6月29日は星の王子様の日
本日は、「星の王子様の日」だそうでございます。
これは『星の王子さま』作者サン=テクジュペリの誕生日に由来するものだそうです。
1900年のこの日に彼は生まれています。
そして、44年7月に偵察飛行に出たまま(文字通り)帰らぬ人となりました。
(以下のサイトによる)
366日への旅 > 今日は何の日 > 6月の記念日 > 星の王子様の日
実は、私の大好きな作家の一人でもあります。
★☆彡『星の王子さま』★☆彡
この作品に出会ったのは、小学校の教科書(6年生?)で、冒頭のウワバミの絵を帽子と間違われるというエピソード部分でした。
面白いことを考える大人がいるものだ、というのが当時の私の正直な感想だった、と記憶しています。
まあ、子供ならこの手の経験は誰しもあるもので、大人は自分の絵をなかなか理解してくれないものだというのが、子供の実感ではないでしょうか。
そして、それゆえに自分は絵が下手だと思うようになり、あの主人公のように絵を描かなくなるものです。
近年著作権切れと共に、各社からこれでもかとばかりに新訳本が乱発されています。
かく申す私も何点か実際に手に取りました。
それぞれに訳者の皆様の思いを込めた翻訳に仕上がっていまして、それなりにおもしろいものです。
(実はまだまだ未読のものがあるため)最終的にどれがいいという判断はいたしかねますが、廉価版なら新潮文庫版の河野万里子訳、もうちょっとお金が出せるならみすず書房版の山崎庸一郎訳などはいかがかと思います。
サン=テクジュペリのほかの作品の中で、必読本はといいますと、やはり「夜間飛行」「南方郵便機」(新潮文庫/みすず書房)の小説二編、小説ともエッセイともつかぬ『人間の土地』(新潮文庫)『―大地』(みすず書房版、フランス初版刊行時未収録「飛行士と自然の力」の一章を付す)でしょう。
新潮文庫から出ている三冊(『星の王子さま』『夜間飛行』『人間の土地』)ぐらいは是非読んでいただきたいものです。
人生観が変わる人もあるかと思います。
例えば、JR西の列車事故の際も感じたのですが、もし「夜間飛行」の主人公のような考え方を持った人がいたらどうだったろうか、と。
未読の方がいらっしゃれば、この機会に是非ご一読をおすすめします。
※
『レフティやすおの本屋』支店「世界名作文学文庫館」
<サン=テグジュペリ>
子供にも大人にも楽しめる名作「星の王子さま」でおなじみのサン=テクジュペリの本を集めました。飛行家として人間を人生を、社会を世界を見つめた思索家サン=テクジュぺリの数少ない著作はすべて読むに値するものばかりです。
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