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2026.08.08

【最新号】ハンディズム「見える化」(一)[婦人画報]左利き情報(1)-週刊ヒッキイ第715号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【最新号】

第715号(Vol.22 no.15/No.715) 2026/8/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その26―
ハンディズム(利き手差別)を「見える化」する方法を考える(その一)
婦人画報デジタルの左利き特集に思う(1)」

 

 

 

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第715号(Vol.22 no.15/No.715) 2026/8/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その26―
ハンディズム(利き手差別)を「見える化」する方法を考える(その一)
婦人画報デジタルの左利き特集に思う(1)」
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 「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界」は、2022年3月から今年5月まで、
 40回にわたって検討してきました。
 音楽教室の左利きの先生や、まつのじん(松野迅)さんの左利きサイト
 などを拝見して、筆者の考えがまちがいでなかったと確信できました。

第614号(No.614) 2022/3/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(1)左利き演奏という選択肢」
2022.3.5
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(1)-週刊ヒッキイ第614号

「はてなブログ版」

第709号(Vol.22 no.9/No.709) 2026/5/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(40)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(4)
特別編・左手で逆置きミニキーボードを弾くと……」
2026.5.2
【編集後記】楽器~左利きの世界(40)再左鍵ハモ(4)特別編-キーボード逆置き左手弾き-週刊ヒッキイ第709号

2026.5.9
【最新号】楽器~左利きの世界(40)再左鍵ハモ(4)特別編-キーボード逆置き左手弾き-週刊ヒッキイ第709号

 

 今後は、<逆置き鍵盤楽器の左手弾き>プロジェクト
 といったものを考えています。これはまたいずれお知らせします。

 今月からは、
 <ハンディズム(利き手差別)を「見える化」するプロジェクト>
 を進めていこうと思います。

 

 世には様々なマイノリティーや社会的弱者と呼ばれる人々がいます。
 それらの中にあって、人種や高齢者や女性、身体障害者などは、
 他の人たちとの差異が比較的誰にでもわかりやすいか、一見して分かる
 部分があります。
 そういう人たちに関わる差別の実態は、これも誰にでも想像できる部分
 があり、ある程度は理解できるのではないでしょうか。

 一方、左利きの人の場合、うわべだけでは識別できません。
 生活の中で分かるとといえば分かりそうですが、よほどもたつくか、
 意識してみていないかぎり、意外に目立たないもので、道具や機械、
 環境の不便さは使っている当人でなければ理解できないものです。
 「見えないものは、ないもの」と思われてしまいます。
 結果として、いつまでたっても差別は解消されない、ということに。

 先の左利き用鍵盤ハーモニカの件でも、メーカーさんから相手にして
 もらえなかったように、左利き用品の普及は、一部の生活必需品的な
 ものに限られているのが、現状のようです。

 これはまだまだ<ハンディズム(利き手差別)>が理解されていない
 からではないでしょうか。
 大部分の人――右利きの人に限らずで、左利きの人のなかにも、
 理解できていない人、見えていない人が多い、と考えられます。

 それはなぜか、ハンディズムが見えにくいから、ではないか。

 左利きの人でも生まれたときからこの<右利き社会>にどっぷり
 浸かっているから「こういうものだ」と思い込んでいるからです。
 ましてや右利きの人なら「当然のこと、当たり前」の世界なのです。

 とにかく、まずは原点に戻って、
 ハンディズム(利き手差別)を「見える化」する方法を考えてみたい、
 と思います。

 

――長くなりましたが、今回の前説【特別編】は以上で終了です。

 ・・・

 今回は、今年春に公開されたらしい「婦人画報」デジタルでの左利き
 グッズ特集を紹介しましょう。

 この情報は、日本左利き協会のニュースで知ったものです。

 

*参照:
日本左利き協会

2026.04.01

《「左利き用の便利グッズ28選|プチストレスを解消!専門家が解説する
 「不便の理由」とは」という婦人画報デジタルの記事にて、
 当協会発起人が左利き専用品と左右兼用のユニバーサルデザイン商品に
 ついて、それぞれの特徴やあり方についてコメントしています。
 詳細は婦人画報デジタルのウェブサイトをご覧ください。》

 

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓

  左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その26―

  ――婦人画報デジタルの左利き特集に思う――

  (婦人画報)左利き用の便利グッズ28選|
  プチストレスを解消!専門家が解説する「不便の理由」とは (1)

┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

 

 ●専門家が解説する「不便の理由」とは

前説にも書きましたように、今年の春に公開された、
「婦人画報」のデジタルサイトの左利き記事を紹介します。
紹介商品の詳細はサイトの方で確認していただくとして、
日本左利き協会の大路直哉さんのコメントを中心に紹介する予定です。

 ・・・

婦人画報 
左利き用の便利グッズ28選|プチストレスを解消!専門家が解説する「不便の理由」とは

2026329fujingaho-lefthandedhandtool

 

左利き用の便利グッズ28選|プチストレスを解消!専門家が解説する
「不便の理由」とは
左利きの人へ贈りたい「本当に喜ばれるギフト」もご紹介します。

By 鈴木 彩 公開日:2026/03/29

 ・・・

《右利きの当たり前が、左利きの“プチストレス”の原因に!?
 人類の約10%を占めるといわれる「左利き」。
 10人に1人と考えると決して低い割合ではありませんが、
 ハサミなどの文房具から駅の自動改札機に至るまで、左利きの人が
 使いづらいと感じる対象は日常の中に数多く潜んでいます。》

 

《右利きの人が普段無意識に使っているものに対しても、
 左利きの人は日々ちょっとした不便さを感じ、
 知らず知らずのうちにストレスを溜めているともいわれています。/
 今回は、自らも左利きである「日本左利き協会」発起人の大路直哉さん
 の解説のもと、左利きならではの悩みを解消し、快適な生活をサポート
 するグッズをご紹介します。》

(目次)
左利きが感じる日々の不便とは?
左利きが使いづらい道具とは?
【ボールペン】左手で書くと壊れやすい⁉
【ハサミ】同じ左利きでも使いやすいハサミはそれぞれ違う
【包丁・カッター】片刃構造の刃物類は使いづらい
【定規・ノート・修正テープ】日常的な文房具にも使いづらさが潜む
ドアノブや蛇口。左利きは右回転が苦手
新生活のお祝いにも!左利きの人に贈りたいおすすめグッズ
◆2,000円以下のギフト
◆3,000円~5,000円のギフト
◆5,000円~10,000円のギフト
◆10,000円以上のギフト
これからは使う人の利き手を問わない道具がスタンダードに
左利きが感じる日々の不便とは?
左利き特有の“小さな不便”とは、具体的にどのようなシーンで感じる
ものなのでしょうか。

 

――ここまででまず一言。

 《左利きの人が使いづらいと感じる対象は日常の中に数多く潜んで
  います。》

 

とにかく左利きの「問題」は、日常生活全般に関わる事象である、
という点が一番の問題点です。

「あれをこうすれば」というのはなく、
「あれもこれも…しなければ」になってしまう、という点です。

 《右利きの人が普段無意識に使っているものに対しても、
  左利きの人は日々ちょっとした不便さを感じ、
  知らず知らずのうちにストレスを溜めている》

右利きの人に便利なものほど、
左利きの人にとっては不便なものになってしまう、
という現実があります。

大路さんもこの後紹介しますように触れていますが、
駅の自動改札などは典型でしょう。
右手ではスイスイですが、左手ではちょっと身体をひねったり、
一呼吸早めに準備したり、左利きは一苦労ありますよね。

ほかにも、
向かって右側についている、スイッチやレバーを想像してください。
右利きの人は自然に手を伸ばせば良いのですけれど、
左利きの人は、得意でない右手を使わざるを得ない、というわけです。

 

 

 ●現代機器の不便さ

大路さんのコメントを紹介しましょう。

《「一番よく例に挙げられるのは、駅の自動改札機ですね。あとは、
 ATMの入力画面は数字の入力『確定』『取消』などの主要なボタンが
 右に配置されていることが多く、左利きは使いづらさを感じます。
 ファストフード店などのタッチパネルや、
 スマートフォンの入力画面なども同様です。自動販売機の
 コイン投入口や返金のレバーも右側にありますよね」(大路さん)》
《「左利きは右利きに矯正(きょうせい)すべきもの」という
 認識だったかつての時代に比べ、現代は左利きに寛容です。
 しかしこうした現代的な機器の中に、左利きの人が不便に感じるものが
 多いと大路さんは語ります。》

 

前回も書きましたが、左利きに関する偏見がなくなり、
「寛容」(*)になったといっても、日々暮らす環境が右利き偏重の
何でも右手で処理するような「右利き社会」のままであれば、
左利きの人の生活は不幸なままです。

(*)寛容: 「寛容」とは、《心がひろくて、他人の言動をよく受け入れること。
他人の罪過をきびしくとがめだてしないこと。また、そのさま。》
(精選版 日本国語大辞典)といった意味があります。
どうもこの言葉を「左利き」に使われるのが、筆者は好みません。
上から目線を感じるからです、「自分は心が広い人間だから、左利きは
欠点だが、厳しく責めるのはやめておこう」とでもいうように。
左利きは欠点でも罪でもありません。
人から許してもらうような性格の事象ではありません。
「寛容」は宗教において、他の宗教を排除することなく容認する、
といった意味合いで使われます。
岩渕巧一さんの『多様性とどう向き合うか――違和感から考える』
(岩波新書2094 2025.12.19)
(Amazonで見る)

には「共感」と混同されやすい言葉として「同情」が上げられていて、
《寛容のように自己と他者の不均衡な関係性に向き合うことなく、やや
 上から目線のものとなりがちです。》p.125 と説明されています。
《寛容は単に個人の徳目(心の広さ)ではなく、むしろ社会的な次元に
かかわり、宗教と政治ないし国家との接点で生じてくる問題である。》
(日本大百科全書(ニッポニカ) )ともいい、社会的な意味合いがある、
というのであればまちがいではないのでしょうけれど、筆者が「左利き」
に使うのなら、単に「認める」という意味で「承認」あたりでしょうか。
「承認」は《一般的には他人の行為に対して肯定的意志を表示すること。》
(日本大百科全書(ニッポニカ))、《そのことが正当または事実であると
認めること。》(デジタル大辞泉)――だそうです。

--
1970年代前半(1971-75)「左利き友の会」を主宰された、
日本における<左利き解放運動の父>とも言うべき、
精神科医の箱崎総一先生の左利きに関する二冊目の著書
『左利きの秘密』(立風書房マンボウブックス 1979)にこうあります。

《左利きに対する偏見と差別が真になくなるのは、左利きの人たちが
なんら苦痛を強いられることなく生活していけるときである。
それをはかる物指しは、結局、左利きのための道具・器具の普及度で
ある、と私は考える。
 (略)たとえ人々の頭の中から左利きに対するあやまった考えがなく
 なったとしても、それだけでは左右同権の社会とはいえないのだ。
 左利きの人たちが右利きのための道具や器具に囲まれて暮らしている
 かぎり、真の解放はありえないのだ。/ こうしたことを考えるとき、
 わが日本の左利きにとってまだけわしい前途が横たわっているといわ
 ねばならない。》

--

*参照:
第713号(Vol.22 no.13/No.713) 2026/7/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
(特別編)日テレ左利き番組『踊る!さんま御殿!!』
左利きは天才!?大検証(その2)」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2026.7.4
【編集後記】左利きのお子さん~その25(特別編)日テレ左利き番組(2)-週刊ヒッキイ第713号

2026.7.11
【最新号】左利きのお子さん~その25(特別編)日テレ左利き番組(2)-週刊ヒッキイ第713号

 

・『左利きの秘密』箱崎総一 立風書房マンボウブックス 1979(昭和54)
(Amazonで見る)

Hidarikiki-no-himitu_20200812154601

 

日本の利き手・左利き研究の権威である八田武志さんの著書にも、
同じことを書いておられます。

八田武志『左ききの神経心理学』医歯薬出版 からの引用

《左きき用のものを作成すればよいだけである。社会の中で多数者で
 ある右ききが左ききの存在を受け入れ、理解を示し、左きき用の設備
 や道具が大量に生産され、右きき用のものと大差ない価格で販売でき
 るように配慮すればよいことである。社会が成熟するということが、
 少数者への配慮ができるかどうかで測れるとするならば、近い将来に
 解決されうる、またしなければならない問題といえよう。》

*参照:
第714号(Vol.22 no.14/No.714) 2026/7/18
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [46]
レフティやすおの左利き自分史年表(12)2004(平成16)11-12月
―ネットの時代(5)」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2026.7.18
【編集後記】『左組通信』復活計画(46)左利き自分史年表(12)2004年11-12月―ネットの時代(5)-週刊ヒッキイ第714号 2026.7.25
【最新号】『左組通信』復活計画(46)左利き自分史年表(12)2004年11-12月―ネットの時代(5)-週刊ヒッキイ第714号

 

・『左ききの神経心理学』八田武志 医歯薬出版 1996.11
(Amazonで見る)

220412hidarikiki-no-sinkeisinrigaku

 

この後、スマートウォッチによる改札通過について書かれています。
右利きの人が左手につけたスマートウォッチでの不便さが、
左利きの人の自動改札の不便さに通じるものがある、と。

《「これは左手でICカードを持つ左利きと同じ境遇といえます。
 『魚は水の存在に気づかない』ということわざのように、右利きの人が
 右利きに合わせて設計された生活環境を意識することは、こうした
 きっかけがない限りあまりないのかもしれません」(大路さん)》

 ・・・

今回はここまで。
次回は、「左利きが使いづらい道具とは?」を紹介して行きましょう。

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本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その26―ハンディズム(利き手差別)を「見える化」する方法を考える(その一)婦人画報デジタルの左利き特集に思う(1)」と題して、今回は全紹介です。

【最新号】編は、メルマガ本文の全文転載です。

【別冊 編集後記】は、【別冊 編集後記】編↓ で、

2026.8.1(2026.7.31)
【編集後記】ハンディズム「見える化」(一)「婦人画報」左利き情報(1)-週刊ヒッキイ第715号

 ・・・

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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
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