「燃える男」死す!―A・J・クィネルの訃報
昨日の夕刊で知ったのですが、あの『燃える男』の作者、A・J・クィネルが亡くなった。
マルタ観光局によると、10日、肺がんのため、療養先のマルタ共和国のコゾ島で死去、65歳。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
1940年ローデシア生れの英国人。1980年『燃える男』でデヴュー。その後も『メッカを撃て』など多くのベストセラーを生み、冒険小説の第一人者となる。ながらく覆面作家として知られていたが、99年発表の『トレイル・オブ・ティアズ』で正体を明かす。
私にとってはやはり『燃える男』の作者だ。昨年末あたりに、二度目の映画化作品が公開されたもよう。テレビのCMは見た。映画は見ていない。
「守りたい。男に生きる希望をくれたのは、たった9歳の少女だった。」というコピー、覚えてらっしゃる方もいるだろう。
あの映画『マイ・ボディガード』の原作だ。
ヘラルド・オンラインHERALD ONLINE マイ・ボディガード
元外人部隊の傭兵として勇名をはせたクリーシィは50を前に生きる希望をなくしていた。そんな時、富豪の娘のボディガードとして再出発することになる。この少女との心の交流により、人生の希望をとりもどしたクリーシィだったが、少女の警護に失敗し、少女を殺されてしまう。
生き延びた彼は、自らを鍛えなおし孤独な復讐戦を始める…。
ここからの作戦の練り方、マフィアに迫るクリーシィ、そして彼を取り巻く人々の姿が読ませる。
感動の名作だ!
これぞ、男の文学ともいうべき冒険小説の金字塔。女性がどう読むかはわからないが…。
版元を変えながら、版を重ねている。未読の方はどうぞ。
私も、この機会に未読のものを読んでみようかな。
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