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2004.12.20

左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ―その1・左利きは自然のままで

*** 左利きは自然のままで ***
左利きのお子さんをお持ちの親御さんのなかで一番の悩みは、左利きをどうするか、ということのようです。
ネットでも様々なサイトでこの手の相談が見られます。

総じて言うと、脳神経系の研究者や精神科医、心理学者といった人では左利きは生来のもので、その子の固有の性質で、脳の神経組織がそのようにできているのだからそれに沿った、本来の利き手を尊重した対応がふさわしい、と回答されるようです。無理な右手使いへの変更はストレスの原因になり、心身に悪影響が出るという弊害もある、といいます。

子育て専門家のなかには、それらの意見を踏まえた上で、なおかつ親御さんがどうしても右手を使えたほうが今の世の中では有利だと考えるなら、無理のない範囲で右手を使う訓練をされるのも良いかもしれない、というか意見を寄せる場合もあるようです。


一般の親御さんの反応はというと、大きく二つに分けられるようです。

ひとつは、左利きは左利きでいいじゃないか、その子の持つ性質を尊重して左手使いを容認しようというもの。
もうひとつは、基本的には左利きを尊重するが、社会的なことを考えて、字を書くこと(書字)箸使いなどは右手を使えるようにさせたい、というものです。

私の結論から言うと、利き手は変わるものではないので、そのままの自然の形で育ててやってほしい、ということです。
もし左利きで苦労するような世の中であるとすれば、そちらの方を改善して、左利きの子であっても苦労することのない、利き手によって差別される(生き方を左右される)ことのない左右共存の社会を実現することに、親御さんは努力して欲しいと思うのです。

*(関連記事)
2004.12.08 左利きを右手使いに変えさせる理由
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左利きの子の左手使いを右手使いに変えることを指して、「利き手(左利き)の矯正」といった呼び方があります。私はこの用法は誤りであると考え、左利きにおいて「矯正」という言葉を使用しないように皆様にお願いしています。
(参照)2004.11.26「利き手(左利き)の矯正」という言葉の使用について

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ◆左利き同盟◆に参加しています。

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