新潮社・角川書店・集英社―3社<夏の文庫>フェア2015から
―第156号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2015(平成27)年7月31日号(No.156)-150731-
「新潮社・角川書店・集英社―3社<夏の文庫>フェア2015から」
本誌では、毎年恒例の新潮社・角川書店・集英社―3社<夏の文庫>フェア2015から、いくつかの本を選んで紹介しています。
また、私の好きな飛行機乗りの作家の作品について少し触れています。
なぜそういう話になったかと言いますと、私の大好きな作家サン=テグジュぺリの『人間の土地』について書いているからです。
ご存知のように、彼サン=テグジュペリは、飛行機がまだ危険な乗り物であった、航空機揺籃期からのパイロットで、かつ作家であった人物で、第二次大戦中、偵察飛行に出て帰還しなかったというエピソードの持ち主だったからです。
今回やっと、この新潮文庫版を買いました。
えっ、と疑問に思われるかもしれませんが。
まあ、そういうものなのです。
読んだのはもうずいぶん昔のことになります。
ホントは、アメリカ版の《フランスでの初版刊行時には収録されていなかった「飛行士と自然の力」の一章を付す》(みすず書房〈サン=テグジュペリ・コレクション3〉『人間の大地』紹介文より)方を手にしたいと思っていたので、今まで買わずにいました。
今回、いつまでも待っていてもと思い、新装版の堀口大学訳、宮崎駿イラスト・解説のこの本を購入しました。
実は、光文社古典新訳文庫から『人間の大地』の書名で、新訳版が出るそうです。
Twitter光文社古典新訳文庫『人間の大地』
こちらの内容がどうなるのかは、不明ですが、これも手に入れたいものです。
付録としてアメリカ版の追加の一章も付けてもらえると、嬉しいのですけれど、どうでしょう。
▼〔追記〕2015.8.11
光文社古典新訳文庫版『人間の大地』は8月6日に発売されました。
残念ながら、アメリカ版からの「おまけ」はありません。
ペラペラと立ち読みした限りでは、読みやすそうな新訳でした。
あの厚さ(349p)で税込(\1,058)千円を超えるのはちょっとつらい気もします。
どうしようかなあ?
(他の分野に比べて本は安い娯楽だ、と言います。
実際、本の価格はもっと高くてもいいとは思います。
がしかし、比較の問題として、他社の文庫版に比べるとここのは正直高い。
これは現実です。販売力の差なのか? 伝統の差か。)
・・・
詳細は本誌で!
*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』
--
*本誌で取り上げた本:
● 角川文庫から
『白鯨(上)』メルヴィル/著 富田 彬/訳 2015/6/20 改版
―船乗りのイシュメールは、宿屋で意気投合した銛手クィークェグと共に捕鯨船ピークォド号に乗り組む。その捕鯨船ピークォド号のエイハブ船長は白いマッコウクジラ“モービィ・ディック”に片足を食われ、その復讐に燃える男だった。
『白鯨(下)』メルヴィル/著 富田 彬/訳 2015/6/20 改版
【参考】
『白鯨 モービィ・ディック 上』ハーマン・メルヴィル/著 千石英世/訳 講談社文芸文庫 2000/5/10
『白鯨 モービィ・ディック 下』ハーマン・メルヴィル/著 千石英世/訳 講談社文芸文庫 2000/6/9
● 集英社文庫から
『靴の話 大岡昇平戦争小説集』大岡昇平/著 1996/6
―自らの戦争体験を基にした戦争小説6篇収録。「出征」「暗号手」「襲撃」「歩哨の眼について」「捉まるまで」「靴の話」。
【参考】
『野火』大岡昇平/著 (新潮文庫 1954/5/12)
● 新潮文庫から
『人間の土地』サン=テグジュペリ/著 堀口大学/訳
『春琴抄』谷崎潤一郎/著 1951/2/2
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