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2013.03.07

渡瀬謙『元リクルートNo.1の 日本で一番"効率"のよい営業法 このムダをなくすだけで、グングン売上が伸びる!』

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左利き仲間で友人の渡瀬謙の17冊目の新刊
『元リクルートNo.1の 日本で一番“効率”のよい営業法 このムダをなくすだけで、グングン売上が伸びる』大和出版 (2013/2/26)

 

 

が届きました。

 

いつも新刊を出すたびに贈っていただき、うれしい限りです。

 

私自身は、営業関係の仕事をしているわけではないので、ある意味不要とも言えます。

 

ですが、人生というものには色々な局面があり、それぞれの場面で結構様々な知恵が必要となります。
彼の著書にも色々と教えられる部分があり、読んでおけば何かと役に立つのです。

 

自分で言うのは恥ずべきものですが、学ぶ人は何からでも学ぶものです。(エヘン!)

 

 

 ●仕事を楽しむ

 

最近読んだ本に、齋藤孝著『生きる喜びは、仕事とともにあるヒルティの幸福論: すぐ実行できて結果が出せる76の言葉』(知的生きかた文庫 2012/8/22)があります。

 

 

齋藤先生がヒルティの『幸福論』のエッセンスをまとめた初心者向け入門書です。
(これを読んだからと言って、決してヒルティの『幸福論』読んだ気にはならないでください。あくまでも入り口にしてくださいね。)

 

この本の冒頭「訳者解説」で、《「人生の中で“一番長く使う時間”を幸せに過ごすこと」》が《「一番簡単に“最高の幸せ”を得る方法」》だと書いています。

 

では人生で一番長く使う時間とは何か?
それは仕事です。
ヒルティは『幸福論』のページの多くを、「仕事をしている時間を幸福に感じるためにはどうしたらいいか」に割いている》と。

 

 

ここで、私なりに要約しておきますと―、

 

人間にとっては人生で一番長いのは仕事の時間で、その仕事をいかにこなすかで、その人の幸福の感じ方が変わってくる。
仕事を楽しむ、あるいは楽しむところまで行かなくても、少なくとも苦痛と感じないで済む方法を見出せれば、それだけで幸福に近づくことができる、ということでしょう。

 

 

 ●つらい「売れない営業」から無理のない「売れる営業」へ

 

毎度のことながら、前置きが長くなりました。
さて本書についてです。

 

著者・渡瀬謙は、従来“内向型の営業マン”向けの営業本をいくつか上梓してきました。
内向型営業マンの売り方にはコツがある―ムリに自分を変えないほうがうまくいく!
“内向型”のための雑談術―自分にムリせずラクに話せる51のルール
「しゃべらない」営業の技術 (PHPビジネス新書)
などなど。

 

しかし、それらの本で紹介してきた方法は考えてみますと、“内向型の営業マン”にのみ有効な方法ではなかったのです。
誰にでも通じる、使える方法でもあったのです。

 

そして、現代のような「ものが売れない」時代にマッチした、正当な営業方法だったのです!

 

 ・・・

 

先に、仕事をしている時間を楽しく、あるいは苦痛と感じないでこなせることが、幸福へ近道だという前振りをしました。
ここで、営業という仕事に限って言えばどうなるでしょうか。

 

営業という仕事を楽しくする第一のポイントは、やはりコンスタントに売れるということに尽きるでしょう。

 

で、本書で著者・渡瀬謙が訴えていることは、「売れない営業」を「売れる営業」にしよう、ということです。

 

 

「売れない営業」ほどつらいものはない、と元<売れなかった営業マン>で後に<リクルートで全国ナンバーワンの売れる営業マン>になった著者は言います。

 

では、なぜ売れないのか?

 

人一倍努力しているのに、なぜか売れない。

 

でも、実は売れない人には共通した問題点がある。
それは、努力の方向だ。
実は、ムダな努力をしているのだ、と。

 

(極言すれば、自らわざわざ売れない営業をしているのだ、とも言えるでしょう。)

 

そんなとき、一つの“気づき”が自分の営業スタイルを変えてくれた。
その視点に立てば、ムダを省き、楽に(少なくとも苦痛を感じることなく)売れる営業に変われるのだ、と。

 

 

目次を掲げておきましょう。

 

第1章 たった1つの“気づき”が、ダメ営業の私の運命を変えた!
第2章 効率がグンとアップ!「新規営業」にはこのスタイルで臨もう
第3章 驚くほど売上が伸びる!すべてのお客さまを活かす「商談」の技術
第4章 ムリせずできる!お客さまの心をギュッとつかむ「アフターフォロー」
第5章 これで万全!さらにムダなく効率的に売るための「日々の習慣」
第6章 あなたが「売れ続ける営業」になるうえで一番大切なこと

 

 

第1章で、問題の“気づき”にふれています。
第2章以下、主な四つの営業のシーンごとに、具体的に解説しています。
〆の第6章では、営業マンとして最も大事なことである、<長く売れ続ける営業マンになる>ためのポイントを示しています。

 

 

 ●読むだけでなく、知ったことは実行する

 

人生においては、<仕事を楽しむ>ことが幸福への近道です。
営業マンにとっては売れること、成果を上げることが幸福への道です。

 

そして<仕事で成果を挙げる>という、これは、営業マンだけでなく、誰にとっても大事なことです。

 

 

色んな本を読み、勉強することはよいことです。
でも、本というのは、読んでいるだけで勉強した気分、何かしらやり遂げた気分になります。

 

しかし読んだだけでは、実際には何もしていません。

 

大事なことは実行に移すことです。

 

著者は、「おわりに」で書いています。

実践してみないことには、あなたの営業は何も変わりません。/行動した人だけが、「売れる営業」になる権利を与えられるのです。》p.213

昔から「イワシの頭も信心から」とか「信じる者は救われる」ということわざがあります。
騙された気になって、実行してみましょう。
何かが変わると思います。

 

 

 《19 たとえためになることを数多く語るにしても、それを実行しないならば、その人は怠っているのである。――牛飼いが他人の牛を数えているように。かれは修行者の部類には入らない。
  『真理のことば(ダンマパダ)』(中村元/訳『ブッダの真理のことば 感興のことば』岩波文庫より)

 

 《子曰く、君子は言に訥(とつ)にして、行ないに敏ならんことを欲す
  『論語』「里仁 第四 24」(加地伸行/全訳注『論語』講談社学術文庫より)

 

 

【この本から得た私の教訓】 (1)―努力の方向を変える―  壁にぶち当たった時は、方向転換してみる。
(2)―視点を変える―  ものの見方を変えてみる。逆の立場で見る。

 

 ・・・

 

渡瀬謙/著
『元リクルートNo.1の
 日本で一番“効率”のよい営業法
  このムダをなくすだけで、グングン売上が伸びる』
大和出版 (2013/2/26)

 

 

おしまいに渡瀬さんによる紹介文を載せておきます。

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『元リクルートNo.1の 日本で一番"効率"のよい営業法』(渡瀬 謙/大和出版)
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自分では良かれと思ってしたことが、
逆に裏目に出てしまうことってありますよね。

 

じつは、営業マンが当たり前のようにやっていることのなかには、
セールスにマイナスに作用することがたくさん潜んでいます。
自分でも気づかずに、お客さまに嫌われているケースもあるのです。

 

頑張っているのに、なぜか売れない?

 

そんな人は、ぜひ自分の行動や言動を見直してみてください。
やってはいけない「ムダなこと」をやっていたのかもしれませんよ。

 

本書は、その営業のムダを取り除くことで効率化を実現するものです。

 

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左利き仲間で友人・渡瀬謙の著書についての記事 (◆印:ビジネス書/□印:口ベタ・あがり症の“内向型”営業マンのための営業本)
◆2013.3.7 渡瀬謙『元リクルートNo.1の 日本で一番"効率"のよい営業法 このムダをなくすだけで、グングン売上が伸びる!』 ◆2012.5.23 小さな努力で大きな効果:渡瀬謙『あなたの評価をガラッと変える たった3秒の声がけ習慣』 ◆□2012.2.26 克服ではなく付き合う姿勢で:渡瀬謙『「あがり症営業マン」がラクに売るための6つの習慣』 ・2011.12.31 雑学文庫フェアで『左利きの人々』が… ◆2011.7.13 渡瀬謙の新刊『相手が思わず本音をしゃべりだす「3つの質問」』届く ◆2011.6.10 流れ星に願い事…渡瀬謙『たった5秒のあいさつでお客様をザクザク集める法』 ◆【渡瀬謙/監修『毎日役立つ!もう悩まない!!即効ビジネスマナー』日本文芸社2011.1】
・2011.5.19 週刊ヒッキイhikkii260左利き教本について考える(2)おさらい ◆2011.3.4 新社会人奮闘記ラノベ 渡瀬謙『新入社員ヒロと謎の育成メールの12ヵ月』 ◆□2010.6.28 実践で学ぶ本、渡瀬謙『営業は口ベタ・あがり症だからうまくいく』 ◆□2010.6.18 渡瀬謙の新著『“内向型”のための雑談術』届く ◆□【『内向型人間の人づきあいにはコツがある』大和出版】
・2009.12.12 今週の週刊ヒッキイ―第201号「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ<特別編>」  ★左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第201号(No.201) 2009/12/12「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ<特別編>」  <特別編>原点に戻って―最初につまずかないこと または、左利き人間の生き方にはコツがある
◆□2009.3.4 お知らせ:友人渡瀬謙の新著「内向型営業マンの売り方にはコツがある」 2008.12.29 左利き本の新刊『左利きの人々』渡瀬けん著

 

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※本稿は、レフティやすおの他のブログに転載しています。
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