アリストテレスの哲学を読んでみよう!
―第90号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2012(平成24)年9月30日号(No.09)-120930-
我々は哲学すべきである:アリストテレス「哲学のすすめ」
今月の本誌では、アリストテレスを取り上げています。
アリストテレスはご存知のように、万学の祖と呼ばれ、プラトンの最大最高の弟子であり、師プラトンとならぶ古代ギリシアを代表する大哲学者です。
万学の祖と呼ばれるだけにその著者も数多く、しかもかなりの量の著作です。
私自身勉強が不十分でそのうちのほとんどがまだ未読です。
というわけで本来取り上げたかった『ニコマコス倫理学』は半分程度しか読めていないこともあり、今回は見送りました。
しかし、何かしらふれておきたいということで、彼の初期の著作、公開的著作といわれる19編のうちのの一つ、『哲学のすすめ』を取り上げました。
残念ながら、これらの著作はほとんどが失われており、別の人の著作の中に遺された引用が断片として存在するだけです。
ところが本編は、(本紙本文にも書きましたように)幸いなことに、新プラトン派の一人シリアのイアンブリコス(240年頃-325年頃)の著作『ピュタゴラス派(の哲学)』の現存する1から4巻中、第2巻『哲学のすすめ』の全21章中の6から12章にアリストテレス「哲学のすすめ」からの文章が引用され、ほぼその全容を垣間見ることができるというのです。
(ちなみに、第13章から19章までは、プラトンの著作からなの引用で成り立っているそうです。)
本誌では、それを取り上げました。
アリストテレスの哲学は、マイケル・サンデル/著『これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学』でも取り扱われ、昨今また注目されていると言ってもいいでしょう。
わが国の政治状況も、風雲急を告げ、という局面になりつつあります。
一つのかじ取りの誤りが、わが国の行く末を危うくしかねない状況です。
ここで大切なことは、風や空気ではなく、真にわが国の将来にとって何が大切か何が必要か、そしてそのために今何を為すべきかを考えることです。
一発で勝負を決するパンチ力も必要ですが、継続的に手を出し続けることがより重要な気がします。
そのためには、われわれ国民一人一人が真に自立した考えを持ち、適切な判断が下せるに足る理知、知力を養う必要があります。
今こそ、まさに「我々は哲学すべきである」と思われます。
・『これからの「正義」の話をしよう』マイケル・サンデル/著 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
*本誌で取り上げた本:
『アリストテレス「哲学のすすめ」』廣川 洋一訳・解説 講談社学術文庫 2011.3.10
『アリストテレス』今道 友信/著 講談社学術文庫 2004/5/11
『アリストテレス入門』山口 義久/著 ちくま新書 2001/7
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*本稿は、アメブロ『レフティやすおの作文工房』より「アリストテレスの哲学を読んでみよう!」を転載しています。
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