幸福な生のための“性”典『カーマ・スートラ』
―第130号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2014(平成26)年6月30日号(No.130)-140630-
「幸福な生のための“性”典『カーマ・スートラ』」
本誌では、『カーマ・スートラ』について書いています。
世間的に『カーマ・スートラ』といえば、単なる四十八手的な性交体位に関する性愛の教科書といった受け止め方をされているかと思います。
そういう面もあるのは事実ですが、単にそれだけではない、もっと根源的に人の営みとしての性愛というものを考えた著作です。
当時の古代インドは、農作物も豊富で、貿易風によるギリシアやローマ、中東諸地域との東西交易により商工業が盛んとなり、多くの豊かな都市生活者を産んだそうです。
彼ら若き都市生活者がその豊かな生活を享受するために、人生の三大目的の一つである「カーマ」(享楽)を通した生活の充実を目指したのです。
その時に必要としたのが、先人の知恵であり、それをまとめ記したのが『カーマ・スートラ』だったのです。
現代においても、人生における性(愛)の役割というものは、変わっていません。
個人生活においても、家庭生活においても、人間がこの生身の身体を有している限り。
性愛においても、男女が互いを尊重することで初めて、そこには人間の結びつきによる豊かな世界が展開されるのです。
男女共に学ぶべき事柄を、インド式の徹底した分類癖をもって詳述されています。
一度は目を通しておくべき著作ではないかと思っています。
詳細は本誌で!
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(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』
★『完訳 カーマ・スートラ』ヴァーツヤーヤナ 岩本裕/訳著 東洋文庫628 1998.1.9
―岩本裕による「訳著」となる「解説+翻訳+訳注」を施した学術的定本。
★『バートン版 カーマ・スートラ』ヴァーツヤーヤナ 大場正史/訳 角川ソフィア文庫 改版 1997/4
―バートン(の著作ではないらしいが)による解説付き。
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