左手打ちの囲碁棋士・井山裕太(23歳2カ月)が史上最年少4冠
*画像:「【人】囲碁・碁聖戦で最年少4冠の井山裕太十段(23) 盤面では強面」より無断転載
7月23日、わが地元東大阪市出身で関西に拠点を置く(日本棋院関西総本部・所属)、囲碁は左手打ちの井山裕太十段(23)=本因坊・天元=が、7月23日の第37期碁聖戦五番勝負で羽根直樹碁聖(35)に161手までで黒番中押し勝ちし、シリーズ3連勝で初めて碁聖を獲得、十段・本因坊・天元と合わせ、4冠となりました。
さる7月19日、第67期本因坊戦で山下敬吾本因坊(33)=名人=を破り、本因坊のタイトルを獲得し、3冠となったばかりでした。
井山裕太4冠は、以下↓の記事でも紹介しましたように、左手で碁を打つサウスポー・スタイルの棋士として有名です。
2009.2.6 囲碁棋士最年少八段・井山裕太:左利きニュース09年1月
この記事では、《左手の人差し指と中指に碁石を挟んで打つ、サウスポー・スタイルの左利きさんです。》と紹介しました。
必ずしも身体的・本質的に“左利き”であるとは明記しませんでしたが、新聞記事を見て、そのようにも受け取れる書き方をしました。
これは確認が取れていなかったという理由によります。
その後、指摘や助言をいただき、本来身体的・本質的には右利きだが、碁は左打ちと確認しました。
その情報を発信していなかったことをお詫びしておきます。
詳しい情報は、2010.10.24、産経新聞朝刊の佐藤康夫氏の囲碁記事「【第23期女流名人戦】リーグ戦第4局(2)」によりますと、
《実は対局が始まるとすぐに驚いたことがあった。万波奈穂二段が左手で石を打ち下ろしていたからである。他の棋戦で何度か万波の対局を観戦したことがあるが、その時は右手で打っていたはず。見たところ、手付きにぎこちなさはなく、すこぶる自然に石を運んでいた。囲碁界は今、サウスポーが注目されている。その筆頭はなんといっても21歳の名人・井山裕太。さらに志田達哉三段、鈴木伸二二段ら若手有望株が、なぜかサウスポーなのである。/昔は左手で碁を打つのは“禁じ手”であった。一般社会でも、左利きを無理やり右利きに変えさせられた話をよく聞く。十段位をはじめ数々のタイトルを取ったことのある依田紀基九段は、はしを持つ手は左だが石を持つのは右手。井山名人の場合、慣習の逆を行っているから話が面白い。左手を使うと脳にいいということで、碁を教えた祖父が命じたのである。まさかその時は名人になるとは思っていなかっただろうが…。井山を目指す子供たちが、これから石を左手に持ち変えても不思議はない。/万波二段「私は井山さんのまねをしたわけではありませんよ。もともと左利きでしたから。はしも字も碁も、左右どちらでも大丈夫です(笑)。和室で対局するときは碁笥(ごけ)をひざの前に置けるので、左手で打っています」》
なんと《左手を使うと脳にいい》というお祖父さんの教えによるというのです。
同じく昨日、第13回世界女子選手権大会で優勝した日本女子ソフトボール・チームのエース上野由岐子選手(二日で3連投で北京オリンピック優勝の金メダリストで、今回は三日で4連投!)が左手で箸を使ったり、プロゴルファー片山晋呉氏は以前から試合中でも左打ちの素振りをしたり、メジャー・リーガーとなったダルビッシュ投手が試合前の練習で左投げをしたり、といった情報が流れています。
昨今では、この右利きでも左手/側を使うというのが一種ブームのようですが…。
脳科学的には必ずしも立証されてはいないのですけれど…。
もちろん、身体の左右のバランスを取るという点では間違ったトレーニングではないわけですが。
左手/側を使う人が増えることは、左利きの私たちにとっても決して悪いことではないので、それはそれでいいのかもしれません。
著名な方が左手/側を使う姿を広く世間に見せていただければ、見慣れないからというだけで拒否されることもなくなり、見苦しく感じる人も減る可能性もあるでしょう。
左用の製品を作り普及させようという運動にとっても追い風になることでもあり、そういう点では大いに歓迎したいものです。
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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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