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2026.08.12

ハンディズム「見える化」P―8月13日は「国際左利きの日」(3) Happy International Lefthanders Day

8月13日は「国際左利きの日」です。

今年の<8月13日は「国際左利きの日」>の記事の第一弾がこちら↓

2026.8.3
始まりは1976年アメリカで―8月13日は「国際左利きの日」(1) Happy International Lefthanders Day

 

第二弾はこちら↓

2026.8.6
左利き用鍵盤ハーモニカP―8月13日は「国際左利きの日」(2) Happy International Lefthanders Day

 

本日は第三弾。

今回も、告知といいますか、新しいプロジェクトの発表です。

 ・・・

左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』 の最新号

第715号(Vol.22 no.15/No.715) 2026/8/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その26―
ハンディズム(利き手差別)を「見える化」する方法を考える(その一)
婦人画報デジタルの左利き特集に思う(1)」
(手違いで、7月31日に配信してしまいましたが……。)

2026.7.31
【編集後記】ハンディズム「見える化」(一)[婦人画報]左利き情報(1)-週刊ヒッキイ第715号

2026.8.8
【最新号】ハンディズム「見える化」(一)[婦人画報]左利き情報(1)-週刊ヒッキイ第715号

 

の冒頭でも少し書いていますが、

 <ハンディズム(利き手差別)を「見える化」する>プロジェクト

というものを考えています。

 

近年、社会は「左利きに寛容になった」とよく言われます。

「寛容」という表現については、またいずれ書くつもりですので、今回はスルーしておきます。
とりあえずは、第715号で触れている(注)を写しておきましょう。

(*)寛容: 「寛容」とは、《心がひろくて、他人の言動をよく受け入れること。他人の罪過をきびしくとがめだてしないこと。また、そのさま。》(精選版 日本国語大辞典)といった意味があります。
どうもこの言葉を「左利き」に使われるのが、筆者は好みません。上から目線を感じるからです、「自分は心が広い人間だから、左利きは欠点だが、厳しく責めるのはやめておこう」とでもいうように。
左利きは欠点でも罪でもありません。
人から許してもらうような性格の事象ではありません。
「寛容」は宗教において、他の宗教を排除することなく容認する、といった意味合いで使われます。
岩渕巧一さんの『多様性とどう向き合うか――違和感から考える』(岩波新書2094 2025.12.19)
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には「共感」と混同されやすい言葉として「同情」が上げられていて、

《寛容のように自己と他者の不均衡な関係性に向き合うことなく、やや上から目線のものとなりがちです。》p.125

 と説明されています。
《寛容は単に個人の徳目(心の広さ)ではなく、むしろ社会的な次元にかかわり、宗教と政治ないし国家との接点で生じてくる問題である。》(日本大百科全書(ニッポニカ) )ともいい、社会的な意味合いがある、というのであればまちがいではないのでしょうけれど、筆者が「左利き」に使うのなら、単に「認める」という意味で「承認」あたりでしょうか。
「承認」は《一般的には他人の行為に対して肯定的意志を表示すること。》(日本大百科全書(ニッポニカ))、《そのことが正当または事実であると認めること。》(デジタル大辞泉)――だそうです。

 ・・・

現状は、かつてよりは改善されてきたとはいえ、なくなったわけではない、という状況です。

まず最初に、「ハンディズム(利き手差別)とは何か?」です。
「ハンディズム(利き手差別)」とは、<利き手の違いによる差別>のことです。
利き手による差別とは、一つは、(1)精神的・心理的障壁で、もう一つは(2)肉体的・物理的な障壁、という二つのものがあります。

 

(1)精神的・心理的障壁 とは?

昔、左利き(左手使い)は、作法に悖(もと)る――作法からはずれている/そむくこと、とされていました。
昔と書きましたが、21世紀(2005)に入ってから出版された食事の作法に関する本でも、「左手箸」を「直したいお箸の持ち方」としていました。

21世紀になって筆者がネットで活動するようになってからでも、こういう状況が続いていました。
「左利き」というだけで頭から否定されるということもありました。

たとえばこういう例を挙げてみましょう。

『左利きは危険がいっぱい』という有名な左利きの本がありました。
この本にこういうイメージ調査が掲載されています。

スタンレー・コレン著『左利きは危険がいっぱい』石山鈴子訳 文藝春秋 1994(平成6)/1/1(原題"The Lefthander Syndrome"(c)1992)
 から、「第一章 神話と固定観念」<ハンディズム(利き手差別)> p.23

《左手利きの人のイメージが型にはめられているなどといえば、ごく平均的な右手利きの人間はびっくりして、優越感を感じたこともなければ軽蔑の念を抱いたこともないというかもしれない。そこで、右手利きの人の仮面をはいで、そうした感情を掘り起こしてみる必要があるだろう。ここに、ある会話からの一節が不完全な形のままで取り上げられている。
「どんな具合でした?」
「彼の振るまいは、まるで○○○のようでしたよ」 
空白部を埋めれば、ことがうまく運んだかどうかが、表現できる。「大バカ者」とか「まぬけ」といった言葉を埋めれば、当然、ことがはかばかしくなかったことになるし、逆に「天才」とか「英雄」といった言葉をあてはめれば、万事上手くいったことになる。
 しかし、この空白部に「左手利き」という言葉をあてはめると、いったいどうなるだろう? 私はかつて、大学生のグループにこの実験を行って、二番目の話し手のいわんとする意味をいかに解釈するかと質問してみた。すると、話題の主は「不器用だ」「社会的に適応できない」「まぬけだ」「場違いだ」「無礼だ」などと、さまざまな否定的表現で二番目の文章を解釈したものは、グループ全体の九一パーセントにものぼった。残りの九パーセント(おそらく左手利きの学生たちだろう)は、「回答するにはもっと情報が必要だ」とか「筋がよく通っていない」といったコメントをして、確答を避けた。百四の回答のうち、肯定的な意味にとらえた者は一人もなく、このことは、左手利きの人に対する否定的な固定観念が根強いことを物語っている。》(pp.23-24)

 

すでに30年以上経っていますので、現在では少しは変わっていることと思われます。
特に、この本の出版年である90年代半ば以降に生まれた人の場合は。
しかし、それ以前の生まれの人の場合は、どうでしょうか?

少しは改善されているとしても、きっと同じような結果になると予想されます。

根拠は、大路直哉著『左利きの言い分』の中に記されている、「日本左利き協会」の右手使い指導を受けた(いわゆる「矯正」経験)人の割合の調査結果から想定するものです(同書p.25の文中、p.24の図0-3「幼少時に矯正ありと答えた比率(回答者1225名)」出典:日本左利き協会が実施した「利き手アンケート」(2020年集計)より)。
誕生年が1965年以前では約80%、1966年から85年までは年まで約70%、1986年から95年までは52%、1996年から2005年までは36%。
それぞれの親世代を考えるとき仮に25年ほど差し引いたとしますと、1986年から95年までは1961~70年生まれの親、1996年から2005年までは1971~80年生まれとなります。

この1970年代というのは、日本における左利き問題の一大転換期でした。
「左利き友の会」の活動が1971(昭和46)年に始まり75年まで、イギリスのご自身左利きで左利きの研究家であったマイケル・バーズリーさんの2冊の研究本の邦訳が出版されたのが1972年と73年。
この73年の夏、麻丘めぐみさんの歌う「わたしの彼は左きき」(作詞・千家和也 作編曲・筒美京平)が大ヒットし、百貨店に左利き用品コーナーが誕生するなど、<左利きブーム>が起きました。
1976年にはプロ野球・読売ジャイアンツに安打製造機と呼ばれた左打ちの張本勲選手が入団、左打ちの王選手とON砲に変わるOH砲が誕生し、<左利きの時代>の象徴のように言われました。
1977年になりますと、大リーグ初の女性(左腕)投手の活躍を描いた『赤毛のサウスポー』(ポール・R・ロスワイラー 稲葉明雄訳 集英社)が出版され、王選手はホームラン世界新記録通算756号を達成し、国民栄誉賞受賞の第1号となり、日清食品のインスタントうどん「どん兵衛」が発売され、左利きの山城新吾さんと川谷拓三さんのお二人がそれぞれ左手箸で食べる、かけ合い漫才のようなCMがヒットしました。
翌1978年、王選手モデルにした強打者と対戦する左腕投手を描く、ピンクレディー「サウスポー」(作詞・阿久悠 作曲・都倉俊一)が大ヒット。
――というように、この1970年代を境に左利きに対するイメージや、左利きの子への対処に関する考え方に大きな変化が生まれた時期でした。

このように、1970年代以降の生まれの方とそれ以前の時代の生まれの方では大きなギャップがあると考えられます。
それ以前の時代は左利きに対して良いイメージを抱きにくい社会傾向にあった、と考えてよいでしょう。

 ・・・

以上述べてきました「左利き」に対する悪いイメージ――左手使いは「まちがった作法」であるとか、「左利き=悪」であるといった見方――だけではなく、もう一つ「左利き」もしくは「利き手(利き側)」というものの性質に対する理解不足、認識不足が障壁となっている面があります。

筆者が右利きの人に「どうして右手で箸を使ったり、字を書いたりするのですか」と尋ねた際の回答が意外だったという経験があります。
筆者の予想は「右利きだから」でしたが、それより多かった回答は「そう教えられたから」というものでした。
確かに最初は誰も皆、そう教えられるのかも知れません。

筆者の場合も最初はそう教えられたのでしょう。
しかし筆者にはできませんでした。
筆者は「強い左利き」の傾向を持っているため、どうしても左手でなければ……という感じでした。

「教えられたから」というのはまちがいではありません。

しかし、それを受け入れる能力、素地がなければ簡単には受け入れられません。

右手が自由に使える「右利き」という性質を元々持っていたから、その能力を活かして右使いを受け入れられたのだ、というのが筆者の意見です。

このへんの「利き手」に対する理解不足が、ひいては左利きへの理解不足や誤解に影響しているのではないかと考えられます。

昔、筆者が右利きの人に左利きの不便さについて語ると、「右手があるのだから右手を使えば済む問題」と返されたことがあります。
これも「利き手」に対する理解不足が影響しているのだと思います。

 ・・・

利き手(利き側)の性質とは、身体に左右二つある器官のうちのどちら側をより多く使うか、より巧みに使えるか、というものです。

この性質には、二つの側面があります。
一つは「好み」と呼ばれるもの――個体の固有の癖のようなものです。
もう一つは「巧みさ」――動きの正確さや緻密さといった器用さです。
(この二つが一致していればベストですが、時に不一致の例もあるようです。)
この利き手(利き側)を活用することで、人は環境に適応しているわけです。

ところが、ハンディズム(利き手差別)はそれを阻害し、不適応を求めているのです。

このへんの理解が進めば、精神的・心理的障壁が解消されるのではないでしょうか。

 ・・・

差別は偏見から生まれるものです。

偏見は意識的なものではなく、無意識下に刷り込まれたイメージから生まれます。
それは個人の意見というよりも、社会の持つ構造的な思想、思潮によるものです。
それゆえに一朝一夕には変えられないもので、現状でもこういう固定観念が強く残っている状況は否定できません。

さらに社会の持つ構造的、制度的なあれこれによって、強化されていきます。

2024年に翻訳された、ピエール=ミシェル・ベルトラン/著『左利きの歴史』によりますと、ヨーロッパでは近代に入って始まった学校制度が左利き差別を生んだ、というようなことが書かれています。

《後に述べるように、学校はつねに左利きに対向するためのもっとも有効な手段のひとつであった。というのも学校は、利き手のいかんにかかわらず、右手で書くことを子供たちに義務づけていたからである。こうし何世紀にもわたり、文盲――これはとくに農村社会に見られ、下層階級に特徴的な弊害である――は、いわば左利きのもっとも安全な隠れ所となっていた。(略)
 ところが、十九世紀を通して公教育が大幅に進展すると、やがてあらゆる階層の人々が、学校の文明化と徹底した規範化の動きに巻き込まれることになる。一八八二年、フランスで初等教育が義務化されると、すべての左利きの子供たちが、社会階層や家族柄にかかわりなく、いっさい例外なしに右利きの支配下に置かれ、平等という名のもとに、生まれつきの性向を放棄するように命じられる。当時のある証言はこうした「右利きの規範化」を国民に推し進めるうえで、公教育が果たした重要な役割を示している。(略)》「第二部 刑罰された左利き/第7章 不寛容の始まり」p.106

それまでは社会の中で左利きの人に対して鷹揚であったものが、誰もが学校で学ぶようになって一定の作法が決められ、それを厳格に守ることが正しい在り方とされ、その主流からはみ出す人たちは否定されるようになった、ということです。
日本でも基本的には同じでしょう。

*参照:
『左利きは危険がいっぱい』スタンレー・コレン著 石山鈴子訳 文藝春秋 1994(平成6)/1/1(原題"The Lefthander Syndrome"(c)1992)

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『左利きの言い分 右利きと左利きが共感する社会へ』大路 直哉/著 PHP新書 2023/9/16

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『左利きの歴史:ヨーロッパ世界における迫害と称賛』ピエール=ミシェル・ベルトラン/著 久保田 剛史/訳 白水社 2024/6/27

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第588号(No.588) 2021/2/6
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(4)
 「わたしの彼は左きき」の時代:1970年代(3)」
2021.2.6
1970年代は左利き観の転換期「わたしの彼は左きき」の時代-週刊ヒッキイ第588号

「はてなブログ版」

 

(2)肉体的・物理的な障壁

肉体的・物理的な障壁といえば、これは左利きの人がズバリ日常的に感じている道具や機械、環境における動線やシステム的なものの不便さといったものです。
社会的に左右を決めなければならないこと――左側通行とか右側通行といった交通ルールのようなものは、致し方ない部分があります。
しかし、それ以外の部分では、どうしてもどちらかに統一しなければならないというわけではないので、そういうものに関しては左右共用できるか、専用品を左右両方用意することで問題は解消できます。

ここで問題となるのは、近年左利きが一般的とされるようになって来たことで新たに生まれてきた、と筆者が感じている問題点です。

昔は「左利きだから」というので「違う人間」として認められていた部分があり、道具の違いとか、ある程度理解してもらえていたと思うのです。
ところが最近は「同じ人間」だとして、左利きはここが右利きとは違うのだ、という相違点を十分理解できてもらえていない、と感じることがあります。

それは、ごくふつうに右利き用の道具や機械類などなどが日常社会に充満している中(左利きの人の間では「右利き社会」と呼ばれます)で、左利きの人自身がそれが右利き用だと理解できていない、そういう部分も関係があるようです。
左利きの人自身は、生まれたときからこの「右利き社会」にどっぷり浸かって生活しているため、それが右利き用にできているという事実に気付かずにいることも多い、ということです。
本来「不便」であると感じるはずのものも、少し不便とは感じるものの、まわりの人たちが何も言わないので「これがふつうなのだ」と感じている部分があるようです。
筆者の子供の頃と同じで、(右利きの)他の子のようにうまく道具を使えないのは「自分が不器用だから」と思い込んでいるケースがあるのです。
本当は、それが右利き用でそれを左手で使っているから、というのが真実なのですが、子供にはそこまで理解できません。
こういうことは親やまわりの大人が教えてあげなければ、子供は理解するのは難しいものなのです。

先日、偶然出会った左利きの女の子(20歳前ぐらいか)に話を聞いたところ、左利きだから何か言われたという経験はない、ということでした。
それは一見良いことのように思われます。
しかし、実際は右利きと左利きは違う点があるわけで、その点は区別しなければいけないわけです。
ところが、同じ人間じゃないかと十把一絡げに考えられてしまうと、ハサミ一つとっても問題が起きてしまうわけです。

右利き用の道具や機械類が世に溢れている「右利き社会」の状況が、ハンディズム(利き手差別)そのものなのです。
これを改善することが重要です。

これは、1970年代に「左利き友の会」を主宰された精神科医の箱崎総一さんの著作『左利きの秘密』(立風書房マンボウブックス)にこんな文章があります。

《左利きに対する偏見と差別が真になくなるのは、左利きの人たちがなんら苦痛を強いられることなく生活していけるときである。それをはかる物指しは、結局、左利きのための道具・器具の普及度である、と私は考える。(略)
 たとえ人々の頭の中から左利きに対するあやまった考えがなくなったとしても、それだけでは左右同権の社会とはいえないのだ。左利きの人たちが右利きのための道具や器具に囲まれて暮らしているかぎり、真の解放はありえないのだ。/ こうしたことを考えるとき、わが日本の左利きにとってまだけわしい前途が横たわっているといわねばならない。》

 

*参照:
第713号(Vol.22 no.13/No.713) 2026/7/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
(特別編)日テレ左利き番組『踊る!さんま御殿!!』
左利きは天才!?大検証(その2)」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2026.7.4
【編集後記】左利きのお子さん~その25(特別編)日テレ左利き番組(2)-週刊ヒッキイ第713号 2026.7.11

2026.7.11

【最新号】左利きのお子さん~その25(特別編)日テレ左利き番組(2)-週刊ヒッキイ第713号

 

・『左利きの秘密』箱崎総一 立風書房マンボウブックス 1979(昭和54)

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日本の利き手・左利き研究の権威である八田武志さんの著書『左ききの神経心理学』(医歯薬出版)にも同じことが書かれています。

《左きき用のものを作成すればよいだけである。社会の中で多数者である右ききが左ききの存在を受け入れ、理解を示し、左きき用の設備や道具が大量に生産され、右きき用のものと大差ない価格で販売できるように配慮すればよいことである。社会が成熟するということが、少数者への配慮ができるかどうかで測れるとするならば、近い将来に解決されうる、またしなければならない問題といえよう。》

*参照:
第714号(Vol.22 no.14/No.714) 2026/7/18
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [46]
レフティやすおの左利き自分史年表(12)2004(平成16)11-12月
―ネットの時代(5)」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2026.7.18
【編集後記】『左組通信』復活計画(46)左利き自分史年表(12)2004年11-12月―ネットの時代(5)-週刊ヒッキイ第714号

2026.7.25
【最新号】『左組通信』復活計画(46)左利き自分史年表(12)2004年11-12月―ネットの時代(5)-週刊ヒッキイ第714号

 

・『左ききの神経心理学』八田武志 医歯薬出版 1996.11
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左手・左利き用品に関していいますと、一定の割合で左利き用のものを作るだけでいいのです。
そのとき、価格が左用が右用に比べて高くなる場合は、そのコストを左右全体で考慮して、郵便料金やケータイ電話料金などと同じようにユニバーサル・サービス料金制度を導入して、左右同価格にする方法があります。

 

 ●ハンディズム(利き手差別)を解消するため

筆者の理想の社会である<右利きだけでなく、左利きにも優しい社会>の実現のため、ハンディズム(利き手差別)を打破し、意識改革だけでなく、最終目標である左利き用品の普及――左利き楽器の普及のための一歩を始めてみようと思います。

ハンディズム(利き手差別)は、一般の人には見えにくい差別の一つではないでしょうか。
左利きの問題がなかなか理解されにくいのは、それが一般の人にはわかりにくい、見えにくいからではないか、という気がするのです。

世には様々なマイノリティーや社会的弱者と呼ばれる人々の中にあって、人種や高齢者や女性、身体障害者などは、他の人たちとのあいだに、比較的誰にでもわかりやすい、一見して分かる違いがあります。
そういう人たちに関わる差別の実態は、これも誰にでも想像できる部分があり、ある程度は理解できるのではないでしょうか。

一方、左利きの人の場合、一目見ただけでは左利きかどうかは識別できません。
左利きと分かるのは、主に字を書いたり箸を使ったり、様々な道具を使うときに限られます。
それも筆者の経験でもあるのですが、左手で字を書いていても箸を使っていてもまったく気付かれない時もあるのです。

そういう見えにくい差異を持つのが左利きの人なのです。
その差別の実態に関しても、それが差別なのだ、と認識してもらえないことも多々あるのです。
右利きの人にとってはごくふつうの動作であっても、左利きの人には不自然な動きや無理を強いられる動きになることもあるのです。
しかし、その部分は説明しなければ見過ごされてしまうのです。
ピアノの鍵盤の音階配置などはその最たるものでしょう。
右利きに人ならごく自然に弾いてしまうだろう、右手の「ドレミ…」ですけれど。

そういう見えにくい「左利き」とその諸問題――ハンディズム(利き手差別)を見えるものに変える、ことが必要になるわけです。
そうでなければ、一般の人――右利きの人たちには、理解できないものなのです。
「見えないものは、ないもの」と思われてしまいます。
結果として、いつまでたっても差別は解消されない、ということになります。

ハンディズム(利き手差別)を解消するためには、まずその存在を知ることが第一です。
そのためには右利きと左利きの差異を明らかにして、もう一度「左利きとは何か」を明確にして、「左利き」への差別の実態を明らかにしていかなければならない、というのが筆者の考えです。

そこで、まずは原点に戻って、ハンディズム(利き手差別)を「見える化」する方法を考えてみたい、と思います。
左利きの存在を「当たり前」のように考えてもらうのは良いことですが、それによって、左利きも右利きと同一視してしまってはいけません。

左利きが見えにくくなっている現状を改める。
そのためにハンディズムを見える化することが大切だ、と考えています。

――というわけで、これから「ハンディズム(利き手差別)見える化」プロジェクトを進めていこうと思います。

ぜひ、ご協力を!

 

参照:ブログ『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』―過去の「8月13日は<国際左利きの日>」の関連記事

・2026.8.6
左利き用鍵盤ハーモニカP―8月13日は「国際左利きの日」(2) Happy International Lefthanders Day

・2026.8.3
始まりは1976年アメリカで―8月13日は「国際左利きの日」(1) Happy International Lefthanders Day

・2025.8.13
2025年8月13日は50回目の<国際左利きの日>INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY

「はてなブログ版」

・2024.8.13
8月13日は49回目の「国際左利きの日」INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY――始まりは1976年アメリカ

「はてなブログ版」

・2023.8.12
8月13日国際左利きの日を前に~メディアに注文-週刊ヒッキイ第647号

「はてなブログ版」

・2022.8.13
2022年8月13日左利きの日INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY合併号-週刊ヒッキイ第624号

「はてなブログ版」

メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
 第624号(No.624) 2022/8/13
 「2022年8月合併号―「8月13日は国際左利きの日」―」
・2021.8.12
8月13日「国際左利きの日」を前に、左利きメルマガ「週刊ヒッキイ」創刊600号達成

「はてなブログ版」

・2021.8.7
「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」-週刊ヒッキイ創刊600号記念号

「はてなブログ版」

・2020.8.12
2020年8月13日は1976年の制定から45回目の国際左利きの日

・2019.8.13
8月13日は国際左利きの日-1976年の制定より今年は44度目

・2018.8.13
8月13日国際左利きの日ILHDとAKB48Team8左利き選抜のことなど

・2017.8.13
8月13日はハッピーレフトハンダーズデー!

・2016.9.1
8月13日は〈国際左利きの日〉特別編-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第474,475,476号

・2016.8.14
昨日(8月13日)アメブロで「今日は左利きの日」をやってました

・2016.8.10
今年もやります!8月13日レフチャス(LEFTEOUS)の日―国際左利きの日

・2015.8.12
明日8月13日は1976年制定から40回目の国際左利きの日

・2014.8.12
8月13日は39回目の国際的な<左利きの日>&LEFTEOUS2014年

・2013.8.13
8月13日<国際左利きの日>企画「ヒダリキックマガジン」で始まる!

・2013.9.2
『グリグリくりぃむ』左利き選手権:<国際左利きの日>情報5

・2013.8.28
ブログネタ「両利きになる練習したことある?」:<国際左利きの日>情報4

・2013.8.19
雑学フェアにて~渡瀬けん著『左利きの人々』:<国際左利きの日>情報3

・2013.8.18
レフチャス(LEFTEOUS)day2013:<国際左利きの日>情報2

・2013.8.13
8月13日<国際左利きの日>企画「ヒダリキックマガジン」で始まる!

・2012.8.12
8月13日は37度目の“左利きの日”

・2011.8.13
国際“左利きの日”を迎えて&週刊ヒッキイ273号特別編「個人モデル」から「社会モデル」へ

・2010.8.21
今週の-週刊ヒッキイhikkii225名作の中の左利き(番外編)はさみ

・2010.8.14
今週の-週刊ヒッキイhikkii224《矯正/直す》表現に思う(5)前編

・2010.8.13
13日の金曜日はナント…左利きの日

・2009.8.22
今週の週刊ヒッキイ―第193号「<左利きプチ・アンケート>再版第33回」

・2008.8.13
33回目の8月13日国際左利きの日

・2007.8.14
少数派の気持ち伝える「左利きの日」企画開催される

・2006.8.13 
きょう8月13日は≪国際≫左利きの日です

・2005.8.13 
今年も今日8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY

・2004.8.13 
きょう8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY 「左利きの日」

・2004.8.12 
明日8月13日は「左利きの日」

 

カテゴリ:8月13日国際左利きの日

カテゴリ:2月10日左利きグッズの日

 

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2026.08.08

【最新号】ハンディズム「見える化」(一)[婦人画報]左利き情報(1)-週刊ヒッキイ第715号

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  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第715号(Vol.22 no.15/No.715) 2026/8/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その26―
ハンディズム(利き手差別)を「見える化」する方法を考える(その一)
婦人画報デジタルの左利き特集に思う(1)」
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 「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界」は、2022年3月から今年5月まで、
 40回にわたって検討してきました。
 音楽教室の左利きの先生や、まつのじん(松野迅)さんの左利きサイト
 などを拝見して、筆者の考えがまちがいでなかったと確信できました。

第614号(No.614) 2022/3/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(1)左利き演奏という選択肢」
2022.3.5
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(1)-週刊ヒッキイ第614号

「はてなブログ版」

第709号(Vol.22 no.9/No.709) 2026/5/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(40)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(4)
特別編・左手で逆置きミニキーボードを弾くと……」
2026.5.2
【編集後記】楽器~左利きの世界(40)再左鍵ハモ(4)特別編-キーボード逆置き左手弾き-週刊ヒッキイ第709号

2026.5.9
【最新号】楽器~左利きの世界(40)再左鍵ハモ(4)特別編-キーボード逆置き左手弾き-週刊ヒッキイ第709号

 

 今後は、<逆置き鍵盤楽器の左手弾き>プロジェクト
 といったものを考えています。これはまたいずれお知らせします。

 今月からは、
 <ハンディズム(利き手差別)を「見える化」するプロジェクト>
 を進めていこうと思います。

 

 世には様々なマイノリティーや社会的弱者と呼ばれる人々がいます。
 それらの中にあって、人種や高齢者や女性、身体障害者などは、
 他の人たちとの差異が比較的誰にでもわかりやすいか、一見して分かる
 部分があります。
 そういう人たちに関わる差別の実態は、これも誰にでも想像できる部分
 があり、ある程度は理解できるのではないでしょうか。

 一方、左利きの人の場合、うわべだけでは識別できません。
 生活の中で分かるとといえば分かりそうですが、よほどもたつくか、
 意識してみていないかぎり、意外に目立たないもので、道具や機械、
 環境の不便さは使っている当人でなければ理解できないものです。
 「見えないものは、ないもの」と思われてしまいます。
 結果として、いつまでたっても差別は解消されない、ということに。

 先の左利き用鍵盤ハーモニカの件でも、メーカーさんから相手にして
 もらえなかったように、左利き用品の普及は、一部の生活必需品的な
 ものに限られているのが、現状のようです。

 これはまだまだ<ハンディズム(利き手差別)>が理解されていない
 からではないでしょうか。
 大部分の人――右利きの人に限らずで、左利きの人のなかにも、
 理解できていない人、見えていない人が多い、と考えられます。

 それはなぜか、ハンディズムが見えにくいから、ではないか。

 左利きの人でも生まれたときからこの<右利き社会>にどっぷり
 浸かっているから「こういうものだ」と思い込んでいるからです。
 ましてや右利きの人なら「当然のこと、当たり前」の世界なのです。

 とにかく、まずは原点に戻って、
 ハンディズム(利き手差別)を「見える化」する方法を考えてみたい、
 と思います。

 

――長くなりましたが、今回の前説【特別編】は以上で終了です。

 ・・・

 今回は、今年春に公開されたらしい「婦人画報」デジタルでの左利き
 グッズ特集を紹介しましょう。

 この情報は、日本左利き協会のニュースで知ったものです。

 

*参照:
日本左利き協会

2026.04.01

《「左利き用の便利グッズ28選|プチストレスを解消!専門家が解説する
 「不便の理由」とは」という婦人画報デジタルの記事にて、
 当協会発起人が左利き専用品と左右兼用のユニバーサルデザイン商品に
 ついて、それぞれの特徴やあり方についてコメントしています。
 詳細は婦人画報デジタルのウェブサイトをご覧ください。》

 

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓

  左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その26―

  ――婦人画報デジタルの左利き特集に思う――

  (婦人画報)左利き用の便利グッズ28選|
  プチストレスを解消!専門家が解説する「不便の理由」とは (1)

┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

 

 ●専門家が解説する「不便の理由」とは

前説にも書きましたように、今年の春に公開された、
「婦人画報」のデジタルサイトの左利き記事を紹介します。
紹介商品の詳細はサイトの方で確認していただくとして、
日本左利き協会の大路直哉さんのコメントを中心に紹介する予定です。

 ・・・

婦人画報 
左利き用の便利グッズ28選|プチストレスを解消!専門家が解説する「不便の理由」とは

2026329fujingaho-lefthandedhandtool

 

左利き用の便利グッズ28選|プチストレスを解消!専門家が解説する
「不便の理由」とは
左利きの人へ贈りたい「本当に喜ばれるギフト」もご紹介します。

By 鈴木 彩 公開日:2026/03/29

 ・・・

《右利きの当たり前が、左利きの“プチストレス”の原因に!?
 人類の約10%を占めるといわれる「左利き」。
 10人に1人と考えると決して低い割合ではありませんが、
 ハサミなどの文房具から駅の自動改札機に至るまで、左利きの人が
 使いづらいと感じる対象は日常の中に数多く潜んでいます。》

 

《右利きの人が普段無意識に使っているものに対しても、
 左利きの人は日々ちょっとした不便さを感じ、
 知らず知らずのうちにストレスを溜めているともいわれています。/
 今回は、自らも左利きである「日本左利き協会」発起人の大路直哉さん
 の解説のもと、左利きならではの悩みを解消し、快適な生活をサポート
 するグッズをご紹介します。》

(目次)
左利きが感じる日々の不便とは?
左利きが使いづらい道具とは?
【ボールペン】左手で書くと壊れやすい⁉
【ハサミ】同じ左利きでも使いやすいハサミはそれぞれ違う
【包丁・カッター】片刃構造の刃物類は使いづらい
【定規・ノート・修正テープ】日常的な文房具にも使いづらさが潜む
ドアノブや蛇口。左利きは右回転が苦手
新生活のお祝いにも!左利きの人に贈りたいおすすめグッズ
◆2,000円以下のギフト
◆3,000円~5,000円のギフト
◆5,000円~10,000円のギフト
◆10,000円以上のギフト
これからは使う人の利き手を問わない道具がスタンダードに
左利きが感じる日々の不便とは?
左利き特有の“小さな不便”とは、具体的にどのようなシーンで感じる
ものなのでしょうか。

 

――ここまででまず一言。

 《左利きの人が使いづらいと感じる対象は日常の中に数多く潜んで
  います。》

 

とにかく左利きの「問題」は、日常生活全般に関わる事象である、
という点が一番の問題点です。

「あれをこうすれば」というのはなく、
「あれもこれも…しなければ」になってしまう、という点です。

 《右利きの人が普段無意識に使っているものに対しても、
  左利きの人は日々ちょっとした不便さを感じ、
  知らず知らずのうちにストレスを溜めている》

右利きの人に便利なものほど、
左利きの人にとっては不便なものになってしまう、
という現実があります。

大路さんもこの後紹介しますように触れていますが、
駅の自動改札などは典型でしょう。
右手ではスイスイですが、左手ではちょっと身体をひねったり、
一呼吸早めに準備したり、左利きは一苦労ありますよね。

ほかにも、
向かって右側についている、スイッチやレバーを想像してください。
右利きの人は自然に手を伸ばせば良いのですけれど、
左利きの人は、得意でない右手を使わざるを得ない、というわけです。

 

 

 ●現代機器の不便さ

大路さんのコメントを紹介しましょう。

《「一番よく例に挙げられるのは、駅の自動改札機ですね。あとは、
 ATMの入力画面は数字の入力『確定』『取消』などの主要なボタンが
 右に配置されていることが多く、左利きは使いづらさを感じます。
 ファストフード店などのタッチパネルや、
 スマートフォンの入力画面なども同様です。自動販売機の
 コイン投入口や返金のレバーも右側にありますよね」(大路さん)》
《「左利きは右利きに矯正(きょうせい)すべきもの」という
 認識だったかつての時代に比べ、現代は左利きに寛容です。
 しかしこうした現代的な機器の中に、左利きの人が不便に感じるものが
 多いと大路さんは語ります。》

 

前回も書きましたが、左利きに関する偏見がなくなり、
「寛容」(*)になったといっても、日々暮らす環境が右利き偏重の
何でも右手で処理するような「右利き社会」のままであれば、
左利きの人の生活は不幸なままです。

(*)寛容: 「寛容」とは、《心がひろくて、他人の言動をよく受け入れること。
他人の罪過をきびしくとがめだてしないこと。また、そのさま。》
(精選版 日本国語大辞典)といった意味があります。
どうもこの言葉を「左利き」に使われるのが、筆者は好みません。
上から目線を感じるからです、「自分は心が広い人間だから、左利きは
欠点だが、厳しく責めるのはやめておこう」とでもいうように。
左利きは欠点でも罪でもありません。
人から許してもらうような性格の事象ではありません。
「寛容」は宗教において、他の宗教を排除することなく容認する、
といった意味合いで使われます。
岩渕巧一さんの『多様性とどう向き合うか――違和感から考える』
(岩波新書2094 2025.12.19)
(Amazonで見る)

には「共感」と混同されやすい言葉として「同情」が上げられていて、
《寛容のように自己と他者の不均衡な関係性に向き合うことなく、やや
 上から目線のものとなりがちです。》p.125 と説明されています。
《寛容は単に個人の徳目(心の広さ)ではなく、むしろ社会的な次元に
かかわり、宗教と政治ないし国家との接点で生じてくる問題である。》
(日本大百科全書(ニッポニカ) )ともいい、社会的な意味合いがある、
というのであればまちがいではないのでしょうけれど、筆者が「左利き」
に使うのなら、単に「認める」という意味で「承認」あたりでしょうか。
「承認」は《一般的には他人の行為に対して肯定的意志を表示すること。》
(日本大百科全書(ニッポニカ))、《そのことが正当または事実であると
認めること。》(デジタル大辞泉)――だそうです。

--
1970年代前半(1971-75)「左利き友の会」を主宰された、
日本における<左利き解放運動の父>とも言うべき、
精神科医の箱崎総一先生の左利きに関する二冊目の著書
『左利きの秘密』(立風書房マンボウブックス 1979)にこうあります。

《左利きに対する偏見と差別が真になくなるのは、左利きの人たちが
なんら苦痛を強いられることなく生活していけるときである。
それをはかる物指しは、結局、左利きのための道具・器具の普及度で
ある、と私は考える。
 (略)たとえ人々の頭の中から左利きに対するあやまった考えがなく
 なったとしても、それだけでは左右同権の社会とはいえないのだ。
 左利きの人たちが右利きのための道具や器具に囲まれて暮らしている
 かぎり、真の解放はありえないのだ。/ こうしたことを考えるとき、
 わが日本の左利きにとってまだけわしい前途が横たわっているといわ
 ねばならない。》

--

*参照:
第713号(Vol.22 no.13/No.713) 2026/7/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
(特別編)日テレ左利き番組『踊る!さんま御殿!!』
左利きは天才!?大検証(その2)」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2026.7.4
【編集後記】左利きのお子さん~その25(特別編)日テレ左利き番組(2)-週刊ヒッキイ第713号

2026.7.11
【最新号】左利きのお子さん~その25(特別編)日テレ左利き番組(2)-週刊ヒッキイ第713号

 

・『左利きの秘密』箱崎総一 立風書房マンボウブックス 1979(昭和54)
(Amazonで見る)

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日本の利き手・左利き研究の権威である八田武志さんの著書にも、
同じことを書いておられます。

八田武志『左ききの神経心理学』医歯薬出版 からの引用

《左きき用のものを作成すればよいだけである。社会の中で多数者で
 ある右ききが左ききの存在を受け入れ、理解を示し、左きき用の設備
 や道具が大量に生産され、右きき用のものと大差ない価格で販売でき
 るように配慮すればよいことである。社会が成熟するということが、
 少数者への配慮ができるかどうかで測れるとするならば、近い将来に
 解決されうる、またしなければならない問題といえよう。》

*参照:
第714号(Vol.22 no.14/No.714) 2026/7/18
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [46]
レフティやすおの左利き自分史年表(12)2004(平成16)11-12月
―ネットの時代(5)」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2026.7.18
【編集後記】『左組通信』復活計画(46)左利き自分史年表(12)2004年11-12月―ネットの時代(5)-週刊ヒッキイ第714号 2026.7.25
【最新号】『左組通信』復活計画(46)左利き自分史年表(12)2004年11-12月―ネットの時代(5)-週刊ヒッキイ第714号

 

・『左ききの神経心理学』八田武志 医歯薬出版 1996.11
(Amazonで見る)

220412hidarikiki-no-sinkeisinrigaku

 

この後、スマートウォッチによる改札通過について書かれています。
右利きの人が左手につけたスマートウォッチでの不便さが、
左利きの人の自動改札の不便さに通じるものがある、と。

《「これは左手でICカードを持つ左利きと同じ境遇といえます。
 『魚は水の存在に気づかない』ということわざのように、右利きの人が
 右利きに合わせて設計された生活環境を意識することは、こうした
 きっかけがない限りあまりないのかもしれません」(大路さん)》

 ・・・

今回はここまで。
次回は、「左利きが使いづらい道具とは?」を紹介して行きましょう。

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本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その26―ハンディズム(利き手差別)を「見える化」する方法を考える(その一)婦人画報デジタルの左利き特集に思う(1)」と題して、今回は全紹介です。

【最新号】編は、メルマガ本文の全文転載です。

【別冊 編集後記】は、【別冊 編集後記】編↓ で、

2026.8.1(2026.7.31)
【編集後記】ハンディズム「見える化」(一)「婦人画報」左利き情報(1)-週刊ヒッキイ第715号

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
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2026.08.07

【最新号】<夏の文庫>フェア2026から(2)角川文庫『八つ墓村』横溝正史-楽しい読書416号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【最新号】

 

2026(令和8)年7月31日号(vol.19 no.14/No.416)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2026から(2)角川文庫
『八つ墓村』横溝正史~怪奇ロマン~」

 

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
------------------------------------------------------------------
2026(令和8)年7月31日号(vol.19 no.14/No.416)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2026から(2)角川文庫
『八つ墓村』横溝正史~怪奇ロマン~」
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 今年も毎夏恒例の新潮・角川・集英社の
 <夏の文庫>フェア2026から――。

 今年も、一号ごと三回続けて、一社に一冊を選んで紹介します。

 今年のテーマは、“やわらかい古典”ということで、
 古典だけれど、読みやすい感じのソフトな、エンタメ系の古典を
 取り上げてみましょう。

 二本目は、角川文庫から発表から75年となるエンタメの古典、
 横溝正史さんの名探偵<金田一耕助>シリーズの推理小説、
 『八つ墓村』を紹介しましょう。

 

ナツイチ2026 きみの意外な1ページ。 - 集英社文庫

角川文庫夏フェア2026 | カドブン

新潮文庫の100冊 2026

260715-2026-natubunko3sha

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ◆ 2026年テーマ:“やわらかい古典” ◆

  新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2026から(2)

  角川文庫『八つ墓村』横溝正史~怪奇ロマン~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

●角川文庫夏フェア2026 | カドブン

今年の角川文庫夏のフェアは、QuizKnockとのコラボで、
オリジナルクイズラリーが実施されています。
詳しくは↓から。

角川文庫夏フェア2026 | カドブン

260731-kadokawa2026

 ・・・

角川文庫夏フェア2026 対象書籍(一部重複を含む)

 

◎本を開けば、事件が起こる!
 Mystery!ミステリ 18

地雷グリコ(青崎 有吾
六人の嘘つきな大学生(浅倉 秋成
悪い夏(染井 為人
黒い糸(染井 為人
こちら空港警察(中山 七里
棘の家(中山 七里
殺人の門 上 新装版(東野 圭吾
殺人の門 下 新装版(東野 圭吾
ラプラスの魔女(東野 圭吾
魔力の胎動(東野 圭吾
魔女と過ごした七日間(東野 圭吾
ヴィーナスの命題(真木 武志 /イラスト はるお
ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人~(三上 延
高校入試(湊 かなえ
人間標本(湊 かなえ
探偵はサウナで謎をととのえる(吉岡 梅 /イラスト しわすだ
黒牢城(米澤 穂信
氷菓(米澤 穂信 /カバー写真 清水 厚

 

◎本を開けば、心がうるおう!
 Drama!感動 15

民王(池井戸 潤
かたばみ(木内 昇
たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ(汐見 夏衛
ないものねだりの君に光の花束を(汐見 夏衛
傷痕のメッセージ(知念 実希人
本日は大安なり(辻村 深月
勿忘草の咲く町で 安曇野診療記(夏川 草介
キッチン常夜灯 満月のキッシュロレーヌ(長月 天音
キッチン常夜灯(長月 天音
▼アルケミスト 夢を旅した少年(パウロ・コエーリョ
 /訳者 山川 紘矢、山川 亜希子
さいはての彼女(原田 マハ
■ナミヤ雑貨店の奇蹟(東野 圭吾
偽医者がいる村(藤ノ木 優
今夜も満月クリニックで(藤山 素心
怪物の祈り(薬丸 岳

 

◎本を開けば、没入できる!
 Best Seller!ベストセラー 20

グラスホッパー(伊坂 幸太郎
マリアビートル(伊坂 幸太郎
AX アックス(伊坂 幸太郎
777 トリプルセブン(伊坂 幸太郎
犯罪者 上(太田 愛
犯罪者 下(太田 愛
ドミノ(恩田 陸 /イラスト sengajin
結界師の一輪華(クレハ
テスカトリポカ(佐藤 究
憧れの作家は人間じゃありませんでした(澤村 御影
■小説 君の名は。(新海 誠
ぼくらの七日間戦争(宗田 理
八月の母(早見 和真
さまよう刃(東野 圭吾
夜明けの街で(東野 圭吾
いのちの車窓から(星野 源
夜は短し歩けよ乙女(森見 登美彦
最後の証人(柚月 裕子
▼ドグラ・マグラ 上(夢野 久作
▼ドグラ・マグラ 下(夢野 久作

 

◎本を開けば、恐怖にハマる!
 Horror!ホラー 9

マッチング(内田 英治
骨灰(冲方 丁
営繕かるかや怪異譚(小野 不由美
黒い家(貴志 祐介
をんごく(北沢 陶
ぼくうどの悪夢(澤村 伊智
文庫版 近畿地方のある場所について(背筋
身から出た闇(原 浩
▼八つ墓村 金田一耕助ファイル1(横溝 正史

 

◎話題の映像&舞台化作品 13

民王(池井戸 潤
犯罪者 上(太田 愛
犯罪者 下(太田 愛
憧れの作家は人間じゃありませんでした(澤村 御影
たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ(汐見 夏衛
ないものねだりの君に光の花束を(汐見 夏衛
勿忘草の咲く町で 安曇野診療記(夏川 草介
殺人の門 上 新装版(東野 圭吾
殺人の門 下 新装版(東野 圭吾
ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人~(三上 延
怪物の祈り(薬丸 岳
▼八つ墓村 金田一耕助ファイル1(横溝 正史
黒牢城(米澤 穂信

 

◎「文豪ストレイドッグス」コラボカバー 7

■羅生門・鼻・芋粥(芥川 龍之介
魔術師(江戸川 乱歩
■青春の逆説・可能性の文学(織田作之助
◆晩年(太宰 治
◆李陵・山月記・弟子・名人伝(中島 敦
汚れちまつた悲しみに……中原中也詩集(中原中也
 /編者 佐々木幹郎
▼獄門島 金田一耕助ファイル3(横溝 正史

 

◎ジャンル特化型アンソロジー
「君に綴る物語」シリーズ 3

ブラックボックス、誰が解く? 君に綴る4つの謎
(相沢 沙呼 /青柳 碧人/秋木 真/似鳥 鶏
学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖
(澤村 伊智/内藤 了/梨/伴名 練/藤 ダリオ
恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き
(浅倉 秋成/織守きょうや/辻堂 ゆめ/日部 星花

 

◎「ラプラスの魔女」シリーズ
 新カバーで登場! 3

ラプラスの魔女(東野 圭吾
魔力の胎動(東野 圭吾
魔女と過ごした七日間(東野 圭吾

 

◎「殺し屋」シリーズ
『777 トリプルセブン』刊行記念 期間限定メタリックカバー 4

グラスホッパー(伊坂 幸太郎
マリアビートル(伊坂 幸太郎
AX アックス(伊坂 幸太郎
777 トリプルセブン(伊坂 幸太郎

 

◎「キューライス」コラボカバー
 人気漫画家 描きおろしコラボカバー 3

▼檸檬(梶井 基次郎
夜市(及川 光太郎
▼注文の多い料理店(宮沢 賢治

 

◎「かまわぬ」和柄カバー 6
肝臓先生(坂口 安吾
▼ヴィヨンの妻(太宰 治
▼坊っちゃん(夏目 漱石
▼こゝろ(夏目 漱石
ろくべえ まってろよ(灰谷 健次郎
▼銀河鉄道の夜(宮沢 賢治

 

◎現役編集部員がガチで読書感想文を書いてみた! 4 

15歳のテロリスト(松村 涼哉
殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス(五条 紀夫
夏子の冒険(三島 由紀夫
▼人間失格(太宰 治

 ・・・

岩波文庫フェアや
前回集英社文庫フェアの際にもやりました印付けをしておきましょう。

■:以前弊誌、もしくはブログで取り上げた作品
◆:同、他社の本による
▼:既読、本文庫・他社本等による
・:部分読み、本文庫・他社本等による

 ・・・

■青春の逆説・可能性の文学(織田作之助
2025(令和7)年7月15日号(vol.18 no.12/No.392)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2025から(1)角川文庫・
『天衣無縫』織田作之助~大阪の作家~」
2025.7.15
[新潮・角川・集英社]
<夏の文庫>フェア2025から(1)角川文庫『天衣無縫』織田作之助-楽しい読書392号 「はてなブログ版」 (『天衣無縫』の参考文献として取り上げました。)
250715-kadokawa-odasaku

 

■ナミヤ雑貨店の奇蹟(東野 圭吾
2024(令和6)年7月15日号(vol.17 no.13/No.370)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2024から(1)角川文庫・
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾」
2024.7.15
[新潮・角川・集英社]
<夏の文庫>フェア2024から(1)角川文庫『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾-楽しい読書370号

「はてなブログ版」

240715-2024kadokawa-namiya-2

東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』角川文庫 2014/11/22
(Amazonで見る)

 

■小説 君の名は。(新海 誠
2019(令和元)年7月31日号(No.252)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2019から」
2019.07.31
新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2019から―『陸王』他
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2019/07/post-e5f434.html
https://lefty-yasuo.hatenablog.com/entry/f113ad87a21f783d36d0d35c255ab158
新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2019から―『陸王』他

「はてなブログ版」

角川文庫『小説 君の名は。』新海誠 2016/6/18
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 ●『八つ墓村 金田一耕助ファイル1』横溝 正史

八つ墓村 金田一耕助ファイル1 (角川文庫)‎ 1971/4/26
横溝 正史 (著)
《鳥取と岡山の県境の村、かつて戦国の頃、三千両を携えた八人の武士が
 この村に落ちのびた。欲に目が眩んだ村人たちは八人を惨殺。
 以来この村は八つ墓村と呼ばれ、怪異があいついだ……。》
260731-kadokawa

260731-hatuhaka

(Amazonで見る)

 

本書は、<金田一耕助ファイル>とありますように、名探偵金田一耕助が
活躍する推理小説の一つです。

この作品は、雑誌に連載される金田一耕助が登場する作品としては、
三番目の作品だそうで、昭和24年3月から『新青年』(戦前からある
推理小説の専門誌)に連載され、途中同誌の休刊などで中断、『宝石』誌
の昭和25年11月、26年1月に完結編が掲載されました。
西暦でいいますと1949年から51年まで、となります。
75年前の作品で、推理小説の古典です。

ただこの作品が他の作品と異なるのは、一般的な推理小説のように、
謎に満ちた事件が起き、名探偵なり警察といった探偵役が登場し、
現場にいた容疑者たちを一人一人尋問し、証拠に基づき推理を巡らし、
事件を解決する、というパターンではない、という点です。

事件の渦中にいる人物を主人公に据えて、事件の進展を語らせてゆく、
という冒険サスペンス小説的な展開になっているということです。

それだけに展開はスピーディーで、読者は思わす引き込まれてゆきます。

連続殺人事件など本来はまず起こらないもので、絵空事といえば
そのとおりです。
それでも、八つ墓村の伝説により、いかにもありそうな気分にさせる
ストーリーテリングは見事です。

推理小説ですので、あまりストーリーは書かない方が良いでしょう。
とにかく読んでください、のひと言です。
読み出したら止まらない、と思います。

村の地下にめぐらされているという鍾乳洞における、
洞窟探検的な冒険のおもしろさもすごいとしかいえません。

 

 ●高校生時代の蔵書

実は、この作品を読むのは、何十年ぶりかです。
今持っている本も赤茶けている「古本」となった 高校生時代のもの。
昭和46(1971)年の本です。

このときはまだ<横溝正史ブーム>が起きる前でした。
ただこの作品は、『週刊少年マガジン』で漫画版が連載されていました。

 1968年42号~1969年17号 全27話 作者:影丸譲也
 講談社コミックス全二巻

ワクワクしながら家中で読んでいたように思います。

その後、<見てから読むか読んでからみるか>という惹句で、
角川映画で一連の横溝正史<金田一耕助>シリーズが映画化され、
テレビドラマ化もされ、一大ブームとなりました。

筆者もそれに乗った一人で映画は見ませんでしたが、
文庫本は次々と買って読んだものでした。

それでも今手元に残っているのは、本書と同時に買った『獄門島』だけ。
この作品も名作ですからね。

今年のフェアにも入っていました。

 

獄門島 (角川文庫) 横溝 正史
《獄門島――江戸三百年を通じて流刑の地とされてきたこの島へ金田一
 耕助が渡ったのは、復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を
 託されたためであった。『三人の妹たちが殺される……おれの代わりに
 獄門島へ行ってくれ……』瀬戸内海に浮かぶ小島で網元として君臨する
 鬼頭家を訪れた金田一は、美しいが、どこか尋常でない三姉妹に会った。
 だが、その後、遺言通り悪夢のような連続殺人事件が! トリックを象徴
 する芭蕉の俳句。後世の推理作家に多大な影響を与え、今なお燦然と
 輝く、ミステリーの金字塔! !》
(Amazonで見る)

260731-kadokawa-yokomizo

 

 ●古典の推理小説を読む日々

もう後、特に書くことはありません。

とにかくおもしろいので、読んでください、というだけですね。

今筆者は、日本の古典推理小説、といいますか、創元推理文庫版の
『日本探偵諸説全集』という叢書を一巻から読みつつある状況です。

黒岩涙香から、江戸川乱歩、夢野久作『ドグラ・マグラ』も
このシリーズで読みました。
『黒死館殺人事件』の小栗虫太郎も。
現在十二巻中の第七巻、木々高太郎集を読んでいるところです。
各巻700~800ページのゴツい本ばかりです。
毎月一冊ずつ読めたとしても、今年中かかることになります。

ほかにも読みたい本は一日ありますし、
今年買った本は『坊っちゃん』以外は、まだ一冊も手を付けていません。
あ~あ、どうなることやら。

 

以前6月の弊誌の岩波文庫フェアで、『英国古典推理小説』を
取り上げました。


これもそういう一環で、古典の推理小説の類いをあれこれと
あさっているのです。

<左利きミステリ>の歴史的な展開を知る上で、
国内外の古典推理小説のうちの著名な作品を一通り読み、
勉強しておこう、という考えに沿ったものです。

 

*参照:
2026(令和8)年6月30日号(vol.19 no.12/No.414)
「私の読書論-2026年岩波文庫フェアから『英国古典推理小説集』
作品でたどるイギリスにおける推理小説の発展史」
2026.6.30
【編集後記】私の読書論-2026年岩波文庫フェア『英国古典推理小説集』
-楽しい読書414号

2026.7.7
【最新号】私の読書論-2026年岩波文庫フェア『英国古典推理小説集』-楽しい読書414号

・『英国古典推理小説集』佐々木徹/編訳 岩波文庫 2023/4/14
(Amazonで見る)

260630-m-map

3720020_pop

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2026から(2)角川文庫
『八つ墓村』横溝正史~怪奇ロマン~」
と題して、今回も全文転載紹介です。

【最新号】編は、メルマガ本文の全文転載です。

【別冊 編集後記】は、【別冊 編集後記】編↓ で、

2026.7.31
[新潮・角川・集英社]
【編集後記】<夏の文庫>フェア2026から(2)角川文庫『八つ墓村』横溝正史-楽しい読書416号

 

 

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

 

『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
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2026.08.06

左利き用鍵盤ハーモニカP―8月13日は「国際左利きの日」(2) Happy International Lefthanders Day

8月13日は「国際左利きの日」です。

今年の<8月13日は「国際左利きの日」>の記事の第一弾がこちら↓

2026.8.3
始まりは1976年アメリカで―8月13日は「国際左利きの日」(1) Happy International Lefthanders Day

 

本日は第二弾。

今回は、告知といいますか、新しいプロジェクトの発表です。

 ・・・

左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』 の最新号

第715号(Vol.22 no.15/No.715) 2026/8/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その26―
ハンディズム(利き手差別)を「見える化」する方法を考える(その一)
婦人画報デジタルの左利き特集に思う(1)」
(手違いで、7月31日に配信してしまいましたが……。)

2026.07.31
【編集後記】ハンディズム「見える化」(一)[婦人画報]左利き情報(1)-週刊ヒッキイ第715号

の冒頭でも少し書いていますが、

 <逆置き鍵盤楽器の左手弾き>プロジェクト

というものを考えています。

左利きに関するものの見方や世間の風潮は、かなり変化してきました。
左利きであることを頭から否定されることはなくなってきました。
左手・左利き用品も少しずつ普及するようになって来ました。
その必要性を認めて、メーカーさんも販売店さんも努力するようになっています。

とはいえまだまだ、一部の文房具や、せいぜい生活必需品的なものに限られているようです。
趣味や娯楽、あるいは芸術に関する道具や機械類に関しては、まだまだ手つかずの状況でしょう。

たとえば、カメラがそうです。
コンパクトカメラでも、一眼高級カメラでも、まずは右手でカメラの本体を持って構図を決め、右手でシャッターを押す。
左手は本体を保持する助けであったり、一部ピント合わせなど微調整を任されているとはいえ、最終的に、写真を撮るのは、右手のシャッターボタンです。
どんなにピント合わせがうまくても、それだけでは写真になりません。
最初も最後も、「右手が勝負」ですよね。

よく「両手を使うから利き手は関係ない」という人もいますが、両手にはそれぞれに固定した役割があり、互換はききません。
「慣れたら一緒」という人もいますが、一部を除いて、そもそも右利きの人は慣れる必要はないのです。
向こうの方がすでに右利きの人用にできているのですから。

楽器もそうです。
左利き用が一般化しているのは、ギターの類いぐらいでしょう。
音楽と言えば、最初に思い浮かべるピアノのような鍵盤楽器はまったくダメです。
(後ほど改めて紹介しますが、以前紹介しましたまつのじん(松野迅)さんの左利きサイトにも書かれています。)

今では小学生の必修のようになっている鍵盤ハーモニカにも左利き用はありません。

筆者は、ピアニカやメロディホンのメーカーさんに問い合わせのメールをしました。
ピアニカのメーカーさんからは左用はない、開発の計画もない、個人的な特注も受け付けていない、とないない尽くしの返事。
メロディホンのメーカーさんからは問い合わせを受け付けたというメールだけで、一切返事はなしでした。

筆者のような強度の左利きの人には、右用の道具は非常に使いにくいものです。

鍵盤ハーモニカでも同じだと思います。
筆者の小学生時代に鍵盤ハーモニカがなかったのは幸いでした。

強度の左利きの人は、一説には全人口の5%程度はいるといわれています。
ひとクラスに少なくても2人はいる勘定です。
それらの子は、きっとおちこぼれているのではないか、という気がします。
「音を楽しむ」はずの音楽の授業の時間に、苦痛を味わっているのかもしれません。

そういう子を作らないためにも、左利き用鍵盤ハーモニカは必要でしょう。

さらに、もっと多くの種類の左利き用の楽器が必要です。
音楽は心の栄養です。
右利きの人にも左利きの人にも、誰にも必要なものです。
歌は下手でも楽器があれば、という人もいるのではないでしょうか。

そんなこんなで、「左利き用鍵盤ハーモニカ」への道として考えたのが、このプロジェクトです。

 

◆<逆置き鍵盤楽器の左手弾き>プロジェクト

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第一土曜日発行分で連載していました、「楽器における左利きの世界」<左利き用鍵盤ハーモニカ>プロジェクトは、今後どのように進めていけば良いのか、具体的な方法がわからず、進めることができません。

今思いつくいちばん良い方法は、

(1)鍵盤ハーモニカを逆置きして左手弾きする
(2)ミニキーボードを逆置きして左手弾きする

2025512-lefty-labo-hidarikikihiki

(画像:『レフティラボ:Lefty Labo』の「左利きにとっての鍵盤ハーモニカ|快適に弾くための改造アイデア」より、鍵盤ハーモニカを上下逆に置き、演奏する画像(一部加工))

 

260404-mini-keyb

 

260502-casio-pt280-gaykumuki

(画像:筆者の40年ぐらい前のカシオミニキーボード(CASIO PT-280)の逆置き)

 

向こう側から引くんですね。
こうしますと、鍵盤の並びが通常の右利き用の逆になり、「左利き用」になるのですね。

左利き右弾きのバイオリニスト、まつのじん(松野迅)さんの左利きサイト「左ききは、アカン!? WHO is LEFTY■(?の倒立像)」
(2019年8月13日)
「左ききは、アカン!? WHO is LEFTY■(?の倒立像)」

にもありますように、現行のピアノなどの鍵盤楽器は皆「右利き用」です。
右手指・腕の自然な動きで、低音から高音へと弾くことができるように設計されています。

右手で横線を引くときの動き(→)であり、横書きの文章の綴り方に同じです。

人の心は低音から高音への展開では、心が伸びやかになる高揚感があります。
逆に高音から低音への展開は、こころが暗鬱になってゆく感じがします。

 ・・・

まつのさんは、1998年に製作された左利き用フォルテピアノを演奏しているクリストファー・シードChristopher Seedさんの動画を紹介して、その左利き用ピアノとその演奏について解説されています。

 《下図の上は、私たちが日ごろ目にしているキーボードの並び順です。
  白鍵(前鍵)は、左側から右側へ〔ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド〕と並び、音程が上昇します。
  この動画で使用されているキーボードの白鍵(前鍵)は、下図の下のように、右側から左側へ〔ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド〕と配置されています。
  それに添って黒鍵(後鍵)の並び方も逆仕様となっています。
  左側に向かって音程が上昇します。》

 《演奏する手も入れ替わります。
  私たちが日ごろ目にしていますがる「右(手)利き用」鍵盤楽器では、(原則として)楽譜(大譜表)の上段〔高音域〕を右手、下段〔低音域〕を左手が演奏します。
  ところが「左(手)利き用」鍵盤楽器では、その逆手で演奏することになります。》

 

250405-2019813-matunojin-hidarikiki-14

250405-2019813-matunojin-hidarikiki-15

(画像:まつのじんさんのサイトの左利きページ「左ききは、アカン!? WHO is LEFTY■(?の倒立像)」から、左用と右用の鍵盤の違い/同じく、左用と右用の楽譜の違い)

というふうに。
そして、こう結んでいます。

 《この動画をごらんになって、「右(手)利き」の方の中には⚡️違和感を感じる方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。違和感を通り越して、気持ちが?不安定になる方がいらっしゃるかもしれません。あるいは、しばらく時を経てから不快感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
  私は、その心の衝動を充分に理解できます。なぜならその不安定な心の動きは、私たち「左(手)利き族」が日常的に内心と精神で味わっている 〈試練〉に他ならないからです。それは、生涯にわたり切り離せないものでしょう。》

左利きの人が常に抱いている、ある種の違和感が表明されています。

*参照:

第679号(Vol.21 no.2/No.679) 2025/2/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(28)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(3)」
『レフティやすおのお茶でっせ』2025.2.1
週刊ヒッキイ第679号-告知-楽器における左利きの世界(28)まつのじん(3) 「はてなブログ版」

第687号(Vol.21 no.10/No.687) 2025/6/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(32)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(松野迅)さんの
ご意見から考える」
『レフティやすおのお茶でっせ』2025.6.7
週刊ヒッキイ第687号-楽器における左利きの世界(32)松野迅さんから 「はてなブログ版」

 ・・・

さて、逆置き鍵盤ハーモニカ(もしくはミニキーボード)の話に戻ります。

鍵盤を向こう側から弾くのですから当然弾きにくいんですが、左用じゃないのですから致し方ありません。
それぐらいのガマンは、私たち左利きの人たちはみんな大なり小なり経験してきたんじゃないか、という気がします。

こういう逆置き鍵盤作戦といった方法を進めて、これらを広めていって、メーカー側の牙城の“外堀を埋める”? という作戦ですね。

ユーチューブYouTubeやショート動画などで広めていって、「逆鍵盤配置(左利き鍵盤配置)」の「左手弾き」の心地よさを多くの人に知ってもらう。
そして、正規の「左利き用鍵盤楽器」の普及を目指したい、と考えています。

みんながみんなこんなふうにがんばっていたら、それを見た人の中から「こんなことをやらせていてはだめだ、もっとちゃんとしたものを作ってやらなきゃ」と言ってもらえるようになるのでは? とちょっと甘い観測ですけれど……。
どうでしょうか?

このふたつを押していこうと思っています。
読者のみなさまのご協力をお願いしたい、と思います。

「よし、自分もやってみよう」という方は是非ご協力を!

以上が、<逆置き鍵盤楽器の左手弾き>プロジェクト、というところです。

 

参照:ブログ『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』―過去の「8月13日は<国際左利きの日>」の関連記事

・2025.8.13
2025年8月13日は50回目の<国際左利きの日>INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY
2025年8月13日は50回目の<国際左利きの日>INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY

「はてなブログ版」

・2024.8.13
8月13日は49回目の「国際左利きの日」INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY――始まりは1976年アメリカ 「はてなブログ版」 ・2023.8.12
8月13日国際左利きの日を前に~メディアに注文-週刊ヒッキイ第647号

「はてなブログ版」

・2022.8.13
2022年8月13日左利きの日INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY合併号-週刊ヒッキイ第624号

「はてなブログ版」

メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
 第624号(No.624) 2022/8/13
 「2022年8月合併号―「8月13日は国際左利きの日」―」
・2021.8.12
8月13日「国際左利きの日」を前に、左利きメルマガ「週刊ヒッキイ」創刊600号達成

「はてなブログ版」

・2021.8.7
「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」-週刊ヒッキイ創刊600号記念号

「はてなブログ版」

・2020.8.12
2020年8月13日は1976年の制定から45回目の国際左利きの日

・2019.8.13
8月13日は国際左利きの日-1976年の制定より今年は44度目

・2018.8.13
8月13日国際左利きの日ILHDとAKB48Team8左利き選抜のことなど

・2017.8.13
8月13日はハッピーレフトハンダーズデー!

・2016.9.1
8月13日は〈国際左利きの日〉特別編-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第474,475,476号

・2016.8.14
昨日(8月13日)アメブロで「今日は左利きの日」をやってました

・2016.8.10
今年もやります!8月13日レフチャス(LEFTEOUS)の日―国際左利きの日

・2015.8.12
明日8月13日は1976年制定から40回目の国際左利きの日

・2014.8.12
8月13日は39回目の国際的な<左利きの日>&LEFTEOUS2014年

・2013.8.13
8月13日<国際左利きの日>企画「ヒダリキックマガジン」で始まる!

・2013.9.2
『グリグリくりぃむ』左利き選手権:<国際左利きの日>情報5

・2013.8.28
ブログネタ「両利きになる練習したことある?」:<国際左利きの日>情報4

・2013.8.19
雑学フェアにて~渡瀬けん著『左利きの人々』:<国際左利きの日>情報3

・2013.8.18
レフチャス(LEFTEOUS)day2013:<国際左利きの日>情報2

・2013.8.13
8月13日<国際左利きの日>企画「ヒダリキックマガジン」で始まる!

・2012.8.12
8月13日は37度目の“左利きの日”

・2011.8.13
国際“左利きの日”を迎えて&週刊ヒッキイ273号特別編「個人モデル」から「社会モデル」へ

・2010.8.21
今週の-週刊ヒッキイhikkii225名作の中の左利き(番外編)はさみ

・2010.8.14
今週の-週刊ヒッキイhikkii224《矯正/直す》表現に思う(5)前編

・2010.8.13
13日の金曜日はナント…左利きの日

・2009.8.22
今週の週刊ヒッキイ―第193号「<左利きプチ・アンケート>再版第33回」

・2008.8.13
33回目の8月13日国際左利きの日

・2007.8.14
少数派の気持ち伝える「左利きの日」企画開催される

・2006.8.13 
きょう8月13日は≪国際≫左利きの日です

・2005.8.13 
今年も今日8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY

・2004.8.13 
きょう8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY 「左利きの日」

・2004.8.12 
明日8月13日は「左利きの日」

 

カテゴリ:8月13日国際左利きの日

 

カテゴリ:2月10日左利きグッズの日

 

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2026.08.03

始まりは1976年アメリカで―8月13日は「国際左利きの日」(1) Happy International Lefthanders Day

今年も8月13日が訪れます。
今年も、日本列島は毎日猛暑酷暑が続いています。
日本だけでなく、ヨーロッパでも熱波襲来のようで、山火事も起きているようです。
困ったものです。
それはさておき、筆者のような左利きの人たちにも“熱い”日がやって来ます。

8月13日「国際左利きの日」INTERNATIONAL LEFTHADERS DAY がそれです。

「右利き社会」の中で、色々と悪戦苦闘する日々を過ごしている左利きの人たちが、右利きの人と同じように生活できるような環境を作ろうと、左手・左利き用品の普及や、社会の人々に左利きに対する理解を得るべく、情報を発信したり、イベントを開催したりする日です。

1976年アメリカカンザス州トピカ左利き用品販売店のオーナー(Dean R. Campbell)が、オープン一周年を記念して、左利きの人たちの会(LEFTHANDAERS INTERNATIONAL)を作り、左手・左利き用品の普及を目指す記念日としたのが始まりです(私の英語力が正しければ…)。

今年で51年目となります。

昨年も書きましたが、1992年始まり説は、現在も存続しているイギリスの左利きクラブ(Left-Handers Club)が始めた、そのクラブ自身の制定した開始の年です。
サイトにも「私たちのファースト――」と明記されています。

 

ここまでは昨年も書きました。

2025.8.13
2025年8月13日は50回目の<国際左利きの日>INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY 「はてなブログ版」

2025813-lhd-lm1995ja

(画像:ディーン・R・キャンベル(Dean R. Campbell)さんがチェアマンを務めるアメリカの左利きの人の会「レフトハンダーズ・インターナショナル(Lefthanders International)」が発行していた左利きの人のための隔月刊の雑誌「レフトハンダー・マガジン(Lefthander Magazine)」1995年7-8月号(JULY/AUGUST 1995)の「国際左利きの日」を祝う記事の一部――《"Some 20years ago"(約20年前)》の文字が見える)
200813dean-r-campbell-2

(画像:2020.8.12「2020年8月13日は1976年の制定から45回目の国際左利きの日」から、1993年11・12月号~1996年3・4月号 定期購読していた、アメリカ・カンザス州トピカのディーン R. キャンベルによって設立された「Lefthanders International」発行の隔月刊の雑誌「Lefthander Magazine」から、チェアマンのキャンベルさん)

 ・・・

Googleで「8月13日 国際左利きの日」の検索をしてみました。
最初のページ10件と2ページ目の10件ほどの結果を見ました。

すると、大半が「1992年イギリスの「Left-Handers Club」制定」説でした。
そうではなく、「1976年アメリカ」説は、

「左利き - いわさきちひろ記念事業団 公式サイト」
https://chihiro.jp/tokyo/blog/49803/

 とか

「左利きの日」っていつ?日本における左利きの割合と知られざる ...
https://dime.jp/genre/1619476/

国際左利きの日 右利きより頭が良いか格闘技に長けるか - 人民日報
https://j.people.com.cn/n3/2019/0813/c95952-9605696.html
人民網日本語版 2019年08月13日15:02

ぐらいで、「東京新聞」より「人民日報」の方が“正しい”情報を流しているようです。
英語ができる記者さんがいらっしゃるのでしょうか。

きょうは何の日 8月13日 左利きの日 - 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/269847
2023年8月13日 06時58分 きょうは何の日

 ・・・

見栄えの良いサイトも名のある有名企業のサイトでも、いったい誰がどこで調べて書いているのか、疑問に思います。

もちろん現役が強いのは分かります。
いつまでも現役であることは大事なことです。
現在進行形でがんばっている人は大いに讃えるべきです。
しかし、人間には寿命があります。
不幸にして、後継者に恵まれず、事業を継続できないケースもままあります。
だからといって、過去の実績をなかったことにするのは、後世のものとしてどうなのでしょうか?
“消えた”人やグループの業績もまた消えてなくなる、それでいいのでしょうか。

 ・・・

皆さんどこで調べるのか?
筆者は日本語しかできないので、基本的には日本語でネット検索していますが、時には英語で検索してみることもあります。
特にこの日に関しては、英語でチェックしています、外国のイベントなのですから当然のことです。
(ちなみに、筆者の英語は、中学校での英語の時間と、この活動を始めた36歳の頃にNHKのラジオ「基礎英語」と「続基礎英語」を2年勉強し直した程度のレベルです。)

せめて英語「INTERNATIONAL LEFTHADERS DAY」で一度検索してみて、結果をのぞいて見てほしいものです。
日本語版のウィキペディア Wikipedia での「左利きの日」のページには

《この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力くだい。》

とあります。
まさかこの記事だけで書く人はいないと思いますが、先にも書きましたように麗々しいサイトでも、「1992年」説しかふれていないものが多く、非常に残念です。
将来自分自身が否定されないためにも、過去の歴史にも眼を向けてほしいものです。

今回はここまで。

 

参照:ブログ『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』―過去の「8月13日は<国際左利きの日>」の関連記事

・2025.8.13
2025年8月13日は50回目の<国際左利きの日>INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY 「はてなブログ版」

・2024.8.13
8月13日は49回目の「国際左利きの日」INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY――始まりは1976年アメリカ

「はてなブログ版」

・2023.8.12
8月13日国際左利きの日を前に~メディアに注文-週刊ヒッキイ第647号

「はてなブログ版」

・2022.8.13
2022年8月13日左利きの日INTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY合併号-週刊ヒッキイ第624号

「はてなブログ版」

メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
 第624号(No.624) 2022/8/13
 「2022年8月合併号―「8月13日は国際左利きの日」―」
・2021.8.12
8月13日「国際左利きの日」を前に、左利きメルマガ「週刊ヒッキイ」創刊600号達成

「はてなブログ版」

・2021.8.7
「左利き差別」問題と「みにくいアヒルの子」-週刊ヒッキイ創刊600号記念号

「はてなブログ版」

・2020.8.12
2020年8月13日は1976年の制定から45回目の国際左利きの日

・2019.8.13
8月13日は国際左利きの日-1976年の制定より今年は44度目

・2018.8.13
8月13日国際左利きの日ILHDとAKB48Team8左利き選抜のことなど

・2017.8.13
8月13日はハッピーレフトハンダーズデー!

・2016.9.1
8月13日は〈国際左利きの日〉特別編-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第474,475,476号

・2016.8.14
昨日(8月13日)アメブロで「今日は左利きの日」をやってました

・2016.8.10
今年もやります!8月13日レフチャス(LEFTEOUS)の日―国際左利きの日

・2015.8.12
明日8月13日は1976年制定から40回目の国際左利きの日

・2014.8.12
8月13日は39回目の国際的な<左利きの日>&LEFTEOUS2014年

・2013.8.13
8月13日<国際左利きの日>企画「ヒダリキックマガジン」で始まる!

・2013.9.2
『グリグリくりぃむ』左利き選手権:<国際左利きの日>情報5

・2013.8.28
ブログネタ「両利きになる練習したことある?」:<国際左利きの日>情報4

・2013.8.19
雑学フェアにて~渡瀬けん著『左利きの人々』:<国際左利きの日>情報3

・2013.8.18
レフチャス(LEFTEOUS)day2013:<国際左利きの日>情報2

・2013.8.13
8月13日<国際左利きの日>企画「ヒダリキックマガジン」で始まる!

・2012.8.12
8月13日は37度目の“左利きの日”

・2011.8.13
国際“左利きの日”を迎えて&週刊ヒッキイ273号特別編「個人モデル」から「社会モデル」へ

・2010.8.21
今週の-週刊ヒッキイhikkii225名作の中の左利き(番外編)はさみ

・2010.8.14
今週の-週刊ヒッキイhikkii224《矯正/直す》表現に思う(5)前編

・2010.8.13
13日の金曜日はナント…左利きの日

・2009.8.22
今週の週刊ヒッキイ―第193号「<左利きプチ・アンケート>再版第33回」

・2008.8.13
33回目の8月13日国際左利きの日

・2007.8.14
少数派の気持ち伝える「左利きの日」企画開催される

・2006.8.13 
きょう8月13日は≪国際≫左利きの日です

・2005.8.13 
今年も今日8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY

・2004.8.13 
きょう8月13日はINTERNATIONAL LEFTHANDERS DAY 「左利きの日」

・2004.8.12 
明日8月13日は「左利きの日」

 

カテゴリ:8月13日国際左利きの日

カテゴリ:2月10日左利きグッズの日

 

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