左手書字の街角ポスター
偶然、街角で見かけたポスターです。
学習塾の勧誘とでもいうのでしょうか。
ビルの一階に貼ってあったものです。
この人物は、生徒か先生かどちらでしょう。
この塾の先生が左利きの方なのでしょうか。それでこういう絵になったのでしょうか。
聞いて見なければわかりません。
何はともあれ、こういうふうに左手書き(左手書字)の実態が、広く世間に拡がってゆくのはいい傾向だ、と思っています。
まずは、見慣れるということが大事です。
人は見慣れたものには親しみを感じます。
そうすれば、左利きに違和感を持つこともなくなるでしょう。
昨今、左手を使うことをタブーのように感じる人が少なくなってきています。
当たり前といえば、当たり前のことなのですが、それが本当に当たり前になるのは、とてもとても長い時間のかかることなのです。
幾世代も幾十世代も、いや幾百世代にも渡って歴史を積み重ねていかないと、事実とはならないのです。
最近は、特にそういう気持ちになっています。
自分がそれだけ年を取ったのかもしれません。
時の重さとか、歴史というものを感じる年に。
しかし、それにつけても遅々として動かないものがあるということに…。
それでも、動かしてみたい、と思います。
左利きの人が、ごく自然に左手・左側を使って生活していても、何も言われないような社会に。
右利きの人が、右手・右側を使って生活していても何もいわれないのと、同じような社会に。
*
残念なことですが、まだまだ左手使いにダメを出す人たちがいます。
先日もあるマナー本の中で、左手箸を直すべき箸の持ち方、としているのを見ました。
非常に残念です。
この著者を気の毒な方だと思いました。「その為す所を知らざればなり」です。
またそれは、別稿で。
※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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