の読書論107-私をつくった本・かえた本(6)高校時代後半・ミステリマガジン編
―第225号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
私の読書論107-私をつくった本・かえた本(6)
高校時代後半・ミステリマガジン編
本誌では、「私の読書論107-私をつくった本・かえた本」の6回目。
高校時代後半です。
『ミステリ・マガジン』を定期購読するようになった高校2年の夏休み以降のお話です。
この雑誌のお陰で、それまでの主に冒険・探検ものの小説を読むだけのお子ちゃま読書から、もう少し大人向けの幅広いエンタメ系の小説を読むようになりました。
また、単なるエンタメだけでなく、もう少し文学的な作品にも少しずつ幅を広げてゆくようになったのも、この雑誌の影響が大きかったように思います。
月間の文芸雑誌ですので、主に短編の小説が中心ですが、ときに長編小説の連載もありました。
それだけではなく、雑誌ならではの連載コラムというものがあり、色々な書き手のエッセイに触れることもできました。
“海外ミステリ専門誌”となってはいますが、海外ミステリの話題だけではなく、海外(特にアメリカ)の文化を紹介するようなコラムもあり、楽しめました。
総合的に「文化」というものを観察、考察する姿勢を教えられたような気がします。
●雑誌という書物、定期購読という行為
雑誌というものは、雑多な情報を掲載した書物という意味なのでしょうけれど、そこにこそ魅力があるのです。
思えば私は、小学生のころに『小学○年生』を買い続け、雑誌をとるという習慣を身に付け、中学生ごろから新聞を読むこととともに、『週刊少年マガジン』をとり、高校生で『ミステリ・マガジン』をとり、と雑誌購読を続けてきました。
この雑誌と新聞を読むこと――そこに書籍の読書も加わり、それらが自分を形作る大きな力になった、と思われます。
『(週刊・月刊)少年マガジン』は高校卒業まで。
『ミステリ・マガジン』は、80年代の前半ぐらいまで、定期購読。
その後は、仕事が忙しくなったこと、自分の小説の好みと世間の流行りが乖離し始めたこと等の理由で、定期購読する雑誌はなくなりました。
買わなくなっただけで、『ミステリ・マガジン』は、図書館で時おり借りて読んできました。
全ページ目を通すことはなくなりましたが、気になるところはつまみ読みして、即(つ)かず離れずの関係です。
NHKの英語・英会話講座のテキストを複数、数年間定期購読したことがあるように、他の雑誌(複数)を一時的に購読したこともありました。
プータロー時代は、父の取っていた『PHP』を読んでましたし、やなせたかしさん編集の『詩とメルヘン』もときに読んでいました(投稿もしました!)。
仕事に追われていたときは、アイドル系の『CM-NOW(ナウ)』で、目と心の保養?
書籍の読書も人間形成に大きな影響力を持っていますが、雑誌の力も大きなものがあると思います。
自分にふさわしい雑誌と出会えるかどうか、というのも、人生の大きな分岐点の一つでしょう。
・・・
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(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』
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*参考:
【『ミステリ・マガジン』早川書房】
(最新号)―私の“読者欄”投稿「私の書評」掲載号―
ミステリマガジン 2018年 07 月号 2018/5/25
【創元推理文庫『怪奇小説傑作集』全5巻】
『怪奇小説傑作集 1』ブラックウッド、他 平井呈一/訳 (1969)
『怪奇小説傑作集 1 英米編 1 [新版]』創元推理文庫 2006/1/31
『赤ちゃんはプロフェショナル!』レニー・エアース 宇野輝雄/訳
(ハヤカワ・ノヴェルズ 1970)
(ハヤカワ文庫 NV 114 1977/6)
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