痛快! 十六日本男児漂流記―須川邦彦『無人島に生きる十六人』
久しぶりに愉快痛快、気分爽快な読み物に出会った。
須川邦彦『無人島に生きる十六人』新潮文庫(平成15年7月刊 原著・昭和23年10月講談社刊)。
ヴェルヌの『十五少年漂流記』を意識した題名になっているが、こちらは小説でなく実際にあったお話、ノンフィクションである。
明治三十一年、南洋の漁業調査に赴いた帆船龍睡丸は、いくたの苦難の末、暗礁に乗り上げ、乗組員十六人はボートでサンゴ礁の小島に漂着する。
彼らは規律正しく担当を決め、一日もムダにしない覚悟で、勉強にも励み、考えぬいた暮らしぶりで長期の無人島生活に耐えぬき、一名として欠けることなく全員残らず無事生還する。
中川船長以下、明治の日本男児の心意気、気概、誇り、自尊心等々、といった言葉で表される気高い精神がこの苦難の時にあっても全員の心を強く結び付け、無事生還に導いたといってよいだろう。
その昔少年雑誌に掲載されたものだが、現代の子供や若者のみならず、大人にもぜひ読んで欲しい本である。
カミガキヒロフミのイラストも楽しい。
« ネット離脱生活の得失 | Main | 復活しました »
「趣味」カテゴリの記事
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【編集後記】私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈フィクション系〉(後)-楽しい読書405号(2026.02.15)
- 【最新号】私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈フィクション系〉(前)-レフティやすおの楽しい読書404号(2026.02.07)
- 【編集後記】私の読書論-私の年間ベスト3-2025年〈フィクション系〉(前)-レフティやすおの楽しい読書404号(2026.01.31)
- 【最新号】週刊ヒッキイ創刊700号突破記念新春放談(2)―左利き人生72年-研究家36年(2026.01.24)
























Comments