齋藤孝『古典力』を読む(2)私の読書論-44-
―第102号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2013(平成24)年4月15日号(No.102)-130415-
私の読書論-44- 齋藤孝『古典力』を読む(2)
http://archive.mag2.com/0000257388/20130415120000000.html
本誌では前回に引き続き、齋藤孝『古典力』(岩波新書2012.10.19)を紹介しています。
齋藤流古典読書への助言の一つ、「古典を読むための十カ条」について、今回は少し詳しく引用なども入れてみました。
さほど目新しいことを書いているわけではありません。
というよりも、読書の本質においては、目新しいことなどあり得ないのです。
なにしろ、文字が発明された有史以来何千年の年月がたち、活版印刷が始まってからでも550年以上経過しています。
読書という行為について、書物の形態は変わっても、その行為そのものはほとんど変わっていません。
今頃何ほどの目新しい方法が見つかることでしょう。
とにかく新しかろうが古かろうが、古典には古典にふさわしい読み方というものはあると思います。
それさえ身に付けることができれば良いのです。
とはいえ、自分なりに自分の方法というものがあります。
もともと足の速い人もいれば、鈍くさい人もいます。
それでも正しいフォームや自分に適した走法といったものを身に付ければ、ある程度のところまでは戦えるようになるでしょう。
それをすべて自分ひとりで見い出すには時間が掛かり過ぎます。
誰かコーチしてくれる人がいれば、時間を短縮できます。
そのためには、よいコーチを見つけなければなりません。
あなたにあったやり方を見つけて教えてくれるコーチばかりではありません。
自分勝手なコーチもいるでしょう。
その辺の見極めは、自分の力です。
自分にふさわしいコーチを、そしてトレーニング法を見つけてください。
*本誌で取り上げた本:
・齋藤孝『古典力』(岩波新書 2012.10.19)
・『ペナック先生の愉快な読書法―読者の権利10ヶ条』
ダニエル・ペナック/著 浜名優美 木村宣子 浜名エレーヌ/訳 藤原書店 第2版(2006/10)
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