笑いの原点~ギリシア喜劇:アリストパネス「女の平和」他
―第84号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2012(平成24)年6月30日号(No.84)-120630- 笑いの原点~ギリシア喜劇:アリストパネス「女の平和」他
本文でも書いていますが、ギリシア喜劇は喜劇の源流とも言うべきもの。
喜劇の何が・どこがおもしろいのかというその原点が示されている、と言えるでしょう。
まずは、やはり時代の風潮を揶揄する、政治や文化とそれに関わる人物等への批判風刺というテーマ。
言葉の遊びとしての洒落や地口、有名な詩・劇のパロディといった技法。
下ネタという古今東西共通の人間の性状に関する話題。
そういったもののすべてがすでにここに見られます。
そういう意味でも現代につながる要素が十分あり、読むに値するものがあります。
今のお笑い芸人さん、喜劇を目指す役者さん、お笑いをネタにする書き手の皆さんにも是非読んでいただきたいと思います。
*本文で取り上げた本ほか:
『ギリシア喜劇 I アリストパネス(上)』ちくま文庫 1986.7.29
『ギリシア喜劇 II アリストパネス(下)』ちくま文庫 1986.8.26
『女の平和』アリストパーネス/原作 オーズリー・ビアズリー/挿絵 佐藤雅彦/翻訳 論創社 2009.5.20
『ギリシア喜劇全集〈3〉アリストパネース III』岩波書店 2009/1/27
*本稿は、アメブロ『レフティやすおの作文工房』より「笑いの原点~ギリシア喜劇:アリストパネス「女の平和」他」を転載しています。
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