ブログ・メルマガ再開のお知らせ
以前お知らせしましたように、3月11日の東日本大震災後、しばらく不要不急のブログ更新、メルマガの発行をお休みしていました。
被災地の状況は、依然震度4以上の余震が続き、福島第一原発も改善の見通しが立たない状況です。
復旧も長期戦になりそうです。
しかし、徐々に進みつつあることも事実です。
かかる状況において、日常への復帰は、非常に重要な要素となります。
特に被災しなかった地域こそ、いち早く元気を取り戻し、
復興への確かな足掛かりを作る義務があると思います。
わがホームページやブログの閲覧状況を見ましても、21日以降徐々に回復傾向にあります。
11日を境に半減、日ごろの40-50%程度に落ち込んでいました。
それが、21日以降は、三分の二、60-70%程度に回復しています。
都道府県別が判明する分について見てみますと、
まだまだ東北北関東といった被災地からの閲覧は少なく、せいぜい日に1件あればいい所です。
しかし、皆無ではありません。
よって、少しずつ更新発行を進めていこうと思います。
「左利きの問題と取り組む活動は私のライフワーク」と宣言してきた私です。
ところが、このような非常事態を前にしますと、
「人間としてもっと他にやるべき重要なことがあるのではないか」、
「左利きの問題などは、昔右利きの人に言われたように《右手を使ば済む問題》ではないのか」、
「自分はちっちゃいことにこだわるだけの非常にちっちゃい人間ではないのか」、
と悩み、落ち込んだ時期もありました。
しかし、左利きの問題は、現実に私が取り上げなければ、
多分、他には誰も取り上げない問題であるのかもしれません。
19世紀アメリカの文学者・思想家、H・D・ソローは、
「市民の反抗」(飯田実/訳『市民の反抗 他五篇』岩波文庫 p.22)の中でこう書いています。
《言うまでもなく、それがいかにけたはずれの不正であろうと、不正の根絶に献身することが人間の義務だというわけではない。ほかにもさまざまなものに関心をいだいて、いっこうにさしつかえないのだ。》
「不正」を「災害」と置き換えてもよいでしょう。
各自自分の考えに基づいて、やらなければと思うことをやればよい、ということです。
ただし、この後に、こういう条件を付けています。
《しかし、少なくとも不正には関与しないこと、また、今後不正を犯す気がないならば、実際に不正を支持しないようにすることは、明らかに人間の義務である。》
「災害」を発生させたり、拡大・助長したりしないこと、「災害」を見過ごさないこと、
これは人間の義務だ、ということでしょう。
(どっかの週刊誌―"天下の大A新聞"出版のA誌―のように、
売らんかな、とばかりに―としか思えません―
人の恐怖心をもてあそび、
風評被害を与えるようなショッキングな表紙や惹句を付けるバカ者にはなるな! ということです。)
また、こうも書いています。
《私が他の仕事や思索に専念する場合、私は少なくとも他人に負担をかけていないことを、まず確認しなくてはならない。私はまず他人の負担をとり除いてやり、彼のほうでも思索に専念できるようにしてやらなくてはならない。》
私も、今回の災害に関して、
自分自身が被災地に出かけ、直接援助の手を差し伸べる仕事に関与する立場であれば、
当然それをしなければならないでしょう。
しかし、幸か不幸か、私はその立場になく、
今私に直接できる援助といえば、せいぜい募金ぐらいでしょう。
常日頃から自分のしてきたことを継続することが、
結果的に間接的ではあっても、被災地の方々の支援にもつながるのではないかという気がします。
というわけで、ボチボチですが、日常に復帰し、被災地を日本を後方支援したいと思います。
よろしく!
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