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2013.07.15

<私の選ぶ岩波文庫の一冊>「楽しい読書」第108号別冊編集後記

―第108号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2013(平成25)年7月15日号(No.108)-130715-  
私の読書論-47- 齋藤孝『古典力』を読む(5) 名著五〇選から
http://archive.mag2.com/0000257388/20130715120000000.html

本誌では、「齋藤孝『古典力』を読む(5)」として、いよいよ齋藤先生のおススメ古典「名著五〇選」に触れています。

詳細は本誌で。

 ・・・

岩波書店100周年ということで、現在(5月22日から)「創業百年記念フェア 読者が選ぶこの一冊」が開催中です。

ということで今回は、岩波文庫「読者が選ぶこの一冊・ベスト10」を紹介しましょう。

1. こころ 夏目 漱石
2. 君たちはどう生きるか 吉野 源三郎
3. 銀の匙 中 勘助
4. 忘れられた日本人 宮本 常一
5. 古寺巡礼 和辻 哲郎
6. 論語 金谷 治 訳注
7. 寺田寅彦随筆集〔全5冊〕 小宮 豊隆 編
8. 坊っちゃん 夏目 漱石
9. 武士道 新渡戸 稲造/矢内原 忠雄 訳
10. モンテ・クリスト伯〔全七冊〕 アレクサンドル・デュマ/山内 義雄 訳

NHK・Eテレ『100分DE名著』で取り上げられた書目(1,6,9,10)が、結構入っています。
元々優れたものを取り上げているのですから当然かもしれませんが、テレビの影響というものも実証しているとも言えます。


さて、<私の選ぶ岩波文庫の一冊>は?
 
一冊を選ぶのは難しいので、まずは<ベスト3>を選んでみましょう。
基本的に他社文庫等で出ていない、他社では読めないものを挙げてみましょう。

1.読書について 他二篇 ショウペンハウエル/斎藤 忍随 訳
 最近は他社から超訳版が出ていたりしますが、やはりこれです。
 20代初めのころ、読書って? という疑問について教えてくれたものです。
 当時の自分が考えても言葉にできないでいたことを書いてくれているのを確認するのが読書だ、と理解したものでした。
 想い出の一冊でもありますね。


2.後世への最大遺物・デンマルク国の話 内村 鑑三
 これはここ数年のうちに読んだもので、「後世への最大遺物」が非常にいい。
 講演録なので、よみやすく、笑いを取りながらの非常に読みやすく、そして役に立つ内容でした。


3.我と汝・対話 マルティン・ブーバー/植田 重雄 訳
 20代半ばに読んだもの―と言っても途中まで(だったかな?)。
 よく理解できなかったのですが、私ながらに「我と汝」の関係を読みとった(つもりになった)ものでした。
 読んでいる人は少ないと思いますが、それだけに私らしい、と思ってもらえれば、とちょっと自慢の一冊です。


一つを選ぶのは大変ですが、以前は「読書―」でした。
今ならやっぱり「後世への―」でしょうか。

残りの人生を考える年齢になったということでしょう。

結局私が残せるのも、その「人生」だけでしょうから。
少しでも「いい人生だった」と思えるものにしたいものです。

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