2月10日〈左利きグッズの日〉―左利き対応楽器を普及させよう!
2月10日は〈左利きグッズの日〉です。
2月10日〈左利きグッズの日〉の由来につきましては、昨年のこちら↓の記事をご覧いただくとして、今年は本来の意義、左利きグッズの普及に関して書いてみます。
『レフティやすおのお茶でっせ』2021.2.8
〈日本版左利きの日〉から20年、2月10日は〈左利きグッズの日〉
前回の「2月10日〈左利きグッズの日〉を前にTBSテレビ【新・情報7daysニュースキャスター】で左利き情報」の末尾で、今年の期待として
《「心の栄養」としての芸術の世界等における左利き対応の道具、音楽でいえば楽器における左利き対応品の普及です。》と書きました。
「なぜ楽器の左利き用なのか?」の理由について書いておこうと思います。
・・・
昨今では、かなりの左利きグッズ(左手・左利き対応の道具類)が普及してきました。
ハサミ等の「生活必需品」はいってみれば「身体(からだ)」の一部、「身体(からだ)」の延長、「身体(からだ)」を手助けするものです。
言い換えれば「身体(からだ)の栄養」のようなものだと思うのです。
そういう生活必需品に関しては、左手・左利き対応の道具類は、かなり普及してきました。
ただし、コンビニで気軽に手に入るというところまでは行きません。
また、機能や色・デザインなどの選択肢も限られてはいます。
それでも、ある程度の規模のお店に行けば、とりあえず何かしらの必要最小限の左手・左利き用品が手に入る状況になってきました。
一方で、「贅沢品」といいますか「嗜好品」といいますか、「娯楽や芸術のための道具類」――楽器やカメラ等の道具・器具類では、全くといっていいほど左手・左利き用品が見当たりません。
生活必需品的なものはいってみれば、「身体(からだ)」の延長、一部といえます。
道具類は、生活を便利にする、豊かにするという意味では「身体(からだ)の栄養」的な「食べ物」にあたるとはいえないでしょうか。
それに対して嗜好品的なものは、心を豊かにする「心(魂・精神)の栄養」という意味での「食べ物」でしょう。
今、左利きの人たちは、「身体(からだ)の栄養」としての「食べ物」をやっと手に入れた状況です。
これからは「心(魂・精神)の栄養」としての「食べ物」、楽器やカメラといった「芸術」や「娯楽」に関するような道具類を必要とするのではないでしょうか。
楽器でいいますと、左利きに対応した製品といえば、ギターの類いのみ、という状況です。
それも「谷口楽器」のようなレフティー(左利き)ギター専門店をのぞけば、どこでも置いているというものでもなさそうです。
左利き用のバイオリンも一部売られているようですが、大きな店なら置いているというわけではありません。
ましてや左利き用のピアノなど売っていません。
子供が小学校で必需品のようになっている鍵盤ハーモニカの左用もありません。
過去に何度も私のサイトに相談のメールが来たりしたものでした。
「左利き用の鍵盤ハーモニカはありますか?」と。
その都度「残念ながらありません」と答えるしかありませんでした。
・・・
「楽器は両手を使うから利き手は関係ない」という人もいます。
(一眼のカメラなども。)
しかしそれは違うと思います。
もし本当にそのとおりなら、どうして楽器はみな右利き用にできているのでしょうか。
なぜ左右半々ではないのでしょうか。
楽器がみな右利き対応のものになっているのは、なぜか?
工場で機械で大量生産するから、という理由を考える人もいるかもしれませんが、それ以前の時代から右利き用が標準だったのではないでしょうか。
理由は簡単です。
「右利きの人は右手で弾きたいから」。
そして「人類の大部分は右利きだったから」です。
強度の左利きである私の持論は、「利き手は心につながっている」です。
「心の栄養」となる音楽を演奏するための道具である「楽器」は、やはり「利き手で弾きたい」ものです。
右利きの人は右手で、左利きの人は左手で。
両手を使うといいましても、役割が違うのです。
最初に音を出すのは右手(右利きの人の利き手)です。
音を出さなければ楽器ではありません。
利き手でない方の手は、単に音の調整のために使うだけです。
利き手で音を出し、非利き手で調整するのです。
そのため、楽器はみな右利き用になっているのです。
・・・
そこで、今年の「左利きグッズの日」の目標は、左利き対応の楽器の普及です。
┏━━━━━━━━━━━━━┓
♪(ギターだけでなく)♪
#左利き対応楽器
(#○○)が欲しい!
┗━━━━━━━━━━━━━┛
(「○○」には、ご自分の欲しい楽器名を入れましょう。)
拡散希望です!
*『レフティやすおのお茶でっせ』過去の2月10日「左利きグッズの日」の記事:
・2008.12.28
2月10日は左利きグッズの日、日本記念日協会で認定される
・2009.2.10
今日2月10日は“左利きグッズの日”
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2月10日は「左利きグッズの日」ですが…メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」298号告知
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2月10日「左利きグッズの日」記念<LYGP>第6回2012:メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」299号予告
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2月10日は改称7年目の〈左利きグッズの日〉
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2月10日は左利きグッズの日
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2月10日〈左利きグッズの日〉をまえに左来人(Right Hidari)『左利きあるある 右利きないない』を買う読む
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2月10日は「左利きグッズの日」―に思うこと (新生活版)2月10日は「左利きグッズの日」―に思うこと
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2020年2月10日は令和初の〈左利きグッズの日〉-文末に嬉しい情報あり
(新生活版)2020年2月10日は令和初の〈左利きグッズの日〉-文末に嬉しい情報あり
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〈日本版左利きの日〉から20年、2月10日は〈左利きグッズの日〉
(新生活版)〈日本版左利きの日〉から20年、2月10日は〈左利きグッズの日〉
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2月10日左利きグッズの日
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