私の読書論171-渡瀬謙『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』から-楽しい読書344号
古典から始める レフティやすおの楽しい読書【別冊 編集後記】
2023(令和5)年6月15日号(No.344)
「私の読書論171-渡瀬謙のビジネス書の新刊
『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』から」
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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2023(令和5)年6月15日号(No.344)
「私の読書論171-渡瀬謙のビジネス書の新刊
『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』から」
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今回は初の試みで、従来とはちょっとタイプの異なる本から、
思うところを紹介してみましょう。
今回取り上げますのは、
私の左利き仲間で友人で、ビジネス書の書き手で、
特に内向型の性格で売れずに悩む営業マンの育成を専門とする
「サイレントセールストレーナー」である、渡瀬謙氏の新刊書です。
*
渡瀬謙『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』
日本実業出版社 2023/5/26
私自身すでにリタイア組ですので、この本の中から、
営業といったビジネス関係について云々するのではなく、
最終章の「持続して成長する「モチベーション」の習慣」
で取り上げられている、人生一般に関わる内容について考えてみたい
と思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
- 習慣は第二の天性 -
~ 営業のノウハウを処世術として人生に活かす ~
渡瀬謙『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』
(日本実業出版社)から
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』全体の概要
『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』の目次です。
第1章 大きな成果を生む小さな「行動」の習慣
第2章 迷いを解消する「判断」の習慣
第3章 無意識に言っている「口グセ」の習慣
第4章 売れる営業の「思考」の習慣
第5章 オンライン時代に有効な「コミュニケーション」の習慣
第6章 持続して成長する「モチベーション」の習慣
・・・
2017.6.29 発売の
『トップセールスが絶対言わない営業の言葉』
の姉妹編といいますか、続編といいますか。
参考に、そちらの目次は↓
--
はじめに 売れる営業と売れない営業を分けるのは「言葉」だった!
第1章 意外に重要な挨拶の言葉
第2章 相手とのトークがはずむ言葉
第3章 ニーズを探る絶妙なヒアリング
第4章 相手が身を乗り出して聞く説明
第5章 押さないクロージング
第6章 売れる営業マンが重視している言葉
おわりに 営業力は一生ものの財産
--
・・・
さて、ビジネス書としての本書は、
目次の見出しでだいたいの方向は、ご理解できるとかと思います。
著者自身の紹介文は――
《営業がついやってしまいがちなことなど、
無意識の行動習慣にフォーカスしました。
営業に慣れてきた人ほど読んで欲しい内容です。
これらはすべてNG行動です↓
・断られたら残念そうな顔をする
・安易な約束をしてしまう
・すぐに値引きで対応する
・売れたらそれでOKとする
自分の行動習慣を振り返ってみることで、
営業の精度があがれば幸いです。》
出版社の紹介文は――
--
■売れている人の"売れる理由"は「行動習慣」にあり
「売上がなかなか伸びない」
「担当先から、いまいち信頼を得られない」
「いつも新規開拓に追い回されている」
売上が伸びず、営業マンとしての成長も芳しくない人の原因は
じつは、普段、何気なくやっている「習慣」にあります。
売れている人は「これをやっていたら売れない」ことを絶対にしません。
売れるコツやトークをどんなに駆使しても、やってはいけない行動ひとつで
努力が無駄になってしまうことが多いのです。
そこで本書では、「営業の現場でついやってしまいがちだけれど、
売れている人は絶対にやらない行動」を×○の具体例を挙げて
ていねいに解説します。
×「少しの遅刻なら許されると思っている」
〇「絶対に遅刻しない行動をとる」
×「売れたらそれでOKとしてしまう」
〇「売れたときこそ振り返る」
×「とりあえず答えることを優先する」
〇「知らないことは『知らない』と言う」
×「売れないと達成感を得られない」
〇「売上以外の達成ポイントがある」
・これから営業になる人
・営業歴1~3年目の人
・若手を指導するリーダー
に役立つ、トップセールスに変わる行動習慣が満載です!
--
以上、営業関係の内容紹介はここまで。
営業関係の人は一度は読んでみてもいい本でしょう。
●第6章 持続して成長する「モチベーション」の習慣
ここでは、最終第6章の
「持続して成長する「モチベーション」の習慣」から
営業以外の面――人生の一般、処世術的な面から見て、
気になる部分を取り上げていこう、と思います。
7つの項目が挙げられています。
42.「売ること」だけを目標としない
43.「やらなきゃいけない」と思わない
44.まわりと自分を比較しない
45.一人で解決しようとしない
46.ストレスの芽を成長させない
47.無理にやる気を起こそうとしない
48.目先の売上にこだわらない
(番号は、第一章からの通し番号)
以下各項目について見てゆきます。
・・・
■42.「売ること」だけを目標としない
《日々前進している実感を持つことが大切》といい、
売ること以外の目標を持て、といいます。
1.「自分の成長」――能力や経験値を高める
2.「お客さまから信頼されること」――まずは信頼を得る努力を
↓
お客様に限らず、人から信頼される行動をとるようにすること。
■43.「やらなきゃいけない」と思わない
人からやらされることは、単なる作業的になりがちなので、
やらされるのではなく、自分から自主的に行動するということ。
《仕事は自分の成長だと思っている》と。
■44.まわりと自分を比較しない
まわりの人と比較すると、どうしてもマイナス面に目が行くので、
自分のよいところが見えなくなる。
だから《比較すべきは過去の自分》と。
過去の自分との比較で言いますと、
《昨日はできなかったことが、今日はできている!》
という例があります。
「老化」というのはこの逆で、昨日できたことが今日はできない、
といった現象が起きることです。
しかし、そういうマイナスばかりではありません。
例えば私の場合、ミニキーボードをちょっと練習していますと、
昔は指使いの方法など知らず、一本指でしかできなかったのですが、
一応、たどたどしくても
片手でドレミファソラシドが弾けるようになりました。
昨日まではできなかったことができるようになった、わけです。
年を取ってもそういう風に進歩・成長することもあります。
■45.一人で解決しようとしない
《すべてを一人でやろうとすると、
自分を追い込んでしまうことにもなりかねません。》
そこで、
《「一人で解決する」という習慣を見直す》ことが大事だといいます。
ただ、自分の責任逃れというのではなく、
《「相手を成長させる」という思考》にたって考えれば、
自信を持って仕事を依頼できる。
WIN×WINの関係になれる、と。
芸能人の自殺(自死)事件が起きますと、
その影響を受けて一般の人の自殺が増える、といわれます。
そんなとき、悩みを一人で抱え込まないように、とアドバイスされます。
人生においては、何でも一人で抱え込まない、ということが大事です。
昔から「案ずるより産むが易し」ということわざがあります。
自分では大変なことに思えても、
人から見れば実はたいしたことではない、というケースもあるものです。
時には人に頼る、という姿勢も必要です。
■46.ストレスの芽を成長させない
《気づかないうちにストレスは蓄積している》といいます。
人が生きていく内では何事においてもそういうものです。
そこで、《自分なりのストレス解消法を習慣化する》。
《あなたが我慢強いタイプなら、
定期的にストレスを解消する行動を習慣化した方がいいでしょう》と。
これは正論でしょう。
私も我慢強い方ですので、逆に大爆発するときがあります。
まあ、何年かに一度あるかないかですけれど、ね。
私はかつて糖尿病でした。
あれはストレスが原因で発症する、きっかけになるそうです。
定期的にガス抜きといいますか、
自覚症状が出る前に解消する工夫が必要でしょう。
■47.無理にやる気を起こそうとしない
《強制されたやる気は続かない》といいます。
《営業は、売れるルートを見つけるゲーム》だといい、
仕事をゲームのように楽しむことで、モチべーションも上がるし、
自然とやる気も湧いてくる、と。
どんな仕事であれ、作業であれ、なんであれ、同じことです。
自分から自然と楽しむ気持ちになれたら、
どんなことであっても気楽に、かつ前向きに取り組めるものです。
そうすると、不思議なもので、結果も付いてくるものなんですね。
■48.目先の売上にこだわらない
《売上目標の先に焦点を当てる》といい、
《売上以外の目的を持っている》といい、
《「営業力」という一生ものの財産を身につけよう》といいます。
何事もそうなんですが、目先の何かにこだわるより、
もっと長い目で将来を見据えて、今何をすべきかと、
今この瞬間を大切に生きるということが大事だ、と先人はいいます。
まさにその通りで、自分の力をつけるべく、日常を大切にする、
若い頃の仕事というものは、挑戦です。
私も本屋で働いていた時、そうでした。
自分の担当を得たら、やれる範囲でではありますが、
徹底的にチャレンジしてみる、
将来自分で店を持てるかどうかはわかりませんが、
現場の仕事はやれることを色々とやってみました。
店を持つことはできませんでしたが、
結果として店の売り上げを毎年上げ続けていました。
人生というものはそういうものだと思います。
目先にこだわらず、とにかくあれこれチャレンジしてみる、
ということが大事です。
●本書と習慣について
本書を読む意味はどこにあるか――
現役のセールスパーソンは営業のあれこれを知ることも大事ですが、
本当は、よりよい生き方を知ることが大事なのです
人生の先輩の言葉から、何を知るか、といいますと、
結局は、そういうことなのです。
こんなことをいいますと、傲慢とかいわれそうですが、
学ぶ人は何からでも学ぶものなのです。
・・・
「習慣は第二の天性」といわれます。
日々繰り返し身につけた習慣は、
生まれつきの性質と変わらないようになる、というわけです。
一度よい習慣を身につけますと、一生の宝物になります。
逆に悪い習慣を身につけてしまうと、
どんどん人生がまずいものになってしまいます。
糖尿病など、生活習慣病といわれるものがその代表です。
よい習慣はよい人生を作ります。
よい習慣を身につけられるように、
気を付けて毎日を過ごしてゆきましょう。
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本誌では、「私の読書論171-渡瀬謙のビジネス書の新刊『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』から」と題して、今回は全文転載紹介です。
「習慣は第二の天性」ということわざがあります。
その通りで、身につけた習慣は、生まれつきの性質の如く、一生の宝物となります。
よい習慣を身につければ、大いにプラスになります。
そういうよい習慣とはどういうものか、そのいったんをこの本の営業のノウハウから、処世術として学ぶことができます。
それを人生に活かすことで、よい人生を歩むことができるのではないでしょうか。
・・・
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