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2014.04.15

著作のない四聖-私の読書論55-私のおススメの古典から(2)

―第125号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2014(平成26)年4月15日号(No.125)-140415-  
私の読書論-55-「私のおススメの古典から」(2)著作のない四聖

今回の本誌では、世界の四聖について書いています。

世界の四聖とは、釈迦(ブッダ)・孔子・ソクラテス・イエスの四人。

和辻哲郎は、岩波文庫『孔子』の中で、人類の教師と呼んでいます。

彼らには、いくつかの疑問があります。

一つは、どうしてほぼ同時代に世界各地で聖人と呼ばれる人が出現したのか。
そのうち東洋の二人は大往生を遂げ、一方西洋およびその周辺である中東に生まれた二人は、処刑されました。
この違いはどこにあるのか。
そして、彼ら四人はなぜ自ら教えを―思想を哲学を宗教を―著作に残さなかったのか、等々です。

まあ、そういうことも含めて、とにかく2000年も、2400~500年も前に生まれた人たちの教えが、現代においても多くの人の心を捉えているのはどうしてでしょうか。

気になりませんか。
私は気になります。

だから、少しずつでも本を読んでいます。
どこまで理解できているか、はわかりませんが。

読んでいて楽しいのです。
何かしら賢くなったような、いいことを知ったという気分にさせてくれるのです。、

これはやはり幸福の一つでしょう。

古典については、いまさら古典なんて、という人もいます。
教養主義なんて古臭い、という人も。

でも、本を読むだけで幸せになれるのなら、結構な話だと思っています。


*四聖関連本:
【釈迦(ブッダ)】
・『ブッダのことば―スッタニパータ』中村元/訳 岩波文庫
―ブッダの教えを伝える最古の仏典。
【孔子】
・『孔子』和辻哲郎/著 岩波文庫 1988/12/16
―人類の教師、世界の四聖を比較し、孔子と『論語』を論じる。
 武内義雄『論語之研究』を元に『論語』の原典成立に迫る。
 


【ソクラテス】
・『増補 ソクラテス』岩田靖夫/著 ちくま学芸文庫 2014/2/6
―反駁的対話(エレンコス)による「無知の自覚」(「無知の知」)とダイモニオン(神)とは…。勁草書房(1995)版の増補文庫化。
【イエス】
・『ヨーロッパ思想入門』岩田靖夫/著 岩波ジュニア新書 2003/7/19
―ヨーロッパ思想の源流はギリシアの思想とヘブライの信仰からなる。
 ギリシアの叙事詩や悲劇、ソクラテスの哲学、聖書等の考察から、ロールズの正義論等の現代の哲学までを解説する。
 


詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

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