“もう一度 あの頃の…”思い出の名作―3社<夏の文庫>フェア2014から
―第132号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2014(平成26)年7月31日号(No.132)-140731-
「“もう一度 あの頃の…”思い出の名作
―3社<夏の文庫>フェア2014から」
本誌では、三社のフェアから三作ずつ気になる作品を挙げ、そのなかからそれぞれ一作ずつこれはという作品を取り上げています。
集英社文庫:
『ホットロード』(1・2)紡木たく
―30年近く前、私が本屋さん時代の人気少女コミック。
角川文庫:
『トウェイン完訳コレクション ハックルベリ・フィンの冒険』マーク・トウェイン/訳 大久保博/訳
―奴隷解放、人種差別問題を取り上げた少年冒険小説。
新潮文庫:
『夜間飛行』 サン=テグジュペリ/著 堀口大學/訳
―航空郵便という新規事業・航路開発に挑戦する男の職業小説。
その他の気になる本から、ここでは東野圭吾『白夜行』を取り上げてみましょう。
『白夜行』は、出身地が私の地元に近い東野さんの出身地周辺に端を発するミステリです。
冒頭の書きだし―
《近鉄布施駅を出て、線路脇を西に向かって歩き出した。》p.5
この今人気の流行作家さんの本を読むのも二冊目で、そういう意味では浮世離れしているのかもしれませんね。
でも読んでみると分厚さを感じない読みやすい、ついつい読み進んでしまう、スリリングでおもしろくていい作品でした。
こんな作品を書いてみたい、と思わせるような、と書くと「えっ」と思われるかもしれませんね。
(実は…。)
もう一つ、角川文庫の気になる本として挙げている『八つ墓村』(横溝正史)も、推理小説ですが、これも思い出の一冊でした。
これも長い小説ですが、長さを感じさせず、スイスイ読めるおもしろい本です。
特に後半の洞窟の冒険がいい。
とにかく、若い人のみならず、この時期にお休みがある人は、この機会に何かしら本を読んでほしものです。
なんでもいいんですね。
始めは。
できれば、本を読むと言う行為を習慣化して欲しいのです。
習慣化すれば、怖くないのです。
なぜ本を読んでほしいのか、と言いますと、それは―
本を読むと思考力がつくのです。
本を読むとは、人の考えて書いた文章をなぞることで、その考えをもなぞることになるのです。
その結果、よく考えて書かれているものであれば、その練られた考えや考え方を身に付けることが可能になる、ということです。
もちろん可能性だけのことであって、誰でも何とかなると言うものではないのですけれど、ね。
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