右利きだけでなく左利きの人にも優しい魅力的な新製品を!
昨今は、人に優しいいい世の中になりつつあります。
例えば障碍のある人に対して社会がコストをかけて、少しでも住みやすい環境を整えようと心掛けています。
もちろん、まだまだ未熟ではあろうと思われますが。
さて、同じように少数派である私の取り組む左利きに関してはどうでしょうか。
確かに対左利き用と思われる製品が増えてきています。
あるいは、左利きでも利用に差し障りの少ないであろう道具や機械といった製品が。
しかし、こちらもまだまだな部分があります。
一方、世の中の進歩は目覚ましく、目新しい魅力的な製品が生まれています。
ところがこういう製品の大半は、多数派に沿ったものとなります。
そこでは少数派は疎外されるケースが大半となります。
右利きの人には都合のよい、魅力的な新製品であっても、左利きの人にとっては、魅力的ではあっても必ずしも使い勝手のよいものではないのです。
たとえば、左利きの人にとって使いにくいものの一つにハサミがあります。
これは二枚の刃の噛み合わせ方が左右で異なるのです。
そのため右手で使う場合は自然な右手の動きに対応する右手用、左手で使う場合は同じく左手用が適しているのです。
左手を使う傾向の高い左利きの場合は、左手用が都合がよいのです。
新製品にこういうものがあります。
日本文具大賞、機能部門で優秀賞を受賞したという、
レイメイ藤井「スウィングカット」
《従来のハサミと違い支点の位置を刃の中心からずらす事で、包丁で切るような引き切り効果を発揮する。対象物に対して刃を斜めに引くような動きで軽い力で切れる。また、支点が邪魔にならずスムーズに切り進められる。》(第23回日本文具大賞の受賞製品決定!【機能部門優秀賞 受賞製品】より)
ホームページを見ても分かりますように、右手用のみです。
右手用が使える人には朗報でしょうけれど、そうでない人(左利きの人等)には高嶺の花でしかありません。
悲しいことですが、こういうことを日々経験していくのが、少数派の左利きの人の生活ということになります。
「少欲知足」が左利きの人の生活信条というべきでしょうか。
魅力的に見えるものがあっても、我慢我慢の生活。
製品を作る人たちに悪意はないのでしょう。
しかし、結果的に幸せを願って作ったはずのものが、一部の人たちだけとはいえ、不幸の種を作ってしまうことも事実です。
お釈迦様は、生きとし生けるものすべての幸せを願った、と言われています。
誰もが万民の幸福を願って行動できるようになれば、と祈っています。
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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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