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2023.06.30

私の読書論172-2023年岩波文庫フェアから上田秋成『雨月物語』「蛇性の婬」-楽しい読書344号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書【別冊 編集後記】

2023(令和5)年6月30日号(No.345)
「私の読書論172- 2023年岩波文庫フェア「名著・名作再発見!
 小さな一冊をたのしもう」から 上田秋成『雨月物語』「蛇性の婬」」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2023(令和5)年6月30日号(No.345)
「私の読書論172- 2023年岩波文庫フェア「名著・名作再発見!
 小さな一冊をたのしもう」から 上田秋成『雨月物語』「蛇性の婬」」
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 本来は、月末で
 古典の紹介(現在は「漢詩を読んでみよう」)の号ですが、
 今月は岩波文庫のフェアが始まっていますので、
 過去何回か取り上げています。
 最近のものでは↓

2022(令和4)年6月15日号(No.320)
「私の読書論159-エピクテトス『人生談義』―『語録』『要録』
―<2022年岩波文庫フェア>名著・名作再発見!から」
2022.6.15
私の読書論159-エピクテトス『人生談義』―<2022年岩波文庫フェア>から-楽しい読書320号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/06/post-98be91.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/6a52aba9e4f9468c46611a84cd31f14f

2019(令和元)年6月30日号(No.250)-190630-
「2019年岩波文庫フェア「名著・名作再発見!」小さな一冊...」
2019.6.30
2019年岩波文庫フェア「名著・名作再発見!」小さな一冊...
―第250号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2019/06/post-b015ac.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/e3a5116ac2b0a7abfec291e180ec97ce

 夏の文庫三社のフェア同様、毎年恒例にしたいと思いつつ、
 情報を集め損ねて、飛び飛びになっています。

 今年はなんとか間に合ったようです。

 

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 - 異類男女の恋情 -

  ~ 上田秋成『雨月物語』「蛇性の婬」 ~

  2023年岩波文庫フェア
「名著・名作再発見! 小さな一冊をたのしもう」から
 
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 ●2023年岩波文庫フェア

2023年岩波文庫フェア「名著・名作再発見! 小さな一冊をたのしもう」

ご好評をいただいている「岩波文庫フェア」を、
今年も「名著・名作再発見! 小さな一冊を楽しもう!」
と題してお届けいたします。

 岩波文庫は古今東西の典籍を手軽に読むことが出来る、
古典を中心とした唯一の文庫です。読書の面白さ、
感動を味わうには古典ほど確かで豊かなものはありません。
岩波文庫では出来るだけ多くの皆さまに
名著・名作に親しんでいただけるよう、本文の組み方を見直し、
新しい書目も加えより読みやすい文庫をと心がけてまいりました。

 いつか読もうと思っていた一冊、誰もが知っている名著、
意外と知られていない名作──
岩波文庫のエッセンスが詰まった当フェアで、
読書という人生の大きな楽しみの一つを
存分に堪能していただければと思います。

※2023年5月27日発売(小社出庫日)

 

<対象書目>
――本誌で過去に取り上げた書目:■

■茶の本【青115-1】  岡倉覚三/村岡 博 訳
古寺巡礼【青144-1】  和辻哲郎
君たちはどう生きるか【青158-1】  吉野源三郎
忘れられた日本人【青164-1】  宮本常一
■論語【青202-1】  金谷 治 訳注
■新訂 孫子【青207-1】  金谷 治 訳注
■ブッダのことば──スッタニパータ【青301-1】  中村 元 訳
■歎異抄【青318-2】  金子大栄 校注
■ソクラテスの弁明・クリトン【青601-1】  プラトン/久保 勉 訳
■生の短さについて 他二篇【青607-1】  セネカ/大西英文 訳
■マルクス・アウレーリウス 自省録【青610-1】  神谷美恵子 訳
方法序説【青613-1】  デカルト/谷川多佳子 訳
スピノザ エチカ 倫理学(上)【青615-4】  畠中尚志 訳
スピノザ エチカ 倫理学(下)【青615-5】  畠中尚志 訳
■読書について 他二篇【青632-2】
  ショウペンハウエル/斎藤忍随 訳
■アラン 幸福論【青656-2】  神谷幹夫 訳
論理哲学論考【青689-1】  ウィトゲンシュタイン/野矢茂樹 訳
旧約聖書 創世記【青801-1】  関根正雄 訳
生物から見た世界【青943-1】
  ユクスキュル、クリサート/日高敏隆、羽田節子 訳
精神と自然──生きた世界の認識論【青N604-1】
  グレゴリー・ベイトソン/佐藤良明 訳
万葉集(一)【黄5-1】
  佐竹昭広、山田英雄、工藤力男、大谷雅夫、山崎福之 校注
■源氏物語(一) 桐壺―末摘花【黄15-10】  柳井 滋、室伏信助、
        大朝雄二、鈴木日出男、藤井貞和、今西祐一郎 校注
枕草子【黄16-1】  清少納言/池田亀鑑 校訂
芭蕉自筆 奥の細道【黄206-11】  上野洋三、櫻井武次郎 校注
雨月物語【黄220-3】  上田秋成/長島弘明 校注
■山椒大夫・高瀬舟 他四篇【緑5-7】 森 鷗外
三四郎【緑10-6】  夏目漱石
仰臥漫録【緑13-5】  正岡子規
摘録 断腸亭日乗(上)【緑42-0】  永井荷風/磯田光一 編
摘録 断腸亭日乗(下)【緑42-1】  永井荷風/磯田光一 編
久保田万太郎俳句集【緑65-4】  恩田侑布子 編
中原中也詩集【緑97-1】  大岡昇平 編
山月記・李陵 他九篇【緑145-1】  中島 敦
堕落論・日本文化私観 他二十二篇【緑182-1】  坂口安吾
茨木のり子詩集【緑195-1】  谷川俊太郎 選
大江健三郎自選短篇【緑197-1】  大江健三郎
石垣りん詩集【緑200-1】  伊藤比呂美 編
まっくら──女坑夫からの聞き書き【緑226-1】  森崎和江
君主論【白3-1】  マキアヴェッリ/河島英昭 訳
アメリカの黒人演説集──キング・マルコムX・モリスン 他【白26-1】
  荒 このみ 編訳
マルクス 資本論(一)【白125-1】  エンゲルス 編/向坂逸郎 訳
職業としての学問【白209-5】  マックス・ウェーバー/尾高邦雄 訳
贈与論 他二篇【白228-1】  マルセル・モース/森山 工 訳
大衆の反逆【白231-1】  オルテガ・イ・ガセット/佐々木 孝 訳
■楚辞【赤1-1】  小南一郎 訳注
菜根譚【赤23-1】  洪自誠/今井宇三郎 訳注
阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊)【赤25-2】  魯迅/竹内 好 訳
■バガヴァッド・ギーター【赤68-1】  上村勝彦 訳
■ホメロス イリアス(上)【赤102-1】  松平千秋 訳
■ホメロス イリアス(下)【赤102-2】  松平千秋 訳
ハムレット【赤204-9】  シェイクスピア/野島秀勝 訳
■森の生活──ウォールデン (上)【赤307-1】
  ソロー/飯田 実 訳
■森の生活──ウォールデン (下)【赤307-2】
  ソロー/飯田 実 訳
オー・ヘンリー傑作選【赤330-1】  大津栄一郎 訳
変身・断食芸人【赤438-1】  カフカ/山下 肇、山下萬里 訳
カフカ短篇集【赤438-3】  池内 紀 編訳
対訳 ランボー詩集──フランス詩人選(1)【赤552-2】
  中地義和 編
トルストイ民話集 人はなんで生きるか 他四篇【赤619-1】
  中村白葉 訳
タタール人の砂漠【赤719-1】  ブッツァーティ/脇 功 訳
ペスト【赤N518-1】  カミュ/三野博司 訳

 

以上55点59冊のうち、15点ほどを取り上げています。
関連も含めますと、あと5点ほど見つかります。
(詳細は、「編集後記」末尾にでも付記しておきます。)

その多くは、宗教・思想・哲学といった
リアル系の古典を取り上げてきました。

そこで今回は、文学作品を取り上げましょう。

私の大好きな作品が含まれていましたので、それを紹介します。

 

 ●私が日本で一番好きな小説――上田秋成『雨月物語』

江戸時代の読本(よみほん)、上田秋成の怪異譚短編集『雨月物語』から
一番長い短編作品「蛇性の婬(じゃせいのいん)」を取り上げます。

上田秋成『雨月物語』は、日本文学のなかで私の大好きな作品で、
以前「私をつくった本・かえた本」でも紹介しました。

・2017(平成29)年3月15日号(No.195)-170315-
「私の読書論91-私をつくった本・かえた本(2)小説への目覚め編」

私の読書論91-私をつくった本・かえた本(2)小説への目覚め編―第195号「#レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

・講談社『少年少女新世界文学全集第37巻 日本古典編(2)』
(長編「太平記」「八犬伝」「東海道中膝栗毛」、短篇集「雨月物語」、
 江戸時代の俳句(芭蕉や蕪村、一茶など)収録)

《怪奇幻想ものの読本(よみほん)である、
 上田秋成作「雨月物語」青江舜二郎訳
 (1768年(明和5)成稿、76年(安永5)刊。「白峰」以下9編)》

 

子供の頃から、怖がりのくせに、怖い物見たさというのでしょうか、
こういうお話が好きでした。

子供の頃は、テレビで怪談話やホラー映画など結構見てました。
吸血鬼ドラキュラや狼人間やミイラ男だといった映画や、
アメリカ製のテレビドラマで、異界もの? や
ダーク・ファンタジーのようなもの、日本でも「ウルトラQ」みたいな。

で、この『少年少女新世界文学全集第37巻 日本古典編(2)』のなかでも、
「雨月物語」も短編集で、当時長いものを読むのが苦手だった私には、
とてもフィットした物語であったといえましょう。

今でも長編は苦手で、読み出すまでにちょっと敷居の高さを感じます。
短編集を読むのもしんどい部分はあります。
一本ずつ一本ずつ読み起こす感じで、
その世界に入るのに集中力がいるというわけですが。

余談はさておき、
『雨月物語』全9短編中、一番好きなのが「蛇性の婬」です。
今回はこの作品を取り上げます。

 

*<2023年岩波文庫フェア
「名著・名作再発見! 小さな一冊をたのしもう」>から
『雨月物語』【黄220-3】上田秋成/長島弘明 校注 2018/2/17

 

 ●上田秋成『雨月物語』巻之四「蛇性の婬」

『雨月物語』は、翻案小説とも言われるもので、
下敷きになるお話があり、
それをもとに上田秋成が自分の世界を展開するものです。

「蛇性の婬」は、異類婚姻譚に分類されます。

蛇の妖怪の女と人間の青年との恋物語というところでしょうか。

この小説には、中国の原話があります。
白話小説集『警世通言(けいせいつうげん)』中の「白娘子永鎮雷峰塔
(はくじょうしながくらいほうとうにしずまる)」。

 《白蛇が美女に化けて男と契るという、
  中国の白蛇伝説の系譜にある一話である。》
   『雨月物語』上田秋成/長島弘明 校注より「解説」p.254

 《「白蛇伝」説話は、
  白蛇が美女に化け、男を誘惑して契りを結ぶ異類婚姻譚であるが、
  古くは唐代伝奇の「白蛇記」(『太平広記』所収)があり、
  宋・元・明・清とさまざまな小説や戯曲になり、
  さらには今日まで及んでいる。「白娘子永鎮雷峰塔」は、
  その「白蛇伝」説話の中でも最も著名な作品の一つで、
  類話に『西湖佳話(せいこかわ)』の「雷峰怪蹟(らいほうかいせき)」
  がある。》
   『雨月物語の世界』長島弘明 ちくま学芸文庫 より
     「第九章 蛇性の婬」p.265

前半は主にこの作品を下敷きに、日本の和歌山に舞台を移し、
冒頭の「いつの時代(ときよ)なりけん」という書き出しは、
まさに『源氏物語』の「いづれの御時にか」を連想させるもので、
一話全体も古代の物語風の雰囲気を持たせています。

 

*『雨月物語の世界』長島 弘明/著 ちくま学芸文庫 1998/4/1

――岩波文庫『雨月物語』校注者による初学者向け入門書・解説書

 

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 ●東映動画『白蛇伝』

ここで、思い出すのが、子供の頃に見たアニメ、
東映動画の『白蛇伝』です。

『ウィキペディア(Wikipedia)』によりますと、
1958年10月22日公開といいます。

私は子供時代にテレビの放送で見た記憶があります。

春休みや夏休みや冬休みなどに子供向け番組として、
一連の東映動画の放送がありました。
『白蛇伝』『安寿と厨子王丸』『わんわん忠臣蔵』『西遊記』
『わんぱく王子の大蛇(おろち)退治』等々。

記憶で書きますと、
人間の青年に恋した白蛇が美女に化けて近づき、両者は恋に落ちます。
青年は化け物に騙されているのだと信じた高僧によって、
その法力で娘を攻撃し、二人の邪魔をします……。

互いに愛し合いながら、相手が異類であるということで認められず、
仲を引き裂かれるという理不尽な物語――という印象が残っています。

この高僧をとても憎く感じたものでした。

愛し合う二人を引き裂くにっくき野郎! という感じで。

本来この動画は、文部省推薦の子供向け・家族向けの企画なので、
基本的に勧善懲悪というわけでなく、
誤解を解いてみんなで仲良くしましょう、的な映画だと思うのです。

それだけに、「なんかかわいそう」というイメージがありました。

私自身、左利きで○○で××でもあり、そういう「一般人」ではない、
「異類の存在だ」という意識がありますので、
そういう世間一般のひとではない「異類」である、
というだけの理由で、その恋仲を裂かれるというのは、
悲劇以外の何物でもない、と思えるのです。

 

*参考:東映動画『白蛇伝』
白蛇伝 [DVD]
森繁久彌 (出演), 宮城まり子 (出演), 藪下泰司 (監督)

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 ●「蛇性の婬」の豊雄に、大人の男の悪い面を見る?

「蛇性の婬」では、中国の白蛇伝説に、『道成寺縁起』などに見られる
<道成寺伝説>を取り混ぜたものだといわれています。

 《中国の、愛欲のために女に変身した蛇の話に、
  日本の、同じく愛欲のために蛇身になってしまった女の話を、
  重ね合わせている。》同上

安珍・清姫の伝説として知られる話です。

 ・・・

「蛇性の婬」では、主人公の青年・豊雄は、和歌山の漁師の網元の次男。
長男が跡取りで、姉は奈良に嫁に行っている。
豊雄は、都にあこがれ、雅好きで、学問を師について習っている。
父親は、家財を分けても人に取られるか、他家を継がせようとしても、
困ったことになるだけだろうし、博士にでも法師にでもなれ、
生きているうちは兄のやっかいになればいい、と考えている。

そんなとき、師の元からの帰り道、雨に降られ、雨宿りしていると、
二十歳に満たぬ美女・真女子(まなこ)と
十四、五の童女の二人連れに出会う。
で、このふたりこそ蛇の化身。
豊雄もまんざらではなく、好意を持つようになる。

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 ・・・

その後の詳しいストーリーを紹介してもいいのですが、
ここではそれはやめて、単純に私の感想を綴っておきましょう。

異類である白蛇の化身である女と人間の青年の恋なのですが、
今回、読み直しますと、男の態度がどうも気に入りません。

蛇身の女が一方的に恋したような始まりになっています。
しかし始まりはどうであれ、
自分も相手を気に入って恋仲になっているにもかかわらず、
まわりから何か言われると、
ついつい相手を裏切るような行動を取ります。

そうでありながら、何かきっかけがあるごとに、
彼女のことを思っているかのように振る舞います。

結果、自分だけが助かるのです。

どうも気に入りません。
アニメ版の『白蛇伝』のイメージが残っているのか、
このような男の姿が、いまいち、好きになれません。

 

長島さんは『雨月物語の世界』の「第9章 蛇性の婬」の末尾
<男の性と女の性>で、

 《真女子が豊雄の夢と恋(エロス)が描いた幻像であったならば、
  豊雄は自らの夢と恋情を殺すことによって、
  丈夫となったということができる。大人になり、
  また余計者の身から抜け出して社会的存在となるためには、
  私情を切り捨てる通過儀礼が必要とされたのである。
  そして、切り捨てられた私情とは、女性である。
  土中深く封じ込められた蛇は、女性であり、
  また豊雄の夢であったことになる。
  生き永らえたという豊雄は、その後、
  はたして夢をみることがあったのかどうか。》p.296

と結んでいます。

私も、この終わり方で豊雄は本当に満足だったのだろうか、
と思わずにはいられません。

私情を捨てること、夢をあきらめること、
まわりに合わせて生きることが、大人になる、ということなのか?

もしそうだとしたら、ちょっと寂しい、
残念なことといわねばなりません。

もちろん、私自身も同じように、色々あきらめた上で、
今日まで生きてきたのは事実です。

しかし、だからこれで終わっていいと思っているわけでもありません。
生きている限り、なにかできるのではないか、
という思いだけは、今も持っています。

 

*参考文献:
『改訂 雨月物語 現代語訳付き』上田 秋成/著 鵜月 洋/訳
角川ソフィア文庫 2006/7/25

『雨月物語』上田 秋成/著 高田 衛, 稲田 篤信/訳 ちくま学芸文庫
1997/10/1

『雨月物語―現代語訳対照』上田 秋成/著 大輪 靖宏/訳 旺文社文庫
1960/1/1

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本誌では、「私の読書論172- 2023年岩波文庫フェア「名著・名作再発見! 小さな一冊をたのしもう」から 上田秋成『雨月物語』「蛇性の婬」」と題して、今回は全文転載紹介です。

本誌では「蛇性の婬」飲みの紹介となっています。
本文中にも書いていますように、歴史ものの怪異譚全9編からなる短編集です。

中でも男女の仲に関するものとしては、この「蛇性の婬」以外にも、「浅茅が宿」「吉備津の釜」があります。
どちらもなかなかのできで、人間性のおどろおどろしさを描いて秀逸です。

善くも悪くもやはり男女の仲というものが一番おもしろいような気がします。

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
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2023.06.17

『左組通信』復活計画<左利きプチ・アンケート>(23)利き手テストとの一致度は?-週刊ヒッキイ第644号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第644号 【別冊 編集後記】

第644号(No.644) 2023/6/17
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [23]
<左利きプチ・アンケート> 全公開(23)「利き手調査」番外
第46回 利き手テストと意識の一致度は?」

 

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第644号(No.644) 2023/6/17
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [23]
<左利きプチ・アンケート> 全公開(23)「利き手調査」番外
第46回 利き手テストと意識の一致度は?」
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 今回は、<利き手調査アンケート>の番外として、
 利き手テストの結果とご自身の思っている利き手とのあいだに、
 違いがあったかどうかを調べるアンケートで、
 「自己申告版」にあたります。

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [23]
  <左利きプチ・アンケート> 全公開(23)
  「利き手調査」アンケート編・番外
 第46回 利き手テストと意識の一致度は?
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

 

 ●第46回 利き手テストと意識の一致度は?

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

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左利きを考える レフティやすおの左組通信
 Lefty Yasuo's HIDARIGUMI Announcement
 
  <左利きプチ・アンケート>
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<左利きプチ・アンケート>
第46回 利き手テストと意識の一致度は?
(自己申告による利き手別の投票による )

(初出)2007.11.25 (最終)
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<左利きプチ・アンケート>第46回
利き手テストと意識の一致度は?

http://personal-dictionary.com/enq/view/enq.asp?EID=54255
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230614enq46

<左利きプチ・アンケート>第46回 利き手テストと意識の一致度は?

左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』誌上でも
ふれましたように、

第104号(No.104) 2007/10/20「<見かけの利き手>」
「週刊ヒッキイ」創刊二周年100号突破記念放談―その3―
<見かけの利き手>

利き手について研究している科学者の作成した
各種利き手テストの判定結果と、
自分自身が認識している利き手とが一致しない人も、
結構多数いらっしゃるように思います。

 

当アンケートでも何度か利き手テストを紹介しています。

06.9.24 第33回 新版・利き手調査第1回
         ―利き手テスト側性係数を調べる
(前原勝矢/著『右利き・左利きの科学』講談社ブルーバックス
 1989/6/1刊 で紹介されているテスト)

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06.11.26 第35回 新版・利き手調査第2回
         ―エディンバラ利き手調査
(八田武志/著『左ききの神経心理学』医歯薬出版1996刊 による)

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07.1.28 第37回 新版・利き手調査第3回
         ―H.N.きき手テスト
(八田武志/著『左ききの神経心理学』医歯薬出版1996刊 による)

07.3.25 第39回 新版・利き手調査第4回
         ―chapman利き手テスト
(八田武志/著『左ききの神経心理学』医歯薬出版1996刊 による)

07.5.27 第41回 新版・利き手調査第5回
         ―マクマナスの利き手テスト
(クリス・マクマナス/著『非対称の起源―偶然か、必然か』
 大貫昌子/訳 講談社ブルーバックス 2006・原著2002刊 による)

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各テストは、十項目程度の主に片手で行う作業において、
どちらの手を使うかということを問うもので、
それぞれの項目で実際に自分が使う手はどちらであるかを答えて、
その項目数(もしくは点数)で、
「右(手)利き」なり「左(手)利き」なりを判定するものです。

中間的な「両(手)利き」の判定を下すテストもあります。

 

各アンケートの結果をご覧いただいてもわかりますように、
テストの判定結果と、
自分の意識している「利き手」とが一致する人もいます。

しかし、テストの結果による数値的に見た「利き手」の判定と、
自分の考えている―自称している「利き手」とは異なる、
という場合もあります。

あなたの場合はどうでしょうか。

利き手テストの判定結果と自分の意識との一致度は?

 

*投票者の利き手別で選択肢を用意しています。
ご自身でご自分の利き手を右もしくは左と、
どちらか判断した上で投票してください。

*一言言わせて、という方は投票後に表示されます一番下の
「ご意見ボード」をご利用ください。
もっと言わせて、という方は掲示板もご利用ください。
貴方のご意見ご感想をお聞かせください。

 

1 (右利きの投票者)ほぼ一致する
2 (   〃   )まあまあ一致する
3 (   〃   )さほど一致しない
4 (   〃   )全く一致しない
5 (左利きの投票者)ほぼ一致する
6 (   〃   )まあまあ一致する
7 (   〃   )さほど一致しない
8 (   〃   )全く一致しない

 

現在の結果を見る(ご意見ボードはこちら)
________________________________________
●利き手調査テスト関連アンケート
第14回 貴方の利き目は右左どちらですか
第20回 利き手調査1回目―側性係数を調べてみよう
第22回 エディンバラ利き手調査
第23回 利き手調査3回目―H.N.きき手テスト
第24回 利き手調査第4回chapman利き手テスト
第28回 利き足を調べてみよう・チャップマン利き足テスト

(自己申告による利き手別の投票アンケート)
第33回 新版・利き手調査第1回―利き手テスト側性係数を調べる
第35回 新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査
第37回 新版・利き手調査第3回―H.N.きき手テスト
第39回 新版・利き手調査第4回-chapman利き手テスト
第41回 新版・利き手調査第5回 マクマナスの利き手テスト
第49回 新版・利き目は右左どちらですか?

 

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投票結果
実施期間2007.10.28-11.24(4週間・総数=17/R=5:L=13)
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1(右利きの投票者)ほぼ一致する 2
2(   〃   )まあまあ一致す 0
3(   〃   )さほど一致しない 2
4(   〃   )全く一致しない 1
5(左利きの投票者)ほぼ一致する 6
6(   〃   )まあまあ一致す 1
7(   〃   )さほど一致しない 5
8(   〃   )全く一致しない 1

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投票結果 12:02 2007/12/15
(総数=17/R=5:L=13)

1 (右利きの投票者)ほぼ一致する    7
2 (   〃   )まあまあ一致する  2
3 (   〃   )さほど一致しない  3
4 (   〃   )全く一致しない   2
5 (左利きの投票者)ほぼ一致する    7
6 (   〃   )まあまあ一致する  2
7 (   〃   )さほど一致しない  6
8 (   〃   )全く一致しない   1

 

≫何を持って左利き右利きというかは人によって違うんだろう、
 字を書くとか箸を持つとかで決める人も多い、そういう場合は
 右手を使うように指導された人は自分を右利きというんだろう。
 それでテストすると違ってくるというわけだ。
 本当の利き手はそういうもんじゃないってこと。
 覚えたことじゃなくて無意識に出す手だったりするんだなあ。
【右田左太郎│07/12/15 0:02:04】――(転載了解済み 2023.6.13-ly)

 

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投票結果 23:42 2008/09/24
(総数=134/R=66:L=68

1 (右利きの投票者)ほぼ一致する 22
2 (   〃   )まあまあ一致する 12
3 (   〃   )さほど一致しない 16
4 (   〃   )全く一致しない 16
5 (左利きの投票者)ほぼ一致する 20
6 (   〃   )まあまあ一致する 16
7 (   〃   )さほど一致しない 17
8 (   〃   )全く一致しない 15

 

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<左利きプチ・アンケート>第46回 利き手テストと意識の一致度は?
投票結果 17:01 2009/01/22
(総数=162/R=79:L=83

1 (右利きの投票者)ほぼ一致する    24
2 (   〃   )まあまあ一致する  16
3 (   〃   )さほど一致しない  19
4 (   〃   )全く一致しない   20
5 (左利きの投票者)ほぼ一致する    24
6 (   〃   )まあまあ一致する  17
7 (   〃   )さほど一致しない  22
8 (   〃   )全く一致しない   20

 

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投票結果 15:46 2011/12/01
(総数=454/R=235:L=219

1 (右利きの投票者)ほぼ一致する    68
2 (   〃   )まあまあ一致する  49
3 (   〃   )さほど一致しない  53
4 (   〃   )全く一致しない   65
5 (左利きの投票者)ほぼ一致する    59
6 (   〃   )まあまあ一致する  48
7 (   〃   )さほど一致しない  62
8 (   〃   )全く一致しない   50

 

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投票結果 2016.9.19
(総数=488/R=254:L=234

1 (右利きの投票者)ほぼ一致する 73
2 (   〃   )まあまあ一致する 53
3 (   〃   )さほど一致しない 59
4 (   〃   )全く一致しない 69
5 (左利きの投票者)ほぼ一致する 63
6 (   〃   )まあまあ一致する 51
7 (   〃   )さほど一致しない 67
8 (   〃   )全く一致しない 53

 

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<左利きプチ・アンケート>第46回 利き手テストと意識の一致度は?

【最終投票結果】
(総数=530/R=272:L=258
http://personal-dictionary.com/enq/view/view.asp?EID=54255

1 (右利きの投票者)ほぼ一致する 78 ------◎
2 (   〃   )まあまあ一致する 57 --×
3 (   〃   )さほど一致しない 68 ----□
4 (   〃   )全く一致しない 69 -----○

5 (左利きの投票者)ほぼ一致する 74 ------◎
6 (   〃   )まあまあ一致する 52 --×
7 (   〃   )さほど一致しない 73 -----○
8 (   〃   )全く一致しない 59 ---□

≫何を持って左利き右利きというかは人によって違うんだろう、
 字を書くとか箸を持つとかで決める人も多い、そういう場合は
 右手を使うように指導された人は自分を右利きというんだろう。
 それでテストすると違ってくるというわけだ。
 本当の利き手はそういうもんじゃないってこと。
 覚えたことじゃなくて無意識に出す手だったりするんだなあ。
【右田左太郎│07/12/15 0:02:04】――(転載了解済み 2023.6.13-ly)

230614enq46-kekka

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↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ 

 

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2023.6.13(追記)

最終的な結果を見ますと、
最多は「ほぼ一致する」ですが、「一致」「不一致」に大別しますと、
ほぼ同数といってもいい状況です。

で、「右利きの投票者」では、
「ほぼ一致」と「全く一致しない」の両極が多いパターンです。

「左利きの投票者」では、両極というよりは、
「まあ一致する」と「さほど一致しない」と、
不一致度のレベルが少し弱くなっている感じです。

この辺がちょっと違うようで、
何かしら左利きの人の特徴になっているのかもしれません。

このアンケートとは別に、あくまでも私個人の一般的な印象ですが、
「左利きの人」に分類される人たちというのは、
様々なパターンがあるように感じます。

その点、「右利きの人」は比較的一様な標準形のようなものがある、
と感じます。

その辺の違いについて考慮すべき点があると思われます。

 

 ●一般的な利き手に対する認識と研究者のそれとの違い

世間一般では「利き手」といいますと、
「右利きか左利きか」の二者択一のように考えがちです。

「利き手」というのは、字を書くとか箸を使うとか刃物を使うとか、
主に片手で行う動作についてどちらの手を使うか、で決めるものです。

実際に右手使いの人が多数なので、「右利き」が標準とされています。
で、「右利き」以外の人はみな「左利き」と考えられがちです。
せいぜい「私は両利きです」と一部の人が発言する程度。

しかし実際に利き手について研究されている方々の考えでは、
利き手というものは、
各種の利き手テストの結果を、グラフにしますとわかりますように、
右利きから左利きまでその程度の差はあるものの、一続きの連続体で、
スイッチをオン・オフするように、右だ左だと分かれるものではない、
といいます。

利き手テストの結果を、
左端に「強い左利き」を、右端に「強い右利き」をおいて、
その分布をみますと、「J」の字のような曲線を描くといいます。

「J」の字の右端のお玉の柄のような縦棒の部分が
「強い右利き」の人で(私の思うに約半数の人)、
「J」の字の左端の小さな盛り上がりの部分が「強い左利き」
(一割程度か?)、
「J」の字の真ん中のへこんだ底の部分が、
弱い右利きや弱い左利きの人(私のいう中間の人で、四割程度か?)。

「片手利き」ともいうべき、「強い右利き」「強い左利き」の人は
合わせても60%程度ではないか、と思われます。

残りの三分の一以上を占めるであろう、
右利き左利きどちらの要素も幾分かずつ持っている、
中間の人たちの存在が、「左利き」に対する一般の人たちの認識を
複雑なものにしている、といえるのではないでしょうか。

ゆえに、それぞれの個人の意識としての「利き手」と
「利き手テスト」で測られる「利き手」の傾向とは、必ずしも一致せず、
こういう今回のアンケートのような結果が生まれるのではないか、
というのが、このたびの私の見解です。

 ・・・

今回のアンケートでも、結局「右利きの人」と「左利きの人」で、
あまり明確な違いというものは見られなかったように思います。

どのような調べ方をすればいいのか、
もう少し研究する余地があるようです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [23] <左利きプチ・アンケート> 全公開(23)「利き手調査」番外 第46回 利き手テストと意識の一致度は?」と題して、今回も全紹介です。

これで一連の「利き手テスト」に関するアンケートは終了です。

今見返してみますと、初期のものは購読者数も少なく、
結果投票者も少なく、これといった成果もありませんでした。
その後、mixiからの投票者が増えた回もあり、
数値だけはかなりに上ったケースもありました。
きちんと分析できる人間なら、それぞれに意味のあるものにできたかも、
という思いもあります。

またいずれ、改めて「利き手テスト」を扱ったアンケートに
チャレンジする機会があれば、と考えています。

 ・・・

次回からは、<左利きプチ・アンケート>全64本の中から、私が気になったものを紹介してゆく予定です。
読者・閲覧者の皆様も「これを紹介して欲しい」というものがあれば、ぜひご連絡ください。

*参照:『レフティやすおのお茶でっせ』2016.09.21
『左利きを考える-レフティやすおの左組通信』目次―『左組通信』から 「新生活」版

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

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2023.06.15

私の読書論171-渡瀬謙『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』から-楽しい読書344号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書【別冊 編集後記】

2023(令和5)年6月15日号(No.344)
「私の読書論171-渡瀬謙のビジネス書の新刊
『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』から」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2023(令和5)年6月15日号(No.344)
「私の読書論171-渡瀬謙のビジネス書の新刊
『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』から」
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 今回は初の試みで、従来とはちょっとタイプの異なる本から、
 思うところを紹介してみましょう。

 今回取り上げますのは、
 私の左利き仲間で友人で、ビジネス書の書き手で、
 特に内向型の性格で売れずに悩む営業マンの育成を専門とする
 「サイレントセールストレーナー」である、渡瀬謙氏の新刊書です。


渡瀬謙『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』
日本実業出版社 2023/5/26

230529watase-ken-shuukan

 私自身すでにリタイア組ですので、この本の中から、
 営業といったビジネス関係について云々するのではなく、
 最終章の「持続して成長する「モチベーション」の習慣」
 で取り上げられている、人生一般に関わる内容について考えてみたい
 と思います。
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 - 習慣は第二の天性 -

  ~ 営業のノウハウを処世術として人生に活かす ~

  渡瀬謙『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』
(日本実業出版社)から

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』全体の概要

『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』の目次です。

第1章 大きな成果を生む小さな「行動」の習慣
第2章 迷いを解消する「判断」の習慣
第3章 無意識に言っている「口グセ」の習慣
第4章 売れる営業の「思考」の習慣
第5章 オンライン時代に有効な「コミュニケーション」の習慣
第6章 持続して成長する「モチベーション」の習慣

 ・・・

2017.6.29 発売の
『トップセールスが絶対言わない営業の言葉』

の姉妹編といいますか、続編といいますか。

参考に、そちらの目次は↓

--
はじめに 売れる営業と売れない営業を分けるのは「言葉」だった!
第1章 意外に重要な挨拶の言葉
第2章 相手とのトークがはずむ言葉
第3章 ニーズを探る絶妙なヒアリング
第4章 相手が身を乗り出して聞く説明
第5章 押さないクロージング
第6章 売れる営業マンが重視している言葉
おわりに 営業力は一生ものの財産
--

 ・・・

さて、ビジネス書としての本書は、
目次の見出しでだいたいの方向は、ご理解できるとかと思います。

著者自身の紹介文は――

《営業がついやってしまいがちなことなど、
 無意識の行動習慣にフォーカスしました。
 営業に慣れてきた人ほど読んで欲しい内容です。

 これらはすべてNG行動です↓
 ・断られたら残念そうな顔をする
 ・安易な約束をしてしまう
 ・すぐに値引きで対応する
 ・売れたらそれでOKとする

 自分の行動習慣を振り返ってみることで、
 営業の精度があがれば幸いです。》

 

出版社の紹介文は――

--
■売れている人の"売れる理由"は「行動習慣」にあり

「売上がなかなか伸びない」
「担当先から、いまいち信頼を得られない」
「いつも新規開拓に追い回されている」

売上が伸びず、営業マンとしての成長も芳しくない人の原因は
じつは、普段、何気なくやっている「習慣」にあります。

売れている人は「これをやっていたら売れない」ことを絶対にしません。
売れるコツやトークをどんなに駆使しても、やってはいけない行動ひとつで
努力が無駄になってしまうことが多いのです。

そこで本書では、「営業の現場でついやってしまいがちだけれど、
売れている人は絶対にやらない行動」を×○の具体例を挙げて
ていねいに解説します。

×「少しの遅刻なら許されると思っている」
 〇「絶対に遅刻しない行動をとる」
×「売れたらそれでOKとしてしまう」
 〇「売れたときこそ振り返る」
×「とりあえず答えることを優先する」
 〇「知らないことは『知らない』と言う」
×「売れないと達成感を得られない」
 〇「売上以外の達成ポイントがある」

・これから営業になる人
・営業歴1~3年目の人
・若手を指導するリーダー

に役立つ、トップセールスに変わる行動習慣が満載です!
--

以上、営業関係の内容紹介はここまで。
営業関係の人は一度は読んでみてもいい本でしょう。

 

 ●第6章 持続して成長する「モチベーション」の習慣

ここでは、最終第6章の
「持続して成長する「モチベーション」の習慣」から
営業以外の面――人生の一般、処世術的な面から見て、
気になる部分を取り上げていこう、と思います。

7つの項目が挙げられています。

42.「売ること」だけを目標としない
43.「やらなきゃいけない」と思わない
44.まわりと自分を比較しない
45.一人で解決しようとしない
46.ストレスの芽を成長させない
47.無理にやる気を起こそうとしない
48.目先の売上にこだわらない

(番号は、第一章からの通し番号)

230529watase-ken-shuukanmokuji

以下各項目について見てゆきます。

 ・・・

■42.「売ること」だけを目標としない

《日々前進している実感を持つことが大切》といい、
売ること以外の目標を持て、といいます。

1.「自分の成長」――能力や経験値を高める
2.「お客さまから信頼されること」――まずは信頼を得る努力を

お客様に限らず、人から信頼される行動をとるようにすること。

 

■43.「やらなきゃいけない」と思わない

人からやらされることは、単なる作業的になりがちなので、
やらされるのではなく、自分から自主的に行動するということ。

《仕事は自分の成長だと思っている》と。

 

■44.まわりと自分を比較しない

まわりの人と比較すると、どうしてもマイナス面に目が行くので、
自分のよいところが見えなくなる。
だから《比較すべきは過去の自分》と。

過去の自分との比較で言いますと、

《昨日はできなかったことが、今日はできている!》

という例があります。

「老化」というのはこの逆で、昨日できたことが今日はできない、
といった現象が起きることです。

しかし、そういうマイナスばかりではありません。

例えば私の場合、ミニキーボードをちょっと練習していますと、
昔は指使いの方法など知らず、一本指でしかできなかったのですが、
一応、たどたどしくても
片手でドレミファソラシドが弾けるようになりました。

昨日まではできなかったことができるようになった、わけです。
年を取ってもそういう風に進歩・成長することもあります。

 

■45.一人で解決しようとしない

《すべてを一人でやろうとすると、
 自分を追い込んでしまうことにもなりかねません。》

そこで、
《「一人で解決する」という習慣を見直す》ことが大事だといいます。

ただ、自分の責任逃れというのではなく、
《「相手を成長させる」という思考》にたって考えれば、
自信を持って仕事を依頼できる。
WIN×WINの関係になれる、と。

 

芸能人の自殺(自死)事件が起きますと、
その影響を受けて一般の人の自殺が増える、といわれます。

そんなとき、悩みを一人で抱え込まないように、とアドバイスされます。

人生においては、何でも一人で抱え込まない、ということが大事です。
昔から「案ずるより産むが易し」ということわざがあります。

自分では大変なことに思えても、
人から見れば実はたいしたことではない、というケースもあるものです。

時には人に頼る、という姿勢も必要です。

 

■46.ストレスの芽を成長させない

《気づかないうちにストレスは蓄積している》といいます。
人が生きていく内では何事においてもそういうものです。

そこで、《自分なりのストレス解消法を習慣化する》。

《あなたが我慢強いタイプなら、
 定期的にストレスを解消する行動を習慣化した方がいいでしょう》と。

これは正論でしょう。
私も我慢強い方ですので、逆に大爆発するときがあります。
まあ、何年かに一度あるかないかですけれど、ね。

私はかつて糖尿病でした。
あれはストレスが原因で発症する、きっかけになるそうです。

定期的にガス抜きといいますか、
自覚症状が出る前に解消する工夫が必要でしょう。

 

■47.無理にやる気を起こそうとしない

《強制されたやる気は続かない》といいます。

《営業は、売れるルートを見つけるゲーム》だといい、
仕事をゲームのように楽しむことで、モチべーションも上がるし、
自然とやる気も湧いてくる、と。

どんな仕事であれ、作業であれ、なんであれ、同じことです。
自分から自然と楽しむ気持ちになれたら、
どんなことであっても気楽に、かつ前向きに取り組めるものです。

そうすると、不思議なもので、結果も付いてくるものなんですね。

 

■48.目先の売上にこだわらない

《売上目標の先に焦点を当てる》といい、
《売上以外の目的を持っている》といい、
《「営業力」という一生ものの財産を身につけよう》といいます。

何事もそうなんですが、目先の何かにこだわるより、
もっと長い目で将来を見据えて、今何をすべきかと、
今この瞬間を大切に生きるということが大事だ、と先人はいいます。

まさにその通りで、自分の力をつけるべく、日常を大切にする、
若い頃の仕事というものは、挑戦です。

私も本屋で働いていた時、そうでした。
自分の担当を得たら、やれる範囲でではありますが、
徹底的にチャレンジしてみる、
将来自分で店を持てるかどうかはわかりませんが、
現場の仕事はやれることを色々とやってみました。
店を持つことはできませんでしたが、
結果として店の売り上げを毎年上げ続けていました。

人生というものはそういうものだと思います。
目先にこだわらず、とにかくあれこれチャレンジしてみる、
ということが大事です。

 

 ●本書と習慣について

本書を読む意味はどこにあるか――
現役のセールスパーソンは営業のあれこれを知ることも大事ですが、
本当は、よりよい生き方を知ることが大事なのです

人生の先輩の言葉から、何を知るか、といいますと、
結局は、そういうことなのです。

こんなことをいいますと、傲慢とかいわれそうですが、
学ぶ人は何からでも学ぶものなのです。

 ・・・

「習慣は第二の天性」といわれます。
日々繰り返し身につけた習慣は、
生まれつきの性質と変わらないようになる、というわけです。

一度よい習慣を身につけますと、一生の宝物になります。

逆に悪い習慣を身につけてしまうと、
どんどん人生がまずいものになってしまいます。

糖尿病など、生活習慣病といわれるものがその代表です。

よい習慣はよい人生を作ります。
よい習慣を身につけられるように、
気を付けて毎日を過ごしてゆきましょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「私の読書論171-渡瀬謙のビジネス書の新刊『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』から」と題して、今回は全文転載紹介です。

「習慣は第二の天性」ということわざがあります。
その通りで、身につけた習慣は、生まれつきの性質の如く、一生の宝物となります。
よい習慣を身につければ、大いにプラスになります。
そういうよい習慣とはどういうものか、そのいったんをこの本の営業のノウハウから、処世術として学ぶことができます。
それを人生に活かすことで、よい人生を歩むことができるのではないでしょうか。

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

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2023.06.03

楽器における左利きの世界(13)キーボード演奏での指使い-週刊ヒッキイ第643号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第643号 【別冊 編集後記】

第643号(No.643) 2023/6/3
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(13)キーボード演奏での指使い」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第643号(No.643) 2023/6/3
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(13)キーボード演奏での指使い」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 前回は、最近始めた、初心者・独学者向けのピアノ練習や
 楽譜の読み方など音楽の基礎的なお勉強に関する
 YouTubeのピアノ演奏の動画鑑賞についての感想として、
 「やっぱり現状のピアノは右利き向けなんだ」と思ったことなど
 ダラダラと書いてみました。

 今回は、その続きになります。

 図書館で見つけた

 『初心者の為のキーボード講座 ゼロから始められるあんしん入門書』
 (自由現代社 2022.8.30)

230602keyboaud-kouza 

 を読んでちょっと試してみたこと、思ったことなど、
 つれづれなるままに書いてみましょう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―

 楽器における左利きの世界 (13)
  ◆ キーボード演奏での指使い ◆
   ~ 「ピアノってやっぱり右利き用なんだ!」の巻・続き ~  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●指使い

『初心者の為のキーボード講座』でもそうでしたが、
前回紹介しました『まり先生のかんたんピアノレッスン』でも、
指使いについて説明されています。

両手の指について、指番号というものが付されていて、
親指から順に小指まで、1番から5番まで。

右手も左手も同じで、親指が1番で小指が5番です。

 

――(左手)――― ―――(右手)――

5|4|3|2|1 1|2|3|4|5 

小|薬|中|人|親 親|人|中|薬|小
指|指|指|差|指 指|差|指|指|指
      指     指

 

 ●「ドレミファソラシド」を弾いてみる――右手

で、「ドレミファソラシド」を弾いてみる場合の指使いというのが、

右手の場合――「真ん中のド」から右側(高音部)へ。

ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド
1・2・3・▼1・2・3・4・5
親・人・中・▼親・人・中・薬・小

▼の時に、親指を中指の下をくぐらせるのだそうです。
そうして、ファ以下を親指以下の指で弾くとなめらかに弾ける、と。

<指くぐり>という技を使います。

 

逆に、「ドシラソファミレド」と上から降りてくるときは、

ド・シ・ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ド
5・4・3・2・1・▲3・2・1
小・薬・中・人・親・▲中・薬・小

▲の部分で、<指くぐり>ならぬ<指ごえ>なる技を使うのです。

中指で親指を越えるのですね。
こうして滑らかに演奏するそうです。

230602righthand

(画像:『初心者の為のキーボード講座』「第2章 メロディを弾こう」から<指使い>右手の図)

 

 

 ●「ドレミファソラシド」を弾いてみる――左手

次は、左手の場合――「真ん中のド」より1オクターブ下の「ド」から
上に「真ん中のド」まで。

ド・レ・ミ・ファ・ソ・ ラ・シ・ド
5・4・3・2 ・1・▲3・2・1
小・薬・中・人 ・親・▲中・薬・小

右手の場合とは逆で、「ソ」のあと<指ごえ>で、
「ラ・シ・ド」は、「中・薬・小」と滑らかに続けて弾く。

 

「ドシラソファミレド」と上から降りてくるときは、

ド・シ・ラ・ ソ・ファ・ミ・レ・ド
1・2・3・▼1・2・3・4・5
親・人・中・▼親・人・中・薬・小

「ラ」のあと<指くぐり>で、「ソ・ファ・ミ・レ・ド」と親指から
滑らかに続けて弾きます。

230602lefthand

(画像:『初心者の為のキーボード講座』「第2章 メロディを弾こう」から<指使い>左手の図)

 

「真ん中のド」といいましても、実際には真ん中やや左寄りの「ド」で、
ここからの一オクターブ分の白鍵8つ分が
キーボード全体のほぼ真ん中の位置になっているようです。

そして、この真ん中の一オクターブからの展開が右手で、
ここから一オクターブ下のドからのポジションが、
左手の持ち場となっているのです。

右手と左手では、
「真ん中のド」をはさんで右側と左側に持ち場が分かれる、
ということのようです。

 

 ●大譜表

『初心者の為のキーボード講座』の「第2章 メロディを弾こう」に、
「大譜表」という項目があり、

 《鍵盤楽器は音域が広いため、
  ト音記号(右手)とヘ音記号(左手)が上下二段になった
  大譜表が通常用いられます。
  中央のドから右手は高い音へ、左手は低い音へ白鍵の音を並べると
  下のようになります。
  五線に収まらない高い音や低い音は加線が追加されていきます。》

(ここでは図を示すことができませんので、言葉で書いておきます。)

右手:上段:ト音記号の五線譜の下にある一つ目の加線が「真ん中のド」
左手:下段:ヘ音記号の五線譜の上にある一つ目の加線が「真ん中のド」

230602daifuhyou

(画像:『初心者の為のキーボード講座』「第2章 メロディを弾こう」から<大譜表>の図)

 

 ●鍵盤楽器の音階配置や演奏の指使いについて

今回の「指使い」は、知ってる人は「なんだ、こんなこと!」
という感じでしょうけれど、
私のようにまったくの素人――初心者には、
「なるほど、よく考えたものだ」と関心するばかりの内容でした。

「よく考えたものだ」とはいうものの、これはやはり右利きの人が――
左手よりも右手の方が使いやすい右利きの人が、
考えに考え抜いた上での標準としての、音階の鍵盤配置であったり、
演奏のための指使いであったり――するのですよ、やっぱり! これは。

もし「強度の左利き」の私が考えるなら、
当然音階の配置は、「左手側が高音部」で「右手側が低音部」で、
「真ん中のド」も「やや右寄り」に位置して、
左手がより動かしやすい音階の配置にして、
「メロディは左手で演奏」し、「伴奏は右手が担当」して付いてくる、
というスタイルになるでしょう。

 

 ●音楽の才能と左利き

以前から、音楽能力には利き手による違いがあり、左利きの方が優れる、
といわれているといいます。

八田武志さんの著書『左対右 きき手大研究』(DOJIN文庫 2022)の
「第1章 優れる左きき」に「音楽の才能と左利き」という項目があり、
プロの音楽家や音楽大学の学生を対称とした研究が紹介されています。

この研究では全体としては、左利きの人の割合は高くなかったそうです。
しかし、専門とする楽器との関係で特徴がある、といいます。

 《オルガンやピアノ、ハープなどのように
  左右の手が独立した運動供応を必要とする楽器の専門家には
  両手ききの傾向が強いが、
  ヴァイオリンやフルートなどのように、
  おもに左右の手が統合的な動作をする楽器の専門家は
  両手ききの傾向が弱かった。》pp.38-39

 

左右の手で別々の音を奏でるピアノやハープのような楽器では、
両手がある程度器用に動かせる<両手利き>傾向の人が多い。

一方、
左右の手が別々の動作(弦を押さえる、弦を弾く等)――を通して、
一つの音を演奏する、ギターやヴァイオリンのような楽器では、
両手が器用に使える両手利きの傾向の人は少なく、
一般的な片手利きの傾向の人が多い、というのでしょう。

ということは、
ギターやヴァイオリン、あるいはフルートなどの演奏者は、
片手利き傾向の強い人であればあるほど、
「自分の利き手を活かせる」楽器が必要になる、ということでは?

現実に、ギターでは、多くの左利きの演奏者がいます。
右用の楽器だけではなく、左用の楽器も製作販売されています。

他の楽器でもこれからはもっと多く、
左利き対応の楽器が求められるようになってゆくのではないか、
と思われます。

どうでしょうか。

*参照:
八田武志『左対右 きき手大研究』(DOJIN文庫 2022/5/16)

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(画像:八田武志・著『左対右 きき手大研究』の増補文庫版と元版のDOUJIN選書版)

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本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(13)キーボード演奏での指使い」と題して、今回も全紹介です。

前回の「「ピアノってやっぱり右利き用なんだ!」の巻・続き」として、YouTubeの動画や『初心者の為のキーボード講座 ゼロから始められるあんしん入門書』(自由現代社 2022.8.30)で学んだ、キーボード演奏時の指使いについての紹介と、私なりに考えたことを書いてみました。

「よくできた楽器だ」と思う、反面やっぱり右利き用にこしらえられたものなんだなん、と実感してしまいます。

なんとしても「左右反転楽器」が欲しいものだ、と思ってしまいます。

 ・・・

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