転しているのでは? という疑問が持たれたそうですが、壁に掛けてあるバイオリンの横のリコーダーらしきものは、最下段の穴の位置が構えたときの右側によっており、右利き仕様のものになっています。
ですから、左右反転はないでしょう。

今でも小学生時代のリコーダー(縦笛)を持っています。
それもこれと同じ穴位置です。

これが右利き仕様だというのは、横笛のように横に構えれば分かります。

笛の先を右横に持ってきても、このままの持ち方でも不都合はありません。

逆に、左右の手をそのままに、左側に構えようとしますと、腕が窮屈で演奏できません。
左右の手を上下入れ替えれば、左側にしても構えられます。

 ・・・

下調べが思いのほか進んでいません。
音楽や楽器に興味はあるのですが、根本的に知識がないので、なかなかこの話題を広げて行けません。

実は、他にも、30代初めに買ったおもちゃに毛が生えたような、カシオのミニキーボードなんかも持っています。
弾けもしないけれど、弾きたい気持ちはあって……。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ

 

| | Comments (0)

2022.05.07

左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(3)左右合体型鍵盤-週刊ヒッキイ第618号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第617号 別冊編集後記

第618号(No.618) 2022/5/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(3)左右合体型鍵盤の提案」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第618号(No.618) 2022/5/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(3)左右合体型鍵盤の提案」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「左手・左利き用楽器」による左利き楽器演奏について考える、
 の3回目です。

 前回は、左利きピアノの紹介と、
 鍵盤演奏時の腕を動かす方向という観点から、
 右手・右腕演奏と左手・左腕演奏の違いについて考え、
 左手・左腕の流れは「右から左」が自然であり、
 左利き演奏者のための「左利き演奏」という選択肢を提案しました。

 今回は、これら左右の手・腕の動きを一つの鍵盤で試すことができる
 「左右合体型鍵盤」について考えて見ようと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界 (3)
  ◆ 左利き演奏と右利き演奏が同時にできる ◆
   ~ 「左右合体型鍵盤」の提案 ~  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●ガボちゃんさんのブログから――左右合体型の鍵盤

いつも左利きや左右の問題を考えているガボちゃんさんのブログに
こんな記事が出ていました。

2022.4.5
妄想楽器?(^_^;)

 《単段の鍵盤楽器左右平等方法を考えてみました
  (妄想してみました(^_^;))》

 

なんと左右合体型の鍵盤の提案です。

記事内の合成の写真を参照してください。
(無断借用)
220405gabochan-keyboard

右側――右手・右腕パートは、
通常の右利き用の左から右へ音階があがっていく鍵盤。
左側――左手・左腕パートは、
それとは正反対の右から左へ音階があがっていく鍵盤。

これを真ん中の低い方の「ド」音をはさんでドッキングしたもの。

↓こんな感じでしょうか?

――――――――――――――――――――――――――――――――
←←【左手・左腕パート】←←←|=|⇒⇒⇒【右手・右腕パート】⇒⇒
~□□ □ □□□□□□ □ □□|●|■■ ■ ■■■■■■ ■ ■■~
~ラソファミレドシラソファミレ|ド|レミファソラシドレミファソラ~
←←←(高)←←←←←←(低)←←|音|→→(低)→→→→→→(高)→→→
――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 《左右どちらの手でも主旋律・伴奏の担当を選択できますし、
  人間工学的に都合のいい動き方ができます。》

というのです。

私が前回紹介した、通常のピアノの鍵盤の左右を入れ替えたものを、
通常のものにドッキングしたわけですね。

「人間工学的に都合のいい動き方」というのは、
前回説明しましたように、字を書くときの方向
(文字は横画を左から右へ(⇒)、横書きの行は左から右へ(⇒))
を考えてもらってもご理解いただけるように、
右手・右腕は、「左から右へ(⇒)」腕を「右へ引く(⇒)」動きが都合がいい。

逆に、左手・左腕は、
「右から左へ(←)」と腕を「左へ引く(←)」動きが都合がいい、のです。

それを踏まえています。

 

 

 ●使用法A――左右の手・腕を各サイドで個別に活用する

この「左右合体型鍵盤」の使用法を説明しましょう。

まずは、私の理解が正しければ、
ガボちゃんの最初に推薦している使用例。

【使用法(A)】
・合体型鍵盤の全体を利用し、
 左右それぞれの手・腕の動きを活かした使い方として、
 左サイドは左手で、右サイドは右手で演奏する

 

これは、右手が主旋律、左手が伴奏という従来からの演奏法でも、
右手は従来通り、右サイドで演奏し、
左手の伴奏は、逆方向に音階が配置されている左サイドで演奏する。

最初、慣れるまでは難しいかもしれません。

 

主旋律の右手を伴奏の左手が追いかけるような使い方をする曲の際には、
ちょっとキツくなるかもしれません。
従来のやり方なら、
自然に右手のあとを左手が追いかければいいのですが、
右手は右へ、左手は逆方向に、と動かすのは当初は難しそうです。
両手が左右股裂き状態になります。

 

ただ両手・両腕の動きというのは、
全く同じ動きをトレースする場合
――両手を同じ、右側なら右側に振る、
あるいは、右手も左手も右回りに回すような動作――もあれば、
自然に左右対称に逆方向に動いていくトレース法――
両手を左右に開く、もしくは右手は右回し、左手は左回しにする
というような――もあります。

従来の鍵盤演奏法では、
左右の手・腕は、右側同側トレースのやり方。
この左右合体型鍵盤演奏法では、
左右の手・腕は、左右反対側トレースのやり方です。

 

 

 ●使用法B――両サイドを別々に左右利き手別に活用する

こちらは、文字通り左右合体型の鍵盤を
それぞれ左右で別々に利用する、というやり方です。

右利きなり、左利きなり、それぞれの利き手別に演奏するわけです。

左利きの人は、
左側の「右から左へ(←)音階があがっていく(↑)」サイドを利用する。

右利きの人は、
従来と同じ「左から右へ音階があがっていく」サイドを利用する。

 

【使用法(B)】
・合体型鍵盤の左右それぞれのサイドのみを利用し、
 左側にある左利きパート、右側にある右利きパート、
 それぞれで、左右の利き手別に演奏する
・右利きのパートは、従来の鍵盤と同じで、
 左利きパートのみ、音階の並びが異なる

 

――――――――――――――――――――――――――――――――
←←←【左利きパート】←←←←|=|⇒⇒⇒⇒【右利きパート】⇒⇒⇒
~□□ □ □□□□□□ □ □□|●|■■ ■ ■■■■■■ ■ ■■~
~ラソファミレドシラソファミレ|ド|レミファソラシドレミファソラ~
←←←(高)←←←←←←(低)←←|音|→→(低)→→→→→→(高)→→→
――――――――――――――――――――――――――――――――

先にも書きましたように、
右手・右腕の自然な動きとしましては、
文字の書き方でも分かりますように、
「左から右へ(⇒)」という方向が都合がいい。

音階は、
「低音から高音へ(↑)」移っていく方が聴いていて気持ちがいい。

両方を合わせますと、
(右利きの人が得意な)右手・右腕では、
「左から右へ(⇒)」の方向で、「低音から高音へ(↑)」移行する方が
心身共に心地よい。

一方、(左利きの人の得意な)左手・左腕の動きでは、
「右から左へ(←)」「低音から高音へ(↑)」移行する方が都合がよく、
心地よい。

そこで
こういう左右の利き手の違いの特性を活かせる鍵盤楽器があると、
いちばんよい、ということになります。

 

 ●難点――オクターブが取れないこと

難点は、ガボちゃんがおっしゃるように、

 《難点?は、オクターブが取れない点ですが
  うちの電子ピアノで両手を広げてどこまで届くか試してみたら
  左右それぞれ3オクターブはいけそうなので、

  初心者向けの楽譜の演奏だったら
  足りる音域ではないかと思います。》

標準のキーボードでも、
実際の音数は半分になってしまうわけですから。
ミニ・キーボード的なものになる? ということでしょうか。
どうしても標準の演奏は難しい、ということになりそうです。

また、左右の手で音階の配置が異なり――逆になるので、
それに慣れるまでは難しい、といえそうです。

 

 ●位置づけ――ピアノ入門時の演奏利き手判定用楽器

この鍵盤を使いますと、
左右どちらの演奏が自分に合っているかを試すことが可能になります。

従来の「右型でいい」という人もいれば、
逆の「左型がいい」という人も出てくるでしょう。

それぞれの適性を知るよい機会になるはずです。

子供のときに、この鍵盤で簡単な曲を習いながら、
自分の適性を確認できることになります。

 

そういう意味で、
この楽器の位置づけとしては、初心者向けの「入門用」として、

 《利き手に関わらずみんなこれから始めて、
  ある程度の段階まで行ったら
  ピアノを右用にするか左用にするか選ぶのはどうでしょう?》

というのがガボちゃんさんの提案です。

これはおもしろいと思います。

ピアノ初心者向けに、どちらの手を演奏時の主役にするか――
いかにして利き手を活かすか――を決めるための練習用鍵盤楽器、
というところでしょうか。

 

従来の鍵盤楽器はみな一方的に「右利き用」――
「左から右へ(⇒)」「低音から高音に(↑)」移る――だったわけです。

左利きの人は、実際はその逆の「右から左へ(←)」が
“本当は弾きやすい”のではないか?
今までは無理して弾いていたのではないか?
才能を発揮できていなかったのではないか?
――という疑問があったのです。

それが事実かどうか検証することが可能になります。

 

 ●左利きの人は世の常識に流される

野球でも、左利きの人が右打席で打っているケースがあります。
その場合、実力を発揮できていないのかもしれません。

例えば“世界のホームラン王”と呼ばれた王貞治さんも、
子供の頃は右で打っていて、当時プロ野球選手だった荒川さん
(のちにコーチとなり一本足打法を伝授した)から
左で打つようにアドバイスを受けて、強打者となりました。

阪神で2000本安打を達成した鳥谷敬さんも、
少年野球当時は右打ちでしたが、
監督さんから左利きなら左で打ってみろとアドバイスを受け、
大学時代には好打者となり、プロ入り後、大成功を収めました。

左利きの人は自分の利き手の得意を活かすより、
こういうものだ、と世間の常識に流される傾向があります。

楽器演奏などは特にその極みだろうと思われます。
なにしろほとんど左用がないのですから、流されざるを得ないわけです。

そういう意味で、この左右合体型の鍵盤は、
改めて利き手を活かす方法を検証する機会を作ることができそうです。

 

また、右利きの人でも左手・左腕が得意というケースもありそうです。

野球でいえば、右利きでも左で打つイチローさんや松井秀喜さん、
今、投打の二刀流で注目されている大谷翔平さんのように。
右利きだから右用で、とは限らないのではないでしょうか。

従来、右用楽器で才能を発揮できなかった人もいるかもしれません。
本当は才能もありながら、
「身体的な事情」で成功できなかったとしたら、残念なことです。
そういう悲劇が起きないためにも、こういう両用楽器も必要でしょう。

 

 ●鍵盤ハーモニカに代わる入門鍵盤楽器をめざす!

私の思うに、鍵盤ハーモニカの次のクラスの鍵盤楽器、
もしくは鍵盤ハーモニカに代わる鍵盤楽器として利用する、
というのはいかがでしょうか。

鍵盤ハーモニカの位置づけは、
将来、ピアノに展開してゆくためのものとしての鍵盤楽器、
という意味合いもあるそうです。

 

ところが、鍵盤ハーモニカの場合、
残念なことに右利きタイプのものしかないのです。

で、鍵盤ハーモニカの左利き用を作ったり、
左利き・右利き両用タイプを作るのも大変でしょう。

こういう初心者向け左右合体型鍵盤楽器を作ることで、
次へのステップへと進めるのではないか、という気がするのです。

さらにその結果として、
左利き対応楽器の実現への道につながりそうに思われます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「★600号までの道のり」(13)第241号 ~ 第250号

第241号(No.241) 2010/12/11
 「左利きの教本について考える(1)後編」
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第ニ土曜日掲載
 ―その18― 左利きの教本について考える
  (1)ある幼児向け生活技術教本の不思議(後編) 
内容:「右利きの子供のための右利きの教科書」となっている
   『楽しく遊ぶ学ぶ せいかつの図鑑』。どのようにすれば、
   左利きの子にも優しい本になるのでしょうか。

第242号(No.242) 2010/12/18「名作の中の左利き(11)
『バルザックと小さな中国のお針子』他」
≪左利き学入門≫ ■名作の中の左利き■ ..第三土曜日掲載
  ―その11―『バルザックと小さな中国のお針子』他
『バルザックと小さな中国のお針子』ダイ・シージエ/著
  新島進/訳 ハヤカワepi文庫(2007/03)

第243号(No.243) 2010/12/25
 「<LYグランプリ>2011候補 2010年総ざらい(part4)」
 「第5回<LYグランプリ>2011読者大賞候補・
  2010年左利きの人・事・物 総ざらい(part4)」
内容:<LYグランプリ>2011候補を総点検。2010年ここまでの
   左利きの人・事・物を総ざらいしてみましょう。9-12月。

第244号(No.244) 2011/1/1
 「第5回<LYグランプリ>2011読者大賞アンケート」
第5回<LYグランプリ>2011読者大賞アンケート
  ―2010年左利きの人・事・物
1.「左利きの人」部門:サッカー日本代表、本田圭佑選手
2.「左利きの本」部門:『絶対うまくなる!ボウリング』
3.「左利きの物」部門:左右両用ペン型ハサミ・ペンカット
4.「左利きの物」部門:リーバイス「Lefty Jean」
5.「左利きの事」部門:「DESIGN for LEFTY」展
6.「左利きの事」部門:全員左利き逆回り「レフティー野球」
7.「左利きの事」部門:8.13 Enjoy lefteous Day
8.「左利きの事」部門:ブログネタ:右利き? 左利き?
9.その他: 上記以外「もっと他にあるやろ?!」

第245号(No.245) 2011/1/8
 「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ 新春放談(1)」
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第ニ土曜日掲載
 「新春放談―あるブログ記事への賞賛と疑問と反論(1)」
 「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート途中経過
内容:左利きの子を持つ左利きの母親によるブログ記事
   「左利きのお子さんを持つ方へ」への賞賛と疑問と反論。

第246号(No.246) 2011/1/15
 「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ 新春放談(2)」
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第ニ土曜日掲載
 「新春放談―あるブログ記事への賞賛と疑問と反論(2)
  “割高な左利き用のはさみ”と“Myはさみ”の思い込み」
 「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート途中経過
内容:左利きの子を持つ左利きの母親によるブログ記事
   「左利きのお子さんを持つ方へ」への賞賛と疑問と反論。第二回。

第247号(No.247) 2011/1/22
 「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ 新春放談(3)」
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲
 「新春放談―あるブログ記事への賞賛と疑問と反論(3)
素質という個性無視の“暴論”の持つ危険性」
 「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート途中経過

第248号(No.248) 2011/1/29
冬季臨時増刊「既刊号一覧2010年6月以降発行分(No.213-243)」
 ◆ 既刊号一覧 ◆ 
  左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
  バックナンバーの案内 2010年6月以降発行分(No.213-243)
 「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート途中経過

第249号(No.249) 2011/2/5「【左手書字考】
(1)左手で字を書くこと―再考」
━<左利きムーヴメント>宣言!━ ..第一土曜日掲載
【左手書字考】(1)左手で字を書くこと―再考
 「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート途中経過
内容:「左手で字を書くことに“理由”や“言い訳”はいらない」
   という観点から考えてみます。
   「左手書字の研究・第3部」につながるかどうかは未定です。

第250号(No.250) 2011/2/12
「250号&左利きグッズの日記念:左利き放談」
  第250号&左利きグッズの日記念:左利き放談
   利きの三態「右利きの人/左利きの人/中間的な人」
 「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート途中経過

 

――10号ずつの紹介です。
 第一土曜は、<LYグランプリ>2011候補の紹介 から 
  <左利きムーヴメント>宣言!━【左手書字考】 へ
 第二土曜は、<左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ>
左利きの教本について考える
 第三土曜は、名作の中の左利き
 第四土曜は、<左利きプチ・アンケート>
 第五土曜があるときは、臨時増刊で、バックナンバーの紹介

2011年の新年からは<新春放談>、
そして、創刊250号では<左利き放談>。

引き続き、この時期は欄外で、【おまけコーナー】として、
最新の左利き情報をメモ的に紹介していました。

*各号のタイトルを見て、「これ気になるなあ、読んでみたいなあ」
 というものがございましたら、リクエストをお願いいたします。
 再配信なり、現時点での加筆・修正を行っての配信など、
 改めてお届けすることも考えています。
 リクエストは、本誌に返信してください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(3)左右合体型鍵盤の提案」と題して、今回も全紹介です。

「左利き楽器演奏を実現する」という大目標に向かっての一歩一歩なのです。

左利きは左利き用の道具を使う方が自分の才能・能力を発揮でき、心も喜ぶということなのです。

それを私は生まれて初めて手にした左手・左利き用品――左手用カメラ、京セラSAMURAI Z2-Lで知ったのです。
36歳のことでした。
以来、この今に続く左利きの活動を始めたわけです。

200826kyousera-samurai-z2l

Ll-samurai-z2l
生まれて初めて手にした左手・左利き用品――左手用カメラ、京セラSAMURAI Z2-L
(手書きスケッチ by レフティやすお)

私の持論は、「利き手は心につながっている」です。

楽器演奏というのも、心の表現です。
心の喜ぶ作業でなくてはいけないと思うのです。
苦痛な作業であっては、素敵な演奏はできないはず!

それなら、利き手にあった作業にしなければならないのです。

これからは、あなたも利き手にあった道具を持って演奏しませんか?
そこら辺にあるものでいいや、じゃなくて。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ

 

 

| | Comments (0)

2022.04.02

左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(2)-週刊ヒッキイ第616号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第616号 別冊編集後記

第616号(No.616) 2022/4/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(2)演奏時の腕の移動方向」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第616号(No.616) 2022/4/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(2)演奏時の腕の移動方向」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「左手・左利き用楽器」による左利き楽器演奏について考える、
 の2回目です。

 演奏の際の腕を動かす方向という観点から、
 右手・右腕演奏と左手・左腕演奏の違いについて考えてみます。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界 (1)
  ◆ 左手・左腕の流れは「右から左」 ◆
   ~ 左利き演奏という選択肢 ~  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●左利き用ピアノ

今回は、初めに「左利き用ピアノ」について少し書いておきます。

「鳥」さんのブログ↓

左利き用ピアノ
2020-08-13 12:26:00
https://ameblo.jp/haibisukasu-kawaii/entry-12617423050.html

には、
左利きピアニストで、自分で左利き用ピアノを作り演奏している
クリストファー・シード(Christopher Seed)さんを紹介しています。

220401christopher-seed-the-left-handed-p

 

シードさんの演奏動画も紹介されています。

Left-Handed Piano
https://youtu.be/uIgO4LqvU-0

The Left Handed Piano
https://youtu.be/v8wCS4d02TU

左利き用のピアノは、世の中にないわけではないのです。
しかも、シードさんは何の苦もなく弾き分けておられるように感じます。

鍵盤の配置についてはよく観察できませんが、
左用は、逆転しているのでしょう。
右用で習得した技術・技能であっても、
左利きの人は、左用が自然と弾けるのではないでしょうか。

要は、「ないからできない」というだけの話のようです。

 

 ●演奏時の腕の移動方向

ピアノ演奏で思うことは、
メロディラインを右手で伴奏を左手で、といったこともですが、
音階のキーボードの並び順についてです。

音階を弾くとき、「ドレミ~」と上がって行き、
「ドシラ~」と戻って(下がって)きます。

これはあくまでも私の個人的な感じ方かもしれませんが、
「ドレミ~」と上がってゆくときは、
心が伸びやかに上昇してゆくような高揚感を持ちます。

一方、「ドシラ~」と下がってくるときは、
逆に気分が落ちてゆくような、沈んだ感じを受けます。

で、ピアノを弾く場合、音階を上がってゆくのは、
「左から右へ(⇒)」と鍵盤を移動してゆきます。
右腕を「引く」ような方向に動かします。

 

【右用ピアノの鍵盤】

(音階が上がる)⇒⇒⇒
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(左)ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド(右)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(音階が下がる)←←←
   
(左腕を押す)⇒┃    ┃⇒(右腕を引く)
(左腕を引く)←┗(身体)┛←(右腕を押す)

 

字を書くときの横画や横書きの時の方向と同じです。
この方が右腕の自然な滑らかな動きになるように思います。

一方、左利きの場合、
この「左から右へ(⇒)」の方向は腕を押すように動かします。

字を書くときも、左から右へ横画を引いたり、横書きする場合、
ペンを押すような「押し書き」になり、
左手や左腕に必要以上に力が入るような書き方となりがちです。

ピアノで鍵盤を弾く場合も、「左から右へ」の場合は、
どうしても左手や左腕に力が入る動きになるように感じます。
滑らかさよりも力強さが勝ってしまうような気がします。

右利きの人は、この「左から右へ音階を上がっていく」方が
演奏の方法として正解のように思います。

しかし、左利きの場合は、ぎこちなさが出やすいように思います。

 

 ●<きき手による運動機能の違い>

視覚と運動の面でこういう説があります。

八田武志さんの『左ききの神経心理学』の「第2章 きき手について」
[5.きき手と動作]<きき手による運動機能の違い>p.31 によりますと、

 《きき手による運動機能の違いは左右手や足だけにとどまらない》

といい、眼球の動きについての研究についても記述されています。

読書の際の眼球の動きは、滑らかに文字を追うのではなく、
所々で停留したり飛越したりするのがふつうで、

 《この眼球の飛越運動は読書習慣によって
  左から右方向へ向かう方が逆の方向よりも速いのであるが、
  (略)
  その運動潜時すなわち飛越運動が生じるまでの反応時間を、
  左ききと右ききの成人で比較したのである。
  その結果、右ききの被験者は
  左から右方向への飛越運動の潜時が速かったが、
  左ききでは運動方向による差異がみられなかった。》

といいます。

 《このような結果を
  右ききでは右方向への眼球の運動系を支配している左脳が、
  逆方向の運動を支配している右脳よりも優れるが、
  左ききでは
  眼球の運動系に関係する左右の脳機能に差がないためである
  と説明している。》

とあります。

外国の研究ですので、当然読書の習慣は左から右への横書きです。
日本でも近年、学校の教科書などは、
国語科以外は横書きになっているようですので、
同じ傾向だろうと想像できます。

特に音楽では和楽器以外は、みな横書きの楽譜です。

 

で、手や腕、足だけでなく、眼球の動きにも、
利き手の違いによる運動能力の左右差が生まれる、
という考えは興味深いものがあります。

ここでも右利きの人においては、
「左から右への方向性」が有利だとされています。

 

この研究では眼球の運動に関して、
左利きの人の場合、右利きの人の場合ほどの偏りはないといいますが、
それでも全くゼロとはいえないのではないか、
という疑問が私にはあります。

左が利き目だとしますと、視覚的にも右方向に進むよりは、
左方向への進行の方が左利きには向いているように思われます。

左利きの人において、視覚的にも左優位が存在するとすれば、
腕や指の動きという面でも左方向への進行が優位と思われますので、
左方向に音階を挙げてゆくという音階順のキーボード配置の方が
左利きの演奏者には向いているように思うのですけれど、
どんなものでしょうか。

 

*参照:
『左ききの神経心理学』八田武志/著 医歯薬出版 1996.11
―左利き研究の専門書。
 20年余の左利き・利き手研究を研究をまとめたもの。

211119-hidarikiki-no

 

 ●左利き演奏者の場合の音階順

音階の並び順を左右逆の入れ替えてみればどうなるでしょうか。

 

【左用ピアノの鍵盤】

(音階が上がる)←←←
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(左)ド・シ・ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ド(右)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(音階が下がる)⇒⇒⇒
   
(左腕を押す)⇒┃    ┃⇒(右腕を引く)
(左腕を引く)←┗(身体)┛←(右腕を押す)

 

左利きの人の場合、音階の方向を、
「左から右へ(⇒)」「ドレミ~」と上がっていくのではなく、
逆に、左から「ドシラ~」と下がっていく逆の配置にすると、
左手で弾くとき、腕を引く方向で「~ミレド」と
滑らかに上がってゆくことができるのではないでしょうか。

右手はそれを追うように、
右腕を押すように動かすので、伴奏の際も力が弱くならないで、
力を入れやすい形になる(?)のではないでしょうか。

そういう風に考えてゆきますと、
左利きの演奏者の場合は、従来の音階順ではなく、
その逆の左方向に音階を上がってゆく
逆転型のキーボードが適切ではないか、と考えます。

 

 ●利き手別理想の音階順キーボード例

利き手別の理想の音階順キーボードの例を下に示してみます。

 

<右利きの演奏者の場合>
(右手・右腕)【右に引く方向(⇒)】
ド⇒レ⇒ミ⇒ファ⇒ソ⇒ラ⇒シ⇒ド

 

<左利きの演奏者の場合>
(左手・左腕)【左に引く方向(←)】
ド←シ←ラ←ソ←ファ←ミ←レ←ド

 

こういうキーボードが誕生すれば、
左利きの人はきっとこちらの方が扱いやすい、
と感じるのではないでしょうか。

当初は、違和感があるかもしれませんが、
しばらくいじっていれば、自然となじんでしまうのではないか、
と思います。

これは私自身の経験から感じることでもあります。

私自身は、右用のハサミ(を左手で使う)で育ち、
30代半ば過ぎから左用を使うようになって、
その時の経験では初めの数回はうまく使えなかったのですが、
すぐに慣れてしまいました。
特に線にそって切るという場合などは、
線を自然な角度で実際に見ながら切れるので、感激でした。

また、半田付けなどの作業でも、初めは右手で教えられ、
その方法を身につけましたが、
すぐに自己流に左手でやる方法に慣れました。

左手は利き手なので、右手でやるうちに、
自然に脳内で左手でのやり方もマスターできているように思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「★600号までの道のり」(12)第231号 ~ 第240号

第231号(No.231) 2010/10/2「創刊6年目に当たって」
 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
  創刊6年目に当たって

第232号(No.232) 2010/10/9
「《矯正/直す》表現に思う(6)親御さんへ」
▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第ニ土曜日掲載
 ―その17― 《矯正/直す》表現に思う
  (6)左利きの子を持つ親御さんへお願い

第233号(No.233) 2010/10/16
「名作の中の左利き(10)「左ぎっちょクラブ」ギュンター・グラス」
≪左利き学入門≫ ■名作の中の左利き■ ..第三土曜日掲載
  ―その10― 「左ぎっちょクラブ」ギュンター・グラス
ギュンター・グラスの短編小説「左ぎっちょクラブ」
  (『僕の緑の芝生』飯吉光夫訳 小沢書店 1993.10.20)

第234号(No.234) 2010/10/23
「<左利きプチ・アンケート>第67回50年後21世紀後半はどんな社会?」
 ●<左利きプチ・アンケート>● ..第四土曜日掲載
第67回 50年後21世紀後半はどんな社会?

第235号(No.235) 2010/10/30
「<LYグランプリ>2011候補・2010年左利きの人・事・物」
 第5回<LYグランプリ>2011読者大賞候補・
  2010年左利きの人・事・物 総ざらい(part1)
   <LYグランプリ>2011候補を総点検。2010年ここまでの
   左利きの人・事・物を総ざらいしてみましょう。

第236号(No.236) 2010/11/6
「<LYグランプリ>2011候補・2010年左利きの人・事・物(2)」
 第5回<LYグランプリ>2011読者大賞候補・
  2010年左利きの人・事・物 総ざらい(part2)
   <LYグランプリ>2011候補を総点検。2010年ここまでの
   左利きの人・事・物を総ざらいしてみましょう。(part2)

第237号(No.237) 2010/11/13「左利きの教本について考える(1)
 ある幼児向け生活技術教本の不思議(前編)」
▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第ニ土曜日掲載
 ―その18― 左利きの教本について考える
  (1)ある幼児向け生活技術教本の不思議(前編)
内容:某社から出版されて、好評だという生活技術を教える図鑑。
   この本の目次にはある注意書きが示されています。
   これが一見当然? その実、非常に恐ろしい!内容で…。

第238号(No.238) 2010/11/20
「名作の中の左利き―番外編―2 夏目漱石『坊っちゃん』は左利き?」
≪左利き学入門≫ ■名作の中の左利き■ ..第三土曜日掲載
  ―番外編―2 夏目漱石『坊っちゃん』は左利き?

第239号(No.239) 2010/11/27「<左利きプチ・アンケート>
再版 第4回 貴方の好きな左利きの呼び名は何ですか?」
 ●<左利きプチ・アンケート>● ..第四土曜日掲載
再版 第4回 貴方の好きな左利きの呼び名は何ですか?
 前回の●<左利きプチ・アンケート>●
  第67回 10.10.23 50年後21世紀後半はどんな社会?

第240号(No.240) 2010/12/4「<LYグランプリ>2011候補・
2010年左利きの人・事・物(3)」
 「第5回<LYグランプリ>2011読者大賞候補・
  2010年左利きの人・事・物 総ざらい(part3)」 
内容:
   <LYグランプリ>2011候補を総点検。2010年ここまでの
   左利きの人・事・物を総ざらいしてみましょう。7-8月。

 

――10号ずつの紹介です。
 第一土曜は、<LYグランプリ>2011候補の紹介
 第二土曜は、<左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ>
《矯正/直す》表現に思う → 左利きの教本について考える
 第三土曜は、≪左利き学入門≫ 番外編
 第四土曜は、<左利きプチ・アンケート>
 第五土曜があるときは、臨時増刊で、バックナンバーの紹介

引き続き、この時期は欄外で、【おまけコーナー】として、
最新の左利き情報をメモ的に紹介していました。

 

*各号のタイトルを見て、「これ気になるなあ、読んでみたいなあ」
 というものがございましたら、リクエストをお願いいたします。
 再配信なり、現時点での加筆・修正を行っての配信など、
 改めてお届けすることも考えています。
 リクエストは、本誌に返信してください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(2)演奏時の腕の移動方向」と題して、今回も全紹介です。

今号もバックナンバーの紹介は、10号ずつとしました。

内容は、音楽・楽器と左利き対応についてで、ピアノのキーボード――音階の配置についてです。

初めに左利き用のピアノについて書かれているブログを紹介し、そこに東上する左利きのピアニスト、クリストファー・シードさんにふれています。

この方については、もうずいぶん昔に一度紹介した記憶があります。
調べ直すのが面倒でチェックをおこたっていますが、どこかでまたチェックし直しておこうと思います。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ

 

| | Comments (0)

2022.03.05

左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(1)-週刊ヒッキイ第614号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第614号 別冊編集後記

第614号(No.614) 2022/3/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(1)左利き演奏という選択肢」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第614号(No.614) 2022/3/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(1)左利き演奏という選択肢」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 前回は、
 「左利き対応楽器が欲しい!」というアピールで終わりました。

 今回からは、左手・左利き用の楽器による左利き楽器演奏について、
 考えてみようと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界 (1)
  ◆ 「固定観念」または「偏見」という名の敵 ◆
   ~ 左利き演奏という選択肢 ~  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●「外枠から埋めていく必要があると思う」

いつも左利きおよび左使いについて考えているガボちゃんのブログで、
今左利きと楽器について考察されています。

「外枠から埋めていく必要があると思う」(1~3)

「続・外枠から埋めていく必要があると思う」(1~3)

ガボちゃんさんは、「エレクトーン」の経験者で、
音楽や演奏に関してもそれなりに詳しいであろうと信頼しています。
まだ内容を精査していませんが、
今後さらに、どのようなご指摘がいただけるのか、楽しみにしています。


 ●「固定観念」または「刷り込み」の問題

ガボちゃんさんの話のポイントとして、
「固定観念」の問題だろうと思います。

「外堀を埋める」とは、要するにこの右利き偏重の考え方、
「固定観念」――もっと強い言葉で言えば、
「偏見」とも言えるもの――これを改めて行く、ということでしょう。


「演奏する側」と「教える側」の二通りの面があると思います。
「演奏する側」にも「教える側」にも「固定観念」があります。
社会的な「刷り込み」とも言えるものです。

書字(字を書く)場合でもそうですが、スポーツでもそうです。
「字は右手で書くもの」とか、
(野球の)バットでも(ゴルフの)クラブでも
(テニスの)ラケットでも「右で振る」とか。
楽器でも、右手で弦を弾き左手で弦を押さえるとか。

「世界のホームラン王」の王貞治さんも、少年時代は、
まわりの人に合わせて右打席で打っていたそうです。
阪神タイガースで2000本安打を記録した名ショート、
鳥谷敬(たかし)さんも、初めは右で打っていたそうです。

プロテニス選手伊達公子さんも左利きですが、
右手にラケットを持つ右打ちです。
最初にテニスを始めたとき、
まわりの子たちがみな右手でラケットを握っていたから、
と聞いたことがあります。

右手に書かれた言葉が話題になった、
先の北京冬期オリンピックで銀メダルを獲得した、
カーリング女子の藤澤五月選手も左利きだけれど、
ストーンを投げるのは右手です。

右手にあれだけ細かい字を書けるのですから、
きっと左利きなのだろう、と思いつつも、
右手でストーンを投げていたのでどうなんだろう、
と思っていたのですけれど。

*参照:
藤澤五月は左利き?右手でストーンを投げる理由はなぜ?


 ●「演奏する側」と「教える側」の「固定観念」の問題

「演奏する側」も「教える側」も、
(今まで通りの)右主体で演奏する方法を刷り込まれているもので、
つい右利きの方式で始めてしまうものです。

「演奏する側」に強い「左利きでやりたい」という動機
(「左利き意識」)がないかぎり、
「教える側」の常識(固定観念)に流されて、
左利きの人であっても(従来通りの)右利きの方法で始めるでしょう。

昨今「左利きの人は左利きのままで」という風潮が強まってきており、
そういう意味では、楽器の演奏も
「左利きのままで始めたい」という欲求を持つ人が増えてきそうです。

そういう意識改革が必要だ、という指摘でしょう。


 ●左利き演奏という選択肢

私の持論は、

「利き手は心につながっている」

というものです。

利き手の動きには、心の動きが反映されているのではないか。

知らず知らずに話ながら手や腕を動かす人がいます。
いわゆるジェスチャーです。
これって、たいてい利き手・利き腕を動かすものです。

それが私のいう「利き手は心につながっている」という証になります。

で、音楽というのは、純粋に心の表現ではないか、と思うのです。

そういう心の表現だからこそ、利き手・利き腕で演奏するべきだろう、
と考えるのです。

片手で弦を弾いて音を出すギターやバイオリンのような弦楽器の場合は、
絶対利き手で弾くべきでしょう。

現に、ギターの左用は販売されています。
結構ユーザーも多いように思います。

ネットを見ていますと、
バイオリンの左用を求める人も少なくないようです。


 ●両手を使う楽器の場合

以前も書きましたが、
よく「両手を使うので利き手は関係ない」という人もいます。

ピアノのように両手を使う楽器の場合は、
一見関係ないように思うかもしれません。

しかしよく言われるように、右手はメロディライン、左手は伴奏、
という分担がある、といいます。

そういう場合、
やはり心につながっている利き手でメロディを担当したい、
と思うものではないでしょうか。

左利きの知人からお聞きした話では、

 《ピアノを練習していた私は、両手を同じように練習しました。
  特に、バッハのインベンションなどは、
  右手も左手も同じような旋律を追いかけ、
  両手の鍛練が必要でした。》

といいます。

まあ、そういう曲による違いはあるかもしれません。
しかし、左手の役割というものは、全般的にいえば脇役だろう、
と思います。

もし両手にそういう役割分担がなかったとしても、
手や腕の動きという観点からいいますと、
左利きの人の場合、
やはり左用のピアノというものが必要になるように思います。

 ・・・

次回は、両手で演奏するピアノを例に演奏の動き、
という観点から考えてみようと思います。


 ● アピール「左利き対応楽器が欲しい!」

何度もいいますが、<左右平等・同権社会>を実証するのは、
一種「嗜好品」のような存在である、「楽器」のような道具類において、
「左利き対応の製品がどれだけ存在するか」ではないでしょうか。


┏━アピール━━━━━━━━┓
┃♪(ギターだけでなく)♪ ┃
┃#左利き対応楽器が欲しい! ┃
┃#左用○○が欲しい!    ┃
┗━━━━━━━━━━━━━┛

(○○)には、ご自分の欲しい楽器名を!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「★600号までの道のり」(11)第221号 ~ 第230号

第221号(No.221) 2010/7/24「<左利きプチ・アンケート>第66回
利き手・利き足・利き目はどっち?」
 ●<左利きプチ・アンケート>● ..第四土曜日掲載
  第66回 利き手・利き足・利き目はどっち?

第222号(No.222) 2010/7/31
「最近の<左利きプチ・アンケート>紹介」
内容:第五土曜日は本来お休みですが、
   最近実施した<左利きプチ・アンケート>について、
   紹介を兼ねてふれてみます。

第223号(No.223) 2010/8/7
「<LHM>宣言!“左利き紳士・淑女録”(3)」
  (1)実在の人物 編 ■は行-ぷ■
 【プリンセス天功・PRINCESS TENKO】ぷりんせす・てんこう
  (2)架空の人物 編 ■さ行-さ■
 【佐伯郁弥】さえき・いくや
 ・新津きよみ/著「左手の記憶」の主人公。小説家。
  《将来有望な新鋭作家という位置づけ》<1>章。
  ※ 参照:「左手の記憶」収録短編集
 ・新津きよみ/著『指先の戦慄』角川ホラー文庫(2010.6.23)

第224号(No.224) 2010/8/14
「《矯正/直す》表現に思う(5)言葉より本質?―前編―」
内容:<左利きプチアンケート>再版(第11回)「利き手(左利き)の
矯正・直す」という言葉をどう思いますか のコメントに、
   言葉にこだわるのではなく、その根底にあるものを見極める
   ことが大事、といった内容のものがあります。
   言わんとすることは理解できますが、まずは言葉・表現から
   入る、という道もあります。本質を見極める前に、先に改め
   るべきことがあるのではないでしょうか。

第225号(No.225) 2010/8/21
「名作の中の左利き(番外編)「はさみ」岩井礼子」
「左利き用」のハサミを使う人の思い出話
・『最高の贈り物―'98年版ベスト・エッセイ集』
  日本エッセイストクラブ/編 文春文庫(2001/08)

第226号(No.226) 2010/8/28「<左利きプチ・アンケート>
最近の<左利きプチ・アンケート>の結果から感じたこと(前)」
 ●<左利きプチ・アンケート>● ..第四土曜日掲載
  最近の<左利きプチ・アンケート>の結果から感じたこと(前編)
 5/1~ 再版第35回 新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査
 5/22~ 第65回 洗剤雑巾右手左手どっちがどっち?

第227号(No.227) 2010/9/4
「<LHM>宣言!“左利き紳士・淑女録”(4)」
(1)実在の人物 編 (気になる情報がなく、今回はお休みです。)
(2)架空の人物 編 ■さ行-さ■【雑賀小太郎】さいか・こたろう
 ・左利きであることを、左利きでの鉄砲の腕を隠している。
 ・和田竜/著『小太郎の左腕』小学館(2009/10/28)の主人公。
 ■は行-ふ■【藤田三十郎】ふじた・さんじゅうろう
 ・和田竜/著『小太郎の左腕』小学館(2009/10/28)の登場人物
 ・戦国武将、戸沢家の猛将・林半右衛門の養育係。
  林家の譜代の家臣。左構えの火縄銃を持つ鉄砲好き。
・和田竜/著『小太郎の左腕』小学館(2009/10/28)

第228号(No.228) 2010/9/11
「《矯正/直す》表現に思う(5)言葉より本質?―後編―」
内容:前回は、「矯正」という単語に過剰な反応を持たず、根底
   に何があるのかを理解する事が大事だ、という意見に対し、
   危険だと書きました。その辺を考えてみましょう。

第229号(No.229) 2010/9/18
「名作の中の左利き(9)ポー~左利きの母親」
≪左利き学入門≫ ■名作の中の左利き■ ..第三土曜日掲載
  ―その9― ポー「悪魔に首を賭けるな」~左利きの母親
・『ポオ小説全集3』エドガー・アラン・ポオ/著 創元推理文庫
 (1974.6.28)

第230号(No.230) 2010/9/25
「最近の<左利きプチ・アンケート>の結果から感じたこと(後編)」
 6/26~ 再版 第3回 左利きの子に右手使いを試みるか否か
 7/24~ 第66回 利き手・利き足・利き目はどっち?


――今回から10号ずつの紹介です。
 第一土曜は、左利き講座 <左利きムーヴメント>宣言!
  【新企画】“左利き紳士・淑女録”
 第二土曜は、<左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ>
左利き子育て相談の疑問 → 《矯正/直す》表現に思う
 第三土曜は、≪左利き学入門≫ 左利きミステリ編
 第四土曜は、<左利きプチ・アンケート>
 第五土曜があるときは、臨時増刊で、バックナンバーの紹介

引き続き、この時期は欄外で、【おまけコーナー】として、
最新の左利き情報をメモ的に紹介していました。


*各号のタイトルを見て、「これ気になるなあ、読んでみたいなあ」
 というものがございましたら、リクエストをお願いいたします。
 再配信なり、現時点での加筆・修正を行っての配信など、
 改めてお届けすることも考えています。
 リクエストは、本誌に返信してください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(1)左利き演奏という選択肢」と題して、今回も全紹介です。

今号からバックナンバーの紹介は、10号ずつとしました。

内容は、音楽・楽器と左利き対応についてです。
今回は、時間に追われ、ちょっと書き切れていない内容です。
最近の傾向ですけれど……。

メルマガの軽量化も考えています。
どうも読書も資料読みも、資料用の検索も思うように進んでいません。
その分、内容も軽量化しているようですが、「山椒は小粒でもピリリと辛い」を目指していこうと思います。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』


『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ

| | Comments (0)

2022.02.10

2月10日〈左利きグッズの日〉―左利き対応楽器を普及させよう!

2月10日は〈左利きグッズの日〉です。
2月10日〈左利きグッズの日〉の由来につきましては、昨年のこちら↓の記事をご覧いただくとして、今年は本来の意義、左利きグッズの普及に関して書いてみます。

『レフティやすおのお茶でっせ』2021.2.8
〈日本版左利きの日〉から20年、2月10日は〈左利きグッズの日〉

前回の「2月10日〈左利きグッズの日〉を前にTBSテレビ【新・情報7daysニュースキャスター】で左利き情報」の末尾で、今年の期待として
「心の栄養」としての芸術の世界等における左利き対応の道具、音楽でいえば楽器における左利き対応品の普及です。》と書きました。

「なぜ楽器の左利き用なのか?」の理由について書いておこうと思います。

 ・・・

昨今では、かなりの左利きグッズ(左手・左利き対応の道具類)が普及してきました。

ハサミ等の「生活必需品」はいってみれば「身体(からだ)」の一部、「身体(からだ)」の延長、「身体(からだ)」を手助けするものです。
言い換えれば「身体(からだ)の栄養」のようなものだと思うのです。

そういう生活必需品に関しては、左手・左利き対応の道具類は、かなり普及してきました。
ただし、コンビニで気軽に手に入るというところまでは行きません。
また、機能や色・デザインなどの選択肢も限られてはいます。

それでも、ある程度の規模のお店に行けば、とりあえず何かしらの必要最小限の左手・左利き用品が手に入る状況になってきました。

一方で、「贅沢品」といいますか「嗜好品」といいますか、「娯楽や芸術のための道具類」――楽器やカメラ等の道具・器具類では、全くといっていいほど左手・左利き用品が見当たりません。

生活必需品的なものはいってみれば、「身体(からだ)」の延長、一部といえます。
道具類は、生活を便利にする、豊かにするという意味では「身体(からだ)の栄養」的な「食べ物」にあたるとはいえないでしょうか。
それに対して嗜好品的なものは、心を豊かにする「心(魂・精神)の栄養」という意味での「食べ物」でしょう。

今、左利きの人たちは、「身体(からだ)の栄養」としての「食べ物」をやっと手に入れた状況です。
これからは「心(魂・精神)の栄養」としての「食べ物」、楽器やカメラといった「芸術」や「娯楽」に関するような道具類を必要とするのではないでしょうか。

 

楽器でいいますと、左利きに対応した製品といえば、ギターの類いのみ、という状況です。
それも「谷口楽器」のようなレフティー(左利き)ギター専門店をのぞけば、どこでも置いているというものでもなさそうです。
左利き用のバイオリンも一部売られているようですが、大きな店なら置いているというわけではありません。
ましてや左利き用のピアノなど売っていません。

子供が小学校で必需品のようになっている鍵盤ハーモニカの左用もありません。

過去に何度も私のサイトに相談のメールが来たりしたものでした。
「左利き用の鍵盤ハーモニカはありますか?」と。
その都度「残念ながらありません」と答えるしかありませんでした。

 ・・・

「楽器は両手を使うから利き手は関係ない」という人もいます。
(一眼のカメラなども。)
しかしそれは違うと思います。

もし本当にそのとおりなら、どうして楽器はみな右利き用にできているのでしょうか。
なぜ左右半々ではないのでしょうか。

楽器がみな右利き対応のものになっているのは、なぜか?
工場で機械で大量生産するから、という理由を考える人もいるかもしれませんが、それ以前の時代から右利き用が標準だったのではないでしょうか。

理由は簡単です。
「右利きの人は右手で弾きたいから」
そして「人類の大部分は右利きだったから」です。

強度の左利きである私の持論は、「利き手は心につながっている」です。
「心の栄養」となる音楽を演奏するための道具である「楽器」は、やはり「利き手で弾きたい」ものです。

右利きの人は右手で、左利きの人は左手で。

両手を使うといいましても、役割が違うのです。
最初に音を出すのは右手(右利きの人の利き手)です。
音を出さなければ楽器ではありません。

利き手でない方の手は、単に音の調整のために使うだけです。
利き手で音を出し、非利き手で調整するのです。

そのため、楽器はみな右利き用になっているのです。

 ・・・

そこで、今年の「左利きグッズの日」の目標は、左利き対応の楽器の普及です。

┏━━━━━━━━━━━━━┓
♪(ギターだけでなく)♪
#左利き対応楽器     
   (#○○)が欲しい!

┗━━━━━━━━━━━━━┛

(「○○」には、ご自分の欲しい楽器名を入れましょう。)

拡散希望です!

 

*『レフティやすおのお茶でっせ』過去の2月10日「左利きグッズの日」の記事:
・2008.12.28
2月10日は左利きグッズの日、日本記念日協会で認定される

・2009.2.10
今日2月10日は“左利きグッズの日”

・2011.2.8
左手書字考(1)左手で字を書くこと―再考:週刊ヒッキイhikkii249

・2011.2.9
「左利きグッズの日」記念「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート

・2012.2.9
2月10日は「左利きグッズの日」ですが…メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」298号告知

・2012.2.10
2月10日「左利きグッズの日」記念<LYGP>第6回2012:メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」299号予告

・2013.2.10
今年もまた<左利きグッズの日>でした

・2015.2.10
2月10日は改称7年目の〈左利きグッズの日〉

・2016.2.9
2月10日は左利きグッズの日

・2016.2.10
2月10日は左利きグッズの日―普及の前提

・2017.2.9
2月10日〈左利きグッズの日〉をまえに左来人(Right Hidari)『左利きあるある 右利きないない』を買う読む

・2017.2.10
左手左利き専用グッズ開発「レフティー21プロジェクト」菊屋浦上商事呼びかけ

・2018.2.10
2月10日は「左利きグッズの日」―どこまで進む「左利き」容認―産経新聞投書から

・2019.2.10
2月10日は「左利きグッズの日」―に思うこと (新生活版)2月10日は「左利きグッズの日」―に思うこと

・2020.2.8
2020年2月10日は令和初の〈左利きグッズの日〉-文末に嬉しい情報あり

(新生活版)2020年2月10日は令和初の〈左利きグッズの日〉-文末に嬉しい情報あり

・2021.2.8
〈日本版左利きの日〉から20年、2月10日は〈左利きグッズの日〉

(新生活版)〈日本版左利きの日〉から20年、2月10日は〈左利きグッズの日〉

 

『レフティやすおのお茶でっせ』[カテゴリ]――
2月10日左利きグッズの日

 

 

| | Comments (0)

2022.02.09

2月10日〈左利きグッズの日〉を前にTBSテレビ【新・情報7daysニュースキャスター】で左利き情報

実は、私のブログ(この『レフティやすおのお茶でっせ』&『レフティやすおの新しい生活を始めよう!』)の閲覧者が5日の夜から急激に増え、何があったのかと思っていたのです。
すると、左利きの友人からの連絡で、
TBSテレビ「新・情報7daysニュースキャスター」“SDGs的左利きへの配慮広がる” というのをやっていたというのです。
それの影響だったのですね。

今ネットで調べてみたところ、こういうのが当たりました。
(それぞれのページで、放送内容の一部が紹介されています。)

2022/02/05 TBSテレビ 【新・情報7daysニュースキャスター】

“SDGs”で世の中に変化・左利きへの配慮広がる

――「日ペンの美子ちゃん」のボールペン習字講座に左利き用教材導入
  学文社通信教育事業部・宮本美春のコメント

02/05 22時台 “苦労が絶えない”左利き・生活の中で大変なことは?

――日本語が書きづらい、理由は左から右へが多い書き順

02/05 22時台 “SDGs”で世の中に変化・左利きへの配慮広がる

――左利きのコーナーを設けている文具店
  菊屋浦上商事株式会社・浦上裕生のコメント

02/05 22時台 “苦労が絶えない”左利き・生活の中で大変なことは?

――特に気を使うのが食事の際の座り位置

02/05 22時台 “苦労が絶えない”左利き・生活の中で大変なことは?

――左利きの苦労を発信している人
「悲しくも笑える左利きの人々」を出版した渡瀬謙

*右利き社会での左利き生活の不便さ解説本:

『悲しくも笑える 左利きの人々』渡瀬 けん/著 中経の文庫 2009.1
―左利きの著者による、右利き偏重社会における左利きの人の不便「あるある!」エッセイ集。

『悲しくも笑える 左利きの人々』 (中経の文庫) Kindle版

 

02/05 22時台 “苦労が絶えない”左利き・生活の中で大変なことは?

――2年前「え、右利きなの?展」を開いた左利きの女子大生・下村えりか、左利きの友人・吉川結衣
《もし左利きがマジョリティだったらというテーマで、左利きの苦労を右利きに知ってもらおうというもの。左側にタッチのある改札や、左利きの間に挟まれて座るという大変さを右利きにしてもらった。》
なかや・中川秀晃のコメント

02/05 22時台 2月10日は「左利きの日」・“SDGs的”不平等解消への動き

――2月10日は左利きの日
《不平等をなくそうというSDGsの流れもあり、左利きへの配慮が広がっている。左利きの世界を取材すると知られざる苦悩と変化する社会が見えてきた。》
菊屋浦上商事株式会社・浦上裕生社長のコメント

 ・・・

で、私のツイッターに2月2日、
この番組のディレクターなる人から、
《今回、2月10日が「左利きの日」ということで、
 左利きの日常で不便さや左利きでの生活の大変さ等何か具体的な例などあれば、
 直接DMでやりとりしたいです。ご検討よろしくお願いします。》
と連絡が来ていました。

ここんところ、ツイッターを見ていなかったので気がつきませんでした。
思えばチャンスだったのに……。

ブログには、専用のメールアドレスを入れてあるのですが、そちらからだったらすぐに気がついたのですけれど。
最近はツイッターとかいわゆるSNSからのダイレクトメールで連絡を取るようなのですね。

発言の機会があれば、いいたかったことは、
今月初めのメルマガ――

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第612号(No.612) 2022/2/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(11)
 見えない差別(4)楽器」

『レフティやすおのお茶でっせ』2022.2.5
左利きの人生を考える(11)見えない差別(4)楽器-週刊ヒッキイ第612号 「新生活」版

にも書いた、「心の栄養」としての芸術の世界等における左利き対応の道具、音楽でいえば楽器における左利き対応品の普及です。

┏━━━━━━━━━━━━━┓
 ♪(ギターだけでなく)♪
 #左利き対応楽器     
   (#○○)が欲しい!

┗━━━━━━━━━━━━━┛
(「○○」には、ご自分の欲しい楽器名を入れましょう。)

拡散希望です!

 ・・・

「なぜ楽器の左利き用なのか?」についての詳しい理由は、次の記事に書いてみようと思います。

 

*『レフティやすおのお茶でっせ』過去の2月10日「左利きグッズの日」の記事:

・2008.12.28
2月10日は左利きグッズの日、日本記念日協会で認定される

・2009.2.10
今日2月10日は“左利きグッズの日”

・2011.2.8
左手書字考(1)左手で字を書くこと―再考:週刊ヒッキイhikkii249

・2011.2.9
「左利きグッズの日」記念「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート

・2012.2.9
2月10日は「左利きグッズの日」ですが…メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」298号告知

・2012.2.10
2月10日「左利きグッズの日」記念<LYGP>第6回2012:メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」299号予告

・2013.2.10
今年もまた<左利きグッズの日>でした

・2015.2.10
2月10日は改称7年目の〈左利きグッズの日〉

・2016.2.9
2月10日は左利きグッズの日

・2016.2.10
2月10日は左利きグッズの日―普及の前提

・2017.2.9
2月10日〈左利きグッズの日〉をまえに左来人(Right Hidari)『左利きあるある 右利きないない』を買う読む

・2017.2.10
左手左利き専用グッズ開発「レフティー21プロジェクト」菊屋浦上商事呼びかけ

・2018.2.10
2月10日は「左利きグッズの日」―どこまで進む「左利き」容認―産経新聞投書から

・2019.2.10
2月10日は「左利きグッズの日」―に思うこと

(新生活版)2月10日は「左利きグッズの日」―に思うこと

・2020.2.8
2020年2月10日は令和初の〈左利きグッズの日〉-文末に嬉しい情報あり

(新生活版)2020年2月10日は令和初の〈左利きグッズの日〉-文末に嬉しい情報あり

・2021.2.8
〈日本版左利きの日〉から20年、2月10日は〈左利きグッズの日〉

(新生活版)〈日本版左利きの日〉から20年、2月10日は〈左利きグッズの日〉

 

『レフティやすおのお茶でっせ』カテゴリ――
2月10日左利きグッズの日

 

 

| | Comments (0)

2022.02.05

左利きの人生を考える(11)見えない差別(4)楽器-週刊ヒッキイ第612号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第612号【別冊 編集後記】

第612号(No.612) 2022/2/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(11)
 見えない差別(4)楽器」

----------
★お詫び★

またしても定時発行できませんでした。

今回は、正味私の怠慢。
原稿が書けませんでした。

前回に(今回向けの原稿の)ある程度のことは
書いておいたつもりでしたが、
肝心な軸になる部分が。

言い訳になりますが、
1月31日(月)に、左利き記事の掲載された『週刊ポスト』が出て、
こんな文章を書いていました。

2022.2.3
週刊ポスト2022年2月11日号に左利き記事―「左利き」の人は認知症に…
「新生活」版

では、
かなり手抜きですが、612号です。

遅れて申し訳ございませんでした。


昨年10月から体調不良は続いていますが、
コロナではありませんので、ご安心ください。
加齢から来るもののようです。
こればっかりは致し方ありません。

では、失礼致しました。<(_ _)>

レフティやすお


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第612号(No.612) 2022/2/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(11)
 見えない差別(4)楽器」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 前号まで「新春左利き放談」をお届けしました。
 そこでは、音楽・楽器の左利き対応について書いてきました。
 
 生活必需品ではなく、贅沢品といいますか、嗜好品といいますか、
 そういう生活する上での最低限の道具や器具類ではなく、
 もう一段上のレベルのアイテムにおける左利き対応品の存在こそが、
 左右平等、左右公平に関する左利き差別度を表す指標となる、
 ということではないでしょうか。

 私はそのように考えています。

 そこで、今年はそういう面からこのメルマガ誌上で考えていこう
 と思います。

 昨年12月まで月の前半は、

 「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
  左利き本のために――左利きの人生を考える(11)
  見えない差別」

 をお送りしてきました。
 今回は、そういう観点から楽器の世界をのぞいてみようと思います。

 「見えない差別――楽器」編ということで。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
  (左利き本のために)――左利きの人生を考える(11)
  ◆ 「見えない差別/隠れた差別/意識されない差別」 ◆
   ~ (4) 楽器の世界――左利き演奏という選択肢 ~  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●左利きの真の「解放」のために――「左利き対応楽器」を!

人間的に公平な「左利きという生き方」を考えるために大切なことは、
精神面での<左利き差別>をなくすだけではなく、
前号でも書きましたように、

精神科医の箱崎総一先生の著書

『左利きの秘密』(立風書房マンボウブックス 1979)に

 《左利きに対する偏見と差別が真になくなるのは、
  左利きの人たちがなんら苦痛を強いられることなく
  生活していけるときである。
  それをはかる物指しは、結局、
  左利きのための道具・器具の普及度である、と私は考える。》

真に「左右同権の社会」を作るためには、

 《左利きの人たちが
  右利きのための道具や器具に囲まれて暮らしているかぎり、
  真の解放はありえないのだ。》

というのです。
その通りです。

 《左利きのための道具・器具の普及度》
 =<左右平等・同権社会の物指し>
 =<左利きの開放度>

「左利きのための道具・器具」としては、
単に「生活必需品」ではなく、
「贅沢品」もしくは「嗜好品」と呼ばれるものこそ、
その指標になるのではないか、と考えています。


 ●「レフティ(左利き)ギターなら谷口楽器」

そして、<左右平等・同権社会>の、
その象徴的な事象として、私が一番に考えるのは、
心の表現である音楽の世界における左右平等です。

「音楽の世界における左右平等」としては、
「楽器における左右平等」があります。

音楽の世界の道具である「楽器」こそ、
象徴的道具類ではないかと思います。

現時点では、ほとんどゼロに近いと言わねばなりません。

かろうじて市販されている左利き対応の楽器といえるのは、
ギターの類いだけでした。

幸い「左利きギター」に関しましては、
「レフティ(左利き)ギターなら谷口楽器」といわれる名店があります。

ネットで見ますとギターに関しては谷口さんだけでなく、
少しずつですが取扱店が増えているような気がします。
少なくともそれを売りの一つにしようというお店もあるようです。

*参照:
谷口楽器 オフィシャルウェブサイト|トップ
レフティ(左利き)ギター、アコーディオン、ハーモニカなら
谷口楽器へ! TANIGUCHI-GAKKI.
Leftyギター&ベース
・レフティ エレキギター
・レフティ エレキベース
・レフティ アコースティックギター
https://taniguchi-gakki.jp/


 ●音楽とは、魂が魂に話しかける

ヨハン・ゼバスティアン・バッハの言葉にこうあります。

 《音楽だけが世界語であり、翻訳される必要がない。
  そこにおいては、魂が魂に話しかける。》

  ――『教養としての世界の名言365』
      佐藤優/監修 宝島SUGOI文庫(2021)


魂が魂に話しかけるには、
魂(心)につながっている「利き手」で演奏してこそ、
だと考えます。

少なくとも、右利きの人はそうしています!

楽器でも(カメラでも)、
「両手を使うから利き手は関係ない」という人がいます。
しかし本当にその通りなら、
どうして楽器はみんな右利き用になっているのでしょうか。

利き手が演奏に関係ないなら、
右用も左用も半々にあってもいいはずですよね。

でも実際は右利き用ばっかりです。

「左利き用のピアノ」を売ってるのを見たことはありません。
子供用の「左利き鍵盤ハーモニカ」も売ってません。

左利き用の子供ハサミは出てきたけれど、
ハサミ同様、学校でみんなが使うはずなのに、
「左利き鍵盤ハーモニカ」はありません。

本当にそれでいいのでしょうか。
それは違うと思います。

結局は、<右利き偏重の世界>が邪魔をしているのでしょう。
世界を変えなければ、左利きの人の幸せはないのです。

真の左右平等、左右公平の世界を作る必要があるのです。

 ● アピール「左利き対応楽器が欲しい!」

何度もいいますが、<左右平等・同権社会>を実証するのは、
「嗜好品」の中でも「楽器」という道具類において、
「左利き対応の楽器がどれだけ存在するか」
ではないでしょうか。


2月10日は、「左利きグッズの日」です。
今年はぜひ、この「左利き対応楽器」の普及をアピールをしたい
と思います。

2月10日「左利きグッズの日」には、

┏━━━━━━━━━━━━━┓
┃♪(ギターだけでなく)♪ ┃
┃#左利き対応楽器      ┃
┃   (#○○)が欲しい! ┃
┗━━━━━━━━━━━━━┛

アピールを!

(○○)には、ご自分の欲しい楽器名を!

「拡散希望」です!

 ・・・

――次回からは、
  「楽器における左利きの世界」について考えていこう
  と思います。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「★600号までの道のり」(10)第201号 ~ 第220号

第201号(No.201) 2009/12/12
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ<特別編>」
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第二土曜日掲載
  ―その16― 初めての生活技術(11)
   <特別編>原点に戻って―最初につまずかないこと
   または、左利き人間の生き方にはコツがある
『左利きの人々』(中経の文庫)の著者・渡瀬謙氏の新著、
『内向型人間の人づきあいにはコツがある』(大和出版)

内向型の人が苦手とする人との付き合いをスムーズにするための方策は、
そのまま、左利きの人の生き方にも応用できる

第202号(No.202)2009/12/19
「<左利きムーヴメント>宣言!(6)【2009年を振り返って】(後)」
7-12月にはどのような左利きニュースがあったでしょうか。

第203号(No.203) 2009/12/26
「第4回<LYグランプリ>2010読者大賞アンケート/
<左利きムーヴメント>宣言!(7)」
 ●<左利きプチ・アンケート>● ..第四土曜日掲載
  「第4回<LYグランプリ>2010」読者大賞アンケート
  <左利きプチ・アンケート>
   第64回「左利き?」と聞かれたことがありますか

第204号(No.204) 2010/1/2 
 「《新年の信念?》表明<左利きムーヴメント>宣言!(8)」
━<左利きムーヴメント>宣言!━ ..第一土曜日掲載
《新年の信念?》表明<左利きムーヴメントLHM>宣言!(8)

第205号(No.205) 2010/3/6「《再開のお知らせ》」
━<左利きムーヴメント>宣言!━ ..第一土曜日掲載
「《再開のお知らせ》」<左利きムーヴメントLHM>宣言!(9)
およそ二カ月お休みをいただきました。
その間、読者の皆様方には
ご迷惑ご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
ようやくパソコンの新機を購入、再スタートできることになりました。
つきましては、
 新機に慣れる ブランク中の情報の収集 ネット活動のペースをつかむ
等の理由から、弊誌発行ペースを当面、
第一及び第三土曜日の月二回発行とします。
あしからずご了承ください。
私が左利きについての活動を始めて、今年で丸二十年になります。
記念すべき一年でもあり、
改めて活動を再スタートする良き機会かと思います。
これからもよろしくご愛顧のほどお願い致します。
 「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」発行人・レフティやすお

第206号(No.206) 2010/3/20「第4回<LYグランプリ>2010発表」
━<左利きムーヴメント>宣言!━
<左利きムーヴメントLHM>宣言!(10)
 第4回<LYグランプリ>2010発表
 ★彡 読者大賞2010 :1 左利きの本部門:
『左利きの人々』渡瀬けん/著(中経の文庫)

 ★彡 審査員大賞2010 : 2 左利きの本部門:
『左利きの子 右手社会で暮らしやすくするために』
ローレン・ミルソム/著 笹山裕子/訳 東京書籍


第207号(No.207) 2010/4/3
「《矯正/直す》表現に思う(1)なぜ使ってはいけないのか?」
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲
 ―その17― 《矯正/直す》表現に思う
  (1)なぜ使ってはいけないのか?
   左利きにおいて、《矯正/直す》という表現を使うことに
   なぜ私が反対するのか、について改めて説明します。

第208号(No.208) 2010/4/17
 「《矯正/直す》表現に思う(2)小四時代の思い出」
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲
 ―その17― 《矯正/直す》表現に思う
  (2)小四時代の思い出
 ●《響きと怒り》「週刊ヒッキイ」読者のお便り
   私の小四時代の思い出を聞いていただきましょう。
   大人の差別発言にショックを受けた私は、
   右手で文字を書く練習を始めますが…。

第209号(No.209) 2010/5/1
「<左利きプチ・アンケート>再版第35回 新版・利き手調査
   第2回―エディンバラ利き手調査」
<左利きプチ・アンケート>再版第35回 新版・利き手調査
   第2回―エディンバラ利き手調査    
   「再版第33回 新版・利き手調査第1回―利き手テスト側性
   係数を調べる」に引き続き、再度更新します。
   (かなりブランクがあいていますので、ホームページのほう
   の準備が整っていないのですが、メルマガで先行します。)

第210号(No.210) 2010/5/8「GW明け特別編:左利きと玩具」
 ≪GW明け特別編:左利きと玩具≫
  ■おもちゃで語る左利き■『れっどあらあとの玩具日記』から

第211号(No.211) 2010/5/15 左利きの本から~「左手からの手紙」
≪左利き学入門≫ ■左利きの本から~■ ..第三土曜日掲載
  (1)ベンジャミン・フランクリン「左手からの手紙」
左利きの本から~「左手からの手紙」
   第三土曜日なので、旧来のテーマ別に立ち返り、
   左利きの本から、面白そうな左利きの話題をお送りします。
   「左手からの手紙」ベンジャミン・フランクリン
   アメリカの政治家で、雷が電気だということを発見し、
   避雷針を発明した科学者、『自伝』が有名な人です。

第212号(No.212) 2010/5/22
<左利きプチ・アンケート>第65回 洗剤雑巾右手左手どっちがどっち?
  <左利きプチ・アンケート>第65回
   洗剤雑巾右手左手どっちがどっち?
   久しぶりに<左利きプチ・アンケート>の新作です。
    第65回 洗剤雑巾右手左手どっちがどっち?
   スプレー洗剤を片手に、雑巾で窓ふきするとき、
   右手左手、どっちに洗剤、どっちに雑巾でしょうか?
   洗剤とスポンジで皿を洗うときは? など、
   いろんなパターンがあるでしょうけれど…。

第213号(No.213) 2010/5/29
初夏臨時増刊「既刊号一覧2009年後期~2010年5月」
 ◆ 既刊号一覧 ◆ 
  左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
  バックナンバーの案内 09年後期-10.5発行分(No.187-212)
   久しぶりにバックナンバー一覧号です。
   昨年7月以降、お休み期間をはさんで、今年先週号までの
   目次とバックナンバー・サイトのURLの一覧を掲げます。
   読み落としの確認、再読にご利用ください。

第214号(No.214) 2010/6/5
<左利きムーヴメントLHM>宣言!“左利き紳士・淑女録”
━<左利きムーヴメント>宣言!━ ..第一土曜日掲載
  【新企画】“左利き紳士・淑女録”
   かつて、ひでゆき氏のサイト『左利きの小ネタ』に「左利き
   の有名人」という人気ページがありました。主にテレビで活
   躍する芸能人やスポーツ関係の人たちを集めたものでした。
   今はそれもなくなり、少しさびしい思い…。そこで、私のと
   ころでも独自のリストを作成してみようと思います。“左利
   き紳士・淑女録”がそれ。「文化人」も含めた「少数派」の
   「左利き」の人たちを紹介するリスト作りのスタートです。

第215号(No.215) 2010/6/12
 「《矯正/直す》表現に思う(3)左利き研究者の場合」
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲
 ―その17― 《矯正/直す》表現に思う (3)左利き研究者の場合
「《矯正/直す》表現に思う(3)親として人として」
   私の思う左利きの子供の心に沿った親としての在り方と、
   《矯正/直す》表現を識者はどう見ているか、について。 

第216号(No.216) 2010/6/19
「名作の中の左利き(7) サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』」
≪左利き学入門≫ ■名作の中の左利き■ ..第三土曜日掲載
  ―その7― J・D・サリンジャー
       『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
   前回は、■左利きの本から~■の第一回ということで、
   ベンジャミン・フランクリン「左手からの手紙」を
   紹介しました。今回は再び世界の名作から、サリンジャーの
   『ライ麦畑でつかまえて』の村上春樹による新訳版
   『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を取り上げます。

第217号(No.217) 2010/6/26「<左利きプチ・アンケート>
  再版第3回左利きの子に右手使いを試みるべきか否か」
 <左利きプチ・アンケート> ..第四土曜日掲載
  再版 第3回 左利きの子に右手使いを試みるべきか否か
04.4.25から実施しました「第3回 左利きの子に右手使いを
   試みるべきか否か」の再版を実施します。アンケート発行先
   「プチアンケート」さんの管理の都合で古いものは順に削除
   されてしまいます。そこで、重要なものは改めて、アンケー
   トを作成することにしています。ぜひ、再版にご協力を!

第218号(No.218) 2010/7/3
<LHM>宣言!“左利き紳士・淑女録”(2)
━<左利きムーヴメント>宣言!━ ..第一土曜日掲載
  【新企画】“左利き紳士・淑女録”(2)

第219号(No.219) 2010/7/10
「《矯正/直す》表現に思う(4)親としての在り方」
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第ニ土曜日掲載
 ―その17― 《矯正/直す》表現に思う
  (4)「親としての在り方」
「私の思う左利きの子供の心に沿った親としての在り方」

第220号(No.220) 2010/7/17
「名作の中の左利き(8)マーク・トウェインの小話」
≪左利き学入門≫ ■名作の中の左利き■ ..第三土曜日掲載
  ―その8― マーク・トウェインの小話&赤毛と左利き


――この2009年は、最初のパソコンが故障し、
新しい機械を購入するまでの2ヶ月にわたって休刊していました。
その後も新しいパソコンになれるまで月二回の発行でした。
5月のゴールデンウィークから従来のパターン――
毎週異なるテーマで書く――に戻しました。
 第一土曜は、左利き講座 <左利きムーヴメント>宣言!
  【新企画】“左利き紳士・淑女録”
 第二土曜は、<左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ>
左利き子育て相談の疑問 → 《矯正/直す》表現に思う
 第三土曜は、≪左利き学入門≫ 左利きミステリ編
 第四土曜は、<左利きプチ・アンケート>
 第五土曜があるときは、臨時増刊で、バックナンバーの紹介

引き続き、この時期は欄外で、【おまけコーナー】として、
最新の左利き情報をメモ的に紹介していました。


*各号のタイトルを見て、「これ気になるなあ、読んでみたいなあ」
 というものがございましたら、リクエストをお願いいたします。
 再配信なり、現時点での加筆・修正を行っての配信など、
 改めてお届けすることも考えています。
 リクエストは、本誌に返信してください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24― 左利き本のために――左利きの人生を考える(11)見えない差別(4)楽器」と題して、今回も全紹介です。

今年は、「左利き対応楽器」の普及を目指そう、と考えています。

「利き手は心につながっている」が私の持論です。

話をしているときにゼスチャーが入ることがありますね。
そういうとき、たいていの人は利き手を多く使っているものです。

楽器の演奏も利き手で弾く方が、絶対、心の入った表現ができるはずです。

左利きの人は、「エア」で表現するときは、左で弾いているものです。

*参照:『お茶でっせ』2018.5.13
左利きのAKB48Team8佐藤栞がエア・バイオリン演奏で左弾き
「新生活」版


本文にも書いていますように、「2月10日」は「左利きグッズの日」です。
今年は、「左利き対応楽器」をみんなで盛り上げていきたいものです。

ゴールの目標は、やはり「左利き用ピアノ」ですね。

当面の第一目標は、子供たちが学校で使う鍵盤ハーモニカの左利き対応品です。

ネットでもよく探している人がいます。
それだけ需要があるということでしょう。
是非ともメーカーさんには検討してほしいものです。

そして、電子楽器では、左右を入れ替えるというのは、難しくないように思うのです。
特に電子ピアノなどは簡単に作れるはず、と思うのですけれど……。

 ・・・

では、弊誌を面白い、興味深い、これからも読んでみたいと思われた方は、購読のお申し込みを!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』


『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ

| | Comments (0)

2022.01.15

2022年新春左利き放談2―左右平等理想型社会と楽器-週刊ヒッキイ第611号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第611号 別冊編集後記

第611号(No.611) 2022/1/15
「2022年新春左利き放談2――左右平等理想型社会と楽器」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第611号(No.611) 2022/1/15
「2022年新春左利き放談2――左右平等理想型社会と楽器」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 前号に引き続き<新春放談>です。

 同日に発行のもう一つのメルマガ

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
https://www.mag2.com/m/0000257388.html

2022(令和4)年1月15日号(No.310)「私の読書論152-
私の年間ベスト3・2021年フィクション系(前編)」

 の原稿書きに追われ、こちらの方の原稿書きが遅れて、
 という勝手な事情もあり、放談の第二弾になりました。

 ご容赦ください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ――2022年新春左利き放談 2――
  左右平等理想社会の指標としての楽器
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●左利きの人のための道具類の普及度

前号で、《左右平等社会の指標は楽器》と書きました。
これは、次のような言葉を受けての考えです。

1970年代「左利き友の会」を主宰された
左利き解放運動の活動家でもあった、精神科医の箱崎総一先生の著書

『左利きの秘密』(立風書房マンボウブックス 1979)に

 

160612hidarikikinohimitu

 《左利きに対する偏見と差別が真になくなるのは、
  左利きの人たちがなんら苦痛を強いられることなく
  生活していけるときである。
  それをはかる物指しは、結局、
  左利きのための道具・器具の普及度である、と私は考える。》

というのです。
私も同感です。

箱崎先生は続けてこう説明されています。

 《たとえ人々の頭の中から
  左利きに対するあやまった考えがなくなったとしても、
  それだけでは左右同権の社会とはいえないのだ。
  左利きの人たちが
  右利きのための道具や器具に囲まれて暮らしているかぎり、
  真の解放はありえないのだ。/
  こうしたことを考えるとき、わが日本の左利きにとって
  まだけわしい前途が横たわっているといわねばならない。》

 

 ●40年以上たった現状では…

この時点から40年以上たった現状は、大きく変わりました。
左利き用品の普及はかなり進みました。

ハサミなどは、子供用に関しては、
一般のスーパーでも左右同価格で販売されています。
小学校学用品の販売でも右利き用と左利き用を選ぶこともできるといいます。

 

一般用でも様々な道具が販売されるようになってきました。
ハサミだけでなく、包丁等の刃物類や文具類等も各種出ています。

“探せば”本当にいろんな道具や器具があることが分かります。

 

前号でも書きましたように、
左手で字を書く人向けのきれいな字の書き方練習帳なども出ています。

確かにもうかなりの道具類が普及してきたように見えます。
しかし、生活必需品の類いが大半です。

生活必需品――必要最低限度の生活を営む上での道具類ではなく、
それ以外の、生活をより豊かにするための道具や、
楽しいものにする道具類では、どうでしょうか。

たとえばスポーツ用品であったり、楽器類であったり、では?

スポーツ用の道具類の左用はどうでしょうか。
野球用のグローブなどは、子供用も含めて、かなり売っているようです。

ところがゴルフ用品はどうでしょうか。
まだそんなに一般的ではないように思えます。

ましてや、バッティング・センターやゴルフの打ちっぱなし練習場での
左打席の比率はどうでしょうか。

ましては、楽器に関してはどうでしょうか。

 

 ●楽器の左右平等化作戦

箱崎先生の言にあるように、

 《左利きのための道具・器具の普及度》

が、左右平等・同権社会の物指しだという意味は、
ご理解いただけたでしょうか。

 

そこで、今年の私の左利き・左右平等作戦は、
「楽器の左右平等化」でやっていきたいと思います。

現状では、左右平等に、右利き用も左利き用もある楽器といえば、
ギター類ぐらいでしょう。

その他の楽器では、私の知るかぎりでは、
一部でバイオリンが販売されていました。

あとは、リコーダーに右手用左手用がある、と聞いたことがあります。

 

Yamaha-lrrecorder

(画像:手の不自由な方が演奏できるように工夫した左手用ソプラノ片手リコーダーヤマハYRS-900L(左手用)と同右手用YRA-900R(右手用))

他には、これというものがありません。

 

「鍵盤ハーモニカの左利き用はありませんか?」
という質問を受けたことがあり、
調べてみましたが、見つかりませんでした。

鍵盤ハーモニカの左利き用ができれば、
ピアノへと発展させていけると思います。
そうしますと、左利きの楽器、および楽器演奏の世界も
グッと広がってゆくと思うのですけれど、
どんなものでしょうか?

 

電子楽器ならアコースティック楽器よりも
簡単に左右を入れ替えることができるような気がするのですが、
その辺のところももう一度チェックしてみよう、と思います。

 

*参照:<左利き用バイオリン>
第512号(No.512) 2018/2/17「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(19) 楽器編(1)バイオリン」
 ●楽器とカメラ
 ●利き手で行うべき心の作用
 ●楽器には左用がない
 ●左利き用バイオリン
・左利き用バイオリン,レフトハンド,レフティー販売通販
オータムバレー弦楽器
(普通製作されていない特注の左利きの方用バイオリンです。)
https://www.autumnvalley.net/product-list/59
・GCV-800EL 左利き用バイオリン ストラディバリ Soil III
バイオリン販売 チェロやビオラ、弦、弓、肩当など弦楽器なら
クライスラーミュージック通販ショップ
http://kreislermusic.ocnk.net/product/1334

 

101120gcv800el-soil-ii-97ff5686b8

(画像:「左利きバイオリン」GCV-800EL 左利き用バイオリン◆ストラディバリ Soil III [GCV-VN-800EL-SOI] ネットより無断借用)

 ●純丘曜彰さんの左利きバイオリンに関する意見
 ●「RISAバイオリン教室」の瀧澤理紗さんの意見
 ●左利き用のバイオリンが普及しない理由
 ●利き手を無視して教えてきた楽器
 ●プロ野球の王選手も鳥谷選手も転向派
 ●自分の持って生まれた特質を活かす
 ●<楽器は心につながる利き手で演奏する>

『レフティやすおのお茶でっせ』2007.9.7
左利き用バイオリン
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2007/09/post_3896.html

<左利きと音楽>
第84号(No.84) 2007/6/2「<左利きQ&A>(8)左利きと音楽」
 左利き講座<左利きQ&A>(8)左利きと音楽―序の口
第89号(No.89) 2007/7/7「<左利きQ&A>(9)鍵盤ハーモニカ」
 左利き講座<左利きQ&A>
 (9)左利きと音楽・序二段―鍵盤ハーモニカ
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「★600号までの道のり」 今回はお休みです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「2022年新春左利き放談2――左右平等理想型社会と楽器」と題して、今回も全紹介です。

前回の新春放談の続きという形です。

左右平等・同権社会の指標は、「左利き友の会」主宰者であった箱崎総一先生のお考えでは、弊誌本文にも引用しましたように、「左利き用品の普及度」だといいます。

私も同感で、それを考えたときに指標となるのは、生活必需品ではなく贅沢品的なものだろう、と思うのです。

贅沢品的なものの代表格にあげられるものが、楽器ではないか、ということです。

なかでもピアノを攻略できれば、大いに希望が出てくるのではないか、というのが私の考えなのですけれど……。

 ・・・

では、弊誌を面白い、興味深い、これからも読んでみたいと思われた方は、購読のお申し込みを!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ

| | Comments (0)

2022.01.01

2022年新春左利き放談――左右平等の理想型とは-週刊ヒッキイ第610号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第610号 別冊編集後記

第610号(No.610) 2022/1/1
「2022年新春左利き放談――左右平等の理想型とは」

 

明けましておめでとうございます

本年もよろしくご愛顧のほどお願いいたします。

昨年は、4月からぎっくり腰になり、腰痛と左足痛となり、
8月に治ったと思うと、
10月にはまたまた加齢から来る体調不良となり、
年末にはまたまた腰痛が再発、今回は比較的軽症で助かりましたが、
お医者さん通いは継続中。

さいわいメルマガに穴を開けることはなかったのですが、
内容的にはどうだったのか、なんともいえません。

今年は、健康に留意して一年を過ごし、
メルマガの内容も充実したものにしたいと思います。

2022(令和4)年 元旦

レフティやすお <(_ _)>

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第610号(No.610) 2022/1/1
「2022年新春左利き放談――左右平等の理想型とは」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 2022(令和4)年は、1月1日からのスタート。

 なかなかないことでしょう。
 幸先のよい一年になりますように!

 本年第一号は、例の如く、新春放談です。

 《右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざ》す
 弊誌ですが、
 今回は、私の考える理想の左右平等社会について考えてみました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ――2022年新春左利き放談――
  左右平等の理想型とは~? 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●右手書字例のみの教科書――左手・左利き差別の典型

昨年末発行の最終号

 第609号(No.609) 2021/12/18
 「2021(令和3)年書き残した左利きの話題」

で、教科書に左手書字例がほとんど掲載されていない
という現実について書きました。

世間一般では、
子供向けの民間の教育関係の会社のテキスト類には左手例が掲載され、
大人向けの文字練習帳にも左利き(左手書き)対応のものが
出版されているにもかかわらず、です。

左手・左利き差別の典型といえるのではないか、と考えています。

左右平等の社会を実現するのが、私の願いですが、
まだまだ遠い道のりのようです。

それでは、左右平等社会の指標となるのは、何でしょうか。

 

 ●左右平等社会の指標は楽器

私の思うところの、左右平等社会を表す指標は、楽器です。

現状、楽器類で左利き対応商品が発売されているのは、
ギターぐらいでしょう。

楽器というものは、一部の人をのぞけば、
あくまでも嗜好品、あるいは贅沢品といえるでしょう。

音楽という者は、一部宗教や政治(軍隊など)との絡みはありますが、
基本的には芸術であり、娯楽です。

楽器とはそういう芸術もしくは娯楽のための道具といえます。

と考えますと、
それは、生活必需品とは言いがたいもの、ではないでしょうか。

いわゆるエンゲル係数から外れたものといいますか、
エンゲル係数を引き下げる要素の一つといえるでしょう。

そういう嗜好品・贅沢品において、左右の商品が対等に作られ、
ごくふつうに自由に手に取れるようになれば、
それこそが、左右平等社会の証であるように思えるのです。

生活必需品――例えば、ハサミのような道具――が、
左右両方、同じように自由に手に入るという状況は、
社会における左右平等という観点においては、
必要最低限のレベルでしょう。

一方、そういう生活必需品ではない道具において、
左右の商品が同じように自由に手に入るという状況は、
かなり高いレベルの左右平等の状況といえるのではないでしょうか。

 

楽器の演奏というものは、心の表現である、と考えます。
芸術であり、心の表現でしょう。

そういう分野でこそ、左右平等の指標になるように思います。

 

 ●利き手演奏こそ心の表現

「利き手は心につながっている」というのが、私の持論です。

以前、AKB48・Team8の左利きの佐藤栞さんが、コンサートの動画で
エア・バイオリンの演奏で左弾きしていたのを見たことがあります。

*参照:『レフティやすおのお茶でっせ』2018.5.13
左利きのAKB48Team8佐藤栞がエア・バイオリン演奏で左弾き
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2018/05/akb48team8-7166.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/6565f75f980e88d16ae21f70a9fc64e8

エア演奏というのは、
まさにその人の利き手・利き腕があらわになるのではないでしょうか。

左利きの人がエア演奏するときは、きっとそうなるものでしょう。

実際に楽器演奏が身についている人は別にして、
その楽器の演奏経験のない人なら、自然に左演奏になるものです。

私も、学校の音楽の授業でギターをやったことがありますが、
ほんの少しだけだったので、
エア演奏は、左手で弾く形になります。

心につながっている利き手で演奏するとき、
演奏者も気持ちが乗るでしょうし、
それが演奏にも表現されていくのではないでしょうか。

 

 ●心を表現する最善の方法――利き手演奏

音を楽しむと書くのが「音楽」です。

心につながっている利き手による演奏こそが、
心を表現する最善の方法でしょう。

そのためには、利き手に対応した楽器が必要になります。

現状で左右どちらの手でも演奏できる利き手対応した楽器といえば、
ギター類ぐらいでしょう。

ごく一部ですが、左利き対応のバイオリンが発売されているようです。

他には、これというものは見つけられません。

楽器のなかでいちばんの大物なのが、ピアノではないでしょう。
ここで左利き対応ピアノが誕生すれば、
たいていの楽器は実現しそうに思います。

 

昔海外で、左利き対応のピアノを作ったという人がいました。
それが標準化すれば、大いに時代は変わるように思います。

*参照:
(弊誌)
第512号(No.512) 2018/2/17「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(19) 楽器編(1)バイオリン」
『レフティやすおのお茶でっせ』2018.3.1
左利きメルマガ2月発行分-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
第511,512号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2018/03/2--hikkii511512.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/5e757247592eed9318a7821b732c7fd8

第518号(No.518) 2018/5/19「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(22) 楽器編(4)鍵盤ハーモニカ・前編」
2018.5.31
右用と左用の違い(22)楽器編(4)鍵盤ハーモニカ前編
-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第518号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2018/05/224--hikkii518-.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/ddecc3f95636678823caef199386f870

第520号(No.520) 2018/6/16「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(23) 楽器編(5)鍵盤ハーモニカ・後編」
2018.7.3
右用と左用の違い(23)楽器編(5)鍵盤ハーモニカ後編-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第520号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2018/07/235--hikkii520-.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/22e3e19673402f8e9eabdf6a0e5e647e

2012.3.10
左利き用ピアノは実在した! | アンモナイトは傷つかない
https://plaza.rakuten.co.jp/shellless/diary/201203100000/

Christopher Seed - Left handed piano
http://www.anythingleft-handed.co.uk/christopher-seed.html
(YouTube)
The World's First Left-Handed Piano:
Christopher Seed plays Chopin
https://youtu.be/cowjrSTHKTw

 

 ●ピアノにおける利き手の演奏の違い

今は小学校では子供たちがみな演奏する楽器として、
鍵盤ハーモニカが多く使われています。

しかしこれは、
まさに右手・右利きの人に対応したものになっています。

これは、のちにピアノ演奏に発展できる
という理由で正当化されているように思います。

しかし、一般の人たちの理解として、
ピアノ演奏が基本的に右利き用だということを認識している人は、
少ないのではないか、と考えています。

 

「FUKUON 福田音楽教室」のピアノ講師、福田りえさんによりますと、

2011.4.11
右利き・左利き!ピアノを弾く上での利き手による影響と練習法♪
http://magic-piano.jugem.jp/?eid=34

「利き手によるピアノを弾く上での影響は?」の稿で、

 《利き手の方がそうではない方よりも自由に動かせるわけですから、
  得手・不得手が生じることは自然なことなんですね。》
で、
 《ピアノにおける右利きの利点は、
  メロディーラインを豊かに弾きこなせること。》
そして
 《左利きの利点は、伴奏部分を力強く弾けること。》
さらに、
 《それぞれその逆は苦手なこととなります。》
といいます。

しかし、いくら力強い伴奏でも、
それだけでは人を感動させるのは難しいでしょう。

逆に、伴奏がなくても、豊かなメロディーラインだけでも、
人を感動させられるのではないでしょうか。

少なくとも人の気を惹く力では、伴奏よりもメロディーでしょう。

ということは、右利きの方が圧倒的に有利だということでは?

 

で、
 《利き手じゃない方を利き手の倍練習する》
といい、
 《特に利き手の方の音が大きくなりがちなので、
  左右の音量には気をつけながら練習してみましょう。》

そして、
 《両手の音量バランスを取りながら弾けるようになったら、
  次なるステップは情感を込めてピアノを弾くことを目指してね♪》
という〆の言葉です。

「情感を込めて弾く」ということですが、
それには、やはり心につながっている利き手で
メロディーラインを弾く方がすんなりいくのではないか、
という気がします。

 

ということで、左利き用のピアノを作ってほしいものです。

アコースティック・ピアノの左利き版を作るのは、
難しいかもしれませんが、
電子版なら配線を変えるだけでできるという気がします。

ぜひ、どちらのメーカーさんで製作してほしいものです。
 

  ●今年は楽器の分野でも左右平等作戦を!

これだけ日用必需品では左利き対応が進んできた現状でも、
楽器に関してはまだまだ進んでいないように思います。

今年は、この分野でも左右平等計画を進めていきたい、
と考えています。

ご協力、よろしく!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「★600号までの道のり」 今回はお休みです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「2022年新春左利き放談――左右平等の理想型とは」と題して、今回も全紹介です。

新年最初の発行が、1月1日になるのもめずらしいことですね。
今年も2022年第一号は新春放談ということで、左右平等社会について考えてみました。

左利きに対する理解が進むにつれて、左手・左利き用の道具類も増えてきました。
左右平等の社会に少しずつですが、近づく傾向にあります。
そんななかで、いちばん遅れているのでは、と思われる分野が楽器です。

そんな楽器について書いてみました。
やはり、いちばん実現させたい左利き対応楽器は、ピアノではないでしょうか。

 ・・・

では、弊誌を面白い、興味深い、これからも読んでみたいと思われた方は、購読のお申し込みを!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ

 

| | Comments (0)

より以前の記事一覧