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2020.12.15

私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺-楽しい読書284号

 ―第284号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★ 2020(令和2)年12月15日号(No.284)
「私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2020(令和2)年12月15日号(No.284)
「私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺」
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 今年は、1970(昭和45)年に創刊された早川書房の文庫
 「ハヤカワ文庫」が50周年を迎えた年です。

 ということで、今回もまたまた、
 私の読書生活51年のほぼ全てをカバーしている
 「ハヤカワ文庫」を取り上げます。

 

 ※ すべて今現在私の手元にある本から選んでいます。

   過去に持っていたけれど、押し出し整理法により、
   処分した本は除外しています。

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  ◆ 「お子ちゃま」読者時代からのお友達 ◆
  私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
   ―― ハヤカワ文庫の50冊(2) SF系の拾遺 ――
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 ●前回のおさらい
 ●SF系の拾遺――シリーズもの三つ

今回はその続きで、
SF系の作品の中からお気に入りのシリーズものを。

この三つのシリーズものに共通するのは、
作品そのものの面白さもさることながら、
表紙絵をご覧いただくとわかるように、
イラストとのミックスという面も大いに貢献している、
という点を指摘しておきましょう。

 ・・・

まずは「文庫SF」のなかから海外作家の作品を。

▼C・L・ムーア +(イラスト)松本零士

<ノースウェスト・スミス>シリーズ
(21)『大宇宙の魔女』仁賀克雄訳 ハヤカワ文庫 SF36 1971/9/1

Kindle版 グーテンベルク21 2018/4/20

 

(22)『異次元の女王』同 ハヤカワ文庫 SF62 1972/9/1

Kindle版 グーテンベルク21 2018/4/20

 

(23)『暗黒界の妖精』同 ハヤカワ文庫 SF82 1973/2/1

Kindle版 グーテンベルク21 2018/4/20

<処女戦士ジレル>シリーズ
(24)『暗黒神のくちづけ』同 ハヤカワ文庫 SF139 1974/3/1

 

▼ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン
 <ホーカ>シリーズ +(イラスト)天野嘉孝(あまの よしたか)

(25)『地球人のお荷物』稲葉明雄・伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫 SF68
1972/9/1

2006/8/1

 

(26)『くたばれスネイクス』稲葉明雄・他訳 ハヤカワ文庫SF
1987/6/1

 

(27)『がんばれチャーリー』宇佐川 晶子訳 ハヤカワ文庫SF
1988/10/1

 

↓次のシリーズものは、日本人作家の作品で、
「文庫JA」から出ています。

▼火浦功<みのりちゃん>シリーズ +(イラスト)いしかわ じゅん

(28)『日曜日には宇宙人とお茶を』ハヤカワ文庫JA190 1984/7/1

(29)『大冒険はおべんと持って』ハヤカワ文庫JA234 1987/1/1

 

*(他社再刊本)『みのりちゃんの実験室 世界征服のすゝめ』
(イラスト)水原 賢治 朝日ノベルズ 2009/3/19

Kindle版 朝日新聞出版 2013/6/10

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(画像:C・L・ムーア +(イラスト)松本零士<ノースウェスト・スミス>シリーズ・<処女戦士ジレル>シリーズ、ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン<ホーカ>シリーズ +(イラスト)天野嘉孝(あまの よしたか)、火浦功<みのりちゃん>シリーズ +(イラスト)いしかわ じゅん、『S-Fマガジン・セレクション1981』)

 

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(画像:C・L・ムーア +(イラスト)松本零士<ノースウェスト・スミス>シリーズ・<処女戦士ジレル>シリーズ)

 ●C・L・ムーア +(イラスト)松本零士 の4冊

(略)

<ノースウェスト・スミス>シリーズについて――

野田宇宙軍大元帥こと、野田昌宏さんの
『SF英雄群像』ハヤカワ文庫JA119 1979/12/1

「太陽系無宿 ノースウェスト・スミス」から結びの言葉引用――

 《ノースウェスト・スミスもののどのひとつをとってみても、
  そこにたゆとう一種異様な妖しくみだらな雰囲気、
  女ならではのみずみずしい情感にあふれた描写。
  ウェアード・テールズ誌にエポックを画した
  といわれる理由がよくわかる。》

(略)

 

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(画像:ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン<ホーカ>シリーズ +(イラスト)天野嘉孝(あまの よしたか))

 ●ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン
 <ホーカ>シリーズ +(イラスト)天野嘉孝(あまの よしたか)

<ホーカ>シリーズについては、
その一編「ホーカミの群」が収録されたアンソロジー

『世界SFパロディ傑作選』風見 潤・安田 均 編
(講談社文庫 1980(昭和55)6.15)

その「解説」から一部引用――

 《おなじみテディ・ベア型異星人ホーカの活躍する一編である。
  (略)このホーカ族、人まねが大好きなのである。
  地球人の文化が流れこんだとき、彼らは西部劇をはじめ、
  プロ野球、シェイクスピア、ヴァイキングと
  何でもまねはじめた。
  しかも、そうなると現実と虚構の区別がつかなくなるのだ……
  これはまきこまれる地球人大使アレグザンダー・ジョーンズ
  一家の奔走ぶりが中心となる。
  “もじり”の典型ともいうべき作品。》

(略)

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(画像:野田昌宏『SF英雄群像』、風見 潤・安田 均 編『世界SFパロディ傑作選』)

 

Hk

(画像:火浦功<みのりちゃん>シリーズ +(イラスト)いしかわ じゅん)

 ●火浦功<みのりちゃん>シリーズ
   +(イラスト)いしかわ じゅん

(略)

 ・・・

これらのシリーズものは、
今では手に入りにくくなっているかもしれません。

非常に残念なことです。

<ノースウェスト・スミス>シリーズ3冊と<みのりちゃん>は、
Kindle版が出ているようです。

 

実際には、イラストとのコラボがよく、
リアルな紙の本の表紙絵を並べてみるのが楽しいという、
そういう本でもあります。

また、口絵や本文中にも挿絵があり、
機会があれば、一度は手に取り、目にしてほしい本たちです。

「編集後記」での画像で楽しみの一端を共有してもらえれば、
幸いです。

 ●『S-Fマガジン・セレクション1981』

「文庫JA」
(30)『S-Fマガジン・セレクション1981』早川書房編集部編

(略)

 ●その他のSF系の本――「時間SF」もの

「文庫JA」では、
私の好きな時間を超える愛や恋の物語を集めた作品集を。

(31)『美亜へ贈る真珠〔新版〕』梶尾真治 ハヤカワ文庫JA
2016/12/20

(略)

「文庫SF」では、
ロマンチック時間SFを含む時間SFもののアンソロジーを。

(32)『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』
大森望 編 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー) 文庫 – 2010/9/22

(略)

「文庫NV」からは、SFかもしれないスペイン産のミステリ(?)。

(33,34)『時の地図 上・下』フェリクス・J・パルマ 宮崎 真紀訳
ハヤカワ文庫 NV 2010/10/8

(略)

(ヴェルヌ派だったので)期待が低かったせいか、
意外におもしろく思い、本を探して買ってしまいました。

この続編といいますか、
ウェルズの『宇宙戦争』を下敷きに扱った第二弾がこれ↓。

『宙の地図 上・下』フェリクス・J・パルマ 宮崎 真紀訳
ハヤカワ文庫 NV 2012/11/22

あれっ、と思ったのは、ここまでみんな「時間SF」ものですね。
私の密かな好みが反映されているのでしょうね。

Jikan-sf

(画像:「時間SFもの」他、全6冊―『美亜へ贈る真珠〔新版〕』『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』『時の地図 上・下』『宙の地図 上・下』)

(略)

 

Jikan-sf-4

(画像:『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ(SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー) 』(ハヤカワ文庫SF 2010/9/22)『タイム・トラベラー―時間SFコレクション―』(新潮文庫 1987)『時の娘 ロマンティック時間SF傑作選』(創元SF文庫 2009)『時を生きる種族 ファンタスティック時間SF傑作選』(同 2013))

Sfm202010

(画像:SFマガジン2020年10月号 ハヤカワ文庫SF創刊50周年記念号)

 

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まぐまぐ大賞2020
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投票にご協力いただき、
誠に
ありがとうございました。(゚゚)(。。)ペコッ

 

結果にかかわらず、
これからも変わらぬ応援のほど、
よろしくお願い申し上げます。

レフティやすお

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本誌では、「私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4) ハヤカワ文庫の50冊(2)文庫SFの拾遺」と題して、ハヤカワ文庫の読書歴とともに、私のお気に入り“ハヤカワ文庫の50冊”の2回目を紹介しています。

今回は、人気シリーズを中心に、私の好きなSFおよびSF系の本を挙げています。
特に三つの人気シリーズに関しましては、そのイラストに影響の大なるものがあります。

この編集後記では、表紙画像を紹介していますので、ご実感いただけるのではないでしょうか。

その他の作品等、個々の本と作品についてのコメントは、本誌でご確認ください。

 ・・・

では、詳細は本誌で!

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