« 東野圭吾『容疑者Ⅹの献身』、米MWA・エドガー賞を逃す! | Main | 確かな場所など、どこにもない―100分 de 名著 カフカ『変身』2012年5月 »

2012.05.01

ギリシア悲劇を終えて、今後の予定など

ギリシア悲劇:エウリピデス「バッコスの信女(バッカイ)」
―第80号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2012(平成24)年4月30日号(No.80)-120430-ギリシア悲劇:
 エウリピデス「バッコスの信女(バッカイ)」

*ギリシア悲劇〈4〉/エウリピデス〈下〉 (ちくま文庫)―エウリピデス「バッコスの信女」収録


さて、今月でギリシア悲劇の部はおしまいです。

私個人は、結構楽しく読んできました。

迫力のあるスケールの大きさを感じさせるアイスキュロス、サスペンスフルな展開で読ませるソポクレス、心理的なやり取りが緊密な印象のエウリピデス
三大悲劇詩人それぞれに特徴があり、面白く読みました。

読書の皆さんはどうだったでしょうか。
私の楽しさが伝わったでしょうか。

少し物足りなさはあったかもしれません。
私自身初の出会いということで、充分に理解できないままの紹介だったのですから。

限られた人数の俳優による仮面劇であり、演劇としての特殊性もあり、その辺の縛りの多い劇ということで、ストーリーの展開などにも難しい要素があるのでしょう。

なにしろ不明な点も多くあるそうで、私たちは残されたシナリオを読むしかない、状況の中での鑑賞になります。
当然、解釈の難しい要素もままあるのですが…。

 ・・・

今後の予定をお知らせしておきます。
(まだ確定ではありませんが。)

5月は時間稼ぎに、軽くプラトン『饗宴』を触れて、6月は「ギリシア喜劇」アリストパネス辺りを紹介できれば、と思っています。

そしてアリストテレス『ニコマコス倫理学』を取り上げてみたいものです。

そのあとでローマにいって、アウレリアス『自省録』セネカ『人生の短さについて』キケロなどを扱えれば、嬉しいのですが…。

さーて、どうなるでしょうか。

 ・・・

これではギリシアにしてもローマにしても、落ち穂のほうが多いのでしょうけれど、特に古代ギリシア・ローマの研究者ではないので、自分の気になるところだけ拾っていけば十分でしょう。

今私の興味が向いているのは、古代インド、特にお釈迦様ブッダですね。
原始仏教、原始仏典を読んでみたいものです。

NHK・Eテレ「100分 de 名著」という番組があります。

3月に再放送だったのですが、『ブッダの真理のことば』(『ダンマパダ』)を扱っていました。

*参照:
2012年3月放送:2012.3.6 仏教は「心の病院」である!NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』2012年3月
2012.4.2 「NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』を見て本を読んで」

非常に興味深く見ました。
中村元先生の『ブッダの真理のことば』も読みました。


他の訳書・初心者向け紹介書・解説書等も一部読みました。

中村先生の本もいくつか手に取ってみました。

それぞれ面白く、ぜひいずれ紹介したいものと思っています。

 ・・・

さて、ダラダラと書いてきましたが、本日はこの辺で。

--
※本稿は、『レフティやすおの作文工房』より
2012.4.30「ギリシア悲劇を終えて、今後の予定など」を転載したものです。
--

|

« 東野圭吾『容疑者Ⅹの献身』、米MWA・エドガー賞を逃す! | Main | 確かな場所など、どこにもない―100分 de 名著 カフカ『変身』2012年5月 »

趣味」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

メルマガ「楽しい読書」」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference ギリシア悲劇を終えて、今後の予定など:

« 東野圭吾『容疑者Ⅹの献身』、米MWA・エドガー賞を逃す! | Main | 確かな場所など、どこにもない―100分 de 名著 カフカ『変身』2012年5月 »