« June 2021 | Main | August 2021 »

2021.07.31

新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(1)-「楽しい読書」第299号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書
-299号【別冊 編集後記】

2021(令和3)年7月31日号(No.299)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(1)準古典」

 

------------------------------------------------------------------
◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
------------------------------------------------------------------
2021(令和3)年7月31日号(No.299)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(1)準古典」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 今年も毎夏恒例の新潮・角川・集英社の
 <夏の文庫>フェア2021から――。

新潮文庫の100冊 2021
https://100satsu.com/

角川文庫 カドフェス2021 | カドブン
https://kadobun.jp/special/kadofes/

集英社文庫 ナツイチ2021
http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi/
(よまにゃチャンネル)
http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi/yomanyachannel/

2107223

(画像:新潮文庫の100冊 角川文庫カドフェス 集英社文庫ナツイチ 新潮・角川・集英社三社の夏の文庫フェア・パンフレット)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ◆ 2021テーマ「準古典」+「新顔作家」 ◆
  新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(1)
  「準古典」から――新潮文庫『さぶ』、角川文庫『走れメロス』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

昨年から読書量が減っています。
50代から16年続いていた年間100冊超の読書量が
昨年、急減。

一つはコロナ禍に伴う図書館休館があり、
根本的にはやはりコロナ禍によるコロナ不安症といいますか、
精神的に不安定であったという事実があります。

以前から体力的にか精神的にか、読書量が落ちる傾向にありました。
しかし、それでもなんとか100の大台は維持してきたのです。

それが、完全に崩れたのが、昨年3月以降です。
で、それが今年も続いています。

というわけで、今回もかなり苦戦しました。
そこで今回は……。

まあ昨年と似ていますが、今年のテーマとしましては、
「準古典」+「新顔作家」で行こうと思います。

 

 ●準古典作品とは

まず最初は、
過去に一度読んでいる作品を何十年ぶりかに読んでみよう、
という試みです。

候補としましては、
古典というより準古典というべきものを選んでみよう、と思います。

古典はかなり読んできましたから。

 

「準古典」作品について――

私が言う「古典」とは、
 何世代にもわたって読み継がれてきた名作・名著
をいいます。

まずは100年程度読み継がれているものを「古典」と呼びたい
と思います。

昔は「一世代20年」として、
100年で5世代を超えて読み継がれている作品。
今では寿命も伸びていますので、「一世代25年」として、
同じく100年ですが、4世代以上読み継がれている作品、
としておきましょう。

そういう作品に近づける――少なくともその半分の50年ぐらいは
読み継がれている名作・名著を、「準古典」と呼ぶことにします。
単純にいえば、1970年以前といってでしょうか。
(正確に刊行年を調べるというほどではないので、
 その辺は1970年代のものも含むアバウトで行こうと思います。)

 

 ●今年の私の候補作

今回の新潮・角川・集英社3社のパンフレットを
パラパラ見てみますと、
そういう準古典に当たりそうな作品で、
私の興味を惹くものとしてこんな本がありました。

【新潮文庫の100冊 2021】

異邦人(カミュ)/インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―
(H・P・ラヴクラフト)/江戸川乱歩名作選(江戸川乱歩)/
金閣寺(三島由紀夫)/新編 銀河鉄道の夜(宮沢賢治)/
蜘蛛の糸・杜子春(芥川龍之介)/黒い雨(井伏鱒二)/
こころ(夏目漱石)/さぶ(山本周五郎)/塩狩峠(三浦綾子)/
シャーロック・ホームズの冒険(コナン・ドイル)/
車輪の下(ヘッセ)/春琴抄(谷崎潤一郎)/砂の女(安部公房)/
沈黙(遠藤周作)/月と六ペンス(サマセット・モーム)/
罪と罰〔上下〕(ドストエフスキー)/人間失格(太宰治)/
ハムレット(ウィリアム・シェイクスピア)/
不思議の国のアリス(ルイス・キャロル)/変身(フランツ・カフカ)/
星の王子さま(サン=テグジュペリ)/妄想銀行(星新一)/
燃えよ剣〔上下〕(司馬遼太郎)/雪国(川端康成)/
檸檬(梶井基次郎)/老人と海(ヘミングウェイ)

【カドフェス】

蜘蛛の糸・地獄変、藪の中・将軍(芥川龍之介)/
D坂の殺人事件(江戸川乱歩)/檸檬(梶井基次郎)/
日本沈没(上下)(小松左京)/不連続殺人事件(坂口安吾)
論語と算盤(渋沢栄一)/走れメロス、人間失格(太宰治)/
時をかける少女(筒井康隆)/文字禍・牛人(中島敦)/
こころ、坊ちゃん(夏目漱石)/気まぐれロボット(星新一)/
葦の浮船(松本清張)/夏子の冒険(三島由紀夫)/
銀河鉄道の夜、宮沢賢治詩集(宮沢賢治)/
ロウソクの科学(ファラデー)

【集英社文庫 ナツイチ2021】

人間失格(太宰治)/坊っちゃん(夏目漱石)/
清兵衛と瓢箪 小僧の神様(志賀直哉)
星の王子さま(サン=テグジュペリ)

 

210722_20210725154701

(画像:それぞれの本の書影:さぶ 作家の秘められた人生 走れメロス(角川文庫版でなく手持ちの文春文庫版))

 

210722

(画像:各パンフレットのそれぞれのページ:走れメロス さぶ 作家の秘められた人生)

 

 ●新潮文庫『さぶ』、角川文庫『走れメロス』

これらのなかから、新潮文庫からは『さぶ』(山本周五郎)を、
角川文庫からは『走れメロス』(太宰治)を読んでみましょう。

『さぶ』は若い頃に一度読んでいます。
何十年ぶりかの再読です。

でもほとんど記憶が残っていませんでした。

冒頭の雨の橋のシーンぐらいですね、記憶にあったのは。

一方『走れメロス』ですが、
こちらは表題作を取り上げようと思います。

この作品は太宰の作品中、若い頃に読んでいた唯一の作品でした。
学校の教科書に掲載されていたのですね。

文章のリズムもいいし、こういうテーマと作品には、
若い頃は特に心打たれるものではないでしょうか。

 

 ●【角川文庫】太宰治「走れメロス」

太宰治という人は私はあまり好きではありません。
人間としての生き方というのでしょうか、
小説家としての作風というのでしょうか、テーマというのでしょうか。
扱っている人物像というのでしょうか。

『人間失格』などは一番嫌いな小説です。

 

若い頃に北杜夫さんの本を読んで、
北さんが、若い頃に“太宰に憑かれて小説を書くようになった”
というような記述を読み、コレは良くないと感じ、
長らく読むのを避けてきました。

50代以降、少しは古典や名作を読んでおくべきだと思い、
読んでみました。やっぱり印象は良くありませんでした。

いくつか読んだなかでは『斜陽』は、
主人公の女性が子を身ごもってなお生きてゆこうというラストが、
希望を感じさせて好感を抱きました。

短編では「ヴィヨンの妻」がよいと思いました。
ラストの

 《「人非人でもいいじゃないの。
   私たちは、生きてさえすればいいのよ」》

という台詞が印象に残って、こういう生きてゆく姿勢、
生き延びる姿勢が私には心強く感じられ、いい印象が残っています。

そんな太宰の作品のなかで異色の作品でもあるのが、
「走れメロス」です。

 ・・・

角川文庫版の言葉を借りますと、

 《妹の婚礼を終えると、メロスはシラクスめざして走りに走った。
  約束の日没までに暴虐の王の下に戻られねば、
  身代りの親友が殺される。
  メロスよ走れ! 命を賭けた友情の美を描く》

そういうお話です。

冒頭の文章です。

 《メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐(じゃちぼうぎゃく)の
  王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。
  (略)けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。》

色々な書き出しの文章を読んできましたが、この文、いいですね。
文章にリズムがあり、読んでいて気持ちいいものがあります。
そして、内容的には、主人公の紹介とお話の方向がはっきり出ています。

感動の一編なのですが、例えばこういうところ。

 

 《「いや、まだ陽は沈まぬ。」メロスは胸の張り裂ける思いで、
  赤く大きい夕陽ばかりを見つめていた。走るより他は無い。
  「やめて下さい。走るのは、やめて下さい。
  いまはご自分のお命が大事です。
  あの方は、あなたを信じて居りました。
  刑場に引き出されても、平気でいました。
  王様が、さんざんあの方をからかっても、メロスは来ます、
  とだけ答え、強い信念を持ちつづけている様子でございました。」
 「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。
  間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。
  私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。
  ついて来い! フィロストラトス。」》

 

 《信じられているから走るのだ。
  間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。
  人の命も問題でないのだ。
  私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。》

「人の信頼に応えるために」走っている、ということなのですが、
《もっと恐ろしく大きいもの》とは、何でしょうか!

 

ラスト――

 《「セリヌンティウス。」メロスは眼に涙を浮べて言った。
  「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。
   私は、途中で一度、悪い夢を見た。
   君が若(も)し私を殴ってくれなかったら、
   私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」
  セリヌンティウスは、すべてを察した様子で首肯(うなず)き、
  刑場一ぱいに鳴り響くほど音高くメロスの右頬を殴った。
  殴ってから優しく微笑(ほほえ)み、
  「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。
   私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。
   生れて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、
   私は君と抱擁できない。」
  メロスは腕に唸(うな)りをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。
  「ありがとう、友よ。」二人同時に言い、ひしと抱き合い、
  それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。
  群衆の中からも、歔欷(すすりなき)の声が聞えた。
  暴君ディオニスは、群衆の背後から二人の様を、
  まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、
  顔をあからめて、こう言った。
  「おまえらの望みは叶(かな)ったぞ。
   おまえらは、わしの心に勝ったのだ。
   信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。
   どうか、わしをも仲間に入れてくれまいか。
   どうか、わしの願いを聞き入れて、
   おまえらの仲間の一人にしてほしい。」
  どっと群衆の間に、歓声が起った。
  「万歳、王様万歳。」》

 

教科書に載るほどの正当な信実と愛情(友情)の物語で、
それはこのころの太宰の生活の充実が反映しているのではないか、
とされています。

それが私にも好感を持てる作品になっている点なのでしょう。

『人間失格』とか気に入らないと感じた人も
この作品はぜひ読んで頂きたいと思います。

心洗われるといっていいでしょう。

 

【角川文庫】『走れメロス』太宰治 
―表題作他、「富嶽百景」「懶惰の歌留多(らんだのかるた)」
 「八十八夜」「畜犬談(ちくけんだん)」「おしゃれ童子」
 「俗(ぞく)天使」「駈込み訴え」「老(アルト)ハイデルベルヒ」
 「東京八景」、執筆活動の充実ぶりを示す、太宰中期の佳作9篇を収録。

 

*今回は、「角川文庫」の枠で選んでいますが、
 実際のところはこの短編集を手に取っていません。
 まあ、インチキみたいですが。
 作品そのものは読んでいますので、一概にアウトではないと思います。
 (角川さん、ごめんなさい!)

 

 ●【新潮文庫】『さぶ』山本周五郎

これも友情の物語ともいえます。

さぶと栄二、おすえにおのぶといった青年たちの青春群像を描きます。
これも時代物で、こちらは日本の江戸時代の物語です。

出版社の紹介文――

 《戸下町の表具店で働くさぶと栄二。
  男前で器用な栄二と愚鈍だが誠実なさぶは、
  深い友情で結ばれていた。
  ある日、栄二は盗みの罪を着せられる。
  怒りのあまり自暴自棄になり、人足寄場に流れ着く栄二。
  人間すべてに不信感を持つ栄二をさぶは忍耐強く励まし、支える。
  一筋の真実と友情を通じて人間のあるべき姿を描く時代長編。》

得意先の娘たちとも仲が良く、
一人と結婚するのではという噂もたつ栄二。
しかし、彼は得意先の奉公人の娘おすえを嫁にと考えていた。
そんなとき、濡れ衣をきせられ、
怒った栄二は真相を確かめようとするが……。

人足寄場での3年で、いろんな人を見、人生を知る栄二。
一方さぶはひたすら栄二を支える。
そんな二人を見守るおすえと、小料理屋勤めのおのぶ。

さぶと栄二とおのぶの三人は、冒頭の書き出しの段落で登場します。
当時15歳で出会った三人のそれぞれが描かれるエピソード。

「走れメロス」でも書きましたが、この書き出しが
主人公の紹介と物語の行方を暗示しているといえるでしょうか。

 ・・・

タイトルは『さぶ』なのですが、ストーリーそのものは栄二の物語です。
栄二が経験する苦労とそれを克服する日々が描かれ、
その合間にさぶたちが登場します。

栄二を通して世間を人々を、さらにさぶを描く。

人間は一人じゃない、支えてくれる人たちがいる、
という人情を描く物語でもあります。

 《寄場にいるとき、与平にも同じようなことを云われた。
  おまえさんは一人ぼっちじゃあない、
  少なくかぞえてもさぶちゃんやおすえさん、
  おのぶさんという人がいるじゃないか、
  どんな場合にも、人間は一人ぼっちということはないんだよ、
  というような意味のことだ。
  それにしても、世間にたてられ、うやまわれていく者には、
  陰にみなさぶのような人間が付いている、
  というおのぶの言葉は痛かった。》

 

しかし、愚鈍と思われているさぶの誠実さと
その友情(愛情)の底がないかのような深さ、
そこに作者の思いがこめられているのでしょう。

一度は読んで欲しい名作です。

 ・・・

(略)

『さぶ』山本 周五郎 新潮文庫 改版1965/12/28
―葉室麟「山本周五郎と私 人生の問い」、
 奥野政元「解説 受難と再生の物語」を収録。注釈付文字拡大新装版。

 

――次回は、
  「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(2)新顔作家」で、
  もう一つの今年のテーマ「新顔作家」から
  集英社文庫のある作品を紹介しましょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から」と題して、
今年選んだ私の3冊から角川文庫『走れメロス』から太宰治「走れメロス」、新潮文庫から山本周五郎『さぶ』を紹介。

今回もまたまた大サービスで、全編転載公開しています。

『さぶ』のラストについての私の考察は、ネタばらしにもなりますのでここでは割愛しておきます。

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

『レフティやすおのお茶でっせ』
〈メルマガ「楽しい読書」〉カテゴリ

 

 

| | Comments (0)

2021.07.17

『左組通信』復活計画[8]<左利きプチ・アンケート>全公開(8)第10回-週刊ヒッキイ第599号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第599号 別冊編集後記

第599号(No.599) 2021/7/17
「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(その17)
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [8]
 <左利きプチ・アンケート> 全公開(8)第10回」

-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --

一つお知らせ
といいますか、
報告し忘れていたことを。

以前、杖突き生活中と報告したかと思います。

6月にようやく、また自分の足だけで歩けるようになりました。
約一か月の杖突き生活でした。
(百円ショップの150円商品でしたが、非常に役に立ってくれました。)

ご心配をお掛けしました。
まだまだ回復途上ではありますが、
ご報告まで。

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 ※『週刊ヒッキイ』は、
・ 2014年7月より
  月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。
・ 2019年10月より
  第一・第三土曜日の発行は、新規配信
  第二・第四土曜日の発行は、バックナンバーからの再配信
  に変更しました。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

引き続き、再配信はしばらくお休みとします。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第599号(No.599) 2021/7/17
「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(その17)
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [8]
 <左利きプチ・アンケート> 全公開(8)第10回」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
------------------------------------------------------------------
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [8]
 <左利きプチ・アンケート> 全公開(8)
第10回 過去のアンケートで最も興味深いのは何ですか
------------------------------------------------------------------

 「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年」
 の17回目です。

 2004年年頭から2009年年末までの更新し続けたホームページ
 『レフティやすおの左組通信』復活計画として、
 メイン・コンテンツを順に全面的に
 このメルマガで再生・復活させる、の8回目です。

 

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓

2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(その17)

ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [8]

  <左利きプチ・アンケート> 全公開(8)
 
  第10回 過去のアンケートで最も興味深いのは何ですか

┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛

 

 ●<左利きプチ・アンケート> 全公開(8)

今回も、
アンケート作成サイト<プチ・アンケート>のサイトから
削除され、現在見ることのできない初期のアンケートのうち、
「第10回 過去のアンケートで最も興味深いのは何ですか」
を紹介します。


アンケート投票者による「ご意見ボードへの書き込み」の転載は、
著作権等の観点から今回は割愛しました。
ご了承ください。

 

 ●第10回 過去のアンケートで最も興味深いのは何ですか

210716lh-enq10

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
左利きを考える レフティやすおの左組通信
 Lefty Yasuo's HIDARIGUMI Announcement
 
  <左利きプチ・アンケート>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
------------------------------------------------------------------
(初出)2004.12.4(最終)2005.8.30/2007.11.16
------------------------------------------------------------------
<左利き・プチアンケート>
第10回
過去のアンケートで最も興味深いのは何ですか
------------------------------------------------------------------
第10回 過去のアンケートで最も興味深いのは何ですか

今年3月から始めました左利きに関するアンケートですが、
早いもので10回目を迎えました。
そこで今回は、十回目を記念して今までのアンケートを振り返って、
過去のアンケートの中で一番興味深かった(あるいは興味深い)
と思われるものは何かをお伺いします。

以下にあげる9回のアンケートの中で最も興味深かったものは
どれでしょうか。
過去のアンケートの詳細をご存じでない方は、
題名を見てこれはと思うものをひとつ選んでください。
(今回は利き手別投票ではありません。)

*一言言わせて、というお方は投票後に表示されます一番下の
「ご意見ボード」をご利用ください。
もっと言わせて、というお方は掲示板もご利用ください。
貴方のご意見ご感想をお聞かせください。

1 左利きのイメージ調査  (左右利き手別投票)
2 左利きで困ったこと(物理的バリア編) (左右利き手別投票)
3 左利きの子に右手使いを試みるべきか否か  (左右利き手別投票)
4 貴方の好きな左利きの呼び名は何ですか? (左右利き手別投票)
5 左利き?と思うのはどんな仕草ですか
6 生まれ変わってくる時は右利きor左利き?  (左右利き手別投票)
7 左利きでも字は右手で書くべきか?  (左右利き手別投票)
8 左と右を間違うことがありますか  (左右利き手別投票)
9 左手(左利き)用ハサミを知っていますか (左右利き手別投票)

 

結果/ご意見ボードを見る

*このアンケートは、(2004.11.7-12.4)まで(4週間)に渡って
実施されました。

------------------------------------------------------------------
投票結果(初出締切時)
初出・実施期間2004.11.7-12.4(4週間)総数7
------------------------------------------------------------------

1 左利きのイメージ調査
                     左右利き手別投票 0
2 左利きで困ったこと(物理的バリア編)
                   左右利き手別投票 0
3 左利きの子に右手使いを試みるべきか否か
                     左右利き手別投票 4
4 貴方の好きな左利きの呼び名は何ですか?
                     左右利き手別投票 1
5 左利き?と思うのはどんな仕草ですか
                              1
6 生まれ変わってくる時は右利きor左利き?
                     左右利き手別投票 0
7 左利きでも字は右手で書くべきか?
                     左右利き手別投票 0
8 左と右を間違うことがありますか
                     左右利き手別投票 0
9 左手(左利き)用ハサミを知っていますか
                     左右利き手別投票 1

------------------------------------------------------------------

ご意見ボードへの書き込みに対するコメント

------------------------------------------------------------------

↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2021.7.12(追記)

この回は、
過去のアンケートの総括という意味合いで実施したつもりでしたが、
思いのほか反響がなく、大失敗という回でした。

まあ、まだ「歴史」になっていなかったということでしょうか。
このメルマガ自身まだまだ読者数がなく、
アンケート企画自体が成立していない時代だった、とも言えます。

アンケートのラインアップをみますと、
それぞれ左利きの問題を考える上で重要なものが含まれている、
といえるでしょう。

今やればまた違った反響が得られるのかもしれません。

また時代の変化も当然そこには認められるでしょう。
もう一度やってみてもいいのかもしれませんね。

 ・・・

ご意見の書き込みがほとんどなく、
私の感想がほとんどになりました。

ご意見としては、「ぎっちょの語源は?」というものと、
「左利きで困ったことといえば食器の配膳でした」というものでした。

後者についての私のコメントは――

 家の食卓での亡き母の言葉
 ―自分の食べやすいように並べ替えたらええねんで、
 を思い出しました。 04/11/28 23:29:29

 ・・・

【レフティやすお】やっちゃんの感想
下の記事でも書いたのですが、
自分としては過去の9回を振り返る良い企画だと思ったのですが…。
個人的思い込みだったようで、残念です。

かろうじて
第3回の「左利きの子に右手使いを試みるべきか否か」4票でトップ
となりました。
これは、左利きの問題を考えるとき「永遠のテーマ」となります。

理由はやはり、
左利きというものが一様でないというところにあります。

右利きの大半はみな一様に似通っているといわれます。
利き手だけでなく、利き足にしろ利き目にしろ言語脳にしろ、
右利きは右なら右、左脳なら左脳と決まっている比率が高いそうです。
言語脳と利き手をつかさどる方の脳半球が一致する人が非常に多い
といわれます。

それに対し、左利きでは、利き手の運動をつかさどる脳半球と
言語脳が一致しない場合があったりします。一致する人もいます。
言語脳だけ見ても、右利き同様左脳にある人、
両方にまたがっている人、右脳にある人と3パターンあるそうです。

そういうわけで、比較的右手使いを受け入れやすい
という人もいる反面、受け付けにくい人もいるという結果になります。

左利きの成因が明らかになり、そのメカニズムが解明されない限り、
こうだという絶対的な答を出すことはできません。

私のように様々な利き手判定テストにおいて
左利き度が高いとされた人には、右手使いはかなりの負担になります。

反面、こんなことができるということもあり、
人間の能力の奥深さを感じます。

それだけに親御さんはしっかりとお子さんの利き手を見極め、
その子の能力を見極めてあげる必要があります。

そして、最も重要なことは利き手がどうであれ、
不自由することのない世の中を作ることです。
右利きでなくても、手が多少不自由であろうとも、
みんなが安心して暮らせるユニバーサルデザインを踏まえた社会に
作り変えるべきなのです!

―2004.12.3―

*関連する「レフティやすおのお茶でっせ」の記事
2004.11.30 すべってしまった第10回左利きアンケート
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2004/11/10.html

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

――次回からは、
  「利き手調査アンケート」を各種紹介してゆこうと考えています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(その17)
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [8]
 <左利きプチ・アンケート> 全公開(8)第10回」
と題して、今回も全紹介です。

今回の第10回アンケート「 過去のアンケートで最も興味深いのは何ですか」は、過去10回のアンケートのまとめ的な回でした。

でも、まだまだこの<左利きプチ・アンケート>自体が知られていない状況で、あまり意味のない回となっています。
残念なことですが、そういうわけで今回はスルーでいいかもしれませんね。

 ・・・

本誌をご購読の上でお楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ

 

| | Comments (0)

2021.07.15

私の読書論146-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(9)ハヤカワ文庫の50冊(6)拾遺ミステリ編(2)-楽しい読書298号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書
-298号【別冊 編集後記】

2021(令和3)年7月15日号(No.298)
「私の読書論146-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(9)
ハヤカワ文庫の50冊(7)拾遺・蔵書以外の名作傑作・
ミステリ編(2)サスペンス他」

 

300号☆彡
 ☆彡
☆彡

弊誌もいよいよ300号に近づいています。

このままで行けば、8月15日(終戦記念日になりますね)に到達です。

記念に何かを考えてみようと思います。

「こんなことをやってみたら」というリクエスト、
もしくはご提案がございましたらお寄せください。

レフティやすお

 ・・・

もう一つお知らせ
といいますか、
報告し忘れていたことを。

以前、杖突き生活中と報告したかと思います。

6月にようやく、また自分の足だけで歩けるようになりました。
約一か月の杖突き生活でした。
(百円ショップの150円商品でしたが、非常に役に立ってくれました。)

ご心配をお掛けしました。
まだまだ回復途上ではありますが、
ご報告まで。

 

-----------------------------------------------------------------
◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
------------------------------------------------------------------
2021(令和3)年7月15日号(No.298)
「私の読書論146-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(9)
ハヤカワ文庫の50冊(7)拾遺・蔵書以外の名作傑作・
ミステリ編(2)サスペンス他」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 1970(昭和45)年に創刊された早川書房の文庫「ハヤカワ文庫」が
昨年、50周年を迎え、
 15歳からの私の読書生活52年のほぼ全てをカバーしている
 「ハヤカワ文庫」のうち、現在私の手元にある本の中から、
 お気に入りや、心に残る本を紹介してきました。

 今回も、おまけ編として
 買って読んだけれど、あるいは図書館等で借りて読んだけれど、
 自分の本として残さなかった本の中から、
 これは機会があれば、読んでいただきたいと思う本――
 名作・傑作を紹介してみましょう。

 

 前回までのおさらい――

【1】2020(令和2)年9月15日号(No.278)
「私の読書論135-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(1)」
2020.9.15
私の読書論135-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(1)
-楽しい読書278号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/09/post-93a384.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/3df333247f5640e098891d55ddaaccd5
【最初の6冊】
1.SF『征服王コナン』2.NV『ローズマリーの赤ちゃん』
3.NV『女王陛下のユリシーズ号』4.HM『重賞』5.HM『死の接吻』
6.FT『夢の10セント銀貨』

【2】2020(令和2)年10月15日号(No.280)
「私の読書論136-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(2)」
2020.10.15
私の読書論136-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(2)
私のお気に入り7-楽しい読書280号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/10/post-0f243e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/56a232216e800eaf561dd1f4904b2cce
【私のお気に入り7】
(1)ジャック・フィニイ『ゲイルズバーグの春を愛す』
(2)ゼナ・ヘンダースン『果しなき旅路』
(3)ロバート・F・ヤング『ジョナサンと宇宙クジラ』
(4)ロバート・ネイサン『ジェニーの肖像』
(5)シャーリイ・ジャクスン
『野蛮人との生活―スラップスティック式育児法』
(6)クレイグ・ライス『スイート・ホーム殺人事件』
(7)ルイス・ギルバート『フレンズ―ポールとミシェル』

【3】2020(令和2)年11月15日号(No.282)
「私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)
【私のお気に入り7】に続くもの ハヤカワ文庫の50冊(1)」
2020.11.15
私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)
ハヤカワ文庫の50冊(1)-楽しい読書282号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/11/post-3a6f3e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/85364a4c9cf932ced296000daefccee2
◎準【私のお気に入り7】――続編および同一作家の他の名作・佳作
(8)『夢の10セント銀貨』(9)『血は異ならず』(10)『時をとめた少女』
(11)『山荘綺談』(12)『続・フレンズ―ポールとミシェル』
それ以下(忘れ物)
(13)『フレームシフト』(14)『ヴァーチャル・ガール』
(15)『たったひとつの冴えたやりかた』(16)『魔界の紋章』
(17)『異次元を覗く家』(18)『夏への扉』(19)『アルジャーノンに花束を』
(20)『わたしを離さないで』

【4】2020(令和2)年12月15日号(No.284)
「私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺」
2020.12.15
私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺-楽しい読書284号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/12/post-6dcf8b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/d5d58cdf2b456f12649ebad3b8f8c3d5
SF系の拾遺――シリーズもの三つ
▼C・L・ムーア +(イラスト)松本零士
<ノースウェスト・スミス>シリーズ
(21)『大宇宙の魔女』(22)『異次元の女王』『暗黒界の妖精』
<処女戦士ジレル>シリーズ
(24)『暗黒神のくちづけ―処女戦士ジレル』
▼ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン
  +(イラスト)天野嘉孝(あまの よしたか)
<ホーカ>シリーズ (25)『地球人のお荷物』
(26)『くたばれスネイクス』(27)『がんばれチャーリー』
▼火浦功<みのりちゃん>シリーズ +(イラスト)いしかわ じゅん
(28)『日曜日には宇宙人とお茶を』(29)『大冒険はおべんと持って』
「文庫JA」(30)『S-Fマガジン・セレクション1981』
(31)『美亜へ贈る真珠〔新版〕』
「文庫NV」(33)『時の地図 上・下』

【5】
2021(令和3)年2月15日号(No.288)
「私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)
ハヤカワ文庫の50冊(3)NVの数々」
2021.2.15
私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)
ハヤカワ文庫の50冊(3)NVの数々-楽しい読書288号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/02/post-5af022.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/bd2863095641ce166963a6aabc7405c8
「文庫NV」――冒険小説 (34)『ナヴァロンの要塞』
セシル・スコット・フォレスター〈海の男ホーンブロワー〉シリーズ
(35)『スペイン要塞を撃滅せよ』
ホラー:アンソロジー (36)『闇の展覧会〔1〕〔2〕』
ホラー:マシスン (37)『地球最後の男』
ホラー・幻想など (38)『地図にない町 ディック幻想短篇集』
サスペンス (39)『堕ちる天使』(40)『GATACA(上)(下)』

【6】
2021(令和3)年3月15日号(No.290)
「私の読書論142-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(6)
ハヤカワ文庫の50冊(4)ミステリ文庫」
2021.3.15
私の読書論142-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(6)ハヤカワ文庫の50冊(4)-楽しい読書290号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/03/post-0574cb.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/5fb379dedfe0c35721ff8cc2b4dbabd4
ミステリ文庫
(41)『アデスタを吹く冷たい風』トマス・フラナガン
(42)『ミステリマガジン700 海外篇
─創刊700号記念アンソロジー』杉江松恋/編
(43)『密室大集合』アメリカ探偵作家クラブ傑作選7
エドワード・D・ホック/編
(44)『ボトムズ』ジョー・R・ランズデール
(45)『ダークライン』
(46)『沈黙のセールスマン』マイクル・Z・リューイン
(47)『謎のクィン氏』アガサ・クリスティー
(48)『クレアが死んでいる』エド・マクベイン
(49)『その雪と血を』ジョー・ネスボ
<左利きミステリ>から――
(50)『カリフォルニア・ガール』T・ジェファーソン・パーカー
アガサ・クリスティー<クリスティー文庫>
(51)『ビッグ4』(52)『オリエント急行の殺人』(53)『死人の鏡』
(54)『ゼロ時間へ』

【7】
2021(令和3)年4月15日号(No.292)
「私の読書論143-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(7)
ハヤカワ文庫の50冊(5) ノンフィクションその他」
2021.4.15
私の読書論143-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(7)ハヤカワ文庫の50冊(5)NF他-楽しい読書292号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/04/post-cde3df.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/7a3190d6f5084d5747d6d068bbe27bee
文庫NF
(55)『失われた私』フローラ・リータ・シュライバー
(56)『24人のビリー・ミリガン〔新版〕上 下』ダニエル・キイス
文庫JA
(57)『SF英雄群像』野田昌宏
(58)『ニュートンとアインシュタイン』石原 藤夫
(59)『SFロボット学入門』石原 藤夫
ブックガイド類
(60)『ミステリ・ハンドブック』早川書房編集部編
ハヤカワ・ミステリ文庫
(61)『冒険・スパイ小説ハンドブック』早川書房編集部/編
ハヤカワ文庫NV
(62)『アガサ・クリスティー百科事典』数藤 康雄/編 ハヤカワ文庫
―クリスティー文庫

【8】
2021(令和3)年6月15日号(No.296)
「私の読書論145-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(8)
ハヤカワ文庫の50冊(6)拾遺・蔵書以外の名作傑作・ミステリ編」
2021.6.15
私の読書論145-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(8)
ハヤカワ文庫の50冊(6)拾遺ミステリ編-楽しい読書296号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/06/post-04b31f.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/a9e30ce5eb0f87cf109b659f937f17e3
◆エラリイ・クイーン(+1)『災厄の町〔新訳版〕』
(+2)『九尾の猫〔新訳版〕』(+3)『犯罪カレンダー 1月~6月』
◆ジョン・ディクスン・カー(+4)『火刑法廷〔新訳版〕』
(+5)『三つの棺〔新訳版〕』(+6)『ユダの窓』
◆アガサ・クリスティー(+7)『そして誰もいなくなった』
(+8)『ABC殺人事件』(+9)『カーテン』
・本格ミステリ短編集(+10)『九マイルは遠すぎる』
(+11)『ママは何でも知っている』
・本格ミステリ長編(+12)『切断』(+13)『見えないグリーン』
(+14)『ホッグ連続殺人』
◆ピーター・ラヴゼイ(+15)『偽のデュー警部』(+16)『苦い林檎酒』
<ダイヤモンド警視シリーズ>(+17)『最後の刑事』(+18)『単独捜査』
(+19)『バースへの帰還』(+20)『猟犬クラブ』(+21)『最期の声』

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  ◆ 「お子ちゃま」読者時代からのお友達 ◆

  私の読書論146-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(9)

   ―― ハヤカワ文庫の50冊(7)拾遺・
蔵書以外の名作傑作・ミステリ編(2)サスペンス他 ――

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「前回までのおさらい」で紹介しました62点の作品以外の本を対象に、
お話を進めていく、拾遺の第二回目は、
 ミステリ編(2)サスペンス他
です。

今回も思い出すままに取り留めなく紹介していきます。

最近読んだものもありますが、
大半は昔の記憶で書いていますので、
誤り等ございましてもご容赦ください。

今回は、好きなミステリから、サスペンスもの、ハードボイルド、
警察小説、冒険小説などの作品を挙げていきましょう。

 

 

 ●好きなミステリ作家から
――サスペンス、ハードボイルド、警察小説、短編集

戦後紹介された海外作家および作品のなかで、
江戸川乱歩によって一番の名作とされたのが、

(+22)『幻の女〔新訳版〕』ウィリアム・アイリッシュ 黒原 敏行/訳
ハヤカワ・ミステリ文庫 2015/12/18
―タイムリミットを設定されたサスペンスもの。原書1942年

 

児童書『チョコレート工場の秘密?』でも有名な<異色作家>?の

(+23)『あなたに似た人〔新訳版〕 I』ロアルド・ダール
田口 俊樹/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 2013/5/10
―「異色作家短篇集」系の「奇妙な味」系の短編集第1分冊。原書1953年
I

 

『〔新訳版〕 II』
―《従来日本では単行本未収録だった短篇二作を加えた新訳決定版》

 

長編ミステリも書いていますが、
短編で衝撃的なデビューをはたした作家である、

(+24)『特別料理』スタンリイ・エリン 田中 融二/訳
ハヤカワ・ミステリ文庫 2015/5/8
―<異色作家短篇集>の一冊として有名な傑作短編集の文庫化。
 表題作以下「クリスマス・イヴの凶事」「パーティーの夜」
 「決断の時」等、名作揃いの10編。
201558-517zgkhijl

 

以前、年間ベストのフィクション編に選んだことのある
『泥棒はスプーンを数える』(集英社文庫)の、
私の好きな<泥棒探偵バーニイ・ローデンバー>シリーズでも知られる、

 

(+25)『八百万の死にざま』ローレンス・ブロック 田口 俊樹/訳
―タイトル通り様々な死に様を描きつつ読ませる、アル中探偵マット・
 スカダー・シリーズのハードボイルド・ミステリの代表作。原書1983

 

 

その他の作家で、「50冊」の中に選んだ、
<心優しい私立探偵アルバート・サムスン>シリーズの作家、
マイクル・Z・リューインの別のシリーズ作品を紹介しましょう。

◆マイクル・Z・リューイン
(+26)『夜勤刑事』浜野 サトル ハヤカワ・ミステリ文庫 1995/2/1
―<私立探偵アルバート・サムスン>シリーズからスピンオフした、
 都会の夜を守るインディアナポリス市警の辣腕の夜勤刑事リーロイ・
 パウダー登場の警察小説。1976
199521-51satzhpy4l

 

(+27)『刑事の誇り』田口 俊樹/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1995/7/1
―夜勤刑事から“失踪人課”に移動した、偏屈な<リーロイ・パウダー
 警部補>シリーズ2作目。傑作警察捜査小説。1982
199571-hm-165751tliyvcw8l

 

(+28)『男たちの絆』田口 俊樹/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1996/5/1
―父親が消えたと失踪人課に訴えてきた十二歳の少年の事件を追う
 <パウダー警部補>シリーズ第3作。1986
199651-51vdah6nsil

 

この作家は、ミステリ的な工夫もいいですが、
サムスン・シリーズもパウダー警視補のシリーズも、
人間的な優しさのようなものを感じさせて、好きですね。
一度は読んで欲しい作家です。

 

 

 ●冒険小説から――

つぎに、<50冊>に取り上げなかった作家の作品を挙げてゆきましょう。

『鷲は舞い降りた』(ハヤカワ文庫NV 続篇『鷲は飛び立った』)
で有名なジャック・ヒギンズの作品では、
私は宗教がらみのものが好きです。ともに感動の名作だと思います。

◆ジャック・ヒギンズ
(+29)『脱出航路』佐和 誠/訳 ハヤカワ文庫 NV 1982/5/1
―第二次大戦末期、南米から故国ドイツへ向かう帆船を嵐が襲う……。
Nv-283

 

(+30)『死にゆく者への祈り』井坂 清/訳 ハヤカワ文庫 NV266 1982/2/1
―アイルランド独立運動とIRAにまつわるお話。
198221-nv-266-61tjx37pixl

 

『深夜プラス1』 (ハヤカワ文庫NV)で有名なギャビン・ライアルの
航空ものが好きです。

◆ギャビン・ライアル
(+31)『本番台本』菊池 光/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1977/6/1

(+32)『もっとも危険なゲーム』菊池 光/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
1994/1/1

 

(+33)『ちがった空』松谷 健二/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1976/10/1

記憶が薄れているので、一つもしくは二つを絞れませんでした。

古くは、サン=テグジュペリ(『夜間飛行』『人間の土地』『戦う操縦士』
『星の王子さま』)や
リンドバーグ(ノンフィクション『翼よ、あれがパリの灯だ』)、
『カモメのジョナサン』で有名なリチャード・バック(『イリュージョン』
『二匹は人気作家―フェレット物語』)、
ミステリ作家では、『あなたに似た人』『キス・キス』で知られる、
あるいは『チョコレート工場の秘密』のロアルド・ダール
(『飛行士たちの話』)、ディック・フランシスもそうです。

飛行士作家の作品も含めて、飛行機もの航空ものが好きです。
小学生の時に、初の国産旅客機YS-11が登場し、
子供心にパイロットになりたい、と思ったものでした。

 ・・・

次回は、SF編を。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「私の読書論146-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(9)ハヤカワ文庫の50冊(7)拾遺・蔵書以外の名作傑作・ミステリ編(2)サスペンス他」と題して、
私の読書人生の大半を占めているハヤカワ文庫と歩んだ半世紀の思い出の本を、読んだけれど今は手元にない本から選んで紹介する拾遺編から、「ミステリ編」をの二回目を紹介。

今回もまたまた大サービスで、全編転載公開しています。

現在手元に残してある/残っている本とは、また違った意味で心に残る本たちです。

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

『レフティやすおのお茶でっせ』
〈メルマガ「楽しい読書」〉カテゴリ

 

| | Comments (0)

2021.07.03

左利きの人生を考える(9)見えない差別(2)書写教科書-週刊ヒッキイ第598号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第598号 別冊編集後記


第598号(No.598) 2021/7/3
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(9)
 見えない差別―個別事例(2)書写教科書」


 


600号☆彡
 ☆彡
☆彡


弊誌もいよいよ600号に近づいています。


このままで行けば、8月7日に到達です。


(ちなみに、翌週の8月13日は「国際左利きの日」でもあります。)


記念に何かふさわしい企画を考えてみようと思います。


「こんなことをやってみたら」というリクエスト、
もしくはご提案がございましたらお寄せください。


レフティやすお


 


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 ※『週刊ヒッキイ』は、
・ 2014年7月より
  月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。
・ 2019年10月より
  第一・第三土曜日の発行は、新規配信
  第二・第四土曜日の発行は、バックナンバーからの再配信
  に変更しました。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


引き続き、再配信はしばらくお休みとします。


 


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第598号(No.598) 2021/7/3
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(9)
 見えない差別―個別事例(2)書写教科書」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 以前「ダイバーシティ」という言葉についての様々な文章において
 左利きの観点から見た時に感じた「左利き/利き手差別」とは、


 「見えない差別/隠れた差別/意識されない差別」ではないのか


 という疑問について考える二回目です。


 今回も、個々の事例を挙げて、
 「見えない差別/隠れた差別/意識されない差別」
 としての<左利き差別>について考えてみましょう。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
  (左利き本のために)――左利きの人生を考える(9)
  ◆ 「見えない差別/隠れた差別/意識されない差別」 ◆
   ~ 個別事例 書写教科書における左利き差別 ~  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ●「見えない差別/隠れた差別/意識されない差別」


「見えない差別/隠れた差別/意識されない差別」
について改めてふれておきます。


 <左利き差別>が
 「見えない差別/隠れた差別/意識されない差別」だ


というのはなぜか、といいますと、


それは、生まれたときから右利き仕様の<右利き社会>に
どっぷりとつかって生活してきた左利きの人にとっては、
その<右利き社会>が「普通」になってしまっていて、
それが実は「差別」なのだ、
という事実に気づいていないのではないか、という現実にあります。


 


前回は「はさみ(ハサミ/鋏)」について書きました。


ハサミは身近にあってよく使うものでありながら、
その実態が正確に理解されていない道具でもあるのです。


「ハサミ」は、刃のかみ合わせであったり、
指を入れる持ち手部分の形状であったり
使用するときに右手で持つか左手で持つかという、
持つ手の左右の違いにあわせて、
「右手用」と「左手用」の2種類のハサミがあるということです。


「右手用」ハサミは、右手で使うときに都合の良い刃のかみ合わせと
持ち手の形状を持っている。
「左手用」ハサミは、左手で使うときに都合のよい物になっている、
というのが実態です。


同様に、世の中の道具や機械の多くは、
それぞれ使用時の手にあわせた設計が為されているということです。


そしてそれらの多くは、常に右手を使う人を想定して作られている、
というのが現実です。


 


しかるに、私たち左利きは、
そういう現実の中にどっぷりつかっているので、
その実態に気づかないまますごしていることが多いのです。


 


 ●「(手で)字を書く」(書字)という行為


そんな<右利き社会>の典型の一つが
「字を書く」という行為でしょう。


昔は「字は右手で書くもの」といわれ、
「書」の先生はみな右手で書くように指導していました。


昔は、左利きの子は、その他の行為や動作でも
右手使いに変えさせられることが多くありました。


特に箸を使うことと字を書くことの二つは、
右使いに変更をさせられる二大行為でした。


 


「左利きは左利きのままで」
と考える親御さんが増えている現代ではありますが、
一部には、
「他のことは左利きのままでいいが字を書くことだけは右手で」
と考える親御さんがいます。


理由は、「字は右手で書くようにできていて、
右手の方が書きやすく、書き順(筆順)も正しく覚えられる」
といったところでしょうか。


私にいわせれば、右手と左手が同等の能力であれば、
右手用ならば右手が都合がいいでしょうけれど、
互いの手に能力差がある場合には、当然異なってきます。


能力の優る方の手を使う方が自然です。


いかに使いやすい道具といっても、能力の劣る方の手で、
字を書くというような複雑な作業をこなすのは難易度が増します。


 


また、利き手には、「能力」以外にも「好み」があります。


「好み」というのは、左右二つある器官の内
どちらを「好んで」用いるか、優先的に使うかというものです。


どちらを使ってもおかしくない状況で、
「つい左手を出してしまう、自然と左手を使ってしまう」
というものが、「好み」といわれる性質です。


この「好み」というものも影響してきます。
字を書くという目的を持った恣意的な行動においては、
そういう「好み」は制御できるかもしれません。


しかし、メモを走り書きするといった状況や、
何となくいたずら書きをするといった場合には、
きっと利き手の方が活躍することでしょう。


自然体であれば、人は利き手を使うものでしょう。


字も利き手で書く方が、
身体的には何かと都合がいいのではないかと考えます。


 


 ●字を書く左利き児童――学校の現場


字を書くと言う行為も、
少しずつ左利きは左手でいいと考える人が増えています。


学校でも左利きの子が
そのまま左手で字を書くことを容認するように変わっています。


ネットで検索しますと、現場の学校の先生方が
独自に左利きの児童のために工夫している例が報告されています。


ネットを検索しますと、
左利き児童のための字の書き方についての研究論文なども
いくつか散見できます。


また、
左手で鉛筆を持つイラストや写真を教室の掲示板に掲揚している、
といった報告も見られます。


 


 ●書写教科書における左利き差別


このように変化が著しい昨今ではありますが、
それでも変わらない差別があります。


<左利き差別>において、
今も生きている最大の差別が、「学校教科書」です。
学校の教科書で、
字を書くことを教える「書写」という科目の教科書があります。


この教科書の内容が非常に問題です。


書字における左利きの存在を無視している事態だ、
と考えています。


過去に弊誌でも再三書いてきました。


色覚障碍者のためにカラーユニバーサルデザインが導入されていたり、
男女差別につながらないように、
男児と女児の両方を姿勢のモデルに使い分けしたり、
それぞれの差別につながらないような工夫がなされていました。


ところが、書字における「利き手」に関しては、
全く無視されていました。


男女のモデルを分けるように、
字を書くときの「鉛筆の持ち方」や「手の位置」など、
「右手例」と「左手例」を併用することは
そんなに難しいことではないはずです。


ところが、まるで「字を書くのは右手」と決まっているかのように、
「右手例」のみ掲載されてきました。


 


これでは、左利きのお子さんをお持ちの親御さんは
不安に陥ることでしょう。


従来のように問答無用で
「左利きは(右使いに)直すもの」とされていた時代なら
それでよかったのでしょうけれど、今は違います。


ところが、肝心の学校の教科書の実態は、
完全に「左利きの存在を否定している」のですから。


 


 ●「受け入れる時代」へ


しかしこの状況にもようやく風穴があきました。


昨年初めて、令和二年度版の東京書籍の小学一年の書写教科書に
「左手書字例」が掲載されました。


また一つ
「見えない差別/隠れた差別/意識されない差別」解消に向けての
第一歩となりました。


まだまだ小さな一歩ですが、変革が始まりました。


参照:『お茶でっせ』2020.2.9
左利きへの配慮がなされた東京書籍・小学校教科書「新しい書写 2年度用」


 


200204-tousho-atarasiishosha-shosha_1


 


200204-toushoatarasiishoshapage03_ph112x


200204-hidarite-kakudai-page03_ph112x


200204-toushoatarasiishoshapage03_ph122x


200204-toushoatarasiishoshapage03_ph132x


(画像(1)表紙(2,3)鉛筆の持ち方例(4)毛筆の諸道具の置き位置例(5)左右に両側に配置された文字練習枠例:左手書事例のイラストを付して左利き児童への配慮がなされた東京書籍・小学校教科書「新しい書写 2年度用」)


こちらの最後に書いていますように、



『お茶でっせ』2020.2.24
左利き対応への要望は「理不尽なクレーム」か?


 


「●受け入れる時代――教科書採択についての議事録より」


令和2~5年度使用の小学校教科書
【家庭】「東京書籍」採択についての
「掛川市教育委員会定例会議事録」にこうあります。


委員:右利きの包丁の使い方、左利きの包丁の使い方それぞれが
  載っている。
 委員:一昔前なら修正しなければいけないとされたものが、
  現在では多様性、違うものを受け入れられる時代となった。
  今までは駄目と言われたことでも、
  今からは受け入れる時代になっていることがしっかりわかった。

 


信に微々たる足取りではありますが、
学校教科書にも確実に変化が始まっています。


 


 ●物事の「理解」について
 
ここでもう一度、物事の「理解」について考えてみましょう。


『お茶でっせ』2019.12.2
渡瀬謙の新刊『トップ営業を生み出す最強の教え方』を読む


の中で私はこんなことを書いています。


 ・・・


◆人間には三種類ある


人間には三種類あるといいます。


(上の人)初めからわかっている人
(中の人)教えられて気づく人
(下の人)教えられてもわからない人


『論語』やアリストテレス『ニコマコス倫理学』や
江國香織の小説『こうばしい日々』に登場します。


洋の東西を超えて、人間の評価として考えることは同じ、
ということでしょう。


 


◎:上の人
論) 生まれながらにして知る人
ニ) 自ら悟る人
こ) はじめから知っている人


○:中(次)の人
論) 学びて知るもの
ニ) 語る人に耳を傾け従う人
こ) 途中で気がつく人


×:下の人
論) 困(くる)しみて学ばざる民(たみ)
ニ) 自ら悟ることもなく、
   他人の言葉を聞いて心に刻むこともない人
こ) 最後までわからない人



◎ 初めから分かっている人
 ↓
○ 言われて気付く人
 ↓
× 最後まで学ばない人


まあ一応、これは倫理的な意味での評価ということになります。


 


*(注)人間の三種類について


・『論語』【季氏 第十六】(9)
――道徳(人の道)についての理解のしかたで4段階に振り分ける


《孔子曰く、生まれながらにして之を知る者は、上なり。(以下略)》


『論語 増補版』加地伸行/全訳注 講談社学術文庫 2009/9/10


 


・『ニコマコス倫理学』「第一巻 第四章」
――ヘシオドス『仕事と日々』からの引用


《あらゆることを自ら悟るような人は、もっともすぐれた人(以下略)》


『ニコマコス倫理学(上)』アリストテレス/著
渡辺邦夫・立花幸司/訳 光文社古典新訳文庫 2015/12/8


 


・『こうばしい日々』
――黒人の教師が、アメリカに移住してきた日本人少年に話した、
 人種差別に関しての言葉


《「一つのことを、はじめから知っている人もいるし、(以下略)》


『こうばしい日々』江國香織/著 新潮文庫 1995/5/30


 ・・・


◆技術と技能の違い


次に、私は工業高校の出身で、
今でも覚えていますが、最初に専門の授業で教えてもらったのは、
「技術と技能の違い」でした。


「技術」とは、言葉で教えることができるもの
「技能」とは、言葉だけでは教えられないもので、
 身をもって獲得するもの


そういう意味の説明でした。


例えば、野球で変化球の投げ方をこう握ってこう投げる、
と言葉で教えることはできますが、
実際に投げられるようになるためには、
自分のからだで投げてみて練習しなければ身につきません。


頭で覚えるのが技術なら、身体で覚えるのが技能、
という説明もできるかもしれません。


 ・・・


先の左利きの人の<右利き社会>での
右利き仕様の道具・機械類についての現状理解に関しても、
この3種類を当てはめることができるのではないでしょうか。


「右手(右利き)用」だと、
 (上)最初から知っている(気付く)人
 (中)教えられて気付く人
 (下)教えられても気付かない(理解できない)人


 


ハサミの構造の違いは、教えることができることで、技術的な面。
ハサミを「つい利き手で使ってしまう」という事実は、技能的な面、
といえるでしょう。


 


前回、昔、私が左利き差別の問題として
道具類の右利き仕様一辺倒について問題提起するたびに、
右利きの人たちからいわれた言葉として
「右手を使えば済む問題」という話題を出しました。


この辺の理解の欠如を考えていますと、
ものごとの理解の問題としての上に述べました「人間の三種類」や、
「技術と技能の意味の違い」といったことを
思い浮かべてしまうのです。


 


一見単純に見えることでも実際に真の理解を得るためには、
相当な困難があるということです。


<左利き差別>が
「見えない差別/隠れた差別/意識されない差別」だ
という事実をしっかり肝に銘じた上で、
取り組んでいかなければならない、と改めて言い聞かせているのが、
昨今の私です。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(9)
 見えない差別―個別事例(2)書写教科書」
と題して、今回も全紹介です。


 ・・・


本誌をご購読の上でお楽しみいただけると幸いです。


*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』


 


『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ


 


 

| | Comments (0)

« June 2021 | Main | August 2021 »