自分のための自分だけの読書ガイドを見つけよ!
―第93号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2012(平成24)年11月15日号(No.93)-121115- 私の読書論-39- 読書の決まり(その2)
前回に引き続き、以下↓の本を基に書いています。
『ペナック先生の愉快な読書法―読者の権利10ヶ条』
ダニエル・ペナック/著 浜名優美 木村宣子 浜名エレーヌ/訳 藤原書店 第2版(2006/10)
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そして、最後に書いていることは、
<自分のための自分だけの読書ガイドを見つけよ!>
ということです。
私の場合は、どういうものを参考にしたかと言えば、学校の教科書にある文学史や科学史などの年表に出てくる書物。
これが一つでした。
次に、それに類したなんとか文学史といった本に付された年表や書物一覧。
それと、人類の文化史的な本の巻末に付されていた文学・科学等の人類史的な年表といったもの。
他に、なんとか事典の巻末年表や一覧等です。
そこから、新潮文庫やその他の大手の文庫の解説目録というのを本屋さんで見つけてもらってきて、それを先の年表や書物一覧にあるものと突き合わせるようにして、買い求めるなり図書館で借りるなりしては、読み進めて行きました。
その過程で、実際に本屋さんや図書館の棚にある本を見ながら、実物を手にとりペラペラと内容を確認しながら、これなら自分でも読める、読んでみると価値がある、と思ったものを選び出しました。
一方で、一度読んでみて気に入った本の著者の他の著作をたどったり、それらに関連した本を芋づる式に読む、といったことをしました。
また、新聞や雑誌の書評欄・広告欄などを利用することもありました。
例えば、SFや推理小説といったエンタメ系の小説や評論・エッセイ等の場合、『ミステリ・マガジン』や『SFマガジン』といったものを定期購読しては、そこで評判のいいものを探して読んだりしました。
私が体験的に言えることは、何でもかんでも手当たり次第に読む乱読よりは、このように一定の基準を設けて、順繰りに読んでいく方が正解ではないか、と思っています。
(まあ、何をもって「正解」と呼ぶかは、難しい問題ですが…。)
物事に関して一定の理解を得るために、また自分なりの人生観・世界観・価値観をつくるためには、それが一番近道であり、正道のような気がします。
*本誌で紹介したガイド本:
『世界を変えた100冊の本』マーティン・セイモア=スミス/著
BEC、別宮貞徳/訳 共同通信社 (2003.12)
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