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2012.05.23

小さな努力で大きな効果:渡瀬謙『あなたの評価をガラッと変える たった3秒の声がけ習慣』

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左利き仲間で友人の渡瀬謙さんの新刊が出ました。

 

『あなたの評価をガラッと変える たった3秒の声がけ習慣』渡瀬謙/著 WAVE出版 (2012/5/16)

 

 

 

今年2冊目、こちら↓によると通算15冊目だそうです。

 

新刊 『あなたの評価をガラッと変える たった3秒の声がけ習慣』 出ました!(渡瀬謙ブログ『サイレントセールスの日常』)

 

 

 ●小さな努力で大きな効果を狙う

 

昨年好評だった、ポイントを絞った自己紹介によるアピールで確実にヒットを狙う『たった5秒のあいさつでお客様をザクザク集める法』や、有効な質問で相手に多くを語らせる『相手が思わず本音をしゃべりだす「3つの質問」』といった、彼の著作に共通する特徴―小さな努力で大きな効果を狙う―が本書にも現れています。

 

『相手が思わず本音をしゃべり出す「3つの質問」』渡瀬 謙/著 日本経済新聞出版社(2011.7)
『たった5秒のあいさつでお客様をザクザク集める法』渡瀬謙/著 同文舘出版(2011.6)
 

 

 

先の著者ブログ記事中にもありますように、

もともと、口数が少ない私は、最低限の言葉で最大級の効果を出すことを心がけてきました。

というこの著者ならでは、の発想になる本です。

 

実は彼、渡瀬謙氏は『内向型営業マンの売り方にはコツがある』(大和出版 2009.11)というタイトルの著作があるように、典型的な内向型―内気・小心・気弱・あがり症・大きな声が出せない・自責型の人間です。

 

 

なるべくしゃべらずに営業をこなす方法を自ら編み出したという努力型だけど、どちらかというと自分の殻にこもりがちな非社交的とされる人柄です。
そんな彼がなんとか職場で孤立することなく、円満な人付き合いを可能にする方法を考えました。
それが本書の核になっています。

 

で、本書は、言ってみれば「あいさつ」にプラスアルファすることで、結果としてあなたの評価を変える方法を説くものです。
でも、人の評価を変えるほどのプラスアルファって、いったい何をすればいいの? という疑問が湧くかと思います。

 

そこで本書の中身です。

 

 

 ●人付き合いの潤滑油「あいさつ」+αの効果

 

考えてみますと、ここに示されていることは、ごくありきたりなことでもあるわけです。
ちょっと気の利いた人ならどなたでも、自然とやっているようなことなんですね。

 

 

職場に限りません。
人間のいるところ、どこでも同じです。
何がついて回るかというと、人付き合いです。

 

人間は集団で生きています。
集団の中で、いかに心地よく生きるか、そのために何をしておけばいいのか、というのが言ってみれば、人生の課題です。

 

それを解決する方法が、互いに言葉を掛け合うこと。
まずはあいさつです。

 

そして、そこにもう一つプラスアルファを、というところに本書のポイントがあります。

 

 

要するに、より円滑なコミュニケーションのために何をするか、ということですね。

 

それは実は「事前にひと声かけておくってことですよ」というのが結論です。

 

これでもう本を買わなくてもいい! って?

 

まあ、その辺はご自由に!

 

もっとわかりやすく話して? って人だけ、本書をお手に取りください。

 

 

 ●タイトルについて

 

残念なことに、前の本『「あがり症営業マン」がラクに売るための6つの習慣』は、今一つ評価を得ることができませんでした。
今思いますと、本来言わんとするポイントがややぼけた印象を与えるタイトルです。

 

聞くところによりますと、ベストセラーの某『七つの習慣』をもじったタイトルだったとか。
七つよりは少ない六つの習慣で勝負! ってところだったようですが、それはないでしょう的な発想です。

 

 

それと比べて本書は、狙いが真っ直ぐタイトルに出ています

 

ただこれも、私に言わせますと、見飽きた表現です。
『たった~』の類の本がビジネス書の棚には多すぎます。

 

私なら、『これだけで評価が変わる「声掛け」の秘密』とか。
もちろん「声がけ習慣」のままでもいいんですよ。

 

また、「声掛け」もしくは「声かけ」か「声がけ」かとか言うのは、「あき・は-ばら」か「あき-ば・はら」かというのとおんなじで、それは人ぞれぞれ、時代の流れといったものでしょう。

 

著者も「声がけ」という言葉を使うべきか否かで迷われたようです。
でも、私は成功だったと思います。

 

「ひと声」という言葉もあります。
けれど、それでは「ひと声運動」という表現もあり、また違う意味になりそうです。

 

 
 ●新たな表現法の採用

 

本書で渡瀬さんは、新たな表現方法を見せています。

 

今までの著作にはなかったものです。
過去の著作をお読みの方は、すぐにお気づきになると思います。

 

実はここだけの話ですが―心優しい紳士であらせられる氏のことですから、きっとお許しいただけると思います―、
これは私の助言によるものです。
(自慢や自慢や! 天狗の鼻が伸びまっせ!)

 

しかし、人の助言を素直に聞き、かつ迅速に取り入れられるところに彼の人間としての度量と能力の高さが窺えます。

 

これにより彼は新たな表現法と説得技術を身につけたと言えるでしょう。

 

さらなる飛躍を期待します。

 

左利き仲間で友人・渡瀬謙の著書についての記事 (◆印:ビジネス書/□印:口ベタ・あがり症の“内向型”営業マンのための営業本)
◆2013.3.7 渡瀬謙『元リクルートNo.1の 日本で一番"効率"のよい営業法 このムダをなくすだけで、グングン売上が伸びる!』 ◆2012.5.23 小さな努力で大きな効果:渡瀬謙『あなたの評価をガラッと変える たった3秒の声がけ習慣』 ◆□2012.2.26 克服ではなく付き合う姿勢で:渡瀬謙『「あがり症営業マン」がラクに売るための6つの習慣』 ・2011.12.31 雑学文庫フェアで『左利きの人々』が… ◆2011.7.13 渡瀬謙の新刊『相手が思わず本音をしゃべりだす「3つの質問」』届く ◆2011.6.10 流れ星に願い事…渡瀬謙『たった5秒のあいさつでお客様をザクザク集める法』 ◆【渡瀬謙/監修『毎日役立つ!もう悩まない!!即効ビジネスマナー』日本文芸社2011.1】
・2011.5.19 週刊ヒッキイhikkii260左利き教本について考える(2)おさらい ◆2011.3.4 新社会人奮闘記ラノベ 渡瀬謙『新入社員ヒロと謎の育成メールの12ヵ月』 ◆□2010.6.28 実践で学ぶ本、渡瀬謙『営業は口ベタ・あがり症だからうまくいく』 ◆□2010.6.18 渡瀬謙の新著『“内向型”のための雑談術』届く ◆□【『内向型人間の人づきあいにはコツがある』大和出版】
・2009.12.12 今週の週刊ヒッキイ―第201号「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ<特別編>」  ★左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第201号(No.201) 2009/12/12「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ<特別編>」  <特別編>原点に戻って―最初につまずかないこと または、左利き人間の生き方にはコツがある
◆□2009.3.4 お知らせ:友人渡瀬謙の新著「内向型営業マンの売り方にはコツがある」 2008.12.29 左利き本の新刊『左利きの人々』渡瀬けん著

 

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※本稿は、レフティやすおの他のブログに転載しています。
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