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2021.02.28

中国の古典編―漢詩を読んでみよう(7)『楚辞』(5)-楽しい読書289号

 ―第289号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★ 2021(令和3)年2月28日号(No.289)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(7)
『楚辞』(5)屈原「九歌」「漁父」」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2021(令和3)年2月28日号(No.289)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(7)
『楚辞』(5)屈原「九歌」「漁父」」
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 またまた久しぶりに、
 「中国の古典編―漢詩を読んでみよう」の7回目。

今回は、『楚辞』の5回目で、
 屈原の「離騒」以外の他の作品を取り上げています。

 

2020(令和2)年6月30日号(No.273)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(3)『楚辞』(1)」

2020.6.30
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(3)『楚辞』(1)
-「楽しい読書」第273号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/06/post-da2d6a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/4674b3200df69fc61b39c71e135b0eea

2020(令和2)年9月30日号(No.279)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(4)『楚辞』(2)
「離騒」前編」

2020.9.30
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(4)『楚辞』(2)「離騒」前編
-楽しい読書279号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/09/post-a9bc2d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/69a03a861ab11437b3e548aa7417dfb9

2020(令和2)年10月31日号(No.281)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(5)
『楚辞』(3)「離騒」後編」

2020.10.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(5)『楚辞』(3)
-楽しい読書281号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/10/post-6275d5.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/49d8229c141f532a6d330c2e1fb45b74

2021(令和3)年1月31日号(No.287)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(6)
『楚辞』(4)屈原の他の作品「九章」」

2021.1.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(6)『楚辞』(4)
-楽しい読書287号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/01/post-62755d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/5df8119cefb5cbb6eeda8bb493d59085

 

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◆ 『楚辞』もう一つのタイプの詩 ◆
 中国の古典編―漢詩を読んでみよう(7)
  『楚辞』(5)
  ~ 屈原「九歌」「漁父」 ~
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今回の参考文献――

Soji-sinsho

『新書漢文大系・23・楚辞』星川清孝/著 鈴木かおり/編
明治書院
『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』
 江原正士、宇野直人/著 平凡社
『楚辞』目加田誠/訳・解説
 平凡社〈中国古典文学大系・15〉『詩経・楚辞』

 ●屈原「九歌」

(略)

 ●九歌十一篇――
   (一)東皇太一(二)雲中君(三)湘君(四)湘夫人

以下、『新書漢文大系・23・楚辞』「九歌」各詩篇の解説
<背景>欄の文章を引用または参考に紹介します。

(一)「東皇太一」は、

 《祭祀の席の豪華な設えや、供え物の酒の芳ばしさ、
  神に捧げる楽と舞いの美しさを言祝ぐことで
  神への崇敬を表現し、九歌の筆頭を飾る。》

(『新書漢文大系・23・楚辞』「九歌(一)東皇太一」<背景>)

冒頭の一節。

 《吉日兮辰良 穆将愉兮上皇
   吉日(きちじつ)の辰(しん)も良(よ)し。
   穆(つつし)みて将(まさ)に
   上皇(じょうこう)を愉(なぐさ)めんとす。

  今日のよき日の時刻も良い
  ここに敬(つつし)んで上天の神を慰め奉ろう。》

(『新書漢文大系・23・楚辞』「九歌(一)東皇太一」)

(二)雲中君

雲の神が巫に降臨し、日月に等しい光を放ち、
空を遠く飛び去って行く。
その様を憧憬を持って描く。

(三)湘君(四)湘夫人

これらは先にも書きましたように、二篇で一つ。
湘君と湘夫人で男女一対の湘水の神。
恋い慕い合う心情を歌う。

「(三)湘君」

 《君不行兮夷猶 蹇誰留兮中洲
   君行(ゆ)かずして夷(い)猶(ゆう)す。
   蹇(ああ)誰(たれ)か中洲(ちゅうしゅう)に留(とど)まれる。

  美要眇兮宜修 沛吾乗兮桂舟
   美しく要眇(ようびょう)として宜修(ぎしゅう)に、
   沛(はい)として吾(われ)桂舟(けいしゅう)に乗る。

  令沅湘兮無波 使江水兮安流
   沅湘(げんしょう)をして波(なみ)無(な)からしめ、
   江水(こうすい)をして安(やす)らかに流(なが)しめ、

  望夫君兮未来 吹参差兮誰思
   夫(か)の君(きみ)を望(のぞ)めども未(いま)だ来(き)たらず、
   参差(しんし)を吹(ふ)いて誰(たれ)かを思(おも)う。

  かの君はまだ行かずにためらっている。
  ああ、川の中洲に留まっているのは誰だろう。
  美しくみやびやかに、粧(よそお)いも整い、
  ゆらりと私は桂の舟に乗る。
  湘水の神なれば、私は沅水と湘水に波も立てさせず、
  大川の水を安らかに流れさせ、
  かの君、湘夫人を望み見るけれども、まだ来られない。

  (略)

  捐余玦兮江中 遺余佩兮灃浦
   余(よ)が玦(けつ)を江中(こうちゅう)に捐(す)て、
   余(よ)が佩(はい)灃浦(れいほ)に遺(す)て、
  采芳洲兮杜若 将以遺兮下女
   芳洲(ほうしゅう)の杜若(とじゃく)を采(と)り、
   将(まさ)に下女(げじょ)に遺(おく)らんとす。
  時不可兮再得 聊逍遥兮容与
   時(とき)は再(ふたた)び得(う)可(べ)からず。
   聊(しばら)く逍遥(しょうよう)して容与(ようよ)せん。

  私の玦(けつ)のさげ玉を大川の中に投げ入れ、
  私の佩び物を灃浦の中に落とし込んで、
  芳しい草の茂る中洲の杜若を摘み取り、
  下にいる乙女の君に贈ろうと思う。
  君と会う時はまたと得られないのだから、
  しばらくここにあてもなくさまよい、ゆっくりと君と遊ぼう。》

(『新書漢文大系・23・楚辞』「九歌(三)湘君」)

「(四)湘夫人」

 《帝子降兮北渚 目眇眇兮愁予 
   帝子(ていし)北渚(ほくし)に降(くだ)る。
   目(め)眇眇(びょうびょう)として予(よ)を愁(うれ)えしむ。
  嫋嫋兮秋風 洞庭波兮木葉下 
   嫋嫋(じょうじょう)たる秋風(しゅんぷう)は、
   洞庭(どうてい)波(なみ)だって木葉(もくよう)下(くだ)る。
  登白薠兮騁望 与佳期兮夕張 
   白薠(はくへん)に登(のぼ)りて望(のぞ)みを騁(は)せ、
   佳期(かき)を与(とも)にせんとして夕(ゆう)べに張(は)る。
  鳥何萃兮蘋中 罾何為兮木上 
   鳥(とり)何(なん)そ蘋(ひん)の中(なか)に萃(あつ)まれる。
   罾(あみ)何(なん)ぞ木(き)の上(うえ)に為(な)せる。

  天帝の御子湘君は北の渚に降りたもう。
  目路もはるかに眺めていると、私を悲しませるのである。
  そよそよと吹きつづける秋の風の中に立っていると、
  洞庭の広い湖面に波が立って、
  岸の木の葉がしきりに散っている。
  白薠(しろはます)に踏み乗り、目のとどく限り、
  かの君との楽しい逢瀬のために支度をする。

  (略)

  捐余袂兮江中 遺余褋兮澧浦
   余(よ)が袂(へい)を江中(こうちゅう)に捐(す)て、
   余(よ)が褋(ちょう)を澧浦(れいほ)に遺(す)て、
  搴汀洲兮杜若 将以遺兮遠者
   汀洲(ていしゅ)の杜若(とじゃく)を搴(と)り、
   将(まさ)に以(もつ)て遠(とお)きの者(もの)に遺(おく)らんとす。
  時不可兮驟得 聊逍遥兮容与
   時(とき)は驟々(しばしば)得(う)可(べ)からず。
   聊(しばら)く逍遥(しょうよう)して容与(ようよ)せん。

  私の袷(あわせ)肌着を江中に投げ、
  私の褋(ひとえ)を澧浦の水に落とし込み、
  川の中洲の杜若を取って、遠く離れているあの人に贈ろう。
  君と会うのによい時は、しばしばは得られないから、
  しばらくここに目的もなく歩きまわり、ゆっくりと遊ぼうと思う。》

(『新書漢文大系・23・楚辞』「九歌(四)湘夫人」)

「(三)湘君」「(四)湘夫人」それぞれの冒頭と結びの分です。
それぞれ対応しているのがわかります。

 

 ●九歌十一篇――(五)大司命(六)少司命(七)東君
   (八)河伯(九)山鬼(十)国殤(十一)礼魂

(五)大司命(六)少司命

こちらも二篇で一つ。寿命・運命を司る星の神。
「湘君」「湘夫人」同様、男女一対の神が互いに恋い慕い合う歌。

(七)東君

東君は太陽神。
東の空に朝日が昇り、宮殿を照らす。
日の神となった巫女は日の出を情景を歌う。

(八)河伯

河伯は、黄河の神。古くは河神と称された。
巫女がこの河伯を恋する気持ちを歌う。

(九)山鬼

山鬼は、山中の女の精霊。
人間の男性を誘惑する神女として、
雲や雨などの自然現象に取り巻かれた夢幻的な存在。
そんな私が貴公子のあなたを待っているのに……、と歌う。

(十)国殤

「殤」とは、成人前に死んだ者や戦死者。
国のために犠牲となった死者の霊を慰めるために、
その戦場における奮戦ぶりを歌頌して功績を称える。
肉体は死んでも精神は不死であることを祈る鎮魂歌。

(十一)礼魂

「礼魂」とは、霊魂に礼を献ずるの意。
国から何る短い詩で、独立した一篇というより、
全体をまとめる「乱辞」とする説。
(一)「東皇太一」を九歌十一篇の最初にある迎神曲とみて、
「礼魂」は、祭祀の終わりを告げる送神曲とする見方もある。
または、まえの「国殤」と対応させて、無事に一生を終えた人の、
霊魂を祭るものとする見方もある。

 《成礼兮会鼓 伝芭兮代舞
   礼(れい)を成(な)して鼓(つづみ)を会(かい)し、 
   芭(は)を伝(つた)えて代(か)わる代(が)わる舞(ま)う。
  姱女倡兮容与
   姱女(かじょ)倡(うた)いて容与(ようよ)たり。
  春蘭兮秋菊 長無絶兮終古
   春蘭(しゅんらん)と秋菊(しゅうぎく)と、
   長(なが)く絶(た)ゆること無(な)く終古(しゅうこ)ならん。
  
  儀礼を手落ちなく行い、太鼓を打ち連れて、
  香草を手渡しては、代わる代わる舞う。
  みめよき巫女は歌をうたって、のどかに遊ぶ。
  春の蘭と秋の菊と、香りよき花を供えて、
  祭りは長く絶えることなく、
  とこしえまでも変わらないであろう。》

(『新書漢文大系・23・楚辞』「九歌(十一)礼魂」)

終わり。

 

 ●「漁父」

(略)

 ●「漁父」と屈原のイメージについて

(略)

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 ● 漢詩の入門書等を読む

★『漢詩入門』一海知義/著 岩波ジュニア新書 1998.6.22

★『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』
江原正士、宇野直人/著 平凡社 2010/4/20
―漢詩の歴史をたどるシリーズ全4巻。第1巻は『詩経』から屈原の
 『楚辞』、漢や三国時代を経て東晋の陶淵明まで。
 俳優・声優の江原正士が専門家の宇野直人を相手に、代表的な詩
 を対話形式でわかりやすく読み解く。

★『漢詩入門』入谷仙介/著 日中出版 1979/01
―漢詩の有名作をたどりながら、その歴史と構造を解く漢詩入門。

★『中国の古代文学(一)神話から楚辞へ』白川静/著 中公文庫
BIBLIO 1980.9.10
―中国文学の原点『詩経』と『楚辞』の古代歌謡を『記紀万葉』と
 対比して考察する。文学の原点である神話が、中国では『書経』
 に人間の歴史として書き変えられ定着していると解説する。

 ●『楚辞』を読む

★『詩経・楚辞』目加田誠/訳 平凡社〈中国古典文学大系・15〉
昭和44 (1969)
―『詩経』の翻訳と解説。(後半は『楚辞』)

▲★『新書漢文大系・23・楚辞』星川清孝/著 鈴木かおり/編
 明治書院 2004.6.20
―原文に書下し文と解説・背景を伏したコンパクトな入門書。

★『楚辞「離騒」を読む 悲劇の忠臣・屈原の人物像をめぐって』
矢田 尚子 東北大学出版会 2018/12/3
―その形成過程の歴史的背景を考慮しつつ、屈原伝説にとらわれず、
 作品本位に屈原と『楚辞』との関係をとらえ直そうとする。

 ▲マークは、本文で取り上げた本
 ★マークは、筆者のおすすめ本です。本選びの参考にどうぞ。
 (基本的に、筆者が“偶然”手にしたものを取り上げています。)

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本誌では、「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(7)『楚辞』(5)」をお届けしています。

ここでは、屈原の「九歌」と屈原作と伝えられる「漁父」を取り上げています。

「九歌」は、一部のみ原文や読み下し、現代語訳を『新書漢文大系・23・楚辞』から紹介しています。

「漁父」は、短いものなので、全文紹介しています。
こちらでは省略していますけれど。

これで、屈原作とされるものの紹介者終了とし、次回からは、宋玉の作品を取り上げる予定です。

 ・・・

では、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

『レフティやすおのお茶でっせ』

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2021.02.20

『左組通信』復活計画[4]<左利きプチ・アンケート>全公開(4)-週刊ヒッキイ第589号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第589号 別冊編集後記


第589号(No.589) 2021/2/20
「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(その13)
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [4]
 <左利きプチ・アンケート> 全公開(4)」


 


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◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆ 
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第589号(No.589) 2021/2/20
「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(その13)
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [4]
 <左利きプチ・アンケート> 全公開(4)」
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ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [4]
 <左利きプチ・アンケート> 全公開(4)第5回・第6回
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 「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年」
 の13回目です。


 2004年年頭から2009年年末までの更新し続けたホームページ
 『レフティやすおの左組通信』復活計画として、
 メイン・コンテンツを順に全面的に
 このメルマガで再生・復活させる、の4回目です。


 


┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓


2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(その13)


ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [4]


 <左利きプチ・アンケート> 全公開(4)
 
  第5回 左利き?と思うのはどんな仕草ですか
  第6回 生まれ変わってくる時は右利きor左利き?


┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛


 


 ●<左利きプチ・アンケート> 全公開(4)


今回も、
アンケート作成サイト<プチ・アンケート>のサイトから
削除され、現在見ることのできない初期のアンケートのうち、
まずは第5回と第6回を紹介します。


 



アンケート投票者による「ご意見ボードへの書き込み」の転載は、
著作権等の観点から今回は割愛しました。
ご了承ください。


 


Hgenq000_20201217235401


(画像:今は亡きホームページ『レフティやすおの左組通信』の<左利きプチ・アンケート>ページのトップページ)

 ●第5回 左利き?と思うのはどんな仕草ですか


これもよくある質問でしょう。
それだけにある意味で根が深い、とも言えそうです。


 


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Penq5-600


(画像:今は亡きホームページ『レフティやすおの左組通信』の<左利きプチ・アンケート>の第5回のページのヘッド部分)

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左利きを考える レフティやすおの左組通信
 Lefty Yasuo's HIDARIGUMI Announcement
 
  <左利きプチ・アンケート>
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(初出)2004.8.9(最終)2005.11.1/2007.11.16
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<左利きプチ・アンケート>


第5回 左利き?と思うのはどんな仕草ですか


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 左利き?と思うのはどんな仕草ですか


日常生活のなかでいろんな出会いがあります。
左利きの人との出会いも少なくありません。
街でお店で、あるいは学校で職場で、ある人の仕草や動き、
身ごなしなどを目にして「あれ、この人左利き?」
と思う瞬間ってありますよね。
たとえばお昼の時間に偶然席がいっしょになった人が
左手でお箸を使いだしたとか、
お店の店員さんが左手で字を書いていたとか、
キャッチボールを始めたら相手が左投げだったとか、
ハサミを貸してといったら、
左手用だから…と言われてエッと思ったとか、
雑巾の絞り方が違っていたりとか、etc…。


貴方はどんな仕草や動作、
身ごなしで「この人は左利き?」と思いますか。
次のなかからこれが一番目に付く、わかりやすい、確かだ、
と思うものを選んでください。


今回は利き手には関係なくご投票をお願いいたします。


*一言言わせて、
というお方は投票後に表示されます一番下の
「ご意見ボード」をご利用ください。
もっと言わせて、というお方は掲示板もご利用ください。
貴方のご意見ご感想をお聞かせください。


 


1 字を書く
2 箸を使う
3 ハサミ、ナイフや包丁などの刃物類を使う
4 (ものを)手渡す、差し出す、(ボールなどを)投げる
5 (ものを)取る、受け取る、拾う
6 (ラケット・棒などを)振る、(かなづちなどを)打つ、叩く
7 (タオルや雑巾などを)絞る、(紐などを)よる、
 (針金などを)ひねる、ねじる
8 その他(具体的にお書きください)


 


結果/ご意見ボードを見る


 


*このアンケートは、
(2004.6.20-7.17)まで(4週間)に渡って実施されました。


当アンケートの受付は終了しました。
あしからずご了承ください。


 


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結果発表(2004.8.9)
実施期間2004.6.20-7.17(28日間)
投票総数:31 
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1 字を書く                      16
2 箸を使う                    8
3 ハサミ、ナイフや包丁などの刃物類を使う     1
4 (ものを)手渡す、差し出す、(ボールなどを)投げる 1
5 (ものを)取る、受け取る、拾う          2
6 (ラケット・棒などを)振る、(かなづちなどを)打つ、叩く 0
7 (タオルや雑巾などを)絞る、(紐などを)よる、
 (針金などを)ひねる、ねじる           0
8 その他(具体的にお書きください)        3


------------------------------------------------------------
 
結果を見ると圧倒的に「字を書く」が選ばれました。
ほぼ過半数を占めています。
これは日常の生活で比較的多く目にする行為で、
しかも目立ちやすい行動でもあるから当然だったかもしれません。
箸を持つことは食事の機会に限られるわけで、
どんな場面でも目にする行為というわけではありませんし、
その他の行動も、
一瞬に終わってしまうと気がつく暇がないということになります。


なんとなく身のこなしで、
という答えが「その他」としてありました。
利き手の判定、判別という観点から見れば、
この辺が案外一番確かかもしれません。
箸使いにしろ、字を書くという行為にしろ、
左利きの人は右手を使うように教えられる場合があります。


(昔はこれを左利きの「矯正」と呼び、
 左手を使いことを悪いこと、いけない行為、無作法な、
 あるいは見苦しい行為と考え、
 改めさせることが正しいこととされていました。)


そこで私は、人から教えてもらって身に付ける行為に関しては、
利き手の判定からははずして考える方が良いという意見です。
あくまでも自然に振舞う行為の中から利き手を見定める方が良い
と思います。


私の予想としては、上から順番に減った行くかな、
という感じを持っていました。
一応は利き手判定テストの類を参考に、選択肢を考えました。
そのときに利き手判定の要素として、
重要度の高いとされている行為を順に取り込んで見ました。


意外に「刃物類」の票数が少なく感じました。
左手・左利き用の刃物類の普及率がまだまだ低く、
仕方なく右手を使用する人もいるということでしょうか。
もちろん、
人前で包丁等を使う機会が少ないということもありましょう。
また、日本料理では右手で包丁を使う用に指導されるそうです。


昔、左利きのなのに右手で包丁を使う練習をしている板前さんを
見ました。よく手を切ってしまうのだと嘆いていました。
私個人としては、向きが一定にそろっていれば
お造りがどっち向きでもかまわないように思うのですが…。
左利きのお寿司の職人さんとお話したときも、いわれなければ、
握りの並べる向きなどもまったく気がつきませんでした。
右利きの職人さんのものといっしょに並べるとすぐに気がつくよ、
というお話でした。


 


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


2021.2.16(追記)


(略)


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↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ 


 


 ●第6回 生まれ変わってくる時は右利きor左利き?


これも面白い要素のある質問だと思います。
左利きの人は左利きをどう思っているのか、窺えそうで。


 


↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


Penq6-600


(画像:今は亡きホームページ『レフティやすおの左組通信』の<左利きプチ・アンケート>の第6回のページのヘッド部分)

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左利きを考える レフティやすおの左組通信
 Lefty Yasuo's HIDARIGUMI Announcement
 
  <左利きプチ・アンケート>
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(初出)2004.8.14(最終)2004.10.16/2007.11.16
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<左利きプチ・アンケート>


第6回 生まれ変わってくる時は右利きor左利き?


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生まれ変わってくる時は右利きor左利き?


この次生まれ変わってくるとしたら、


貴方は「右利き」それとも「左利き」のどちらが良いと思いますか。
右利きの人はやはり「右利き」でしょうか。


それとも左利きにあこがれていたから「左利き」の人生を、と望まれますか。
一方、左利きの方はどうでしょう。


不便な思いをすることのない「右利き」でしょうか。


それともやはり「左利き」が良いと思いますか。
いずれかひとつを選んでお答えください。


*投票者の利き手別で選択肢を用意しています。
ご自身でご自分の利き手を右もしくは左と、
どちらか判断した上で投票してください。


*一言言わせて、
というお方は投票後に表示されます一番下の
「ご意見ボード」をご利用ください。
もっと言わせて、というお方は掲示板もご利用ください。
貴方のご意見ご感想をお聞かせください。


 


1(右利きの人)「やはり右利き」
2( 〃 )  「今度は左利き」
3( 〃 )  「どちらともいえない」
4(左利きの人)「やはり左利き」
5( 〃 )  「今度は右利き」
6( 〃 )  「どちらともいえない」


 


結果/ご意見ボードを見る


*このアンケートは、
(2004.7.18-8.14)まで(4週間)に渡って実施されました。


 


------------------------------------------------------------
投票結果(初出締切時)
実施期間2004.7.18-8.14(4週間)総数25
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1 (右利きの人) 「やはり右利き」    1
2 ( 〃 )   「今度は左利き」    1
3 ( 〃 )   「どちらともいえない」 1
4 (左利きの人) 「やはり左利き」    14
5 ( 〃 )   「今度は右利き」    2
6 ( 〃 )   「どちらともいえない」 6


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結果発表(2004.10.16)
実施期間2004.7.18-8.14(4週間)
投票総数:25(右利きの人:3/左利きの人:22)
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投票総数が多くないので、
右利きの人に関してはなんとも言いかねますが、
少なくとも左利きの人においては、
圧倒的に「左利き」を選ぶ人が多かったといえます。
およそ三分の二の人が「左利き」を選んでいます。


大なり小なりそれぞれの人が今まで歩んできた
自分の左利きの人生に不便さや不満を持っていながらも、
来世でも「左利き」を選ぶという事実は
何を意味しているのでしょうか。


もちろん人それぞれの考えに裏打ちされたものがあるのでしょう。
一概にどうこういうことはできません。
しかし、何か重いものを感じます。
自分の人生を肯定的に捉えている、
あるいは捉えたい結果ではないでしょうか。
少なくとも否定的に捉えたくないという現れでしょう。


一方で、「どちらともいえない」という意見も
無視できない数字になっています。
やはり現実の生活の中での左利きの不便さや
左利きに対する過去の偏見や差別というものが尾を引いて、
できるものならそれらと無縁な人生を望む
という気持ちもないわけではない、
という迷う気持ちが出ているのでしょうか。


特に、かつては左利きの子に対して、
箸使いや字を書くことを中心に左手使いをやめさせて
右手を使わせる行為が「矯正」*と呼ばれて、
「当然のこと、正しいこと、躾の一環」として行われてきました。
子供が本来もつ固有の自然な性質を無視して、
人為的な変更を強要して来ました。
その結果多くの子供が泣かされてきたことは事実でありながら、
子供の将来のため、という言葉で擁護されて
今日まで、その影響は連綿と続いています。


この行為に対する反発も左利きの人の中には少なくありません。
それが左利きに対するマイナスの評価になり、
来世における利き手の選択にも
迷いを与えることにつながっているのではないかと考えられます。


私自身も、「左利き」に投票しましたが、
これは左利きである自分自身に対する一種の「エリート意識」
「選民―神に選ばれた人―意識」といったものを刺激する
という側面もあります。また、単純に
今まで左利きとして生きてきた自分の人生を否定したくない
という気持ちの表れでもあります。


誰だって自分の人生を無意味なものと考えたくはないでしょう。
だからこそ来世においても有意義な価値ある人生、
楽しい素敵な人生を望んでいるのではないでしょうか。


そこでは、
もうひとつの可能性も追いかけたい気持ちもあるけれど、
もう一度この人生を立派に生き抜いてみたい
という気概もあるのではないでしょうか。


 


*注 
「左利きの矯正」については、「私論2」を参照してください。


私は「矯正」という言葉を使わないようにするべきだ、
と考えています。用語として明らかに誤りであるからです。
もっと簡単に「右手を使う」「右手使いする」といった表現で十分です。
「右手を使わせてみよう」という試行の場合は、
そのまま使うか「右手使いを試みる」で良いのではないでしょうか。
「正しい」「直す」といった意味を持つ「矯正」という言葉を
「左利き」に適用することは不適切なことです。
「左利き」に対する正しい理解を持たない人に、
誤った印象を与えかねません。
「矯正」の言葉の意味を十分理解せずに、単に「変更」の意味で
「“左利き”に対する熟語」として使っている人もみかけますが、
これも問題です。
誤解を与えぬよう、言葉は正しく使いましょう。


 


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2021.2.16(追記)


(略)


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本誌では、「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(その13)
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [4]
 <左利きプチ・アンケート> 全公開(4)」
と題して、
アンケートの第5回と第6回を紹介しています。


今回も、全公開です。
ただし、今年(2021年)の追記だけは省略しています。


本誌購読者の皆様向けの特典となるものとして、非公開としておきます。


全公開では、こっちだけ読んでればいいや、ということになりかねません。
これではいけないので……。


 ・・・


詳細は、本誌で。


*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』


 


『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ


 


 

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2021.02.15

私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)ハヤカワ文庫の50冊(3)NVの数々-楽しい読書288号

 ―第288号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★ 2021(令和3)年2月15日号(No.288)
「私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)
ハヤカワ文庫の50冊(3) 」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2021(令和3)年2月15日号(No.288)
「私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)
ハヤカワ文庫の50冊(3)NVの数々」
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 またまた久しぶりに、
 「私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年」
 に戻ります。

 ハヤカワ文庫創刊が7月でしたから、
 まだ「50周年」の一年は過ぎていないので、
 良しとしましょう。

 昨年、1970(昭和45)年に創刊された早川書房の文庫
 「ハヤカワ文庫」が50周年を迎え、
 15歳からの私の読書生活52年のほぼ全てをカバーしている
 「ハヤカワ文庫」のお気に入りや、読んできた本の内、
 心に残る本を紹介してきました。

 ※ すべて今現在私の手元にある本から選んでいます。

   過去に持っていたけれど、押し出し整理法により、
   処分した本は除外しています。

  (図書館で借りて読んだものも除外しています。)

 前回までのおさらい――

私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年

【1】2020(令和2)年9月15日号(No.278)
「私の読書論135-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(1)」
2020.9.15
私の読書論135-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(1)
-楽しい読書278号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/09/post-93a384.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/3df333247f5640e098891d55ddaaccd5
【最初の6冊】
1.SF『征服王コナン』ロバート・E・ハワード
団 精二/訳(荒俣宏さんの若い頃の翻訳者名)
2.NV『ローズマリーの赤ちゃん』アイラ・レヴィン
高橋 泰邦/訳

3.NV『女王陛下のユリシーズ号』アリステア・マクリーン
村上 博基/訳

4.HM『重賞』ディック・フランシス
菊池 光/訳

5.HM『死の接吻』アイラ・レヴィン
中田 耕治/訳

6.FT『夢の10セント銀貨』ジャック・フィニイ
山田 順子/訳

 

【2】2020(令和2)年10月15日号(No.280)
「私の読書論136-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(2)」
2020.10.15
私の読書論136-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(2)
私のお気に入り7-楽しい読書280号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/10/post-0f243e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/56a232216e800eaf561dd1f4904b2cce
【私のお気に入り7】
(1)ジャック・フィニイ『ゲイルズバーグの春を愛す』
福島 正実/訳 ハヤカワ文庫FT 1980/11/1

(2)ゼナ・ヘンダースン『果しなき旅路』
深町 眞理子/訳 ハヤカワ文庫SF 1978/7/1

(3)ロバート・F・ヤング『ジョナサンと宇宙クジラ』
伊藤 典夫/訳 ハヤカワ文庫SF 2006/10/6

(4)ロバート・ネイサン『ジェニーの肖像』
井上 一夫/訳 ハヤカワ文庫NV 1975/3/1

(5)シャーリイ・ジャクスン
『野蛮人との生活―スラップスティック式育児法』
深町 眞理子/訳 ハヤカワ文庫NV 1974/5/1

(6)クレイグ・ライス『スイート・ホーム殺人事件』
長谷川 修二 ハヤカワ・ミステリHM文庫 1984/10/1

(7)ルイス・ギルバート『フレンズ―ポールとミシェル』
村上 博基/訳 ハヤカワ文庫NV 1973/7/1

 

【3】2020(令和2)年11月15日号(No.282)
「私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)
【私のお気に入り7】に続くもの ハヤカワ文庫の50冊(1)」
2020.11.15
私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)
ハヤカワ文庫の50冊(1)-楽しい読書282号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/11/post-3a6f3e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/85364a4c9cf932ced296000daefccee2
◎準【私のお気に入り7】
 ――続編および同一作家の他の名作・佳作
1’(8)『夢の10セント銀貨』ジャック・フィニイ山田 順子/訳
(ハヤカワ文庫FT 1979/2/1)

2’(9)『血は異ならず』ゼナ・ヘンダースン, 宇佐川晶子他/訳
(ハヤカワ文庫SF 1977/12/1)。

3’(10)『時をとめた少女』ロバート・F・ヤング 小尾芙佐,
深町眞理子, 岡部宏之, 山田順子/訳 (ハヤカワ文庫SF 2017/2/23)

5’(11)『山荘綺談』シャーリイ・ジャクスン 小倉多加志/訳
(ハヤカワ文庫NV モダンホラー・セレクション 1972/6/1)

7’(12)『続・フレンズ―ポールとミシェル』ルイス・ギルバート
村上 博基/訳 (ハヤカワ文庫NV 1981/2/1)

(13)ロバート・J・ソウヤー『フレームシフト』内田昌之/訳
ハヤカワ文庫SF 2000/3/1 (文庫SF)

(14)エイミー・トムスン『ヴァーチャル・ガール』田中一江/訳
ハヤカワ文庫SF 1994/10/1 (文庫SF)

(15)ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
『たったひとつの冴えたやりかた』浅倉久志/訳 ハヤカワ文庫SF
1987/10/1 (文庫SF)

(16)ポール・アンダースン『魔界の紋章』豊田有恒/訳
ハヤカワ文庫SF 1978/2/1 (文庫SF)

(17)ウィリアム・ホープ・ホジスン『異次元を覗く家』団 精二/訳
ハヤカワ文庫SF 1972/5/1 (文庫SF)

(18)ロバート・A・ハインライン『夏への扉』福島 正実/訳
 (文庫SF)

(19)ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を〔新版〕』
小尾芙佐訳 ハヤカワ文庫NV 2015/3/13 (文庫NV)

(20)カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』土屋政雄/訳
ハヤカワepi文庫 2008/8/1 (epi文庫)

 

【4】2020(令和2)年12月15日号(No.284)
「私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺」
2020.12.15
私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺-楽しい読書284号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/12/post-6dcf8b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/d5d58cdf2b456f12649ebad3b8f8c3d5
SF系の拾遺――シリーズもの三つ
▼C・L・ムーア +(イラスト)松本零士
<ノースウェスト・スミス>シリーズ
(21)『大宇宙の魔女』仁賀克雄訳 ハヤカワ文庫 SF36 1971/9/1

(22)『異次元の女王』同 ハヤカワ文庫 SF62 1972/9/1

(23)『暗黒界の妖精』同 ハヤカワ文庫 SF82 1973/2/1

<処女戦士ジレル>シリーズ
(24)同 ハヤカワ文庫 SF139 1974/3/1

▼ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン
 <ホーカ>シリーズ +(イラスト)天野嘉孝(あまの よしたか)
(25)『地球人のお荷物』稲葉明雄・伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫 SF68
1972/9/1

(26)『くたばれスネイクス』稲葉明雄・他訳 ハヤカワ文庫SF
1987/6/1

(27)『がんばれチャーリー』宇佐川 晶子訳 ハヤカワ文庫SF
1988/10/1

▼火浦功<みのりちゃん>シリーズ +(イラスト)いしかわ じゅん
(28)『日曜日には宇宙人とお茶を』ハヤカワ文庫JA190 1984/7/1

(29)『大冒険はおべんと持って』ハヤカワ文庫JA234 1987/1/1

「文庫JA」
(30)『S-Fマガジン・セレクション1981』早川書房編集部編

(31)『美亜へ贈る真珠〔新版〕』梶尾真治 ハヤカワ文庫JA
2016/12/20

「文庫NV」
(33)『時の地図 上・下』フェリクス・J・パルマ 宮崎 真紀訳
ハヤカワ文庫 NV 2010/10/8

 

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  ◆ 「お子ちゃま」読者時代からのお友達 ◆
  私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)
   ―― ハヤカワ文庫の50冊(3) NVの数々 ――
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 ●「文庫NV」とは

(略)

 ●「文庫NV」から選んでみると――冒険小説

まずは、冒険小説から――冒険小説といえば、本場はイギリス。
イギリス人作家のふたりから始めましょう。

210214hayakawa-bonko-nv-mac

(画像:ハヤカワ文庫NV(書影)『ナヴァロンの要塞』『女王陛下のユリシーズ号』アリステア・マクリーン)

 

(34)『ナヴァロンの要塞』アリステア・マクリーン
平井 イサク/訳 1977/2/1

(略)

210214hayakawa-bonko-nv-ho

(画像:ハヤカワ文庫NV(書影)『スペイン要塞を撃滅せよ』『トルコ沖の砲煙』『パナマの死闘』セシル・スコット・フォレスター(海の男ホーンブロワー・シリーズ 2,4,5))

 

(35)『スペイン要塞を撃滅せよ』セシル・スコット・フォレスター
 高橋 泰邦/訳
(ハヤカワ文庫 NV 58 海の男ホーンブロワー・シリーズ 2)1973/12/1

『トルコ沖の砲煙』高橋 泰邦/訳
(ハヤカワ文庫 NV 70 海の男ホーンブロワー・シリーズ 4)1974/6/1

『パナマの死闘』高橋 泰邦/訳
(ハヤカワ文庫 NV 80 海の男ホーンブロワー・シリーズ 5)1974/11/1

(略)

 ●「文庫NV」から選んでみると――ホラー:アンソロジー

ホラー部門では、先に挙げている2冊以外に
アンソロジーを――

(36)『闇の展覧会〔1〕〔2〕』カービー・マッコーリー編

『闇の展覧会〔1〕』では、
スティーヴン・キングの中編「霧」が名作。

(略)

『ナイトヴィジョン スニーカー』キング他
ハヤカワ文庫NV―モダンホラー・セレクション 1990/5/1

キング、ダン・シモンズの中短編と、
ジョージ・R・R・マーティンの
89年度世界幻想文学大賞中篇部門賞受賞作「皮剥ぎ人」収録。

「皮剥ぎ人」がいい。
アメリカの田舎のまちを牛耳るボスと対決する探偵のお話と、
人狼ものをミックスした傑作中編。

 ●「文庫NV」から選んでみると――ホラー:マシスン

(略)

『激突!』リチャード・マシスン 小鷹 信光/訳
ハヤカワ文庫 NV 37 1973/3/1

(略)

(37)『地球最後の男』リチャード・マシスン 田中 小実昌/訳
ハヤカワ文庫 NV 151 モダンホラー・セレクション 1977/9/1

(略)

 ●「文庫NV」から選んでみると――ホラー・幻想など

(略)

『ドラキュラのライヴァルたち』マイケル・パリー/編
小倉 多加志/訳 ハヤカワ文庫―NV 1980/9/1

(略)

(38)『地図にない町 ディック幻想短篇集』
フィリップ・K・ディック 仁賀 克雄/編・訳
ハヤカワ文庫 NV 122 1976/8/1

(略)

210214hayakawa-bonko-nv

(画像:ハヤカワ文庫NV(書影)『闇の展覧会〔1〕〔2〕』カービー・マッコーリー編、『ナイトヴィジョン スニーカー』、『地球最後の男』『激突!』リチャード・マシスン、『ドラキュラのライヴァルたち』マイケル・パリー/編、『地図にない町 ディック幻想短篇集』フィリップ・K・ディック)

 

 ●「文庫NV」から選んでみると――サスペンス

210214hayakawa-bonko-nv-s

(画像:ハヤカワ文庫NV(書影)『堕ちる天使』ウィリアム・ヒョーツバーグ、『GATACA(上)(下)』フランク・ティリエ)

(略)

(39)『堕ちる天使』ウィリアム・ヒョーツバーグ 佐和 誠/訳
ハヤカワ文庫NV 1981/2/1

(略)

次に、〈左利きミステリ〉でもあるフランスの作品で、

(40)『GATACA(上)(下)』フランク・ティリエ 平岡 敦/訳
ハヤカワ文庫NV 2013/5/24

シリーズもので、前作の謎?を明らかにする部分は、凄い。
楽しみな連作のようです。

今回は、左利きにまつわるお話で、凶悪な殺人者が生まれるのは、
遺伝的な要素があるのだという。
で、左利きもその特徴の一つだと。
(この辺は左利きの私には非常に面白くない部分ですが。)

映画化もされたようで、左利き研究20年のイギリス人科学者の著書
『非対称の起源』(クリス・マクマナス 講談社ブルーバックス)

という左利きの研究書の中でもふれていたという記憶があります。

お話は面白いのでその辺はオススメです。

 ・・・

今回はこの辺で。
次回は、いよいよ「文庫ミステリ」編です。

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本誌では、「私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5) ハヤカワ文庫の50冊(3) 」と題して、ハヤカワ文庫の読書歴とともに、“ハヤカワ文庫の50冊”の3回目として「文庫NV」から冒険もの、ホラー系、サスペンスもののを紹介しています。

コメントの類いは基本省略しています。

もうすぐ50冊になってしまうのですが、まだまだ書きたい本、
紹介したい本があるので、どうなるのでしょうか。

まあ、最悪は、「ハヤカワ文庫の100冊」にすれば済む問題ですので。

お楽しみに! ということで……。

 ・・・

では、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
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2021.02.08

〈日本版左利きの日〉から20年、2月10日は〈左利きグッズの日〉

2月10日の〈左利きグッズの日〉は、
神奈川県相模原市にある左利きグッズを扱う文房具店として有名な菊屋浦上商事が申請、2009(平成21)年に日本記念日協会から認定されました。

元々この「2月10日」は、Japan Southpaw Club(ジャパン・サウスポー・クラブ、略称JSC、川嶋健史さんを発起人として1996年7月に結成されたネット上の左利きの集まり―大路直哉『見えざる左手』巻末資料による)が、2001(平成13)年に「日本の左利きの日」として制定したもので、その後JSCの活動休止状態にともない、立ち消え?状態になっていました。

この「日本版・左利きの日(レフトの日)」に関して、私のパソコンに残っているデータの、かつて存在したJSCのサイト『(0)レ(2)フ(10)ト 02月10日は「日本の左利きの日」』の記述から、日本版の左利きの日を作った理由を要約しますと――
JSCメンバーの放送局のある人物(ラジオのディレクター、きりんさん)が「2月10日」は「0210」と表記するが、これは英語で「左」を表す「レ(0)フ(2)ト(10)」と読め、この語呂合わせによる記念日を発案し、JSCが制定したものでした。

世界的な左利きの日〈国際左利きの日INTERNATIONAL LEFT-HANDERS DAY〉「8月13日」なのですが、日本ではお盆の時期と重なるので、リアルなイベントの実施がむずかしくバーチャルなイベントしか実現できなかった。
そこで日本では別の日を制定したいとJSC内で議論していたところ、上記のようなメンバーによる案が寄せられ、この語呂合わせに感心したという会長・川嶋さんのことばもあり、採用することに決まった、というのです。

個人的にいいますと、私は「8月13日」でいいと思っていました。
でも、ほぼ半年あいていますので、まあ、年に二回あってもいいか、という気になりました。

「8月13日」の〈国際左利きの日INTERNATIONAL LEFT-HANDERS DAY〉も、その創設者は左利き用品販売店の人でしたので、「2月10日」の〈左利きグッズの日〉とともに、基本的に趣旨は同じです。
〈左利きグッズの日〉が、よりグッズの普及面に力点を置いている、といえるかもしれませんけれど。


ちなみにいつも書いていることですが――
「左利きの日」で検索しますと、日本語版Wikipedia等で「8月13日」〈国際左利きの日INTERNATIONAL LEFT-HANDERS DAY〉の制定が、《1992年8月13日、イギリスにある「Left-Handers Club」により》となっていますが、これは誤りです。
本当は、アメリカの左利き用品販売店のDean R. Campbellが1976年、開店1周年を記念して、Lefthanders Internationalを設立し、お店の開店日にあたる8月13日を記念日に制定した、ということです。
英語版のWikipedia等にも出ている事実です。

 ・・・

さて、今年の2月10日〈左利きグッズの日〉は、この先代の「日本版・左利きの日(レフトの日)」の制定から20年になります。

コロナ禍による緊急事態宣言下、何かしらのイベント等があるのかどうか、これといった情報は入ってきていません。
まあ、しかたがないといえばそうなのですが、せめてネット上だけでも何かあるといいなあ、と思います。

そういう私自身はどうするのか、と問われますと困りますがね。
アイディアはありません。

他力本願ですが、世の多くの左利きの方々並びに左利きを応援してくださる方々が何かしら行動してくださることを願っています。

 ・・・

私の最近の興味は、私および私たちの世代が、左利きに関して経験してきた事柄や見聞きしてきた事実をきっちりと記録しておくことです。
これらのものはすべて記録しておかないと、私や私たちの世代が死ねば、そのほとんどが失われてしまうものだからです。

そういう観点からこの頃は、たとえば私の消滅した左利きサイト『レフティやすおの左組通信』復活計画に取り組んでいます。
また、「左利き文化史年表(withレフティやすお自分史)」の作成などにチャレンジしています。

ですから私は、2月10日〈左利きグッズの日〉はお休みです。


*『レフティやすおのお茶でっせ』過去の2月10日「左利きグッズの日」の記事:
・2008.12.28
2月10日は左利きグッズの日、日本記念日協会で認定される
・2009.2.10
今日2月10日は“左利きグッズの日”
・2011.2.8
左手書字考(1)左手で字を書くこと―再考:週刊ヒッキイhikkii249
・2011.2.9
「左利きグッズの日」記念「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート
・2012.2.9
2月10日は「左利きグッズの日」ですが…メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」298号告知
・2012.2.10
2月10日「左利きグッズの日」記念<LYGP>第6回2012:メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」299号予告
・2013.2.10
今年もまた<左利きグッズの日>でした
・2015.2.10
2月10日は改称7年目の〈左利きグッズの日〉
・2016.2.9
2月10日は左利きグッズの日
・2016.2.10
2月10日は左利きグッズの日―普及の前提
・2017.2.9
2月10日〈左利きグッズの日〉をまえに左来人(Right Hidari)『左利きあるある 右利きないない』を買う読む
・2017.2.10
左手左利き専用グッズ開発「レフティー21プロジェクト」菊屋浦上商事呼びかけ
・2018.2.10
2月10日は「左利きグッズの日」―どこまで進む「左利き」容認―産経新聞投書から
・2019.2.10
2月10日は「左利きグッズの日」―に思うこと
(新生活版)2月10日は「左利きグッズの日」―に思うこと
・2020.2.8
2020年2月10日は令和初の〈左利きグッズの日〉-文末に嬉しい情報あり
(新生活版)2020年2月10日は令和初の〈左利きグッズの日〉-文末に嬉しい情報あり


[カテゴリ] 2月10日左利きグッズの日

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2021.02.06

1970年代は左利き観の転換期「わたしの彼は左きき」の時代-週刊ヒッキイ第588号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第588号 別冊編集後記

第588号(No.588) 2021/2/6
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(4)
 「わたしの彼は左きき」の時代:1970年代(3)」
 ――1970年代は日本における左利き観の転換期だった

 

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◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆ 
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第588号(No.588) 2021/2/6
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(4)
 「わたしの彼は左きき」の時代:1970年代(3)」
 ――1970年代は日本における左利き観の転換期だった
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 「左利き本のために――左利きの人生を考える」
 の第4回目です。

 ここ二回は、昨年10月7日に逝去されました作曲家、
 筒美京平さんの作曲された「わたしの彼は左きき」について、
 発表当時の左利き事情を、私の経験と照らし合わせながら、
 書いて来ました。

 

第580号(No.580) 2020/10/3
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(1)」

2020.10.3
左利きの人生を考える(1)「左利きライフ」ってなんだ?
-週刊ヒッキイ第580号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/10/post-74d0ad.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/9fd4faf107df28e356f39f62a2c1c2b2

 

第582号(No.582) 2020/11/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(2)
 「わたしの彼は左きき」の時代:1970年代(1)」

2020.11.7
左利きの人生を考える(2)「わたしの彼は左きき」の時代:
1970年代(1)-週刊ヒッキイ第582号

 

第584号(No.584) 2020/12/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(3)
 「わたしの彼は左きき」の時代:1970年代(2)」

2020.12.5
左利きの人生を考える(3)「わたしの彼は左きき」の時代:
1970年代(2)-週刊ヒッキイ第584号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/12/post-353947.html

 

 今回は、1970年代が日本における
 左利きに関する考え方、左利き観の転換期であった
 という事実を様々な事実を集めて、
 改めてチェックしておこうと思います。

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 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
  (左利き本のために)――左利きの人生を考える(4)
  ◆ 1970年代は日本における左利き観の転換期だった ◆
   ~ 「わたしの彼は左きき」の時代(3) ~
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というわけで、今回はちょっとした左利き年表の発表です。

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(画像:(書影)手持ち本『左利きの秘密』『右きき世界と左きき人間』『左ききの本』『左利きの本』『左と右の心理学』『鏡の国のアリス』『赤毛のサウスポー』)

 ●1970年代は日本における左利き観の転換期だった

日本における左利き(解放)の歴史について考えるとき、
1970年代が一つの大きな転換期であったように感じます。

大きくいえば、やはり戦後のアメリカ民主主義の導入が
一つの契機になっているように見受けられます。

しかし、これは世の中全般の変容の中の一端でもあったので、
社会全体の大きな変化の枠の中の一端で、
左利きに特化したものとは言えません。

左利き解放の面からいえば、
意義的には二次的な収穫という見方もできるように思います。

その点、明らかに左利きに関する変化という面での変容の時代は、
1970年代であった、と思うのです。

では、1970年代、左利きには、
どのような変化があったのでしょうか。

左利きに関する出来事を年代順にまとめてみましょう。

 ・・・

◆(70年代を迎えるにあたって)
1968(昭和53)年

アメリカ留学から帰国後クリニックを開業された
精神科医・箱崎総一先生が、アメリカ時代には見られなかった
左利きの悩みで苦しむ患者さんが多いのに気付き、
左利きについて啓蒙する最初の左利きに関する本

『左利きの世界』箱崎総一 読売新聞社

 

―後の〈左利き友の会〉主宰者で精神科医による、
日本初の左利き応援本? <“左利き”の旗手>として、
戦後『太陽の季節』により文壇の寵児となり、
政治家に転身した石原慎太郎さんと
芸能界の左利きとして《わが国の映画界で活躍している一家》
高田浩吉さんとその娘・高田美和さんを紹介し、
高田美和さんの「手記」を掲載。

を出版されました。

この本については、
メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』でも
「左利き者の証言」の中で紹介させていただきました。

 

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(画像:『左利きの秘密』カバー裏の箱崎総一先生の略歴と写真)
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(画像:(書影)『左利きの世界』『左利きの秘密』)

 

◆1971(昭和56)年

箱崎総一先生は、このような患者さんたちを救うために
「左利き友の会」を組織します。

 

(「左利き友の会」のできたころ)

大正10年の生まれ、生まれつきの左利きの書家・鈴木金造さんは、
左手の書道教室を開き、左利きの子供たちに教えた。
近所の小学校を回って
左利きの子供たちに左手で書かせる運動を起こそうとしたが、

 《「左利きの子どもに、左で書かせることが、
  ほんとうにいいことなのかどうか、
  責任がもてないような気がしたからです」》p.176

という悩みで、中断した。

相談した書道家たちの一致した意見は、

 《「書を左手で書くなんて考えられない。
  そんなばかなことを考えるな」
  「君は左利きなのに、右手で立派に書いているんだろう。
  君がいい手本じゃないか」》p.176

当時はまだ世間的に左手使いを忌避する傾向にあるだけでなく、
特に書道界においては「字は右手で書くものだ」というのが、
鉄板の常識で、「左手で書く」という発想自体がなかったのです。

鈴木さんは、書に関しては左右利きで、
どちらで書いても見る人には区別がつかない。
楷書は右利きむきに作られ、ひらがなも右利き向き。
だが、草書、行書になると、
左手で書いた方がよい味が出るときがある。
書道展に出した作品にも左手で書いたものがあるそうで、
それを明言しないのは、

 《左手で書くことが一種のむほん行為とみなされ、
 書道界で孤立してしまうからにちがいない。》p.177

と、著者の草壁さんは書いています。

『左利きの本――右利き社会への挑戦状』ジェームス・ブリス、
ジョセフ・モレラ 草壁焔太訳(講談社 1980(昭和55).12)より

これもhikkiiで書きました。 

 

◆1972(昭和47)年

(6/1)広瀬正さんの左利きテーマのSF小説
『鏡の国のアリス』(河出書房新社)

 

(『広瀬正・小説全集・4 鏡の国のアリス』集英社文庫)

 

―反転世界に迷い込んだ男性を主人公にしたもので、
 箱崎先生と左利き友の会をモデルにした会が登場する。

が出版されました。

またこの年(1/1)
イギリスの左利き研究家、マイケル・バーズリーさんの

『右きき世界と左きき人間』マイケル・バーズリー
 西山浅次郎訳 TBS出版会(発売・産学社)

 

(原著 Left-handed Man in a Right-handed World, 1970)
―左利きのイギリス人左利き研究家の著者が代表を務める
 左利きクラブのこと、
 ロンドンに開店した左利き専門店のことなど。

これもhikkiiで紹介しました。

 

◆1973(昭和48)年

(1/1)『左ききの本』マイケル・バーズリー 西山浅次郎訳
 TBS出版会(発売・産学社)

(原著 The Left-handed Book―An Investigation
into The Sinister History of Left-Handedness,初出1966)
が出版。

この年の夏(7/5)、麻丘めぐみさんの歌う
「わたしの彼は左きき」(作詞・千家和也 作編曲・筒美京平)

 

が登場します。

左利きのイメージ・アップと偏見打破に大きな力となりました。

この年は、
左打ちのプロ野球選手、世界のホームラン王と呼ばれることになる、
王貞治さんが日本で二人目、自身初の三冠王に輝きました
(翌年も)。

 

◆1975(昭和50)年

(1月)左利き友の会『左利きニュース』42号をもって活動停止、
という悲しいニュースがありました。

(1975(昭和50)年ごろか?)
左利きのすし職人【油井隆一】30代はじめ?
―結婚し子供ができた後、鮨職人の修業を始める
 《洋食への未練もあったし、
  一八〇度切り換えて鮨に進むには左利きも気になった。
  しかし、それとなく調べたところ、
  左利きの包丁がないわけではない。
  少ないことは事実だが、世の中、左利きの鮨職人もいる。
  親父の後を継ぎたい、
  口に出したとたんそれが現実となったような気がした。》

 《諸々のハンディを克服して、油井が一人前の職人となり、
  つけ場に立つのは、昭和五十年代の後半である。
  三〇代半ばに達していた。》
  『鮨に生きる男たち』早瀬圭一 新潮文庫より

これもhikkiiで紹介しました。

 

◆1976(昭和51)年

プロ野球・読売ジャイアンツに、
安打製造機と呼ばれた張本勲選手が入団。

ON砲に変わるOH砲が誕生し、
〈左利きの時代〉を現す代名詞のようにいわれたものでした。

(少なくとも私のまわりではそういう風にいわれたものでした。
 当時、中学のクラス同窓会があり、
 先生宅での二次会で食事をいただいたとき、
 左手で箸を持つ私にたいして。)

 

◆1977(昭和52)年(8/1)

大リーグ初の女性(左腕)投手の活躍を描いた
『赤毛のサウスポー』ポール・R・ロスワイラー 稲葉明雄訳 集英社

 

(『赤毛のサウスポー』集英社文庫 1979/4/1)

 

が出版されました。

(9/5)には、
王貞治選手が、ホームラン世界新記録通算756号を達成し、
国民栄誉賞受賞の第1号に。

さらに、1977年には、
日清食品のインスタントうどん「どん兵衛」が発売され、
左利きの山城新吾さんと川谷拓三さんのお二人が
それぞれ左手箸で食べる、
かけ合い漫才のようなCMがヒットしました。

(これをみて、左手箸ゆえに外食が嫌だった私も、
 勇気を持って
 人前でもご飯が食べられるようになったものでした。)

 

◆1978(昭和53)年(3/25)

王選手モデルにした強打者と対戦する左腕投手を描く、
ピンクレディー「サウスポー」(作詞・阿久悠 作曲・都倉俊一)

 

が発売されヒットしました。

(3.31)
『左と右の心理学 からだの左右と心理』
マイケル・C・コーバリス、イヴァン・l・ビール
 白井常、鹿取廣人、河内十郎共訳 紀伊國屋書店 
(The Psychology of Left and Right, 1976)

 

◆1979(昭和54)年

(6/1)箱崎総一先生の
『左利きの秘密』箱崎総一 立風書房 マンボウブックス

 

が出版され、「左利き友の会」のことなどが語られました。

(12/20)には、♪左ききのあなたの手紙~で知られる、
アリスの「秋止符」(作詞・谷村新司 作曲・堀内孝雄)

も発売されました。

 

◆1980(昭和55)年

(4/5)映画『ミスターどん兵衛』
山城新吾企画・製作・脚本・監督・主演、共演川谷拓三、他
(山城新吾と川谷拓三の日清どん兵衛のCMがヒットし、映画に。)

同年には、
『右手の優越』R・エルツ 吉田禎吾、内藤莞爾訳 垣内出版 

(『右手の優越―宗教的両極性の研究』ロベール エルツ
吉田禎吾,板橋作美,内藤莞爾 訳 ちくま学芸文庫 2001/6/1 )

 

(12/20)には、
『左利きの本―右利き社会への挑戦状』
ジェームス・ブリス/ジョセフ・モレラ 草壁焔太訳 講談社
(原著 The Left-handers' Handbook)

が出版されました。

 ・・・

ザッとこんな感じでした。

 

 ●1980年代からの展開

70年代には、
箱崎総一先生の『左利きの世界』と『左利きの秘密』、
マイケル・バーズリーさんの『右きき世界と左きき人間』と
『左ききの本』という翻訳本、1980年にも、
ジェームス・ブリス/ジョセフ・モレラと
翻訳および日本の部の草壁焔太さんの
『左利きの本―右利き社会への挑戦状』といった
左利きをテーマにした1冊の本が出版されるようになりました。

これは、利き手の科学的な研究者・学者といった専門家ではない、
左利きに関心を持つアマチュアの研究家等の人たちによる、
左利きについての社会的文化的な研究書・啓蒙書でした。

 

しかし、1980年代に入りますと、

1987(昭和62)年(9/1)には、
精神科医の斎藤茂太さんの
『左ききの人の本 右にでるモノがない!』エムジー

 

といった左利き応援本だけでなく、
利き手や利き足等の利き側(ラテラリティ)研究の
専門家の手になる研究書も出版されるようになりました。

 

1983(昭和58)年(6/1)
『左利き学―その脳と心のメカニズム』J・ヘロン編
 近藤喜代太郎、杉下守弘訳 西村書店

 

1989(昭和64・平成元)年(6/1)
『右利き・左利きの科学』前原勝矢 講談社 ブルーバックス

といった専門家による一書が登場します。

 

こうして90年代になりますと、

 

1991(平成3)3月には

『モノ・マガジン』1991年4月2日号 No.188
「特集/左を制するものは時代を制す/左利きの商品学」
ワールド・フォトプレス

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(画像:(書影)『モノ・マガジン』1991年4月2日号 No.188「特集/左を制するものは時代を制す/左利きの商品学」)

が出版され、この大いなる刺激により、
私のようなアマチュアの研究家が
本格的に活動を始めるようになるのでした。

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本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その24―
 左利き本のために――左利きの人生を考える(4)
 「わたしの彼は左きき」の時代:1970年代(3)」
 ――1970年代は日本における左利き観の転換期だった」
と題して、
1970年代の日本における左利きに関する出来事を本を中心に年表仕立てで紹介しています。

今回は、1970年代の年表ということで、全文を転載しています。
読者の皆様からも情報をいただけたら、という思いからです。

 

ほんとうは左手・左利き用品の類いなども年表に組み込んでいきたいのですが、思うように初出年代を究めることができません。

左手(左利き)用ハサミ一つとっても、一般向けに商品として流通し始めた時点を定めることができません。
現在左手用ハサミを製造販売しているメーカーさんでも、始発の時点が明らかになっていないのです。

社史などを調べてもその辺の細かい情報まではなかなか見つけられません。

 

私も紙で活動していた時代にいただいたいくつかのデータを持っています。

あるメーカーさんの担当者さんから開発のいきさつについて書かれた書き物をいただいたことがありました。
そのうち改めて整理しなければ、と思っています。

現時点で簡単に調べられるのは、本やレコードぐらいです。
ということで、こういう結果になっています。

いずれもう少し内容の整ったものにしてゆきたいと考えています。

さて、どうなりますことやら。

 ・・・

詳細は、本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ

 

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