ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』5月28日発売(予定)!
いやあ何年待たされたことか。
そうですか、やっと出ますか。
河出書房新社 <奇想コレクション>のラインナップに上がって何年たつのでしょうか?
(このシリーズで、私の一番のおススメは、やはりゼナ・ヘンダースンの『ページをめくれば』ですね! わかる人にはわかると思いますが。)
この待望久しいロバート・F・ヤングの『たんぽぽ娘』が、5月に刊行されるそうです。
*ヤング『たんぽぽ娘』5月下旬発売決定! | トピックス | 河出書房新社
しばらく前のことになりますが、テレビドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』第8話(原作:三上延/著『ビブリア古書堂の事件手帖 3 栞子さんと消えない絆』アスキー・メディアワークス メディアワークス文庫 2012年6月)で、1980年に出版されたヤングの短編小説「たんぽぽ娘」を表題とする短編アンソロジー(『たんぽぽ娘 海外ロマンチックSF傑作選2』風見潤/編 英社コバルトブックス)のことが題材になっていました。
*たんぽぽ娘 - フジテレビ『ビブリア古書堂の事件手帖』第8話
途中までしか見ていないので、どういうお話かは存じません。
とにかく、へえ、と思ったのが、この本の販売価格が8000円ということ。
私はこの本を昔本屋の兄ちゃん時代に購入しています。
確か240円だったでしょうか。
(以前見たAmazonの中古品では¥69,800なんて出てました! 『ビブリア―』で取り上げてから値が上がったとか。でも今は、この新刊や復刊(※)の予告が出て下がっているようです。)
もちろん同じシリーズの他の本も持っています。
(『魔女も恋をする―海外ロマンチックSF傑作選1』『見えない友だち34人+1―海外ロマンチックSF傑作選3』)
魔女も恋をする―海外ロマンチックSF傑作選1 (1980年) (集英社文庫―コバルトシリーズ) 見えない友だち34人+1―海外ロマンチックSF傑作選3 (1980年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)
ヤングの2冊(『ジョナサンと宇宙クジラ』ハヤカワ文庫SF、『ピーナツバター作戦』青心社)の日本独自編集の短編集も持っています。
ネット情報によりますと、「たんぽぽ娘」が収録された既刊本は以下の3冊だとか。
1.『年刊SF傑作選2』ジュディス・メリル編(東京創元社/創元SF文庫1967/12/29)井上一夫/訳
年刊SF傑作選〈第2〉 (1967年) (創元推理文庫)
2.『たんぽぽ娘 海外ロマンチックSF傑作選2』風見潤 編(集英社コバルト・シリーズ1980/02/15)伊藤典夫/訳
3.『奇妙なはなし』文藝春秋 編(文藝春秋/文春文庫1993/02/10)伊藤典夫/訳
奇妙なはなし (文春文庫―アンソロジー人間の情景)
雑誌では、
4.『SFマガジン 2000年2月号(41巻2号 通巻525号) 創刊40周年記念特大号』 伊藤典夫/訳
私の手持ちの本で、他にヤングの作品を収録したものとしては、短編アンソロジーが二種。
5.『見えない友だち34人+1―海外ロマンチックSF傑作選3』風見 潤 編(集英社文庫―コバルトシリーズ 1980/9)
見えない友だち34人+1―海外ロマンチックSF傑作選3 (1980年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)
(「時を止めた少女」収録)―例のシリーズ第三弾。
6.『時の娘 ロマンティック時間SF傑作選』R・F・ヤング他 (創元SF文庫)
(「時が新しかったころ」収録)―現在入手可能なもの。
まだ他にも、昔出版されたアンソロジーでいくつかの短編が収録されているようです。
*ロバート・F・ヤング(Robert F. Young)
ヤング・ファン、ロマンティックSFファンには期待大の河出書房新社 <奇想コレクション>版『たんぽぽ娘』。
収録作品がどのようなものになるのか、その辺の情報も早く手にしたいものです。
本邦初紹介作品はもちろんですが、「ぜひ、あの短編を!」というファンならではの期待もあります。
まあ、買ってからのお楽しみとも言えますが…。
願わくば、待たされただけのものでありますように!
(※)参考として書いておきますと―
復刊ドットコム から(2013/5/18)に、ロバート・F・ヤング 著 / 伊藤典夫 訳 / 牧野鈴子 装画『たんぽぽ娘』の単行本(40ページ)が出るそうです。
★もうひとつついでに、ヘンダースンの本についても書いておきます。
<ピープル>シリーズの二冊はハヤカワ文庫SFから、『果てしなき旅路』(1978/7)『血は異ならず』(1982/12)。
血は異ならず (ハヤカワ文庫 SF 500 ピープル・シリーズ)
“ゼナ・ヘンダーソン”表記で、ソノラマ文庫―海外シリーズから短編集『悪魔はぼくのペット』(1984/11)が出ていました。
悪魔はぼくのペット―感性あふれるアメリカ・ファンタジー (ソノラマ文庫―海外シリーズ)
代表作の短編「なんでも箱」は、ヤングのところで紹介しました集英社文庫 コバルトシリーズ『たんぽぽ娘―海外ロマンチックSF傑作選2』にも収録されています。
(すべて持ってます!)
━━
*『お茶でっせ』「たんぽぽ娘」記事:
2013.5.27 たんぽぽ娘 (奇想コレクション)ロバート・F・ヤングを買う
« 名作~推理編14クリスティー“自殺偽装”事件~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii355号 | Main | 第7回<LYグランプリ>2013発表~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii356号 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- <夏の文庫>フェア2024から(2)集英社文庫『鉄道員(ぽっぽや)』浅田次郎-楽しい読書371号(2024.07.31)
- <夏の文庫>フェア2024から(1)角川文庫『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾-楽しい読書370号(2024.07.15)
- 私の読書論183-トールキン『指輪物語』70周年-楽しい読書364号(2024.04.15)
- 『左組通信』復活計画(26)左利き自分史年表(3)1980-1990―左利き用品に目覚めるまで-週刊ヒッキイ第655号(2023.12.16)
- <夏の文庫>フェア2023から(3)集英社文庫・東野圭吾『白夜行』-楽しい読書349号(2023.08.31)
「趣味」カテゴリの記事
- 週刊ヒッキイ第678号-告知-新春放談:最後の挑戦!? 左利き用楽器の普及と啓蒙にご協力を!(2025.01.18)
- レフティやすおの楽しい読書380号-告知-私の読書論192-私の年間ベスト3-2024年〈リアル系〉『都筑道夫の小説指南』(2024.12.31)
- レフティやすおの楽しい読書379号-告知-私の読書論191-<町の本屋>論(8)産経新聞記事11/9産経WESTより(2024.12.15)
- レフティやすおの楽しい読書378号-告知-クリスマス・ストーリーをあなたに~(14)-2024-デイモン・ラニアン「三人の賢者」(2024.11.30)
- レフティやすおの楽しい読書377号-告知-私の読書論190-<町の本屋>論(7)産経新聞10/27朝刊記事より (2024.11.15)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 2025(令和7)年、明けましておめでとうございます。(2025.01.07)
- レフティやすおの楽しい読書380号-告知-私の読書論192-私の年間ベスト3-2024年〈リアル系〉『都筑道夫の小説指南』(2024.12.31)
- 週刊ヒッキイ第677号-告知-『左組通信』復活計画[35]『LL』復刻(8)LL91996年夏号(2024.12.21)
- レフティやすおの楽しい読書379号-告知-私の読書論191-<町の本屋>論(8)産経新聞記事11/9産経WESTより(2024.12.15)
- 週刊ヒッキイ第676号-告知-楽器における左利きの世界(27)まつのじん(2)(2024.12.07)
「海外SF」カテゴリの記事
- レフティやすおの楽しい読書380号-告知-私の読書論192-私の年間ベスト3-2024年〈リアル系〉『都筑道夫の小説指南』(2024.12.31)
- 光文社古典新訳文庫から完訳版『十五少年漂流記 二年間の休暇』ヴェルヌ/鈴木雅生訳 が発売(2024.07.28)
- [コラボ]私の読書論186-<左利きミステリ>第5回海外編(後)ホームズ以後--楽しい読書368号(2024.06.15)
- 私の読書論183-トールキン『指輪物語』70周年-楽しい読書364号(2024.04.15)
- 私の読書論181-私の年間ベスト3・2023年〈フィクション系〉(後)初読編-楽しい読書360号(2024.02.15)
Comments