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2012.08.31

2012年岩波文庫フェアからの古典のおススメ

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★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2012(平成24)年8月31日号(No.88)-120831- 2012年岩波文庫フェアから
<名著・名作再発見! 小さな一冊をたのしもう>
 

―第88号別冊 編集後記


5月22日より、岩波文庫の2012年のフェア<名著・名作再発見! 小さな一冊をたのしもう>が実施されています。


75点80冊。

本紙本文でも書いていますように、そのうち本誌でも取り上げたものが10点ほど。
またNHKのEテレ『100分de名著』で取り上げられたものが8点ほど含まれています。

『古典のすすめ』第1集(非売品)という小冊子も出ています。

従来の『読書のすすめ』に変わるものです。
今後はズバリ古典を薦めよう、という趣旨を明確に、全面に打ち出したもののようです。

今は、単に読書というだけではなく、読む内容が問われる時代になっている、ということでしょう。

若者の活字離れ、読書離れといわれます。
しかし実態は決してそればかりではありません。

読むという行為そのものはかなりの部分残っているものです。
ただ、読むものが確実に変わっているという点が問題なのです。

自分の生活に必要なもののみ、あるいは娯楽オンリーに偏っている。

もっと広く深く色んなものを系統的に読んでもらいたい、という気がします。

古典を薦めるのは、それがより確実性が高いと思われるからです。

たとえてみれば、野球で言えば、日本代表にイチローを選ぶようなものです。
(確かに今年のイチローはもう昔の人になりつつありますが。)
サッカーで言えば、本田圭佑選手を選ぶようなものです。

実績があって誰もが認める存在である、ということですね。

新鮮味はないかもしれませんが、その分安定感は期待できるということです。


さて、もう一つの古典の魅力は昔のものでありながら、読み方によっては現代も生きているという点です。

偉大な文人、大詩人による傑作と言われる作品にはやはりそれに値するだけのもの、あるいは、それ以上の汲み尽せないものがある、ということである。... これには二つの面がある。その第一は「いまのわれわれ」との関わり、とくに「直面する危機」と共通する関心であり、その第二は、それらの作品には数え切れない学者が精魂を傾けた論考を積み重ねてきたにもかかわらず、なおまだ気づかれずにいる考究の視点がいくつも残されていることである。》高橋宏幸「自由に話す(1)」(京都大学学術出版会『西洋古典叢書』「月報37」掲載<リレーエッセー22>)より

今のイチロー選手にはかつてのような勢いはないかもしれませんが、しかし、ここぞという時に何かしら期待できるのも事実です。
そして、ヤンキースに移籍した今、新たな状況のなかで、新たな魅力を、もしくは変わらぬ魅力を発揮しています。

それはまさに古典のような存在といえるでしょう。

*本誌で取り上げた本:
・古事記 (岩波文庫)

【内村 鑑三】
・後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫)
・代表的日本人 (岩波文庫)

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*本稿は、アメブロ『レフティやすおの作文工房』より「2012年岩波文庫フェアからの古典のおススメ」を転載したものです。
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