魚の「利き鼻」と脳の関係の研究発表
5月20日の産経新聞・朝刊で見たのですが、魚の「利き鼻」と脳の関係の研究結果だそうです。
《岸本特任助教は「今後の研究で、ヒトの左脳に言語機能が作られる仕組みなど、興味深い知見が得られるかもしれない」と話している。》そうです。 ・魚の「利き鼻」は左脳が決定 名古屋市立大が解明 より
《ヒトや動物は、手や目、鼻など左右対称の器官でどちらか片側を優先的に使うが、脳が決定する過程は詳しく分かっていない。》・魚の「利き鼻」脳内遺伝子が決定 名古屋市大教授ら特定 より
《ヒトの脳は生まれた後、細胞を作る能力はほとんどないとされてきたが、ヒトと脳の仕組みが似ている成魚の脳室付近から新しい神経細胞が発生していることから、ヒトが大人でも新たな神経細胞を生成する可能性があることが分かった。》(同上)
脳には可塑性がある、と言われています。
例えば、左脳の一部が損傷を受けても、該当する右脳の部分が左脳の損傷により失った機能をカバーする、といったことです。
そこで、
《沢本教授は「新たにできる神経細胞のDNAを特定できたことで、脳を損傷しても、無事残っている部分で改善できる可能性があることが分かった」と話した。》(同上)ということなのでしょう。
利き手(と脳)の研究とどのように関連しているのか存じませんが、どういう研究とその成果につながって行くのか、大いに楽しみです。
ただいつもこの利き手と脳の研究の関係で気になるのは、利き手が生まれるメカニズムが解明された結果、利き手の変換が可能になるような事態になった時、左利きは生き延びられるのか、という点です。
「左利きは何かと不都合だから、右利きに統一すべきだ」などという事態にならないか、ということです。
まあ、心配症の考え過ぎならいいのですけれど…。
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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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