私の読書論112-書物の多さ~『墨子』から~
―第235号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★ 2018(平成30)年11月15日号(No.235)
「私の読書論112-書物の多さ~『墨子』から~」
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(目次)
●本は増えている
●書を載すること甚だ多きは、何か有るや
●なぜ書物はたくさんあるのか
●人は誤ることもある
●受け取り手の力量の問題
●「対機説法」または「応病与薬」
●文章は絞り粕
●本は多くの人に伝えることができる
●増えているからこそ、絞る――選ぶ
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本誌は、「私の読書論112-書物の多さ~『墨子』から~」です。
『墨子』のことばから、本の多さの謎に迫ります。
日本の出版の現状なども含めて書いています。
正直、どうなるのだろうと心配しています。
日本の出版状況について、です。
今のように本が売れない時代になるとは思いませんでした。
町から本屋さんがどんどんなくなっています。
読みたいと思わせるような本は少なく、たまに出ていてもお値段が昔に比べて高めになり、その一方で、比較的安い本は当方が読む気にもならないような本ばかり……。
本、読書が趣味の私にとってこんなに住みにくい世の中になるとは思ってもいませんでした。
本が売れないというよりも、多くの人にとって買う必要性がない本までもが出版され、必要以上に多数の本が出版されている、というのが本当のところかもしれません。
本来なら不要不急のものが出てしまっている。
もしくは、出版社や出版関連業界の都合で、変に水膨れしているというところでしょうか。
それが結局、自分で自分の首を絞めることになってしまっている。
そんなふうに思います。
・・・
今回は『墨子』のなかで、孔子における『論語』のような、墨子の言行録となっている部分から、一つのエピソードを描いた文章を取り上げました。
墨子は、現代にも通じる要素を持つ「兼愛」といい「非攻」といい、諸子百家の中でも印象に残る思想であり、思想家でした。
是非ともこの機会に『墨子』を読んでほしいと思います。
・・・
絞る・選ぶと、偉そうに書きながら、今回も大量のムダな文章を垂れ流してしまいました。
反省反省!
・・・
では、詳細は本誌で!
*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』
*参照: ▲『墨子』山田琢/著 山辺進/編 明治書院 新書漢文大系 33 新版 2007/5/1
―抄訳。本文(書き下し)・解釈(和訳)・背景(解説)からなる。《本書では「思想」「論理学・科学知識」「墨子の言行録」「攻城への守禦法」等の観点から、その概略を示した。》
▲『墨子』薮内清/訳注 平凡社・東洋文庫 1996/4/1
―訳文(一部抄訳)と解説。《戦国時代を生き抜いた遊説の士墨子。家族愛を中心とする儒家と対立して無差別な人間愛を説き(兼愛説)、侵略戦争を否定し、弱肉強食の現実を救うために非攻説を唱える。》
★『空海 読み説き事典』小峰彌彦編著 柏書房 2014.3.10
―空海入門書。生涯、思想、著作、史跡の紹介と空海関係用語集。
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