最初に感じたこと考えたこと―原始仏教、初期仏教:ブッダの教え、ブッダとなる教え(1)
―第134号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2014(平成26)年8月31日号(No.134)-140831-
「原始仏教:ブッダの教え、ブッダになる教え(1)」
昨年9月より開始しました古代インド編ですが、今月からいよいよ仏教を取り上げてみます。
10月、インド最古の聖典~『リグ・ヴェーダ』
今年2月、古代インドの哲学-「ウパニシャッド」
3月、古代インドの大叙事詩-『マハーバーラタ』
4月、古代インドの宗教詩編-『バガヴァッド・ギーター』
5月、古代英雄叙事詩『ラーマーヤナ』
6月、幸福な生のための“性”典『カーマ・スートラ』
と続けてきて、ここに始めて「仏教」を扱うことになりました。
本誌では、原始仏教、初期仏教、原始仏典、ブッダ(釈尊、お釈迦様)に関する本を読み、感じたこと考えたことを綴っています。
仏教についての本を読むこと、かつ色々考えることは長年の希望でありました。
空海についての本などは少し読んでいましたが、原始仏教や原始仏典、そしてブッダに関する本についてはまったくといっていいほど読んでいませんでした。
普段接することの多い仏教と言えば、日本の場合どうしても大乗仏教となります。
日常接するお坊さんは、月詣りにお越しいただいていた真言宗のお寺のお坊さんでしたし、テレビで接したお坊さんと言えば、薬師寺管長だった高田好胤さんぐらいでした。
真言宗については、空海、弘法大師の本は読んできました。
しかし、元々の開祖であるブッダ、釈尊、お釈迦様についてはほとんど知識もなく、今回始めて色んな本を通して知りました。
簡単な知識はありました。
仏教入門といった本も少しは読んでいましたし。
しかし、ここまで突っ込んで色んな本を読んだのは初めてでしたし、特に原始仏典についてはホントに初めての体験でした。
以前、NHK・Eテレの「100分de名著」<ブッダ『真理のことば』>の際に、中村元博士の訳された『真理のことば(ダンマパダ)』を読みました。
*『レフティやすおのお茶でっせ』
2012.4.2 NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』を見て本を読んで
2012.3.6 仏教は「心の病院」である!NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』2012年3月
その後、今回のためもあり『ブッダの言葉―スッタニパータ』を読み始めました。
興味のあるものなので、楽しく読んでいます。
ただ専門用語が頻出します。
だんだんと慣れて来ますが、最初のうちは難解なものです。
微妙な用語の違いもありますので。
「○○もしくは××ともいう」といった調子で。
理解できるようになってくれば、逆に専門用語を使わず平易に普通のことばで書かれた書物の方が難解になる、ということもありえます。
この辺はなかなか難しいものです。
お釈迦さまも相手に合わせて説いた(対機説法)と言いますから。
本誌では、今年いっぱいはこれらの原始仏典について書いてゆこうと考えています。
お楽しみいただければ幸いです。
では、ダラダラ書いてきましたが、時間切れです。
今回はここまで。
*本誌で取り上げた本:『原始仏典の世界―仏典の教えを現代にどう生かしていくか』奈良康明/著 NHKライブラリー 1998.4.1
―原始仏典の教えを噛み砕いて示し、自分の身に置き換え、現代を生きる智慧として活かす道を明らかにする。
『仏教の真実』田上太秀/著 講談社現代新書 2013/8/13
―前半では、現代のまちがった日本仏教に対して、ブッダが説いた本来の教えを示す。後半では日本での変容した姿を。
『ブッダの質問箱 (仏教まるごとQ&A) 』アルボムッレ・スマ
ナサーラ/著 サンガ新書46 2011/9/5
―ブッダの教え編 戒律編 布教編 ブッダとその弟子編 輪廻転生編 ブッダの修行時代編 インドの習俗編 実践お役立ち編 全72。Q&A形式で仏教の疑問に答える。
『ブッダのことば―スッタニパータ』中村元/訳 岩波文庫 1958/1/1
―最古の聖典。第4章、第5章が最も古い部分といわれる。《人間として正しく生きる道が対話の中で具体的に語られる》
『真理のことば 感興のことば』中村元/訳 岩波文庫
―漢訳『法句経』の名で知られる「真理のことば」(ダンマパダ)「感興のことば」(ウダーナヴァルガ)。
*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』
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