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2017.09.22

9月19日TBS「マツコの知らない世界」で「左利きの世界」放送

後半で渡瀬謙さんによる「左利きの世界」が放送されました。

 

番組紹介によりますと、

「左利きの切なさを少しでも分かってほしい!」/左利きの切なさを収集する男・渡瀬謙さんに熱弁していただきました。/右利きは気づかない不便ポイントをマツコさんにもいくつか体験していただきましたが、器用にこなすマツコさんにゲスト渡瀬さんも驚かれていました。

 

動画はこちら↓
マツコの知らない世界 本当にヘンな動物&左利きの世界 (26分ぐらいから。放送終了後1週間無料。配信は10月10日まで。)

 

内容の説明はこちら↓
マツコの知らない世界「左利きの世界」渡瀬謙さんが語る左利きの切なさとは?

 

 ・・・

 

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(画像:配信動画から)

 

放送が始まってすぐに、マツコさんが「8割がた興味ない」と発言。

 

これが世間の大部分の(右利きの)人の正直な意見かもしれません。

 

人間というものは、当事者にならない限り、こういうものでしょう。

 

 

渡瀬さんの今週のメルマガ「サイレントセールスのススメ」[661号]冒頭に、収録裏話が掲載されていました。

 

出演者がマツコさんと会うのは、収録の時点が最初だそうです。
事前に挨拶したり打ち合わせをしたり、ということが一切ないそうです。
全くのぶっつけ本番。
(収録は録画なので、あとで編集は可能ですが、お互いにご当人同士は大変です。
 どういう反応があるか手探りですから。)

 

そういうふうに考えると、対応するマツコさんは凄いですね。
出演する当事者は一応プランを持って挑んでいるのですから。

 

 

余談ですが――
今回、マツコさんが、渡瀬さんの手書きのプランを書き出した進行表(一枚の紙)を取り上げて見せてくれました。

 

これを見て、彼が本を書くときのアイデア表を思い出しました。

 

以前、相談を受けたことがあって、その時にこちらが出したアイデアやちょっとした言葉をこういう一枚の紙に、表というかグラフ状に書き込んでいました。

 

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(画像:配信動画から/渡瀬さん自作の進行表)

 

 ・・・

 

で、渡瀬さんが登場して、初顔合わせとなります。

 

ここで、先に挙げた進行表のくだりがあって、テーマの紹介へと続きます。

 

先ずは、左手でズボンの左側のポケットからボールペンを取り出します。
このボールペンこそ「右利き社会の象徴だ」というのですが、これは、ボールの回転方向が云々ということではなく、彼が指摘した事実はロゴマークの文字でした。
ロゴの文字が左手で持つと逆立ちして読めない、という現実をマツコさんに体験してもらうのです。

 

 

次に、プロフィールの紹介です。

 

左利き人生プロフィール
8歳 右利き中心の文房具と戦い続ける/左利き用グローブがないので素手でライトを守らされる

 

この項目を読むところで、渡瀬さんが右と左を読み間違え、ライトとレフトも間違える。
 
ここで、二人の前に陣取ったスタッフが「右利き右利き」と注意すると、マツコさんがすかさず突っ込みます。

 

 

この「右と左を間違うことが多い」というのも、“左利きあるある”の一つでもあります。

 

 

11歳 肩身の狭かった「左利き」に革命が!/麻丘めぐみ『わたしの彼は左利き』が大ヒット

 

渡瀬さんが歌詞を紹介しながら、思わずニヤッとして「うれしいですよね」。
さらに「歌謡曲で生まれて初めて 歌詞が心に響いた曲ですね」と。

 

16歳 ピンクレディー『サウスポー』が大ヒット

 

ここで、マツコさんが「意外とベタなライン」と発言を。

 

そのあとちょっとしたことがありますが、これは見た人のお楽しみということで。

 

 

まあ、こんなふうな少年時代なんですね。

 

その後41歳になって、左利きの不便なものを紹介するメルマガ『レフティサーブ』を始めて、現在に。

 

 ・・・

 

内容に簡単に触れておきますと、メニューは以下の3つ。

 

1.知っておいて欲しい
 左利きの基礎知識
2.左利きに優しくない世の中
 魔のクロス生活
3.55年生きてきて
 左利きで良かったこと

 

 

詳しい内容は、動画を見てもらうなりすればいいので、ここでは私の気になったことを書いておきます。

 

 

3.55年生きてきて
 左利きで良かったこと
(1)卓球で第一試合に必ず勝つ
(2)カーナビの操作がスムーズにできる
(3)人に優しくなれる

 

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(画像:配信動画から/左利きで良かったこと)

 

 

私自身は「左利きでよかった」という思いがないので、これはちょっと意外でした。

 

(3)の優しさは、少し解説が必要でしょう。

 

確かに利き手に関心を持つのは左利きの人だけで、最初のマツコさんの発言にあったように、右利きの人は先ず関心がありません。

 

そんな中で、相手の利き手を意識して、(肘が当たらないように等)食事の際の席を考えたり、なんやかやと気を使うのが左利きの人です。

 

そういう相手への気づかいが、ひいては他の弱者への配慮となり、人間全般への優しさにつながってくる、ということでしょう。

 

 ・・・

 

やはりゴールデン・タイムのバラエティ番組ですので、どうしても社会派の番組ではなく、こういう感じになるのも致し方ないのでしょう。
それが物足りないというご意見もあるとは思いますが、ここまでできれば、まずまずです。

 

 

腕をクロスするという二つ目のコーナーで、食事の際に食器の位置を置き変えたりする等の余計な手間がかかる、といいます。

 

右利き仕様の社会では、様々な場面で、些細なことと言えば些細なことなのですが、ちょっと気になることが多々あるのです。
そういうことが、日常ちょこちょこある、と。

 

 

こういう時間を合計すると、55年間で1000時間になるといいます。

 

ムダにした時間を計算して見せるところが、一つの説得術なんですね。

 

もっといえば、時給千円なら100万円、1日8時間で日当1万円なら125万円、となります。

 

 

この辺の「左利きの切なさを分かってほしい」というのが渡瀬さんの主張でした。

 

この遠慮がちな姿勢が、渡瀬流という気がします。

 

 

今回、渡瀬さんから、ゆるい内容です、といった報告がありました。
実際に見ての印象は、まさにそういう感じです。

 

でも、それが内向型の人「渡瀬流の左利きの世界」なんですね。

 

改めてそう実感しました。

 

 ・・・

 

内容がどうこうということは別にして、左利きについてこうしたメディアで扱ってもらえるのは、嬉しいことです。
まずは、その存在を知ってもらうということが重要です。

 

「知られない事実」は「存在しない」のと同じです。

 

昨今、「報道しない自由」をとなえるメディアもあるようですが、それはやはり間違っています。
ありのままに事実を報道するのがメディアの使命です。

 

これからも多くのメディアで、左利きの問題を取り上げていただきたいものです。

 

 

*参照:
右利き社会での左利き生活の不便さ解説本: 『左利きの人々』渡瀬 けん/著 中経の文庫 2009.1
―左利きの著者による、右利き偏重社会における左利きの人の不便「あるある!」エッセイ集。

 

 

渡瀬謙氏の【内向型の人】の本 『仕事・人間関係・人生が好転する!「内向型の自分を変えたい」と思ったら読む本』渡瀬謙 大和出版 2017

 

 

『お茶でっせ』記事:2017.01.30
なりたい自分になる『「内向型の自分を変えたい」と思ったら読む本』渡瀬謙

 

『内向型営業マンの売り方にはコツがある』大和出版 2009
―渡瀬謙氏の最初の【内向型の人】のためのビジネス本

 

 

*【先週の予告編】
『お茶でっせ』記事:2017.09.13
TBS「マツコの知らない世界」で19日「左利きの世界」放送

 

 

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