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2016.04.21

囲碁界初全7大タイトル同時制覇、井山裕太サウスポー(左打ち)の秘密

(画像:初手を右上隅星に打ち下ろす井山裕太棋聖(右)。左は伊田篤史十段=産経ニュース)
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(画像:終局後、感想戦を行う井山裕太新十段(左)。右は敗れた伊田篤史十段=産経ニュース)
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昨日4月20日、右利きだけれど、左手の人差し指と中指に碁石を挟んで打つ、サウスポー・スタイル囲碁棋士、我が東大阪市出身井山裕太6冠(棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖=26)が十段を奪取、囲碁界初の全7大タイトル同時制覇を達成しました。

過去の記録は、井山さん自身が持つ6冠(今回が三度目7冠挑戦でした)。
それ以前は、2009年に張栩(ちょう・う)九段(36)が達成した5冠(名人、王座、天元、碁聖、十段)。
将棋界では1996年、羽生善治名人(45)が7冠を達成しています。

囲碁7大タイトルすべてを一回以上獲得したグランドスラム達成は、三人目(趙治勲、張栩)。

囲碁のタイトル6冠を保持する井山裕太本因坊(26)=ほかに棋聖、名人、王座、天元、碁聖=が20日、十段を奪取し、囲碁界では初めて全7大タイトルの同時制覇を達成した。》毎日新聞
伊田篤史十段に井山裕太棋聖(名人、本因坊、王座、天元、碁聖)が挑んだ産経新聞社主催の囲碁タイトル戦「第54期十段戦五番勝負」の第4局が20日、東京都千代田区の「日本棋院」で打たれ、午後5時21分、黒番の井山棋聖が163手中押し勝ちを果たした。この結果、対戦成績は井山棋聖の3勝1敗となり、4期ぶりの十段復位とともに、囲碁界初となる七大タイトル独占を達成した。第4局の残り時間は黒番の井山棋聖が2分、白番の伊田十段が1分(各3時間持ち)。》産経ニュース

↓の以前の記事で、
2012.7.24左手打ちの囲碁棋士・井山裕太(23歳2カ月)が史上最年少4冠

井山さんの左打ちの秘密を紹介しています。

再掲しておきますと、

2010.10.24、産経新聞朝刊の佐藤康夫氏の囲碁記事「【第23期女流名人戦】リーグ戦第4局(2)」によりますと、
実は対局が始まるとすぐに驚いたことがあった。万波奈穂二段が左手で石を打ち下ろしていたからである。他の棋戦で何度か万波の対局を観戦したことがあるが、その時は右手で打っていたはず。見たところ、手付きにぎこちなさはなく、すこぶる自然に石を運んでいた。囲碁界は今、サウスポーが注目されている。その筆頭はなんといっても21歳の名人・井山裕太。さらに志田達哉三段、鈴木伸二二段ら若手有望株が、なぜかサウスポーなのである。/昔は左手で碁を打つのは“禁じ手”であった。一般社会でも、左利きを無理やり右利きに変えさせられた話をよく聞く。十段位をはじめ数々のタイトルを取ったことのある依田紀基九段は、はしを持つ手は左だが石を持つのは右手。井山名人の場合、慣習の逆を行っているから話が面白い。左手を使うと脳にいいということで、碁を教えた祖父が命じたのである。まさかその時は名人になるとは思っていなかっただろうが…。井山を目指す子供たちが、これから石を左手に持ち変えても不思議はない。/万波二段「私は井山さんのまねをしたわけではありませんよ。もともと左利きでしたから。はしも字も碁も、左右どちらでも大丈夫です(笑)。和室で対局するときは碁笥(ごけ)をひざの前に置けるので、左手で打っています」

左手を使うと脳にいい》というお祖父さんの教えによるというのです。

脳科学的に本当かどうかは存じませんが、こういう実績を見せつけられますと、考えてしまいますね。
左利きの私としては、左手使いの人が増えるのは、嬉しいものです。

さて井山さんですが、これからが大変だと思いますが、一層気を引き締めてガンバって欲しいものです。

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