2020.09.19

左利きライフ研究30年(8)「左組通信」4「左利き川柳」前-週刊ヒッキイ第579号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第579号 別冊編集後記


第579号(No.579) 2020/9/19
2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年
(その8)その後の30年―左利きライフ研究の30年(7)


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☆彡 【15周年】 ☆彡 Happy Birthday!


2005.9.28 の創刊から、15年が経過しました。


ずっと15周年とは気がつきませんでした。
つい昨日、気付きました。


「15周年記念」なんて、
急に思いついても何もできません。


今回も、前回からの引き続きで、
今はなきホームページの紹介です。


これからもよろしく! (゚゚)(。。)ペコッ


レフティやすお


 


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右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第579号(No.579) 2020/9/19
2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年
(その8)その後の30年―左利きライフ研究の30年(7)
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2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年
(その8)その後の30年―左利きライフ研究の30年(7)
 ホームページ「レフティやすおの左組通信」のこと(4)
  コンテンツ・その5「左利き川柳」(前編)
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 「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年」
 の8回目です。


 「その後の30年―左利きライフ研究の30年」の7回目です。


 前回(7月)に引き続き、今回も、
 今はなきホームページの紹介の4回目です。


 


┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
  2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年
(その8)その後の30年―左利きライフ研究の30年(7)
ホームページ「レフティやすおの左組通信」のこと(4)
    コンテンツ・その5「左利き川柳」(前編)
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛


 ●コンテンツ・その5「左利き川柳」

これは比較的新しいコンテンツで、


「麗風亭康翁(れいふうてい・やすおう)」


という筆名を使っています。


左利きの特徴や、左利きで苦労することなどをネタに
川柳にしています。


これも自分でいうのもなんですが、結構面白いので、
左利きの人なら、共感していただけるものがいくつもある
と思います。


--
★彡 新作追加(08.07.2)
【左利き川柳】 川柳で読む左利き
〈左利きへのエール 〉〈右利き社会〉〈左利きの生活〉
〈自動改札〉〈左手筆記〉〈幼き日〉〈左箸〉〈お花見〉
〈春・新人〉〈左利きの世界観〉
--


Hidarigumi-hgsenryuu-01


 


Hidarigumi-hgsenryuu-02


 


Hidarigumi-hgsenryuu-03


 


Hidarigumi-hgsenryuu-04


(画像:ページ・トップから前半の作品紹介まで)


 


今回良い機会ですので、全作紹介しておきましょう。


初めに新作を紹介しています。


そのあと、前半では作品のみを紹介し、
後半は同じ作品を解説付きで紹介しています。


スペースの関係で、後半の解説付きの部分を紹介します。


今回は、その(前編)として、新作と前半の3題を紹介します。


↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 


 


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(初出)2002.10.10/04.3.31(最終)08.8.16


【左利き川柳】麗風亭 康翁(レフティやすお)


  左利きにまつわる人生の喜怒哀楽を川柳に綴ってみれば…
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〈新作〉


◆使えるね その一工夫で 左右なし


~ちょっとした工夫で、
 右手でも左手でも使えるものになってる製品がある、
 これはうれしい!


 


◆裏見ても 切り口マーク 右は右


~お菓子の袋、右側に切り口のマークが印刷されていたので、
 思わず裏返してみたが、やはり右側に切り口マークが…。


(2008.8.16)
※初出:『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第146号(No.146) 2008/8/16「左手書字の研究―実技編(7)」


 


◆きみは右ぼくは左で肘ゴッツン!


~あるあるーっ! せやけど、狭い日本が悪いんや!
 "譲り合う心一つで事故はゼロ"。


◆次は右今度は左と逆教え


~人間カーナビは難しい! 逆教えてるつもりやないんやけど…。


(2008.7.2)
※初出:『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第140号(No.140) 2008/7/5
「<左利きQ&A>(20)工夫で左右兼用」


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「左利き川柳」<新作>は、
左利きを考えるメルマガ
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』誌上で、
随時公開される予定です。
ご登録は ↓ からどうぞ!
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解説


〈左利きへのエール〉
◆左手にペン持て箸持て自信持て


文字通り、ほかに言うことなし。
左利きであることを明らかにしてゆこう。
恥ずかしいことではないのだ、普通の事なのです。
自然な姿です。自信を持って胸を張って生きて行こう!


〈右利き社会〉
◆わが子より 右利き社会に 愛の鞭
◆親心 あるなら 社会を 変えてくれ


子を思う気持ちから、
右利き社会で生きていく上で不便なことも多いだろうから、
何とか右手使いができるようにならないか
と気をやむ親御さんがいます。


しかし、ホントにその子がかわいいなら、
左利きだから苦労するということのない世の中に変える方が
本筋でしょう。


〈左利きの生活〉
◆鏡見てわが振り直す左利き


鏡の中の自分の姿は右利きに変わっているので、
ふだん見慣れているほかの人の姿とイメージをダブらせて、
自分の動きをチェックするわけです。


◆左手の時計を右に変えたぼく


高校生になったお祝いに父から腕時計をもらったのですが、
時計は左手にするものと教えられたこともあり、
また左利きであることをかくしたい気持ちもあり、
ずっと左手にしていたのですが、
筆記の際に邪魔になるので気になっていました。


左利きであることを隠すのが嫌になったこともあり、
あるときから右に変えました。
それからはあまり邪魔になることもなく、
以来腕時計をするときは必ず右にしています。


◆恵方より持つ手が気になる左利き


2月3日は節分。関西ではこの日に、その年の恵方に向かって
巻き寿司を一本丸かぶりする慣わしがあります。
が、これは比較的最近のことで、海苔業者が拡販のため、
すし屋さんと組んで始めたことと言われています。


左利きの人は、自分のまわりで左手を使っている人がいると
目ざとく察知します。
ふだんからまわりの人の利き手が気になるものなのです。


◆現実をひも付きペンが突きつける


銀行や役所などの受付にボールペンが置いてありますが、
たいていは何処かへ行かぬように紐がつけてあります。
この紐が決まってテーブルの右端に固定されていて、
右利きの人には問題はないのかも知れませんが、
左手使いには非常に不便です。
ある程度長さに余裕があればいいのですが、
中には短すぎて困る場合があります。
私はこの右固定式のひも付きのペンを目にするたびに、
気が重くなり、何か嫌ーな感じがします。
右利き偏重社会という現実が顔を突きつけてくる感じです。


◆「矯正」に負けずにアサガオ左巻き


わが家では子供の頃から毎年裏庭にアサガオを植えていました。
種から育てていくのですが、
蔓が出てくると決まってやる遊びがありました。


前の晩にある程度伸びてきた蔓を
逆回りに支柱や横紐に巻きつけるのです。
そして翌朝見てみると、
また元通りに左巻きに巻きついているわけです。


◆手洗いの蛇口は左栓は右 03.4.23


こういう蛇口と水栓レバーとが
別々になっているタイプの水道の洗面所があります。
これは右利きの人には感じられないかもしれませんが
左利きの人ではちょっとだけ気になります。


◆痛い手をがまんしいしい裁ちばさみ 03.9.25


ボール紙を切るのに、
こそっと母の裁ちばさみを借りたもののしばらく使っていると
手や指が痛くなって来る。
右手に沿うような形状になっている持ち手を、
左手で使っているためなのだが、ホントに嫌になってしまいます。


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 ――以上、「左利き川柳」(前半)の紹介でした。


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本誌では、「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(8)その後の30年(7)「左組通信」4「左利き川柳」」と題して、今はなき私のホームページ『レフティやすおの左組通信』から「左利き川柳」を紹介しています。


今回は、ホームページ復活計画というところで、このブログでも、川柳で詠む左利きライフというコンテンツ「左利き川柳」の前半分にあたる新作と3題(前編)を転載し紹介しました。


さて、どのように感じられましたでしょうか。
ご共感いただければよいのですけれど……。


 ・・・


私の(前半)の推しは――


〈左利きへのエール〉
◆左手に ペン持て 箸持て 自信持て


〈右利き社会〉
◆わが子より 右利き社会に 愛の鞭
◆親心 あるなら 社会を 変えてくれ


これは、正味私の一番の思いを表したものです。


(右利き偏重の社会から左右平等の社会に)「社会をチェンジする」というのが、私の長年の願いです。


(この「チェンジ/Change(変革)」という言葉は、 前アメリカ大統領のオバマさんが出てきたときの、ちょっと古いフレーズですが。他に有名な言葉としては、「Yes We Can!(我々にはできる)」がありましたね。私も「できる」と思っています。)


 ・・・


次回の(後編)でラストに掲げている


〈左利きの世界観〉
◆少数派? それでも世界がまちごてる!


これも、非常に強い思いをこめた川柳なんですけれど。
「(左利きの)自分が間違っている」のではなく、「(左利きを無視する)世界」の方が間違っているのだ、という思いです。


次号もお楽しみに!


 ・・・


上記以外の詳細は、本誌で。


*本誌のお申し込み等は、下↓から
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2020.09.05

左利き者の証言から~22 川口和久『反逆の左腕』(4)-週刊ヒッキイ第578号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第578号 別冊編集後記

 

第578号(No.578) 2020/9/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~22 川口和久『反逆の左腕』から(4)」

 

 

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第578号(No.578) 2020/9/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~22 川口和久『反逆の左腕』から(4)」
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 過去の左利きの人たちの言葉を紹介しながら、
 先輩の証言から学ぼう、というテーマの
 22回目です。

 

 元広島カープのエース・川口和久投手が
 引退後に出版された異色の野球本で、
 左利き必読ともいうべき、左利きの人の特徴や性格、
 左利きの投手の心理やらなにやらから考察した
 “サウスポー(左腕投手)論”の著書『反逆の左腕』から、
 私がとても気になった部分を紹介する4回目です。

 

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『反逆の左腕  サウスポー投手、極上の一球は、
  マウンドで自分の世界にはいったときに生まれる』
 川口和久/著 ネコ・パブリッシング 2001.8

 

目次
第1章 マウンドの芸術家―サウスポーは勝負だけではなく、
 投球の美しさを追究する
第2章 左のエースと右のエース―サウスポーは投球術ではなく、
 感性でバッターを制圧する
第3章 サウスポー使いの名人達―サウスポーは
 自分の長所を伸ばしてくれる人間には頭が上がらない
第4章 左対左・左対右の醍醐味―サウスポーは
 最強の敵を相手にしたとき、思いがけない力を発揮する

 

金田正一、江夏豊、大野豊、新浦寿夫、石井一久…
人々を魅了してきたサウスポーには、
とんでもない個性があった!これは暴論か?あるいは新理論か?
かつてない野球論、ここに誕生。

 

史上に残る名投手・金田、三振にこだわった・江夏、
現役では工藤、石井など、左投手には右投手にはない魅力がある。
「三振こそ投手の華」を貫いた川口和久が語る新たな投手論。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
  左利き者の証言から ~快適左利きライフのために~ 22

 

  ◆ サウスポーは教えられたことがない ◆
  サウスポーによる、サウスポーのための、サウスポーの本
川口和久『反逆の左腕』から(4)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「そろそろ飽きてきた」という方もいらっしゃるかもしれません。

 

この辺で終わりにしようかと思いますけれど……
どうなりますか。

 

 

 ●左利きは妙な器用さをあわせ持つ

 

川口さんには二人の兄がいらっしゃるそうで、ともに右利き。

 

そのお兄さんが野球部に入り、
右でバットスイングしているのを横で見ていたそうです。

 

 《そのため、野球を始めて、
  見よう見真似で素振りを始めた時には、
  何となく右でスイングするようになっていたのです。/
  右利きの人間がスイッチヒッターに転向すれば苦労します。
  いっぽう左利きの人間には妙に器用なところがあります。
  王貞治監督のゴルフにしても、
  別に特訓しなくてもこなせてしまうのです。/
  僕にもそういう部分があります。
  本来の特性が生きていたのでしょう。
  両方の手足を同じように使えるのは、
  やはり左利きに生まれたからなのだと思います。》p.59-60

 

...

 

今年からロッテに移籍した前阪神の鳥谷選手も、
元は右打ち(右投げ)だったといいます。

 

小さいころから並行して習っていた柔道の影響もあるそうですが、

 

《野球はどういうわけか最初から右投げ右打ちだった。
それが当たり前だと思っていた》(p.35)

 

160310toritani

 

*参照:
鳥谷敬著『キャプテンシー』(角川新書 2016/3/10)

 

第495号(No.495) 2017/6/3
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その22―
左利きで心地よく生きるための方法(29)
左利きってなんだ(その17) 快適左利きライフ入門(4)」

 

2017.6.14
左利きってなんだ(17)快適左利きライフ入門(4)-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第495号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2017/06/174--hikkii495-.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/b10adb93f4178dfc440cf9e17314d1d8

 

 ●サウスポーはギクシャクしてムダの多い投げ方

 

「第2章 左のエースと右のエース
 ―サウスポーは投球術ではなく、感性でバッターを制圧する」

 

自身も含めて、歴代のサウスポーは
大半が未完成のノーコンピッチャーだ、といいます。

 

 《開き直るわけではありませんが、
  サウスポーとノーコンは切っても切れない関係にある
  と思います。
  その証拠にコントロールがいいピッチャーというのは、
  ほとんどが右ピッチャーです。》p.66

 

...

 

Player_image

 

 ●サウスポーは教えられたことがない

 

そういう投げ方の汚さの原因はどこにあるかといいますと――

 

 《サウスポーの人間は小さいころからきちんとした
  ピッチングの指導を受けていないのです。(略)
  サウスポーの指導に関しては、右ピッチャーのように
  きちんとした指導理論は確立されていません。/
  あるとしても、それは右ピッチャー用の理論を
  単にサウスポー用に焼き直したものにすぎません。
  それだとサウスポーには当てはまらない面が出てきます。
  それに加え、サウスポーという人種は、
  画一化された指導を嫌う、へそ曲がりな人間が多いのです。/
  僕は小学校の5年生の夏ごろから
  ピッチャーをやっていますが、
  特別に教えられたことはあまりありません。》p.76

 

...

 

 ●サウスポーは天才肌の人間

 

 《自分でいうのも変ですが、
  サウスポーというのはどちらかというと
  天才肌の人間だと思います。天才肌の人間は、
  自分こそすべてというような考え方をしています。
  いい換えれば、自分の世界にはいろうとした時に、
  自分の世界にはいらせてもらえないと、
  機嫌だって悪くなるものです。》p.112

 

...

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―左利き者の証言から~22 川口和久『反逆の左腕』から(4)」を紹介しています。

 

今回は、
(1)野球を始めたとき、見よう見まねで右打ちだった 
と、
(2)サウスポーは特別な指導を受けたことがない
という点を中心にお話ししました。

 

最後には、「サウスポーは天才肌」という指摘。

 

私に言わせてもらえば、サウスポーピッチャーは、単なる「左利き」とはちょっと違い、個人プレーな部分があるということです。
その辺で、天才肌の部分が見えてくるのかもしれません。

 

天才というものは、孤高の存在ですからね。

 

左利きの人の中には、そういう部分にアイデンティティを感じる人もいるかもしれません。

 

 ・・・

 

詳細は、本誌で。

 

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2020.08.26

「キャンペーン・左手でも写真が撮れるカメラを作ってください」について思うこと

左利き仲間のガボちゃんから教えていただいた情報です。

2020年8月24日
もう少しで

 

「キャンペーン・左手でも写真が撮れるカメラを作ってください」 というのをやっているそうです。

 

 ●右利き(偏重/優先)社会への提言としてのキャンペーン

「キャンペーン・左手でも写真が撮れるカメラを作ってください」
--

発信者:roberto celi 宛先:Canon、Nikon、Fujifilm、Olympus

 

現在販売されている写真撮影のための機材は、全て右利きの人に向けて作られています。そのため障害があって右腕や右手が使えない人は、仕事や趣味に関わらず写真を撮ることが難しい状況にあります。

 

大手のカメラメーカーでこの問題を解決しようとしている企業は、まだひとつもありません。プロ仕様や初心者向けなど、カメラの種類に関わらず左利き用のカメラは販売されていません。

 

左利きの人や左手しか使えない人がシャッターボタンを押したり、設定を変えるためのモードダイヤルを操作できるブラケット(補助具)さえも販売されていないのです。

 

私のパートナーは、レガッタ(ボート・レース)の写真家ですが、脳卒中により右半身が麻痺し動かすことができなくなってしまいました。彼女が情熱を注ぐ仕事続けられるよう、私がブラケットを作ってみたのですが、露出とフォーカスを自分で操作できるものはまだ作れていません。
https://imgur.com/a/0KENUs3

 

彼女の仕事は、こちらでご覧いただけます。
http://www.forevelspezia.it/

 

世界的なカメラメーカーであるキヤノンさん、ニコンさん、富士フイルムさん、オリンパスさんにお願いです。集まった署名に応えて、左利きの人や何らかの理由で左手しか使えない人が写真を撮れるような解決策をぜひ検討してください!

--

一か月ほど前に始まったもので、すでに約5万人が賛同しています。

発信者および賛同者のコメントなど見ていましても、私には私なりに言いたいことが色々ありますねえ。

こういう左利きの存在を無視したような右利き偏重の社会のあり方に対する要求というものは、必要だし大切なことだとは思います。

ただ、どうもそれだけではない、割り切れない部分も私の中にはあるのです。
その辺の所はまた後ほど。

 

こういう意見――要望は過去にもありました。

例えば、昔ネット上の左利きの会「ジャパン・サウスポー・クラブ」というのがあり、そこで、私が左利きに目覚め、左利き活動を始めるきっかけとなったカメラ「京セラ・サムライ SAMURAI」の左手用「Z-L/Z2-L(廉価版)」を復刻しようという運動がありました。
結局、デジカメの時代になったということもあり自然消滅したようですが。

またネット上のいろんな掲示板等でもこういう要求といいますか、希望の表明は結構ありました。

それはそれでいいのです。
必要なことでもあるでしょう。

ただ私の思うに、この要望や賛同者のコメントを読んでいますと、私の心に痛い部分が見つかるということです。

それはなぜかといいますと――。

 

 ●私の心の痛い部分――メーカーの努力が報われていない部分もあるのでは?

それは、メーカーの努力が明らかにされていない点です。

キャンペーンの発信者のことばでも賛同者のコメントでも、メーカーさんが何もしていないように聞こえます。

実際のところ、メーカーもそれなりに努力をしてきた、という事実があります。
これだけは書いておかなければいけない重要なポイントだと思います。

このキャンペーンの要求の宛先に挙げられているカメラ・メーカーでも、いくつかの試みが行われていた、という事実です。

私が知っている範囲で書きますと(このブログで紹介してきました、下の参照欄)――
キヤノンでいいますと、これも私の持っている左右対称形コンパクト・カメラ「キヤノンPowerShot N」およびその次世代改良版「N2」がありました。
レンズのまわりに配置されたシャッター・リングを押すので、左右どちらの手でも使えます。
両手で構えても使えますし、小型なので片手でも撮れます。

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富士フイルムは、チェキというインスタントカメラで、《右手と左手で撮る写真は、きっと同じじゃない》というキャッチ・コピーで左右二つのシャッター・ボタンを装備した「instax SQUARE SQ10」を発売しています。

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Instax_square_sq10_s

今も次世代機として、「instax SQUARE SQ20」があります。

オリンパスでは、左右共用一眼タイプ・スマホ利用カメラ「Olympus Air A01」というカメラが発売されました。

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Olympus_air_a01_000053626

他にも、シャッター・ボタンを左右に装備したカメラというのを聞いたことがありますし、カメラ自体は右用でも、タッチ画面を採用し、左右どちらの手でも液晶画面を指でタッチすることでシャッターがきれるという機種もありました。

というふうに、必ずしも左利き専用ではないけれど、メーカーさんもまったく努力していないというわけではありません。
特にこの点を強調しておきたいものです。

確かに、現状では左利き対応カメラはほとんど存在していないかもしれません。

しかし、かつて何度も各社が工夫した製品を発売してきたという事実は、忘れてはいけないと思います。

決して発信者や賛同者の一部の人が言っているような、悲惨な状況ばかりだったわけではない、ということです。
それなりにメーカーさんも努力していたのです。

ところが、その努力に報いるだけの売り上げという実績を残せなかった、というのが現実でした。

誰が悪いのかはわかりません。
でも、結局、最終的に買わなかったのは、ユーザーとして期待されていたであろう左利きの人だと思うのです。

理由は色々あるでしょうけれど……。

 

*参照:『レフティやすおのお茶でっせ』過去の【左利き対応カメラ】記事:

・2017.5.18
右手でも左手でも左右両シャッター新“チェキ”「instax SQUARE SQ10」5月19日発売予定

FUJIFILM ハイブリッドインスタントカメラ instax SQUARE SQ10 INS SQUARE SQ 10

 

FUJIFILM ハイブリッドインスタントカメラ instax SQUARE SQ20 マットブラック INS SQ 20 BLACK

 

・2014.10.20
左利きの憂鬱における左手・左利き用カメラの情報

【左右共用一眼タイプ・スマホ利用カメラ「Olympus Air A01」】
・2015.4.11
左手でも使えるシンメトリックデザイン一眼カメラOLYMPUS AIR A01

 

【オリンパス(OLYMPUS)】 オープンプラットフォームカメラ OLYMPUS AIR A01 (ボディー, ブラック)

 

【左右共用カメラ「PowerShot N/N2」】
・2015.3.18
左利きにも優しいシンメトリーデザイン・カメラCanon PowerShot N改良機PSN2

Canon デジタルカメラ PowerShot N2 自分撮りモード搭載 PSN2

 

・2013.5.15
届きました!左右共用カメラ・キヤノンPowerShot N

・2013.4.26
注文しました!左手でもシャッターを切れる!キヤノンPowerShot N

・2013.1.30
左利きも楽しめる新カメラ、キヤノンPowerShot N4月下旬発売

・2013.1.28
左(利き)右(利き)の手を選ばないカメラCANON PowerShot N

 

【左手用カメラ「京セラ サムライSAMURAI Z-L/Z2-L」】
・2004.8.5
今は昔 世界初左手用カメラ、京セラ サムライSAMURAI Z2-L

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 ●左用が売れない理由とは?

何度も書きますが、考えには賛同しますが、もう一つ乗り気になれない自分がいます。

私自身、過去に左利き対応のカメラを買い(左手用カメラの京セラ・サムライSAMURAI Z2-L/左右どちらの手でもシャッターが切れるキヤノンパワーショットPOWERSHOT N)、今でも使っているのです。

200826kyousera-samurai-z2l

200826canon-psn

私が左利きに目覚めたのも、この左手・左利き用のカメラ(京セラ・サムライSAMURAI Z2-L)との出会いがきっかけでした。

右用カメラを使うときの、ガラス越しにものを見るときのような隔絶した距離感、あるいは歯にものが詰まったときのような違和感もなく、初めて手にしたのに、長年使い続けていたかのような、フィット感がありました。
身体に合った道具がいかに使いやすいものであるかを、実感させられました。
「左利きは左利き用を(使うべきだ)!」と。

ホームページやブログ等でも機会のある限り宣伝してきました。
自分の持っている機種だけでなく、それ以外にもいくつかのカメラを紹介してきました。

用途は必ずしも「左手専用・左利き用」ではないかもしれませんが、右でも左でも使えるタイプのカメラは、プロ用といいますか、本格的な一眼カメラでは発売されていないようですが、コンパクトカメラやそれに類した中級機?では、いくつかのメーカーから色々と発売されてきました。

ところが、いつの間にか販売中止(製造中止?)になっているのです。
需要があるはずなのに、実際には売れないので切られてしまう、というのが実情です。

もちろん商業ベースに乗る「売れる」の実数がどの程度なのかはわかりませんが、現実に「買わない」左利きの人が多いのも実情でしょう。
仮に全人口の10%が左利きとして、右利き用の少なくとも9分の1ぐらいは売れるか、というと疑問です。

今回の場合も、賛同者数がどれぐらいになろうと、それだけ売れるとは限りません。

「賛同したら買わなければならない」ということはありませんし、賛同するのと買うのは別でしょう。
しかし、「賛同するなら買えよ」という気持ちにはなりますよね。

賛同者が多いので、実際に作ったらやっぱり売れなかったとなると、どうでしょうか。
これからもメーカーとしては、左利き対応製品に関しては、作るとしてもかなり絞った数字しか出せないでしょう。

もし上記のカメラのうち一つでも、ベストセラーになっていたら、また違った展開になっていたのではないでしょうか。

 

これは過去のあらゆる左利き用品にいえることです。

「十人に一人は左利きと聞き、要望も多いので作ってみたけど、思いのほか売れなかった」という話はよく聞きます。

この「十人に一人は左利き」という部分が誤解を生んでいるのかもしれません。
単純に「右用の十分の一は売れる」と皮算用を決め込むと、足下をすくわれることになるということでしょう。

左利きの人のすべてが左使いとは限りませんし、右用で満足している人も少なくないのです。

左利きの人の意識そのものが変わらなければ、また、左利きの人を取り巻くまわりの環境(一般の人の意識や社会のあり方)も変わらなければ、左利きの人が自分の身体に合った左用を使うようにはならないのです。

 

 ●賛同したから買わなければならない、ということはないけれど……

ただ、「賛同することと買うこと」とは別の次元の事柄です。
言ってみれば「思想と処世は違う」というのと同じことでしょう。

賛同することはそれでいいと思います。
ただできることなら、発売されたときには「実際に買う」という行動で支持していただきたいと思いますね。

 

もちろん、昔より、左手左利き用品への注目度、普及度も上がっていると思います。
そういう意味では、昔よりは売れる可能性は高まっていることでしょう。

しかし、左利きの人には、右利き社会である現状を当然のこととして受け入れてしまっている人も多く、「カメラとは右手で構えて右手でシャッター・ボタンを押すものだ」と思い込んでいる人も多いようです。

また「慣れたら一緒」という人もいます。
それはやはり左用カメラを実際に使った経験がないので、いうのだと思います。
実際は、利き手に合った道具は慣れる必要はないのです。

あるいは「一眼カメラも楽器もパソコンのキーボードなども、両手を使うから、利き手は関係ない」という人もいます。
しかし、両手を使うといっても、それぞれに役割や重要さに違いがあります。
カメラでいえば、レンズの絞りやピント合わせが得意でも、シャッター・ボタンを押さなければ写真は撮れません。
ギターやバイオリンで、弦を押さえるのが巧みでも、弦を弾かなければ演奏はできません。
ピアノでも左は伴奏で右は主旋律で、伴奏が巧みでもそれだけで人の心は魅了できません。
パソコンもEnterや打ち間違ったときによく使うBackSpaceやDeleteなどは右手側にあります。
第一、電源ボタン自体が、右手をさっと伸ばせばよい位置――右側にあります。

 

人は自分の身体(利き手/利き側)に合った道具を使うべきなのです。

そのためには、左右の別のある道具や機械では、右利き用と左利き用の両方があるべきなのです。
左右で実数には差ができるでしょうけれど、あえてそれを甘んじて受け入れる。
それこそが多様性の容認ということなのです。

 

 ●私の言いたいこと――「賛同するなら買ってくれ」

ここで私の言いたいことを改めてまとめておきましょう。

 

1)考えには賛同する―(多様性の時代においては)「左右は平等である」
――左右の別のある道具・機械には、それぞれ右用・左用を作るべきです

2)行動で応えての欲しい―(消費者も)「賛同するなら買ってくれ」
――過去に、左用のカメラあるいは左右両用のカメラがいくつか製造販売されたが、結局期待ほど売れず販売中止になっている
  そこで、今後もしそういう製品が作られたのなら、賛同する人はまず買って使ってほしい(文句を言うのはそれから!)

 

もちろん、考えに賛同することと実際に物を買うこととは次元の異なる問題でしょう。

しかし、過去の左利き用品のケースを考えましても、多くの場合、欲しいと賛同する人はいても、実売がなかなか伴わないケースが多いというのが現実でした。
結果として、いつの間にか製造・販売が中止されてしまう。

メーカーの考える採算ベースそのものに過大な評価があり、そこに問題があったのかもしれません。

あるいは、単純に宣伝広報が足りなかったのかもしれません。
買ってくれそうな人、必要としている人に情報が届いていなかったということもあったかもしれません。

根本的に製品に欠点があった、というケースもあったでしょう。
左利きの人が求めている水準に届かないものだったのかもしれません。
もしくは、利き手の違いが持つ微妙な感覚の違いが理解されていなかったのかもしれません。

 

詳しい理由はわかりませんが、メーカーが製品を製造・発売しても、それらの製品がほとんど活用されることなく、消えてしまっているケースがあったように思います。

そこで、その解決策として、もし左利き用の製品が誕生したら、とにかく買って使ってみて欲しいということ。 その上で、どこが良くてどこが行けないのか、を明らかにすること。 それが次世代製品の改良や進化につながるのですから。

 

まあ、5万人の賛同者がいても実際に買うのは、せいぜい0.1%ぐらい(50人)ではないでしょうか。
最大値でも1%ぐらい(500人)でしょう。

なぜなら今の時代、専用機としてのカメラの存在は、プロもしくはそれに準ずる一部愛好家の必需品に過ぎないからです。

一般の人は写真はスマホで撮る時代でしょう。

いかに左利き専用機ができたといっても、それをわざわざ買う人はまれです。

左用カメラの商品としての条件は、プロ向けの一眼カメラを除けば、左用ハサミよりも厳しいと思います。
ハサミですら、切れたらいい、という人が少なくないのですから。
(今のハサミは刃のかみ合わせが良くできているので、右手用を左手で使ってもある程度切れます。逆も同様。)

カメラはハサミよりも価格が高いですから、「どんなものか試しに買ってみるか」という一般の人は少ないでしょう。
私のように、スマホを持っていないとか、左利きライフを極めたいという人でもない限り、プロ以外で購入に踏み切る人は少ないでしょう。

以上、水を差すようですが、そんな気がします。

 ・・・

ぐだぐだと書いてきましたが、最後にもう一度書きますと――

本当に必要としている人はいるでしょう。
そういう意味でこのキャンペーンには賛同します。

でも、賛同者の方々には、もし製品が誕生した暁には、責任を持って“支持”していただきたい、という思いがあります。
“支持”するとは、まず買うこと、そして使ってみること、その上で感想を述べること、です。

私は過去にもフィルムカメラもデジカメも買ってきましたし、次も買いたいと思います。

 

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2020.08.12

2020年8月13日は1976年の制定から45回目の国際左利きの日

さて、明日8月13日は、「国際左利きの日 INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY」という世界的に知られた「左利きの人のための記念日」です。

何年も前から今も変わらずそのままですが、
日本語版Wikipedia「左利きの日」(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2020年7月4日 (土) 16:02 )をみますと、
この「“国際”左利きの日(INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY)」を、イギリスの「Left-Handers Club」により、1992年8月13日に制定された、と書いています。

ネットではこの日に「左利きの日」としていろんな人が話題にしてくださるのでうれしいことなのですが、たいていは、上の情報を信じたのか、その制定の年と制定者名を間違って記述しています。

 

昔からずっと指摘してきたのですが、この日本語版ウィキペディアの情報は誤りで、最初に制定したのは、アメリカの左利きの会「Lefthanders International」のDean R. Campbellで、1976年のことです。

私の左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』の

第116号(No.116) 2008/1/19
「2007年の左利き事情―後編―&第2回<LYグランプリ>2008」

にその辺の事情を書いていますので、以下に転載しておきます。

--

英語のサイトを見ますと、

Dean R. CampbellがLefthanders Internationalを設立したのが、
8月13日であり、その日を記念日にした

というものがあります。

で、この日は、

彼が経営していた左利き用品のお店の開店記念日にあたり、
Lefthanders International設立は、開店の一年後、

というのが本当らしいのです。
(ただし、私の英語力が正しければ…。)

これは、他のサイトでも頻見されるようです。

私の持っているLefthanders International発行の
雑誌Lefthander MagazineのLeftHanders Dayの記事にも、
これを裏付けるような内容が明記されていますので、
まず間違いないところでしょう。
(ただし、私の英語力が正しければ…。)

なんと32年も前に制定されていた、
しかし、その割に世間的に知られていなかった記念日といえます。


・Happy International Left-Handers Day | The Foo Logs
http://thefoologs.com/happy-international-left-handed-day/
・Left-Handers Day - History and How to Celebrate
http://www.lefthandedportal.com/Left-Handed-People/Left-Handers-Day.cfm
・International Lefthanders Day - Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/International_Lefthanders_Day
(2007/09/18 筆者確認)

--

現在の英語版Wikipedia「International Lefthanders Day」(This page was last edited on 6 August 2020, at 02:07 (UTC).)でも1976年にアメリカの左利きの会「Lefthanders International」のDean R. Campbellが制定した、とあります。

 

200811lefthander-mg19941995

 

200811lefthander-mg19941995-b

 

200811lefthander-mg19941995-lhd

 

200813dean-r-campbell-2

(画像:私の手持ちのバックナンバー1994年と1995年の「Lefthander Magazine」7・8月号とそのLeftHanders Dayの記事、キャンベル氏による前説―40代大統領ブッシュ父、38代フォードの名も並ぶ)

 

左利きの本では、

200811

『左利きあるある 右利きないない』左 来人/著 小山 健/イラスト ポプラ社 2017/2/7

 

欄外の「左利きトリビア」欄で、キャンベルさんによる左利きの日の制定について取り上げていますが、何年かは書いていないのが残念です。

200811-200811

 ・・・

ちなみに、日本ではこの前年の1975(昭和50)年に、精神科医・箱崎総一先生主宰の左利き友の会が『左利きニュース』42号をもって活動停止しています。
「Lefthanders International」とは入れ違いになったようです。

Hidarikiki-no-himitu_20200812154601

箱崎総一『左利きの秘密』(立風書房マンボウブックス 1979)

 

によりますと、この箱崎先生の「左利き友の会」の活動は、アメリカの有名な雑誌『タイム』誌に掲載されたそうです。
「左利き解放」と題して麻丘めぐみの「わたしの彼は左きき」のヒットなどとともに、経済面では先進国となった日本だったけれど、利き手問題においては発展途上国である日本での貴重な左利きの活動として。

この日本における活動のニュースも、ひょっとしますと、キャンベルさんの活動につながった可能性もなきにしもあらずかもしれません。

 ・・・

私のいいたいことは、
(1)言い出しっぺ――先人に対する敬意を持とうということ、

(2)それだけの歴史を持っているのだ、ということ。

今は解散してしまい活動を停止して久しいとはいえ、そういう会があり、イヴェントが実施されていたという事実を忘れないでいたいものです。

もちろん、今現在も活動を継続している人たちの存在は大いに褒め称えるべきですが。

 

なぜ先人の活動に意味を感じるのか、神経質になるのかといえば、私自身のことにも関係しているからです。
私のこのブログも私が死ねば消滅するでしょう。
そうすれば、その活動はすべてなかったことになってしまいます。
一部の人の記憶に残るだけ。
それはやはり私にとってたまらなく残念なことでもあります。

(本でも公刊していたら別なのですけれど。)

 ・・・

そして、今、コロナ禍で多くのイヴェントの開催が難しいなか、少数派のイヴェントである「左利きの日」もまた忘れられているかもしれません。

しかし、こういう記念日があるのだ、という事実を改めて報告しておきたいと思いました。

 

参照:過去の「8月13日は<国際左利きの日>」の関連記事
・2019.8.13
8月13日は国際左利きの日-1976年の制定より今年は44度目

・2018.8.13
8月13日国際左利きの日ILHDとAKB48Team8左利き選抜のことなど

・2017.8.13
8月13日はハッピーレフトハンダーズデー!

・2016.9.1
8月13日は〈国際左利きの日〉特別編-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第474,475,476号

・2016.8.14
昨日(8月13日)アメブロで「今日は左利きの日」をやってました

・2016.8.10
今年もやります!8月13日レフチャス(LEFTEOUS)の日―国際左利きの日

・2015.8.12
明日8月13日は1976年制定から40回目の国際左利きの日

・2014.8.12
8月13日は39回目の国際的な<左利きの日>&LEFTEOUS2014年

・2013.9.2
『グリグリくりぃむ』左利き選手権:<国際左利きの日>情報5

・2013.8.28
ブログネタ「両利きになる練習したことある?」:<国際左利きの日>情報4

・2013.8.19
雑学フェアにて~渡瀬けん著『左利きの人々』:<国際左利きの日>情報3

・2013.8.18
レフチャス(LEFTEOUS)day2013:<国際左利きの日>情報2

・2013.8.13
8月13日<国際左利きの日>企画「ヒダリキックマガジン」で始まる!

・2012.8.12
8月13日は37度目の“左利きの日”

・2011.8.13
国際“左利きの日”を迎えて&週刊ヒッキイ273号特別編「個人モデル」から「社会モデル」へ

・2010.8.21
今週の-週刊ヒッキイhikkii225名作の中の左利き(番外編)はさみ

・2010.8.14
今週の-週刊ヒッキイhikkii224《矯正/直す》表現に思う(5)前編

・2010.8.13
13日の金曜日はナント…左利きの日

・2009.8.22
今週の週刊ヒッキイ―第193号「<左利きプチ・アンケート>再版第33回」

・2008.8.13
33回目の8月13日国際左利きの日

・2007.8.14
少数派の気持ち伝える「左利きの日」企画開催される

・2006.8.13 
きょう8月13日は≪国際≫左利きの日です

・2005.8.13 
今年も今日8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY

・2004.8.13 
きょう8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY 「左利きの日」

・2004.8.12 
明日8月13日は「左利きの日」

 

 

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2020.08.01

左利き者の証言から~21 川口和久『反逆の左腕』(3)-週刊ヒッキイ第576号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第576号 別冊編集後記

第576号(No.576) 2020/8/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~21 川口和久『反逆の左腕』から(3)」

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
 ※『週刊ヒッキイ』は、
・ 2014年7月より
  月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。
・ 2019年10月より
  第一・第三土曜日の発行は、新規配信
  第二・第四土曜日の発行は、バックナンバーからの再配信
  に変更しました。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

引き続き、再配信はしばらくお休みとします。

 

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右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第576号(No.576) 2020/8/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~21 川口和久『反逆の左腕』から(3)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 過去の左利きの人たちの言葉を紹介しながら、
 先輩の証言から学ぼう、というテーマの
 21回目です。

 元広島カープのエース・川口和久投手が
 引退後に出版された異色の野球本で、
 左利き必読ともいうべき、左利きの人の特徴や性格、
 左利きの投手の心理やらなにやらから考察した
 “サウスポー(左腕投手)論”の著書『反逆の左腕』から、
 私がとても気になった部分を紹介する3回目です。

 

20018-dsc04324-2

 

『反逆の左腕  サウスポー投手、極上の一球は、
  マウンドで自分の世界にはいったときに生まれる』
 川口和久/著 ネコ・パブリッシング 2001.8

目次
第1章 マウンドの芸術家―サウスポーは勝負だけではなく、
 投球の美しさを追究する
第2章 左のエースと右のエース―サウスポーは投球術ではなく、
 感性でバッターを制圧する
第3章 サウスポー使いの名人達―サウスポーは
 自分の長所を伸ばしてくれる人間には頭が上がらない
第4章 左対左・左対右の醍醐味―サウスポーは
 最強の敵を相手にしたとき、思いがけない力を発揮する

金田正一、江夏豊、大野豊、新浦寿夫、石井一久…
人々を魅了してきたサウスポーには、
とんでもない個性があった!これは暴論か?あるいは新理論か?
かつてない野球論、ここに誕生。

史上に残る名投手・金田、三振にこだわった・江夏、
現役では工藤、石井など、左投手には右投手にはない魅力がある。
「三振こそ投手の華」を貫いた川口和久が語る新たな投手論。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
  左利き者の証言から ~快適左利きライフのために~ 21
  ◆ 「サウスポー」は特別な言葉 ◆
  サウスポーによる、サウスポーのための、サウスポーの本
川口和久『反逆の左腕』から(3)微妙な感覚
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回も、
「第1章 マウンドの芸術家―サウスポーは勝負だけではなく、
 投球の美しさを追究する」
から。

 ●野球――右利き用に作られたスポーツ
 ●なぜ、左利きのキャッチャーは存在しないのか
 ●ファースト以外の内野手は右利き

 《左利きの人間が右利きの人間に比べて
  ハンデを背負わなくてはいけないのが、
  野球というスポーツの始まりであり、
  それは野球というスポーツが生まれた当初は、
  左利きの人間が必要とされなかったことを
  証明しているのではないでしょうか。》

 ●ベースランニングも右利き用

 《すべての左利きの人間は、
  右利きの人間と同じ条件の元で走ることが
  余儀なくされているわけです。》

 《もし、世の中で左利きの人間のほうが一般的なら、
  野球はベースを時計回りに走るスポーツになっていた
  のではないでしょうか。
  現在は、諸事情から左ピッチャー左バッターが
  有利な時代といわれていますが、
  野球のルールを、打ってから三塁方向に走る競技に変えたら、
  右利きの方はすぐに対応できるでしょうか。》

 ●野球が「右利きのためのスポーツ」である証明
 ●サウスポーのハンデは左利き用のグラブにある

 《イチロー君の諸要求に応えようと、
  完璧に近いグラブを作ってくれるのは、
  彼が右利きであるがゆえなのです。》

 《残念ながら、サウスポー用のグラブでは、
  そうはなりません。理由は簡単です。
  グラブを作る職人さんが右利きだからです。
  つまり、右利きの職人さんが、
  自分では決して使うことのない
  左利き用のグラブを作っているところに
  微妙な問題が生じてくるのです。》

 ●右利きの人では修正できない微妙な感覚
 ●右利きの人間には理解できない感覚

 《職人さん達が「これだ」と思っても、
  実際の左利きの人とは違う感覚といえるでしょう。
  力のはいり具合、抜け具合はわずかに違うからです。/
   もちろん、同じ左利きといっても、
  グラブの好みに個人差があります。(略)
  右利きの人間と左利きの人間の持つ感覚の差は、
  そんな個人差、誤差を越えてしまっているのです。》

 《その道のプロであっても、
  絶対に右利きの人間には理解できない感覚だと思います。
  (略)右利きの人間と左利きの人間とは、
  右手と左手の力のバランス、
  握力がまったく正反対といえます。
  そこに問題点が存在しているのです。》

 《ほとんどのサウスポーは、
  僕と同じ苦労をしていると思います。(略)
  左利きで、しかも野球経験のある職人さんが
  サウスポーのグラブを作ってくれる日は
  果たしてくるのでしょうか。》

 ●単純な左右反転だけでは左用にはならない
 ●字を書く場合
 ●左利き自身が左利き用品をつくろう

左利き用品は、左利きの人の意見を反映したものにして欲しい、
というのが、願いです。

製品のモニターだけでなく、
できればデザイナーさんや設計者、職人さん自身が、
左利きであれば最良なのだろう、と思います。

製作の初期の段階から、
左利きの人自身が、積極的に声を出し、
正しい意見を通して行ければ、と思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23― 左利き者の証言から~21 川口和久『反逆の左腕』から(3)」を紹介しています。

野球が右利きのために作られたスポーツだという川口さん。
内野の守備や走塁の方向など。

そして、左利きのハンデはグローブにあるという。
名人の右利きの職人さんであっても、その作る左利き用グラブには問題があるという。
それは、自身が左利きではないために、右利きと左利きの微妙な感覚の差がつかめないのだ、と。

そこで、私の結論が上に一部示した言葉です。

本紙からの転載は、一部のみで、省略した部分が色々あります。
全文をご覧になりたい方は、ぜひ、下↓から弊誌の登録をお願いいたします。

 ・・・

詳細は、本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

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2020.07.04

左利き者の証言から~20 川口和久『反逆の左腕』(2)-週刊ヒッキイ第574号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第574号 別冊編集後記

第574号(No.574) 2020/7/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~20 川口和久『反逆の左腕』から(2)

 

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「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~20 川口和久『反逆の左腕』から(2)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 過去の左利きの人たちの言葉を紹介しながら、
 先輩の証言から学ぼう、というテーマの
 20回目です。

 元広島カープのエース・川口和久投手が
 引退後に出版された異色の野球本で、
 左利き必読ともいうべき、左利きの人の特徴や性格、
 左利きの投手の心理やらなにやらから考察した
 “サウスポー(左腕投手)論”の著書『反逆の左腕』から、
 私がとても気になった部分を紹介する第二弾です。

『反逆の左腕  サウスポー投手、極上の一球は、
  マウンドで自分の世界にはいったときに生まれる』
 川口和久/著 ネコ・パブリッシング 2001.8

20018-dsc04324-2

目次
第1章 マウンドの芸術家―サウスポーは勝負だけではなく、
 投球の美しさを追究する
第2章 左のエースと右のエース―サウスポーは投球術ではなく、
 感性でバッターを制圧する
第3章 サウスポー使いの名人達―サウスポーは
 自分の長所を伸ばしてくれる人間には頭が上がらない
第4章 左対左・左対右の醍醐味―サウスポーは
 最強の敵を相手にしたとき、思いがけない力を発揮する

金田正一、江夏豊、大野豊、新浦寿夫、石井一久…
人々を魅了してきたサウスポーには、
とんでもない個性があった!これは暴論か?あるいは新理論か?
かつてない野球論、ここに誕生。

史上に残る名投手・金田、三振にこだわった・江夏、
現役では工藤、石井など、左投手には右投手にはない魅力がある。
「三振こそ投手の華」を貫いた川口和久が語る新たな投手論。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
  左利き者の証言から ~快適左利きライフのために~ 20
  ◆ 「サウスポー」は特別な言葉 ◆
  サウスポーによる、サウスポーのための、サウスポーの本
川口和久『反逆の左腕』から(2)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回は、

「第1章 マウンドの芸術家―サウスポーは勝負だけではなく、
 投球の美しさを追究する」

から――

 ●「サウスポー」は特別な言葉

右利きの人を表す言葉として、
「ノウスポー」という言葉はありません。

 《となれば、サウスポーというのは、
  左利きの人間だけに作られた特種な言葉である
  といえるのではないでしょうか。/
   世の中では右利きの人間に比べれば、
  左利きの人間はごく少数の存在です。
  左利きの人間の方が特殊、特別ということです。
  あるいは異端であるともいえるでしょう。
  すなわちサウスポーという言葉は
  一般的な人間と区別するために、
  特別に与えられたネーミングということになります。》

 ●「サウスポー」の意味

 《左ピッチャーの投げるしぐさと、
  猫や犬が前足を使ってじゃれる姿とは、
  確かに似ているような気がします。
  サウスポーの投げ方も「HAND(腕)」という表現よりは
  「PAW」のほうがしっくりくるような気がします。
  いい得て妙です。》

 ●「SAUTH(南)」の意味

 《当時のアメリカ南部には
  左利きの人間を自然に受け入れる風土が
  あったのかもしれません。》

 ●「サウスポー」の語源

ジェームス・ブリス、ジョセフ・モレラ
『左利きの本――右利き社会への挑戦状』
草壁焔太訳 講談社 1980(昭和55).12)

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「第一部外国編 第一章われらの右利き社会」
<サウスポーはスポーツ記者の造語> によりますと――

 《左利きにとっても不快でないアメリカのスラング
  「サウスポー」が急速に世界中に広まった。》

 《この言葉は、1890年代にシカゴの一スポーツ記者
  (多分、当時のヘラルド紙のチャールズ・シーモア)が、
  造語したものであると認められている。
  その頃のシカゴ球場は同市のウエスト・サイドにあり、
  メジャー・リーグの球場の常として、
  太陽がバッターの眼にはいらないように設計されていた。
  バッターは東か北東にむき、
  西または南西にむかって投げるピッチャーに対して構える。
  シカゴの住民は市を吹き抜ける冷たい風のせいで、
  方角にきわめて敏感である。
  どんな場合でもシカゴっ子は市の南側にある
  “サウス・サイド”を好み、憧れる。
  ひらめきのあるこの記者は、
  シカゴ人にはすぐわかる方角を示す言葉で、
  「左利き投手」を「サウスポー」と呼んだ。
  ポー(paw)は手の意味で、左腕投手の手は南から出てくる。》

 《サウスポーという言葉は
  アメリカから海を越えて遠く知られていった。
  左利きへの軽侮を含んでいない同義語として、
  かくも広まった言葉はほかにない。
  その上、サウスポーという言葉が誕生して数十年のあいだに、
  この言葉は左利きの利点を暗に示すことが多くなった。》

 ●日本の代表的サウスポーの出身地にも…

 ●自然なままの左利き

 《僕もそうですが、
  左利きというのは生まれつきのものです。
  生まれてからなんらかの矯正をしなければ、
  自然に右利きになることはありえません。》

広島カープ時代のチームメートの清川栄治さんが、

 《小さい時からまったく矯正された経験がなく、
  いまでも箸や鉛筆を左手で器用にこなします。
  ふつう、左手で横書きの文章を書くと、
  書いたそばから擦れてゆき、字がかすれたり、
  にじんだりして汚くなるものですが、
  清川栄治君は手首を器用に折り曲げて、
  擦れないように書いていくのです。
  何らかの矯正をほどこさなくても左利きの人間は、
  左手ですべてのことが足りるのです。》

末尾の
《何らかの矯正をほどこさなくても左利きの人間は、
左手ですべてのことが足りるのです。》
は、何度でも強調しておきたい言葉です。

 ・・・

*注:
ここでは原文の表記のままに
「矯正」という言葉を使っています。

私は左利きを右使いに変えることを「矯正」と呼ぶことに
反対しています。

詳しくは、こちらを↓

【「レフティやすおのお茶でっせ」
「矯正」という言葉の使用に反対する記事】

・ウェブページ(2004.10.16)
アピール:左利き-「矯正」という言葉についてのアンケート

・2017.5.24
右手使いへの変更(左利き「矯正」)について-1-

(「新生活」版)

・2004.4.2
「(左利きの)矯正」を死語にしよう

・2004.4.7
再び「(左利きの)矯正」を死語にしよう―生きた言葉として使わないようにしよう

・2004.11.26
「利き手(左利き)の矯正」という言葉の使用について

・2004.12.8
左利きを右手使いに変えさせる理由


【その他の「利き手判定/判別」に関する記事】
・2004.5.13
子供の利き手を見極めよう
・2004.5.17
「左利き矯正」成功者は利き手誤認?

 ●川口さんの左利きについて

 《将来、道具一つにも困ると思ったのでしょう。
  野球などをやる時は別ですが、鉛筆や箸に関してだけは
  「右手で持ちなさい」と、両親に厳しく注意されて、
  僕は育ちました。》

川口さんは、1959年7月生まれですので、
私よりは5歳年下になります。
現在は60か61ということになりますね。
「田舎」ということもあり、そういう時代だったのでしょう。

 《そのお陰で、食事をする時やものを書いたりする時は
  右利きの人とおなじように右手でこなすこともできます。
  それでも、全面的に矯正されたわけではないので、
  部分、部分では左利きの習性が残っていますが……。》

 ●右利きに「矯正」された経験から

 《スイッチヒッターになるために、
  左手で箸を持って大豆を皿から皿に移しかえる
  トレーニングをした選手もいました。
  僕の場合はそうした苦労もなしに、
  昔から両打席で打つことができましたが、
  それが野球選手としてよかったのかは、
  いまでもわかりません。》

 《というのも現役時代にある人から、
  「川口、お前が全部左だったら、
   もっとコントロールがよかったのに……」
  といわれ、ハッとしたことがあります。
  僕に限らず、たいていのサウスポーは
  右利きに矯正された経験を持っています。
  その結果かどうかわかりませんが、
  サウスポーの人間で針の穴を通す
  コントロールの持ち主には
  あまりお目にかかったことがありません。》

(以下略――)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌は、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23― 左利き者の証言から~20 川口和久『反逆の左腕』から(2)」と題して、元広島カープのサウスポー川口和久三の著書、異色のサウスポー論とも言うべき『反逆の左腕』の第一章から気になる部分を紹介しています。

まずは「サウスポー」という言葉について。

引用以外の部分および私のコメントは本誌をご覧ください。

 

川口さんは、南部黒人投手説とでも言うべき語源を紹介されていて、彼らが(優れた投手という)特別な存在だったから、特別なネーミングとして「サウスポー」が生まれたのだと言います。

 

最後に、私の締めの言葉を転載しておきましょう。

右利きであれ、左利きであれ、
それはその人の持って生まれた才能で、
その才能を活かす方法とは何か。

 

それは――

 

自然な、ありのままの姿が、
その人の最高のパフォーマンスにつながるものなのだ、

 

ということです。

 ・・・

では詳細は、本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

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2020.06.10

#OUC48で第9回「集まれエイトちゃん!G8首脳かいぎっ」左利きエイトちゃん

6月6日の「#OUC48」の「#エイトちゃんのおうち時間」で、「#チーム8」の第9回「集まれエイトちゃん!G8首脳かいぎっ」があり、「左利きエイトちゃん」が集まりました。

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200606-9g8

(画像:左利きポーズの左利きエイトちゃんたち)

 

#OUC48 #エイトちゃんのおうち時間 #チーム8
第9回「集まれエイトちゃん!G8首脳かいぎっ」左利きエイトちゃん

 

 

 

いままでからチーム8には左利きが多いといわれていました。

 

*参照:

2018.8.13
8月13日国際左利きの日ILHDとAKB48Team8左利き選抜のことなど
「お茶でっせ」 「新生活」

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第523号(No.523) 2018/8/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~ (特別編)AKB48チーム8の左利き」

2018.5.13
左利きのAKB48Team8佐藤栞がエア・バイオリン演奏で左弾き
「お茶でっせ」 「新生活」

2016.6.5
AKB48選抜総選挙、暫定21位倉野尾成美・同53位坂口渚沙はTeam8の左利き
「お茶でっせ」 「新生活」

 

↑の2018年当時は、徳島県代表・春本ゆきさんが加入し、史上最多の9人になったというチーム8でした。

その後卒業したメンバーでは、福井県代表・長久玲奈さん、新潟県代表・佐藤栞さん、長崎県代表・寺田美咲さんでした。

一方、昨年の新加入メンバーでは、岡山県代表・蒲地志奈さん。

で現在は、今回の参加メンバーの7人。

 

[出演メンバー]
坂口渚沙(北海道)、小栗有以(東京都)、永野芹佳(大阪府)、蒲地志奈(岡山県)、春本ゆき(徳島県)、行天優莉奈(香川県)、倉野尾成美(熊本県)
[進行]
左伴彩佳(山梨県)

議長・進行役が、名前に「左」が入っているということで左伴さんになったようです。

 

詳細は、このYouTubeを見ていただければ、一目瞭然。

 

まずは「左利きあるある」のお話。

これはよくあることばかりですが、まあ、面白かったですね。

食事の際に隣の右利きの人と肘が当たるとか、字を書くときに手が汚れるとか、急須が使いにくい。
字は右で、と教えられたという人もいました。

左利きの人は右も使えるよね、という発言がありました。

ナイフとフォークの持つ手では、左利きってマナー的にダメって感じがありません?という発言も。

「字は右で」とか「マナー的にダメ」といった発言に関していいますと、この辺は、若い子でもまだまだ左利きの場合は色々な経験をしているようで、考えさせられました。

 

その後は、「性格診断アンケート」がありました。

なんとなく、グズグズになっていましたが、まあ、そんなものでしょう。

 

でも、こういう左利き話は、左利きの人たちにとっては、結構楽しい時間といえるのではないでしょうか。

こういう右利きの人にはどれだけ楽しめるのか、というのは、気になりますね。

 

結論は、「まあ、たまにはいいよね!」という感じでした。

 

「左利きに誇りを持ってますよ」という発言は心に残りました。

そういう気持ちはわかりますね。
別に天狗になってるとか、傲慢とか、自己満足とかではなく、ごくごく自然に自分らしくある/ありたい、という心情の現れですね。

 ・・・

どれぐらいまで視聴回数が伸びるか、というのも楽しみですね。
(エイトは、まだまだ、世間的にはいまいち知られてませんからね。)

AKB48ファンでなくても、左利きや、利き手の問題に興味をお持ちのかたは、ぜひご覧ください。

 

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2020.06.06

左利き者の証言から~19 川口和久『反逆の左腕』から-週刊ヒッキイ第572号

―『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第572号 別冊編集後記

 

第572号(No.572) 2020/6/6
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~19 川口和久『反逆の左腕』から」

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
 ※『週刊ヒッキイ』は、
・ 2014年7月より
  月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。
・ 2019年10月より
  第一・第三土曜日の発行は、新規配信
  第二・第四土曜日の発行は、バックナンバーからの再配信
  に変更しました。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

引き続き、再配信はしばらくお休みとします。

かわりに、
左利きライフ研究30年を記念した“何か”の一つとして、
私のツイッター

「左利きライフ研究30年☆レフティやすお」

で、「#おうち時間 は一人で #本 #読書」ということで、

以前、弊誌で「名作のなかの左利き/推理小説編」と題して、
紹介していました「左利きミステリ」について、
最近発見した作品も含めて紹介する

【#左利きミステリ入門】

を始めました。

5月16日より、毎日1ツイートしています。
一度のぞいてみてください。

●5/16

*参照:
2020.5.24
ツイッターで【左利きミステリ入門】始めました
「お茶でっせ」 「新生活」

 

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右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第572号(No.572) 2020/6/6
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~19 川口和久『反逆の左腕』から」
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 過去の左利きの人たちの言葉を紹介しながら、
 先輩の証言から学ぼう、というテーマの
 19回目です。

 前々回、前回の延長戦のようになりますが、
 サウスポーの野球人のお話です。

 今回は、かつて広島カープのエースとして活躍した
 川口和久投手。

 引退後に出版された異色の野球本で、
 左利き必読ともいうべき、左利きの人の特徴や性格、
 左利きの投手の心理やらなにやらから考察した
 “サウスポー(左腕投手)論”の著書『反逆の左腕』から、
 私がとても気になった部分を紹介します。

 

『反逆の左腕  サウスポー投手、極上の一球は、
  マウンドで自分の世界にはいったときに生まれる』
 川口和久
/著 ネコ・パブリッシング 2001.8

目次
第1章 マウンドの芸術家―サウスポーは勝負だけではなく、投球の美しさを追究する
第2章 左のエースと右のエース―サウスポーは投球術ではなく、感性でバッターを制圧する
第3章 サウスポー使いの名人達―サウスポーは自分の長所を伸ばしてくれる人間には頭が上がらない
第4章 左対左・左対右の醍醐味―サウスポーは最強の敵を相手にしたとき、思いがけない力を発揮する

金田正一、江夏豊、大野豊、新浦寿夫、石井一久…
人々を魅了してきたサウスポーには、
とんでもない個性があった!これは暴論か?あるいは新理論か?
かつてない野球論、ここに誕生。

史上に残る名投手・金田、三振にこだわった・江夏、
現役では工藤、石井など、左投手には右投手にはない魅力がある。
「三振こそ投手の華」を貫いた川口和久が語る新たな投手論。

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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
  左利き者の証言から ~快適左利きライフのために~ 19
  ◆ サウスポーの《特異性》 ◆
  サウスポーによる、サウスポーのための、サウスポーの本
川口和久『反逆の左腕』から
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●川口和久投手について

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 ●サウスポーは世間の枠に当てはまらない存在

《サウスポーは世間の枠に当てはまらない存在です。》
《平凡を嫌うのです。》
《サウスポーとは、時として頑固で、
 時として義理人情に厚い、アウトローなのです。》

 ●平凡を嫌うことと頑固な一面
 ●未完成さの魅力

 《サウスポーのピッチングには、
  箸にも棒にもかからない部分もあります。それは、
  サウスポーはプロであっても未完成のピッチャーなのです。.../
   逆にその未完成さこそが、
  サウスポーの魅力の一つになってくるのです。
  未完成ということは、とてつもない大投手になる魅力を
  サウスポーは秘めているということです。...》

 《...僕自身が100%自分の野球を理解していたか、
  確信は持ちません。
  でも、理解できないのはサウスポーであるがためだ
  と納得している部分はあります。
  何しろ、感性で投げていたケースも多く、
  どう表現していいかわからない部分が多過ぎるのです。
  そういう部分は今でも持ち合わせています。》

 ●サウスポーの《特異性》

 《野球に関する本は数多く存在していますが、
  サウスポー側からの野球の本は一冊もないはずです。
  その内容の特異性を楽しんでいただければ幸いです。》

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本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23― 左利き者の証言から~19 川口和久『反逆の左腕』から」と題して、「サウスポーによる、サウスポーのための、サウスポーの本」川口和久『反逆の左腕  サウスポー投手、極上の一球は、マウンドで自分の世界にはいったときに生まれる』の序文から、川口さんのサウスポー論を紹介しています。

本誌ではあえて書かなかったことを一つ。

三振を一つ取るにしても、サウスポーの三振は芸術的です。右ピッチャーの投げられない縦のカーブ、いわゆる「ドロップ」を武器に、サウスポー特有のクロスファイヤーを駆使して三振の山を築いてゆくのです。(略)そんなスペシャルなボールを自由自在に操るサウスポーの魅力の虜にならない野球ファンは少なくないと思います。

とおっしゃるのですね。

その後に、感性で投げていた、という発言があるのですが、左利き=感覚的という解釈は間違っていない、少なくてもそういう印象は強いと思われます。

 

よく左利きの人は芸術家肌だ、と言われます。
理詰めではなく、感性で、感覚的にものごとを捉えるタイプだと。

その辺を右脳的と表現することもあるようです。

それが正しい認識かどうかはわかりませんが、私自身、物事を感覚的に捉えるという傾向はあるように感じます。

川口さんのいうところのサウスポー論もそういう性質を反映してのことではないかと思われます。

次回からは、本書からサウスポー投手の側からみた、サウスポー投手および左利きの人の《特異性》を見ていこうと思います。

お楽しみに。

 ・・・

では詳細は、本誌で。

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2020.05.16

2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(5)その後の30年(4)「左組通信」-週刊ヒッキイ第571号

―『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第571号 別冊編集後記

第571号(No.571) 2020/5/16
2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年
(その5)その後の30年―左利きライフ研究の30年(4)


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2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年
(その5)その後の30年―左利きライフ研究の30年(4)
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2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年
(その5)その後の30年―左利きライフ研究の30年(4)
 ホームページ「レフティやすおの左組通信」のこと
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 「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年」
 の4回目です。

 「その後の30年―左利きライフ研究の30年」の4回目です。

 前回は、ブランクの後のネットでの活動のお話でした。

 今回は、その中でも今はなきホームページの紹介を。


(1)
第564号(No.564) 2020/2/1
「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年
(その1)初めの30年」

2020.2.1
2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(1)初めの30年
-週刊ヒッキイ第564号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/02/post-a8b3b5.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/00be8ff2471350b61738e5f8e0efcae3

(2)
第566号(No.566) 2020/3/7
「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年
(その2)その後の30年―左利きライフ研究の30年(1)」

2020.3.7
2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(2)
その後の30年(1)左手用カメラ-週刊ヒッキイ第566号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/03/post-fe5897.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/88bb26fc85ae82e9284a377bbcdbeaf3

(3)
第567号(No.567) 2020/3/21
「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年
(その3)その後の30年―左利きライフ研究の30年(2)」

2020.3.21
2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(3)
その後の30年(2)世界に発信!-週刊ヒッキイ第567号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/03/post-e445ac.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/6dc7d2cd154612ea4bcf3545240cc45c

(4)
第569号(No.569) 2020/4/18
2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年
(その4)その後の30年―左利きライフ研究の30年(3)

2020.4.18
2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(4)
その後の30年(3)ブログ開設まで-週刊ヒッキイ第569号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/04/post-e8ac3c.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/1557e93e24fb33b4673a8d9453edfd15

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
  2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年
  (その5)その後の30年―左利きライフ研究の30年(4)
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┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛


 ●「目次」リスト

2016.11.10 15:00 で消滅しました
私の「左利き」に関するホームページのタイトル

 左利きを考える レフティやすおの左組通信
 Lefty Yasuo's HIDARIGUMI Announncement

Hidarigumi00

Hidarigumi0002

「左組HIDARIGUMI左利きのページ Lefty's Pages」
「暗亭KURAGARITEIやすおのページ Yasuo's Pages」

左利きのページのみ紹介

--
左利きを考える レフティやすおの左組通信
Lefty Yasuo's HIDARIGUMI Announncement 
目次
(初出)2004.1.7(前回)2009.9.27(最終)2009.11.29

左組HIDARIGUMI左利きのページ Lefty's Pages
--

Hidarigumi-top01-01

 ●コンテンツ・その1「左利き私論」

私の左利きに関する意見、考え方を示す文章

--
【レフティやすおの左利き私論】
● <はじめに> 現状について[左利きを考える]

● <私論1>左利き宣言
左利きのやっちゃんです 私の望み 左利き宣言

● <私論2>右手使いへの変更(左利き矯正)について
・(かつては「左利き矯正」と呼ばれた)
 右手使いを試みる行為について
・「(左利きの)矯正」を死語にしよう
・再び「(左利きの)矯正」を死語にしよう
―生きた言葉として使わないようにしよう

● <私論3>左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ
その1・左利きは自然のままで 
その2・左利きで困るのは…
その3・社会のあり方を変えてゆこう
その4・幼児期には利き手の確立を
その5・子供の良き味方、心の支えになろう
その6・左利きの子にやさしい環境を整えよう
その他・weblog『レフティやすおのお茶でっせ』関連記事

● <私論4>左手で字を書くために 
メルマガ『週刊ヒッキイ』掲載の
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」その13,14を
転載したものです。

●new! <私論4> 左手で字を書くために(その2)実技編
メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』に掲載した
≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」
を転載したものです。
--

ライブドア・ブログ
「左利きライフ研究家レフティやすおの左組通信ブログ」


2018年
「<はじめに>現状について」「<私論1>左利き宣言」の紹介と、
その14年後の解説・一言をつけ加えた記事をアップ

 ●コンテンツ・その2「左組通信」

左利きに関する身近な話題

--
【左組通信】- 左利きの話題
■ <左組通信1> 2004年2月 2004年1月 2003年12月
■ <左組通信2> 2004年4月 2004年5月
■ <左組通信3> 2004年6月 2004年7月
■ <左組通信4> 2005(平成17)年 新年のあいさつ
--

 ●コンテンツ・その3「<左利きプチ・アンケート>」

弊誌、メルマガ「左利きで生きるなら 週刊ヒッキイhikkii」
メイン・コンテンツの一つだった左利きに関するアンケート
第一回から最新回(第64回)まで

Hgenq000

--
【◆<左利きプチ・アンケート>◆】
(最新版は表紙で実施中)

※「R25」2007.12.6 No.170で
「第2回左利きで困ったこと」が
紹介されました! ↓
「ランキンレビュー/右利きが左利きより多いのはなぜ?」

(2009年より、 隔月で新アンケートを追加)

(2009.6.28より、隔月で
過去の受付停止アンケートの焼き直し版を「再版」として実施)

<主なアンケート>
<利き手調査・利き手テスト関連アンケート>
<最近のアンケート>
--

全9コンテンツのうちの3つまでの紹介

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本誌では、「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(その5)その後の30年―左利きライフ研究の30年(4)」と題して、今はなきホームページ「レフティやすおの左組通信」のコンテンツ――左利きについての私の意見・考えをまとめた「レフティやすおの左利き私論」、メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』のメイン・コンテンツ一つだった左利きについての各種アンケートのページ「左利きプチ・アンケート」について紹介しています。

「<左利きプチ・アンケート>」各回のタイトル紹介は割愛しました。
お知りになりたい方は、本誌をご購読の上、確認してくださいね。

このアンケートに関しましては、それぞれのブログ記事からアンケート内容および現在の結果を見ることができる(はずです)。
個々のアンケートについて本誌からそれぞれのタイトルをネット検索していただければ、見つかるでしょう。

今回は、全9つのコンテンツ中の3つしか紹介できませんでした。
残りの6つ――なかでもメイン・コンテンツになっている、私の愛用左利き用品等の画像を集めた「左利きphoto gallery」、戦後左利き文化史の一面もある「レフティやすおの左利き自分史年表」などは、次回になります。

乞うご期待!

 ・・・

では詳細は、本誌で。

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2020.02.24

左利き対応への要望は「理不尽なクレーム」か?

2月17日に見たネットニュースにカチンときたので、書いてみます。

このようなニュースの取り上げ方に、多数派・主流派の傲慢さ、おごりのようなものを感じてしまうのは、少数派・非主流派の左利きである私のひがみでしょうか。

 

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 (カチンときたニュース)
 ●左利き対応の要望は「理不尽なクレーム」か?
 ●お店の格により対応は違う?
 ●「事前に一言尋ねれば済む」問題では?
 ●「普通」って何?――
時代によって、構成員によって「標準」は変わる
 ●左利きに配慮した教科書の登場
 ●他社の左利き対応の状況について
 ●受け入れる時代――教科書採択についての議事録より
------------------------------------------------------------

 

カチンときたニュース

定食屋でクレームをつけた男性客 意味不明な内容に「出禁にすべき」

---
和食の配膳位置といえば、ご飯茶碗を左手前、汁物を右手前に配置するのが一般的だろう。
中には利き手によって配置を変える人もいるが、飲食店などで利き手を把握してもらうことは難しい。
『Yahoo!知恵袋』では定食屋で起こった出来事について相談が寄せられている。

■左利きの男性客がクレーム
定食屋で遭遇した出来事についてつづった投稿者。
隣に座った男性客が注文を済ませ、店員からトレイに乗った料理が提供された際に「ちょっと、右利き前提で置いてるけどこの置き方だと左利きの人は食べづらいでしょうが」とクレームを付けていたという。

■さらに言葉は続き…
男性の言葉はまだ続き、「左利きは茶碗を右手で持つでしょ? 
右手が味噌汁の器に当たらないようにご飯を右、味噌汁を左にして持ってくるのが普通でしょ。
おたくらは客を相手にしてるんだから」ときつく当たっていたそうだ。
もちろん、店員は男性が左利きであることは知りもしないため、「店内中がドン引きしていた」と状況を振り返り語った。

■「出禁にすべき」との意見も
サービス業とはいえ、来店する客の利き手まで気にしている余裕はないだろう。
この投稿を受けて、ユーザーからは
「単なるクレーマーです。出入り禁止にするレベルだと思います」
「世間一般は右利きが多いからご飯は左に置くのが普通でしょう」
と店員に同情する声が多く寄せられた。

■お客様は神様?
今回の件のように、客という立場を利用して理不尽なクレームをつけるケースは少なくない。
しらべぇ編集部が全国の20~60代の男女1,365名を対象に調査を実施したところ、全体の6.3%が「お客様は神様だから偉そうにしてもいいと思う」と回答。
数値としては1割以下だが、「お客様は神様」という概念を持つ人は一定数いるようだ。

男性を接客していた店員はもちろん、投稿者含め周りにいた客も不快な思いをしたに違いない。
自らの行動を省みるべきだろう。
(文/しらべぇ編集部・稲葉 白兎)
---

 

 ●左利き対応の要望は「理不尽なクレーム」か?

私自身は、「お客様は神様」だという意識はありませんが、「お客さんはみな同じ人間であり、平等な権利を持つ存在だ」というふうには考えています。

ここでは、私は、左利き対応についての要望を、単純に「理不尽なクレーム」と一緒にする感覚が怖い、と思います。

まず最初にいわなければならないことは、「同じ料金を払っていて、同じレベルのサービスを受けられないのはおかしい」ということです。

右利きの人も左利きの人も同じ料金を払っている。
にもかかわらず、左利きの人は「そのままでは食べにくい」という一段下の異なる対応をされている、というが現実です。

そもそも配膳における食器類の置き方は、食べる人が「食べやすいように、粗相をしないように」という配慮から考え出されたものです。
右利きの人が多数派なので、「右利き仕様の置き方」が「標準」とされている、ということです。

 

今回のケースのように、左利きの人への対応を求める意見を「理不尽なクレーム」と受け止める人は、たぶん右利きの人でしょう。

右利きの人の多くは、自分が運良く主流派の右利きに生まれ、主流派の右利き故に、右利き偏重の現状の社会にあって恵まれた立場にある、という事実を認識していないのです。

左利きの人は誰も、左利きに生まれようとして生まれてきたのではありません。
同様に、右利きの人もそうです。
偶然の結果です。

自分自身が、社会の主流派に属し、恵まれた立場にあると自覚していれば、おのずからその事実に感謝の気持ちを抱き、そうではない人に対する思いやりの気持ちも生まれるでしょう。

少数派の非主流派の人からの要望や要求を直ちに「理不尽なクレーム」扱いをするのは、やはり間違っているのではないでしょうか。

あまりこういう書き方はしたくないのですけれど、もしこれが障害者からのクレームならば、ネットの反応も違ったものになっているのではないでしょうか。
建前で物を言う人も多いので。

ところが、左利きの問題となりますと、左利きに対する認識不足もあり、単なるわがままとか自分勝手と受け止める人も多いようです。

 

このお客さんの言い方にも問題はあったかもしれません。

ただ、そういう事情は抜きにして、単純に「左利き対応への要望」を「不当なこと」でもあるかのように取り上げるのは間違っている、と思います。

 

 ●お店の格により対応は違う?

もちろん、店には格というものがあります。
そこらの定食屋で、左利き対応を求めるのは、現状の社会通念では、「野暮」というものかもしれません。

しかし、ある程度の格の店なら、お客さんに合わせて配慮しても罰は当たらないでしょう。

たとえば、銀座の名店、ミシュラン三つ星の常連「すきやばし次郎」は、店主自身が左利きということもあり、客をみて、左利きの客には、左向きに寿司を出すといいます。

 

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 《左利きのお客には握りを「ノ」の字のように斜めに置き、
  つかみやすくする……。》
宇佐美伸/著『すきやばし次郎 鮨を語る』文春新書 2009.10.20

 というもの。

 ふつうにぎりずしを並べる際は、
 右手(に持った箸)で取りやすいように、

 「\\\…」

 という角度に並べます。

 ところが、二郎さんは、相手に合わせて出すというのです。

 《山本:(略)真っ直ぐに置かずに、
  客が手でつまみやすいように、
   ちょっと角度をつけて置かれます。
   (略)あれは意識して置かれているんですよね。
  二郎:はい。
  山本:その最初の一個を左利きで召し上がるお客様だったら、
  すかさず二個目からは……。
  二郎:左に向けます。》
山本益博/著『至福のすし―「すきやばし次郎」の職人芸術』新潮新書 2003
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(左利きメルマガ)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』  第539号(No.539) 2019/4/6
 「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
 左利き者の証言から~11 左利きの寿司職人・すきやばし次郎(後)」
より

Sukiyabasijirou_20200226153701

この場合は、お客さんを目の前にした寿司屋さんならでは、という特殊な条件もありますけれど。

 
 ●「事前に一言尋ねれば済む」問題では?

「店員が客の利き手を知らないのは当然」と受け取る感覚も、どうかという気がします。

「サービス業とはいえ、来店する客の利き手まで気にしている余裕はないだろう。」

なるほど、お昼時、大勢の客が殺到する様な定食屋さんではいちいちお客さんの利き手まで確認していられないかもしれません。

しかし、入店時に、「何人さまですか」とか「おタバコは?」などと確認して、席までお客さんを案内するような店なら、そのときに、あるいは、注文をとるときに、「右利きでお食べですか、左ですか」と訊いてもいいのではないでしょうか。

一人一人に「右利きか左利きか」と訊かなくても、グループなら「左利きの方はいらっしゃいますか」と訊く。

一人に訊く場合でも、「左利きで召し上がりますか」。
もっと簡単に「左で召し上がりますか」でも理解できるでしょう。

いちいち訊くのは面倒だというのなら、店頭の目に立つところに「左利き対応をお望みの方はその旨お申し付けください」と張り出すなり、メニューの始めにでも明記しておくという方法もあるでしょう。

 

もちろん現状では、「右利きに決まってるやろ、当たり前やないか」と「ふざけたこと聞くな」というバカにするようなお客さんも出てくるでしょうけれど。

 

しかし、いずれは、格の高いお店なら、お客さんの利き手を確認して配膳する、というサービスを標準とするところも出てくることでしょう。

今でも、あるレストランでは、予約の際にちゃんと「利き手は?」と訊いてくれて、当日には、ナイフとフォークを左右入れ替えてあり、食べやすく嬉しかった、という意見をネットで見かけた記憶があります。

 

そういえば、ステーキの焼き加減をお客さんの好みに合わせてくれるようなレストランなら、お客さんの利き手を確認して、ナイフとフォークの並べ方をかえるぐらいのサービスは、当然のこととして対応できるでしょう。

 

要するに、「事前に一言尋ねれば済む」問題、でもありますからね。

仮に左利き対応することになっても、現場が大混乱するということはないでしょう。

なぜなら、左利きはせいぜい10%程度といわれています。
左利き対応するお客さんの数も、それぐらいでしょう。

残りの大半のお客さんは今まで通りの対応でいいのですから。

 

結局、そういう少数派への配慮を当然のことと考えられるかどうかの人間性の問題です。

あるいは、人間としての優しさの違い、という言い方もできるでしょうか。

 

 ●「普通」って何?――時代によって、構成員によって「標準」は変わる

「世間一般は右利きが多いからご飯は左に置くのが普通でしょう」というのも、気になります。

確かにそれが多数派であることは確かですが、だからといって、常にそれが「正解」とは限らないのも事実です。

先にも書きましたが、今の「正式」とされる配膳は、必ずしも「絶対的な正しい」作法ではない、ということです。

右利きの人が多数派なので、それにあわせた一般的な場における「標準」になっているだけのことです。

 

それは、「標準語」が「正しい日本語」で、「方言」が「間違った日本語」だ、というわけではないように、一つの標準を意味しているだけのことです。

 

社会における「標準」というのは、社会における「最大公約数」ではないでしょうか。

「偶数」のみの数のグループにおける最大公約数は「偶数」です。
たとえば、6と12なら、最大公約数は6で、偶数。

しかし、一つ奇数が入ると、その数のグループの最大公約数は、「奇数」になります。
先の6と12のグループに、9という奇数が入ると、その数のグループの最大公約数は3という奇数です。

最大公約数はそのように、構成する数という要素により異なってきます。

社会の標準も、構成員が様々に変化すれば、標準も変化するのです。

 

構成員が「右利きの人のみ」なら、標準は「右利き仕様のみ」でいいでしょう。
しかし、左利きの人が加われば、それでは困ります。

「右利き仕様のみ」ではなく、左利きにも不都合のない「左右両方で使えるもの」になって欲しいのです。

これからは、多様性の時代です。

男女同権とか、障害者や社会的弱者に優しい社会になっていくべきでしょう。

 

食事の際の対応にしましても、同じです。

8月13日「国際左利きの日」に、左利きの人に敬意を表し、左利きの人が食べやすいように「お箸を左右逆さまに置くイベント」を実施する
LEFTEOUS(facebook) という活動がありました。

そういう考えを拡げ実践しようという人たちもいます。

 

私にいわせれば、こういう「○○が普通」といった物言い自体に多数派・主流派のおごりが感じられます。

昔、何かの会や団体では、(下は児童会や生徒会から始まり、たいていの男女が関わる団体では)「会長は男性、副会長が女性」というのが、当たり前だったことがあります。

さらにいえば、今たいていのお店には、「盲導犬・介助犬以外の動物の入店はお断りします」とあります。

昔は、盲導犬であろうが介助犬であろうが、動物の入店は断られたものでした。
どのような種類の動物であろうと、動物の入店がダメなのは「普通」であり「当たり前」だったものです。

 

このように時代によって、「普通」の中身は変わります。

昔は、問答無用で「左利きは直すもの」とされました。

しかし今では、左利きという性質が、脳神経系に関わる固有の性質で、意思でどうにかなるものではない、という事実が知られるようになり、左利きは左利きのままでいい、という考えが普及してきました。

 

そして、左利きの人のために左利き用に道具を普及させようと、2月10日は「左利きグッズの日」という記念日も知られるようになりました。

*参考:
『レフティやすおのお茶でっせ』2020.2.8
2020年2月10日は令和初の〈左利きグッズの日〉-文末に嬉しい情報あり

 

これからの時代は、多様性の容認の時代と言われています。
「みんなのためのデザイン」を目指すというユニバーサルデザインの考え方には、左利きの人も含まれています。

ところが、まだまだ左利きへの理解が不十分なケースが見られます。
左利きへの理解も含めて、まずは「心のバリアフリー」が必要です。

 
 ●左利きに配慮した教科書の登場

左利きへの理解を進める意味でも重要だ、と私が考えていることに「学校教科書に左利きの事例を入れるという」事項があります。

学校教科書は誰もが目にするものであり、教科書に書かれていることは物事の基準となるもの、と考えられます。

そこに記載されるということは、その時点で「左利きが公認された」という意味を持ちます。

 

学校教科書、なかでも小学一年生の書写教科書に、学問の道具ともいうべき「字を書く」という技術の例として、左手書き・左利きの例を入れるということが重要だ、と考えています。

従来は、右手書き・右利きの例だけでした。
まるで、左手で字を書く人がいないかのように、もしくは、左手で字を書くことはいけないことであるかのように。

 

しかし左手書字例が実現すれば、時代を担う子供たちが教科書の左右の例を見ることで、世の中には右手で字を書く人もいれば、左手で字を書く人もいるのだという事実を知り、左利きへの理解も進むでしょう。

それだけではなく、左利き以外の様々な多様性への理解にもつなげて行くことができるのではないでしょうか。

 

そして今年初めて、東京書籍の令和2年版小学一年書写教科書で、左手に鉛筆を持つ左利きの写真例が掲載されたものが登場します。

『レフティやすおのお茶でっせ』2020.2.9
左利きへの配慮がなされた東京書籍・小学校教科書「新しい書写 2年度用」

に書いています。

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(画像:東京書籍令和2年版小学一年書写教科書の左手書き・左利き例) 

右手・左手どちらの持ち方も掲載
 右利きの持ち方の写真のみが掲載されていたこれまでの教科書では、左利きの子供たちは写真を頭の中で反転させて、それを自分の手指で再現しなければなりませんでした。
 そこで、左利きの写真を載せることで不要な負担をなくすよう配慮しました。

東京書籍の書写教科書サイトにあります。

私にいわせれば、当たり前のことなのですが、それがやっと実現したというのが、現状です。

 

 ●他社の左利き対応の状況について

左利き対応に限って、小学書写教科書を五社についてネットで見てみました。

東京書籍は、すでに報告していますように、左手書字例を写真で入れる等の対応をしています。

学校図書は、「硬筆学習用の書き込み欄を、教材文字の真下に配置することで、利き腕を問わず、教材文字が手で隠れないようにしました。」 日本文教出版は、「教科書への書き込み欄を手本文字の下に配置し,右利きでも左利きでも手本を見ながら書けるようにレイアウトが工夫されている。」

この二社は、書き込み欄の位置を工夫しています。

教育出版は、「教師向け指導資料」としてPDFで、「〔硬筆編〕見落としがちな左利きの持ち方の指導」「〔毛筆編〕姿勢,筆の持ち方,左利きの指導例」というように、教師向けの資料でのみ対応しています。

光村図書出版は、特に記載がありませんでした。

 

これだけでいうのはどうかという気もしますが、世間の左利きへの関心はまだまだ低く、左利きに対する正しい認識も不足していると、私には思われます。

 

 ●受け入れる時代――教科書採択についての議事録より

最後に、こういう言葉を紹介しておきましょう。

こちらの小学校教科書採択についての議事録より

掛川市教育委員会定例会議事録
(1) 令和2~5年度使用の小学校教科書採択について
【家庭】「東京書籍」

委員:右利きの包丁の使い方、左利きの包丁の使い方それぞれが載っている。
 委員:一昔前なら修正しなければいけないとされたものが、現在では多様性、違うものを受け入れられる時代となった。
  今までは駄目と言われたことでも、今からは受け入れる時代になっていることがしっかりわかった。

 

200207tousho-kateika 

(画像:東京書籍の家庭科の教科書の左手例) 

 

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