ヤング他『時を生きる種族 ファンタスティック時間SF傑作選』
ロバート・F・ヤングの「たんぽぽ娘」がなぜか人気のようで、わがブログにも「ヤング」「たんぽぽ娘」のキー・ワードでの訪問者が少なくない昨今ですが、またヤングの作品を巻頭に掲げる時間SFの短編アンソロジーが出版されました。
『時を生きる種族 ファンタスティック時間SF傑作選』(創元SF文庫/2013)
たんぽぽ娘 (奇想コレクション)
《時間エージェントは、9世紀の宮殿から『千一夜物語』の語り手シェヘラザードを連れ帰ろうとした矢先、見知らぬ世界へ飛ばされた。さらに彼女に恋をされ──ヤング「真鍮の都」に始まり、時と場所を問わず過去を撮影できるカメラを発明し、何本もの“真実の”歴史映画を製作した男たちの物語──シャーレッドの傑作「努力」まで、本邦初訳2編を含む全7編。すべて書籍初収録!》
《『時の娘』につづく時間SFの粋。本邦初訳3編に、7編すべて初の単行本収録作! 巻末の「努力」は海外短編SF史上にその名を刻む大傑作。》
私は無条件に買いましたが、こういう機会に多くの方が海外作家の翻訳ものの作品に親しんでいただければ嬉しく思います。
そうして多くの部数が売れるようになれば、自然と単価も下がり買いやすくもなるという寸法です。
『時の娘――ロマンティック時間SF傑作選』(創元SF文庫/2009)
前回の<ロマンティック時間SF>に対し、<ファンタスティック時間SF>ということで、どういうイメージなんでしょう。
収録作:
ロバート・F・ヤング「真鍮(しんちゆう)の都(みやこ)」
マイケル・ムアコック「時を生きる種族」
L・スプレイグ・ディ・キャンプ「恐竜狩り」
ロバート・シルヴァーバーグ「マグワンプ4」
フリッツ・ライバー「地獄堕(お)ちの朝」
ミルドレッド・クリンガーマン「緑のベルベットの外套(がいとう)を買った日」
T・L・シャーレッド「努力」
「中村融『時を生きる種族』編者あとがき(全文)【Webミステリーズ!】」 によりますと、
《「時間SF傑作選」と銘打った『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』(二〇一〇/ハヤカワ文庫SF)》
《それとの重複は避けることにした。じつをいえば、そういう縛りがあったほうが、作品選びは楽しくなる。》
とのこと。
『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』(ハヤカワ文庫SF/2010)
本邦初訳も含めて、書籍未収録作を集めたものだと言います。
これも<ヤング「たんぽぽ娘」>効果だとすれば、それもいいか、という気になります。
・・・
<時間SF>テーマの作品には興味があり、過去にも新潮文庫版『タイム・トラベラー 時間SFコレクション』(1987)も持っていまして、もちろん集英社文庫コバルトシリーズ『たんぽぽ娘―海外ロマンチックSF傑作選2』(1980年)のシリーズも。
これらもまとめて読んでみますか?
楽しみですね。
・・・
ただいま発売中の『S―Fマガジン2013年9月号』では<サブジャンル別SFガイド50選>という特集をやっていて、そのなかにももちろん時間SFテーマもあります。
・過去と未来へつながる扉――時間テーマ 尾之上俊彦
・心震わす出会いと別れ――感動/ハートウォーミング 深山めい
―なんていうのも。
どういう作品が選ばれているかは、雑誌を読んでのお楽しみ!
少しおまけしとくと、『夏への扉』や『たんぽぽ娘』はもちろん、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの例のとか『時の地図』とか、ワクワクしてきますね。
他のジャンルの作品も当然ながら、名作ぞろいです。
(最近のものは読んでないけど…。)
・・・
こういうお楽しみアンソロジーがもっと出てくるといいなあ、と思います。
そのためには、この本がどんどん売れることが期待されます…。
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