2022年新春左利き放談――左右平等の理想型とは-週刊ヒッキイ第610号
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第610号 別冊編集後記
第610号(No.610) 2022/1/1
「2022年新春左利き放談――左右平等の理想型とは」
明けましておめでとうございます
本年もよろしくご愛顧のほどお願いいたします。
昨年は、4月からぎっくり腰になり、腰痛と左足痛となり、
8月に治ったと思うと、
10月にはまたまた加齢から来る体調不良となり、
年末にはまたまた腰痛が再発、今回は比較的軽症で助かりましたが、
お医者さん通いは継続中。
さいわいメルマガに穴を開けることはなかったのですが、
内容的にはどうだったのか、なんともいえません。
今年は、健康に留意して一年を過ごし、
メルマガの内容も充実したものにしたいと思います。
2022(令和4)年 元旦
レフティやすお <(_ _)>
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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン
右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第610号(No.610) 2022/1/1
「2022年新春左利き放談――左右平等の理想型とは」
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2022(令和4)年は、1月1日からのスタート。
なかなかないことでしょう。
幸先のよい一年になりますように!
本年第一号は、例の如く、新春放談です。
《右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざ》す
弊誌ですが、
今回は、私の考える理想の左右平等社会について考えてみました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
――2022年新春左利き放談――
左右平等の理想型とは~?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●右手書字例のみの教科書――左手・左利き差別の典型
昨年末発行の最終号
第609号(No.609) 2021/12/18
「2021(令和3)年書き残した左利きの話題」
で、教科書に左手書字例がほとんど掲載されていない
という現実について書きました。
世間一般では、
子供向けの民間の教育関係の会社のテキスト類には左手例が掲載され、
大人向けの文字練習帳にも左利き(左手書き)対応のものが
出版されているにもかかわらず、です。
左手・左利き差別の典型といえるのではないか、と考えています。
左右平等の社会を実現するのが、私の願いですが、
まだまだ遠い道のりのようです。
それでは、左右平等社会の指標となるのは、何でしょうか。
●左右平等社会の指標は楽器
私の思うところの、左右平等社会を表す指標は、楽器です。
現状、楽器類で左利き対応商品が発売されているのは、
ギターぐらいでしょう。
楽器というものは、一部の人をのぞけば、
あくまでも嗜好品、あるいは贅沢品といえるでしょう。
音楽という者は、一部宗教や政治(軍隊など)との絡みはありますが、
基本的には芸術であり、娯楽です。
楽器とはそういう芸術もしくは娯楽のための道具といえます。
と考えますと、
それは、生活必需品とは言いがたいもの、ではないでしょうか。
いわゆるエンゲル係数から外れたものといいますか、
エンゲル係数を引き下げる要素の一つといえるでしょう。
そういう嗜好品・贅沢品において、左右の商品が対等に作られ、
ごくふつうに自由に手に取れるようになれば、
それこそが、左右平等社会の証であるように思えるのです。
生活必需品――例えば、ハサミのような道具――が、
左右両方、同じように自由に手に入るという状況は、
社会における左右平等という観点においては、
必要最低限のレベルでしょう。
一方、そういう生活必需品ではない道具において、
左右の商品が同じように自由に手に入るという状況は、
かなり高いレベルの左右平等の状況といえるのではないでしょうか。
楽器の演奏というものは、心の表現である、と考えます。
芸術であり、心の表現でしょう。
そういう分野でこそ、左右平等の指標になるように思います。
●利き手演奏こそ心の表現
「利き手は心につながっている」というのが、私の持論です。
以前、AKB48・Team8の左利きの佐藤栞さんが、コンサートの動画で
エア・バイオリンの演奏で左弾きしていたのを見たことがあります。
*参照:『レフティやすおのお茶でっせ』2018.5.13
左利きのAKB48Team8佐藤栞がエア・バイオリン演奏で左弾き
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2018/05/akb48team8-7166.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/6565f75f980e88d16ae21f70a9fc64e8
エア演奏というのは、
まさにその人の利き手・利き腕があらわになるのではないでしょうか。
左利きの人がエア演奏するときは、きっとそうなるものでしょう。
実際に楽器演奏が身についている人は別にして、
その楽器の演奏経験のない人なら、自然に左演奏になるものです。
私も、学校の音楽の授業でギターをやったことがありますが、
ほんの少しだけだったので、
エア演奏は、左手で弾く形になります。
心につながっている利き手で演奏するとき、
演奏者も気持ちが乗るでしょうし、
それが演奏にも表現されていくのではないでしょうか。
●心を表現する最善の方法――利き手演奏
音を楽しむと書くのが「音楽」です。
心につながっている利き手による演奏こそが、
心を表現する最善の方法でしょう。
そのためには、利き手に対応した楽器が必要になります。
現状で左右どちらの手でも演奏できる利き手対応した楽器といえば、
ギター類ぐらいでしょう。
ごく一部ですが、左利き対応のバイオリンが発売されているようです。
他には、これというものは見つけられません。
楽器のなかでいちばんの大物なのが、ピアノではないでしょう。
ここで左利き対応ピアノが誕生すれば、
たいていの楽器は実現しそうに思います。
昔海外で、左利き対応のピアノを作ったという人がいました。
それが標準化すれば、大いに時代は変わるように思います。
*参照:
(弊誌)
第512号(No.512) 2018/2/17「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(19) 楽器編(1)バイオリン」
『レフティやすおのお茶でっせ』2018.3.1
左利きメルマガ2月発行分-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
第511,512号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2018/03/2--hikkii511512.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/5e757247592eed9318a7821b732c7fd8
第518号(No.518) 2018/5/19「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(22) 楽器編(4)鍵盤ハーモニカ・前編」
2018.5.31
右用と左用の違い(22)楽器編(4)鍵盤ハーモニカ前編
-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第518号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2018/05/224--hikkii518-.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/ddecc3f95636678823caef199386f870
第520号(No.520) 2018/6/16「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(23) 楽器編(5)鍵盤ハーモニカ・後編」
2018.7.3
右用と左用の違い(23)楽器編(5)鍵盤ハーモニカ後編-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第520号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2018/07/235--hikkii520-.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/22e3e19673402f8e9eabdf6a0e5e647e
2012.3.10
左利き用ピアノは実在した! | アンモナイトは傷つかない
https://plaza.rakuten.co.jp/shellless/diary/201203100000/
Christopher Seed - Left handed piano
http://www.anythingleft-handed.co.uk/christopher-seed.html
(YouTube)
The World's First Left-Handed Piano:
Christopher Seed plays Chopin
https://youtu.be/cowjrSTHKTw
●ピアノにおける利き手の演奏の違い
今は小学校では子供たちがみな演奏する楽器として、
鍵盤ハーモニカが多く使われています。
しかしこれは、
まさに右手・右利きの人に対応したものになっています。
これは、のちにピアノ演奏に発展できる
という理由で正当化されているように思います。
しかし、一般の人たちの理解として、
ピアノ演奏が基本的に右利き用だということを認識している人は、
少ないのではないか、と考えています。
「FUKUON 福田音楽教室」のピアノ講師、福田りえさんによりますと、
2011.4.11
右利き・左利き!ピアノを弾く上での利き手による影響と練習法♪
http://magic-piano.jugem.jp/?eid=34
「利き手によるピアノを弾く上での影響は?」の稿で、
《利き手の方がそうではない方よりも自由に動かせるわけですから、
得手・不得手が生じることは自然なことなんですね。》
で、
《ピアノにおける右利きの利点は、
メロディーラインを豊かに弾きこなせること。》
そして
《左利きの利点は、伴奏部分を力強く弾けること。》
さらに、
《それぞれその逆は苦手なこととなります。》
といいます。
しかし、いくら力強い伴奏でも、
それだけでは人を感動させるのは難しいでしょう。
逆に、伴奏がなくても、豊かなメロディーラインだけでも、
人を感動させられるのではないでしょうか。
少なくとも人の気を惹く力では、伴奏よりもメロディーでしょう。
ということは、右利きの方が圧倒的に有利だということでは?
で、
《利き手じゃない方を利き手の倍練習する》
といい、
《特に利き手の方の音が大きくなりがちなので、
左右の音量には気をつけながら練習してみましょう。》
そして、
《両手の音量バランスを取りながら弾けるようになったら、
次なるステップは情感を込めてピアノを弾くことを目指してね♪》
という〆の言葉です。
「情感を込めて弾く」ということですが、
それには、やはり心につながっている利き手で
メロディーラインを弾く方がすんなりいくのではないか、
という気がします。
ということで、左利き用のピアノを作ってほしいものです。
アコースティック・ピアノの左利き版を作るのは、
難しいかもしれませんが、
電子版なら配線を変えるだけでできるという気がします。
ぜひ、どちらのメーカーさんで製作してほしいものです。
●今年は楽器の分野でも左右平等作戦を!
これだけ日用必需品では左利き対応が進んできた現状でも、
楽器に関してはまだまだ進んでいないように思います。
今年は、この分野でも左右平等計画を進めていきたい、
と考えています。
ご協力、よろしく!
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「★600号までの道のり」 今回はお休みです。
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本誌では、「2022年新春左利き放談――左右平等の理想型とは」と題して、今回も全紹介です。
新年最初の発行が、1月1日になるのもめずらしいことですね。
今年も2022年第一号は新春放談ということで、左右平等社会について考えてみました。
左利きに対する理解が進むにつれて、左手・左利き用の道具類も増えてきました。
左右平等の社会に少しずつですが、近づく傾向にあります。
そんななかで、いちばん遅れているのでは、と思われる分野が楽器です。
そんな楽器について書いてみました。
やはり、いちばん実現させたい左利き対応楽器は、ピアノではないでしょうか。
・・・
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