ローマの哲人皇帝~マルクス・アウレリウス『自省録』
―第111号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2013(平成25)年8月31日号(No.111)-130831-
ローマの哲人皇帝~マルクス・アウレリウス『自省録』
http://archive.mag2.com/0000257388/20130831120000000.html
本誌では、マルクス・アウレリウス『自省録』を取り上げています。
過去に何度か読んでいます。
神谷美恵子訳の岩波文庫版に始まり、鈴木照雄訳・学術文庫版、そして今回水地宗明訳・京都大学学術出版会<西洋古典叢書>版。
私自身は、最初に読んだ神谷訳が落ち着いて読める感じです。
独特の格調がある訳文で、学術的な正確さという点では問題があるのかもしれませんが。
読んでためになる、あるいは読んで何かを感じる書としての訳としてなら、これでいいのではないかと思っています。
私の読み方は、何かの時にパラパラとめくってみて、勇気づけられたり励まされたり慰められたり反省したり…、という人生訓・処世訓的な読み方に過ぎないかもしれません。
本誌にも引用しましたように、このような読み方は、本書が書かれた本来の意味とは違うかもしれない、誤読と言われるかもしれないけれど。
とにかく騙されたと思って手に取っていただけたら、と思います。
パラパラと読んでみれば、何かしら心を打つ言葉に必ず出会えると思います。
・・・
さてこれで、ここ二年ほどに渡って取り上げて来ました、古代ギリシア・ローマ編を一区切りとします。
プラトンの中期以降の作品や、アリストテレスの全著作といった哲学書を始め、神話や歴史書等々。
読み残した古典の名著名作はまだまだありますが、一応の区切りとします。
できれば、キリスト教の始めあたりまでを取り上げたかったのですけれど、そうなると中世にも入ってしまいそうで。
・・・
来月以降、古代インドを勉強してみたいと思っています。
取り上げるべきものとしては、私の興味からどうしても原始仏教、原始仏典ということになりそうです。
その前に、仏教の底辺とも重なる古代インドの宗教・思想なども少しかじってみようと思います。
どうなります事やら…。
乞う、ご期待!
マルクス・アウレリウス「自省録」 (講談社学術文庫)
自省録 (西洋古典叢書)
マルクス・アウレリウス『自省録』―精神の城塞 (書物誕生―あたらしい古典入門)
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