2025.12.06

【別冊 編集後記】楽器における左利きの世界(35)左手のフルーティスト-週刊ヒッキイ第699号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

第699号(Vol.21 no.22/No.699) 2025/12/6
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(35)<左利きの人の本>新規発見本紹介~
『左手のフルーティスト』畠中秀幸」

 

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第699号(Vol.21 no.22/No.699) 2025/12/6
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(35)<左利きの人の本>新規発見本紹介~
『左手のフルーティスト』畠中秀幸」
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 今回は、前号で紹介しました<左利きの人の本>新規発見本の二冊目、
 正確には「左利きの人」というより、「左使いになってしまった」
 演奏家さんの本を紹介しましょう。

 

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  ★ 左手があるじゃないか ★

 <左利きの人の本>新規発見本紹介

  『左手のフルーティスト』畠中 秀幸 音楽之友社

  <左利き者の証言・左手のフルーティスト編>
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 ●左利きの人を紹介する本(2)『左手のフルーティスト』

建築家でフルート奏者として活躍中の畠中さんが、脳出血に倒れ右半身
不随となり、左手で演奏できる特別な木管フルートを特注で作ってもらい
「左手のフルーティスト」として演奏家を再スタートした、という物語。

 

『左手のフルーティスト』畠中 秀幸/著 音楽之友社 2024/3/25
(Amazonで見る)

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 《2011年5月、音楽を愛し、将来を嘱望された建築家が脳出血に襲われ
  る。右半身の機能を失った彼は望みを捨てず、左手のみで動かせる
  木管フルートを特注し、ついに「左手のフルーティスト」として舞台
  に立つ。/TBS全国ネットでも紹介された「左手のフルーティスト」
  畠中秀幸の、病に倒れ、それを乗り越えるまでの数々の苦悩や喜びを
  描く。巻末に左手のピアニスト・舘野泉との特別対談を収録。》

著者について
 《建築家・音楽家。1969年広島県生まれ。9歳よりフルートを始め、
  中学3年より「個人コンクール北海道大会」で3年連続1位。1994年
  京都大学工学部建築学科大学院修士課程修了。2003年建築設計・
  音楽企画事務所「スタジオ・シンフォニカ」設立。2009年札幌市
  都市景観賞を当時史上最年少で受賞。2002年から12年間北海道工業
  大学非常勤講師。2009年北海道吹奏楽プロジェクトを設立、代表を
  務める。2011年に脳卒中を患い右半身の機能を失いながらも、建築家
  ・左手のフルーティスト・指揮者として活躍中。2019年札幌文化芸術
  劇場hitaruオープニングイベント音楽監督。2022年7月札幌コンサー
  トホールkitara、2023年2月札幌時計台ホールにて公演。2023年4月
  札幌G7環境大臣レセプションにて演奏。2022年一般社団法人「結び」
  理事長に就任。2024年3月初ソロCD「音の建築」をリリース。》

 

目次
I 運命の日 7
II フルートとの出会い 27
「最初の知らせを聴いたとき、『畠中は死なないよ』と思いました」
 北海道北広島高等学校教諭 笠原 禎さん 53
III 建築と向き合う 59
IV 建築のような音楽、音楽のような建築 73
V 左手のフルーティストとして 97
「ひとりの人生がかかっているから、できませんとも言えません」
 山田フルート・ピッコロ工房 山田和幸さん 113VI 目指すべきもの 123

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舘野泉&畠中秀幸 特別対談
「左手になって、自分たちの音楽は変わったのか?」133
あとがき~「さかいめ」をめぐる旅~ 145

 

 ●<左利きミステリ>「フルートと短機関銃のための組曲」
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 ●「そこそこなんでもできてしまう」人
 ●「励ましの言葉」
 ●病気と音楽
 ●生い立ちからの話
 ●左手の設計
 ●非利き手の左手から生まれるもの

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【編集後記】本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(35)<左利きの人の本>新規発見本紹介~『左手のフルーティスト』畠中秀幸」と題して、今回は冒頭と見出しのみの紹介です。

(*注:メルマガの本文は、一週間後にこのブログで別途、【最新号】として全文公開します。)

今回は、左利きの人ではない、左手使いになってしまった人、<左利き者の証言・左手のフルーティスト編>ということになります。
右半身不随の障害者の人で、左手を使わざるを得なくなった人のお話でした。
さいわいフルートという楽器は、右手よりも左手をよく使う楽器だったおかげで、左手使いになっても比較的に慣れやすかった、というのです。
フルートは弦楽器ではないので、指使いそのものは単に押さえるだけで、利き手・非利き手の差は基本的にないのですね。
右利きと左利きの利き手と非利き手との違いは、構えの差ということでしょうか?

 ・・・

左手・左利き用品の普及に関して、右利きの人でも右手をケガしたときに必要になる、という言い方で推し進めようとします。
決してまちがいではないのですけれど、どうしても実感とは異なってきますよね。
「そりゃあそうだけど……」というように。

現実にはその通りで、それと左利きの人の実用とでは当然距離があるわけです。
「右利きの人のいざというときにも役に立つ」的な言い方ではやはり普及は難しいと考えられます。

もっとストレートに左利きの人の権利として主張するべきだ、と筆者は考えます。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
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2017.04.25

米山公啓(監修)『左手でなぞって物忘れ防止記憶力アップ!!』(マガジンランド)

お医者さんの著述家・米山公啓さん監修の本だそうです。

『左手でなぞって物忘れ防止記憶力アップ!! 毎日楽しめる脳活トレーニング帳 「逆手」を使うことで、あなたの脳がぐんぐん活性化します!』マガジンランド(2017/02)


左利きなら右手。「逆手」を使うことで、脳がぐんぐん活性化!
だというのですけれど。

今の世の中、多数派の右利きの人たちが自分にとって生活しやすい、右利き仕様の右利き偏重社会を作り上げたため、かえって身体の使い方が右手・右側に偏ってしまい、身体の変調をきたしているというのが本当のところです。

で、利き手と逆の手を使うことで、脳を活性化しようという本だそうです。


脳の活性化については、専門家ではない私には何とも言えません。
ただ、脳科学の研究者の先生方が言うところでは――『脳科学の教科書 神経編』理化学研究所脳科学総合研究センター編(岩波ジュニア新書)など――両脳は統合されて機能しているので、左脳がどう右脳がどうとかそういう単純なものではないそうです。

少なくとも、身体の左右のバランスという点では、両側を均等に使う方がいいのは確かなようです。
これは整体の先生が発言されているので、間違いないところでしょう。

また、左右の脳の運動野が刺激される点は確かでしょう。


右利きの人の場合は、先ほども書きましたように、右利き仕様の社会になっているため、右手一本でも大抵のことができてしまうものです。
しかし、左利きの人の場合は、嫌でも右手を使わざるを得ないケースがあります。
それもしばしば。

朝起きて顔を洗うにしても、水道の蛇口の栓を開こうとすれば、右手側にある。
おトイレで水を流そうとしても、水洗のレバーは右手側。
朝食はトーストを焼こうとすると、オーブン・トースターのタイマー・スイッチは右側にあり、右回しです。
バターやジャムを塗ろうと、冷蔵庫の扉を開けるのはやっぱり右手で。
テレビを見ようと電源を入れるときも、電源スイッチは右側。
パソコンで仕事しようとすると、ここでも電源スイッチは右側。
etc...(左利きあるある!?)

その結果、右利きの人たちは右に偏った使い方になるのに対して、左利きの人の場合は、右も使う(というか、使わされる)ため、そのような偏りはさほどひどくはならないのです。
基本的には簡単なことばかりともいえますが、それでも使っている事実は変わりません。


左利きの人の中には、字を書くことや箸使いなどは、右という人もいます。
そういう人は「両利き」と自称するぐらい(実際は「両使い」だろうと思いますが)です。

まあ、左利きの人にはあまり意味のないトレーニングだろうと思いますが、右利きで日常生活は右使いばかりの人は、こういうトレーニングは必要かもしれません。
一度立ち読みぐらいはしてみても損はないかもしれません。


昨今では、「非利き手で字を書きたい」といった人も増えているようです。
そういう人には、字を書く練習の助けにもなりそうな内容です。

試してみてもいいかもしれませんね。

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2007.03.24

ダイエットするなら左手箸

肥満が健康の敵といわれて久しいのですが、最近は、メタボリック・シンドロームという言葉が言われています。

これは、内臓に脂肪が蓄積した「内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態」(*)で、生活習慣病の原因とされ、治療の対象として考えられるようになってきたものです。


知っ得?納得!!メタボリックシンドローム > メタボリックシンドロームって、なに?


では、肥満防止のための方法、あるいは既に肥満の方はどのようにして減量すればいいのでしょうか。

これはやはり運動、そして過剰な飲食をやめるということでしょう。

しかし、食べない、あるいは食べるのを減らすというのは、並大抵のことではありません。

でも、意外に簡単方法もあるようです。
ひとつ紹介したしましょう。

もう旧聞になりますが、朝日新聞・東京版の読者の投書欄「声」3/8付に、ある薬剤師さんの投書が出ていたそうです。
(以下は、東京在住の友人で、メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイ」の愛読者でもあるW氏の情報による。いつもありがとう!)

その方は、右利きなのですが、今年から箸を左手に持ち変えて食事をされているそうです。

理由は、ひとつ、右脳を刺激し、その働きを良くする。もう一つは、将来万が一、右手が使えなくなったときのため。

今のところ効果は不明だけれど、それなりに眠っていた神経や機能が目覚め始めたような気がするという。

この辺の効果は、?という気もします。
ただ、右利きの人は、左利きの人に比べると右に偏った生活をしている人が多く、バランスをとる意味で、意識的に身体の左側を使うというのは決してまちがったことではありません。
整体の先生もそうおっしゃっています。
大いに実行すべきでしょう。

という私の感想はさておき、本題にもどりましょう。


しかし、それよりも何よりも、食事が大きく改善されたという。

一回に運ぶ量が減り、時間をかけてじっくりと噛み、食事を味わうことができるようになったという。

すると、少ない量で満腹感を得られるという。

これこそ、朗報ではないでしょうか。

食べやすいと、つい早く食べてしまい勝ちです。
当然、噛む回数も減り、胃や腸への負担も増します。

早食いは身体に悪いといわれます。
それが改善されるだけでも効果ありでしょう。

しかも時間をかけることで、満腹中枢が満たされ、少な目の食事で満腹になる。

糖尿病や生活習慣病の患者さん、ダイエットを考えている人には、この「非利き手で箸を使う食事」というやり方が、一番自然でかつ無駄なく小食の習慣を身に付けられる、最上の方法ではないでしょうか。

右手遣い・右利きの方は左手で、左利きおよび左手で箸を使っている方は右手で、それぞれ箸を使うというのもダイエットの一法かもしれません。

よく噛んで時間をかけて食べ、しかも腹八分目。
その上、楽しみながら…となると、まさにいいこと尽くめ。

さあ、あなたもきょうから始めまてみせんか? 左手箸生活。

でも、左手箸の習熟と時間をかけた小食の習慣とどちらが早く身につくのでしょうか。
もし手のほうが早かったら、せっかくの名案も元の木阿弥に、ということもあるかもしれません…。


※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。

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2006.05.08

ゴルフは非利き側打ちがいい?!

Sankeisinbungolf
そのうち書こうと思いつつ、いまだに書けずにいる左利きの記事についての第二弾!
これもまた、少し間が空いてしまいましたが。

右利き左打ちのゴルファー、ミケルソン選手二度目のマスターズ優勝に見る、ゴルフは非利き側打ちがいい?!

ゴルフは逆サイドで打つほうがいいのかもしれない、というお話。

左利きの人にそういうアドヴァイスをする人がいるそうです。それを真に受けて、実際に右で始める左利きの人もいるといいます。

私はそれは詭弁だろうと思っていたのですが、ミケルソン選手の最近の活躍ぶりを見ていると、どうもそうではないのかもしれません…?!

*
左利きの初心者に右利きの経験者がするアドヴァイスのひとつに、ゴルフは利き側とは反対の側で打つのがいい、というものがあるそうです。
引っぱる腕が利き腕のほうが強くスイングできるので、ショットがよくなる、とか。左右のバランスがよくなるとか。左利きの岡本綾子も右で打っているとか…。

もしこれが本当なら、もっと左打ちの人が増えているはず。
なにしろ右利きの人のほうが断然多いのですから。
ところが、実際にはどうかというと…。

このような詭弁を真に受けて、右打ちで始める人も少なくない。
確かにゴルフの場合は道具の問題もあり、右打ちをする左利きの人がいるのも、ある意味ではしかたないかもしれません。
もちろん、それで好結果が出せれば、何もいうことはないのです。

左利きといっても、右利きとは違って、人によりその性質にはかなりの違いがあります。
私のようなバリバリの強度の左利きもいれば、限りなく右利きに近い人や両刀使いのような人もいます。

しかし、野球のように一塁ベースが近いので左打席が有利、というような明確な差がゴルフではないと思われるのに、これはどういうことでしょうか。

それともゴルフ場は右打ちに有利な設計になっているのでしょうか。
必ずしもそうとはいえないような気がするのですが…。

*
ところがところが、現実にこのところのミケルソン選手の活躍を見ると、案外この逆サイドで打つという方法は効果的なのかもしれません

なにしろ、昨年のマスターズからメジャー五試合中四試合でタイガー・ウッズと優勝を分け合っているというのですから。
4月9日、第70回マスターズ・トーナメントで二年ぶり二度目の優勝。メジャーは昨年の全米プロ選手権から2連勝で通算3勝目。

片山晋呉選手も時にラウンドの途中で左打ちの素振りをする、ということです。
こうすると身体の偏りをほぐし、バランスがよくなるとか。
話によると高校時代から左手を使う練習もしていたということです。
(同大会、片山晋呉選手は自己最高の27位だった。)

でも、それでも、どうもこの話は…。
どうなんでしょうか。
私はゴルフをやったことがないのでなんともいえません。

しかし、右利きの方で、好スコアが出せないでお悩みの方は、一度左打ちされてみるのもよいかもしれません
ものは試し、といいます。

(画像は、ミケルソン選手のマスターズ優勝を伝える産経新聞のスポーツ面の記事)

※NIKKEI GOLF GUIDE 日経ゴルフガイドより
ミケルソンの略歴
 フィル・ミケルソン(米国)ゴルフの強豪アリゾナ州立大出。90年の全米アマを制し、翌年はアマチュアで米ツアー優勝。92年プロ転向。メジャーのタイトルと無縁だったが一昨年、マスターズで悲願達成。右利きだが、1歳6カ月でクラブを握ったゴルフだけは左打ち。右打ちの父親を目に映るまままねて逆になった。ツアー通算29勝。カリフォルニア州サンディエゴ出身。188センチ、86キロ。35歳。(共同)

※ブログ・ヘッドライン:スポーツ
ミケルソン2度目の優勝(マスターズゴルフ)

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

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2005.11.10

「利かず腕」鍛えましょう―平成10年の産経新聞から

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これは、平成10(1998)年の6月17日(水)の産経新聞の朝刊に掲載されていた「編集部から」という囲み記事です。

実は今、色々な資料を整理しているところです。
メルマガを始めて感じたのですが、少しはまとまった文章を書こうとすると、やはり資料が必要です。
そこで手持ちの資料の整理を始めたわけです。(そのうち、ホームページ『左組通信』で「左利き資料室」というページにまとめてみようかと思っています。いつになるかわかりませんが…。)

一応十五年に渡ってコツコツと集めた資料があります。集めたというよりは、偶然手に入れたものを自然にプールした、というところです。たいしたものはありませんが、ここに紹介するのもそんな断片のひとつです。

* 「利かず腕」鍛えましょう―「編集部から」:産経新聞 平成10(1998)年6月17日 *

で、「利かず腕」って何? というと、それは非「利き腕」を表すこの記事の筆者(O)氏の造語です。
すなわち、右利きの人なら左腕、左利きの人なら右腕、ということになります。

「利き腕の支援腕(バックアップ)」として、折を見て鍛えておきましょう、という提案です。若いときから心がけていれば、事故や病気など、いざというときに役に立つというわけです。

さっそく「利かず腕」をテストしてみると、

(1)はしを持てるほどの器用さがない。
(2)右手ほどに重い物を持てず、瞬発性もない。
(3)持続力がなく、疲れやすい。

なかでも、(3)が意外でした、という。

このテストを通して、

左利きが社会施設に対して日常感じる不便さ、半身不随になった高齢者のリハビリの大変さも体験でき、やさしい福祉社会づくりへのヒントをいくつか得ました。
ぜひ、お試しを!
とあります。

*

既に7年が過ぎています。
この記事を書いた(O)さんはその後どうしてらっしゃるのでしょうか。
少しは「利かず腕」を使えるようになられたでしょうか。
それとももうこの記事のことなど忘れてしまわれたでしょうか。

また、この記事を読んだ人の中で、実際に「利かず腕」を鍛錬した人はどれぐらいいらしたでしょうか。

さて、あなたもきょうからチャレンジしてみます?

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2005.08.12

左利きの質を持つ片岡鶴太郎の半生記『筆のゆくまま、心のままに』から

 片岡鶴太郎さんの本が出ています。『筆のゆくまま、心のままに―片岡鶴太郎半生記』生活情報センター刊
 この本を見て思うところを書いてみます。

* 片岡鶴太郎の左手で描く絵と書 *
 氏の幼少時代から、お笑い芸人、役者、ボクサー、そして画家としての半生記+絵の実作の様子をまじえた「実践!鶴太郎流墨彩画講座」が巻末に付いているもので、少し大判のものになっています。懐かしい写真も掲載されています。(いやぁ、若かったねえ。今や巨匠の風格が出てきましたからね。私と同い年とは思えません!)

 絵の実作のページでは、テレビの趣味の番組などで披露されていたように、左手に筆を持って描いておられます。もちろん文字も左手です!
 あとがきなどもみな左手の書です。字としては、正直ちょっと読みにくいのですが、味わいがあります。

 おじいさんが羽子板の絵を描く職人さんだったそうで、元々そういう絵心が氏の中にも遺伝していたようです。
 ブログでも書いておられるように、今では絵を描いている時が何より楽しいそうです。
「2005年08月07日 今日は蜻蛉の絵を…」片岡鶴太郎日記

 この本の絵の講座の末尾にも書いておられるように、鶴太郎さんはボクシングを始めてから、自身に「左利きの質」があることに気づいたそうです。右構えができず、始めからサウスポーだった。そして絵を描くようになっても、右手では筆が先走りすぎてダメだったそうです。ところが左手で描くようになって、魂がこもるようになった、と書いておられます。
 私なりに解釈すると、右手だと使い慣れた器用さからつい小手先の技法に頼ってしまうのではないでしょうか。それがふだん使い慣れぬ左手だと、一筆一筆描くことに神経が集中して、今まで気づかなかった自分らしさが発揮されて良い結果につながったのかもしれません。

 とにかく、右手を使うか左手を使うか、制約はない、と書いておられます。絵の描き方にも基本はある、しかし自分にあったやり方で描けばいい、と書いておられます。

* 右手でも左手でも本人しだい *
 もちろん絵や書は芸術ですから、それでいいのだ、でも実用は違うという見方もあるでしょう。
 字を書くときや箸を使うとか、基本のお作法は右手で行うものだ、という考えを持つ人はまだまだ少なくはありません。
 しかし、本当にそうでしょうか。ホントは右手でも左手でもいっしょじゃないのか。最低限守るべき基本はあるでしょう。しかし、自分にあったそれぞれのやり方で自分の力を最大限に発揮できれば、それが一番いいのではないでしょうか。

 形はいいが中身が足りないというのでは、生きている値打ちがないように思います。
 充実した人生こそ大切なのではないでしょうか。
 それには借り物でない、本来の自分らしい自分でいることが大事な気がします。

* ホントの自分とは? *
 そして、ボクシングを始めて自分の中にある左利きの質に気付いたという片岡鶴太郎氏のように、ホントの自分というものは、案外自分の知らないところにあるのかもしれません。
 右利きと思っていても左利きが隠れていたり、逆に左利きと思っていたら右利きが隠れていたり、etc。
 だからこそ、人生はいくつになっても色々と楽しめるのでしょう。

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

*2008.4.30追記* 左手書字について―
・『左利きを考える レフティやすおの左組通信』
「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
「左手書字の研究―実技編」(2008年より第三土曜日発行分に掲載)

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2005.07.23

左手筆記を推奨するマス計算メルマガ

ちょっと変わったメルマガがありました。
「右利き左利きも頭脳を活性化!ロクロク36マス計算!」がそれです。
創刊準備号が「2005/5/16」発行となっています。
毎週木曜日発行で、21日現在既に9号発行されています。最新号発行部数は1800部を越えています。

準備号によると、一般向けの<脳>力および集中力開発ということで、効果対時間から36マスであるということ、そして、ここが「ちょっと変わった」と表現した部分なのですが、マス問題がそれぞれ右手用と左手用の二種類用意されているのです。

それはこういう理由からです。

なぜ同じ問題が2種類あるのか?  ・右側に計算元の数字を載せておくと左利きの人は計算しづらい  ・右利きの人が左手で、左利きの人が右手で字を書くことで計算力と同時に日頃使っていない筋肉を刺激できる!

そして発行者は、それぞれの問題を、右利きの人は<左手>で、左利きの人は<右手>で、と非利き手を使用するように薦めています。

私が推奨するのは、右利きの人は左手で字を書く、左利きの人は右手で字を書くということです。
 利き手と逆の手を使用することは頭脳を活性化するという話があります。また、手に限らず体を左右均等に鍛えることは健康にも良いのです。
 週に1回の「36マス計算」で右手と左手を使うことによって是非皆さんの脳に刺激を与えてみてください。

いよいよ右脳左脳の<脳>力開発もここまで来たか、という感じです。

左利きの私から見ると、その効果のほどは別にして、左手筆記を一般化するという点では、それなりに評価できます。
もちろんこれで、日常生活でも左手筆記する人が出てくるとは思いませんが、左手筆記に対する敷居の高さ―違和感が少しは解消されるのではないか、と期待しています。
まだまだ左手筆記に対する違和感、あるいはもっと極端にいうと「忌避する感情」が一部の人たちにはあるように思います。
そういう感情が少しでも緩和される助けになれば、というほのかな期待です。
  
実際に、両手を使うということ自体は身体に良いことです。
ただ、利き手には利き手の役割、非利き手には非利き手の役割がある、というのも事実でしょう。その辺のことも考えた上で、利用してみるのもおもしろいでしょう。新たな感覚が芽生えるかもしれません。

詳細は、こちら

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

*2008.4.30追記* 左手書字について―
・『左利きを考える レフティやすおの左組通信』
「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
「左手書字の研究―実技編」(2008年より第三土曜日発行分に掲載)

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2004.09.22

歯磨きは両手で―ラディアス歯ブラシ右手用左手用

歯医者さんに行って歯を診てもらったときに、「あなたは左利きですね」と指摘されたという方がいます。
どうして利き手がわかるのかというと―。
人はたいてい利き手で歯ブラシを持って歯を磨く。ところが利き手と反対の側の歯は磨きやすいが、同じ側は磨きにくい。そのためそちら側には歯垢が残り虫歯になりやすい。そこで虫歯のある方が利き手だろう、というのです。 
 
歯の健康はそのままからだの健康につながり、脳の健康にもつながる、というのは9.15の記事「『脳を探検する』久保田競」で紹介した本のなかにも書かれていました。

歯がなくなると噛む力が低下し、それにより消化不良から体力が低下します。また歯並びが悪くなると発音が悪くなり、コミュニケーションがうまく行かなくなります。すると脳も使われ方が少なくなり、脳力が低下する。

というわけで、歯を磨くときはできるだけ両手を使って、それぞれにブラシを持つ手と逆の方の歯を磨くのが良いそうです。左側は右手で右側は左手で。

さて歯ブラシはどういうものが良いのかというと、硬いものはダメでやわらかめの毛で軽く磨く方が良い。あまり力を入れて磨きすぎると、歯の表を覆っているエナメル層を削ってしまってかえって虫歯を作ってしまうというのです。
また柄はよくしなるもので必要以上の力を入れても吸収してくれるものが良い。またブラシはオーヴァル型で複数の歯と歯茎を同時に磨ける大型のものを使えば作業時間の短縮にもなるので良いそうです。

そこでアメリカ製のラディアス歯ブラシRADIUS TOOTHBRUSH SERIES というのが良いといいます。

これは「左利き用品」としても昔からよく紹介されてきたものです。
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『モノ・マガジン』1991年4月2日号 <左利き特集号>の記事と『LEFTHANDER MAGAZINE』カタログ

実は(当然ながら)左手用と右手用があり、それぞれ利き手に応じた形に作られています。手に持ったとき、歯の面と理想的とされる45度の角度になるように設計されているという優れものです。また柄が弾力のあるゴムで、歯に負担をかけないつくりになっています。

右手用左手用の両方を買い揃えて、左右の手を使って(右脳も左脳も刺激しながら)歯を磨き、歯と脳の両方の健康を促進させましょう!

* ラディアス歯ブラシ「SCUBA・Z」一般用、「ラディアスキッズ」子供用
輸入元:株式会社メッカ > アスレティックケア用品 > Radius 歯ブラシ 

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2004.09.15

『脳を探検する』久保田競

最近、本屋さんに行くと脳を鍛える大人のドリルといったものが色々並んでいます。
やれ計算が良いとか音読が良いとか、なかなかにぎやかです。

私は人間が古いので、そんな最新流行のものではなく、ちょっと前の本を紹介しましょう。

9.9の記事「脳の性差と非利き手使い」でもふれた久保田競『脳を探検する』(講談社 1998年刊)です。
脳を鍛えて、うまく使い、うまく生きてゆこう、という本です。


著者は、東大医学部、同大学院を経て、京大霊長類研究所所長をつとめ、サルの利き手なども研究された方で、著書には『手と脳』他、脳に関するものがいくつもあります。ブルーバックスのフロイド・E・ブーム他著『新・脳の探検』の監修にも関わっておられる学者です。

「新しい生き方をするのに脳をどう使えばよいか、その時に脳がどのように働いているかを書いたものです。新しい生き方を模索する時に、今までなら、人生読本、哲学書、宗教書、文学書を読むのが普通でした。今は、脳の本を読む時代なのだと、脳の研究をしてきた者として、確信しています。」

専門用語を極力減らした記述で読みやすく、楽しめました。


前半は、脳の働き、記憶のシステム、感情や心の発生など脳についての勉強。
そしていよいよ第4章「脳を鍛えれば老いや病に勝てる」が、気になります。
五感を使うことで脳を強くすることができるそうです。

まず一番は手。手は運動器官であるだけでなく感覚器官でもあるという。

「遊びながらできる手の訓練法」として、子供の場合は楽器のキーボード、組立ブロック、ジグソー・パズル、テレビ・ゲーム(特にテトリスは図形を扱うので良いという)、キャッチボールなど。

音楽は太鼓でリズムを作るなど、楽器を使うことで運動を通じて感情を表現するので脳をよく使うことになるそうです。

もちろん大人でもそうで、ダンスなどは、異性との会話も必要なので楽器の演奏だけよりもっと脳を使うことになり、ぼけ防止にも良いようです。

50歳を越えると男女ともに手の筋力の衰えが著しくなるそうで、これを鍛える必要があるそうです。ものをつかむ力、握力を鍛えることが大事だそうです。

そして両手を使う。両手を使うといっても、どちらの手でもお箸が使える、字が書けるということではなく、利き手は利き手らしく器用に、そうでない手もそれなりに使うということ。

現代は便利になって、片手だけ使って片手を遊ばせていることが多い。つとめて利き手でないほうの手を使うようにしましょう、という。

右利きの人は左手を補助として使うだけでなく、絵を書くなど頭の中の像を表現するときは左手を使う。また、感覚器官として左手を使う。大工さんがかんなかけをするときは、右手でかんなを使い、左手で削った面を触って確認する、というように。あるいは寄席の「紙きり」のように、両手をたくみに動かす芸など。


また脳力は体力が支えるという。
足元から鍛える。ジョギングやエクササイズ・ウォーキングなど。
さらに、五感のうち、目耳鼻、そして口(歯)を鍛える。意識してものを見る、聞く、嗅ぐ、そしてしゃべる(会話)。

からだに入ってくる外界の感覚情報を減らさないこと、外の世界への働きかけを減らさないこと、手も足も使う。筋力もスピードも落ちるがその分時間をかけて補う。

脳細胞は年々減ってゆくかもしれないが、細胞と細胞をつなぐシナプスは使えば使うほど増える、太くなる。より連絡の良い脳に変えることができる。

もう年だからと運動を減らしたり脳を使わないようにするのが「老化」の第一歩。「老け込み」気分を一掃するのが脳の活性に有効だそうです。

また、物忘れについては、「物事は忘れやすいものだ」ということを忘れないこと、忘れて失敗したことを必要以上に悔やまないことが、大事。名まえなどは大声に出して覚える、字に書いて、右脳と左脳を使って覚えるなど工夫すると良いそうです。


実行できることから始めたいものです。

私が気に入ったのは、目の見る運動として、スピードリーディングというもの。
「黙読で字面を追うだけでなく、読みすすめる行に指を当てて一定のスピードで動かしていき、その指先の字を目で追う方法」。
これだと目がギクシャクせず、直線を滑らかに追うことができ、スムース追跡トラッキングができるという。



―利き手に関する記述―
第2章 記憶の仕組みと創造の秘密
②右脳と左脳の独自性と共働のシステム
★左右の脳と利き手の関係 (ヒトにはなぜ利き手ができたか)

第4章 脳を鍛えれば老いや病に勝てる
①五感を使えば脳は強くなる
★遊びながらできる手の訓練法 (両手使いのすすめ)

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2004.09.11

左利き必見! ワコム左手専用マウス Smart Scroll SS-200

* 7.4の記事「左手マウスのすすめ」にトラックバックいただいた、 E-Monoさんちの「左利き用のマウス・Smart Scroll SS-200」にトラックバック返しで感想を述べてみたい。

その前に「左手マウスのすすめ」の要旨を書いておく。
右手でマウスを使う人に肩こりや首痛を訴える人がかなりいる。その原因は右手でマウスを使うことにある。右腕をからだの中心より遠いところで動かすため無理な姿勢となるからである。
そこで普段使わない左手でマウスを使うとキーボードの配置から、よりからだに近い位置で使える。からだに無理がかからず、左右の手を使うことで作業効率も良くなる。
―というものだ。

(これは9.9の記事「脳の性差と非利き手使い」の終わりに書いた、「脳を鍛えるために両手を使おう」という久保田競氏の提案にも沿うものでもある。)

さて本題―。
E-Monoさんの「左利き用のマウス・Smart Scroll SS-200」に紹介されている、ワコムWACOMのサイトでこの左手専用マウス、Smart Scroll SS-200を見ると、まず、一目で左手用と思われるデザインのユニークさ(左手専用エルゴノミクスデザイン―いかにも心地よい響き!)。右手デザインが数ある中でひときわ目立つ。

左手にスマートスクロール、右手にマウスやペンタブレット…がこれからの入力スタイル。デジタル環境でも両手を使うことによって作業効率が大幅にアップします。

両手を使って効率アップという「左手マウスのすすめ」にピッタリ!

機能的には、トラックボール付きというのがおもしろい。テーブル上をあちこちしなくても良いわけでスペース的に困る心配がないので助かりそう。
さらに8つのボタンに見られる各機能。これにより、両手活用で作業がグッと効率アップしそう。

くわしい使用感などは、E-Monoさんちの記事を参照してください。

ただ一言付け加えるなら、
左利きの私から見ると、右利きの人より左手が自由になる分、ちょっと複雑な感じのこのマウスですが、案外使いやすいかも…。

非常におもしろい物が出ました。右利きの人だけに使わせておくのはもったいない一品という感じ!
E-Monoさん、ホントに「いいもの」紹介してくださいました。

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