教養としての古典:私の読書論71-リスト既読本から見える私の読書傾向
―第159号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2015(平成27)年9月15日号(No.159)-150915-
「私の読書論71- 『本の雑誌』が選ぶ40年の400冊! から
~リスト既読本から見える私の読書傾向~」
<『本の雑誌』が選ぶ40年の400冊!>のリストから私の既読本を紹介し、私の読書傾向を見ています。
まあ、内容については本誌でご覧ください!
・・・
私の読書傾向は、偏っています。
当初はエンタメ、小説、海外の翻訳もの、特に冒険とか探検というたぐいの本を読んでいました。
そのうち翻訳ミステリを中心にSFやホラー系のものを読み、一部教養新書や純文学系の古典の名作、そして名著の類を読むようになりました。
そういう偏りの中から始まった読書人生でした。
今でこそ、古典を中心に読んでいますが、それでもかなりの娯楽の中心が読書なので、読む本の傾向は―
(1)堅い本:古典の名著・名作、教養書
(2)ちょっと柔らかい本:古典の名作とエンタメの中間的な文芸書、初歩的入門書・解説書
(3)柔らかい娯楽の本:正味のエンタメ本
となります。
今は“毎日が日曜”生活ですので、それぞれを(頭がしっかりしている)朝、(少し疲れてきた)昼、(のんびりしたい)夜といった時間帯で、読んでいます。
●古典の名著名作
古典や評判の本を読むということは、結局、人気のゲームやコミック、映画やドラマ等を経験しておくのと同じ理由で、要するに人とのコミュニケーションについてゆくためだ、と説明できるでしょう。
色んな本を知っていなければ、“教養”のある人との会話に困ります。
「どこでもドア」があればいいね、という会話があったとして、『ドラえもん』を知らなければ、話になりませんよね。
そういう(知的)人間として生きていく上で必要最低限の基礎的な知識を、「教養」と呼んでいいと思うのです。
その一つが古典の名著名作なのです。
・・・
詳細は本誌で!
*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』
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*本誌で取り上げた本:
『本の雑誌』2015年6月 ぶっつけ本番特大号 No.384 本の雑誌社 (2015/5/12)
【本の雑誌が選ぶ40年の40冊!】
(2)卵をめぐる祖父の戦争 D・ベニオフ 田口俊樹訳 ハヤカワ文庫
▲おススメの本= 『卵をめぐる祖父の戦争』は 今までに読んだ反戦の本の中でも プリーストの『双生児』とともに私の一番(?)です。 難しい問題だからこそ、コメディ・タッチで語る。 これは大切な手法です。 人間の愚かさと、それでもなお生き抜くことの大切さ、 人間の素晴らしさ。是非読んで頂きたい一冊です。
『双生児(上)』クリストファー・プリースト/著 古沢嘉通/訳
ハヤカワ文庫FT 2015/8/21
―第二次大戦中、英国空軍爆撃機の操縦士であり同時に良心的兵役拒否者だったJ・L・ソウヤーとは?
『双生児(下)』クリストファー・プリースト/著 古沢嘉通/訳
ハヤカワ文庫FT 2015/8/21
【エンターテインメント40年の40冊】
(3)さしむかいラブソング 片岡義男 ハヤカワ文庫JA
▲おススメの本= この作品集に入っている「人生は野菜スープ」を雑誌で読んで好きになり、 それから片岡義男の小説を読むようになりました。(知り合いからは「意外!」と言われたこともあります。) それまでは雑誌のコラムニストとして片岡の読者でした。
【日本文学40年の40冊】
(5)TSUGUMI 吉本ばなな 中央公論社(1989)
▲おススメの本= この『TSUGUMI』を 何人の人にプレゼントしてきたでしょうか。 彼女のような女性が好きです。 ベッキー・サッチャーの次に好きなヒロインです。
【国内ミステリー40年の40冊】
(7)眠りなき夜 北方謙三 集英社 (1982)
(集英社文庫 1986.4)
▲おススメの本= 今では『三国志』『水滸伝』の作家のようになっていますが、『弔鐘はるかなり』以来、一連のハードボイルド冒険小説の優れた作家で、私も次々と読み継いだものでした。 『檻』や『逃がれの街』と並んで好きな作品です。
【海外ミステリー40年の40冊】
(8)敵手 ディック・フランシス 菊池光訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
▲おススメの本= 不撓不屈のヒーローを描いて 最高の冒険小説・推理作家です。 『興奮』『大穴』で出会った十代の日々―― こういう強い人間になりたいと憧れたことを思い出します。
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