左利き右利き両用すり鉢―『マツコの知らない世界』から
5月9日に放送されました、TBSテレビの『マツコの知らない世界』#102「一生使える日用品」で、あるすり鉢が紹介されました。
*参照:
TBSオンデマンド『マツコの知らない世界』#102「一生使える日用品」
(放送終了後一週間は無料で視聴できます。/配信期間2017.5.16 20:56まで)
(画像:『マツコの知らない世界』#102―TBSオンデマンドより)
●「一生使える日用品」すり鉢
それは、
寛政6年創業、岐阜県多治見の老舗【山只華陶苑(やまただかとうえん)】の7代目、すり鉢職人加藤智也さんが9年かけて作ったすり鉢
です。
「左利き用のすり鉢を作ってほしい」という要望に応えるために、右利きでも左利きでも使えるものを9年もかけて開発したといいます。
溝が、独特の波紋状の渦巻き模様の「波紋櫛目」になっていて、右回りでも左回りでも楽にすれるのです。
*参照:
【楽天市場】
【岐阜県/山只華陶苑(やまただかとうえん)】すり鉢 4寸 JUJU
キッチン用品は、基本的に個人で使うというより家族のような共同生活者間で使うものですから、右利きでも左利きでも使えるものがベストでしょう。
こういう左右共用品がどんどん普及して欲しいものです。
*参照:
一般的な(右利きの)すり鉢のすり方(当たり方)の動画
プロの京料理人が教えるすりこ木の回し方 - YouTube(2013.8.18)
●左利きの私が気になった一品
この番組で紹介された商品のなかで、一つ気になったのが、「丸ナナメ杓子」。
何が気になったのかといいますと、その形状です。
右手で持って使う分には多分最高に便利なものでしょう。
でも左利き・左手使いの私には、多分かなり使いづらいものではないでしょうか。
反りが逆になってしまい、フォークの背にものをのせるようなものです。
通常のご飯をよそうしゃもじは左右対称形です。
右手で持っても左手で持っても問題なく使えます。
最高に使いやすいとは言いませんけれど、使いにくくて困る、というものでもありません。
世の中、右利きの人しかいないわけではないのです。
何でも右利き・右手用にすればいいというものではないでしょう。
●要望を伝えよう!
これを見て、面白くない気分でいたあとなので、よけいに加藤さんのすり鉢は魅力的でした。
やはり、黙っていてはいけないのです。
不便を感じるときは、製造者・販売者に素直に伝えるべきでしょう。
そうして要望を出せば、配慮しようと考える人が現れるものです。
伝える努力を惜しまないで、自らの左利きライフの向上を目指しましょう。
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- 左利き右利き両用すり鉢―『マツコの知らない世界』から(2017.05.16)
- 左利きのオバマ米大統領、左利きすし職人すきやばし次郎で会食(2014.04.24)
- ガストのスープ用オタマが左右両注ぎ用に!(2012.10.01)
- 「ミシュラン」三つ星に左利きのすし職人小野二郎(2007.11.20)
- 100円ショップの左きき用カレースプーン(2007.06.08)
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- <夏の文庫>フェア2024から(2)集英社文庫『鉄道員(ぽっぽや)』浅田次郎-楽しい読書371号(2024.07.31)
- <夏の文庫>フェア2024から(1)角川文庫『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾-楽しい読書370号(2024.07.15)
- 私の読書論183-トールキン『指輪物語』70周年-楽しい読書364号(2024.04.15)
- 『左組通信』復活計画(26)左利き自分史年表(3)1980-1990―左利き用品に目覚めるまで-週刊ヒッキイ第655号(2023.12.16)
- <夏の文庫>フェア2023から(3)集英社文庫・東野圭吾『白夜行』-楽しい読書349号(2023.08.31)
「左利き」カテゴリの記事
- [コラボ]<左利きミステリ>第7回国内編(後)再発掘作-楽しい読書384号(2025.03.15)
- [コラボ]<左利きミステリ>第7回海外編(前)新規発見作-週刊ヒッキイ第682号(2025.03.15)
- 週刊ヒッキイ第681号-告知-楽器における左利きの世界(29)まつのじん(4)(2025.03.01)
- [コラボ]<左利きミステリ>第6回海外編(後)再発掘作-楽しい読書382号(2025.02.15)
- [コラボ]<左利きミステリ>第6回海外編(前)新規発見作-週刊ヒッキイ第680号(2025.02.15)
「左手・左利き用品」カテゴリの記事
- 週刊ヒッキイ第681号-告知-楽器における左利きの世界(29)まつのじん(4)(2025.03.01)
- 2月10日は<左利きグッズの日>―「心の必需品」左利き用楽器がほしい!(2025.02.08)
- 週刊ヒッキイ第679号-告知-楽器における左利きの世界(28)まつのじん(3) (2025.02.01)
- 週刊ヒッキイ第678号-告知-新春放談:最後の挑戦!? 左利き用楽器の普及と啓蒙にご協力を!(2025.01.18)
- 週刊ヒッキイ第677号-告知-『左組通信』復活計画[35]『LL』復刻(8)LL91996年夏号(2024.12.21)
Comments
はじめまして。
私もテレビ見ましたが、職人の方が作られている普通のすり鉢はどちらに回してもすれますよ。昔から左利きの方も擦れるように作られています。
テレビの方はわざわざ左利き用をアピールして売れているようですが、ちょっと胡散臭く思えました。
Posted by: 伊藤たつお | 2017.05.26 05:42 PM
コメントありがとうございます。
実際にすり方にも様々なパターンがありますし、どのようなすり鉢でもすってすれないわけではない、と思います。
ただ私の知るところでは、左利きの人のなかには「すれない/すりにくい」と発言する人がいるのも事実です。
調べてみれば「左利きでもすれる」と謳われたすり鉢は、他にも販売されています。
「人による/すり方による/すり鉢による」というのが本当のところではないでしょうか。
当の職人さんが工夫されていることも事実だと思います。
右利き左利きに限らず、台に置いた時の坐り具合とか、すり味というのでしょうかすり加減とか、デザインとか……、いかがでしょうか。
Posted by: レフティやすお | 2017.05.28 11:58 AM